207 愛しの貴方を逃がさない。
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[さくら書房からコンビニへ。取り置き制度を店長に持ち掛けたのはカミジャーから。
先週は偽名を使って1冊の本を購入した。 その医学書を開き、見よう見まね。]
…―――かみさま。 どうぞ受け取って、くださ…い。
(*0) 2017/01/23(Mon) 10時頃
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[ちくり、ちくり。
目が粗い気がするから。
ぱちんぱちん。
補強をしておく。]
(*1) 2017/01/23(Mon) 10時頃
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……あ、そうだ。 新製品のパルックサンド、如何ですか?
[客の出入りの切れ目に思う。 常連さんの姿が見えなくなったなぁと。]**
(3) 2017/01/23(Mon) 10時頃
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[────目を開く。
とっさに思ったのは、あぁ寝ちゃってた。それだけ。 でも どうしてだろう。 疲れてたとか寝不足だとか、そーゆーのはなかったはずなのに。
ぼやける目で部屋を見回すけど、店長さんはいない。 そもそもここは、さっき居た部屋ともちがってる。
少女趣味な部屋には流石に引いたけど、ひとの趣味にあんまし口をはさむのもいけないかな。 ベッドのおおきさが、あのひとの体にそぐわないものだってゆうのに気付かないうちは、ぼんやり そんな事を考えたり]
(4) 2017/01/23(Mon) 14時頃
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[起きあがろうとして、体に力が入らない事に気付く。 そこでようやく、アレ?って思った。 アレ、ちょっと様子がおかしいぞ って]
……うぅん…
[いやでも、そんなはずないよね。 もしかしたら、慣れない場所で寝てたせいかもしんない。そうだ、寝ちゃってた事、謝らなくっちゃ。
ふらふらって、ベッドからおりる。 少し足がもつれて、そんなつもりはないのに、扉にもたれかかるみたいになっちゃった。 がたん、体と扉がぶつかる音をたててから、ノブを動かす。
────開くと思ってた扉は、開かなかった]
(5) 2017/01/23(Mon) 14時頃
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…………こまったな
[寝起きは悪くない。 …から、頭が回らないのは、状況についていけてないせいだ。
突然の眠気。 家主にはにあわない、少女趣味なかわい〜部屋。 内からは開かない扉。
こーゆーのって、誘拐ってゆうんでしょうかね? 知らないひとについてっちゃいけませんって、よくゆうけど。この場合、全部が全部うちがワルいってわけでもないと思う。 今までそんなそぶり、全然なかったわけだし。
ああでも…もしかしたらあの時計も、あのひとが置いてったのかなぁ。 そーやって影にいてくれたなら、まだよかったのに]
(6) 2017/01/23(Mon) 14時頃
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[……こんな目にあっても、不思議とこわいとは思わなかった。 多分、具体的に何をされたってわけじゃないからだと思う。
柔和で、おとなしそうな人。 だから、話をすれば通じるんじゃないかなって。 それでも、開いた口は少しどこじゃなく震えてたけど]
……店長さん、
──……おはよー、ございます。
[コンコン。 扉の前に座りこんで、大きなノックと一緒に向こう側に声をかけたら、返事はもらえたかな**]
(7) 2017/01/23(Mon) 14時頃
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[───ノックの音。 虚ろな意識に割り込んだその音に身を起こした。
眠れたせいか幾らか気怠さは引いていた。 額にあてた掌はそれでも少し冷たく感じたけれど。
先程の音の元へ向かう。 その間もノックは鳴り続けていただろうか。
どちらでもかまわないけど。]
(8) 2017/01/23(Mon) 23時頃
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ごめんね。
寝ちゃったみたいだから。 ぼくの部屋じゃなんだか悪いし。
[錠のかかった扉越しに声をかける。
ドア一枚隔てた室内の様子は分からない。 彼女がどんな表情でいるのかすら。]
───そういえば、時計の話だけど、
もう、いらなくなったのかな?*
(9) 2017/01/23(Mon) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/23(Mon) 23時頃
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―コンビニ―
[一人客は静かに買い物をするが、複数になると途端にお喋りをする。
あれが美味しかった、あのパッケージが可愛い――とか。]
『どれにしようかな、かみさまの言う通り。』
[人差し指を左右に動かし、商品を選ぶ客が居た。 華やかな髪型の男子学生たち。]
(10) 2017/01/23(Mon) 23時半頃
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[ノックは声をかける前に二回。かけてから二回。 ノックにも意味があるって聞きかじった事はあるけど、それってここでは重要じゃないかな。
かすかに聞こえる足音>>8には、ちょっとだけ身構える。 それでも声をかけられたのが扉越し>>9なら、体のこわばりもとけたけど]
いえ、……あの、
────…ありがとうございます。
[なんて返すのが正解なのか、そればっか考えるせいで、返事には少し間があく。
あんまり刺激しちゃいけないだろうし、なるたけ肯定してあげたほーがいいんだろうな。 下手に否定して、激昂されちゃこまるもん。 だから、声も出来るだけ明るいものを意識して]
(11) 2017/01/23(Mon) 23時半頃
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…………
[時計。 これは、どう答えたらいーんだろう。 ぐるぐる、必死に考える。
このひとは、うちになにを求めてるんだろう?]
