131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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全
クラリッサは青い鳥 デメテルに投票した。
デメテルは手伝い クラリッサに投票した。
ヘクターは手伝い クラリッサに投票した。
亀吉は手伝い クラリッサに投票した。
ドナルドは手伝い クラリッサに投票した。
クラリッサは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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― 闇に閉ざされた平原にて ―
[教皇クラウディアが堕ち、周囲に静寂が満ちる。 その中で―― 少女は三つの、小さな輝きを見ていた]
う……。
[地を這いずるようにして、少女はその光に近付いていく。 斃れたクラウディアの手から、水晶はひとりでに浮かび上がっていた]
お願い……。
[少女は胸元に触れた手を、水晶に向けて差し出す。 その掌で微かな煌めきを放つのは、残り一つの欠片]
[四つの欠片は緩やかに回転しながら浮かび上がり、空中にて一つの花となった。 透明な花弁がゆっくりと開き、光と共に聖霊の力が溢れ出す]
(0) suzukake 2014/08/30(Sat) 15時半頃
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――アマト、さん。
[少女はこの戦いを生き延びたはずの、聖霊術師の名を呼んだ]
どうかこの花を……シーパルの所へ届けてあげて。 ……身勝手な願いだってわかってます……でも。
[少女は、親友の命の輝きそのもののような妖精の花≪ティターニア≫を、目に灼き付けるように見て。 それから、瞳を閉じる**]
(1) suzukake 2014/08/30(Sat) 15時半頃
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最期に奇蹟を……信じさせて。
(2) suzukake 2014/08/30(Sat) 15時半頃
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青い鳥 デメテルは、メモを貼った。
suzukake 2014/08/30(Sat) 16時頃
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― 闇に閉ざされた平原にて ―
[静かなる闇の静寂の中、光は漸く。そう、漸く倒れたのだ。 少年は血の流れる顔を拭いながら、徐々に溢れる歓喜に耳を傾ける]
嗚呼。みんなの声が聞こえる。 ようやく護るべきものを護る第一歩を刻み付けることの出来た。
僕たちみんなの喜びの声が。
[沢山死んだ。光も闇も、沢山の血を流し沢山の人を殺した。 だが世界に生きる残された、沢山の人々は今だけは喜ぶのだ。 亡くし奪われた悲しみよりも強い。漸く掴み取れたこの安らかなる日々という喜びに身を横たえて…]
(3) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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[その時少年は振り返る。強く輝く聖霊の花]
……デメテル。漸く完成したんだね。
でも、君は何をするつもり……?
………… ………… 。
[透明な花びらの開く美しさを目に灼きつけて瞳を閉じようとする少女。 彼女が願うのは、最期にこれを届けること。親友に。そして瞳を閉じて行き…]
(4) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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…………デメテル…………――
(5) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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――…起きろ不合格! 奇跡は勝ち取るものだ!!
(6) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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[瞳を閉じようとした少女の額を、弱い電撃走る指で弾いた それなりに力は篭めたから少女には結構いたかろう]
奇跡は信じるものじゃなくて勝ち取るものだよ。 今僕たちの目の前に広がる光景がそのものだろう?
誰も信じるだけじゃ、この奇跡は触れることすらかなわなかった。 手を伸ばして、奪い取りにいかないと、奇跡は手に出来ない。
だから…… 君も手を貸して、デメテル!ヘクター! 一緒にシーパルと。 ううん、皆と共に奇跡をつかむために!
(7) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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レガリヤは、今此処に揃えられた。
[闇の軍勢の兵士が、聖堂に残されていたレガリヤを余さず持ってくる]
――『王の冠』ゴルディオン 『王の衣』ドレスコード―― ――『王の声』ナハティガル 『王の座』ヘヴンズシート―― ――『王の目』トゥルーサンライズ 『王の姿見』エンペルミラー――
(8) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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『王の剣』 エリュシオン
[黒き薔薇咲かせる闇の剣。王が掲げし楽園の守り剣。 すべてのレガリヤは黒く染まり、優しき闇の光を放つ。だが足りない!]
