231 自由帳の中で、僕たちは。
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ナナオに1人が投票した。
キルロイに2人が投票した。
キルロイは村人の手により処刑された。
|
ナナオ! 今日がお前の命日だ!
anbito 2017/12/25(Mon) 19時頃
|
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ナナオが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
ある高校の図書館の隅。
殆どの生徒に忘れられたノートがある。
しかしごく一部の生徒に、使用されているらしい。
中にはひよこのようなイラストが時折描かれていたり。
ひらがなばかりが書かれたり。
綺麗な字が他の誰かを騙ったり。
大人になることを恐れたり。
違う季節の名を名乗ったり。
微妙な確率の天気予報だったり。
柔らかく可愛いイラストだったり。
悩みだったり。
相談だったり。
想いでもあり。
願いでもある。
(#0) 2017/12/25(Mon) 19時頃
ノートを閉じれば。
やがて、冬休みが訪れる。
(#1) 2017/12/25(Mon) 19時頃
***登場人物
ひよこをかくひと ----- master
(#2) 2017/12/25(Mon) 19時頃
淵 佳徹(F) ----- anbito
古雅 七緒( ) ----- lalan
入江 礼留(ライ) ----- August
佐藤 喜一(土岐宇佐一) ----- azure777
友田 千彰(トーコ、冬子) ----- soba
三笹 天由(ささみ) ----- sa13ichi
木島 流(R) ----- keito
(#3) 2017/12/25(Mon) 19時半頃
and “YOU”.
(#4) 2017/12/25(Mon) 19時半頃
【自由帳】
青い表紙にそれだけが書かれた、自由な場所。
その一冊は、かけがえのない
たくさんの、小さな思い出のひとつ――…
(#5) 2017/12/25(Mon) 19時半頃
|
/* さー、冬休み前最後のHRはじめるぞー。
というわけで雑談もろもろ どうぞご自由にお楽しみくださいメリークリマスマス!!!!!
(*0) anbito 2017/12/25(Mon) 19時半頃
|
|
─その日の宵─
[空が暗くなり、薄ぼんやりと昼間の水色が反射するような星空。 業務を終わらせて徒歩で辿る道は帰路ではない。
がさがさとコンビニのビニール袋がなる。 激辛ラーメンに、エクレア。 それから、その他諸々。
その場所に訪れたことなどない。 道はあってるのか、そこまで遠くなくとも 何故だか妙に心地悪くさせる、距離。 教員に教えてもらった場所を示すスマホを片手に。]
(0) anbito 2017/12/25(Mon) 21時頃
|
|
─寮─
[いるかいないかは、知らない。 あいつが逃げてくることはあっても、 おれが行く、なんてことは授業以外になかったから。
寮の一室。 入江礼留の部屋の前。 うなされて寝てるかもしれない、なんて気遣いもなく 無遠慮に扉を叩く。]
………。
[名乗ればあの猫は逃げるかもしれないから おれはしかめっ面で黙ったままだ*]
(1) anbito 2017/12/25(Mon) 21時頃
|
|
─ 宵・寮自室 ─
[答えはとっくに決まっているのだけれど それをどう書くかで珍しく悩み 結局その内スマフォを置いて眠ってしまった。
意識が覚醒した時には室内は薄暗く 扉を叩く誰かが待っていた。
叩き方の癖が三笹とは違う 確かにいつも遠慮は無いけれど 長いご近所付き合いになればそれが分かる しかし、オレには知り合いが多い。 だからあいつ以外だとしか思わなかった。]
(2) August 2017/12/25(Mon) 22時頃
|
|
はーい。どうし……
[つまりそのしかめ面は予想外にも程があり 扉を開き見えた顔に言葉は途切れ固まること数秒。
無言でドアノブを離し背を向ける 慌てて髪を両手を使い出来る範囲で整え 服は、……どうにもならない! 背後の汚い部屋は更に手遅れだ!]
は、あの……いや、どういう……? 家庭訪問に来るべきなのはよっしーじゃなくない!? そもそもここ寮だし!!
[もう一度こちらが扉を捺したか開いたままだったか。 向き直り再び対面した仕事上がりの教師へと 動揺を隠せない早口の言葉。]
(3) August 2017/12/25(Mon) 22時頃
|
|
[オレどっちかというとボケなんだけど この状況では何も浮かばないよね。
手元の袋を認識出来る頃には少しは落ち着いて 数日前この人から逃げ出したことをその時やっと思い出し ふっと相手の、淵先生の顔から目を逸らした。]
……寒かったでしょ。入る?
[汚いけど、そう呟いて。 答えを待たずに暗い部屋の中に戻っていく 電気を付けて振り向いた。 先生がそこにいれば勉強机に備え付けられた椅子を示し 自分は近くにあるベッドに座る。
ただの見舞いで教師が寮まで訪れるものだろうか 担任でもない生徒を相手に。 思うことはあれど、追い返すような感情しか無いのなら あの日逃げることもなかった。]*
(4) August 2017/12/25(Mon) 22時頃
|
|
[扉は開かれた。 つまりそれは──おっと? 数秒の沈黙と停止のあと、一度閉まりかける扉。 足を滑り込ませたので、完全に閉まることは防げたようだ。 革靴の中の足が「おい痛いだろ無理すんなおっさん!」とごねた気がした。
ドアの隙間から頭をバサバサしているのが見えた。 年頃の子だ、流石に突然来たのは不味かったろうな。 ふと奧に目をやれば……まぁ、野郎の部屋なんだからこんなもんだろう。 汚さはおれもどっこいどっこいだ。
やがて扉が向こうから開かれて、落ちる落ちる言葉にも。 おれはいつもの顔のまま、一言も発さないでいた。
怖い顔の、担任でもなんでもないただの一教師が 夜に家にやって来るのはそりゃあ迷惑だろうとおもう。 おもうが。遠慮してやる気は、今は毛頭ない。]
(5) anbito 2017/12/25(Mon) 22時半頃
|
|
……寒ぃ、入る。
[声を出したのはそれが最初だ。 生徒指導室常連なら、おれの暖房設定は NOエコなことくらい知っているだろう。 おれは寒がりだ。暑いのも嫌だが寒いのはもっと嫌だ。
部屋は暗い。やっぱり寝ていたのかも知れない。 電気をつけて振り向く入江を、眼鏡のガラス越しに見る。 おれは入江のように目を逸らしたりはしない。
椅子を促され、ベッドに入江が座る。 おれは促された椅子に座らずに。 入江の前に立って。
入江の頭に手を伸ばした*]
(6) anbito 2017/12/25(Mon) 22時半頃
|
ナナオは、にゃฅ՞•ﻌ•՞ฅ
lalan 2017/12/25(Mon) 23時半頃
|
[最初に口にしたのが入室の肯定 自分から来たのにろくに話もしない。 一体どうしたというのか 何を言われるのだろうかと不安が募る。
振り返った時に向けられた硝子越しの逸れない視線 いつでも、どんな言葉も受け止めてくれた人 変わらない様子に覚えた罪悪感は 疚しさと呼ぶのが正しいのだろうか。
甘党で辛党で暑がりで寒がりな先生。 来訪は予期しないものだったが 家主病人の為この部屋もエコは無視されていて。
暖かい部屋に問題児と顔の怖い教師が揃い 指導室の時間を思わせる空間に変わる。 逃げ出した後も訪れてしまうくらいには オレはあの場所を好んでいる だけど、落ち着くことは出来ない。]
(7) August 2017/12/25(Mon) 23時半頃
|
|
な、なに…… どーしたの。よっしーってばオレを撫でに来たの? 生徒の部屋を訪れる理由にそれはどうかと思うな?
[よっしーは何故か椅子に座らず、目の前に立つ 不思議に思い見上げると頭に手が伸びてきた。
最早何度二人きりで会ったか覚えていないくらいだが こんなに唐突に触れられたことは無かった筈だ。
驚きに見開いた目を泳がせ 口許を緩め笑みを作り、茶化すような調子の声。 それも長くは保たずに 緩やかに視線は下がり、相手の足元を見つめる。
──捕まえられてしまった 頭に過ぎったのは、そんなこと。]*
(8) August 2017/12/26(Tue) 00時頃
|
|
━二学期最後の日・部室前━
[寒い体育館で、長期休暇前の諸注意などを受け。HRが終われば、もう後は寮の自室で荷造りするだけだ。 自由帳をやめる口実として「冬休みから受験勉強に集中する」と書いたが、まだ今日は冬休みじゃないから……と自分に言い訳をして、ボードゲーム研究会の部室を訪れた。
長期休暇突入だからと、みんなどこかに遊びに行ってしまったかもしれないが。扉の向こうが明るいので、誰かいそうだと期待しながら扉を開ける。]
(9) azure777 2017/12/26(Tue) 00時半頃
|
|
[静かな空間だった。 ともすれば指導室よりも静かだったかもしれない。 おれはそもそもお喋りではないが いつもなら至極饒舌に話す入江の唇が、そもそもあまり動いていない。 暖房の効いた部屋の暖かさに反比例するように 外を歩いていたおれの指先は冷たく。
それでもその手は端整な顔立ちの、微妙に整えられた前髪をかきわけて 額へと、触れることを許された。
おれの手が冷えすぎているのか。 それともこいつに熱があるのか。 保険医でもないおれには、よくわからない。]
いいだろ。 おれが何しにこようと、おれの勝手だ。
――それに、今日の仕事は終わってる。
[そう一言付け加えたのは無意識。]
(10) anbito 2017/12/26(Tue) 05時半頃
|
|
[いつまでも冷たい手をひっつけているわけにもいかない。 風邪を悪化させるとも限らない。 足元に落ちていく視線を追い、またその顔へと戻し。 次はわしゃわしゃと、髪をかきまぜてやった。
徐に頭を撫でてやったこと(>>0:81)はあったが こんな風に唐突に、しかも肌に触れるなんてことは 易々と誰にでもやるようなことはない。 例えそれが、ただの生徒なら尚更だ。 “ただでない生徒”にだって、触れることさえなかったのだから。
やがて手を離し促された椅子ではなく ベッドの方へ――入江の横へ座った。 男二人乗せたベッドは、軋みを鳴らす。
空気より隣がぬくい。 やっぱ熱あるのか、とか。 あんま長居はできねぇな、とか。 口にするでもなく、そんなことを思いながら]
(11) anbito 2017/12/26(Tue) 05時半頃
|
|
――何がすきだ?
[唐突に問いかける。 がさごそと袋の中を漁れば おれの『ごはんセット』以外に出てくるのは 清涼飲料水、アイス、お粥、ワンタンスープ、そういったものたち。]
風邪引いてるんだろ。 おまえの好みがわかんねーから なんか適当に買ってきた。
[隣に(おれを避けている)斑頭が住んでいて そいつの飯を食ってる可能性があるなんて知らないし おれのクラスにいる、こいつと仲のいい友人が お見舞いに何か届けていたことも知らない。
そんなこと。 交友関係も広く、そこそこ色んなやつから好かれているだろうこいつに 見舞いにくるやつや看病にくるやつがいるだろうことなんて よく考えないでも判るようなものなのに。]
(12) anbito 2017/12/26(Tue) 05時半頃
|
|
―――なんてな。
[おれはなにをいってるんだ、阿呆か。 おかしくて、ふっと、微笑んだ*]
(13) anbito 2017/12/26(Tue) 05時半頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
anbito 2017/12/26(Tue) 06時頃
エフは、ナナナナ〜 ナナナナ〜 ブラジル ゆで汁〜**
anbito 2017/12/26(Tue) 06時頃
サミュエルは、隣室から囃し立てた。ひゅーひゅー!
sa13ichi 2017/12/26(Tue) 08時半頃
サミュエルは、激辛王国が建国しても平気だそうです。ぶい。**
sa13ichi 2017/12/26(Tue) 16時半頃
エフは、98年後みんないない、…おれ、かなしい…**
anbito 2017/12/26(Tue) 17時頃
【冬休みのしおり】
・なるべく自由に楽しんでほしい
・他のひとへの思いやりをわすれずに
・やり残して悔しい思いしないように
・むりせず、健康にきをつけて
以上のことを守り、冬休みをたのしみましょう。
(#6) 2017/12/26(Tue) 18時頃
エフは、全員の机の上にプリントを配った**
anbito 2017/12/26(Tue) 18時頃
|
[ジェニファー先生とのことに関しては 他の教師から余程言われていたのか 止めるだけじゃなく勧めない、障害がと 色々言葉を向けられたと記憶している。
それもあり、逃げた分ここで追及される これが一番想像し易かったのだけれど。
額に触れる先生の手 まだ下がりきらない体温は温度差を過敏に伝えた 指先まで冷えている。この人はとても寒がりなのに。]
(14) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
|
先生、 ……
[何気ないように付け加えた一言に思う それではまるで予想は違っていたみたいで 教師としてじゃなく来たかのような。
……では、何故だろう。こんな風になってまで いつまでもオレを責める様子は見えない。
続ける言葉が見つけられずに押し黙り 再び髪を乱され文句を口にも常のように笑いもせず。 じっと受け入れながら心だけが揺らぐ。]
え?
