158 Anotherday for "wolves"
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人
狼
墓
少
霊
全
メルヤに1人が投票した。
グレッグに5人が投票した。
メアリーに3人が投票した。
グレッグは村人の手により処刑された。
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ジェフ! 今日がお前の命日だ!
2015/05/19(Tue) 03時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジェフが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、メルヤ、ドナルド、ラディスラヴァ、サイラス、ベネット、メアリー、クラリッサの7名。
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[わたしの大事なもの
川原でひろった乳白色の宝石 お菓子を包んでたピンクのリボン 大人になったら使う真っ赤なルージュ
おともだち、優しいおとな
それから…―― 思い浮かべるシルエットは、大好きな家族。]
(0) 2015/05/19(Tue) 03時頃
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[おともだちはいない。優しいおとなも手を差し伸べない。]
[大好きな家族も、もう一人残らず いなくなってしまった。]
(1) 2015/05/19(Tue) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 03時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 10時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 13時半頃
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─ 宿屋の裏手にて ─
[>>4:381ベネットがグレッグを気遣う言葉は、男の感覚としては理解出来ないものだった]
そんなもん、なのか? 俺は自分のことなら諦めちまうが、家族のことなら、どんなに疲弊してでも、声嗄らしてでも、尽くせる言葉がなくなっても、違うなら違うって叫び続けるぜ。
保護者亡くして残った家族まで疑われてる時に、最終的にだんまり決め込むっての、お前さんならやるか? ベネット。
肉親のいない俺が、どうこう言うもんじゃねぇかもしれねぇど。
[好き勝手に並べた、己の見解。 それは最後に、返さなくていいと言外に滲ませて結んだ]
(2) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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[クラリッサからの申し出>>4:389を耳にすれば、男は静かに頷く]
判った。じゃあ、それで。
投票前に、俺はちょっと墓地に行くよ。マーゴに花を供えようとしてたんだ。 あと、クラリッサ。先生からのオーダーの花、良ければ俺に渡してくれ。 あの人にも、供えたいから。
[持った花束と、薬を入れた鞄。 それは悲鳴を聞いて駆けつけた時に手放していて、落としたものを供えるのは我ながらどうかと思い、内心で苦笑する。
本来の用件をクラリッサに告げれば、彼女はどんな反応を示しただろうか。
スティーブンの死についてクラリッサから何か訊かれれば、教会で焼死体として見つかったと、大まかな情報として伝えるだろう]
(3) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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[クラリッサからは、目的のものは受け取れただろうか。
そうして宿屋から離れようとした男が、こちらに向かうアルカイド>>4:385に出会えば、自分が見たことを伝えただろう。
グレッグがクラリッサを襲ったこと、狼の姿のまま戻らず、言葉を閉ざしていること。 判断は投票前にクラリッサの言葉を聞いてから下してくれと、そう伝えていく]
(4) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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─ 墓地へと ─
[人がいなくなった墓地へと向かった男は、そこに眠る者が一人多くなっていることに気がついた。 それが誰だかはまだ判らず、訝しげに、けれども痛ましげに眉を寄せて。
この世にいない人への献花を捧げ。
ようやく、安らかな眠りを祈る言葉を、マーゴへと向けることが出来た。*]
(5) 2015/05/19(Tue) 18時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 18時半頃
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―― 四日目/宿屋裏手 ――
[サイラスの見解>>2に僅か首を傾ける。]
キミは自分のことなら諦めてしまうの? 諦めたら家族や、周りの大事なひとたちが哀しむのに。 大事なひとを苦しめるとわかるから、 僕なら、――…自分のことでも諦められないよ。
キミにはキミの考えがあるように、 僕には僕の、 そして、グレッグにはグレッグの、考えがあるんだと思う。
それが正しいかどうかは、別にして、ね。
[個々の考え方があるのだと、 滲む音色を察しながら、己の考えを落とし話を終えた。**]
(6) 2015/05/19(Tue) 19時頃
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―― 4日目・投票前 ――
[宿屋に集まった人々の前で、重い口を開く。 集まる視線に耐えるよう、両の手を握りしめ、 話し出すのは、隠しきれなくなってしまった 宿屋で起きた、事件のあらまし。
事の発端となった、夢視の事は、 もはや隠し通せず、 自らが行った呪いの事も、 その場に集まった者の耳に入れた。
『人喰い狼の夢を視た時は、、 翌朝、その名が書かれた名と共に、 白い花が紅く色づく』と。
その結果。 ルパートが、メアリーが無実ではないかということも。]
(7) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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……グレッグが私を襲った理由は、私によく分かりません。 人の姿を為していた頃の彼は、 私の言が偽りではないかと、 疑っているようでしたから、 理由があるとしたら、おそらくそれが原因かと…
彼が、私以外の人を襲ったかどうかは、 答えることは出来ませんが…
村の人々が、私達人狼族の怖れ、 『人』との共存が危うい中で、 彼が起こしてしまった騒ぎは、 ……見過ごせるものではありません。
投票の前に、――どうか、ご決断を。
(8) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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― 昨日/宿付近 ―
[野次につられるよう、 浮ついた足音の儘、喧騒の方へ近付いてゆく。 そこから出てきた、さっき見たばかりの姿>>4。
そちらを、はた。と、見て。 事情を求めるように、
ぱたり、
駆け寄っただろうか。]
[そうして、事情を得られれば、 蒼い水面が、 風にさざめいた。 ]
(9) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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[僅かに震えを残す手を、自身の手で抑える。 言えることは、これが全て。 それ以上は口にすることはなく、口を閉ざした。*]
(10) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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…… レグが? … 誰かを庇った、とかじゃあなくって?
――― そっか。 分かった、 考えてみるよ。
[ その場に、メアもいたことは聞けただろうか。
それだけ、教えて貰えれば、 悩みに揺れる瞳を伏せ。
そのまま 当初の目的通りの 花屋に向うことはせずに、 すこし 遠い野道へと、繰り出す。 ]
[ 野に咲く、花を。
――― かつての、雫に潤う紫を、求めて。]
(11) 2015/05/19(Tue) 20時半頃
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─ それから、宿屋にて ─
[再度、男は宿屋へと出向いた。 宿を出る前に会ったアルカイドに、メアリーがいたかと訊かれれば>>11]
メアリーは突き飛ばされてたみたいだからなぁ。庇ったとか、そんなんじゃなさそうだ。 その辺りは、きっと後でクラリッサが教えてくれるだろうさ。
[そう告げて別れた。
再び赴いた宿屋では、クラリッサが当事者としての言葉を紡いでいく>>7>>8。 彼女が言う呪いについては、信じるかどうかの判断は今は出来ずに。 それでもグレッグがクラリッサに牙を向けた原因が、呪いにまつわるものだと聞けば、少しだけ腑に落ちたような気がした]
(12) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[ただ、納得が出来ないとすれば。
そんな思いで、男はそこにベネットがいたならば彼へと視線を向けただろう。 思い出すのは、ベネットが口にした彼自身の考え>>6]
( いや。今は、いいか──……。 )
[少しばかり気にかかることがあったが、今は蒸し返す気にはなれず。
男は投票すべき者の名に、グレッグを記した。]
(13) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[ そうして。 ]
よお、グレッグ。 何か喋る気にはなったか? って、そのまんまだもんなぁ。……なってねぇよな。
[投票の結果を見て、男は自分が行くとその場にいた者達に告げる。
グレッグは変わらず宿屋の裏手に伏せていて、相変わらず、金色の獣の姿のままだった]
(14) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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お前がもし、何か知ってんならよ。 ──……ちゃんと喋ってほしかったよ。
[無駄だと理解しながら苦笑して、静かに語りかけていく。 そうしながら男は獣の鼻先手前で屈み、噛み付かれるのも厭わずにその口を右手で開いた。 大きく開けさせた口の中には、宿に赴く前に家から持ってきた、睡眠薬を放り込む。
臆病な男は結局、出来るだけグレッグにも、何より自分自身にも楽な方法を考え、それを実行することにしたのだ。
グレッグが拒むなら無理やり喉奥へと薬を押し込み、そうしてそれが効くまでの間待ち。 やがて寝息が聞こえたら、男は今にも泣きそうに眉を下げた]
(15) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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足、ほんとは手当てしてやりたかったんだけどなぁ。 いらねぇだろ、お前さんを殺す奴の手当てなんざ。
[静かな寝息を立てる金色の獣の背を、薬を喉奥へと追いやった手で一度だけ撫ぜ]
(16) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[撫ぜた片手は、最初にグレッグの背に触れた箇所に戻る頃、鋭い爪を持つ、狼のものへと変わっていた。
ふわりと、サイラスの髪質と同じくどこか柔らかそうな金色の毛で覆われた前足を浮かせ、そのまま剥き出しにした鋭い爪を、背中へと突き刺してゆく。
安らかな寝息が、苦しいものにならないように。
片腕だけを獣へと変化させたサイラスは、皮膚や肉の抵抗を無視し、背中から心臓へとグレッグの身を一気に貫いていった]
(17) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[結局は少し苦しませたし、もがかせてしまった。 けれどその動きが、呼吸が、確かに貫いた心臓が止まったのを確認すれば、抉った肉と血の音が混ざり合うえもいわれぬ音を立てながら、己の前足を引き抜いていく。
グレッグだった狼を貫いたサイラスの前足は、血にまみれた人の片腕に戻り。
ぽたり
ぽたり ]
──ゆっくり眠れよ、グレッグ。
[血が滴る音の中に、そんな呟きを混ぜていた]
(18) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[既に夜も更けていて、宿の裏手にはあまり月明かりも差し込んではこない。
ぽたりと地面にしたたり落ちたグレッグの血が、知らず流していた涙で滲んでいるのだが。 それを見るには、少しばかり灯りが足りなかった。
臆病な男にとっては、見えないほうが良かったのだけど。]
(19) 2015/05/19(Tue) 21時半頃
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[そうして。 男は真夜中に一人、またファントムのような面持ちで村を闊歩する。
足を運んだのは墓地で、肩に担いだ金色の狼の墓穴を掘り、そこに彼を埋葬した。
一仕事終えれば、己の目許が痛いくらいの乾きを覚えているのに気がついて]
また泣いてたのか──……。
[なんの感情も滲まない呟きが。 白み始めた空の下、流れた風に溶けていった。*]
(20) 2015/05/19(Tue) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 22時頃
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―― 四日目 ――
[投票前、クラリッサが語る経緯>>7に耳を傾ける。 握り締められた両の手が彼女の心をあらわすように見え 彼女を支える事ができれば、と思うも、 大事な相手を守れなかった過去が過ぎり そのような資格は自分にはないのだろう、と。
断片的にしか知らなかったその流れ。 夢視の事を彼女が口にすれば、 ベネットは案じるようなまなざしを彼女へと向けた。]
(21) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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[そうして投票の結果を知る。 獣のままのグレッグを見遣り、 堪えかねるように目を伏せて。
名乗りをあげたサイラスの声>>14にピクと肩が揺れた。
相談を受けて頼られているように感じて、 グレッグに対するベネットの態度は 弟に対するそれと何時しか重なっていて。
静かに暗い感情の炎が燻るを感じる。
一方的とはいえ、友のように思っていたサイラスに 弟のように思いはじめたグレッグが手を掛けられる。 渦巻く感情が胸を痛ませる。 耐えるように、ぐ、と拳を握り締めながら その光景を焼き付けて――。*]
(22) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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─ →家へと ─
[乾ききった目許は、血のついていない片手で拭った。 グレッグの埋葬を終え、男は家路へと向かう。 血を拭うのも忘れて金色の狼を担いでいた男の腕の血は、涙と同じように乾いていた。
重くかさつく感触は、間違いなく己で奪った命のそれだ。]
これで終わってくれりゃいいんだけど……。
[グレッグが過ちを犯した者ならば、なのだが。
そう呟き、男は血の乾いた片腕を隠すように、ついでに肩口についていた血の痕も見せないようにと、着ていたカーディガンを腕に巻くようにして抱えた。
早朝とはいえ、不用意に人の不審を煽るのは得策ではないと思えたから]
(23) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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いや、複数いるって話もあったよな?