(9) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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[聖霊の花を携えた少年は、錫杖に歩み寄る。 砕けた白拡錫杖《ヴァイス・カッカラ》、いや『王の錫』をその手に強く握り]
命の聖霊王「オベロン」の魂を此処に宿し…。 甦れ。
―― 『王の錫』サンクティス。
[少女から託された聖霊の水晶を、『王の錫』とあわせた次の時。 命の聖霊王の魂が宿された聖霊水晶は『王の錫』と合一し。そして、完全に復元された。 だが最後にまだ足りない。最後に必要なのは…]
(10) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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[闇の軍勢が少女を運んでくる。ひとりの白い髪の少女。 力尽きた彼女の手に今もまだしっかりとはめられた、指輪]
……こんなところにあったんだね。 人々が願い作られた「奇跡」の象徴。「王の怒り」と対極。 世界中の優しい願いが篭められた、最後のレガリヤ。
――『王の指輪』フェリシア
[天と人を結ぶ「奇跡」の名を冠した最後の王の聖具は。 待ち受ける八の王の遺物と共に優しい闇の光に輝き。 今此処に、すべてのレガリヤは、闇に輝く交響を鳴らして]
(11) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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[世界の果て、時の果てから、『王』を今この場所へと導いた]
………… さあ ヘクター。
最後は君の役目だよ。 君が望む「奇跡」と共に 世界に安らぎの闇を取り戻してあげて。
[そして騎士は王へ全てのレガリヤを今ここに捧げた。 嘗て千年も前、光の王が戴冠した時の様に。いや、その時よりもより柔らかな奇跡の光景をなして。 最後の「奇跡」を導く行く末は、「王」の意志に託される**]
(12) 十六夜 2014/08/30(Sat) 18時頃
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― 安寧の闇の中 ―
『はあ……』
[溜息が聞こえた。 自分と同じ声をしているけど、自分がついたものではない。 そもそも自分は、確か――]
『青い鳥《ブルーバード》、あなたは私があげた名前の意味も忘れたの? まあその声じゃ、絶望したくなるのもわかるけど。 でもあなたの役目はまだ終わってないの。だから――』
(13) suzukake 2014/08/30(Sat) 19時頃
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「――…起きろ不合格!」>>6
(14) suzukake 2014/08/30(Sat) 19時頃
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いったあ!!
[叱咤の声が重なると同時、額を思いっ切り弾かれた。 衝撃のせいで、まどろみの中にあった意識が覚醒する。 半眼で額を擦りながら、声の主>>7の方を見た]
あ、アマトさん……。
[彼の言葉に、少女の瞳に輝きが戻り始める]
そう、ですよね。 手を伸ばして、一緒に――
[脳裏に浮かぶのは、協奏曲を奏でた夢のような一時]
――皆で一緒に! 奇蹟を起こしましょう!
(15) suzukake 2014/08/30(Sat) 19時頃
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[その時、闇の軍勢が、一人の少女を運び現れた>>9。 白い髪を目にして、少女の動きが止まる]
シーパル……!
[悲鳴に近い声を上げ、周囲の状況も忘れて親友へ駆け寄る。 動かぬ少女を目にして体を震わせながらも。 祈るように彼女の手を包み、「王の指輪」をそっと掲げた*]
(16) suzukake 2014/08/30(Sat) 19時頃
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博史は、壁|Д`)じー。
pannda 2014/08/30(Sat) 21時頃
仁右衛門は、クラウディア枢機卿猊下の食卓にあがった。
beyer 2014/08/30(Sat) 22時頃
博史は、仁右衛門を電子レンジで乾かしてさしあげた。
pannda 2014/08/30(Sat) 23時頃
双生児 オスカーは、メモを貼った。
simotuki 2014/08/30(Sat) 23時半頃
青い鳥 デメテルは、メモを貼った。
suzukake 2014/08/31(Sun) 02時頃
仁右衛門は、博史の口の中からこんにちは。
beyer 2014/08/31(Sun) 21時頃
双生児 オスカーは、メモを貼った。
simotuki 2014/09/01(Mon) 00時半頃
オスカーは、今日は静かですね(ごろごろ
simotuki 2014/09/01(Mon) 19時頃
ティソは、オスカーを不信の目で見た。
xavi 2014/09/01(Mon) 21時頃
ティソは、オスカーにひどくうろたえた。
xavi 2014/09/01(Mon) 21時頃
仁右衛門は、パルック[[who]]の胃の中にいる。
beyer 2014/09/01(Mon) 21時頃
ティソは、オスカーを不信の目で見た。
xavi 2014/09/01(Mon) 22時頃
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ー 母の愛は神よりも深く −
[シーパルに来ては駄目だと諭した天使と、 彼女を愛した男は2人の愛した娘の傍にいた]
「シーパル、良く頑張ったな」 「シーパル、1人で、いいえ皆でよく頑張ったわね」
[名を呼んでやる事も、抱きしめてやる事も、父親として 何一つしてやれなかった娘に掛けてやれる言葉は少ない。 それでも命尽きる最後の瞬間まで目を逸らす事は無く]
「私にはもう何のしがらみもない。 ただ大切なフェリシア、シーパル、お前達以外。 今更かもしれないが、謝らせて欲しい。 そして……叶うなら傍に居させて欲しい」
