239 ―星間の手紙―
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……なっ……
[宝石のような煌きとは裏腹、 漆黒に焼かれる町並みを、 キャンディはぞっとするような心地で見下ろした。
ぎりっ、と唇を噛み締め操舵をとる。]
(43) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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――ここはあたしの空だ、 好き勝手しやがって……!
(44) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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[叫び声が通信に乗ったのかは定かではない。 「パイロットキャンディ、一旦戻れ」という言葉が 聞こえたのは知っている。
けれど、今しがた生活を踏みにじられた人々を前にして キャンディは戻ることをよしとしなかった。
――そういうところが、短慮だ、と たしなめられたというのに。]
(今すぐここで落としてやる 代償は高くつくぞ、クソッタレ)
[キャンディの操る赤銀の機体が、 速度をあげていく――……]
(45) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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[――…………――、]
(46) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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兄ぃの言葉、 ちゃんときいとけばよかったんだ。
[血塗れの腕でSOSの信号を送信し終わった。 運がよければジルコンにある基地から救援は来るか。 こない可能性の方が、高いか。
それっきり動く気にもなれなくて 操縦席に横たわり、暗い外を見ている。 機体のエンジンは事切れて久しい。
眼前には、追い詰めきった敵機の残骸が浮いている。
ぼろぼろになった機体は宙を漂った。 衝撃でいくらか自身の体に傷を負ったが、 さて、酸素はどれくらい持つものか。]
(47) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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怖ェ……
[誰も聞いていないから、 言葉を詰まらせるように、それだけを呟いて 強がるようにへらへらと笑った。
誰かをかっこよく守りたい、が根幹にあったように思う。 パイロットを目指した理由は。 その理想を幸いにも守ったままここまできて、 怖がる理由など、どこにもないはずなのに (夢に生きて夢に死ぬなんて、それこそ夢物語で そう成れるなら幸せなことのはずなのに)
キャンディ個人として考えるなら やっぱり、いつだって怖かった。 夢の先に何が続いているかわからないから。]
(48) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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[パイロットとして生きて―― 一回死んで、機械として蘇ったとして それを周りが受け入れてくれるのか。
生きていた頃の気持ちがだんだんと薄れて 「じぶん」という存在が、 部品を入れ替えるうち、 なくなっていくのではないか、とか。
そもそも、死んだ後には何があるのか、だとか。
それは無限の闇であるように思われた。 覗き込んでも、底が見えない闇。 その前に何度も立っては、何度も同じ事を考える。
――無駄に生きながらえるくらいなら このまま死んでしまったほうがマシなんじゃないか]
(49) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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[痛みを堪えながら自決用の銃を手にとった。 その銃口をまじまじと見つめる。
とうに化粧なんて崩れた顔が黒い表面に映りこんでいる。
引き金を引けば死ねるのだ。
救助がくるかわからない恐怖心と戦うことだって
ピスティオのように機械にされることだって、きっとない。
ずっとずっと何度も何度だってやってくる恐怖と戦いながら戦闘機に乗ることだってもうなくって、それが救いなのか逃避なのか、そんな判断ができるような冷静さはとうになくって、
震える指先がトリガーに触れる。そんな時。]
(50) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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「――■件 ノ 着信 ガ アリマス」
(51) 2018/04/28(Sat) 21時頃
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[……ルシフェルの無機質な声で、ふと我に返った*]
(52) 2018/04/28(Sat) 21時半頃
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Now Loading ....
