267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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[ 枯れない花は花じゃない、なんて そんなのはにんげんの諦めだ と 思う。
うつくしいものが うつくしく在り続ける。 そんな自然があるならば 一番いいだろうに。 何より ────名札にだってできてしまう。
至って真面目に 無感情な碧は、 まぁるい 真白の 茎の太いしらぎくを、 ……人工の花の下に飾るそのときを、幻視している。 ]
(141) 2019/06/13(Thu) 23時半頃
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ある筈無いわ、そんなもの。
(*21) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 片目から真白を外し、 微妙な反応に、首を傾げた。
─── 貴方って随分細かいのね、面倒くさい。
そう 一言。二言。 適当、───とわたしは思っているし、 実際適当に名付けられたのだろう白菊"如き"、 なんだって良いじゃ無い。
だれの白菊だろうと、なんの植物だろうと。 ]
(142) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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どうせ何時か枯れるんだし、死ぬんだって、 そんなのはせんせいの方が詳しいんじゃなくて?
[ なんにもない日除けの足元へ、視線が 落ち、 ]
(143) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 希少生物をホルマリン漬けにするのと、 果たして、どう、違うのかしら。
答えも求めていないから、 只、わたしは、どうせ死ぬって聞いたから、 ……別にしょくぶつ呼ばわりされた自分のこと、 重ね合わせた、訳じゃあ 無いと思うのだけれど、
…………、 ]
(144) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 脚は、もう一度ベンチに戻って、 にんげんの 片手は、透明の満ちる器へ伸びた。
気まぐれに真白を浮かせてみる。 ]
(145) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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─── 此、明日返すわ。 偶にはわたしから返してあげる。
[ 珍しい、"しょくぶつさん"のお出かけの約束。 守るかどうかは置いておいて、 片手に日除け、もう片手に、花瓶に似た何かを持ち、 また 硝子の方へと戻ってゆく。 ]
(146) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ "おやすみなさい、せんせい。"
幾ら、気まぐれにお出かけを終えたとはいえ、 その程度は言えたでしょう。 何せわたしは、にんげんですから、 うまれつき、囀るくちが備わっているのです。
挨拶を忘れない何かは覚えていましたし、 花を少し傍に置いておくことも覚えました。 ]
(147) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ せんせい、と 言い終わって。 傘の持ち手を、手首に引っかけたところで、
また、何かを噛んだ音がした。
せんせいに背を向けたまま、 何処から出てきたのか知らない其れを舌先に乗せ、 出して 掬ってみれば、
くちびるから伝う糸の向こう、 ]
(148) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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──── …… せんせい、 わたしに名付けたみたいに、適当に答えて頂戴。
(149) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 返事も待たず、硝子を、閉じる。 ]
(150) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 死期も知らない だれかであれど、 ひとつ たしかなことは、
あのこが星になってから直ぐ、 しらぎくさんの病室で、 "はな"がひとつ さいたって、こと ]**
(151) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/14(Fri) 00時半頃
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おれは、 ─────
(152) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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今このとき、 時間を止めたいくらいだよ。
(153) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ きっと、 何か珍しいものを、 錻の箱に詰めてしまって、
記憶のうちに 埋めてしまうような、
開くまでは中のものたちの劣化を知ることもない、 なんて paradoxを信じるこどものように ]
(154) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ うつくしい、その瞬間のために、 唯、 そのためだけの習慣を、
此処に来て 何れだけ繰り返したことか、 ]
(155) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 枯れてしまえば おしまいなんだ。
──── なにも かも。 それまで費やしてきたものすべて。
星砂の底に沈んだアリウムの囁きを 欠片も聞いちゃいない 無責任な男で在れ。 ]
(156) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 湖面に揺蕩う白色は、 仲間から切り離された物悲しさも、 土の無い不安定さも、 そういったartのよに纏まり、
