18 Orpheé aux Enfers
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―研究室―
……さて、と。 僕の「仕事」はここからですね。
ちょっとばかり踏み込みすぎな上、 かなり明確に越権行為ですけれど。
まあ、構わないでしょう。 武力行使よりかは幾分マシです。
[パソコンの電源をオフにし、転送されるメールの返信を待つことにした。]
(@0) leeha 2010/09/08(Wed) 07時半頃
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−夜・自宅−
[グラスの中に氷を入れ、その中にウィスキーを注ぐ。とくとくという耳に心地良い音を聞きながら、ひとつ息を吐いた。]
……彼らはうまくこの出来事を解決してくれるんだろうか。
[ウイスキーを舌に染み込ませながら、呟く。]
まあ、彼らは子どもとも大人ともつかない年頃だし。まあ、だからこそ俺も出番があるってものかもしれないけど。
……こういう日の夜ってのは、長いモンだなぁ……
(@1) leeha 2010/09/08(Wed) 23時頃
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−夜・自宅−
[携帯電話に新しいメール着信が無いことを確認し、それを枕の上に投げ捨てた。]
ああ面倒くせえ。 本っ当に面倒くせえ話だ。
[ベッドに身を投げ出し、かったるそうにごろごろと転がる。]
けれどしょうがない。 俺はプロの「厄介事担当窓口」だってやってる。
……今晩はもう何も無ければいいんだけどな。
[胸騒ぎがする。こういう時は厄介事が立て続けに起こるものだ。]
……寝よ。 最悪の場合、明日から泊まり込みかもしんないし。
[グラスの中に僅かに残っていたウィスキーを飲み干し、眠りの世界に入り込んだ。]
(@2) leeha 2010/09/08(Wed) 23時半頃
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−朝・研究室−
(あー……かったりー…… なんで大学にエロメール送って来るんだよくそったれ。そんな薬使わなくても俺はイケるっての……
……あ。明日の定例会議、場所変更か。)
[朝食のサンドイッチを口にくわえたまま、メール整理をする。大量のスパムメールの中に業務に関連するメールが混入しているのが堪らなく面倒なのは、どこの職場でもおそらく同じだろう。缶コーヒーを飲み干して、息を吐く。]
……さて、と。 僕の「仕事」はここからですね。
ちょっとばかり踏み込みすぎな上、 かなり明確に越権行為ですけれども。
まあ、構わないでしょう。 武力行使よりかは、幾分マシです。
[そう呟きながら、昼頃にタイマーを合わせて>>-70のメールをバーバナスに送信した。]
(@3) leeha 2010/09/09(Thu) 13時頃
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−朝・研究室−
そういば、あちらはどうなっているのでしょう。
[ブラインドの隙間を指先で開け、視界に入れたのは、合宿棟の屋上。そこには、殺人事件よろしくヤニクが大の字になって倒れ込んでいた。]
……何かあったのでしょうか?
[携帯電話を取り出す。 職場のメールアドレスでは事件が起きたことを明記するわけにもいかないという、講師らしからぬ防衛反応のせいかもしれない。]
(@4) leeha 2010/09/09(Thu) 13時頃
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―教職・教養研究棟 6階(612) 教育心理学研究室―
どうぞ、そこに座ってください。 あまり整理されていない所ではありますが。 僕の授業の際は……どうしましょうか。 大学の授業を先取りして受けてみます?
[サイラスに対して、掌で椅子を指し示す。 壁という壁は全て本で埋め尽くされており、南側の壁の本棚は天井まで届く高さだ。こじんまりとした冷蔵庫の扉には、何故か達筆な文字で「酒は飲んでも飲まれるな」と書かれたマグネットが貼ってある。]
だいたいの事情は伺っております。 ドランブルさん……ええと、友達にはヤニク君と呼ばれている彼のヴァイオリンが無くなってしまった……と。
(@5) leeha 2010/09/09(Thu) 23時半頃
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―教職・教養研究棟 6階(612) 教育心理学研究室―
ここの引き出しにはクライアントの個人情報が入ってますから、開けないでくださいね。それ以外の本ならお読みいただいても構いません。あなたが興味を抱いたら、ですけれども。
[グラスに1杯、アイスティーを注いで差し出す。 そして、それだけのことを言うと、スティーブンは特に声を掛けずにそこに居ることにした。サイラスが話を始めたら、何かを答えようという判断だった――…のだが。]
……おや。
[沈黙の中に、もの悲しい低音が響く。 サイラスが何かに気付いたのにつられ、スティーブンもまた扉の方を見る。何かの旋律が聞こえたような気がした。]
ああ、この曲は。
[扉の方に釘付けになり、唇を動かして詞を口ずさむサイラスの横顔をじっと見つめている。]
(@6) leeha 2010/09/09(Thu) 23時半頃
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―研究室―
……先ほど、メールでお知らせをいただきまして。 合宿棟の屋根の上で誰かが寝ているようだったので、気になって聞いてみたら……
[あくまで淡々と答える。 「事件をどう見てますか?」との問いには、黙って微笑むだけで返答をすることにした。]
美しい音色ですね。 ほんの少しだけ、悲しい音に聞こえますが。
「セシル」さん……?とは、あなたのお友達ですか?