(53) 2018/04/28(Sat) 21時半頃
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[言葉やメッセージなしにはつながれない人々は 端末に入った私へよく語り掛ける。そこに人格 が宿るかどうかは恐らく関係がなく、彼らは使 える道具を慈しんでいるだけなのだ。けれど積 み重ねられた言葉は私に思考を促す。個を得る ことはできない私に薄い個性を与える。それが 良いことなのかどうかは置いておくが一先ず。
エデンを負われバベルを崩された人類は語り合 う言葉を失ったとデータには記されていた。そ れが事実であれ空想であれ今こうして母星を失 った人々を繋ぎとめるツールとして在ることは 私にとっての責務に近いものがあるのだろうと 薄い個性を与えてくれた人類に対し私は思う。]
(*0) 2018/04/28(Sat) 21時半頃
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[私はねずみのように歌わず 私は誰かを抱きしめる腕を持たない
私の終わりはいつだろう*]
(*1) 2018/04/28(Sat) 21時半頃
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[最後に、男はステラからの通信を聞いた。 長い長い、問題への彼女なりの“回答”を 黙って聞き入っていた。
男は動かなかった。 微動だにすることが出来なかった]
……ステラ。
[ぽつり、と呟いた電子音が掠れた。 顔を覆うように、水槽に手を遣った]
(54) 2018/04/28(Sat) 22時半頃
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ステラ、俺ハ……
[水槽の中の義眼がふよふよと彷徨い、 パネルを叩く機械の手が、震えた。
男は、自分が“泣いている”ことに気付いた。
もしも生身の身体だったら、 嗚咽を漏らしながら泣き崩れていたに違いない]
ルシフェル、今カラ言ウコトヲ ステラニ送ッテホシイ。
[そうして、問題の“答え合わせ”を ゆっくりと男は紡ぎ始めたのだった]
(55) 2018/04/28(Sat) 22時半頃
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[ルシフェルを起動し、デスクの前にちょこんと座る。 新しいメッセージは1件。 けれど、決して短くはないそれをじっくりと聞いていた。
ひょこひょこ、と耳のようなものが動く。 ちょうど頭でも撫でられた時のように。
何となく、撫でられたような気分になっていたからだ。]
私の頭の位置はちょうどいい、なんて よく言われていましたね。
どなたの手もやさしくて、あたたかくて。
[ここに来てからは得られていない感触を思い出すように、 目を伏せてじっと思いを馳せていた。]
(56) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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キャンディさんに会えたら、頼んでみましょうか。 この短い髪でも似合う髪飾りを着けて貰えるかどうかを。
[結ぶのは無理でも、ヘアピンくらいなら大丈夫そうか。 ふんわりと丸まった毛先を掌で触れながら、 これでお揃いですね、なんて笑ってみたかった。]
そういえばあの時の髪飾り、 ちゃんと手元に戻っているのでしょうか。
[暗い通路では追い付けなくて手渡せなかった星屑の飾り。 ピンク色の可愛いそれは落とし物センターに預け、 見つからなかったと戻って来なかったから大丈夫だとは思う。
問題は、あれをまた着けているかどうか、だ。 薄気味悪い記憶と一緒に捨てられていたのならば、 本当に悪いことをしたと きゅうっと目を細めていた。]
(57) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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[この海の星のあちこちを歩き回ってアクティブに研究をするパパとママとは、 離れていても顔を見て通信ができる。 二人は困ったような笑みで告げた。もう2、3日だけ帰るのが遅くなる、と。
朝ごはんを終えた頃にそんな会話があって。 起きたばかりだというのに不貞腐れた顔でベッドに戻ってそうして今に至る。
お目当ての魚が採れないのが、帰れない理由らしい。 本当に2、3日くらいでどうにかなるんだろうか。 そう思ったのを皮切りに、よせばいいのに想像は良くない方へと膨らみはじめた。 あの異常におっきなクジラに、 パパとママのお目当ての魚を食べつくされているんじゃないか。 そうとも知らずパパとママはずっと魚を追い続けそして……]
(58) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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…………あーもうやめやめっ
[それならそれでいつも通り過ごせばいいじゃん、と]
ハァイ、ルシフェル。 新しいメッセージが来てるかどうか確認したいの。
[もはや日課となったことにとりかからんとする、 その声は明るさをとりつくろったものだった]
(59) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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[録音終了ボタンを押し、勢いのままに送信。 顔に手を当てると少しばかり熱を持っている気がした。]
……お化粧とか、 教わった方がいいんでしょうか、ね。
[まだ必要ないんじゃないと言われ続け、もう数年。 成長の兆しがないのならしてもいいのかもしれない。
自分の部屋にも置いてある、特産品の小箱を撫でて またアルバムを捲って思い出に浸り始めた。]*
(60) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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[届いていた2通のうち、先に聞いたのは、 広くて静かで深いところにいるというひとからのもの。 聞いているうちに思い出すことがあった。 海の星に来てから一度、独り言で済ませるつもりだった己の声を、 間違えて電子の海に流してしまったこと、である。
送信相手はルシフェル任せにしていたから、 誰に届いたのか本当にわからない。 一応後でお詫びのメッセージも同じところに送ったのだが、 その後一切お返事がなかったので、すっかり忘れていたのだが……、 巡り巡って、今度は彼が気まぐれに流したメッセージがクリスマスの元に届いたらしい]