[教会でドナルドやアルカイド、そうしてジョスランと話していた時に、複数いるのではという話が出ていたことを思い出し、男はそう呟く。
血がべたりと重く乾いたのを隠すようにしたカーディガンの感触に、ジョスランが貸してくれた黒衣を洗ってから寝ようと。 そんなことを描きながら、家へと戻った。
返すべきジョスランが、牙を向けられたことはまだ知らない]
(24) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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─ 前夜:小屋 ─
[猫も姿を消し、気づけば幼馴染みとその兄と 勝手知ったる我が家へ彼が上がったならば いつも通してる部屋へ
といっても、小屋の全ての部屋は 仕切りなどなく
茶や酒をテーブルの上に出してるうちに 寝台のある部屋、本棚だらけの部屋と
慣れた様子で物色していたかも知れない]
(25) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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―― 4日目・宿屋裏手 ――
[空気は重く、肩に圧し掛かる。 サイラスとベネットの会話は耳に入っていても、 会話に口を挟むことは出来なかった。 サイラスの判断に>>3、 ベネットの頷きに>>4:392、 自身の言葉が受け入れられた事を知る。
泣いて兄を庇うメアリーに今は近づくことも出来ずに、 彼女を支えたい想いに、指先が動こうとも。 今は彼女も、傍らの兄もきっと許してくれる事はないだろう。]
(26) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[サイラスに声をかけられれば、 届け物の途中であったことを思い出す。 ただ、彼の言葉に引っかかりを覚えて]
供えたい……?
待って、サイラス。 それは…どういうこと…?
[尋ねる声は震え、恐る恐るサイラスの言葉の先を待つ。 躊躇いながらも、サイラスが口にしたのはスティーブン先生の最期だった。
衝撃に。両手で口元を覆い、目を瞠りサイラスを見つめる。 彼の様子から、冗談を言っている風ではなく。 伝え聞くその言葉から、最後に見た先生の顔を思い浮かび、 もう枯れたはずだと思った涙がまた頬を伝った。]
(27) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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おい、兄さん…それどこから
[ジョスランの兄が咥えてきたそれを 寄越すように手を伸ばせば 彼は素直に放して、自分の手元に無事戻る]
あ、これは…その…
[幼馴染みに追求されれば どう説明しようと、考える
金色銀色、黒に赤、細かな図柄を 刺繍糸で施した真紅の女性物の頭巾
明らかに怪しまれる、と思ったが観念し]
(28) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[グレッグと暴れた時に落とした注文の花は、 少し汚れてしまっていて。 それを丁寧に拾い上げてサイラスへと向ける。]
ごめん、なさい。 少し汚れてしまったけれど……
[決して売り物にはならない花。 然し、サイラスの申し出を無碍にも出来ず、 土を払い落として彼に手渡した。]
献花は、私もまた改めて……届けるわ。
[かろうじて応えられた言葉は、彼に届いただろうか。 ちゃんと、手渡せただろうか。 手にした花は、どこかぼんやりと形作られて。 どこか、遠くに感じられた。*]
(29) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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―騒動のあと―
[サイラスがクラリッサから花を受け取り 墓地へと向かう>>3。 ベネットが震えるクラリッサに連れ立って 宿屋の表の方へ歩いて行った。
そんな時。
地面にしな垂れ落ちたまま 意識を手放した少女。 少女の傍らには金色の獣。
疲弊した身体 流れ出る血は
彼から生気を奪っていくのか 喉から唸りあげる声もどこか弱弱しい。]
(30) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[やがて、墓地より戻ったサイラスが ゆっくりとその爪で兄の残りの生気を奪う間。
少女の意識は深い底に。 その最期を見ることは叶わなかった。
そしてそのまま、人々は立ち去り 興奮しきった様子の家畜の鳴き声だけが響く 宿屋の裏手で、少女は独り ただ地面に横たわっていた。]
(31) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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昔、殺った女の…
[身も蓋もないいい方に どういう意味だよと詰め寄られれば]
えっと、両方?
そいつ…人間食いやがったんで 仕方なく殺った
[まるで、悪戯を追求されたこどもの様に ぽつりと告げ、手にした杯をくいっと]
(32) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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―朝―
[ふ、と。 身に襲う寒さで目が覚めた。 意識が浮上したとき。
ジャリ… と硬い砂の感触を覚えた。 春先とはいえ冷え込む朝の空気、 朝露と涙と汗とで身体中ぐっしょりと濡れていて。]
…さむい……。 どうして…、外で…?
[ぼーっとした頭で 自分の身に起こったことを考えていた。 意識を手放したあと、どうなったのかわからなくて。 というかどうして意識を失うことになったのかも よくわからない。]
(33) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[自分はどんな顔を見せてただろうか
それから、何かの追求が あったかも知れないし、なかったかも知れないが 猫が来るのを待ちながら飲んでいた
猫はその時、小屋に来れていただろうか? しばらくして、幼馴染みは兄を連れ いつもの様に帰ると小屋を後にした
それが生きた最後の姿になろうとは 夢にも思っていなかったが**]
(34) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 23時頃
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[昨日の出来事を思い出そうとすると サイラスの声が頭の中に響く。>>4:378]
「──殺すなら、殺せよ。 でも、これは多分、族長が言った過ちの現場だ。」
[これ? …これって何だ?]
「如何して――…」
[今度はベネットの声>>4:393 何が 起こったというのだろう。]
(35) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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「そのまんまだと 噛んだメアリーだって気に病むだろ。」
[再度サイラスの声が聞こえる。>>4:376 噛んだ?わたしが? 違う、わたしそんな悪いことしてない。
長いため息の後]
「――(キィィィィィィィィン)を。 過ちを犯した者として 手にかけてもいいだろうか?」
[言葉>>4:378に被さるように耳鳴りが響いて。 肝心なことがわからない。 過ち? 手に掛ける。]
(36) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[一体、何の話をしているの…?]
(37) 2015/05/19(Tue) 23時頃
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[ただ、これが嫌な記憶だというのは なんとなくわかる。]
[その記憶の全貌を いやでも思い出すきっかけは 地面にしみ込んだ
赤黒い血。
血。 血、兄の、流した。 わたしが、噛んだ。]
[足から流れた血の跡とは別に、背中を深く抉り込んだ爪による血を、少女は知らない。 その夥しい量の出血を、自らの牙によるものと 思い込んで。]
(38) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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―― 4日目・投票後 ――
[読み上げられたグレッグの名を聞いて]
――…。
[スカートの裾を強く握り締めて、耐え偲ぶ。
こうなることを分かっていたのに。 昨日は当たり前のように話していた仲間が 仲間の手によって裁かれる。
未だ止まぬ震えはどこから来るのかも分からずに。
後悔の念を抱きながらも 人との共存を望む限り、 選択は続けなければいけないのだと。
自身に言い聞かせるように瞼を閉じた。*]
(39) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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ア、ア…!ア…アア…、ア!!!!
[わたしが、わたしが殺してしまった…! 兄を、兄さえも…。]
[父だけでなく、兄までも…… わたしのせいで……。]
(40) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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イヤァァァァアアアアア……!
