14 学校であった怖い話 1夜目
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………わたしは、ひっしだよ。 もう、十分ふるえたし、もう、十分怯えたの。
[地震が起こったのかと錯覚するように、振動する室内。 小さくよろめき、その場に膝をつく]
これは、「あなた」たちが始めたゲームなのに。 なんでそんなに、苦しそうなの。
[兄の姿をした鬼を見上げながら、顔を歪ませる]
――――――――……。
[対峙するラルフとテッドを見守るような格好になりつつ、息をのんだ]
(42) 2010/07/27(Tue) 01時頃
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[その口から紡がれる言葉は、実のところ「ラルフ」が怯えていた内容そのままである。 ゲームに勝利したところで、そのために犠牲になった者を背負わなくてはならない。
だから「ラルフ」は、何もできなかった。 勝利の先の絶望を考えてしまったから。]
(*11) 2010/07/27(Tue) 01時頃
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うっせーな何が悪いってんだよ!
[図星を突かれても別に気にした様子はない。ただラルフの姿をした鬼を睨みつける。]
後悔するとか、んなことはわかってんだよ。 でもな、未来は未来だろーが。
戻らなかったらそれも全部なくなんだろ。 そんなのはぜってー、嫌なんだよ!
(43) 2010/07/27(Tue) 01時半頃
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震えて、怯えて。その先の結論があれだってのか? …だとしたら、てめーは頭おかしいぜ。あひゃひゃひゃひゃっ!!
[自分の味方だと言った少女の心を踏みにじるように吐き捨てる。 差し伸べられた手を払うように、拒絶の言葉を口にする]
苦しそう?苦しそう、だって? …そう見えるなら、それはてめーのせいだよ。
[「妹」を見下ろす瞳に宿るのは強い怒りと、ほんの少しの恐怖]
これ以上、俺の「感情」に近づくんじゃねぇ。
(44) 2010/07/27(Tue) 01時半頃
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一番最後まで生き残ったセシルは。 他人の死の上で生きることを選んだセシルは、どう思ってただろうなぁ?
[睨みつけられても、言葉を発するのはやめない。 持てる語彙の全てをもってテッドの心を揺らそうとしているようだった]
世界中の誰も、百物語で消えた連中がどこに行ったのか知らない。 知ってるのはセシルだけだった。 お前の未来ってのは、「第二のセシル」かもしれねーんだぜ?
[書類棚の引き出しが飛び出し、無数の紙が空中に舞う。 それが二人の視界を埋めるのを見計らい、鞘がついたままの刀を構えテッドに向かい踏み込んでいった**]
(45) 2010/07/27(Tue) 01時半頃
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しってる。よく、言われてた。
あなたが、そう思うってことは。 「おにいちゃん」もやっぱり、私のこと、そう思ってたのかな…。
[しょんぼりと肩を落とし、視線を下げた]
………。 ………。 ……………。
[怒りに満ちた彼の瞳に、気押されたように身を竦める。その中に入り混じる恐怖の色、少女には気づけたのか]
―――――……なかま、欲しがってたのに。 わたしは、だめ、ですか…?
[近づくなと言われれば、そこから身動きが取れなくなる。座り込んだまま、震える指を握りしめた]
(46) 2010/07/27(Tue) 01時半頃
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知るか。 俺はあいつじゃないんだからな!
[こんにゃろ、と。口の中で悪態付いてから、鋸を持つ。]
そーなったらそーなっただろうがっ だいたい、なぁっ…!
[音を立てて舞う紙に、思わず視界を奪われて。 ぞわりと背筋を伝う感覚に、振り払うよう鋸を薙ぐ。 なりふり構わぬ様子で、ただ、向かってくるラルフ――鬼の攻撃を受けようと体勢を整えて**]
怖くねーわけないだろうが! それでも、生きて戻るって決めたんだよ!