(61) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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[彼の声に聞き覚えがあると感じたのは、 こっちが記憶の海に埋もれさせてしまっただけで、実は彼のメッセージを受け取ったのはこれが初めてではないからなのか、 あるいは実はどこかで会ったことがあるのかはたまた単なる気のせいだったのか。 謎は残る。しかし零れた感想は別のものだった]
むむ、……ちょっと恥ずかしいわね。
[詩人ではないクリスマスが、 かつて詩人になったつもりで語った海の話を聞いた人から、 まさかあんな感想が貰えるとは思いもせず視線を宙に彷徨わせていた。
しんみり、聞き入る。 宇宙のどこかにいるその人の言葉は、 暗いところを照らすほのかな灯りのようにクリスマスの心を照らしてくれた]
(62) 2018/04/28(Sat) 23時半頃
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― 地下52階 彼女の居る部屋 ―
[あの映像を見た次の日は、いつも、ここを訪れたくなってしまう。 それほど彼女は心もとない、儚い雰囲気の女性だった。
エレベーターの扉が開く。 地上1階と同程度の小さな暗い部屋の最奥に置かれた装置から、仄青白い光が漏れているのが見えた。 エレベーターから降りると、真っ直ぐそちらへと向かった。
置かれているのは冷凍睡眠装置だ。 装置の窓から、安定した白い光に包まれて眠る、映像記録より少し年を取った彼女の穏やかな表情が見えた。
装置の近くに置かれていた、音声記録装置の再生ボタンを押す。]
(63) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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『こんにちは、どこかの誰か。 数年前、私はこの星で一人になりました。 年上の人たちから徐々に、皆の身体は弱っていき、ある日、目が覚めなくなるのです。
原因はウイルスでも細菌でもないことはわかっていて、きっとこの環境の何かしらのせいなのだという所までは突き止められましたが、この星から出る手段はないため、研究はそこで終わりました。
皆は、私が最期まで穏やかに過ごすことが出来るよう、生活を維持できる手段を出来うる限り万全に、強固にしていってくれました。
でも、私はそれで安穏と過ごし、死ぬことを良しとしません。 私は皆を信じています。 だからこそ、この装置に入ることを決めました。 誰かが私を見つけるまで、きっとこの装置は稼働し続けてくれる事でしょう。
そして、私は人の力を信じています。 ここに、たどり着くような力を持った人が現れることを信じます。』
(64) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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『これを聞いてくれている方。 私には、貴方に話したいことが沢山あります。 ここでしかできなかった、ここでしか起こり得なかった物事を伝えることが、他の星に住む人々、そして、私たちすべての故郷である地球の復興にすら役立つことを、ある程度確信しています。 経験をもとに、この星の外でも、したい研究が沢山あります。
是非、わたしをここから連れ出してほしいのです。 私は宇宙を、もっともっと知ってみたい。
一人、眠りにつくことは怖くありません。 希望だけが、私のこころを満たしています。』
(65) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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[彼女の声に込められた希望はあまりにも重すぎて、自分には彼女を起こすことは出来なかった。 彼女を起こしたところで、状況は、彼女が眠る直前と何も変わっていないのだ。
あと何十年、いや、何百年、何千年もたてば、きっとここを訪れる人間が、あと一人くらいは居るだろう。 彼か彼女かが、眠る彼女の際限のない希望を満たしてくれることを祈り、暗い部屋を出た。
さあ、上に行って、今日もルシフェルを起動させよう。 自分と宇宙をつなぐ細いけれども確かな糸**]
(66) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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[それがあまりに嬉しかったものだから、 ちょっと長い返事の最後に一つ頼みごとをしてしまった。 断られちゃったらどうしようか。 悩むまでもないもう一度アタックあるのみだ。一度で望みを捨てるクリスマスではない。
気を取り直してもう一通……ピスティオからのメッセージを聞き始める]
(67) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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[最初は少し表情に暗雲が立ち込める程度だった。
だが、かげりはどんどん大きくなっていく]
嘘……でしょ……?
[嘘だと言ってほしかった。 嘘ついてたことこそ嘘なのだと。だがそれは叶えてもらえなかった。
事故がピスティオを大きく変えてしまったことは明らかだ。 装置を介さない“本当の声”を聞いてしまったのだから。
クリスマスの心には嵐が吹き荒れた。 リザさんはこのことを実は知っていたんだろうか、とか、 そんなことも考えられないくらいに呆然としていた]
(68) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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[だが、答えはあっけなく出たし、 そうすれば嵐もあっけなく過ぎ去った]
……お返事、するに決まってるじゃない。
[いつまで経っても端末を操作しなかったためか、 返信するか否か、催促するような機械音声がしたから、応えて]
(69) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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[叫んだ。 それはもう思いっきり]
(70) 2018/04/29(Sun) 00時頃
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