……ううん。 そーじゃなくって、
時計、もうもらったから 取り置きは必要ないかなって。
あの時計、店長さんがくれたんですよねぇ?
(12) 2017/01/23(Mon) 23時半頃
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[ちゃんと飾ってますよ〜、って。震える声は、笑い声で誤魔化す。 これでこのひとからじゃなかったら逆にヤバいけど、ヘンに確信めいたものは感じてた。 眠らされる前にした話との整合性までは、考えられなかったけど。
自分がまずなにをすべきか、結論を出すのはむずかしい。 それでも この部屋にいたってなんにもならないから]
……すみません
お手洗いにいきたいんですけど、 ここ 開けてもらえます?
[あのひとのいるところに行くのは不安だけど、ちょっとずつでも外に近づかないと。 さっきソファに置いたコートの中には、スマホだってある。 それでならきっと、助けも求められる はず]
(13) 2017/01/23(Mon) 23時半頃
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[かみさまなんて、居ないと――…嗤う、から。]
なぁぁんて、罰当たりなことぉぉぉ!!!
[だんだんとカウンターを両手で叩いた。]
違うでしょう、違うでしょう!
かみさまはちゃんといらっしゃって! きみたちがぁぁ、信じないからぁ!
お姿がぁ、見えていないだけでしょおぉぉ!!
(14) 2017/01/24(Tue) 00時半頃
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[バンバン、ダンダン!]**
(15) 2017/01/24(Tue) 00時半頃
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[痛い。痛い。
あぁ、違う。これはかみさまが、痛いんだ。
左の手袋から血が流れても、抗議の声は止まらなかった。]**
(*2) 2017/01/24(Tue) 00時半頃
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大丈夫?
風邪、うつったりしてない?
[ノックの回数の意味よりも、 返事にかかった僅かの間の方がよほど気になった。
心配。心底そんな声色で問い掛ける。
明るい声が返ってきたのなら、 まだ眠いのかなあなんて呑気な思考に変わったけれど。
だったらもう少し、部屋でゆっくりしていてもらった方が、きっといい。 だから扉は開けないまま。]
(16) 2017/01/24(Tue) 19時頃
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───うん。
うん、よかった。 あの部屋には合ってたもんね。
うれしいなあ。
[ゆっくりゆっくり、反応を待つ。
そうして聞こえたのが笑い声なら、目許を綻ばせた。 いつもと寸分違わないゆるい笑顔。 ひとつ残念なのは彼女の喜ぶ様子が、 扉越しの確認になってしまったこと。
けれどここを開く提案には、少しだけ、考えた。]
(17) 2017/01/24(Tue) 19時頃
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───…、
どうぞ。案内しますね。
[困らせるのは、本意ではない。
小さく息を吐き鍵を回した。 開いたドアの先に待つ彼女はまだ笑っていてくれるだろうか。]
(18) 2017/01/24(Tue) 19時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2017/01/24(Tue) 19時頃
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[心配するとこ>>16、ズレてない? ここに閉じこめられてる事の方が、ずっとヤバい状況なんだけど。 そー思いつつも、"だいじょぶですよ〜"って軽く返すだけ。
下手に心配させると、どう転がるかわかんないもん、。 ひとまずは、いつも通りに見せないと]
( 合ってた、……って )
[まるで、見てきたみたいないい方>>17。
もしかしてアレに、カメラでもしかけられてた? ……ううん、そーいえば。 今日うち、ちゃんと鍵かけてたっけ?
時計に気を取られてて、よく覚えてない。 もしかしたら、…もしかして。店長さんがマンションの方から歩いてきた理由って、]
(19) 2017/01/24(Tue) 20時半頃
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[そこまで考えて、はたと気付く。
それは、今頭につけてるリボンの事。 見慣れないリボン、これを見つけたのって、鍵をかけ忘れた次の日じゃなかったっけ?]