[母の羽根とは違う煌めきを静かに見つめながら手を伸ばす]
(17) pannda 2014/09/01(Mon) 22時頃
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「これからはずっと一緒だ。何処までも一緒に旅をしよう」
[シーパルは伸ばした手を掴んでくれただろうか。 手が重なるなら二度と離さずに、重ならなくともいつまでも 2人を傍で見守ると告げて。 世界を巡る風へと魂は消えた**]
(18) pannda 2014/09/01(Mon) 22時頃
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ティソは、クラリッサをじっと見つめた。
xavi 2014/09/01(Mon) 23時半頃
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― 闇に閉ざされた平原にて ―
[ ―――――――静寂。 ]
[空に黒陽を残したまま、男は気を失い墜落した。 総てを優しく包み込む闇に、意識を委ね揺蕩う。]
………………
俺 は…… やった のか……
( ――ええ、戦いは終わったわ。これで全部。)
[……闇の中。誰かが己の頬を撫でるのを感じる。]
(19) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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( …………けど、本当のお仕事はこれから。 この世界には、まだまだ問題が山積みだもの。 フフ、頑張ってね? 新しい「闇の王様」。)
………… 「王」か……
一体… 何を すりゃァ……
( それは、自分自身で考えなくっちゃ。 …………なにも、そんなに難しい事じゃないわ?)
……はッ… 実感が湧かねェや。
(20) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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( 思い出して。さっきまで戦っていた時の事。 アナタの声に皆が立上がり、力を貸してくれた。 その時、どんな事を願った?……考えてみて。)
願い……
俺の、願い………… は
―――――
…――――――――――
(21) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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[────どの位、そうしていただろう。 ゆっくりと、周囲に「音」と「光」が帰ってくる。
それは、闇の連合軍の、大地を揺るがす程の大歓声。 異端の烙印を押され、光に焼かれるままだった者達に、 漸く安息の夜が訪れた事を告げる、歓喜の轟き。]
…………………… ぐ
[気付けば、悪魔の男は、仰向けに地に倒れていた。 見上げる天には、まだ漆黒の太陽が残っており。 光も闇も分け隔てなく、大地を包み込んでいる。]
(22) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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? これは ……
[ふと、頭上に仄かな熱を感じ、手を翳した。 見れば、「王の冠」が淡く赤い光を放っている。]
…………。
…………ヘッ あの野郎 ……
最後の最後に、やりやがったな……!
[……「よく似た魔力の気配」を、男はもう知っていた。 >>7:139 疲労の浮かぶ顔、僅かに口角を上げ。]
(23) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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よっ …と。
…… おう、アマトの言う通りだな!
[悪魔の男は、ゆっくりと身を起こすと。 >>7 整えられた聖具を眺め、強く頷いた。]
さァ、これが最後の……
(24) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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……いや。俺達の、「最初の」大仕事だ。
[>>9 そう言って、『王の剣』を天高く掲げると。]
[『王の冠』、『王の衣』、『王の声』、 『王の座』、『王の目』、『王の姿見』、]
[>>11 ――――そして『王の錫』と『王の指輪』が。 総てを安らぎへと誘う、優しき闇へと染まっていく…]
(25) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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我は「闇の王」…黒陽《ソル・ニゲル》の後継者なり!
レガリヤよ… 此の世界の行く末を見守る、九の聖具よ…
王の名の下に、我が願いを聞き入れたまえ!
[――――高らかなる、宣言。 その言を受け、総ての聖具が闇色の共鳴を奏で始め… >>1:141 嘗て、かの光の王がそうしたように、 闇の王もまた、聖具へと、己が願いを捧げていく。]
(26) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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此れより、世界を統べるのは、闇である! ―――だが、その闇は光を侵せし「暗黒」に非ず!
我は、闇をもって光を征するを義とは思わぬ! 闇は闇として在らん!光は光として在らん! 総てを受け入れ、総てを護りし、安息の闇を望む!
[信条は、良かれと他人に押し付けるものではなく。 自分の生き方を貫く為の道標で在ってほしい……と。 ――其れが、この戦いを通じて導きだした、男の願い。]
この戦いで、光も闇も、多くの兵が犠牲となった。 だが此れは、人にとっての前進であったと信じたい! 神のみに頼らず、人が自らの信ずる道を進めるように… 我が闇は、何人たりとも侵せぬ「人の自由」を願う!