[軋む音、人の重みが乗って傍らが沈む感覚 次いで投げられた唐突な問いに咄嗟に答えは出ない。 上げた両目が捉えるのは取り出されるあれこれ ああ、袋はそういうことか。]
(15) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
|
やだ、よっしーったら ……顔の割にやっさし
[涌き上がる感情をいつもの戯言で誤魔化した。
見舞いの品はとっくに容器だけになり 寝ていたから三笹には会えてもいない そも、治るまで作って貰う程は図々しくも無く。
適当と言いながらも気遣いを感じる品々が 有難くて、とても嬉しい。
だけどそれだけじゃないんだ。]
(16) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
|
……そういうのはオレの専売特許だよ? キャラじゃないでしょーが。
[悪戯への意趣返しだろうか 普段なら有り得ない台詞、常と違う声音。 どれよりも珍しかった表情は忘れられそうになく そうしている方がずっといいと感じた。
やっぱり意識しないほうが皆笑ってくれるみたい オレなんかが頑張ったって、大したことも出来ないんだな いや、当然のことだったのかもしれない。 無理に笑っていることを見破られるような奴だから。
普段どれだけからかったり巫山戯た態度をとったって 先生に勝てることなんか何一つ無いんだ。]
(17) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
|
…… 、 淵先生。
[身体ごと先生の方を向く。 その背に腕を回し、上体を引き寄せるように 抱きしめると肩口に顔を寄せて細く呼んだ。
突然の行動は驚かせるものだっただろう。 自分自身でも制御が出来ていない いけないことだと分かっているのに この人に、縋り付きたくなってしまった。]
嫌だよね、……ごめん 「おかしい」よね。ごめんなさい。
今だけでいいから、我慢して ちゃんとオレ、大人になるから。
[努めて明るくしようとする声音が震える]
(18) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
|
ありがとう。嬉しかった。
来てくれたことも ずっと、こんな奴を見捨てないでいてくれたことも。
なのに、──逃げてごめんなさい。
[一度声にしてしまえば後はもう 塞き止められていた言葉は次々と零れる。 口数の多いのはこちらのほう だけど、言葉が足りないのもオレだった。 淵先生はいつも応えてくれていたのに。]*
(19) August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
営利政府 トレイルは、メモを貼った。
August 2017/12/26(Tue) 18時半頃
|
━二学期最後の日・部室にて━
[終業式もHRも終えた後。 ボードゲーム研究会の部室(鍵はかかっていなかった)にやってきたオレは、ため息吐き放題キャンペーンを開催中だった。
自業自得と言えばそうなのだが、冬休みの半分くらいは、赤点の補習授業で学校に来ることになりそうだ。 しかもクラスメイトより多い宿題。]
こんなんで頭がよくなるならもうなってるっつーの。
[呟きは我ながら正論、だと思う。]
(20) lalan 2017/12/26(Tue) 21時頃
|
|
[しかし、進級がかかっていると言われれば流石に全く手をつけないわけにもいかない。 幸い、英文英単語をひたすら埋めるプリントなんかは何枚でも嫌いじゃない。字の練習になる。覚えるかどうかは別問題として。
そして、オレはちょっと重いリュックを抱えて部室にきた。 部員の誰かやって来る可能性は低くないと思うし、宿題を少し手伝わせてやろう、なんて魂胆で。
だって、理系科目とか特に一人じゃ無理だもん。]
(21) lalan 2017/12/26(Tue) 21時頃
|
|
[誰も来ないまま、ストーブで徐々に暖まってきた部屋。 ガタガタ椅子を揺らして、目の前には時間の有効活用に少しずつ埋め始めた英単語と、手付かずまっさらの化学のプリント。]
……ふぁー。
[ああ、眠い。
そんな油断したオレの耳に、ドアの開く音がする。
そっちを見て、多分目があって、ほえ、とか、マヌケな声が出る。 だって、ぶちょーが来るなんて、意外だったから。]
(22) lalan 2017/12/26(Tue) 21時頃
|
|
[目に入る古雅の姿に、嬉しさと少しの罪悪感を覚える。けれど俺の表情筋は大して動いてなかっただろう。]
古雅だったか。冬休み前にちょっと……
[遊びに来たと言う言葉を、机の上のプリントを見て飲み込む。]
……もう冬休みの宿題か?
[言いながらも半信半疑という感じで眉を下げた。]
(23) azure777 2017/12/26(Tue) 21時半頃
|
|
[一瞬止まった気がするけど、何時も通りのぶちょーが何を理由にしたのかなんて、オレは知らなくて]
部員の誰かに用事ですか? それとも、オレに育毛剤くれに?
…ん、あー。 コレは、赤点の…穴埋め、的な? ぶちょーがこっちのコレ、教えてくれたらオレ滅茶苦茶助かっちゃうなー。
[オレの指差す先には、化学式とか薬品の濃度を計算せよとか、日常生活には不必要そうな内容が並んでいる。
でも別に、本当に絶対今教えてほしい訳じゃなくて。 いや教えて欲しいのは嘘じゃないけど。]
(24) lalan 2017/12/26(Tue) 22時頃
|
|
[“先生”と謂う言葉は普段そんなに聞いていなかったと思う。 こいつは人をよくあだ名で呼ぶ。 生徒も先生も等しくだろう。 いつもはよっしー呼ばわりしてくる癖に こんなときばかり、線を引くように職業でおれを呼ぶ。
不満はあれど責める気などはなくて。 責める気になどなれるわけもなくて。
生徒と教師だと謂う事実は揺るぎない。 来年の、月が夢見る頃、 無事にこいつが卒業するまで。 いや、卒業したとしても。 そうだったと謂う事実は、変わらない。
珍しく静かだったその唇が動いたのは あれやこれやと袋の中から出した時だろうか。 誤魔化したように告げる言葉の調子はいつものもので。
──いつもの、ふざけた調子で。]
(25) anbito 2017/12/26(Tue) 22時頃
|
|
顔が怖いやつは、実は優しいんだよ。 手が冷えたやつの心は優しいとか、よく謂うだろ?
[医学的に謂えば様々な説がある。 手の冷たさと性格が比例するかどうかは未だ解明されていない。 んなことは置いといて、おれは優しくない。 土岐のように気が利くわけでもない。 Rのように器用でもない。 ななしの字みたいに繊細さもない。 トーコみたいな可愛さもない。 ささみみたいな面白さもない。 雑で、適当だ。
お粥は塩がいいか鮭がいいか、梅がいいか。 スープはたまごか、わかめか、ワンタンか。 アイスはバニラ?それともストロベリー? 断じて、悩んで30分くらいコンビニにいたとかそんなことはない。
仕方ないだろ。 おれは友達だったわけじゃないんだから、好みなんて知りゃしねぇんだ。]
(26) anbito 2017/12/26(Tue) 22時頃
|
|
[呟きは明確に届いたらしい。 口許を覆う手は、意識的に唇を隠したように見えた。 ってのはまぁ、勝手な妄想も込みなのかもしれないが。]
確かにキャラじゃねぇな。 二度と謂わねぇ。
[鼻で笑ったが馬鹿にしているわけじゃない。 変に笑いが込み上げてきて、真面目さを維持しようとして損なった結果だ。
心の中でも覗き見ることができたなら 「飾りつけが多すぎて笑えねぇんだよ」とか。 「無理して頑張るより自然体でいろよ」とか。 そんなことが謂えたかもしれないのにな。]
(27) anbito 2017/12/26(Tue) 22時頃
|
|
[珍しく“淵先生”なんて聞こえて。 いよいよただ事じゃなくなってきたか、なんて一抹の不安は 引き寄せられて、消えることになる。
ん? うん? 抱き締められている? 抱き着かれている?
いや、これは。 ──すがられているのか。 明るく聞こえさせる声が揺れている。 溢れて零れるような言の葉たちを最後まできいて。
自惚れでなければ。 おれはこいつに好かれているのだと思う。 きっと、たぶん。
だから。]
(28) anbito 2017/12/26(Tue) 22時頃
|
|
ああ、“嫌だ”な。 そうやって、お前だけ悪者みたいになんのは。
“おかしい”だろ。 お前はなにか悪いことしたのか? してねぇじゃねーか。
“我慢”する必要がどこにある。 “大人に”なんてならなくていいんだよ。 んなもんなりたくなくても勝手になる。 お前はまだまだこどもだろうが。 泣きたきゃ笑わず泣き喚け。
お前はおれから逃げたんじゃない。 お前自身から逃げてんだろ?
“ごめんなさい”はお前自身に謂ってやれ。
(29) anbito 2017/12/26(Tue) 22時半頃
|
|
[…………ん?
あっ。 しまっ た。 おれいまもしかしてとんでもない爆弾発言かまさなかったか? 珍しく喋りすぎて心の中まで言葉にしてしまわなかったか? かました?かましてないよな?まさかな? ちょっと動悸がしてきた。
とりあえずは同じように背中に手を回して、撫でるように叩いておこう。 片手はこいつの後ろ頭に添えて、少しだけ自分に押し付けるように。]
肩だの胸だのくらい、いつでも貸してやるから おー、あー、なんだ、ほら、あれだ。 ちょ、っと、いま、こっちむくなよ?
[まったくこの部屋いったい何度だ。 さっきまで寒かったのに、耳だの頭だの。 熱いったりゃありゃしない*]
(30) anbito 2017/12/26(Tue) 22時半頃
|
|
ハゲてない奴にはやらんぞ。
いや、ちょっと…様子を見に来ただけで、特に用はない。
[ここで遊びに来たとか言ったら、じゃあ遊びましょうってなりかねないと思った。 残念ながら冬休みの宿題を早々に始めていた訳ではなかったが、ここは先輩として力になるべきところだろう。]
……なるほど穴埋め。
化学か……。二年生の範囲なら、まあ教えられるかな。
[文系だから、化学はあまり。でもプリントの内容を見た感じ、俺でも大丈夫そうだ。 教える気満々で古雅の向かいに座り、鞄からペンケースを取り出す。]
(31) azure777 2017/12/26(Tue) 22時半頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
anbito 2017/12/26(Tue) 22時半頃
|
ぶーぶー。 まあいっけど、まだハゲてないしー。
[楽観主義のオレがそのうち本当に悩みすぎてハゲるかは神のみぞ知るってか、年中難しい顔のふっちーがハゲてないのにオレハゲる気あんましねーな、とか思わなくもない。]
用事ないのに久々会えたのって、ちょっとラッキーかもですね。 しかも手伝って貰えるって。
[面倒見のいいぶちょーに感謝で、化学の教科書を取り出しつつにへにへ笑う。]
(32) lalan 2017/12/26(Tue) 23時頃
|
|
[そう、ぶちょーは二年の問題ならわかるかもって、オレより上で、三年生で。
不意にちらりと過ぎる、「最後」の単語。 あのノートの上で、ぶちょーからのメールで、もう三年生とは会えなくなると知らせてくる単語。]
……ぶちょーは。
高校卒業したら、どーするんですか?
[だからかな、なんか、そういう話を振ってしまって。]
(33) lalan 2017/12/26(Tue) 23時頃
|
|
[ラッキーかもという古雅に、そーだなと返した。 にへにへ笑っている古雅を見て、俺もちょっとだけ口の両端が上がる。]
どこからだ? 1問目からか?
[教科書を貸すよう手を出し、受け取ったら該当するページを探そう。]
……え、卒業したら?
[どうするんですかと言われ、少し考える。質問の意図を図り損ねて。]
……大学に通うつもりだが……そういう話じゃなくてか?
(34) azure777 2017/12/26(Tue) 23時半頃
|
|
[一問目から!と大きく頷くオレ。 不出来な後輩で申し訳ないが見栄を張っても仕方がない。]
……あ、 あー……そういうだけど。 ほ、ほら? 遠い大学かなとか、そう言う?
[何故疑問系なんだオレ。]
あっ、卒業しても遊びに来てくださいって思うから、遠いと大変だなとか!