(@7) leeha 2010/09/10(Fri) 00時頃
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―研究室―
ヤニク君、でしたっけ。彼が大丈夫かは分かりません。 なんとなく遠くから見ている分には、意気消沈といった雰囲気でしたから。
ほら、ここの窓から見えるんですよ。合宿棟の風景が。昨日の活躍とは一転、あまり動かない感じです。
静と動を表現する練習……などということはなさそうですし、あまり元気はよろしくないのでしょう。
[カップの中に入っているコーヒーを一口飲み、サイラスの方を見る。]
そうですか。同じ高校の同級生…… あの音がヴァイオリンのものではないことくらいは、いくら素人の僕でも分かります。
……いい音ですね。 楽器のおかげだけではない、別の理由が籠もった音です。ずっと一緒にやってこられる仲間がいるのは、素晴らしいですね。
(@8) leeha 2010/09/10(Fri) 00時半頃
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―研究室―
……扉、開けてみますか?
[音の無くなった扉の向こうを思いながら、サイラスに告げる。]
どちらにせよ、僕も2限の授業があるので、行かなくてはならないのですが……。
アルバーンさん。 静かな所に居たいなら、学生相談室を開けて貰いましょう。あそこは冷房も効いていますし。もしここから出たくない場合は、パソコンと鍵の掛かった机の引き出しを開かなければ、それでいいです。
[扉を開け、外の様子が2人に公開される。 さて、そこにセシルの姿はあっただろうか。]
(@9) leeha 2010/09/10(Fri) 01時半頃
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―合宿棟―
[授業が始まる前に、合宿棟の様子を少しだけ覗くことにした。]
……さて。 何やらいろいろ大変なことになっているようですが。
[携帯電話を取り出し、メールをぽちぽちと打つ。 送信元は、仕事用のメールアドレス。]
(@10) leeha 2010/09/10(Fri) 01時半頃
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−合宿棟−
すみません。ベネットさん。 わざわざメールいただいてしまって。
……お話はお伺いしました。 僕が抱いた個人的な感想については伏せておくとして、これからどうしましょうかね。
(@11) leeha 2010/09/10(Fri) 03時頃
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[学生数人に話を聞き、ベネットが食堂から消えたことを知った。この合宿棟には既に不穏な空気が流れている。]
……いいんですよ。 僕ももうすぐ授業ですし、少し顔出しにきただけですから。
ああそれから。 トラヴェルソさんには、ちゃんと授業に出るようにとお伝えください。
[一礼し、食堂を出る。 廊下を歩いて少し経過した頃、誰かが一人で会話しているのを聞き、不思議そうに足を止めた。
こんこんと扉を叩き、談話室の中に居る誰かの反応を待つ。]
(@12) leeha 2010/09/10(Fri) 03時頃
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−談話室−
[迎え入れられた談話室で、ベネットと高校生のふたりの様子を見つめる。先程サイラスが言っていた「セシル」だろうか?などと思いながら。
それよりも、スティーブンにとって彼は「声が出ない子」という認識の方が強いのだが。]
ああ、僕のことはお気になさらず。 もうすぐ授業にいかなくてはいけませんし。 空気みたいなものだとお思いいただければ。
(@13) leeha 2010/09/10(Fri) 03時半頃
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スティーブンは、セシルの打った文章を読み、ひとつ息を吐いた。
leeha 2010/09/10(Fri) 03時半頃
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−談話室−
………。
[打ち込まれた言葉を、じっと見つめつづける。片側だけ音の無い会話の中で、スティーブンはじっと黙って考えていた。周囲が沈黙に包まれ、全員がそれを嫌というほど体感し終えた頃、口を開く。]
つまりあなたは、まずトラヴェルソさんに謝ってもらいたい、と。
[にこりと笑い、セシルを見つめる。]
……そうですねぇ。 「罪には罰を」というあなたのお気持ちを理解することも可能ですが……下手したらその与えた罰が「打ち込まれた3発目」になる可能性もあるかもしれませんね。そして、さらに別の方向から弾丸が飛んでくる可能性も。
下手をすれば、オーケストラ全体が、無数の弾丸が飛び交う戦場になってしまいそうですね。
そしてそれが、いつしかあなた自身を傷つけてしまうかもしれないし、いろいろなものが飛び交った末、戦場そのものが消え去ってしまうかもしれません。
(@14) leeha 2010/09/10(Fri) 07時半頃
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確かに僕も奇妙な心地がします。 あなたが言うとおり、「一歩引いて黙って見守る」ことに、僕もそれなりのシンパシーを感じています。
……ですが、今あなたは「見守る」だけでどうにか彼が謝れる空気を持っていますか?いいえ。あなただけではなく、皆さん全員が。
確かに彼がしたことは良くないことですけれど。まだ改めて彼と話はしてませんが……
僕には、彼のこの一連の行動が「自分の苦しみを知って欲しい」という叫びを上げているようにも見えるのです。音楽が嫌いなだけなら黙って立ち去ればいいのに、こうして場を壊すような行動をすることに、彼なりの意味があるのではないでしょうか。
「このままオーケストラの中に居るのは苦しい、されどここから黙って離れるのもまた苦しい」……というふうに、ね。
必要ならば、第三者である僕が、彼の告白と贖罪の為の行動を支えることもできます。最終的にそれを行うのは、間違いなく彼本人ですけどね。
……皆さんのお怒りは分かります。 ですから、怒りはきちんと外に出した方がいい。この場を崩壊させないように。僕はあなたたちの怒りを聞くこともできますから。
(@15) leeha 2010/09/10(Fri) 08時頃
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ねえ、ベネットさん。 ベネットさんが彼を心配し、庇うのは、そういうことでしょう。それを感じているから、必死になっているのでしょう……?