(27) 2G 2014/09/02(Tue) 01時半頃
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その為にいざ! 世界に自由と独立の礎を築かん! 黒陽王ヘクトルは……いま、此処に宣言する!
【―― 闇の連合国家「リベルタス」の建国を!! ――】
……最後に繰り返そう。我々は今、戒めから解き放たれた! 漸く、自らの足で「未来」へと歩み出す時が来たのだ!
―――――― 我々は、自由だァァッ!!!
[ 闇の王の総ての宣言が終わると同時。 その言葉に、割れんばかりの歓声が響き渡る。
数の大きに抑圧され、己が信念を棄てて生きてきた。 そんな闇に生きる者達が今、光の支配を振り切り。 闇の王の下、此処に漸く安息を得たのである。]
(28) 2G 2014/09/02(Tue) 02時頃
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[刹那。闇の王の「願い」を聞き入れるかのように、 『王の指輪』……フェリシアがひときわ輝き、 八つの聖具を、漆黒の太陽の下へ天高く舞い上げる。]
[ 其れだけではない。 『王の冠』の中央に嵌め込まれた赤い宝石から、 ほの赤い光の球が次々に溢れ、空を彩っていく…]
[その光景はまるで、冠から満天の星空が生まれるよう。 ――そう。これこそ、この冠が「星の冠」と呼ばれる由縁。 漲る「願い」が数多の星となって、世界に満ち溢れる。]
(29) 2G 2014/09/02(Tue) 02時頃
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[悪魔の男は、此れまでの熾烈な戦いを共にした仲間。 預言書の少女と、聖霊術師の少年の方を向き。]
さァ、アマト!デメテル! あの星に願おうじゃねェか!俺達の「未来」を!
……あ? ガラじゃねーって? ほっとけ! こんな壮観な眺め、一生に一度っきりだぜ?
[許すなら、後ろから二人の肩に腕を回して。]
―――こうやって、お前らと頑張ったからこそ、 この満天の星空があるってモンだ。
今ならどんな奇跡だって起こせそうじゃねェか。え?
[そう言って、八重歯になった歯を見せ、ニィと笑った**]
(30) 2G 2014/09/02(Tue) 02時頃
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"その者、八の聖具《レガリヤ》を揃え、地上の最後の王となった。"
"王は言った、「此れより、世界を統べるのは、闇である」。"
"「だが、その闇は光を侵せし暗黒に非ず。 総てを受け入れ、総てを護りし、安息の闇を望む」。"
"「我が闇は、何人たりとも侵せぬ『人の自由』を願う」。"
(31) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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"これこそが次なる千年の、人の世の正義である。"
(32) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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……ヘクターさん……。
[割れんばかりの歓声>>28の中。 少女は親友の傍らに膝を着き、王の姿を見上げていた]
[異変は自身に近い所で起こった。 シーパルの指から「王の指輪」がするりと抜け、天へと昇り始めたのだ>>29]
――あっ
[思わず手を伸ばした少女の身から、「王の衣」が666の紙片となって散る。 天高く舞い上がったそれらは、漆黒の太陽の下で元の書物の形となり、他の七つの聖具と並ぶ。 後には黒の薄布を纏っただけの少女が残されていた]
(33) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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[見上げた空で、「王の冠」から赤い光が散る。 安息の闇の中へ、願いの星が散りばめられていく。>>29]
きれい……。 これが「王の冠」の、本当の力……。
[息を呑み見詰めていると、後ろから肩に腕を回された。>>30]
ひゃっ、ヘクターさん! ――「未来」、ですか?
[少女はずっと、「未来」を見ていた。 幾つもの災厄の果て、全てが無に帰す結末までも。 しかし今、黒衣の預言書《ドレスコード》は少女の手を離れている]
[まるで今なら、無限の可能性と未知の奇跡へ、手を伸ばせるというように]
(34) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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……シーパル、聞こえてた?
これからは、あたしたちは自由なんだよ。 誰かに蔑まれることも、理不尽に未来を奪われることもない。 ずっと一緒に居られるし、何処へだって行けるの。
[赤い星がひとつ、流れる]
[そして透明な雫が、ひとつ。 死せる少女の頬から伝い、動かぬ少女へ零れ落ちた]
(35) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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だから、お願い――目を覚まして!