[よく分からない言い訳でもしてるみたいだ*]
(35) lalan 2017/12/26(Tue) 23時半頃
|
|
[1問目からというのには頷いて。]
ああ。 遠いと言えば遠いかな……。 家から通える距離の人文学部で探したからなあ。
寮からオープンキャンパスに行った時は……なんだかんだ三時間くらいかかった覚えがある。
[古雅は気を使ってくれているらしい。気にしなくていいのに。]
たまにのことなんだから、ちょっとくらい遠くても俺は気にしないぞ。
[ほら、やるぞ。と、化学の教科書を開いて促す。]
(36) azure777 2017/12/27(Wed) 00時頃
|
|
そうだね。 きっと、正しいんだと思う。
[茶化すことは無く 紛れもない本心から肯定する。
歳も随分離れた教師と生徒 話す機会が多くたってそれは揺るぎない差で お互いを何もかも知るなんて程遠い。
一体どんな気持ちで学校からここまでやって来たのかも 見舞いの品を選ぶ為に掛けてくれた時間もオレは知らない。 そんな中でこの人はきっと 気遣って、考えて選んできてくれたのだと思う。
体調を崩し未だ名も知れないままのあの花 何故だかこの時ふ、と浮かんだ。]
(37) August 2017/12/27(Wed) 04時半頃
|
|
[戸惑いの中口にした呼び方は そうあらなければならない、これが正しい 「おかしい」オレを見せてしまわないように 常識に基づいた線引きを自分に言い聞かせるもの。
逆に言えばそうする必要があったということ。
この時も、ほら。 鼻で笑う相手に上手い返しも浮かぶこともなく 手の内で口がもごつくばかりで。
“冗談では”短い言葉が妙に耳に残った。
じゃあなになら、って ── ……一体何を考えているのだろう。
大人は狡い。自分ばかり余裕を見せて 子供は簡単に惑わされペースを乱してしまう。 だけど、とても優しい。]
(38) August 2017/12/27(Wed) 04時半頃
|
|
………… っ
[優しすぎて痛いくらいだ。 背中に回した手がその服を掴む ああ、目頭が熱くなっている。
誤解を抱かれることも多い強面の理科教師は 本当はとても温かい、いい人。 珍しいくらいに長く喋って、言葉をくれて その内容の一つ一つが酷く胸を締め付けてくる。
ずっと隠さなければならないと思っていて 決意した後は、普通になるべきだと考えた。
けれどその中で、甘ったれで大人になれないオレは ずっと誰かに本当を受け入れてもらいたかった。 いや、それだけじゃない。 自分を認められるようになりたかったのかもしれない。]
(39) August 2017/12/27(Wed) 04時半頃
|
|
[とんでもない爆弾発言をかまされた。
照れるどころじゃないよこれ この人は短い時間に何度オレを驚かせる気なのか こうなるともう自分ではどうにもならない。
緩む涙腺を抑える術が今は無く 押し付けられるままに相手の服を涙で色濃く変える。]
っ、 う…… オレ、オレも
[普通に考えれば信じ難く むしろ都合の良い空耳を拾ったと考えたほうが自然。
なのに否定も流すことも選ばなかったのは まるで同年代の少年のようとすら感じられる 常のオレなら「可愛い」と囃す反応をされたから]
(40) August 2017/12/27(Wed) 04時半頃
|
|
オレも、あなたが っ ……
[嗚咽混じりで情けない。 ここで誤魔化されるのはきっと簡単で そうするのが社会の正しさなのではと思う。
“今だけでいい”嘘のつもりは無かったのに。 全てを受け止めて弱い部分を認められて こんなことまで言うから、だから、……]
(41) August 2017/12/27(Wed) 05時頃
|
|
[腕の中にいるそいつは、おれの肩を湿らせていく。 大人が零す事が難しい涙を、落としていく。 絡まった、雁字搦めだった糸は おれの手で少しは解けただろうか。
正しくなんてない。 おれは狡猾で酷い“大人”だから。
こうしてお前の糸を解くことで おれ自身も、雁字搦めになっていた過去を解いている。 お前を泣かせることで、おれが救われている。
そんなことを知ってしまえば お前はどんな顔をするんだろうな?]
(42) anbito 2017/12/27(Wed) 14時頃
|
|
ん。
[そうだな。 お前はおれがすきで、おれはお前がすき。]
知ってる。
[いや、知ってた。 お互い気付かないようにしてたんだろう。 相手は男で、自分も男で、教師で、生徒。 壊してしまうくらいなら、問題児と生徒指導で在り続けた方が。 心のどこかでおれはきっとそう思ってた。 でも、こいつはちゃんと口にした。 伝えるために、声を絞り出したのだから。 ここで簡単に誤魔化して逃げるなんて出来るわけがない。 やっと本当の自分を見せてくれたこいつを置いていけるわけがない。
押し付けていた頭をそっと撫で、その手は頬に向かう。 涙を指で感じながら、それを拭って。 ちゃんと、しっかり、瞳を見詰めてから。]
(43) anbito 2017/12/27(Wed) 14時頃
|
|
[思うと同時、顔を寄せていた。 中途半端に伸びた髭が、綺麗な肌に当たって気持ち悪かったかもしれない。 零れ落ちる雫を吸い取るように、目許へ寄せる唇。 しょっぱく感じるのはきっとそれだけ こいつが何かを溜め込んでいて ずっとずっと、誰かに謂えなかったからなのだろう。
過去に何があったかは、知らない。 こいつが聞いてほしくなったら聞くし 絶対に聞いてほしくないのなら、耳を塞ごう。 大人ってのはそれくらいの余裕はあるもんだ。
代わりにおれは、そのうち話そうと思う。 おれの過去を。 花に詳しかった、あいつのことを。]
(44) anbito 2017/12/27(Wed) 14時頃
|
|
[ああ、そうだ。 窓辺に置いた加藍菜も、明日には水をやらなくちゃいけない。 乾きすぎてもだめなんだ。 時にはこれくらい、水分を貰わなければ。
なぁ、知ってるか? 加藍菜にはたくさん花言葉があって。
沢山の小さな思い出。 幸福を告げる。
長く続く愛。
――『貴方を守る』*]
(45) anbito 2017/12/27(Wed) 14時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
anbito 2017/12/27(Wed) 15時頃
|
家からってことは……あの辺の…え、もしかして国立!? ぶちょーってめっちゃ出来る系だったんすか!?
[失礼かもしれない言葉は勝手に出てくるものだから、出来ればご容赦願いたい。 気にしない、と言われた三時間の道のりは、うーん、やっぱりちょっと気にはなる。]
はーあい。
[促されたプリントに視線を移す。 最初から全く……は言い過ぎかも、ほぼ理解不測の問題を、ぶちょーと一緒に解いていく。
ぶちょーの言葉は聴きやすい。 センセーたちよりわかりやすい、気がする。 将来、ぶちょーは教師になるんだろうか、なんて考えてみたりして。
それに、なんか、ぶちょーの文字を見ていると、何かが気になる、ような。
思考はふわふわ、あっちへ、こっちへ。]
(46) lalan 2017/12/27(Wed) 19時半頃
|
|
え? いや、違う。違う。私立大学だ。
[志望校の名前も出して。 知名度的には仕方ないかもしれないが、そんな高望みはしていない。大学のランキングは俺はあまり気にしていないが、私立の中で中の上くらいだと記憶している。 というか、「国立でないなら家から通え」というパターンでもある。お金かかるからな。]
(47) azure777 2017/12/27(Wed) 22時頃
|
|
[できるだけ分かりやすくを心がけ、解説するかたわら。古雅がプリントに書いていく文字を見て、やっぱり同じ字だよなあと思う。 自由帳のことについて話題にする気はないものの、字そのものについては気になることがあって。]
……古雅の字って、綺麗だよな。 前から気になってたんだが……習字とかやってたのか?
[じっと古雅の手元を見ながら、そう尋ねた。]
(48) azure777 2017/12/27(Wed) 22時頃
|
|
[ぶちょーの出した大学名は、十分すごいとこだったような気がする、でも気のせいかもしれない。何せ、オレはまだ進学とかそーいうのに詳しくないから。]
あー、字は習い事じゃなくて。 むかーし、小学生のころ、オレのばーちゃんがめっちゃ褒めてくれて。
…オレ得意な事って何にもないけど、字だけは良いって。
褒められて、嬉しくて、そんで、これだけはずっとキレイでいたいなとか、そういうこと考えて、練習して……
[視線を感じるペンの先。 カリカリと、化学薬品の名前を書いた。]
へへ、あざます。 キレイって言われると、嬉しいです。
(49) lalan 2017/12/27(Wed) 22時頃
|
エフは、ねぇぇぇーーむれぇぇーーー、ねぇーーむれぇーー♪
anbito 2017/12/27(Wed) 22時頃
|
……そうか。努力したんだな。
[いい話だ。その根気が勉強にも生かされればいいのにとも思ったが。]
あと……古雅は、褒められて伸びるタイプなんだな。きっと。
[褒めたいと思った、自由帳の出来事を思い返しつつ。口には出さず、次の問題に該当するページを探して、開いて机に置く。]
(50) azure777 2017/12/27(Wed) 22時半頃
|
|
努力……
[したのかな、わからない。オレはオレのやりたい事を好きなようにやっただけで。 でもぶちょーが言うならそうなのかもしれない。そう思った。]
……伸びしろ、他にあればいーんすけどねー。 そしたら、ぶちょーにもっと褒めてもらえるのに。
[考えなしにそんなことを言いながら、捲られた教科書に、化学反応式。 プリントの穴埋めは、少しずつ、戸惑いながら。]
(51) lalan 2017/12/27(Wed) 23時頃
|
|
……流石せんせー、何でもお見通しですな?
[おどけるのは言葉だけ 繕いではない笑いは小さく静かに。
なんだかおかしかった。 何もかも隠そうとして、結局一つもそう出来ずに終わり 許されないと諦めようとしたものは 踏み込んでしまえば酷く穏やかで心地よくて。
馬鹿だなあと改めて思う。本当にこの人の言う通り オレはまだまだ子供で、自分から逃げていた そんな奴がなろうとしてすぐに大人になんて無理な話。
優しい指が拭ってくれたから 視界は滲むことなく、見つめ返すことが出来た。 まだ少しそうすることは慣れない だけど、もう逸らしてはいけないんだ。]
(52) August 2017/12/27(Wed) 23時半頃
|
|
[気がつけば距離は更に縮まっていた 髭の感触がこれは夢ではないと教えてくれる。 次いで感じたものは目許への …… いい年した男が隣で泣き続けているから 優しさでしてくれている、理解はしていて 言葉少ない代わりにそれ以外でも示してくれる そんな人なのだと思っている。 それでも、だ。]
っ、よ、よっしー……?
[狼狽えは露骨に態度に出てしまった 病以外のもので顔に熱が加わったのが分かる。
オレは中途半端な位置にいる ただの子供と言うには無垢じゃなくて 大人と主張するには余裕が足りない。
要するに、そんなことを急にされるのは困るのだ ……その相手が恋しい人だと、どぎまぎしてしまうから。]
(53) August 2017/12/27(Wed) 23時半頃
|
|
あ、あの。 アイスっ、溶けるから……!
[声が思い切り上擦る。 チャラくて軽いオレのイメージが崩れてしまう。 言い訳の内容も下手くそ過ぎた うん、間違いなく点数は一桁の出来だ。 柔く胸を押すようにして距離を取り、立ち上がる 二人の傍らにあるであろう袋と品々を手に取って ベッド脇から数歩離れ、振り返り。]
……ありがとう。このアイスもワンタンも、好きだよ。 ご飯、また一緒に食べる?指導室じゃないけどさ。 もう結構良くなってるからまだ起きていられるよ。
[見慣れたご飯セットは自分は手にせずに置いたまま それを見て、彼を見て、問いかける。 涙はさっきのことで止まったみたいだが 笑顔が不格好になままじゃなければいいけれど。]
(54) August 2017/12/27(Wed) 23時半頃
|
|
[苦しいばかりが努力ではないと、俺は思っている。まあ、例えば好きでやっている読書について努力と言われればきっと違和感を抱くだろうけれども。]
……。
[伸びしろ、他に本当にないのだろうか。テスト当日まで維持されるかは別としても、教えればある程度は伝わっている様子だし、古雅の自己評価はどうも実際より低いような気がする。 でも俺はクラスメイトでも担任教師でもないから、古雅のことについてあまり自信がない。
時折解説しながら、やがて化学のプリントが埋まった頃。 俺は眉をしかめながら口を開く。]
(55) azure777 2017/12/27(Wed) 23時半頃
|
|
その……さっきの伸びしろの話な。 俺は……あると思う。ゲーム、結構強いし……。
[話しながらも、「言う」「言わない」のカードが頭の中でチラチラする。 どっちだ。どっちがいいんだ。ぶちょー黙って見てたんですかひどいとか言われるのは、いい。古雅の楽しみや思い出を壊すことにならないか。いやでも、]
……それに、古雅。……書かなかったか? 花の色は……うつりにけりな、いたづらに
図書館の、あの。
[まずは確認したくて、古雅の反応を見る。これで勘違いだったらどうしよう。]
(56) azure777 2017/12/27(Wed) 23時半頃
|
|
[急に褒められた。 褒めて!って思いっきり促してしまった気がもの凄くする。 照れくさい。でも。 ぶちょーが少し困ってるみたいに続ける言葉を聴いて]
……花の色……
[ぱちくり。]
あ!! ぶちょーもあのノート知ってたんですか!? えっ、書き込みしてました!? レアだ!