[しん、と静まり返った朝の空気に 少女の悲鳴が混じって。
ただ、ロクに食事もとっていなければ きちんとした睡眠もとれていない少女の声は か細く、弱く、溶けていった。]
(41) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 23時半頃
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[そのまましばらく 血のべったりついた地面に額を付けて 打ちひしがれていた。]
[昨日の出来事があんなに遠い。 薄れゆく希望が一瞬、鮮やかに、輝きだして それも刹那、一瞬にして花弁は無残に 散華する。
何故、何故こんな思いをしなければならないのか。 浮かぶのは自責の念よりも 現状による憤り。己の不甲斐なさ。 兄の喪失感。]
(42) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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―― 四日目/夜 ――
[――遠吠えが、ベネットには聞こえる。 大事な家族である末の妹の、声だった。
族長の血肉を分け与えてから数日が経過している。
マーゴットやスティーブンの血肉には、 結局手を出す事は出来なかったから、 妹が糧を欲するのも当然と思えた。]
(*0) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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今夜は僕が狩りをしよう。 [“味方”に向ける短い一言。 彼女らの意思が働けば狙いはそれたかもしれないが、 結局その夜は、ベネットの意思が、歯車を回す。*]
(*1) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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[これでもう、なくなったね。]
かぞく……。
いばしょ…。
[涙なんてとっくに枯れ果てて 表情は、疲れと無気力と。]
(43) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
─昨夜、宿屋裏口─
[それは、昨夜のことです。
私の幼馴染が『獣』になるところを。 花屋さんを襲おうとしている姿を。 妹(従妹)に懸命に止められている姿を。 本屋さんに庇われている姿を。 薬屋さんに突き詰められている姿を。 その騒動を、裏口からみていました。
喉元に、手を添えて。 殺していたのは、息でしょうか。]
(44) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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|
[それは、零れ落ちそうになる 『嗤い』 。]
(45) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
|
[私は前髪をかきあげました。 夕焼けのように、夕暮れのように赤い瞳は その中にキラキラと星を瞬かせています。
一つ光るのは、族長の。 一つ光るのは、人間の。 一つ光るのは、宿屋の。 一つ光るのは、盲目の。 一つ光るのは、医師の。 一つ光るのは、学者の。
もう一つ、また一つ。
『消した』、命の灯火を。]
(46) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
|
― 昨日/夕頃・墓場、再び ―
[>>12サイに追ってきいた事には、頷いて。 遠回りした野道で、 紫苑を、二輪。
――― ふたつ、手折れば。 来た道とは別に、墓場へ向かえば、
ぴり と 陽が傾きはじめ、 張り詰めた涼の死気に、身を震わせた。]
[ 紫苑の花の、 はなことば。 ] [ 猫も 狗も、 知らなかったけれど。] [‟ほんもの”の彼女なら、知ってただろうけど。]
…… ――― 、
(47) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
|
[ 添うように、ふたつ。 他に渡せるものが無い代わりに、
スティと、
朝、完全に‟死んだ” ( …… ――― 十年越に、もういちど)
『わたしたち』の片割れに。 別れを告げるよう、掘ったばかりの 盛り土に、花を、捧げた。 ]
…… ぼくが死んで、
会えることが会ったなら ―――、
(48) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
|
( 死後の世界なんて。 信じもしない癖に、 なんでそんなことばが出たのだろう。)
ぶん殴るから、精々覚悟してな。
[ 躍りでたことばに、なんとかわらえた。 ] [ 涙は、どうにか尽きたみたいだった。 ]
[ ――― 他の、
墓にも。
花を、添えてあげたかったけれど、 それは、 また『今度』。 ]
(49) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
|
|
[大切なものを守るため、死に急ぐ姿に 私は扉の向こうで肩を震わせていました。
私はちゃあんと伝えたのに。
『ルパートもメアリーも、そんなこと望んではいない』って。
その時のことを思い出します。 手を繋いで、言葉を繋いで。 死体を運んだ、その帰り道。]
(50) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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( 全部終わって、『ぼく』が生きていたら。 )
[ 分厚い黒のいろを、 靡かない風の衣を、
背に向けて、空に落ち切る前に。 もういちど、宿のほうへ、
――― 全てを断ち切るよな、 『投票』をしに。 ]
(51) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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|
───さよなら、グレッグくん。
[戻ることなんて出来ません。 今日はもう、昨日とは違う、明日。 また明日がやってくるのです。
『今日とは違う、明日』が。
扉越しに呟いた声は、中の喧騒に紛れ。 誰の耳にさえ届くことはありませんでした*]
(52) 2015/05/19(Tue) 23時半頃
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―― 未明 ――
[ 闇 ] [ それは次第に 形となり ]
[ 黒い塊と為して、浮かび上がる ]
[ 次に見えたものは ]
[ 人の形 ]
[ 瞬く閃光の中 ]
[ 人と黒の塊は重なり、塊が牙を向く ]
[ 次の瞬間、人はコトリと事切れた ]
[ 闇に残るのは塊のみ ]
[ くるり と その塊が 此方を向いた ]
(53) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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―― 朝 ――
――…っ!!
[目が覚めると同時に、シーツを剥いで飛び起きる。
上がった息を抑えるように胸を抑え、何度も呼吸を繰り返す。 眠っていたとは思えぬほど、身体は疲れを訴え。 額に、背に、伝う汗が気持ち悪く、不快さを訴える。
寝乱れた髪を緩く、手櫛で掻き上げて。 次第に落ち着き始める呼吸を整える。
今まで視た夢の様子とは違っていた。
塊はきっと、獣の形をしていた何か。 闇の中に浮かぶシルエットの中で ぎらりと光った瞳は 赤い色。
あの瞳の色は―― ]
(54) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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――ラディ…?
.
(55) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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─投票、そして処刑─
[投票の時が訪れたなら、私は『星』の名前を書きました。 自然さを装うのなら、幼馴染の名前を書くべきだったでしょうか。 それでも別の名を書く方が『ラディスラヴァ(わたし)』らしいと思います。
『人』の死を悼み、泣き崩れ。 声も出せぬのに嗚咽を懸命に溢し。 まるで自身を責めるように、首を絞めるような。
それが “わたし” 。
幼馴染に処刑の時が近付くのなら 偽りの涙を溢しましょう。 『やめて』『いや』『グレッグくん』と 音無く叫ぶ口許は、みんなの悲しみを引き立てられたでしょうか。 背中へと突き刺さる爪に、痛いほどに唇を噛んで見せて。]
(56) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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[ゆっくりとベッドから降りて、 窓辺に置かれたサイドテーブルへと向かう。 連日置かれたままの洗面器を、おそるおそると覗き込む。
洗面器に撒いた白い花びらは、紅く染まり 水の上を泳ぐ。
数枚の紙が浮かぶ中で 一枚の紙が、水に沈んでいた。*]
(57) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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─翌日、宿屋─
[その夜、家には帰りませんでした。 泣き喚いて見せた疲労でしょう。 遺体となった獣の姿の幼馴染の横に。 添うようにして、眠って。
はっと、目を覚ますのはか細い悲鳴に。>>41
血に濡れたラズベリー(死肉)色のスカートを翻し。 彼女の元へと、駆け寄りました。]
(58) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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─昨夜─
[この日の運命は、誇り高き彼が回したようでした。]
さて、一体誰をどんな風に。 素敵な殺し方をして見せてくれているのかしら。
明日がたのしみね。
[そんな風に呟いたのは、処刑されてしまったグレッグに寄り添いながら。 金の毛並みを撫で付けながら、くすくすと『声』を送ったでしょう。]
(*2) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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「メアリー、さん…。」
[音を出すことなく、私の唇は紡ぎます。 叶うのならば手を伸ばしましょう。 許されるなら体に触れましょう。 抱きしめることは出来たでしょうか。 そっと、そっと、弱い力で。]
(59) 2015/05/20(Wed) 00時頃
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[こんなふうに。 守る誰かがあること、喪失を恐れる何かがあること。 私には、判らない事だけれど。]
メアリー。
『大丈夫』。
まだ、私たちがいるじゃない。
[彼の兄が口癖のように溢した言葉を真似て。 私は彼女に囁きました。 模造品の鈴は、ころり、ころりと音を立てます。]
(*3) 2015/05/20(Wed) 00時半頃
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―― →村へ ――
[身支度もそぞろに村へと駆ける。 誰かに早くこのことを伝えなければと 焦る気持ちが、縺れる足を動かす。
まずはベネットへ、そしてドナルドにも。 自警団にも伝えなければならない。
道中、見知った姿を見つけたなら、 その人へも伝えて。
今夜の投票までに、 このことを皆へ、早く――!]
(60) 2015/05/20(Wed) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 00時半頃
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[視点は定まらないまま 空を彷徨って。
すると視界がぼんやり暗くなった。 何かが目の前に横切って…――
いや、目の前にいる。
そう思った時には 抱きしめるというには余りに弱く タンポポの綿毛に触るような力で 何かが、触れた。>>59]
(61) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[何が…――。]
[それが人だとわかると、 無意識に顔を探そうと、少し首をもたげて。]
(62) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[どこかから、嫌な風が吹いたように思います。 ぞくりとする寒気。 まるで何かに『視』られているような。
それでも私は少女の影に隠れて、 どこか恍惚めいた表情を見せていたでしょう。]
(63) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[ゾ、クリ…――]
(64) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[下から見るその人の眼が 燃える夕焼けのように紅に染まっていて。 その中にキラキラと眩い星が、7つ、瞬いて。
もう一つ、小さく瞬きだした星は 死を前にしたものにだけ 見えるのでしょうか…。]
[そんなことが頭によぎってから 少女はそれが誰かわかって]
…ラディス…おね…。
[呟きながら、頭はぼんやりと
わたしはまだ、怯えられるんだ…――。
なんて驚いた。]
(65) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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大丈夫…?
何も、何一つ…。 大丈夫なことなんて…なかったわ……。
何を、何からやり直したらいいのか……。
どうしたら、わたしの宝物を守れたのか……。 教えてほしいのに…ッ。
もう、お父さんも、お兄ちゃんもいないもん……。
[張り裂けそうな胸ではもう、『声』しかでない。]
(*4) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[だから、聞いてみた。]
わたしを…、殺しにきたの…?
[少女が何を思っていたのか 少女自身もそれはもう*わからない*]
(66) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[赤い、紅い、あかい瞳。 その中に浮かぶ星。 瞬きを少女に向けながら、怯える彼女の背中を、頭を、頬を。 なでつけて、いきました。]
「大丈夫…。」
[それは彼女が慕う『兄』の口癖を真似て。 怯える彼女を諭すように。
そうっと撫でていきました。]
(67) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[男には昔、許嫁が居た。 家同士の繋がりで生まれた時から決まってた話。 別の村に住まう彼女と会えるのは年に数度。 恋だとか愛だとか考える前に、 彼女が伴侶になることを当たり前のことなのだと思っていた。 仲は良かったように思う。 親にも仲良くするよう言われていたし、 大事にするよう言われていた。 守ってあげなさい、とも、言われていたから、 そうする心算でずっといたのに――。
彼女の村で流行り病があった、と、 男の耳に伝うは遅すぎて、
彼女は死の淵にいて、 薬屋のおじさんに薬を貰い 話を聞いて間もなく出立するも 彼女の村に着く頃には既に埋葬された後だった。]
(68) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[守るべきものを守れずに。 唐突な別れに。 守る心算でいた男は守る力などないのだと知る。
守れぬのだから 最初からそのような存在を作るべきではないと 彼女の死以降、女性との触れ合いを極力避けるようになった。
一族の血を守るために。 家を継ぐものとしての役割を果たすために。 ずっと両親から、妻を娶る事を望まれているのを知りながら 彼女の事が忘れられないのだと伝え、 誰も好きにはなれないのだと嘘をついて。 大事なものを作らぬようにしていたはず、なのに――。
平静を装う心は、いともたやすく乱されてしまう。*]
(69) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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やり直すことなんて出来ないの。 私たちは進むしかない。 戻ることなんて。
[出来ないのだから。 私は高い鈴の音を鳴らし。 その音も止んで消えた頃。 彼女の耳にだけ、そうっと囁いて見せました。]
(*5) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[そして鈴の音は、音を立てます。]
……ほぉんと。
私、餓鬼って大っ嫌い。 いつでも自分勝手よね。 自分で始めておいて、なにが
「どうしたら、わたしの宝物を守れたのか」
笑わせるわ。
[くすくす、ころころ。]
(*6) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[そして、私は答えるのです。]
……あぁら、よくわかったわね?
[それは明確な音をもって、少女に微笑みかけました。 キラキラと、死を告げる星を瞳に宿して。]
(70) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― 朝/本屋 ――
[配達に来る者はもう居ない。 うしなわれた存在を思い目を伏せる。 彼がさいごに届けてくれた本の背を軽く撫でて 深く、深く、息を吐き出す。]
――… グレッグ。
[ぽつ、と名を紡ぐ。]
メアリーも昨日頼みごとをしに来たんだ。 なんて言ったか、知ってる?