(47) 2010/07/27(Tue) 02時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/27(Tue) 02時頃
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[暗闇の中、薄い紙きれが宙を舞う。 それを皮切りとして、「鬼」は刀を構えて青年へと斬り込んでいく]
………………………。
[ただ、じっと。目を見開き、その光景を見つめ続ける。 鋏にかけた指先は、汗で微かに湿り気を帯び]
わたしは。
[最初から決めていた。「兄」の味方だと。「兄」の傍に居ると。 そのために必要なことは、テッドを殺すことではないと、少女は知っている。
だから]
わたしは……。
[そっと、静かに立ち上がる。 鋏を握り締めたまま、もしも「鬼」が体勢を崩すことがあったならば、その背に刃を突き立てようと駆けるだろう**]
(48) 2010/07/27(Tue) 02時半頃
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仲間だぁ?お前なんかいらねーよ! 俺は、お前みたいな奴が一番嫌いなんだっ!!
[テッドに向かいむちゃくちゃに剣を振りながら、耳だけでメアリーの言葉を拾い叫ぶ。 その攻撃モーションは隙だらけで、熟練した人間でなくとも反撃を入れるのはたやすいだろう。
刃物が肌を掠めれば鮮血が噴出し、肉が裂ける感触がテッドに伝わる。 仮初の肉体と知られていても人間のような体で戦うのは、 その光景から、その感触から、これが夢ではないことを無理やりにでも自覚させようという心算だった]
(49) 2010/07/27(Tue) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/27(Tue) 22時半頃
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――っ!
[体勢を整えるものの、迫る鞘をすべて避けるなど出来るわけもない。鋸は手放さぬものの、腕に衝撃を受ける。打ち付けられた痛みは鈍い。 顔をしかめ、それでも反撃を繰り出すと、刃の先から、軽く引いた動きに従い、引きさくような感触がつたわる。思わず強く手を引き、鋸のひとつひとつの小さな刃が赤く色づくのを見る。
鬼の死を間近で見ていないから、そのおかしさに気づくはずもない。 さっと顔から血の気が引き、それでも間を取り、ふたたび鋸を構えた。]
かわいい妹にそんな口きいていーの、副会長。
[軽口を叩くも、次の攻撃をしかける様子もない]
(50) 2010/07/27(Tue) 22時半頃
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テッドは、メアリーが何をしたいのか未だわからず、彼女の動きも視界に入れている。
2010/07/27(Tue) 22時半頃
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はっ、どうしたよテッド君?顔色が悪いぜぇっ!!
[鋸という武器の性質上、こちらが受ける傷は致命傷には程遠い。 尤も、こちらの得物とて人を殺すには到底向かないものだが]
あひゃひゃひゃひゃ!そうさ、かわいー妹にゃ違いねぇ。 …「だから」気に食わねーんだよ。鬱陶しくて仕方がねぇ!!
[鋸を構えたまま向かってくる気配のないテッドを見て、 こちらはすぐにまた攻撃を仕掛けていく。 大振りの攻撃はなかなか命中せず、外れた勢いで何度も教官室の床を叩いた]
(51) 2010/07/27(Tue) 23時頃
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[口では怯んでいないふりなどできるが、行動は伴わない。 しかけてくる攻撃に、避けるのが手一杯。]
はっ……! つまり、あんたの、弱点ってか!
[ちらと様子を見た拍子、避けるテンポが崩れて足にぶつかってゆく。 ぐっと奥歯をかみ、鋸の平の面でその体を横なぎに狙い、思いきりふるった]
(52) 2010/07/27(Tue) 23時頃
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弱点だぁ!?んな訳ねーだろっ!! 俺は、俺はコイツが大ッ嫌いなんだよっ!!
[テッドの足に攻撃が当たれば、にやりと歪んだ笑顔を見せる。 しかし、追撃を与えようと振りかぶった瞬間に反撃が向かってきて、 避ける間も防ぐ間もなくわき腹に金属がめり込む]
っ…!て、めっ!!
[肉体のダメージよりも、予想外の攻撃を受けてしまったという屈辱感で頭に血が上った。 掲げたままの刀を思いっきり振り下ろし、テッドの脳天を狙う。 なりふり構わない一撃―――命中したにせよ外れたにせよ、その体勢は大きく崩れることになるだろう]
(53) 2010/07/27(Tue) 23時頃
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んなこといってっ、 シスコンだっつーのが嫌なだけなんじゃねーの!