[と、ベネットの方を振り向いた瞬間、彼が苦しそうに胸を押さえて倒れ込むのが視界に入った。]
……ベネットさん。 大丈夫ですか?
[セシルの方を見る。その不安げな表情にコクリと頷き、ベネットの身体を背負う。]
とりあえず健康管理センターへ連れていきましょう。あいにく僕はこれから授業なので、彼の傍には居てあげられませんが。
……今、彼を合宿棟に置いておくのはあまり良くない気がします。ここは彼のストレスと心配の元であるだけでなく、また1発撃ち込んでしまうことになりかねませんからね**
(@16) leeha 2010/09/10(Fri) 08時頃
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−大講義室>>239−
……え?
[一瞬、背中に嫌な汗をかいた。 まさかそこまで噂が広まっているのかと思い、内心で「大学生の情報伝達能力おそるべし」と思いつつ、常のように穏やかな笑みを浮かべた。]
……そうですか。そうですよね。 皆さんオーケストラやら何やらでお忙しいでしょうし。ええ。
場所はどこにしましょう? 合宿棟の方がいいですか?それとも外にしましょうか?
トラヴェルソさんもお忙しいでしょうし、あまり遠くに行き過ぎない方が良いとは思うのですけれども。
ああ、僕は煙草を吸っても嫌な顔をされない環境であったら、何処でも構いませんよ。**
(@17) leeha 2010/09/10(Fri) 13時頃
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―朝のできごと:研究室 >>242―
……そうですか。 では、学生相談室までご一緒しましょう。 今日は特に来訪者はいらっしゃらない様子ですから。
[エレベーターで3階まで降り、廊下つきあたりの一室に案内する。決して広いとは言えないが、応接用のソファーが中央に設置され、空調もほどよくきいている環境にサイラスを導く。]
アルバーンさん。 もしどなたかとお会いになりたいのならば、招き入れても構いませんし、落ち着きたいならばおひとりでいらしても構いません。
ここなら防音設備もそれなりにありますから……よほど大きな話し声でない限りは外には聞こえません。
[それはカウンセリング用にしつらえられた部屋であり、音楽を奏でる為のものではなかったのだが、ヴァイオリンケースを持ってきているサイラスにとって、練習するにも良い環境かもしれないと思ったのだ。
分厚く白いカーテンが夏の光を浴びて、間接照明のようにサイラスの全身を照らしていた。]
(@18) leeha 2010/09/10(Fri) 21時頃
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―朝のできごと:学生相談室―
もしここから出る時は、1階の事務室のスタッフさんに一声掛けてください。施錠の問題がありますので。
それから…… 念のため、僕のメールアドレスを渡しておきます。 もし何か緊急事態が起きたら、僕に連絡していただいて構いません。
[メールアドレスが書かれたメモ書きを置く。 そこには、スティーブンの大学指定のメールアドレスが書かれていた。]
ゆっくり居ていただいていいんですよ。 ここを出るのは、あなたのタイミングで構いません。 事務職の方にもここを1日中使わせて欲しいという話を通してありますから、遠慮しないでくださいね。
[緩やかに微笑み、静かにドアを閉める。 ひとりになったサイラスがヴァイオリンケースを抱きしめる姿は、特に確認しなかった。]
(@19) leeha 2010/09/10(Fri) 21時頃
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―それから、昼:講義棟前―
……ままならないものだなぁ。
[バーバナスとの会話を終えた後、煙草を吸いながら、ひとり思案する。]
ま、即座に解決できるだなんて微塵も思ってもいませんが。むしろ事件が一度起こったら、じわじわと戻していくのが常套手段ということで。
各々が全てを納得いかせて丸く収められる世界なんかこの世にはありませんからねぇ。
[夏の日差しを浴び、両腕を上げてぐっと背を伸ばす。]
さーてと。 落としどころ、どうすっかなー。 ……なーんて、夜になったらみんな解決してたりして。
[紫煙を吐き出し、呟く。]
……ねえか。そんなモン。
(@20) leeha 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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スティーブンは、立ち上る紫煙が青空に溶けるのを見つめている。
leeha 2010/09/10(Fri) 21時半頃
スティーブンは、携帯電話を取り出し、メールを打った。
leeha 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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本当に――…
[白い建物の前にたどり着き、虚空を見上げて息を吐く。]
――馬鹿だな、俺は。
[健康管理センターの受付にひとこと挨拶をすると、ベネットが寝ている部屋へと足を運び、ドアをノックする。]
(@21) leeha 2010/09/10(Fri) 22時頃
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―昼:健康管理センター―
……どうも。 それから、ご気分はどうですか?