[届かぬと分かりながら綴る、 語りかける相手なきままの言葉。]
(71) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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あのこはね、 自分が居なくなった時の心配をしてたんだ。 グレッグ、キミがひとりになるのを案じて
“側にいてあげてほしい。”
そう、お願いに来たんだよ。
[ゆる、と目を伏せ、困ったように眉を下げる。
誰かの来訪を知らせるように、 カウンターに飾られたマーガレットの花が微か揺れた。*]
(72) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― →本屋 ――
[ざわりと。 胸は、不安を掻き立てる。
走る足は決して休めずに、走り抜ける。
息も切れ切れに本屋へと辿り着いたなら 扉をノックして、声が返らなければ何度もその名を呼んだ。]
ベネット、ベネット――!
[暫くして彼が出てきたならば、彼の胸へと手をついて]
聞いて、また夢を『視た』の。 今までとは違う夢――
[声は焦り、口早になる。 要領を得ない説明はいつもより忙しなさを与えただろう。]
(73) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[彼の宥める声に、少しずつ冷静さを取り戻す。 少し落ち着きを取り戻したなら、その声で**]
獣が、人を襲う夢を『視た』わ。 鋭い牙で……、 人を切り裂いたの…
赤い瞳を持った狼…… 多分、見間違いじゃなければ
あれは、きっと
――ラディだわ。
(74) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― 本屋 ――
[ノックに気付いて本の背から手を離す。 呼ぶ声が聞こえればその音色に慌てて扉を開ける。]
クラリッサ、――……
[どうかしたの、と問う前に クラリッサの手>73>が己の胸元に触れて 一瞬声をなくすのは驚いたからだと己に言い訳し]
夢、って、あの不思議な夢を? ……違う、って、…… ?
(75) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[焦るクラリッサを宥めるように軽く背を撫で]
落ち着いて、クラリッサ。 焦らなくていいから、ね。
[いつもと変わらぬ穏やかな声を彼女に向ける。]
(76) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[クラリッサの『視た』という夢の話>>74を聞けば 驚いたように目を瞠り]
――…ラディ、 ラディスラヴァ、彼女が、そう、だと……?
[確かめるような響きを彼女に向ける。 元より疑う気もなく彼女のことを信じていたけれど それでも――、突然の事に途惑うように、 クラリッサの眸をじ、と見詰める。**]
(77) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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もうお遊戯は、おしまい。
[くすくすと、笑って牙をむきましょう。 私には守るべきものも、喪うものもありません。 望むものもなければ。
望まれることだって、きっとないのですから。]
(*7) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 02時半頃
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[どこかで、私を『視』た誰かが私の名前を告げる頃。 私は小さな少女を抱いて。 さあ、どうやって食べてあげましょう。 くすくす、くすくすと高い鈴の転がるような音が響きます。]
頭の悪い『村人』たち。 あなたを食べたら、それで『おしまい』。 恐怖に慄きながら、自分たちの過ちに気付くでしょうね。
こんな小さな女の子の腕で、何が出来るのかしら。 こんな小さな女の子一人、何が出来るのかしら。
ねぇ、そうでしょう?
[父も、友人も、兄も『奪われてしまった』彼女に微笑んで。]
(78) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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選ばせてあげるわ。
オーレリアのように、体中全て引きちぎられたい? マーゴットのように、喉だけ綺麗に食べられたい? スティーブンのように、胸に杭を施してあげましょうか?
もうひとりのように。 『あの人』は、どうやって殺したんだったかしら?
[すぐに見つかるだろう、獣を兄と呼んでいた彼の死を、私は思い描きながら。 小さな胸に、そうっと掌を添えました。]
(79) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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───叫ばないでね?
[にっこりと、小さな彼女に微笑んで**]
(80) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 03時半頃
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― 昨日/投票前 ―
[しばらく、そうして気の風にあたったあと。
>>7宿前に、見覚えのある姿がひとつ。 どこか重々しい空を纏い、佇んでいた。
―― さっき、会った サイのことばを思い出しながら。]
[ 紡がれるのは ――。
まるで、
御噺のよな。 『夢見』と花のちからと、 襲った狼のはなし。 ]
(81) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[ 耳を掠めてゆく音は、 あの‟少女”が狼でない、なんて。
そんなことをのたまった瞬間に、 疑念の影が ちらり、覗く。
時折、ベネに会いにいくときに 顔を合わせる彼女だけれど。
――― そんな、‟都合のいい、はなし”。 それこそ、スティでもなければ。
… 信じる気にも、なれない。 ]
( …… ‟黒妖犬の血脈”も、
―― この呪いのような『ちから』も。 …… おなじような、類のものでもさあ )
(82) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[‟証拠”がない。 ――― 真実。 虚構。
つくりばなしか、 本当だったとして、あっている根拠は。]
… 信じられるわけ、ないでしょ
(そんな便利なちからがあるなら。
――― もっと、
… もっと、はやく。
犯人を見つけられたんじゃあ、ないの。)
(83) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[ 欺瞞が、 八つ当たりのようにうつらうつら。 揺れて、炎も、また、唸る。
メアが犯人でないこと。
…… ――生きてる誰でもない、 ルーおじさんが、 『無用な犠牲だった』って告げてること。
それを考えれば、 アタシはどーにも信用ならなくって。]
…… ―― 、
リッサが犯人で、 レグがそれに気付いて激昂したなら――。
(84) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[重いようで、 どこか、落ち着いたように見える口振り。 ギリ、と、歯噛みして。
組んでいた左腕を、ゆるり、 起こした腕の、その親指を、 唇に当てて。
同時に、レグが口を割らないこと。 サイに告げられたその旨を、思い出す。
―― 正直、この目で見た事さえ 信用の出来ない今のアタシに。 見てないことを判断しろってのは、無理な話。]
……―― 。
無用な犠牲は、だしたくはない。 だしたかないけど ――、
(85) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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…… アタシは、アタシの感じたままを、 信じて、決めるだけだ。
[ くしゃり、と濡れ羽の髪を掴み。 ふ と視線を逸らす。 結局、その日。票を投じたのは。 ――― あの少女で。 ]
[レグが突き飛ばしたらしい、メアの話。 狼になったまま、戻らないレグ。
…… 一日で、正直。 色々なことが起こり過ぎて、疲れ切ってた。 その頭で、飛んだ火についてを考えても。
(犯人を殺す。そう意気込んだもんだから、 頑張って、 そう、回したんだ。。) 頑固に強張り、本能だけで賢くもない頭は。 ―― 他人の話を、受けつけやしなかった。]
(86) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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― 投票後 → 今日/朝 ―
[ ――― 辛気臭い面も、そこまで。
張り付こうと縋る紙片を、 無理くり擦りつけるよう、突っ込んで。
まーた、馬鹿にされちゃあたまんないから、 頬をぱしり。叩くと、猫のように細まるひとみ。
…… そのまま、 墓場のちかく。
鴉の小屋へと、
暮れかけた どこか儚い、橙をみあげて。 ――― 結果も聞かず、ぶらり、向かう。]
(87) 2015/05/20(Wed) 06時半頃
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[ ―― その時に、まだ。 ひとりと、一匹は居ただろうか。 >>28真紅の、童話に出て来るよな。 頭巾の姿は、あおいろは捉えることがなかった。
ずかずか、と、 我が物顔で、他人の家にあがる様は 狗であっても、猫に近かったかもしれない。]
邪魔するよ〜
[ そのまま、あがりこめば 『どんな話してたんだい?』と、 いっつもの顔を作って。
――― 並べられた、酒や杯に。 そろっと、ごく自然に手を出す。 ]
(88) 2015/05/20(Wed) 07時頃
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[ 金色が居なかったなら、 もしくは 金が帰るときになったなら。
『鴉が一匹だけならかえろーかな』なあんて、 ぶつくさ言いながらも、
ごろり、
床に寝転がった。 ]
[ 酒は、ほろようくらいの、 ここちの、いいもの。 ]
…… ――― 酔ったみたい。 泊まってくから床だけ貸せ。
(89) 2015/05/20(Wed) 07時頃
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[ 今日は、木天蓼に前後不覚にされてもいない。 それも、そうだ。
『猫』じゃあない、 いまのアタシは、『狗』だから。 顔は赤くもなっていない、素面のまま。
みえみえの嘘に勘付かれないよう。 いろのない瞳でみつめた天井から、 寝返りを打つように、ごろり。
ちいさな漆黒の波を床に広げては、 尋ねる気もない、許可も拒絶も求めてない。 膝を抱えれば 丸まるようにして、
――― 目を閉じた。 *]
(90) 2015/05/20(Wed) 07時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 07時半頃
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─ 翌朝 ─
[鴉の騒めく鳴き声に目を覚ます 窓の外を眺めれば、東の空が白々と
昨夜の騒ぎを伝えてくれたのは 「猫」だった様な記憶が朧げと
渡鴉からして見れば 被っているのは「狗」も「猫」も どちらも等しく同じであると
ただ、真っ直ぐ自分を疑っている そういう相手
それをどうして家に泊めたのか その理由は考えない 気づきたいとも思わない]
(91) 2015/05/20(Wed) 08時半頃
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[昨日使った「お護り」を 鴉が戻すまでもなく、手元にあった
投票は騒ぎを聞いてしばらく後にグレッグへ >>4:286>>4:347 もし、メアリーが無実なら それを知っているのは犯人で だからこそ、庇っていたのではないかと]
だったら…ラディも泣いてそうだな
[しかし、よく泣きよく笑い見せる感情豊かな 跳ねっ返りのメアリーとは違い 内までは測れぬが、なかなか芯が強いのではと
彼女とも、しばらく顔を合わせていないなと レオナルドとどんな話をしていたか 聞きたかったことを思い出し、苦笑する]
(92) 2015/05/20(Wed) 09時頃
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なら、ラディも当てはまるか
[自分の考えが迷走しているのだろう そう頭を振ってはいても 一度こびりついた考えの払拭は難しく
目が曇らない様にと どうにか危うい天秤を水平に保つが如く]
おい、アル…ちょっと出るな
[床で転がる黒い塊の肩を揺すって そっと声をかけておく]
(93) 2015/05/20(Wed) 09時頃
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[鴉たちは相も変わらず騒がしく 昨夜の騒ぎに乱されたかと 栓もないことを考えて、どこへ行こうかと ゆっくりぶらぶら歩いていると
視線の先に、黒い影]
…兄さん…なのか?