(36) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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[赤い光が煌めく]
[まるで脈動する生命のように]
[少女が失くした心臓のように**]
(37) suzukake 2014/09/02(Tue) 03時頃
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オスカーは、ここで空気読まずに先手ロールという手もあるな…
simotuki 2014/09/02(Tue) 18時半頃
亀吉は、レティーシャに取り込まれて塵になった
十六夜 2014/09/02(Tue) 19時半頃
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[我が娘に伸ばした手。 もう戻れぬ道へと誘う手とはまた別に。
声>>36が聞こえた。
強く優しい少女。
最後まで我が娘を想ってくれた彼女の声に目を閉じた]
(38) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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シーパル、お前のこれからはお前だけのものだ。
(39) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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だからお前はお前のままに行きなさい。
(40) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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私もフェリシアもずっと見守っているから。
(41) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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[伸ばした掌はそっと娘の頬に。 一度も撫でてやる事の出来なかった娘を幻のまま撫でて。
先を選ぶ娘を静かに微笑み見守った**]
(42) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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[預言の少女に生命潰えた自分の姿や声は判らないだろう。 それでも娘の為に命を掛け、娘と共に生きてくれた少女。
未だ娘に呼び掛けてくれた少女に、静かに頭を下げた]
(43) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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娘を助けてくれてありがとう。
娘と共に生きてくれてありがとう。
娘と共に戦ってくれてありがとう。
(44) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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娘の友達でいてくれて……本当にありがとう。
(45) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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君も、幸せになりなさい。
(46) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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[もっと早く知っていれば、店で逢えた時に。 刃交えた時に、最後の時に、口に出来たかもしれない言葉。
届かずともどうしても言わずにはおれず、 ただただ頭を下げていた**]
(47) pannda 2014/09/02(Tue) 20時半頃
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[星々の海に割れんばかりの歓喜が木霊した>>27]
光を侵す「暗黒」は正義に非ず。 闇は闇に。光は光に。 孕み安らぐ永劫の安寧のなかにたゆたう、安らかな未来。
[自由と独立の礎をそこに打ち立てた闇の王は叫ぶ。 神に使徒に頼るでない、「人間」が歩いていく未来の時を。 今新たに踏み出す、混沌で戒めの無い自由。それは安息にもにた解放だった>>27]
(48) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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[漆黒の太陽と、願いの星々が夜空の中に邂逅する>>29。 奇跡だ。まるで奇跡の様な光景なのだ]
……わっ。と。
何ガラじゃない事いってるんだよ。 元墓荒らしの闇の王が、ロマンチストだなんて…痛っ。
[肩に回された腕の力が、こっちだけ痛くなった気がした>>30]
(49) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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[夜空に舞い上がるレガリヤ達の奇跡。流れるのは赤い星にとうめいな雫。 今ならどんな奇跡でもきっと叶えられる]
…………どんな奇跡でも。起こせそうだよね……。
僕が願うのは…………。 兄さまや、オスカー、ティソ…。
[そう、きっとこんな素晴らしい奇跡なら叶うだろう。 もしかしたら。失くした家族や。そして友達と再び会う事すら。
だからアマトは。彼らともういちど――…]
(50) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
―――…… ううん。 やっぱりいい。
[…確かに考えた願いを。だけどやめた]
認めたくないし。つらい。 何もなかった様に還ってきてくれたら。 きっとこの先、迷わずに生きていけるんだろうけど。
それでも、もう…………。
(51) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
オスカーもティソも、もういないんだ。
それを無かった事にしたら。 僕はまたこの先、自分の清算も忘れそうだからね。 苦い思い出て。 幸せの中にいたら薄れちゃうと思うから。
……でも。そうだな。 もしこの夜空に願いがひとつ届くなら。
僕は…………。
(52) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
――… また会いたい … 。
[赤い星がその時、またひとつだけ流れていた*]
(53) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
― その後 連合国家リベルタス ―
[嘗て伝承で、闇の王を助けたと云われる、苗木の騎士。 それはあの大戦が終結した後にも黒陽の王ヘクトルを助けた。 だけど余り表立ち、率先して彼を助ける事はなかった]
……あいつが最期まで護ろうとした子供達。 ううん。これまで続いてきた戦いの中で沢山うまれた。 戦災で残された子供達を、育てて行こうと思うんだ。
[彼の美しき黒陽の元で行われた建国宣言から間も無く。 騎士を為す少年は、黒き王にそう告げた。 斜めに走る、大きな刀傷の痕を残したその顔で]
(54) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
憎悪や復讐は、例え世界が何万年すぎても消えない。
奪われた物の為に、また新たな何かを今度はその手で奪う。 悲しみを晴らしたくて、眩しい光を、澱んだ闇を消してしまいたくなる。