[オレはきっと、褒められなれてないせいで顔がちょっと赤くて、 思わぬノート仲間の遭遇で興奮してちょっと顔が赤い。]
(57) lalan 2017/12/28(Thu) 00時頃
|
|
[ぶちょーが何を悩んでたのかなんて気付かない。
オレは気付いたら椅子から腰を浮かしかけてて、思わずぶちょーの方に、ずい、と顔を寄せていた。**]
(58) lalan 2017/12/28(Thu) 00時頃
|
|
[やっぱり古雅だったことにホッとしつつ、ずいと顔を寄せられてうおっと目を丸くする。]
お、落ち着け。
[近づいた赤い頭にポンと手を乗せて、ちょっと撫でる。]
書き込みは……まあ、その。 とにかくだな。大人になりたくないって書いてた奴に……宛ててだと思うんだが。そこに、あの句が出てくるのは。頭いい奴だなって……俺は思った。 俺は全然、思いつかなかった。
[避けられなければ、そのままよしよしと撫でて。]
だから、もうちょっと自信持ってもいいんじゃないかって、な。
[目を細め、少し口角を上げて笑った。]
(59) azure777 2017/12/28(Thu) 00時頃
|
トレーサー キルロイは、メモを貼った。
azure777 2017/12/28(Thu) 00時半頃
営利政府 トレイルは、メモを貼った。
August 2017/12/28(Thu) 00時半頃
|
[撫でる背中。 怯えて震えていた声は、もう聞こえない。 まだ涙は溢れていたようだったけれど 呼吸は幾分、落ち着いたみたいで。
肌が触れていれば同調するもの。 一瞬沸騰したとはいえ、冷えていたおれの体だ。 あまりくっついてても風邪引きにはよくない。
そうわかっていながら すぐには離せないでいたのだけれど。]
(60) anbito 2017/12/28(Thu) 07時半頃
|
|
おう。
[お見通しだ。 危なっかしくてしょっちゅう見てたんだから。 なんて、口にするわけではない。
認めてしまって。 こいつ二人いても埋まらない歳の差や 立場上の関係を鑑みても、今日この時以降 どれだけ大変なのかをおれは知っている。 常識を選んで、マジョリティに呑まれ。 謂いたいことも謂えず、謂わず。 後悔と、自責と、そんなものに雁字搦めにされていた。
そんなの、もう仕舞いだ。
“よしをゆきとおる”
誰に指をさされようとも。 何を謂われようとも。]
(61) anbito 2017/12/28(Thu) 07時半頃
|
|
[狼狽するような純情さは初めて見る一面で。]
ぶ、はっ!
[笑ってしまった。 歳相応に可愛いところもあるんだなと、安心する。 裏腹、一度は離れていく体温にも安堵の息を零した。
なあに、大人ってのは子供と違って 箍が外れたら何をするかわかったもんじゃない。 目元への口付けだけで済んでよかった。 男同士のあれそれの経験など勿論ないが 風邪引きの相手に“運動”させるなんてもっての他だ。
今は密かに誓っておこう。 まだ、まだ、おれとお前は“教師と生徒”。 夢見月になり学び舎を巣立つまでは――なんて。]
(62) anbito 2017/12/28(Thu) 07時半頃
|
|
アイスな、…っ、くく。
[これまた声まで上擦らせて。 同じくこんなに笑うものだから 眉間に皺を寄せたおれのいつものイメージなんて崩壊していることだろう。 可愛いじゃないか、良い訳も。 アイスなんて買ってこなきゃ良かったか、 不謹慎にもそう思えるほどに。]
じゃあ一緒に食うか、腹減った。 でも飯食ったらすぐ寝ろよ? 病人なんだからな。
[初めて入った部屋で、好き勝手にキッチンを使うわけにもいかない。 本当ならすぐに寝かせておいてやりたいところだったが。 振り返り、こちらを向いた顔。 瞼は赤かったし、いつも見せていたような表情ではなかったが。 いつもより自然で、いいかおをしていたと思う。]
(63) anbito 2017/12/28(Thu) 07時半頃
|
|
[撫でられて、嬉しくて。 それだけでも、嬉しいのに。 すげー優しい言葉がふってきた。]
オレ、ぶちょーにそう言われたら、ホントに自信持てそう。
[ふんわりと暖かい笑顔が見えて、オレもつられて笑った。]
ぶちょーは、すごい。 これまで出会った誰よりも、一番すごい人です。
(64) lalan 2017/12/28(Thu) 18時半頃
|
|
出会って時から優しいし、慌ててて面白いし。 そんで、でっかいし。
いっぱい遊んでくれて! 気ぃ使ってくれて、優しくて。 ぶちょーがいると、なんか、ガンバろ、って思えるし。
あと、笑ったら、滅茶苦茶可愛いのも、すごい。
(65) lalan 2017/12/28(Thu) 18時半頃
|
|
卒業しないで欲しいくらい、もっと一緒にいたいって、思ったし。 居心地がいい、のかな。 多分、そういうやつで。
だから、卒業してもまた遊びに来てくれるって、 すっげー、嬉しかったです。
[ごいりょく?そんなん知らない。 思うままにぽんぽんと、真正面のぶちょーに、伝えよう。]
ありがとうございます。
[もっと撫でれ、と、赤い頭をぐいぐい突き出した。]
(66) lalan 2017/12/28(Thu) 18時半頃
|
|
[ ……時は西暦2115年。
木葉は枯れ校舎には罅、窓ガラスは大変風通しの良くなった泣く子も一度黙った後その恐ろしさをじわじわと感じギャン泣きする杏琵高校。 荒れ果てた土地へ、一人の男が訪れる。 奴はブレイクダンスを披露しながら激辛料理を食わせ、モヒカンヒャッハーなDK達を統率しようと試みるのだった。 信長も真っ青な勢いの裏、然し奴の踊りはその身をも壊してしまう諸刃の剣でもあった。
奴のブレイクダンスを止める方法は。 此れ以上先生に身体を壊して欲しくない、辛い物が嫌い、ブレイクダンスが目障り……様々な理由を元に集まった六人の男は軈て六傑と呼ばれるようになる。 彼等を呼び寄せたのは、一つの青いノートで──。 ]
(67) sa13ichi 2017/12/28(Thu) 19時半頃
|
|
[ ──なんてことは起きる訳がない。まず98年経ってないし。 俺がノートに書きこまなくなっても、冬子さんは襲ってこないし学園も荒れ果てはしないのだった。完。
拝啓・お元気ですか。俺は風邪引いてたお隣さんに比べれば元気です。バリバリ元気百パーセント超えて元気百倍アンパ○マンみたいな。的な。 つってもこんなに寒くちゃ元気も減りそうだ。寒いのは南極だか北極だかだけにしてほしい。
一度顔を出すのを止めてから、何となく図書館へ行きにくくなってしまった俺は放課後現在昼飯を食べる定位置で、白くて細い棒を銜えつつぼけっとしてる。 体育館裏で髪色カーニバルな男がスパスパしてるなんて……きゃっ煙草!?(裏声)と誤解されてしまいそうだが、シガレットはシガレットでもこれはココアのつくシガレットである。 煙草とかやだよ。だって煙草身体に悪いじゃん。 ]
(68) sa13ichi 2017/12/28(Thu) 19時半頃
|
|
[ それにこいつら居るし。もし俺が煙草すっちゃうチョイ悪男子だったとしても吸えないだろう。 と、湯たんぽと化した猫をもふりつつ思うのだった。あったけー。
このところ寒すぎて、てか数日前には雪が降った訳ですし、外で飯食うの止めるというのも選択肢に入ってきてはいるが、なんで俺はまた此処に居るのかね。 いっそ永住するべきなのか? ]
なあどう思う? 茶トラ(大)よ
[ モフられ中のふくよかな猫に話しかけるも返事はにゃあ。猫語は分かんないって言ってんじゃん。日本語喋られても怖いけど。
しかし感じるのだよ俺は。 放課後、図書館ではなく体育館裏で過ごすようになってから、猫達に「お前さんも遂に家を失ったんですかい?此処に住むかい?」といった視線を受けていることを。 ]
(69) sa13ichi 2017/12/28(Thu) 19時半頃
|
|
[ だが俺には愛しのジョニーが待っているし布団は俺を離してくれないらしいしまだ数回しか使っていない圧力鍋が恋しい。 外で野良猫たちの仲間入りするにはまだ覚悟は足りていないようだ。すまんな。
茶トラ(大)をリリース後、新たに擦り寄って来た黒猫(ヤマトではない)を抱き上げて猫の挨拶たる鼻ちょんをしようとするも、お菓子の方を舐めようとするムーブを入れられ慌てて離す。 駄目でしょ。お前が食べるもんじゃないからな、コレ。
手元に猫、前方に猫。背中にも猫で足横にも猫。ねこねこねこ。 制服に色とりどりの毛がフィットしていることを感じつつも、寒さからは当然追い払えない。
あったけえ……。猫のぬくもりって、あったけえよ母さん……。
空を見上げ母親の顔を青に描くが、別に母は死んでないので安心して欲しい。 自由帳を見なくとも、……今日もまあまあ平和だな。* ]
(70) sa13ichi 2017/12/28(Thu) 19時半頃
|
|
い、一番……?
[なんだかすごく褒められている。分不相応ではないだろうか。 くすぐったいような気持ちで聞いていたら、笑ったら滅茶苦茶可愛いなんて言われ、照れくささに自分の手で口元を隠す。]
ん……そうか。 その、俺も、ありがとう。
[もっと撫でろという風な赤い頭を、更に撫でながら。]
(71) azure777 2017/12/28(Thu) 20時頃
|
|
……古雅に自信を持って欲しいなと思ったのに。 俺の方が励まされたんじゃないかって、気がする。
[だから、ありがとう。と、もう一度言って。 しばらく撫でてから、わしゃわしゃっとして離し。]
……ほら。残り、プリント。やるぞ。 他の教科もあるんだろ。
[まだちょっと照れくさくて赤い顔のまま、机の上にあるプリントに視線を向けて、そう言った。*]
(72) azure777 2017/12/28(Thu) 20時頃
|
|
[そのとおり。 ぶちょーはもっと自信たっぷりでいいのにな。 照れてるみたいな仕草を見て、もっと可愛いと思ってじっくりと見詰めてしまった。
もっともっと撫でられ堪能していたかったのに。 仕方がないと、たっぷりの現実(と書いて勉強と読むのかもしれない)と向き合う事にする。
でも、 精一杯の気持ちを伝えられて、良かった。 心から、そう思った。]
へへへ、はい。 もうちょっと一緒に、よろしくお願いします、ぶちょー。
(73) lalan 2017/12/28(Thu) 20時半頃
|
|
[ああ、そうだ。
これが最後じゃなくて、 あなたとの縁が途切れなくて、良かった。]
(74) lalan 2017/12/28(Thu) 20時半頃
|
ナナオは、ちあきちゃんになきついた
lalan 2017/12/28(Thu) 20時半頃
|
━終業式後━
あの、淵先生。……今いいですか。
[ボードゲーム研究会の部室に行くより前、俺は廊下で淵先生を呼び止めた。]
大した用件じゃないんですけれど。その……休みに入る前に一言お礼を言いたくて。
淵先生。この間、入江や友田の話をした時。 「まだまだ仲良くなれる」って言ってくれましたよね。 それで俺……本当にそうだなと思って、入江や友田とメールのやり取りとかしてみたんですけど。色々と気づくことがあったり、前より仲良くなれたなと思えたりしたので。
その……背中を押してくださって、ありがとうございました。
[先生からすれば大したことじゃなかったかもしれないが、俺にとっては大きなキッカケだった。 自己満足かもしれないが、どうしてもお礼を言っておきたくて。言いたいことを伝えた。]
(75) azure777 2017/12/29(Fri) 00時半頃
|
|
── 翌日・自室 ──
[熱はすっかり下がって身体は楽になった。 着替えを終え、ベッドに座ってスマフォをいじっている。
友田に続き佐藤と古雅、他にも見舞いのメールをくれた連中 いつも通り茶化して巫山戯た内容ばかりだけど 思ったことと感謝はしっかり書いて 皆に礼を送信した。妬んでしまったあいつにも、勿論。
……ふと視線を流した自分の隣には誰の姿も無い 起きた時にはもう一人で、まるで夢だったみたいだ。 二人で食事をした跡が残っていなければ 本当にそう思っていたかもしれない。]
(76) August 2017/12/29(Fri) 02時半頃
|
|
[思い出すと色んな感情が押し寄せてくる
泣きたくなったり すごく嬉しかったり 罪悪感のようなものもあって ちょっとだけ顔を覆いたくもなる。
最早疑いようもなく、これは恋だ。
そんな相手に朝になって思うのは複雑なもの この汚い部屋とだらしない格好を見られたのか、とか 寝顔、不細工だったらどうしよう、とか 本人が聞いたら笑いそうだが切実な問題だ。
──ああ、でも。 また笑っているところを見れるのはいいな。]
(77) August 2017/12/29(Fri) 02時半頃
|
|
[咳をし、頭を横に振る。
さて、今日は出掛けてみようか 少し遠いスーパーまで歩いてみるつもりだ。 隣人ご要望の品を彼が学校に行っている内に用意しよう。
それに、いい加減皆の厚意で生活するのはやめるべきだ もう病人生活はおしまいにする ……お裾分けは有難く貰い続けるけどね! 楽だからとパンばかり食べるのもやめよう。
そんな小さなことから少しづつ変わってゆけたらいい。
軽快な音を立ててカーテンを開く 窓から差し込んだ冬の光は弱々しくも柔らかかった。]*
(78) August 2017/12/29(Fri) 02時半頃
|
|
―終業式後―
ん?
[寒い寒い廊下を移動中の時だ。 意外な人物に声をかけられ足を止める。 振り返ると佐藤が立っていて。
確か幾らか前に「入江や友田と仲がいいのか」と聞いた時の話だ。]
おう、おれはなんもしてねぇけど。
[おれの一言で歩み寄るきっかけになったらしい。 いいことじゃねぇか、青春真っ盛りっぽくて。 背の高い佐藤の肩に手を伸ばし、とんとんと軽く叩いた。]
お前も不器用だけどなー…友田も入江も不器用さんだから。 ちゃんと見ててやってな。 あ、おれが謂ったって内緒ね。
(79) anbito 2017/12/29(Fri) 02時半頃
|
|
[終業式後でも、時間になればチャイムが鳴る。 こいつらはすぐ家に帰るだろうが、 教師は悲しきかなまだまだ仕事が山のようにあるのだ。
もう一度だけ叩いて職員室の方へ数歩。 歩いてから顔だけ振り向かせ。]
で、佐藤。 入江と友田とは…仲良し?