[見覚えのある姿に首を傾げた いつも寄り添っている幼馴染みは見当たらず
それが、よくない知らせめいていて 騒めく鴉の鳴き声と相俟って 胸の内ざらりと逆撫でて行く]
(94) 2015/05/20(Wed) 09時頃
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[黒い影は、そのまま朝の空気に溶け消えも 胸を撫でた嫌な感触はそのまま残り
足は自ずとジョスランが兄住む家へ*]
(95) 2015/05/20(Wed) 09時頃
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― 朝 ―
[ 朝。
こうして、眠って、起きて。 いやな夢ばかり、見続けた最近。
――― …… そんな悪夢から、 今日は、心地のよい気だるさとともに 解放されるよう 『なにもない』世界で、
ねむりのなかに、抱かれていた。 ]
(96) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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[なだめるように あやすように 背中を、頭を、頬を 不気味な細い指が 触れていく。>>67]
「大丈夫…」
[ああ、よく聞いた言葉。
そして、初めて聞く声。]
(97) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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おねぇちゃ…声……。
[この人は、初めから喋れたのか。 それとも声が戻ったのか。
それすら、推し量ることもできないくらい 少女は彼女を知らない。]
(98) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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[初めて耳にする声と 高い、鈴のような声と。
その声に何も言い返せなくて 言葉を詰まらせる。]
…ッ! こんなことになるなんて……
思わなかったんだもの!! 殺すつもりなんてなかったんだもの…!!
[オーレリアを死なせてしまったのは事故でも その後死体に工作したのは悪意。 スティーブンを殺したのは憎悪。 グレッグを殺した村人に思うのは殺意。]
(*8) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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[鈴の音の通り、 もう戻ることなど出来ないのかもしれない。]
「お遊戯は、おしまい」
[それは、守りたいものなんてない>>4:*15、そう言った彼女が
全て。
村も、仲間も、自分も。
全てを断ち切る決断だったのかも、しれない。]
(*9) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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[昨日伝えた騒ぎ>>91さえも、 なにも、なかったように。
ふかく ふかく、 海の底に沈んで。 いままでの浅いねむりを 一気に取り戻すよに、溺れていたなか。
波が、かるうく、揺らめきを起こす>>93。]
…… ―― ん、 [賑やかしい、黒鴉の聲と。 妨げる、赤鴉の声と。
…… 疎ましげに、瞼をとじたまま ひらひら 手を振った。 ]
(99) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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|
[口許には笑みを。 瞳の中には殺意を。>>70]
…ッ!!
[殺される。]
[本能がそう告げて、わたしの瞳は瞠目。 それから眉をしかめて、少女はゆっくりと瞼を閉じた。]
(100) 2015/05/20(Wed) 11時頃
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…… 揺するなって、わかったから。 もーちょい、寝かせてくれよ。
[表を揺らがせるひとみは、おおわれたまま。 だからか、寝起きだからか。
猫よりは狗に近い、 それでもどっちつかずの『素』が表に零れた。 (さして 狗のこころと、 そう変わるものでもないだろうけれど。) 一度、寝付けばまるで牙城のように 家主の声と言えども、動じる気もなく。
他人の家といえど、気にも留めることはないのは 診療所で飼われた時からそう変わらない。]
(101) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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─ ジョスランの家 ─
[そろそろ日が昇り、文句なしの朝 空は晴れ、雲は白く流れて行く 昨日の騒ぎが嘘の様 そんな気が全く起きなかったのは
幼馴染みの家の屋根上 そして、その上空を鴉の群れが 舞い飛び止まり、カァとやけによく通る 甲高い声で鳴いていたから]
…ジョス、いるのか?
[恐る恐る扉を開けて、中に入る──]
(102) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
|
|
[床に伏せったまま、 着いてゆく気もなく。
――― 警戒していた相手だというのに まったくの無防備を晒したままで、 耳だけを立て、戸が閉じるのを聞いただろうか。
そのまま 数分。 ばたり、糸が切れたようにまた、沈んで。 …… 今度は、深く水面に鎮めぬまま、 ちょっと機嫌悪そうに むすり。 ]
… 鴉が喚くから、目が冴えたじゃないか。
(103) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[諦観か現実逃避か。
瞳は閉じたまま 心臓だけが早く、駆けて…――]
[能弁な彼女が語る声を聞く>>78>>79
オーレリアを、マーゴットを、スティーブンを。 語る彼女の声色は朗らかで高らかで。
何故とか、どうしてとか、
胸にわく気持ちに蓋をして。]
(104) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[蒼の明滅を、繰り返し。 窓硝子に、ぱちり。 エンジェル・ブルーを添わせれば、 二日ぶりに 明で止まる。
この『儀式』も。 ―― もう、ほとんど、 意味を成していなかったけれど。]
[ 膝を立てるように、身を起こして。 家主が居なくなったあと、
ぎゃあぎゃあ 啼く、 不吉な鳥たちを窓越しにみあげた。 ]
(105) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[死にたくない。
でも、もう生きていたくもない。]
[その二つの天秤が ぐらり ぐらりと その吊り棒を揺らす。]
(106) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[ドキドキと大きな鼓動に触れるように その冷えた手を添えられたのはその時で>>79
思わず視界を開いて、彼女を映す。]
[そのいびつな微笑みを捉える。]
(107) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[重さを増した天秤が均衡を崩して、大きく吊り棒が傾く。]
たっ…助けて…ッ!!! 誰か…誰かぁっ!!!!
[弱り切ったわたしの声を 聞いてくれる人はいたのでしょうか。]
(108) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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――― … あーァ、
やっぱり 鴉のところなんざ 泊まるもんじゃあ、ないねえ。
[ 嘲るよう、 ―― 寂寞から逃げるみたいに、 苦手な相手のうちでさえ泊まりこんで。
からから 烏にわらうよで、 とおい響きが返ってくるのは、
猫自身に、だった。 ]
(109) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[メアリーとラディスラヴァの声が聞こえる。 聞きながらも積極的に声を向けぬのは、 情がわきすぎぬように、という考え。 守れなかった過去が守りたいと思う相手を 極力増やさぬように歯止めをかけるから。 それでも、耳を傾け時折言葉を交わす、それだけで ルパートのいう“味方”たちに情を重ねてしまっている。]
(*10) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[ 指と、指を、重ね合わせ。 ――― 背伸び、ひとつ。
弾けるように、 外円をなぞるよに、
腕を、振り下ろす。 ]
[ まだ、すこし眠気ののこるまなこで。 濡れ羽色の睫毛の湿りを拭って、
がらり。
硝子を開けたなら、 玄関からじゃあなく、 また 猫のよに 窓から抜け出て。 ぴたん と 最初からなにもいなかったよに。
――― 外へ、 逃げてゆく。 ]
(110) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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[扉から差し込む光に照らされた幼馴染みは 無言で紅い池の上に横たわっていた]
おい、何だよ…これ
[白い肌の喉元に咬み傷 胸から腹まで裂けた肉は潰れた石榴 金の髪は血に塗れ赤黒く
だが、鉄の臭いが混じる生臭さに やはり肉なのだと理解する
心の臓がある位置は肉が抉られ そこだけ、ぽっかりと空いた状態 四肢や頭部が無傷な分 その空がやけに目に止まって痛々しい
暫く言葉が出ず、どれ程立ち尽くしていたか]
(111) 2015/05/20(Wed) 11時半頃
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わたし…。 ラディスお姉ちゃんのこと 好きだよ。
ぶきっちょだけど ちゃんと、伝わってるよ。
[か細い声を張り上げながら>>108 この気持ちは伝わるでしょうか。]
(*11) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[クラリッサから夢の話を聞く頃、 聞こえた笑み声>>*7に微か睫が震える。
主人公になんてなれないから、と言った彼女>>4:*10に 諦めを感じ言葉を向けてみたが認める言葉はなく、
何処か傲然たる物言いは、 彼女の心を守る鎧のようにも感じていて
彼女の心が、本心が、読みきれずにいるのは きっと読ませたくないからだろうと思っていたけれど。]
(*12) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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― → 宿 ―
[起きた場所に、 足跡代わりの、銀の刃ひとつ残し。
逃げゆく先は、 墓場参りに、でも無く。 …… 診療所に、でも無く。
ぶらり、
足取りは、
―― 花屋を避けるよう、 (どうしても、八つ当たりの感情が ふつり と 湧き出てしまうんだ )
疑いの矛先、 (猫は、聞かなかったから、未だ知らないけれど) もう一人しか残っていない宿屋の、方へ。 ]
(112) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[辺りに誰かの気配があるか そこに思考が行ったのは
一頭の鴉が入り込み カァと一声、鳴いたから
耳を澄ませど気になる気配や音もない 少なくとも、この家の中には誰もいないだろう]
ああ、このままじゃ可哀想だな
[寝台から布団を剥いで、さっと被せるが それも見る見る紅く染まって行って どうしようかと考える]
(113) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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―― 未明 ――
[――鳥も、獣も、ひとも、寝静まる頃。 ベネットはジョスランの家の扉を叩いた。 彼とはさほど親しくない、というのは自覚がある。 警戒されるのも致し方ないこと。 だから、彼が親しいだろう者の名を出し、偽りで彼に扉を開けさせる。]
ドナルドの事で、伝えておきたい事があって
[首飾りの一件を知り、感じたのは、 ドナルドがジョスランを信用するらしきこと。 情報を共有する程度に彼らは親しいということ。 明日も知れぬ我が身を憂うかのように、 心を殺して、紡いだ嘘は、それらしく響いたろうか。]
(*13) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[己の為に、家族の為に、 獲物を狩る事に何の躊躇いがあろう。
そう思いながらも、
脅威となる力を持つ彼女を、 “味方”を疑う隻眼の友を、
その夜の狩りの選択肢からはずし、 より縁の薄いものから選ぶは、甘さ。]
(*14) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[ジョスランに一瞬の隙を見つけると、 ベネットは獣へと姿を変えて、彼に飛び掛る。 前脚を肩に掛け押し倒し、咽喉に喰らいついて 助けを呼ばれぬようにまずは声を奪う。 牙は白い首筋につぷりと埋まり、 強靭な獣の顎が圧をかけ、その咽喉骨を噛み砕く。 口腔に広がる味は甘く馨しく、 漆黒の獣は、グル、と嬉しげに咽喉を鳴らした。