[からかいまじりの声は、それでも息が上がる。運動不足はしっかりと祟っていた。 名を出しつつも少女のことなんて見ていられない。打ち付けられた場所は痛むし、大きく薙いでは体勢も崩れ。]
――はんっ、ざまぁ!
[一撃入れてやった、とばかりに思わず声が落ちた。 が、反撃までは考えていなかったようで、刀が、頭に向かって落ちてくると理解するのは遅い。
ガツッと。 頭から、体の、足の先まで響くようだった。じんと痛み一瞬世界が遠くなる。ぐらりと足が折れ。]
っ、く…
[指からも力が抜けていた。床へと落ちるが開いた手でなんとか身体を支える。痛みに耐えてつぶった目を、なんとか開いて、鬼を見上げた**]
(54) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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『鬱陶しい』
『気に食わない』
『……大嫌い』
[兄の姿をした鬼の言葉に、涙が眼に滲むけれど]
[みんな、ひっしだった。テッドも、「ラルフ」も、ひっしだった]
[だから、――――――…私も]
(55) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/27(Tue) 23時半頃
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…………おにいちゃん!!
[鬼の脇腹にめり込む金属に息をのみ、テッドの脳天に振り下ろされる刀に唇を噛みつつも。 「ラルフ」がよろめいた瞬間、少女は彼の背に向かって大きな声で呼びかけた]
――――――――――ッ…!
[花切り鋏を握り締めたまま、駆ける速度に手加減は無い。 そのまま真っ直ぐに刃先が狙うのは、「鬼」の「兄」の腹だった]
(56) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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うるせぇ!!うるせえうるせえ!!黙れってんだよ、この野郎!!
[明らかに挑発と分かる言葉にも、嫌味を返す余裕がなかった。 それだけ、「鬼」の中ではある意味でメアリーの存在が大きくなっていて]
っはは……!
[攻撃が命中し、テッドの言葉を遮ったことに愉快そうに声をあげる。 その満足感に浸る体は、咄嗟に次の動きが出てこない。 無防備な背中をメアリーに晒しながら、歪んだ喜びに浸っていた]
(57) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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[慣れ親しんだ呼び名に、「体」がゆっくりと振り返る。 このゲームが始まってからは、鬼自身も何度となく耳にしていたその呼び名。 それに反応する「体」を、止めることが出来なかった]
――――……!
[真っ直ぐに向かってくる「妹」を見て驚いた顔をしたのは、果たしてどちらだったのか]
(58) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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俺は、お前が嫌いだった。
ずっとこの体の中に居て、「こいつ」がいかにお前のことを思ってるか知っていたから。 誰かに思われているお前に、「俺」のことを知ったような風に言われるのが嫌だった。
(*12) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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「ラルフ」が、「メアリー」を思っていたから。
その分だけより強く、「俺」は「お前」が嫌いだった。
(*13) 2010/07/27(Tue) 23時半頃
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[滲む視界に刹那に映ったのは、驚いた「兄」の顔]
[少女の瞳からこぼれた涙は、闇の中へと消えて行く]
[―――――「彼」が避けないのならば、 その刃は深く彼の身体へと突き刺さるだろう]
(59) 2010/07/28(Wed) 00時頃
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[「妹」と向き合った「兄」の体は、 まるで時間が停止したかのように動かなかった。
ただ呆然とした顔をしながら、わき腹に花切り鋏の突きを受ける]
――……ぁ………。
[布地にじわり、と赤い染みが広がっていく。 右手から離れた刀が地面にぶつかり、かたりと音を立てた]
(60) 2010/07/28(Wed) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/28(Wed) 00時半頃
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……………あ、ぁあ、あ。
[鋏に絡めた細い指先に感じる赤色は、夢なんかじゃなくて]