[口の端を上げてもう一度訊いた。 「仲が良いとは言えないと思う」なんて、 もうきっと返っては来ないだろうから*]
(80) anbito 2017/12/29(Fri) 02時半頃
|
|
[友田は何となく分からないでもないが、入江も不器用というのは意外だ。目を瞬かせながらも、「あ、はい」と返す。 きっと、俺の知らないことが山程あるのだろう。
それに、一人で数多くの生徒のことを把握している“先生”というものの凄さにも、改めて驚かされる思いだ。
そんな先生が、振り返って俺に尋ねる。仲良しか?と。]
……はい。
[はにかみながら、俺は小さく頷いた。*]
(81) azure777 2017/12/29(Fri) 03時頃
|
|
―その後・教師陣飲み会―
[終業式を終えたその日、おれたち教師も区切りを迎える。 来年の授業構成、果ては来年度の準備になど忙しい事にかわりはないが まずはお疲れ様――のような飲み会が行われた。 木島先生は来ていただろうか。 姿があれば、怪我が悪化しないように気にかけたりしながら ビール片手にキムチ鍋をつついていた。]
お…、ジェニファー先生出来上がってますね。
[すっかり酔っ払っているジェニファー先生がやってきて あの店員が可愛いだの、男は顔がどうのこうのだの。]
(82) anbito 2017/12/29(Fri) 03時半頃
|
|
はいはい、そうすね、うんうん。 あ、でも…普段しっかりしてるやつのだらしない姿は まー、ちょっとキますよね。 あと無防備な寝顔とか。
[「淵先生!やだえっち!!」なんて声が上がる。 その場はどっと笑いが起こり、おれも同じく笑った。 誰もおれが男の話をしてるとは思ってないんだろう。 しかも担任ではないが、教え子の話だなんて。
酒の席だ、大人は好き勝手楽しむ。 それでもやはり大半が生徒の話になったり授業の事だったりで この学校はなんだかんだ、いい人ばかり揃ってると思う。 それは後世にも続いていく――てのは、おれの勝手な希望だ。
デザートの杏仁豆腐を口に運びながら スマホを取り出しては確認する。 また少し経って、確認する。 その姿を先生の一人に見られていたらしく なんだ恋人か、嫁さんかと囃し立てられるものだから。]
(83) anbito 2017/12/29(Fri) 03時半頃
|
|
そっすねぇ。 まあ、未来の?
[なんて、笑って返した。]
(84) anbito 2017/12/29(Fri) 03時半頃
|
|
[昨日、あいつの部屋を出る前。 枕元にそっとおれのメアドを書いたメモを置いてきた。 起きて「あれは何もかも夢だった」なんて思われちゃ敵わない。 そこにおれが居たぞという証と、 “教師と生徒”以外の時間で、連絡できるものを。 ただ、あの散らかった部屋じゃあ 寝起きにすぐ見つけられるかどうか、ちょっと微妙ではあるが。]
っと、羽目外し過ぎないでくださいよ。 おれらまだ、明日も仕事っすからね?
[全く、と酔っ払い教師陣の中に入っていくおれを見て 囃し立ててきた先生が小さく呟いた。
「淵先生って、あんな顔して笑ったりするんですね。」]
(85) anbito 2017/12/29(Fri) 03時半頃
|
|
[いつ連絡が来るかはわからない。 でもそうだな、おれのスマホが鳴ったあと おれはこう送ろうと思う――*]
(86) anbito 2017/12/29(Fri) 03時半頃
|
|
━三学期・放課後の図書館━
[冬休みの間は、ずっと実家で受験勉強をして過ごした。 とはいえ、四六時中勉強漬けだった訳でもない。 誘惑に負けて本を読んでしまった時もあるし、メールのやり取りもしていた。 猫の置物と実家の猫が並んで座っている写真を撮って、以前貰った面白写真のお返しとして入江に送ったこともあった。「どちらが本物だと思う?」という軽いクイズをつけて。
何にしろ、自分の世話を自分でしなくていい実家での日々は、中々勉強が捗る環境ではあった。寮に入ってからというもの、母のありがたみが身に沁みる。]
(87) azure777 2017/12/29(Fri) 05時頃
|
|
はー……。
[今週末には、もうセンター試験だ。それほど高望みをしている訳でもないし、まあ大丈夫だろうと思うものの、やはり少々気は張り詰める。
とはいえ周りを見ていると、どうやら俺は気が緩んでいる方らしい。ピリピリしている奴も結構見かける。 友田は、どうなんだろう。クラスが違う分、詳しい様子は分からない。 冬休み中に借りていた本を返却してから、姿を探す。哲学の本の話以降、図書館で見かける頻度が高くなったその姿を。]
(88) azure777 2017/12/29(Fri) 05時頃
|
|
― 三学期放課後・図書館にて ―
[放課後>>4:+23に、図書館に来る。 この後色々と物色はするつもりだけども、 まずはノートだ。
さっきは見逃していたけど、ゆきうさぎが増えている。 かっっわい。また、矢印をひいて、「かわいい♡」と書いた。
同じく見逃していたお礼の言葉に確かに、と思う。>>4:4 誰が置いたかは解らないけどいきな演出だ。 悩んでる後輩からの返事が見えた。>>4:20 見えたかも、の文字に頬が緩んでうんうん、と一人頷いて、>>4:23の文字を読んで、少し目を眇めた。 わかる、とひとつ、口の中で呟く。
>>3:31そして、きむちなべとあついほうじ茶。]
しっぶい好み。
[でもいいなあ、とおもったので、帰りにほうじ茶を買って帰ろうと思う。 そういえば、トーコの彼設定すっかり忘れてたな。と思ったので、]
(89) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
|
いいですね。 彼とのデートの参考にします♡ トーコ
(90) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
|
[そんな書き込みを書いてみて、 ―――…、なんとなく、苦笑して。 トーコのサインのあとに、肉球のマークを付けた。]
(91) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
|
[そして、その一言が目に入る。
あれかし
の文字を見ると、緩く瞬く。 これは誰への返事だろう。 そうあるといいな、希望。どうあるといい?
例えば卒業生の将来への希望だったり、 後輩の幸せだったり、 好きなものを好きだと言える世界であったり、 受け取り方は受け取る人次第、といった一言。
受け取り手は自分ではないのに、 なんとなく、じんわりと優しさのおすそ分けを貰った気持ちになる。 ここに追記するのは無粋かな〜どうかな〜と、悩んだけれど。]
(92) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
|
ひかり、あれ
(93) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
|
[そこから下に、一言、自分の筆跡でそう書きこむ。 もちろん記名なんてしない。
クリスマスみたいなことを言ってしまった。 でもそう思う。
全ての展望に光がありますように。]
あれかし。
[そう一言呟いて、ノートを閉じた。*]
(94) soba 2017/12/29(Fri) 12時頃
|
エフは、心の目で<●><●>ミテルデェ…**
anbito 2017/12/29(Fri) 12時半頃
|
[入江からの返事がくると、まず一文目でほっとした。
読み進めながら、自分の誕生日を思い出して小さな笑い声がもれる。 皆でワイワイするのが楽しくて、春先、その時付き合ってた彼女より優先して振られたのも良い思い出だ。いやだってこっちのほうが断然楽しそうだったし…。こういうところが駄目なんだともよく言われる。
笑いながら見ていって、 少し改まったような文章が見えると緩く瞬く。
すぐにごまかしが入る辺り、なんとなく本心だな、と思ってしまって、表情が緩んでしまった。]
へへへ…
(95) soba 2017/12/29(Fri) 13時頃
|
|
[打ち終わって、迷ったら送れなくなると思ったから、そのまま送信する。 なんだかもっと、たくさん時間があるような気がしてたけど、もうないんだよなあ、って。噛みしめながら。
佐藤へのメールは悩んでしまって返せてない。かえせてない…。 色々決めたら、ちゃんと、送ろう。それだけは、心に決めていたけど。*]
(96) soba 2017/12/29(Fri) 13時頃
|
|
― 終業式の日 ―
[今日も今日とて普通の日。 終業式だからって特別な事は何もない。
あ、お昼で帰れるってのはあるか。
HRで担任をちらちらと盗み見する。 今日言うか、言うまいか。うーん。
進路変更をするなら今のうちに願書を…いやでも…、 でも、今からでも大丈夫なんだろうか。
それでも、ここ数日読み漁った哲学書はどれも、もっと読みたいという魅力があった。もっといろいろな世界が知りたかった。いろいろな考えが知りたかった。自分の世界が狭く感じた。ひろい世界を見たかった。
だけど、今まで志望してた学校は理系なんだよな。 ガラッと変えすぎじゃなかろうか。怒られやしないか心配だ。
でも。なんか。]
(97) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[ ――― 推薦落ちてよかったなぁ。
とか。思うレベルに、大学選びが楽しくて、少し苦笑する。同じクラスの優等生とも、今度こそ本当に仲良くなれそうだと思った。
人文学部で哲学専攻がある大学は割とある。 一人暮らしは視野に入れながら、 でもどこにしようかはまだ決めかねていた。
国立はもちろん受けるとして、滑り止めに私立も受けるつもりだけど、考えた末の大学が同じ大学>>36かもしれないのは知る由もなく。実際将来、どうなるかも解らない。]
(98) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[哲学・心理学、うーん。 詳しい話はやっぱり進路指導に、うーんでもなーうーんいやでも。
凄く言いたくない。
めぼしい大学の出願期間は先に調べる。 ネットでも出願登録ができる昨今は、ギリギリでも間に合う気がした。
冬休み明けかぁ。 その時には、もっと。――― もっと、この気持ちは固まっているんだろうか。
冬休みの間も、図書館は解放しているだろうし。 時間が空いたら読みに来よう、と思う。]
(99) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
― 終業式 ―
[クラスは違えど体育館。整列中に佐藤の姿を見かけた。 お、と思うものの、返してないメールに心苦しく少し隠れてみたりもする。 でも。
…… 久々に、見かけたな。
何だかそんな事を思ってしまって。 少し俯く。口元が緩む感覚があった。この気持ちは何だろう。
嬉しかったメールを思い出した。
しぬほどうれしい、と返事を書いたあのメール。 泣きそうなくらいに嬉しくて、でも、泣きそうだと書くと、ほんとっぽい気がして、照れ隠しで誇張したあの表現。顔を見ると、その気持ちを今にも思い出しそうで、ヤバいな、と思って、俯いたまま。
佐藤の顔がまともにみれないなんて、思ってもみなかったから。 違うクラスで良かった。 そう思う。幸い整列中に話しかけてくるようなやつはいなかったので、そこも、助かった。
終業式は、滞りなく終わり、人知れず、ほっとした。]
(100) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
― 終業式の日・放課後 図書館 ―
[いつもより早い放課後だ。 優等生と話したり、なんだりして、そのままの足で図書館に行く。
あんなに億劫だった向ける足が、今では真っ先に向かってしまうのはちょっと笑えた。
いつもの通りに何冊か本を手元に持ってきて、机に座り、――― 頭を抱える。
頭の中は、終業式でのことと、メールの返事で一杯になっていた。 ひとつずつまとめていこう。ひとつずつ。 額を机に押し付けて、ぼんやりと借りて来た本たちを見る。見ながら。
…… まとまるかなあ。
と、ひとりごちた。]
(101) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[まず、 わかりやすいっていってくれて、うれしかった。 頭でだけでも理解してくれて、うれしかった。 何か見つかると嬉しいっていってくれて、うれしかった。
まわりを理解しようとする佐藤を凄いと思って、 佐藤も不安を感じることがあることに驚いて、出もまた少し嬉しくて、
おれのちょっとした言葉を思い出してくれて、 こーして、きいてみてくれて、 よくわかんないことをいったかもしれなかったのに、 仲良くなれそうなんていってくれて、あまつさえお礼までくれる。
いいやつだ。やさしいひと。 嫌味なんて感じない文面は、本当に元の人柄なんだろうなと思う。
嬉しかった。本当に嬉しかった事はなんだろう。 全部嬉しくって、でも、それだけじゃない何かを感じて、言葉にできなくて。
ここだ、ここ。どうして、なにを、言葉にできないのか。 ここを解明しなければならない。]
(102) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
――― しぬほどうれしかった。
[書いた文面をもう一度呟く。 もらった、優しい文章を思い出す。
内面を見せて、それを認めてもらった気持ちになったのか? いや、もっと単純な気もする。
たとえば、]
……… あ?
(103) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[いやいやいやいや。 思い当たる考えを瞬時に打ち消した。
さすがにそれは単純すぎだろう、と。 しかも相手も相手だ。俺も俺だ。違うだろう。
それでも、思いついてしまった考えに、 思考が割と支配されて行ってしまって、また頭を抱える。]
(104) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
… あったら、どーしようね?