同じ村に住む同胞に牙を剥く。 一族を率いる族長を屠り、家族の為の糧とした獣は、 禁を犯し同族の味を覚え、また罪を重ねる。]
(*15) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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――…。
[ジョスランを見下ろす獣は双眸を細める。 獲物が女であればもっと楽しめたのに。 ふと浮かぶよこしまな思いは、 女性に聞かせるべきはないとわかるから音にはしない。
彼の首筋からドクドクと流れ出す血の量は多く、 このまま血を失えば死に至るだろう。 糧としての鮮度を優先し、息の根止めるは二の次で。]
ジョスラン、 迫るのが色気のない僕で済まないね。
[届くかどうかも知れぬまま軽口染みた声を向ける。]
(*16) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[獣は鋭き爪でジョスランの衣服を破り、その肌に傷をつける。 肌に描かれる爪あとからは、じわと赤い珠が浮かんだ。 鼻先を近づけその血を、ざらりとした舌で舐めとり、 更なるを求めるように牙を剥き、肉を抉り隠された中を暴く。
熱き血潮に漆黒が濡れ、深みを増す。
獲物を狩るは本能。 栄養価の高そうな部位を選びそれを抜き出す。 ジョスランの心臓があるべき場所はぽっかりと空洞が口をあけ。 末の妹に与えるための糧を剥ぎ取り終えることには、 すでに息絶えていると知れる。
流れた命は床を濡らし彼の見事な金をも染めて。 別れの言葉を獣は口腔で転がし、立ち去り、 其処に残されるのは物言わぬ彼――。**]
(*17) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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何、動揺してんだよ…俺
[両手で頬を何度か叩けば その音だけが歪んで大きく響いて聴こえる
これまで、幾つか死体を作り その後始末の弔いまで、した事があった
しかし、初めての全く予期せぬ遭遇に 明らかに自分は狼狽えている]
全然、役に立ってねえし
[もし、昨夜渡す相手を違えていたら その後悔がひしひしと、内側から苛んで行く]
(114) 2015/05/20(Wed) 12時頃
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[ジョスラン家をザッと探してみても 勝手知ったる家の筈だったが
丁度いい布や布袋が見つからず 困り果てた末 サイラスの家へと駆け込んで]
ジョスが…殺られた 運ぶの手伝って欲しい
[と、布袋や布もついでに頼む
近くに「兄さん」がいないのに 気づいたのは、再び彼の家に戻った時の事**]
(115) 2015/05/20(Wed) 12時半頃
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[ 少女を糾弾すること、殺すこと。 一切、蒼天使が躊躇いを見せることは、 もう、決してない。
眩んだ頭のなか、 スティを『悪魔』だって、叫んだ あの鈴鳴る声だけが、妙に焼き付いて、
――― そこから、 疑念がどうしても、晴れやしない。]
[ 銀細工の、 渡り手のひとり。
もし、それが偶然でなく『目印』だったなら。 鴉か、 少女か、 上で振り子が揺らぎ、
…… きのう、渡された刃と、 転がっても 猫も 鴉も死んでない事実に 石は、少女に軍配をあげる。 ]
(116) 2015/05/20(Wed) 12時半頃
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…―― やっぱり、ほぼ間違いないと思うけどねえ、
[ 引っ掛かりがあるとすれば、 やっぱり、昨日のレグの、はなし。
そこでようやく、 昨日、誰がころされたのか。 知らないことに気付いた、けれど。
狗の憎悪の炎が、黒猫にまで飛び火するよう 処刑が当たり前の一頁であることに、 もう 猫も『なにも思わない』し、 『なにも感じなかった』。]
…… 間違うのは、後味悪いからやだものね。
[ ぼそり、と。 ]
(117) 2015/05/20(Wed) 12時半頃
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[きのうの、本当かもわからない夢見のはなしと、 無実と。そう告げられたルーおじさんの笑みを ぼんやり そう、浮かべて。
仄暗い焔が、猫の螺子まで融かそうとしながらも 『まだ』 思い出せることに、 微かに 安堵を、吐き。
まだ 生きているなら。 『ふたり』に話をするために、 宿へと、歩調を変えぬまま 、
何度目か、規則を刻んだあと。 硬い音が 休止符に差し掛かる。
―― 代わりに、>>108弱々しいひめいが、 風を切り裂いて、劈く。 ]
(118) 2015/05/20(Wed) 12時半頃
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…… ―― メア?
( …… ‟助けて”? )
[濡れ羽色が、張り詰めた気に撫でられて。 地を蹴れば、犬の耳のよに跳ねる。
今し方、ほぼほぼ、犯人だと思ってた。 その少女の、悲鳴に 惑い。 惑った、けれど。
罠なら罠、 考えるなら後でもいい。 (そもそも、考えるなんて得意じゃあないんだから)
そう思うよりも先、 せっかちな足が動いてたから、 音が 風が、伝えるまま。
――― 宿の、裏手へ。 ]
(119) 2015/05/20(Wed) 13時頃
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[ 助けを求めた少女と、 駱駝色の、冷やかな手を持つおんな。
ふたつの影は、 いびつな、死肉の色を纏う女の笑みは。 まだそこにあっただろうか。
蒼がそれらを捉えることが出来たなら、 ふたつを、見比べ。
刃より遥かに鋭い、 研ぎ澄ました 氷のひとみをつきつける。]
…… なーんだか、 面白そうなことしてるねえ? ラディ。
(120) 2015/05/20(Wed) 13時頃
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[ 吊上がる三日月、 零れる皮肉と、対称に。
蒼い石は 零度を纏い、 一寸だって、わらいやしない。 ]
[さっきまで疑ってた相手でも、 掌を当てられ、
弱り切った、助けを乞う少女と。 相対する、もうひとりを見れば。 誰だって、 後者を警戒するだろう。
演技や、罠。 そういう類のものでは無さそうってのは、 本能が、経験が。
なんとなく、なさそうだ、と予感していた。 ( ―― 鈍ってなけりゃあ、だけどね)]
(121) 2015/05/20(Wed) 13時頃
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[だけれど、少女の方にも、 警戒をちろり、と覗かせて。
黒いけものは、 いつだって動けるように、 つま先に力を籠める。
―― 場合によっては。
鴉を見つめたままの、 星陣の『呪い』を、
七星を司る血脈が齎す 黒妖犬の力を、 どちらかに向けることも、考えながら。*]
(122) 2015/05/20(Wed) 13時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 13時頃
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[先日、グレッグの一件があったあの時、 こうしてクラリッサを支え向けた言葉への反応はなく、 喧騒に紛れ届かなかったのだろう、と思う。
一方的な思いだから、 届かなかったらそれはそれでいい。
彼女と己は見詰める先が違う。 そう、わかっていたのに――。 分かっていても口にしてしまった己の愚かさを嫌悪する。]
(123) 2015/05/20(Wed) 13時半頃
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[クラリッサの力を知りながら、 ベネットはそれを誰にも告げなかった。
けれど、先日の投票の前に、 彼女はそれを口にしたから もう皆知ることだろう。
獣の爪が、牙が、彼女に届かねば良いと願いながら 過ごした夜はもう、遠い。]
(124) 2015/05/20(Wed) 14時頃
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[黒の双眸に映りこむはクラリッサの姿。 少しだけかなしげな色を湛え、小さく息を吐き]
――…クラリッサ。 キミはそれを知って如何するの?
[グレッグの行いを皆に告げたように 正義を貫くだろうことを思いながら そうならないことを願い、尋ねる。]
(125) 2015/05/20(Wed) 14時頃
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[クラリッサの視る夢が、脅威となる事はわかっていた。 分かりながら、考えないようにして、あえて選択肢から外して。
彼女に暴かれるならそれで終いにしようと思って。 暴かれるなら彼女に、とも思って。
けれど、己以外の秘密が暴かれる事は望まず――]
――――……。 ねぇ、クラリッサ。 “脅威”となる力が皆に知れたのに、 キミが襲われずにいる理由は、何だと思う?
[何処か困ったような表情で、問い掛ける。*]
(126) 2015/05/20(Wed) 14時半頃
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[私が声を出せたことに、きっと驚いたのでしょう。>>97>>98 触れる体が凝固していく、そんな風に感じました。 最初から声など失っていなかったこと。 この何年もずっと、人を騙し続けたこと。 口にすれば少女の表情は、もっと蒼褪めてくれたでしょうか。]
可哀想なメアリー。 大人たちに疑われて、お父さんも殺されて。 友達も、お兄さんも奪われて。
生きてるのも辛いでしょう? だったら、私が殺してあげる。
[目を瞑る、か弱い姿>>100>>104 そっと触れたこの胸が、夢や希望に満ち溢れ きらきらと輝く素敵な女性になることを きっと誰もが、望んでいたはずだったのに。
ねえ?]
(127) 2015/05/20(Wed) 14時半頃
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すぐにみんなのところへ、つれていってあげる。 それがお父さんと、お兄さんの、願いでしょうから。
[家族離ればなれは寂しいでしょう。 優しい私が微笑んだとき、弱々しい悲鳴が聞こえたでしょうか>>108 叫ぶなと謂ったのに。 だからこうして、余計な観客を呼んでしまうのです。>>120]
ごきげんよう? ええ、今からとても楽しい解体ショーでも始めようかと思っているの。 あなたも参加するかしら?
[くすくすと、高い鈴の音が響きました。]
(128) 2015/05/20(Wed) 14時半頃
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[冷たい、氷の瞳。 此方が向けるのは、血に飢えた真紅の瞳です。 それも駱駝色の下でしょうから、見えたのは傍にいた少女くらいのものでしょう。]
このこが選んでくれないから、かわりに選んでくれないかしら。 どんな風に、殺されたいか。 八つ裂きか、喉笛を潰すか。
一番滑稽な串刺しにでも?
[楽しげに、こらころと**]
(129) 2015/05/20(Wed) 14時半頃
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…… や。
[>>128ご機嫌よう、と。 聞覚えの無い、高い声が鳴る。 音の無い聲は、こんなにも。
…… 噫、耳障りだったんだ。]
[ ひらり。
空気とは裏腹に 軽やかに 軽やかに、 遊戯にでも興じるように、手を挙げる。]
―― ごきげんよう。…なあんてねえ。 気取った挨拶はあいにく嫌いなんだけどさあ。
(130) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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[駱駝色の奥の、血に飢えるひとみは。 零度のひとみには、捉えることは能わない。
叶わないけれど、 一度出した、牙の目は仕舞われることはない。 まるで、獲物を見つけたように、
炯々、爛々。
まるで見世物でも始まるかのように謳う 女を、歪んだ口許がわらう。『嘲笑う』。]
[ ちらり。
蒼炎が、ブルーに覗く。 昂るよに、狗が、貌を出す。 ]
…… へえ、それは、それは、 とーっても、楽しそうなお誘いだなあ。
(131) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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… さあて。 どうしようねえ。
ああ。 ちなみに。
もしかすると、 これまでの『ショウ』も、 アンタの御趣味だったりする?
[ かつり。 こつり。 自然に。 あくまで自然に。 yī 、 èr 、sān 、 星を数えたあの日のように、 裸足の代わりに、硬い音を添えて。 駱駝色の、『異物』へと 距離を詰め。
肩を竦めながら、狗の‟標的”が移る。]
(132) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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そうだなあ、折角だから。ぼくも。 … 仲間外れにしないで、混ぜてよ?