この傷をつけた子供みたいに。 その復讐は永遠に連鎖していくものだと思う。 僕がその通りでしかなかった。
……だから。そうだね。
(55) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
僕が護りたいんだ、そんな傷けられた子供達を。
心は癒されないかもしれない。 憎しみは解けないかもしれない。
だけど、そんな傷痕を癒す為に。 皆が安らぎ癒す事のできる「大樹」を創りたい。
どれだけ時間が流れてもいいから。 いつかまた、樹から世界へ飛び立つ翼を癒す。
そんな場所を創りたいんだ……。
(56) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
『ローレル教導院』。
それがこれから創る、樹の名前。
正直、子供達を護るなんて不安だし。 僕みたいな奴の近くで、良いのかはわからない。 大人しく、君を助ける事だけ考えていた方がいいのかも知れない。
……けど。これが僕の決めた、僕の清算方法なんだ。
(57) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
|
|
もう何も傷つかずに済む、安らかな明日の為に――…
[…更に数年後に、『ローレル教導院』は発足する。 大戦に巻き込まれた戦災孤児を導く、リベルタスの孤児院として。 聖霊術、魔術、薬剤に商才、その後孤児達がどの様な世界へも生きていける為の教導を取り入れた。そんな樹の院長は、東風の聖霊術師が就く事になる。
……更に数年後。教導院へと迎えた子供達の中に。 黒髪の子供や白髪の子供もいたかもしれないが。
ローレル教導院 初代院長アマト・カザミヤはその後 黒陽の王を、そしてリベルタスを慈しむその「大樹」を育てる事に、生涯を注ぎ続けた。
いつか今よりも安らかな世界で迎えるだろう死期を夢見て**]
(58) 十六夜 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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オスカーは、蘇生なしルートで書き変えるぞー
simotuki 2014/09/02(Tue) 21時半頃
オスカーは、あ、ほぼ最大値でたw
simotuki 2014/09/02(Tue) 21時半頃
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―黒陽の下 崩れし鐘楼―
[闇の太陽と共に紅の星々が煌めく空の下。 闇の民の喝采は永遠に続くかのように止まぬ。
その人々を見下ろすように、舞い降りる人影がった。
背には堕天使の如き漆黒の6枚羽。 その髪は闇に染まり、瞳は燃えるような赤。 誰の目にも映らぬその者の顔は――。]
(59) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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おめでとうございます。
黒陽王ヘクトル様。 我が主ルゥ=カタストロスから祝福を。
[鐘楼の上で光に灼かれ死した筈の。 オスカー・セク・ストゥス・ルーベリオンの顔をした"天使"は、遥か遠くの王達へと微笑んだ。]
(60) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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私、悪魔オスカー=ルーベリエルよりも祝福を。 おめでとうございます。
……そして、ごめんなさい。
ヘクター兄様。
[生前は呼ぶ事どころか知る事すらなかった。 ただ一人の血族に届かぬ声で呼びかける。]
(61) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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デメテルさん。 そう、デメテルさんというお名前だったんですね。
王を護り、最後まで戦ってくださってありがとうございます。 私は役立たずでしたね。
[約束は結局何一つ守れなかった。 預言書だった少女に申し訳なさげに呟く。]
(62) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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[そして、最後に。]
……アマトさん。
[生前の友達だった少年と変わらぬ。 少し困ったような顔をして彼の名を呼ぶ。]
(63) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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――"呪い"は、私の"願い"です。
[赤い希望の輝く空を見上げ、独り言ちる。]
私が、私の願いの為に。 友達に返り血を浴びさせて喜ぶと思われていたのなら心外です。
アマトさん、生きてください。
独りで何もしないままで。 いえ、皆で悲願を達成した今だって。 簡単に死ぬなんて赦しません。
[いつか気紛れな風に乗せた伝えた願い>>4:309のように、黒い天使は願う。]
(64) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時頃
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"神に祈るのならば 契約を果たしなさい それは最も大切な事の一つであるのだから"
――詩篇89:1
(65) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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――…返り血分の代償は私が払いますから。
["悪魔"は気紛れで契約を反古>>4:169にはしない。 破棄された契約に加護など残さない。]
(66) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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"天にまします我らが暗黒の祖よ
願わくば
呪詛の贖いとして
祖に魂を捧げし
子羊を受け取り
わが友を 護りくださりますように"
[それは全て新たな契約>>4:+90が故に。]
(67) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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……いつか。
貴方が暗闇の道を歩み続け。 辿り着いたその果てで。
また、お会いしましょう。
[黒い6翼を大きく羽ばたいて、天使の姿は消えた。 赤い星がその時、またひとつだけ流れていた。**]
(68) simotuki 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
simotuki 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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― 契約の黒羽根に ―
[惜しいと云う想いもある。つらい想いもある。 だけど死者は死者に、生者は生者に。そうして生きていくと決めた。
いつか会えるといい。 そんな願いがいつか叶うといい。
もし、いつかの先でそんな願いが叶う時が来ても。 今度は誰もが幸せに前を向いていられる。そんな未来の為に。
暗い復讐の果てに、少年は赤い夜空に決意をした]
(69) 十六夜 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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[その時、気まぐれな風にゆられて何かが手の中に落ちた]
…………黒い羽根……?