ああ、別に体調が悪いのであれば、 無理して「大丈夫です」と言う必要はありません。 そういう風に無理をする人だからこそ、倒れるわけですからね。とりあえず、今はゆっくりなさってください。
その……いろいろ心配されている事柄があるでしょうけれども。
[ベッドサイドに置かれた椅子に座り、ベネットの程近くに置かれた帽子に視線を送った。]
……ああ。なるほど! だからトラヴェルソさんが帽子を被って無かったんですね。
[図星を突かれて問うことができなかった違和感を思い出し、無意識のうちに手を一度だけ叩いて頷いた。]
(@22) leeha 2010/09/10(Fri) 22時頃
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−健康管理センター>>260−
……本音を?
[改めてバーバナスの帽子を見て、首を傾げる。]
なるほど。 そういえば、あんなに長い時間、トラヴェルソさんの目を見たのは初めてでした。
すごいですねえ。 あの鉄壁の帽子を奪ったのですから。 ベネットさん、意外とお強いんですねぇ。
(@23) leeha 2010/09/10(Fri) 23時頃
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−健康管理センター>>269−
いいえ。 言うなれば、これまで1秒しか見つめていなかったのが10秒になった、これは新記録ですね……っていう類の話ですから。
授業ですよ。 教育心理学概論の。 帽子被らずに出席した。それだけの話です。 まったく、あの人は素晴らしいレポートを書くのに、ああいう基礎的な授業の単位を取得しわすれているってことでしょうかねえ。
[バーバナスの帽子を見つめて息を吐き、ベネットの方に向き直る。]
だからむしろ、本音というものを引き出すのは、これから……でしょうかね。
(@24) leeha 2010/09/10(Fri) 23時半頃
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−健康管理センター>>276−
あれっ? ベネットさん聞いてないんですか? 確か彼は「誰も来たくない」……って……
[内心、主に酒癖的な意味合いで自分のアレでソレな話を暴露されていないことに安堵しつつ……]
ああ、いやいやいや。 ええ、これからお会いする予定ですよ。 ふたりで、ね。
[違和感と違和感が一本の糸で繋がったような気がして、少しだけ笑みが零れた。]
(なーるほど。最初からサシ飲み希望だったというわけですね。)
(@25) leeha 2010/09/11(Sat) 00時頃
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−健康管理センター>>280−
よろしいんですか?彼を「お借り」しても。
……なんて言っても、僕のできることはごくごく限られてます。
最終的に手を差し延べることができるのは、家族や友人、仲間や恋人なんです。僕はそこには立てません。
僕ができることは、そこまでたどり着くまでに困っている人の傍に立つことだけですから。心のもやもやが一発で治るような、魔法の薬の処方箋は持っていません。
……この間言ったように。
だから最後は、トラヴェルソさんの近くに居られるあなたの仕事が待ってるのですよ。
(@26) leeha 2010/09/11(Sat) 00時頃
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−健康管理センター>>285−
そうですか。 僕にはまだもうひとつだけお仕事が残っているように感じたんですが。
……「帽子を返す」こと。
ほら。 借りたものはお返ししなくては。
(@27) leeha 2010/09/11(Sat) 00時半頃
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−健康管理センター>>289−
……ええ。分かりました。ベネットさんもあまり無理はなさらないで、必要な手は借りてくださいね。
(@28) leeha 2010/09/11(Sat) 01時頃
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>>293 ……どうなさいましたか?
[ベネットの視線を感じ、そっと視線をそちらに送る。]
(@29) leeha 2010/09/11(Sat) 01時半頃
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