[新学期になっても、 顔なんてみれないんじゃないだろうか。
好きなものなんてないっていって、 好きなものなんてたくさんあって、
好きな人なんていなかったなんていって、 ほんとはもしかしたら、ずっと。
話しかけられなくなった、あの時には既に、だったりしていたのなら。
自分は相当の馬鹿だなあと思うし、 気付くのが今で良かった、とも思う。
手が届かなくなるまでの期間が、すごく短いから。 あとすこしと割り切れてしまうだろうから。]
(105) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[女の子に恋は出来なかった。 それは対象が違っていたからなんだろうか。 心当たりは割とある。 いろいろな別れ際を思い出して、緩く凹んだ。
悩みが一つ解決したと思ったら、 また悩みが一つ増える。
これが本当に恋だとしても、違ったとしても、 ――― 卒業までは、あと少し。
頭をあげて、立ち上がるとノートへ向かう。 ぺら、めくった。ぺらぺら、めくっていく。
土岐の書きこみを、見ながら遡っていく。
じんわり、じんわりと。 人物像が一致する、その文面を読みながら、勝手に重ねて、また少し泣きそうな気持になったけど、新学期には。メールを返せるようになるころには、もう少し。
――― …強くあれるといい。]
(106) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
青春を 振り返っても 後悔で 楽しい思い出 忘れられずと
後輩へ
好きなものたくさんみつけてこう たくさんたくさん考えて、 青春の無駄遣いはしないよーにね(ピースの絵)
先輩より!
(107) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[そのメールが送られたのも、へったくそな短歌とその追記が、無記名でノートに書かれたのも、冬休みの間にだ。
まあそんな事を書きつつ、あんまり後悔なんてしてないんだけど。 だって友達とわちゃわちゃとしてたのは楽しかった。その時間は本当だ。
ただ、―― ただ、ひとつの心残りを。 話しかけないようにならなければどうなっていたのかとか、もっと仲良くなれたんだろうかとか、もっと早く気付いてればどうにかなっただろうか、とか、そんな事はきっとないんだろうな、とか。
ひとつの心残りをあの時のメールのように誇張して、 そのノートに置いた。
ああ、高校、楽しかったなあ。と思う。噛みしめて。 これから先の未来をも、思う。*]
(108) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
― 三学期・放課後の図書館 ―
[今日も今日とて本を漁る。 冬休みの間に割と量は読めた気はするけど、量だけではまだまだだと思う。でもまずは知識がなければ話にならない。 こんなふうに、本にのめり込めるなんて思ってもなかった事を考えると、やっぱり改めて佐藤にはお礼を言わなければならない。
あれから、 やっぱり佐藤はよく図書館に来るので顔をあわせないという訳にもいかなかった。最初にこっちが見つけられたなら心の準備ができるのでいいとして、急に話しかけられるとびっくりする。 その辺りはたぶん、向こうがこっちを視界に入れるより早く、こっちがむこうを見つける方が早いので。事なきを得ている。
よし今回も。誰かを探しているような様子だから、邪魔しちゃ悪いかな?とも思いながらも心の平穏のためなので。>>88]
あ、きーちくん
[やっほお、と手を振った。]
調子はどお?
(109) soba 2017/12/29(Fri) 14時頃
|
|
[冬休み中に友田から届いたメール>>=2には、「そうか、良かった。役に立ったようで嬉しい。」くらいのことしか返せなかった。 我ながら素っ気ないとは思うが、友田のメールから伝わってくる感謝の気持ちには、何をどう返しても足りないというか素っ気なくなる気がした。
図書室ではなく図書館というだけあって、我が校の図書館はそれなりに広い。そして友田の姿を探していると、向こうに先に見つけられてしまった。>>109 そちらの方に近づいていって、軽く手を上げて返す。]
今週末だから……さすがにちょっと緊張してきた。 合格圏内の所受けるつもりだから、大丈夫だとは思うんだが。 友田は?
[まさか、本をキッカケに志望校の変更まで検討してるとは知らないから、軽い気持ちで尋ねる。]
(110) azure777 2017/12/29(Fri) 14時半頃
|
|
[>>110かえってきたメールには、かえってきただけで嬉しかったけど、長々と返していくのもためらわれたからそのままだ。 佐藤がこちらを向くと、近付くと、少し内心どきりとするんだけど、そこは三年彼女関係を隠し続けたおれのポーカーフェイスだ。余裕である。]
はあ〜、改めて言葉にすると、もうそんなかぁ。 おれ? おれはよゆー。
[ピース、して笑った後、眉を下げて苦笑にかえて。]
なんてね。ちょっとウソ。 国立はさすがに高望みだったかも。
[ピースの先の指をゆるく折った。]
勉強は楽しいけど、時間がたりないや。
(111) soba 2017/12/29(Fri) 14時半頃
|
|
[相手が座っていてこちらが立っていると、何だか上から見下ろしてるような構図で決まり悪い。]
国立受けるのか……すごいな。 俺は、ちょっと野心みたいなものが……多分足りない。だから安全圏。
[言いながら、隣の席の椅子を引いて座る。]
楽しい、っていうのは。将来の展望が、見えたから?
[何かなと気になったものの、メールで長々と聞くことじゃないかなとか、勉強の邪魔になるかなと思って尋ねなかったことについて口にする。]
(112) azure777 2017/12/29(Fri) 15時頃
|
|
へっへっへ〜。 いちおうねー。ダメ元ダメ元。 滑り止めも決めてるからいいのいいの。
[隣に座る様子に、少し椅子を動かして身体をそちらに向けた。 将来の展望、と言う言葉を佐藤から聞くと、少し瞬いて。
なんだか照れくさいような気持ちになってしまって、少し視線をそらしてしまった。]
……、… 多分、そうだと思う。 すきとか興味があるとかって、 なんかすごいね。 自分がここまで頑張れるとは。
理系から文系に転向しちゃったしね。
[机の上に置いてた哲学書の一冊の表紙を見えるようにたてて、また戻した。]
(113) soba 2017/12/29(Fri) 15時頃
|
|
[好きなものがないと言っていた友田が、そんなに。 良かったなあ……と。ちゃんと間違えずに役に立てたなあ……なんて、じんわりした気持ちを抱いていたが。]
え?
[目ぇ丸くした。哲学関係の本とわかる表紙と、友田の顔を交互に見て。]
そ、そうなのか。
[嬉しさを通り越して、少しばかり恐ろしさを感じた。だって。]
夜更かしどころじゃないな……完全に責任取れないレベルだな…………。 いやその。俺はきっかけであって、友田に影響与えたのは、本なんだろうけど。
[この言い方だと責任逃れみたいだな……と呟いてから。]
うん……でも、良かったな。好きなもの、見つかって。 あの時のメール、見ると。結構しんどかったりもするのかなって思ったから……安心した。
[ちょっと笑みを浮かべてそう言った。]
(114) azure777 2017/12/29(Fri) 15時半頃
|
|
はは、さっすがにここまで責任とってなんて言わないってぇ。 完全に自己責任、本の影響、…というよりは、 おれの気持ちの持ちようって感じだしね。 あっいや〜、責任とってなんていったのはおれか。
[もしかしてあんな軽口を気にしてたのかな、と思うと申し訳なさ半分と、真面目だなあと嬉しくなる気持ち半分だったので、ごめんごめんと軽く付け加える。 少しの笑みが見えて、また、瞬いて。…少しの間。]
……うん
[頷いて、言葉に迷って、まあここまできたら言っちゃうかあという心持ちでぽつりと零す。]
しょーじき、誰かに助けてほしいって思ってたし。 でもどうせ、どうにもならないって諦めてた。
……ほんとに、喜一君に頼んでみて良かった。 ありがとう。
[最後はどんな顔して言っていいか解らなくって、複雑な照れたような気まずいような表情で、軽く後ろ頭をかきながら。やっぱり視線は合わせられなかった。笑顔で言えばよかった、と気付いたのは後からだ。]
(115) soba 2017/12/29(Fri) 15時半頃
|
|
[てれくさいままで、居心地も悪く自分からしていくスタイルだ。はずかしくなってきている。こういう時こそポーカーフェイスをがんばろう。]
あー、こ、この本読んだし、 返してまた別の借りてくるね。
そろそろセンターに集中しなきゃだしなぁ。
… お互い、がんばろう。
[そう笑って。 少し悩んだ後に、手を差し出した。握手のかたちで。
そして、もう一回、へへへ、と笑った。*]
(116) soba 2017/12/29(Fri) 15時半頃
|
ナナオは、દ=๑๑( ੭ ε:)੭ु⁾⁾
lalan 2017/12/29(Fri) 18時半頃
ナナオは、パスワードに(灬╹ω╹灬)ってなった
lalan 2017/12/29(Fri) 19時半頃
エフは、( *´╰╯`) .。.:*♡
anbito 2017/12/29(Fri) 19時半頃
|
[誰かに助けてほしいけど諦めてたという、友田の言葉を聞いて。淵先生が言っていた「不器用」というのを思い出す。
──あ、俺は、こういうのに弱いんだよなと。頭の隅で、いやに客観的な思考がよぎった。]
……あ、ああ。 これくらい、いくらでも。
[気まずげな雰囲気に、こちらの視線はさまよって。 そんな雰囲気を打ち切ろうとするかのように、友田は席を離れようとする。]
……ああ。頑張ろうな。
[受験頑張ろうという言葉に応え、差し出された手を握る。 「仲良し」に半分突っ込めてるなと思いながら、笑う友田の顔を見ながら、何か違うなと俺は思っていた。*]
(117) azure777 2017/12/29(Fri) 20時半頃
|
|
━二月のある日・寮の自室━
[手にしていた合格通知を机の上に置いて、俺はぼんやりと窓の外を見ていた。 オレンジ色の夕焼け空が、少しずつ夜の色に染まっていく。もうじき、外は真っ暗になるのだろう。 スマートフォンを取り出して、メールを書き始める。同じ大学を受けた友田に、結果を報告しようと思って。 俺が受かってるなら友田も受かってるだろうと思うから、送れるメールではある。
「合格通知来た。友田も受かってたよな?」
と書いた後に、友田の第一志望である国立大についても書こうとして。]
(118) azure777 2017/12/29(Fri) 20時半頃
|
|
…………。
[苦い思いが胸に渦巻いて、俺は深いため息をついた。 友田の滑り止めと俺の志望校が同じだと知った時のことを思い出す。
『落ちたら同じ大学か』と、思ってしまったことを。
人の不幸を願うなんて有り得ないことだ。こんな想いは間違っている。頼られたことが感謝されたことが助けになれたことが嬉しくて、友田が無理して笑っていないか近くで見ていたくて、俺はまた間違えそうになっている。 自分に言い聞かせながら、メールの続きを書く。 嘘っぱちの文章に吐き気を覚えながら、送信した。]
(119) azure777 2017/12/29(Fri) 20時半頃
|
|
[随分と休んでしまった。
直接会って礼を言えなかった相手も多く 古雅との約束のパフェはまた今度 それに、木島先生を避けたままだ。 休み明けには三人でまた話すことになるだろう その時オレはやはり担任の提案に頷けはしない だけど、心持ちは変わった。 木島先生に謝罪し、伝えよう あの大学で“やりたいことを見つけたい”と。
羨んだノート上の誰かは眩しくて 自分とは遠い存在だと今も思う。
だけど。大人になんてならなくてもいいと なりたくなくても勝手になるのだと 良い教師は、大切な人は言った。 まだまだ子供だというのなら 大人になってしまうまでの間、精一杯頑張れたら こんなオレでもなりたい自分になれるだろうか。]
(120) August 2017/12/29(Fri) 21時頃
|
|
[とりあえず今は将来ではなくメモ書きと向き合っている
発見したのは掃除を終えた部屋の中 どうしてすぐ気付かなかったのかと思う位置で。 小さく白いそれを凝視し、考え込む 一体誰が書いたのか、誰のメールアドレスなのか どう考えてもどっちの答えも決まっているわけだが。
つまりオレは緊張しているのだと思う。 だから分かりきったことを考えているふりをして 時間を稼いでしまっているのだ。
これを送信してしまえば昨日の出来事は現実となり 教師と生徒にはもう戻れなくなるような そんな気が、して。]
(121) August 2017/12/29(Fri) 21時頃
|
|
…… あー
[両頬を叩き気合を入れる。 何考えてるんだ、戻りたくなんかないくせに 照れたってオレじゃ可愛くもなんともないぞ。 あっちだってきっと連絡を待ってくれているんだ。
登録したアドレスを眺めるのにまた時間を掛け 表示される名前を見ては枕に顔を埋めて 悩んだ末に送った文章は笑ってしまうくらい短い。]
(122) August 2017/12/29(Fri) 21時頃
|
|
[やがてスマフォに通知が表示されたのなら 恐る恐るとメールを開き、読んで。 強張っていた身体の力を抜き、息を吐けば
自然と口許が緩んでいた。]
── ……うん、とってもきれいだ。*
(123) August 2017/12/29(Fri) 21時頃
|
|
――epilogue――
[時間なんてのは、勝手に流れてってしまうもんで、 中庭で咲いていた桜も色あせ、長雨に散り、緑に覆われ。
そして――…]
(124) lalan 2017/12/29(Fri) 21時半頃
|
|
[オレは(無事に何とか)三年生になって。 相変わらず頭は赤くて、でも、少しは色んな事にマジメに取り組むようになって。
理由は幾つかあったけれど、それは、今は横に置いておいて。
ノートには相変わらず書き込みをしている。
新年度になり、幾らかの面子が去ったノートに、新しい誰かの書き込みが増えた。]
(125) lalan 2017/12/29(Fri) 21時半頃
|
|
[時間は流れている。
誰が、何を思い、どう過ごしていたとしても。
それに、何となくじゃなくハッキリ気付いた時、 オレは、少しだけ……少しだけ、怖くなったんだ。]
(126) lalan 2017/12/29(Fri) 21時半頃
|
|
[上手く言えなかった言葉を伝えたくなった。
最後だと別れを告げる誰かへ、 何かを羨む誰かへ、 暖かく励ます誰かへ、
一人じゃないと教えてくれる誰かへ、
その為に、もう少しだけ、賢く在りたいと思った。]
(127) lalan 2017/12/29(Fri) 21時半頃
|
|
――「あれかし」。
って、意味あったんだ。 書き間違いかと思ってた。
[顔の見えない誰かの優しさに触れる。
オレがこうして図書館でノートを眺める日々は、まだもう少し先だけど、確かに終わりがやってくる。
その日まで、このささやかなやり取りに込められたものに、もう少し気付いていきたいと思った。**]
(128) lalan 2017/12/29(Fri) 21時半頃
|
エフは、/* わあいもぐもぐ(かってにたべる
anbito 2017/12/29(Fri) 22時頃
|
― 二月のある日 ―
[私立の合格通知が届く。 まあ当然だ。郵便機関さえしっかりしていれば何一つ問題なんてなかったから。
それでも届いた通知を見て顔が緩むのは、この合格通知はちょっと特別なものだからだ。
―― まさか、同じ大学を志望してるなんて思ってもなかったし、行けるとも思ってなかったし、そもそも行こうという発想がなかった。 実際、同じ大学への切符を手にしてみると、これを捨てなくてはならない可能性が惜しい。
既に願書は出している。競争率と成績を考えると受かるかは五分五分だ。]
(129) soba 2017/12/29(Fri) 23時頃
|
|
[チラッとよぎる、手を抜く。という選択肢。 考えてしまって、ふるふると首を振った。]
だめだだめだ。
[でもこんな心持ちじゃ受かる気はあんまりしない。 国立に行きたいという気持ちは確かなんだけど。 それより勝る気持ちがありそうで、始末に負えなかった。
片手の平を見おろす。 あの日握手した、手のひら。
自分の手がちょっと熱くて、汗ばむと嫌だったからすぐに離したあの時。 お互い頑張ろうっていったじゃんか、と自分に言い聞かせる。
そんな時にメールの着信音がきこえて、ビクッと肩を震わせた。]
う、うおあ…うわさをすれば…
(130) soba 2017/12/29(Fri) 23時頃
|
|
[噂ではないけど。 メールの文面を読んで、緩く息を吐く。
受かると思ってる。 応援してる。
そりゃそうだ、そりゃそうだ。おーけー、解ってる。 うん、うんうん…。
スマホと合格通知を重ねて額に押し当てた。]
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……
[だいたい、同じ大学行ってどうすんだよ。 片思いロスタイム開始ですってか?ロスタイムあってもどうなるもんじゃねーって。逆にこのままここでいいともだち。って思われたままフェードアウトしていくくらいが、良いイメージのままなんじゃん?]