[それは鴉の物でもない、美しい光沢の羽>>68。 風に揺られて空から雪が舞い降りる様に。天の彼方から零れ落ちた黒曜の様に。 その羽根は少年の手にふわりと気まぐれに舞い降りていた]
(70) 十六夜 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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[だから少年は羽根を抱いてもういちど赤い星が舞うこの世界に願う]
…………いつかまた、会えると…………。
[黒曜よりも夜空よりも綺麗に映る、何かもわからない黒の羽根は、夜空と鏡合わせていた**]
(71) 十六夜 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
simotuki 2014/09/03(Wed) 00時頃
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― ??? ―
[薄れていく意識の中。
闇の中で、黒陽王ヘクトルの声が聞こえた>>19〜>>30]
ああ、そうね。 これならばきっと。
[安心できる。
闇も光も関係なく。 誰もが平和に暮らせるセカイ。 そんなものを作れるとクラウディアは考えたことがなかったから。
それはきっと、彼との器の差であり。 敗北の理由なのだろう。]
(72) 葵 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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……ならもう、良いわ。
おやすみなさい、貴方達も。
[それは夢か現か。 彼女の纏っていた魔力が少しづつ消えていく。
まるで、天使が空に消えていくように。]
(73) 葵 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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― 1000年後 ―
[かつて、ルンフィアと呼ばれていた地。 その地に一人の少女が居た。
生まれながらにして、類まれな光の魔力をまとったその少女は。 かつての光の枢機卿に因んだ名を付けられた。]
「さあ、目覚めなさい。クラリッサ」
[そして、彼女のたどる運命は――]
(74) 葵 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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[そう、それは確実に迎えた死の果てで…。 彼等が勝利を喜ぶ姿にホッとした自分もいた。]
……言ったろ…。 勝てるのはお前らだって…勝ち馬に乗るなら、お前らについていたさ。
[後悔しているのか?そんな言葉が頭をよぎる。 まさか。ありえない。 自分がどう思われようが、どう受け止められようが、子ども達を守る為に最善の策を尽くしたのだ。 どうして後悔なぞできようか?]
ただ一つ…後悔…というか、やり残したことがあるとしたら……。
[ふっと静かに笑みを零す。 自分の抜け殻を見下ろしながら、魂は静かに消え始めて…。]
(75) りおん 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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―ルンフィア郊外・ケレブロンド家 応接室―
[夜の帳はとうにおりている。数多くの蝋燭で昼間の如く照らされた応接室。長いテーブルを挟み、対峙する男女。互いに表情に薄っぺらい笑みを浮かべる。]
「御当主様の留守に何か御用かしら? 生憎、闇の者と談笑する趣味はありませんわよ」
「つれないね、元はと言えば、俺らは同じ一族だろう?」
「ええ、私たちは同じ呪いを受けた忌子同士。散り散りになり光と闇に分かれた身。だからこそ、私たちは憎み争わなくてはならないのでなくて?」
「違いないね、俺らは互いに光と闇に分かれ、憎み争いこちらとそちらの間の溝を大きくするのが使命。光のお前と仲良しごっこをする心算もないさ」
「そこまで分かっているのなら、何しに来たのかしら? 闇の奴隷にして対岸の橋守、あなたの言葉と振舞はかみ合っていませんわ」 「なに、一寸した報告だよ、光の奴隷にして対岸の橋守。そら、≪鎌鼬よ、そこの蝋燭を切り落とせ≫」
[男の声を切欠に室内に突風が巻き起こる――ふと薄暗くなる室内。女が振り向けば、灯の消えた燭台が視界に入る。]
(76) beyer 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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「――成程、あなたに呪言が移ったということは……」
「ああ、あの妖怪爺、とうとうくたばったらしいな」
「あと四百年もすればあなたが妖怪爺ですわ」
「放っておけ」
「……そう、この争い、光は負けたのですね」
「その通り、我らアングロンド家が雌伏する時は終わった。次はそちらだ、ケレブロンド」