[あんまりたのしそうに、 >>129鈴がからころ鳴るものだから、 低めのアルトは 呵々、 と 吐き捨てるように、奏音を零した。]
…… そうだねえ。 [ 『けもの』じゃあない。 『彼女』が硝子玉から見た袋の中身が、 そして、昨日見た 黒い遺体が。 唄にでもするよう誘う、 楽器の音に、呼び起こされる。 ]
[ 八つ裂きにされた、銀の聖女。 喉笛噛み千切られた、揺蕩う黒髪の姫君。]
(133) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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[…… それから。 ―― 杭を打たれた、死神の衣纏う医師。 ] [ 滑稽、だと。 煽る文句に、 咎人を見つけた確信と。 確かな、口端を上げる悦に 見まがうような、甘美な殺意に満ちて、
仄暗い翳が じわり じわり、 青が黄昏の帳を差してゆく。 ]
[ くつくつ くつくつ、 ]
[ 冥府の深淵からさざめくよう、 『そうだねえ』 と お道化るように、 いかにも、大仰に 腕を広げてみせた。 ]
そうだなあ。 じゃあ、こんなのはどう?
(134) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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[その儘、黒手袋が膨らんでゆく。 纏う矮躯の、外套が揺らめき。
その体積を、みるみる内に増してゆく。 ――― それと、 同時。 ]
四肢を食い千切った後、 死なないように止血してから ―― 、 そのまま『魔女』を火炙りにかけるってのは、ねえ!
[硬い足音が、前のめりに飛び出す。 ひとを超えた、確かな力強さと勢いを持って。
まだ青々とした北天に背を向け、 闇よりもずっと深い深い、 奈落の色をした、漆黒の狼が
その、毛並みを逆立てさせて、 ―――― 一陣、 駆ける。 ]
(135) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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[変化の追いついていない部分は、 飛び出す最中に、黒の喪服に覆われた部分から 首へ、 顔へ、
その月夜の影のような、濡れ羽色を 全身に纏わせていく。
少女の胸に手に当てられた、華奢な腕が。 そのちいさなからだを破ってしまう前に、 バネのように 跳んだ。
そして、そのまま ワルプスギルでも行おうとするよな 『魔女』へ、その鋭い鉤爪を振り上げ、 肩口へ一閃、 振るわんと翳し ――、
それから。 ]
(136) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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|
[ ――― 村のひとおおかみたちを よびつけるよう。
ひとおおかみは、 誇り高き 孤高のケモノのように、 村中に響くよな、遠吠えを、発する。
くしくも 『兄』が狼に変わって処された 『妹』が目の前にいることを、露とも思わず。
… ひとりぼっちに、既に彼女もなっていることを。 知らなかったから、これもまた。 仕方ない、とも言えるのだろうけれど。]
(137) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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|
[そして、その一連の間を縫うよに、
一瞬だけ。
助けを呼んだ声の主を つめたい つめたい、 星のいろで 『伏せろ』 と言わんばかりに 顎を微か、下に振り、地を示す。]
[それは、助けを呼んだ 声がこころからだとしても。
奥底では、スティを罵ったあのことばを、 どうしても 許せなくって。
こんな時であってもそれは無意識に、 氷の棘として 滲みでていた。 *]
(138) 2015/05/20(Wed) 16時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 16時頃
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[遠吠え>>137が、聞こえた。 誇り高きひとおおかみの、こえ。
ふ、と顔を上げて、声のした方を向く。]
どうやら呼ばれているようだね。
[ぽつ、と呟き]
僕は行くけど、キミは如何する。
[クラリッサに声を掛けながら、手を差し出しかけて、 あんな話をした後なのだから手は取られまいと諦めて、 空掴む手を下ろし、彼女の返事を待ってから、 声したほうへと人の姿のまま、向かう。]
(139) 2015/05/20(Wed) 16時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 16時半頃
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─ 自宅 ─
[頭の奥が、鈍く重い。 そういや一睡もしていないせいかと納得しながら、家へと戻った男はまず、こべりついた片腕の血を落とし、ついでに身体も適当に洗っていた。 布についた時と同じように、皮膚についた乾いた血も落としづらいという余計な知識を覚えながら。
着替え、眠る前にジョスランからの借り物を洗ってしまおうか。 ドナルドの来訪があったのは、そんなことを思った時だった>>115]
──っ
[変わらず姿があり、借り物を返せるとどうして信じていたのだろう。
とっくに日常は壊れていると知っていたのに、まさか、彼まで喪うとは思っていなくて。
嘘だろう、と。 そう告げたくて開いた口は、それでも声を奏でることはなかった。
今ある状況を思えば、そんな嘘なんて口に出来るわけがないと、鈍く回る頭でも理解出来るから]
(140) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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|
──判った。 マーゴん時は役に立たなかったからな。 せめてダチん時くらいは、働くさ。 ドナルド、お前さんは大丈夫か?
[眠っていないせいか、少しばかり顔から血の気が引いたような感覚。 それでも、ドナルドの申し出にはしかと頷いた。
布は家にあったシーツをいくつかドナルドに渡し、布袋は確か教会にあった筈と己の行き先を決め。 合流を約束して、ジョスランの家へとドナルドを行かせた]
(141) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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─ →ジョスラン宅 ─
[布袋を抱え、重い足取りを叱咤して駆けるようにしてジョスランの家へと向かう。 渡した布で、ジョスランは包まれていただろうか。
家に立ち込める死臭は、気づけば嗅ぎなれてしまったような気がして、知らず重い溜息がこぼれてしまう]
──そういや兄さん、どこ行ったんだろうな? もう、会えねぇのかな。 ……ジョスランみたいに。
[ジョスランの傍らにいた、黒い獣。 友人である一匹の姿が見えないことにドナルド同様気づけば、サイラスは首傾げながらぽつりとこぼす。
喋ることはなく、動くことはなく。 ただ死臭を漂わせることとなったジョスランと同様、その傍らにいた獣との別離も予感して。
痛いくらいに目許が乾いていた筈なのに、じわりと視界が滲むことに気づいた]
(142) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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っ、何で──!
何でまだ死体が出るんだ!
グレッグ殺せば終わるってのは、甘い考えだって判っていたさ!
でも、でもよぉ……。 同じ一族の仲間ぁ、手にかけたんだ。 終わってくれって願うくらい、許されるだろ──……っ! 終わってくれたって、良かったじゃねぇか……!!
[ぐしゃりと己の前髪を掻き混ぜた片手は、グレッグの血の匂いが、まだわずかに残る腕。
滲む視界を誤魔化すように髪を掻き混ぜ、喉が引きつるような痛みを錯覚しながら、そう叫んでいた]
(143) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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[宿屋の裏手、駆けつけることには メアリーと、ラディスラヴァと、濡れ羽の毛並み>>138。]
――…何をしてるんだ。 昨日の再現でもするつもりかい?
[その組合せに奇妙さを覚えながら 読みきれぬ状況を前に、 誰を宥めて良いか知れぬまま 宥めようとする声を発した。*]
(144) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 17時頃
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──わりぃ、ドナルド。 ちぃとばかし色々ありすぎて、取り乱した。 お前さんより大人げねぇなぁ。 ま、年下だから許してもらえるだろ。
[すんっと鼻を啜り上げたのは一度。 髪を掻き混ぜた手で目をぐしぐしとこすり、そうしてドナルドへと、無理やり笑ってみせた]
兄さんがいてくれないのは残念だが。
ちゃんと、ジョスランを眠らせてやろう。
[言えば引っ込んだ筈の涙がまた出かけ。
無理して浮かべた笑みは、友人を亡くした事実に、くしゃりと歪んだ]
(145) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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─ 墓地へと ─
[そうしてドナルドと二人で、ジョスランであった遺体を埋葬するために墓地へと運んだ。 やはり兄さんは現れなくて、それがほんの少しばかり淋しかった。
空が白み始めたばかりの頃に出来たグレッグの墓に視線をやれば、ジョスランの為の墓穴を掘る片腕が重くなる錯覚をする。
まとった血の感触、貫いた肉の感触、そうした時の温度をむざむざと腕が思い出し、少しばかり背筋が寒くなった気がした。
それを溜息と共に追い出し、そうしてドナルドと二人、ジョスランの埋葬を終える。
喪った友人を埋めるための穴を掘る作業は、男二人の手を緩慢とさせたかもしれない]
(146) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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[ジョスランの埋葬を終えれば、安らかに眠る祈りの言葉を捧げる。
マーゴの墓には男が添えた花束が。 スティーブンの墓には、クラリッサから受け取ったもの>>29が添えられている。 クラリッサが土を払ってはいたが、少しばかりよれていたりするのは、供える前に男が指先で直したりして。 思いのほか、見栄えはマシになっただろう。
それでもやはり、売り物にはならない見目には変わりないのだが]
(147) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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……ドナルド。お前さんは、これからどうする? 俺はこれから、宿屋へと向かうつもりだ。 メアリーにグレッグの墓を作ったこと、言ってやりたくてな。
[一通りのことを終え顔を上げれば、隣にいるであろうドナルドを見た。 自己満足なこれからの行動は当然、メアリーに詰られるのを折り込み済みで。
まさか彼女の記憶が混濁しているなんて思いもしない]
(148) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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あと、さ。 クラリッサの力、どう思う? 俺には、ちぃとばかし信じがたい。 ただ、それを警戒してグレッグがああいう行為に出たってんなら、納得出来るんだ。
メアリーの無実を証明しても、クラリッサを生かしておいたら、グレッグを告発する恐れがある。 まぁ、グレッグがいわゆるクロってヤツ前提の話だけどな。
……グレッグがメアリーの傍らにいたかったかどうか、俺が判ずることじゃないけどよ。 告発っつうカタチで疑いの視線がいったら、グレッグはメアリーの傍にいられなくなる可能性もあるって思えば、納得がいくんだ。
……あの娘、大丈夫なんかね。
[告げて。 まだ信用しきれはしない力の持ち主をふと、案ずる言葉を洩らした]
(149) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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あと一個、少し引っかかってることがある。
俺があんま話してねぇからかもだけど、ベネットって誰を疑ってんだろうな? それは、ラディスラヴァにも言えるんだが。
[己の引っかかりをドナルドに告げ、ラディスラヴァについても言及していく。
ただ、サイラスの中のあるラディスラヴァの印象は。 マーゴが生きていた頃、宿屋で見た弱っていた優しく儚げな姿で。
宿屋の裏手で起きている凶行寸前のやり取りを知らない男には、彼女に対する疑念など持ちようがなかった。
まだ、この時は──……]
(150) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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と、長く付き合わせてわりぃな。
取りあえず、俺は宿屋へ行くよ。
[ドナルドとの会話を終えれば、そう口にして。 眠っていない身体の重さに苦笑しながら、宿屋の方へと向かっていく。
まるで呼びつけられるような吼え声>>137を耳にしたのは、宿屋へと続く道が見え始めたのと同時。 ふらつきかけている身体に鞭打ち、男は駆け出すことにした。**]
(151) 2015/05/20(Wed) 17時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 17時半頃
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―少し前―
[可哀想だと言われれば>>127 その言霊に自らの置かれている現実が 浮彫になって、
寂しさ、絶望、憎悪、孤独、殺意
よくない感情が湧きたちそうになる。]
…っふ…!!