おにい、ちゃん。
[消え入りそうな声で呟きながら、刀が転がる音を、何処か遠くで聞いた。命を突きさす重みは、思っていたよりもずっとずっと、ずしりと両手に響く]
ごめんなさい。ごめん、なさい…。 でも、他にほうほうが、思いうかばなかった。
[震える手を、鋏から離す。 兄の腹に刺さったままの鋏から流れる血の色を、少女は目に焼き付けた]
せんぱいは、かえして、あげたかった。 おにいちゃんに、もうだれもころしてほしく、なかった。
だから。
[ぽろぽろと涙を零しながら、たどたどしく告げる様子は、まるで幼い子供のようで]
(61) 2010/07/28(Wed) 00時半頃
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――はっ……なんだよ。なんでお前が、泣くんだよ……
[急所は外れているし、失血死するにもまだ時間があるだろう。 しかし、メアリーが己を殺す事を選んだ以上、「区切り」の刻は近い。 もはや「鬼」がゲームに勝つ手段はなくなった]
俺は、お前の兄貴じゃ…ねぇ。 おにいちゃん、なんて。呼ぶんじゃ…ねぇ、よ。
[ぼろぼろと涙を落とすメアリーを前に、「ラルフ」は辛そうに顔をしかめた。 目的を失い、叫び疲れた体が膝からがくりと崩れ落ちる]
…けっ。胸糞悪ぃ……やっぱこの「体」、俺には向かねーわ…。
(62) 2010/07/28(Wed) 00時半頃
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[もう一度殴られでもしたら今度こそ落ちるだろうと。 だからこそ視界は明瞭でないまま、ただ睨むように見上げていた。 ――メアリーの声が聞こえる。
何があったのかは、一瞬ではテッドも理解できなかった。 刀が落ちた音、ラルフの声、メアリーの言葉。 反対を向いたからだがどうなっているのかは理解できないけれど、かすかににおうのは――。
打たれた頭へと片手を当てる。床を支えていた手はなく、床に座り込んだ。 ただ、黙って、二人の様子を見る。]
(63) 2010/07/28(Wed) 00時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/28(Wed) 00時半頃
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だって、あなた苦しそう。
[泣く理由を問われ>>62て、答えになっていない言葉を返す]
…………なら、なんて、呼べば良い? たとえ「だれ」でも。 わたしは、あなたの、そばにいるよ。
[崩れ落ちる体を支えようと腕を伸ばしたけれど、自分の力なんかじゃ全然足りなくて一緒によろめいて膝をついた。 鬼の傍に寄り添うように、小さくなって座り込む。 それから、眼前のテッドへ、伏せがちな視線を向けた]
せんぱい。パティ先輩、まもれなくて、…ごめんなさい。
わたしが怖がらなければ。 もっと、強ければ。
まもれていたかも、しれないのに。
(64) 2010/07/28(Wed) 01時頃
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[まだずきずきと痛む頭を抑えながら、メアリーの声を聞いて、彼女へと視線の方向を変える。]
んなこと言ったら俺もだろう。
……あんたはこれでよかったのか。
[ラルフ、鬼の方を、視線で示す。]
(65) 2010/07/28(Wed) 01時頃
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[幼い頃は、暗闇が怖かった。そこにお化けの姿が、沢山視えていたから。 けれどいつからか、少女は暗闇を怖がらなくなった。 だってお化けよりも、人間の方がよっぽど怖いと知ったから]
せんぱい。
もしも上手く帰れたら、 …セシルさんみたいに戻ってきちゃ、駄目、だよ。
[にいと一度無邪気に笑い、そして緩やかに瞳を閉じた**]
(66) 2010/07/28(Wed) 01時頃
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うるせえ……いらねーつってんだろ、お前なんか……
[……「その刻」を目前にして、 床に膝をついたままの「ラルフ」はメアリーに向かって手を伸ばした。 彼女が拒まなければ、そっとその頬を撫でるようにする]
お前には、ちゃんと居るだろ。待ってる奴が、ちゃんと居るだろ。 ……皮肉なもんだけどな、「俺」はそれを知ってる。 この体が、知ってる。
だから、俺はお前が嫌いだ。お前なんか俺の仲間じゃない。
[とん、と。片手でメアリーの肩を突き飛ばす。 しかし、その力は決して強くはなかった]
(67) 2010/07/28(Wed) 01時頃
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戻んねえよ。
[極当然というように、それははっきりと答えた。 メアリーは本当に戻らないというのか、それは可能なのか。 わからずに眉を顰めて。 それから、ラルフを見て小さく笑った。]
素直じゃねーの、ふくかいちょー。
(68) 2010/07/28(Wed) 01時頃
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