──── それだって 枯れなきゃいい、
と、 細かいし 面倒くさいし、 …意見さえ聞く気もない男は、碧のみで追っていた。 はぁい、 って お返事もゆるぅく。]
(157) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 其れだから、はなのむこうからの投げ掛けにも、 そう 適当 な 様子で、
( 到底、何も予測していなかった。 だって しょくぶつのせんせいだもの! )
風の無い、人工のひかりの中の、 はなひらいた姿は ないっぽんの■の よう。 ]
(158) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ ──── 硝子が閉じてしまうまで、 いまいち何を問われたのか、 わからない様子で
硝子の向こう 日除けの花が隠れるそのときまで、 何を定めるでもなく 死行くじんるいを眺めていた。]
(159) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 聞き手のいない返答は、 白壁の花の内に 溶け消え、**]
(160) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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僕はいままで 蝋のようだ■た父と同じように融ける、 氷か何かなのだと思っていました。 冷たいと言われるし、熱いと縮んでしまうから きっと死んだ父が蝋人形になってしまったのも 僕が冷やして、固めてしまったのだとばかり…。 だけど■の生き物に似ているなら、 今までの僕の認識は間違いだったのでしょう。 せんせいが言う■だから、きっとそうです。
(161) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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せんせい■僕のことを数字で呼びます。>>121 153という数字が僕■ことだと知った時は、 ■■い気持ちに■ったと書いてありましたが 今日の■は特に何も思いません■した。 ヨリック・ファ■・デル・メール 読み返■ないと忘れて■まうのですから、 名前も数字も■きな変わりはな■のでしょう。
(162) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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あな■のせんせい■冷たいのね、と 検査が終■って着替える時に言われまし■た。 そ■子のせんせいはい■も手を引いてくれて 眠れな■時には温■たミルクをくれる■だと、 教えてくれました。
君の冷たいは僕の■かい■んだよと言ったら、 そんなの変だ■て言われてしま■ました。 陸と海■は常識が■って当たり■なのに…。
(163) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ ─── 特殊で閉鎖的な環境下では、 医師や患者、看守や囚人…或はそれに類似する ■■の違う者同士の間に■■性が生じやすい。 ……とは言われるものの、 ヨリックはその例に該当したか否かといえば、 一概にそうだと言い切れないものがあるように 私には読み取れた。彼の記している限りでは。 ]
(164) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ 自分を冷たい “ 氷 ”に喩えていた彼は、 “ 海洋生物 ” や“ 硝子 ” と不定形に病態を変える。 ・・・ 常套句の存在は読み取れずとも、 >>122 医師の言葉に影響を受けていることは窺えた。 具体的が記述は無い為に確信は出来なくても。 ]
(165) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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「 ……こんなにも冷たい僕は、 きっと氷からつくられた硝子でしょう。 」
星になって…砂と崩れたおんなのこから 医務室に向けてどんどんと遠ざかりながら、 せんせいにそうやって笑いかけました。 コツ、コツ…と床をたたく靴底の感触が、 いつもより鋭敏に全身に行き渡ります。
(*22) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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賑わいのなくなった、灰色の街。 降り積もる雪が死化粧の白粉のようだった。
病魔に蹂躙されるしかない身体を引きずって、 火葬された誰かが天にのぼる煙を見上げて… その頃からずっと考えてもわからない疑問。
(166) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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僕の肌はうっすら霞んで、 ほんとうに自分が無になっていくようでした。 掌を広げたらそのまま床が透けて見えて、 内臓や骨もない空っぽのようでした。 あの砂になったおんなのこと同じように、 きっと…あっけなく人のかたちを失ってしまって 軟膏を塗っても、包帯を巻いても 今度は前のようにはいかないかもしれない。
(167) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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見上げたら、 春の遠い…■■い色の瞳は見えたでしょうか? もっと近くに浮かんでいたような気がするのに、 縮んでしまった僕には遠いばかりでした。 医務室で簡単な処置を終えたあと、 冷たい■の中で眠りたい…とお願いしました。 ほんとうは雪の布団に横たわりたいけど、 あそこがきっと、そこにいちばんちかいから。**
(168) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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