「百も承知ですわ、アングロンドの盆暗当主。せいぜいその力で光の者を虐げなさい。私たちケレブロンドはルンフィアを再興する準備に取り掛かります」
「ああ、頼むよ。敵が萎れたままでは張り合いがない」
「盆暗を否定はしないのですか? 認めるのですね、お似合いですわ」
「お前の口の悪さは身に染みてるからな。流石はあの爺の血族だよ、真っ向相手などしてやるものか」
(77) beyer 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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「やめてください、汚らわしい。本当、呪いを継いだのがあなたで良かった。先祖の不始末の報いを私が受けるなんて、本当に馬鹿馬鹿しいもの」
「それ、俺の前でいうか?」
「老いて死ぬことを許されなくなった魚男に、私が今どんなに安堵しているか伝えるのは難しいわ」
「けっ、こっちは全く面白く無いんだがな。さて、話はここまでだ。次に会うのは――」
「次はありませんわ。私が人並みに老いて死んだ後、ケレブロンドを継ぐ者がそちらに挨拶に行くでしょうけども」
「お前とは今生の別れだろうが、ケレブロンドとのやり取りは続くんだよ。――さて、光の奴隷どもよ、此度の結果に精々悔し涙を流し、闇への憎しみを募らせるがいいさ」
「――闇の奴隷たちよ、此度の結果に精々浮かれ、我らを足蹴にして怠惰を貪るがいい。私たち光の奴隷、今は屈辱に雌伏すれど、必ず立ち上がり貴方たちの喉を食い破るでしょう」
「ハン、そんな事させるものか。我らアングロンド、光を滅ぼし世界を闇に染めてくれる」
「いいえ、させないわ。私たちケレブロンド、闇を滅ぼし世界を再び光に染め上げましょう」
(78) beyer 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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レット…お前を守ってやれなかったコトだけが、俺の心残りだ。
もう一度…お前に会いたかったよ…。
[静かにそう呟けば、魂は漸くその姿を消し去って。 ただ、残った後悔はいつまでも尾を引いて…**]
(79) りおん 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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「光と闇の間に深く刻まれた溝――それを深く、深く、決定的な亀裂とするのが我らが使命」
「彼岸此岸を繋ぐ橋は金の橋となり、我らは橋守としてその価値を守り続ける者ならん」
[宣誓の後、しばしの静寂。それを破ったのは女の溜息。]
「……結局、此度の聖戦、レガリヤと魔法、血風吹く戦いでしたか」
「ああ、しかしいずれは変わる。剣でも魔法でもなく、金で殴りあう時代が来る」
「それもまた、下品な戦いです事。それを聖戦と言い張るお心算?」
「下品であれど野蛮ではない、闇と光が戦うなら理由が何であれそれは聖戦さ――そして我ら、レガリヤに解呪を託す」
「全く、七面倒くさい事ですわ」
(80) beyer 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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「言うな、聖戦の理由をレガリヤから、力から金へと、経済へと移すことが出来れば、レガリヤの価値は下がる――我らは堂々とレガリヤを買い付けられる。そいつが呪いを解くものでなくても、博物館を建てるなりすればいい」
「呪いで死ねない身は大変ね。そんな苦労を背負い込まずに済んで本当良かった……さて、お話はここでお仕舞」
「ああ、この部屋を出たら我ら剣を向け合う敵同士。精々時代の波に潰されないことだな」
「そちらこそ、此度の王の出来は宜しいと聞いてますわよ? あなたごとき、相手にされるかしら?」
「なに、難しい時代を狙う必要はあるまい。血統だけで王になってしまった盆暗が現れるまでゆっくりと待つさ」
「流石は妖怪、人には理解できない解決策です事」
[それ以上は一言もなく、男は扉の外へ出ていき、女は扉の内へ留まる。**]
(81) beyer 2014/09/03(Wed) 00時半頃
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―???―
淀んだ風は消えた、流石だな。 ちょっと闇に共鳴しちゃっただけの人間と比べるとさ、 王とかの選ばれし者はちげーんだな。
さて、約束どうすっかな……。 ま、いっか、時期までは約束してねーし、 なんたって、誰もが自由なんだしなー。
[闇と共鳴した青年がそこにいた。 そして、青年は再会の約束を交わしていた。 しかし青年は急ぐことを選ばなかった。 なぜならば王がもたらした自由を満喫したかったから――]
(82) xavi 2014/09/03(Wed) 01時頃
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