……。
[暫くメールを眺める。眺めて、返事を打った。]
(131) soba 2017/12/29(Fri) 23時頃
|
|
[迷いに迷って、最後の一文。 これくらいなら許されるだろう。と思う。
……馬鹿な事を考えてないで、真面目に頑張ろう。おちたら多分気まずくもなるだろうし。]
(132) soba 2017/12/29(Fri) 23時頃
|
|
―冬の幻 >>2:-38>>3:8>>3:9>>3:10―
[おれが二十八の頃。 あいつは十七――高校二年の冬が始まりだった。
最初はただの教師と生徒だった。 おれは二階で明日の授業の準備や、今日の片付けをしていて あいつは校庭の花壇をせっせと世話していた。
いつからか声をかけるようになった。
「熱心だな」とか 「何が咲くんだ」とか 「今日も寒いな」とか
校庭の運動部の喧騒が遠く。 そこには穏やかな時間だけがあって。 たった数秒の会話はやがて、数分になり、数十分になり。
欠かせないものになるのは必然だったんだろう。]
(*1) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[おれはそんなに口の回るほうではなかったし あいつもそこまでお喋りなタイプではなかった。 二人でいても無言の時間なんて幾らかあったし それも含めて苦になることは全然なくて。
重い肥料を運ぶのを手伝ったり。 雑草を引っこ抜いて尻餅をつくおれに笑ったり。 鼻の頭に土汚れをつけたあいつに笑ったり。 おれの食うものが体に悪いからって たまに弁当を作ってきてくれたりするようなやつだった。
甘い卵焼き、タコの形のウィンナー。(>>1:111) 美味いと謂えば、嬉しそうに笑う顔があった。
おれが“声なき言葉”を教えたら、一生懸命に覚えて。 代わりにあいつは、おれに草花の事を話した。 おかげであいつは理科の成績だけやたらによくて。 おれは似合いもしない花言葉なんかに詳しくなった。]
(*2) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[おれたちはお互いにわかっていた。 相手のことをどう思っているか。 そして、おれたちの関係性も。
だから謂えなかった。 だから、謂わなかった。
たとえその笑顔がどんなに愛しくても おれはこの手を伸ばさなかった。 柔らかな髪に触れることもなければ 透き通る肌に触れることもない。
あいつも同じだった。 おれを名前で呼ぶことも無い。 連絡先もしらない。
でも、それだけで おれたちは充分しあわせだった。]
(*3) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[――いつからだろうか。 生徒たちのおれを見る目が少しずつ変化していったのは。 嫌われることはままあるが、そういったものとは違う。 好奇の眼差しがおれを撫で回すようになった。
「三年の倉科りさと理科の淵ってデキてるらしいぜ。」
今でも覚えてる。 どこの誰だったか顔は覚えてないが おれに聞こえるように放たれた、その囁きを。]
(*4) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[あそこで掴みかかっていれば、どうなっていたんだろうな。 一瞬頭に血が昇って、拳を強く握ったことは覚えている。
それでもおれは、何も謂えなかった。
何も、謂わなかった。
今おれがキレて手を上げて何の得がある? おれは職を失うだろうし、あいつにも迷惑しかかからない。 あいつには将来がある。 おれにはそれを守る義務がある。
大人だから。 教師だから。
言い訳ばかりを並べて、おれは。 認めることから逃げたんだ。]
(*5) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[三年の卒業は程なくして訪れた。 あいつは最後の日も花壇を弄ってた。
いつもと同じような会話をした。 何もなかったかのように話してた。 けれど突然思いもよらない言葉があって。]
「淵先生は何がすきですか?」
[わかってた。 その言葉は「おれがすきだ」と謂っていたことも。 その言葉は「おれにすきだ」と謂ってほしかったってことも。]
(*6) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
「……甘いもん、辛いもん、かな。 なんでそんなこときくんだ?」
「小さなことでも、すきなものをすきっていえるのって しあわせだと、おもうから。」
「じゃあ、お前は何がすきなんだ?」
「わたしは、……お花かな。」
(*7) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[会話をしたのはそれが最後だ。 卒業証書を抱えて、大きな瞳に涙をいっぱい浮かべて あいつは高校を卒業した。
おれは校門を出ていくあいつを 見えなくなるまで、消えるまで 理科準備室から見ていた。
気付けばおれは、眉間に皺を刻んでいた。
もう、単純に笑うことなんて出来なかったし でも、泣くことさえ許せなかった。
そして厄介ものを払うようにおれは転勤が決まり 男子校なら変な間違いも起こさないだろうと この杏琵高校に赴任させられた。
今は―――*]
(*8) anbito 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[友田から返って来たメール。「応援してる」「ありがとう」という一往復で終わるつもりで読み進めていたら、最後の一文で指が止まる。]
…………。
[もし、だめだったら。
…………これくらいなら、これくらいならいいんじゃないだろうか。 もしもの話だ。もしもの。]
(133) azure777 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
── 卒業式の後で ──
[染め直した黒髪も馴染んできた 違和感があるといじられることも無くなって久しく ついにこの日を迎えることとなった。
希望していた大学への進学は決まり 卒業後は一人暮らしをする。 これからどうなるかは分からないけれど 今のところは思った通りに進んでいけている。
皆の輪から抜け出して向かったのは図書館 もう訪れることはないこの場所へ 最後にもう一度だけ行っておきたかった。
いつもの位置で、それは待っていた。]
(134) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[紙の感触を指に感じながら一つ一つと捲る 数日の空白を置いて受験の合間も通い続けた 名も知らない誰かの書き込みは皆思い出だ。
自分は一人きりで異物だと思い込んでいた頃 無理をして笑うこともせず繕わない言葉を書ける そんなこのノートが救いになっていた。
印象に残らないようなことばかり書き込んで 他人のことを気にして、羨んで “ライ”には個性なんて無かったのだけれど それが本当の自分なのだと思う。]
(135) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
頑張ってみようと思うよ
礼
(136) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[最後の書き込みは隅を選ばず 少しだけ、いつもより大きな文字。 自分のやりたいことが見つけられたのならば 個性も手に入れられる、のかもしれない。
背を向ける前になんとなく、頭を下げて 名残惜しい心地を抑え踵を返す。 スマフォを取り出して慣れた相手へメールを送った。]
(137) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
── 指導室 ──
[落ち合ったのは扉の前か中か。 何にしても誰かに目撃されることも無く 今こうして二人きりで対面している。
友達や後輩との同じ高校の生徒としての時間 それも惜しいものだが、充分に話すことが出来た。 少しの間でもいいからと この部屋で、この人と最後に過ごしたくて。]
もうここに来ることが無いなんて 本当……信じられないなぁ。
[窓辺から眺める景色に雪はもう見当たらない 初めて訪れた時と重なる春の風景が覗いていた。]
(138) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
あっ、よっしー的にはむしろ オレが何事もなく卒業したことが信じられなかったり?
[振り返り、おどけてみせれば反応はどうだったか それ以上は何も言わず、静かに歩み寄る。 こうしていると何も変わっていないみたいで 明日もまたこの校舎に来て、指導室に呼ばれるような。 そんな気すらしてくるけれど、オレはここから去るんだ。 去年あの人がそうしたように。]
(139) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[自分のせいで不幸になりもう会えなくなってしまった先輩 彼の姿が、最後の言葉が脳裏を過ぎって。
……一瞬、ほんの一瞬だけ 足がすくみ動けなくなってしまった。]
(140) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
美人の先生や可愛い生徒が新しく来ても ──目移り、しないで?
[僅かな時間、相手を見つめた後そう口にし 相変わらず血色の悪い頬に手を添えて唇を重ねる。 最中、密かに相手の懐にシルバーピアスを忍ばせた。
それはオレなりの選択と ちょっとした子供の独占欲の表れ。]
(141) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
これからも傍にいてね、佳徹。
[卒業証書を抱え、笑いかけた。
高校を去り、教師と生徒では無くなった後 二人の関係はどう変わっていくだろうか。 過去を無理に忘れる必要は無い けれど、今隣にいてくれる人がいる。 どんなことがあっても、想い合ったままでいられたら。 それをきっと幸せと呼ぶのだろう。]*
(142) August 2017/12/29(Fri) 23時半頃
|
|
[返ってきたメールを見る。 ダメだったら、のその先が見えた。
う、うぐ………
言葉に詰まる。開きたい。いやでも、血迷うな血迷うな………。深呼吸した。]
…………
[なやみ、なやみ、ぽち、ぽち………。]
(143) soba 2017/12/30(Sat) 00時頃
|
|
[友田からの返信を読む。俺はちゃんと問題のない文を書けていたようだ。 ふうと息をついて、スマートフォンの画面をスリープさせる。
友田の第一志望については、合格発表まで考えないようにしようと思った。 言霊なんて話があるが、考えるだけでも悪いことをしている気持ちになる。
卒業までの間、図書館でまだ読んでいない本をひたすら読み漁ろう。そうして ……暗い気持ちには蓋をしておこう。そう、俺は思った。*]
(144) azure777 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
―卒業式・図書館―
[おれは自由帳のページを捲る。 冬休み中にも書き込みがあったり、なかったり。 あれから書き込みも少しずつ減った。
『ひかり、あれ』
その書き込みにはどこか心救われた所もあって。
字の綺麗な書き込みも。 ライの小さな書き込みも。 土岐の短歌の書き込みも。 トーコの可愛い字の書き込みも。 ささみの天気予報の書き込みも。 Rの可愛いイラストの書き込みも。
これらは“F”のなかで 小さな沢山の思い出のひとつになる。]
(145) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
[悲しきかな、おれはまだ最後の書き込み(>>136)よりも前にいて ああ、自分の受け持ちのクラスのあれやこれや。 卒業式ってのはどうにも忙しい。 何も書き込めないまま、図書館を後にした。
長い式典が始まり、終わる。 ジェニファー先生なんか横で泣きまくっていて おれのポケットティッシュまでひったくっていった。 まあそれだけ感動的なものなのだろう。 涙こそしないが、それはよくわかる。
こんなでも、十年近く ここで“先生”やってますから。
やがてどのくらいしてか あまり鳴らないスマホが鳴った。 確認すれば『礼留』の文字。 “いつもの場所”へ、足を向けた。]
(146) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
―指導室―
[向かった頃には先にあいつがいて、中にはいった。 今日は暖房をガンガンにたかなくてもいいほど暖かい。 二人きりの室内は始めは静かで、 ぽつりと落ちた言葉が感慨深そうに、 春に融ける雪のように、響いた。]
そうなぁ。 入学してきたのなんか、ついこないだだったのにな?