( う わ… )
[ぞわってして、見てるひとが居ないのをいい事に、つい顔を顰める。 衝動的にリボンに当てた手は、だけどそれを外したりはしなかった。
多分、…多分だけど このリボンをしてるお陰で、多少は相手の心象も上がってると思う。 今外すのは、きっと逆効果]
(20) 2017/01/24(Tue) 20時半頃
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[考えて、考えて、出来るだけ都合のいい方に事体を進めようとやってく。 お手洗いにってゆえば、あんまし快くではなくっても、オッケーをもらえた>>18。 その事にはホッとしたけど、完璧な笑顔を作るのは難しい。
へらって、無理矢理口の端を上げて]
ありがとうございます〜
[こわばる声音でも、口調だけは呑気に。言って立ち上がる時には、少しだけよろめいた。 あのひとの手は死んでも借りたくなかったから、扉の壁の脇に手をついて一休み。
少しふらつきながらも、大人しく案内される]
(21) 2017/01/24(Tue) 20時半頃
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お手数かけてすみません!
…鍵、開けといてもらえれば 今度からは 自分でいきますから
[するフリだけしてお手洗いから出て、上辺だけでそんな事をゆう。 そんで次は、コートの置いてあるソファの方に向かおう。
何気ない風を装って、コートを取る事は出来たかな。 出来たなら、もー一度あの部屋に戻ろうとしたろうけど*]
(22) 2017/01/24(Tue) 20時半頃
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[まったくもって、だんじてズレていない。 今の状況に微塵の違和感など抱いていない。 何せおかしい事など何一つないのだから。 彼女の中で渦巻く思考など知る由もないのだから。
ドアが開けばそこにいたのは、 眠る前の彼女と何ら変わりはない。
贈ったリボンも、相変わらず似合っていた。]
大丈夫?
[やはり口に出すのは気遣うような言葉。
案内した先にむかう足取りは軽快とは言い難く、 困ったような表情と共に伸ばした手は 彼女に触れる事は叶っただろうか。]
(23) 2017/01/24(Tue) 22時半頃
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そう?それなら、
あ、そっちじゃないよ。
[用が終えるまで壁に凭れてただ待つ。 あんまり近くにいても悪いよね。女の子だし。 じわじわと燻る熱は体調の所為なのか。
彼女が向かおうとしたソファの部屋は方向が違う。 踏み込む前に、遮るでもなく、ただ指をさした。 きみが眠っていたあの部屋を示して。
いつものように笑いながら。 商品の場所が分からなくて困っている客を案内する時のように。]
(24) 2017/01/24(Tue) 22時半頃
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[サンタクロースなんていないと笑う友達。 サンタクロースはいるんだと泣く友達。
どちらの気持ちも分からなかった。
クリスマスの晩に足音を忍ばせて、ぼくの枕元にプレゼントを置いてくれていたのが父さんだと知った時、どうしようもなく嬉しかったのだから。]
(*3) 2017/01/24(Tue) 22時半頃
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え …あ、ハイ。
[わかってたけど、大分おかしい>>23。 大丈夫、なんて。だいじょぶなわけないじゃん!
自分のしてる事が、みじんも間違ってない みたいな。 まるで、当たり前な事をしている みたいな。 こわいとかそーゆーのを通り越して、ちょっと呆れちゃう。
きづかうみたいに伸ばされた手は、やんわり断った。 なんてゆーか、流石に触られるのには抵抗がある]
(25) 2017/01/24(Tue) 23時半頃
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[外で待たれてた>>24のは、案の定なんだけど。 逃がすつもりはないんだろーなって、ちょっとしたプレッシャー。 しかもさり気なく向いた方向にさえ、文句つけられるんだから。もう 好きにさせてよって感じ!]
コート 取ってきたかったんです
身内からの借り物だし、 ほっぽってはおけなくって。
[こっちはソファの方を指差して、ダメですか?って首を傾げる。 遮られないのは、いっそ不気味だった。 だけど、そのお陰で追いつめられてないのも事実。 強気に出られたらきっと、そうそうに音をあげてたと思う。 変わらずはりついてる笑顔は、やっぱり不気味だったけど。
おうかがいはたててもダメなら、すごすごさっきの部屋に向かおうか。 このひとがいつまでも温厚とは、限らないんだし]
(26) 2017/01/24(Tue) 23時半頃
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……あの〜 なんでお部屋なんて 用意してくれたんですか?
あんまし話した事も なかったと思うんですケド…
[部屋に入たら、扉にまた鍵をかけられるのかな。 あのひとが入っていない状況なら、ある意味それは安心かもしれない。 一緒に入ってくるようなら、多分顔が引きつっちゃっただろうけど。
それでも、たったひとつ。 ずっと気になってた事くらいは、聞いてもいーよね?]
(27) 2017/01/24(Tue) 23時半頃
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―コンビニ―
[ラジオから流れる歌謡曲。
いつも通り。
いつも、通りの、筈ではない――…]
(28) 2017/01/25(Wed) 00時半頃
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