[春の頃を思い出す。 その頃はまだ今よりも幼く、背も今ほどではなくて。 ただ、見慣れてきた今の黒髪よりも明るすぎる頭髪と 耳に光る金属が原因でこの部屋に呼び出したのが始まりか。 突然『よっしー』なんて呼んできたやつは初めてで。 顔も怖いおれに、そんなずけずけと物言いするやつは珍しかった。 それもあって、すぐに名前は覚えた。 礼(人の踏み行うべき道)に留(とどまる)。 いい名前だな、とは謂わなかったけれど。]
(147) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
信じられんってことはないが。 ―――いや、うそ、信じられんな。
[おどけたように告げる言葉には、同じように返した。 過去、この部屋で見せていたような 顔面硬直したような表情は、もう、ない。
例えこいつが。 あいつと同じように、学校を卒業しても。 おれがこの背を見送っても。 その先に道(レール)は続いていて。
今度は立ち止まらずに 歩いていこうって、思う。]
(148) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
お前より可愛いのがどこにいるんだよ。
[最大級の惚気だと思う――おれにしては。 冗談ともとれるし、そうでもない言葉を返し 重なるのは温かな掌と唇。 忍ばされた銀に気づくのは、もう少し後の話。]
(149) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
[卒業証書を抱え、笑いかける礼留。
高校を去り、教師と生徒では無くなった後 おれたち関係は――きっとかわらない。 あいつが泣いた夜から、おれが救われた時から だから、今目の前で笑ってくれるこいつがいる。 どんなことがあっても、一緒に歩いていけたなら。 それを幸せと呼ばずして、なんと呼ぶんだろう*]
(150) anbito 2017/12/30(Sat) 00時半頃
|
|
[気合を入れ直さないと。 そう思う。 そう思ったのに、……。
メールの文面を見返した。 本当に、うつつを抜かしてる場合じゃないのに。
これが恋なら本当に今までのは何だったんだ。 未だに連絡が来る元カノ・現友人とは良好な関係が築けそうだけど。
―――…、…]
がんばるかぁ。
[ぽつりと呟いて、机に向かう。 どういう結果になろうとも、これのせいだった、なんて言わないくらいに気合はいれよう。出ないと後悔する気がするから。 がんばるから、せめて滑り止めはもう一ランクあげたらいいのに、という言葉くらいは無視させてほしい。*]
(151) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
ラルフは、ナナオにありがとうもふもふ。
keito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
―招待状―
[あれから少したった頃だ。 学校におれ宛で、個人名の封筒が送られてきた。
真っ白で、華やかに装飾のあしらわれた、それ。]
(152) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
淵佳徹 様
お久しぶりです、元気にしておられますか? 突然のお手紙、ごめんなさい。 どうしてもあなたにはご連絡をしたくて 学校の先生方に無理を言って、お手紙を送らせて頂きました。
あれから沢山の日がたちました。 私は夢だった、お花の仕事についています。
今度、結婚します。
その前にどうしても、あなたに伝えておきたくて。 迷惑かも知れないけど、迷惑だったかも知れないけど。
私は、あなたのことが
すきでした。
(153) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
私には、すきだといえる人が出来ました。
あなたはどうですか?
あなたは自分を犠牲にして 大切なひとも、大切なものも、 泣きながら切り捨ててしまう人だから とても、とても心配です。
(154) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[式に来てほしい、という旨と共に招待状が入っていた。 名を見れば『倉科りさ』の文字。 ああ、もうその苗字もかわってしまうようだ。
ふっと、作り物でもなんでもない笑みが落ちる。 驚くぐらい、ショックを感じなくて。 むしろ心地よいくらいの想いで満たされている。
それもこれも―――]
伝えねぇとなぁ。 おれも『すきだった』って。
―――『すきだといえる人ができた』って。
[招待状の出席に丸をつけながら。 そんなことを、呟いた**]
(155) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
― 卒業式 ―
[参加しながら、色々あったなあ、とぼんやり思う。
入江や佐藤、他の友人の名が呼ばれた時には壇上に視線をあげた。 入江は髪を染めなおしていて、友人間ではやし立てたものだ。 変わっていく様子は嬉しくて、やっぱりちょっと寂しかった。
おわっていく。高校生活が。 おわっていく。変わらない日々が。
いや、もう、とっくに変わってしまっていたんだけど。
皆も、そしてきっと、俺も。
かわるものや、かわらないもの。 それぞれたくさんあるんだろうと思う。
でも、大事なモノくらいは、変わらないものであってほしい。と言うのはワガママなんだろうか。]
(156) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[皆が解散した後に、図書館へ行く。 すっかり仲良くなってしまった浅見先生に、最後のお礼も兼ねて。
まさかいるとは思わなかったけど、 卒業式後に図書館に来る人間は割といるらしい。 ふうん、と呟きながら。もしかして、今のはあのノートに纏わる話の一つなんだろうか。]
あのささみさんって、 あさみせんせだと思ってたんだよなぁ。
[違ったみたいだけど、と付け加えて。 あのノートってどんな人が使ってたの?とか、緩やかな雑談も。]
(157) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
――― さいごに、みてってい?
[許可なんて今更だと笑う様子に、へへ…と笑みを返した。 ぺらり、めくって。増えている一文に、瞬いて。
なんとなく、思う事はあったけれど、それは確とさせずにただ少しだけ笑って、ノートを閉じる。
短い間だったけど、お世話になりました。 お前はおれのなかで割とかけがえのないノートだからな。 そう思いながら、最後に表紙をそっと撫でた。*]
(158) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
― そして ―
[――― 結局。 年末からの巻き返しじゃ、前々から準備をしていた奴らにはかなわないんだけど。それはそれで、満足のいく結果になったとは思う。受かっててもおかしくない出来だった、と自負できるし。
まあそれはそれとして。 これからの事に頭を悩ませることにはなるんだけど。
どこかで望んでたことではあるんだけど、いざとなるとどうしていいかも解らないもので。とりあえずこのまま、このまま。仲の良い友人関係であれたら僥倖だ。
もともと佐藤の前ではボロが出やすくなる気がするから、そこはまた気合を入れて行かないとな、と思う。
両親や妹と、今後住む場所の話やバイトの話をして。 置いていく荷物の中で欲しいCDやら雑貨やらを妹が掻っ攫っていく。いや別にいいんだけど。
「ちーちゃん一人暮らしなんてできるの?」
という妹の言葉には頭を抱えたけど、なんとか。と絞り出した事でまあよしとされた。]
(159) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[もうすぐ春になる。 新居の場所は、気軽に行ける場所が良いな、とか。いやでも逆に…?と悩みながら。
*これからの事を、思って、メールを一通*]
(160) soba 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[ 愛ってなんだ。恋ってなんだ。
たかが学生。一時の気の迷い。学生時代に付き合ってた人と結婚して一生添い遂げる奴なんてほんの一握りで、じゃあ今この時期にする恋も愛も意味ねえんじゃないのワンチャン。って思ったりもする。 だってそうだろ。好き好き言ってたカップルが一か月後には別れてたりする世界。子供帝国の番なんてそんなもんです。悲しいかな。
だがしかし、男同士ってのだとどうも話が違う。 第一にそれが普通というか世間の言う一般の域を超えてしまっているから。 それなりに覚悟がいるし気持ちだって強くないと成り立たない。増してや思春期。他人の目が気になるオトシゴロ。バレちゃいけないと思う気持ちを抱くには、それなりの愛が必要って話でしょ。
だから、まあ。くっついた人たちは長く続くって希望的観測も描けなくはなかったりしなかったりなんではないでしょうか。 非生産的な学生の恋愛に非生産的な男同士の恋愛を掛けてしまったのなら、それは逆に生産的になるのかもしれない。逆にね。
学生時代さらっとフラれてる俺が考えるべきことではないのかもしれませんがねHAHAHA。ウケない。 ]
(161) sa13ichi 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
─ 春 ─
[ 俺はやる時はやる男だってばっちゃんが言ってた。 ということで無事進級出来ました。いえーい。
プリン頭はカラメル部分の浸食が激しく、最早プリンを名乗ったのならば詐欺だと消費者に訴えられてしまうレベルになった。無念。 そろそろ髪を染め直さねばと思うんだが、いかんせん今年は受験だし黒髪にしなきゃなんじゃという焦りもありつつ、黒髪にしたら俺のアイデンティティが消え去ってしまうのでは?という考えから黒染めを先延ばしにしている。仕方ないね。
足元には猫。この春生まれたこねこねこ。ころころとしてて可愛いんだが目が離せない。俺もうほんとにここに住もうかな。 どうも妊娠していると分かった時からネットでアホみたいに調べ、此処はH大でも漆○教授が居る訳でもチョ○を飼ってる訳でも無いのに俺は猫の出産に立ち会ってしまった。もう情が芽生えまくってる。認めざるを得ない。 ]
(162) sa13ichi 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[ みゅうみゃあやかましい鳴き声をBGMに桜を眺める。
一個上の先輩方は卒業してしまった。 寂しくないと言ったら嘘になる。隣人が居なくなったマヨネーズは普通に寂しいです。 俺たちは遂に最高学年に。斑頭と赤頭がパイセンとか怖くない?俺が一年だったらダッシュで自主退学するわ。 ]
は〜ぁ、あ
[ よっこいせ、と立ち上がれば花弁が鼻先を掠めた。 ドラマチックに思える文章だが、現実じゃ普通にくしゃみが出そうだしもし鼻にひっついてたらワンチャンホールインワンして咽るだろう。
春るるる。大人になれば先生の気持ちも分かるかと思っていたもんだが、一年一年歳を取って思う。やっぱアンタの気持ちは分からん。 だから新しい恋がしたい。 ]
(163) sa13ichi 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[ 付き合ってたときは分かんなかったモンだが、俺は案外あの人のことが本当に好きだったらしい。今になって色々と見て分かる。 だが立ち止まってる暇なんてない。青は短し恋せよオトメン。
俺は実のところゲイなの?バイなの?ゲイよりのバイ?ヘテロよりのバイ?深夜テンションで調べるものの眠気に負けて結局寝るので自分のことすら分からんが、それはそれとして。 ]
それっ
[ 空に向かって不法投棄。飛んでけ紙飛行機。ふらいあうぇい。
此処だけの話、自由帳への書き込みは最近またし始めたんだが、今日の予想は空へと直接送ってやった。ぜひとも叶えたまえよ。* ]
(164) sa13ichi 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
明日の天気予想 きっと春日和 ささみ
(165) sa13ichi 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
― After ―
[これからもおれはあのノートに書き込みを続けるだろう。 なくなりかけていたノートは、あれからまた新しくなった。 今度は赤い表紙のノートで、変わらず『自由帳』と書いてある。
まだ数ページ残っている、青い自由帳に目を通す。 見逃していた書き込みに気付いて。]
おー。
[きっとそうだろう。 礼―― ライ―― ……
思い浮かぶ顔に、自然と頬が緩んだ。]
(166) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
━春・キャンパスにて━
[広い広いキャンパス内で、満開の桜を眺めていた。 サークルの勧誘をする騒がしい声達が、少し遠くの方でしている。 先ほど、その人波の中から抜け出して来たところだ。同行者とははぐれてしまったし、バスケサークルとか冗談ではない。 それよりも。]
一緒の大学になってしまったなあ……。
[俺が、落ちればいいなんて思ったことはきっと関係ない。頭では理解しているのだが、罪悪感は胸に残った。 せめて……これからも友達として、間違えずに過ごしていこうと今は思っている。 向こうは友達だと思っていて、そう思って頼ったり相談したりしてくれたのだから、俺はそこを壊しちゃいけない。
そう考えながら、「今どこにいる?」というメールを送信した。*]
(167) azure777 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[卒業しない先生はまた次の生徒を受け持って、治った右手で結局またペンをとる。 卒業生も新たにこのノートを見つける入学生にもノートは自由だ。
Rの好きなものは可愛いもの。それも自由だ。 今日もノートの中、満開の桜の下で少年が微笑んで、足元に小さくRとつづられた。]
(168) keito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
がんばれ。
“佳徹”
(169) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[ここに名前を書くのは最初で最後だ。 卒業したあいつが、この返事を見ることはないだろうけど。
そうだな。
おれが皺くちゃのジジイになって あいつもおっさんになった頃には 熱い茶でも飲みながら、 そんな話、してやってもいいと思う。 ――覚えてたらな。]
(170) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
さー、授業始めんぞー。
[今日も今日とて、おれは“先生”をやっている。 ノートにしても、先生にしても。 誰かの通過点である事に変わりはない。
――ただ、一人を除いて。]
(171) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
|
[午後の暖かな授業風景。 いつのころからか、強面の理科教師の左耳に。
太陽の光を反射する銀がひとつ―――…**]
(172) anbito 2017/12/30(Sat) 01時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る