[堪え切れずに むせび泣くのもまた 可哀想に映ったかもしれない。]
(152) 2015/05/20(Wed) 19時頃
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[甘やかな 毒の言葉と共に ラディスラヴァは一層口端を吊り上げて>>128 それがまた怖いと思ってしまう。
そんな時、中性的な声が通りの方からして。>>120 ラディスラヴァを視界に入れながら、 ちらりとそちらを見た。]
……スティーブン先生のところの…。
[実は、少女は彼の名前を知らない。 勝手にクロと呼んでいた(いつでも身なりが黒いから) 若い頃のルパートを知っていることに対して 青い嫉妬を抱き スティーブン先生と仲が良いと思えば 悪者の仲間だと決めつけて 彼のことを知ろうともしなかったから。]
(153) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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[たじろいで二人のやり取りをかたずを呑んで見守れば 青年はそのしなやかな体躯をそのまま 黒々とした獣のそれに変えて。>>135]
[その姿が昨日の兄と被って見えて 咄嗟に身を捩ってその光景から 目を背ける。
飛び出した狼に、鈴の音の彼女はどうなったのだろうか。 様子を窺うべく、首をもたげた時、蒼い、凍てつくような瞳と目があった>>138
『伏せろ』と言わんばかりに顎だけを動かす仕草のままに 伏せて、すこし離れたところまで這って 暴れる胸に手を当てて、そっと鎮めようと。]
(154) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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ベネット…!
[ラディスラヴァに会った時から、 一晩中で外で気を失っていた少女の体力は ほとんど残っていなくて
父を殺され、兄を手に掛けたと思ってるその精神力も ほとんどすり切れていて]
[昨日ほど覇気もなくベネットや その傍らにクラリッサがいるならば そちらも一瞥し
ベネットの方に手を伸ばすと]
た、たすけて…
[と。]
(155) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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[――彼女の密やかな覚悟を知った時、 ベネットもまた覚悟を決めた。
残るは情を向ける者ばかり。 いずれか選ばねば前には進めない。
ならば手強き者をこの牙にかけよう。 禁を犯した育て親を屠った友を――。 己の為、彼女の為、家族の為、 耐え忍ぶ“共存”を終わりにする為に。]
(156) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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メアリー …っ、
[メアリーの呼ぶ声>>155に駆け寄る。 伸ばされた彼女の手を取ろうと己もまた手を伸ばす。 助けを求めるようなその響きは常より力なく感じた。]
(157) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 20時頃
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[触れられる手のぬくもり>>157に 少しの安堵を得るが
疲れ果てた身体や弱り切った心を癒すに至らず。]
こうかい……。
[力なく、ぽつりと言葉を落として。]
(158) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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─ サイラスの家 ─
[>>140>>141 出迎えたサイラスは顔色も冴えず この数日の疲労が滲み出ているかの様で]
すまねえ、事が事だけに 他に頼めそうなヤツがいなくて
[猫からはそれとなく 前夜、グレッグが何者かに というのは聞いてはいたものの
酒も入っていたのもあり それが彼だというのは知らず
だが、考えてみたら 他にいない事に気づき愕然とする]
(159) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[彼もまた、自分と同じく友を亡くし そして、それより先に最愛の女性を失って その悲しみはどれ程だろうかと]
ありがとう…助かる
[手際よく差し出された 幾らかの布を受け取り、ジョスランの家へ戻った]
(160) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[そう呟くのとひとすじ 熱い涙が溢れるのは 同時…―――――]
(161) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[後悔]
[その言葉がすんなりと腑に落ちる。 後悔。
どこから後悔すればいい?
オーレリアから首輪を強請ったところ? はずみの事故で彼女の命を奪ったところ? 人食い人狼のせいにしようと死体に工作したところ? 友達のマーゴを見殺しにしたところ? 自分を庇って父が殺されることになったところ? 憎き父の仇をとったところ? 無実の兄に罪を着せてしまったところ? 兄を疑う村人に殺意を覚えたところ? そんな兄の命を自らが奪ったところ? それなのにまだ死にたくないと思ってるところ? そして今大好きな仲間を犠牲にしようとしてるところ?]
(162) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[後悔なんて してもしきれない…――]
(163) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[力ないメアリーの声>>158が彼女の憔悴を思わせる。 父親を失い、兄のように慕ういとこを失ったばかりなのだから それも当然のことだろう。 触れる彼女の手を、そっと握る。]
――…メアリー、
[密やかな声を聞き、ベネットは酷く痛そうな顔をする。]
(164) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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─ ジョスランの家、再び ─
[>>142>>143>>144 ジョスランの亡骸と兄さんの不在を 目の当たりにしたサイラスの叫びは痛々しく 家の中に響き渡る]
いや、俺もさっき…似た様なことしてたし
[一度は「護符」を渡していたのに 昨夜、渡せていたのならと 自分の無能さに呆れていたのだから
自分の甘さが、彼を護れなかったのだと 帰ってくるなら、何度でも叫んだだろう]
(165) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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[>>145 彼の歪んだ顔とその涙 そしてこれまでの言葉の数々は 嘘偽りもないものなのだろう
そうであればいいと 願わずにはおられなかった]
このままじゃ、帰って来たとしても 兄さんに顔向け出来ねえしな
[帰って来ない様な気もしたが それはいう必要もない
まだずっと幼い頃、人間だった兄さんが どんな人だったかは覚えていないが ジョスランと遊んでいて、頭を撫でてくれた誰か もしかしたら、その人なのかも知れないなと]
(166) 2015/05/20(Wed) 21時半頃
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─ 墓地 ─
[>>146>>147 休みながらもどうにか埋葬を終え 2人で祈りの言葉を
祈る神などいるのかと 思う事も多々あれど、死者を悼むのに 相応しい言葉はやはりそれだった
近くに並ぶマーゴの墓 オーレリアもそうだが彼女も まだこれから光の中で過ごせる筈だったのに 野に咲く花の様に最も容易く摘まれて行った
本人が望むと望まないとも関係なく それを奪うという事は、やはり罪深い事だと]
(167) 2015/05/20(Wed) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 21時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 21時半頃
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ああ、クラリッサの「視た」って話か 俺は昨日、ルパートを見たのは聞いてたな
ルパートは無実だったのに 投票してしまったって、かなり取り乱して
[グレッグがクラリッサを襲うなら その力への警戒だろう意見に頷いて]
ベネットが、味方なら…大丈夫そうだが
[>>150 と、返せば 心許ないのを見透かすが様な]
(168) 2015/05/20(Wed) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時頃
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そういえば、ラディは最近見てねえ 最後に会ったのは…まだ族長もいた時だな
って、メアリーともそうなんだが
ベネットは…昨日会った時には 確かに誰が怪しいとはいってなかった
改めて…その話を聞きてえと思っている
[>>151>>137 宿の方から聴こえる咆哮に 向かうというサイラスに手を振って 本屋へ向かう事にする
グレッグと同じく彼もまた 護らんとする者を持つ身の上 その想いは時に禁よりも重くなるのだと 既に積まれた死体が物語っているのだから*]
(169) 2015/05/20(Wed) 22時頃
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[後悔、という言葉に、メアリーは何か思うよう。
ベネットにも後悔はあるけれど
族長を手にかけ、――の、糧としたことも、 ジョスランを狩り、――の、糧としたことも、
共存の天秤の、均衡を揺るがすことも、
己の選んだ道ゆえに後悔するつもりはなく。]
(170) 2015/05/20(Wed) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[悔いるとすれば、許嫁を守れなかったこと。 悔いるとすれば、グレッグを守れなかったこと。 悔いるとすれば、――]
ラディスラヴァ、
[キミにこんなことをさせてしまったこと。]
(171) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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―― 本屋――
[背を撫でる手はまるであやすよう。>>76 宥める声に逸る気持ちを抑えながら、彼の問いかけを肯定する為に、何度も頷きを返す。
伝えた名前を、彼が繰り返したなら。 向けられた瞳を真っ直ぐに見返して]
赤い瞳を、していたの。 子供の頃見た彼女の瞳と同じ、赤い色。
[幼き頃、綺麗な瞳だと思ったその瞳が、今は、怖い。 夢の獣を思い出し、胸に添えた手に微かに力が篭もる。
昨日と同じように支えられた手に、身を委ねるように]
(172) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[喧騒に紛れた声は確かに耳にしていた。 ただ応えることが出来なかった。
グレッグを想う彼を其処に見たから。 支えようとした手を取れなかったのは、 彼と道を違えた時、 もう一人では立てなくなるのではないかと 怖れたから――。]
(173) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[ふるりと身を震わせ、黒の瞳を覗き込む。 気遣わしげに見えたその瞳の奥に、救いを求めるように。
そんな時だっただろうか。 彼の唇から意外な言葉を聞いたのは>>125]
――え……?
[ どうするって。 ]
[ それは ]
(174) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[思ってもみない問い掛けに言葉を失う。 一瞬、何を問われたのか分からなかった程に。
今まで見たこともない夢。 それは、ラディが人を喰らう狼だと示唆するもの。
それを見た、私は――?
答えを出せずに、ベネットに問いかけるように。 両の目を大きくして、言葉もなく彼に問う。
問いかけに応えはなく、返ってきたのは。 また、新たな問い。>>126]
(175) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[ 私の力が"脅威"だと初めに言ったのは 誰だったか。]
.
(176) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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["脅威"になるのは誰に?]
……私が襲われずに居た理由?
そんな事、昨日皆の前に話した時も…… サイラスだって、アルカイドさんだって 半信半疑で…… だから…… 信用に足るほどものじゃないから、 放っておいても、いいと……
[思うのは、誰?]
[皆の前で言ったのは昨日。 グレッグに話したのも。 それまでに話した人は、ドナルドと――]
(177) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[思考に伏せた瞳を擡げて、憂う瞳に重ねる。 胸元に添えた手は離せずに、彼の体温を伝えていて。 こんなにも近くにいるのに、昨日よりも遠く感じた。
口にすることを拒み、喉に使えた声は、 なかなか音にならなくて。 ようやく口に出来た声は、弱く、細く、地に落ちる。]
(178) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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――貴方は、どこまで知っているの?
.
(179) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[やがて静寂を切り裂くような遠吠えに>>137、 ベネットが反応を示す。
呟きにすぐに反応することは出来なくて。>>139 掛かる声に、微かに顔を持ち上げた。
差し出された手は、昨日と同じ。 戸惑う気持ちに、すぐにその手を取ることは出来ずに。 己が手を、自らの手で握りしめる。]
(180) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[確かめるように握りしめ、開いたその手は、 彼の落ちかけた手を掴んで。
微かな呟きを彼に向けたなら、喚び声のする方へと。*]
(181) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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―― 回想/本屋 ――
[重なる視線。 儚い女性かと思えば芯の強さを見せる彼女。 クラリッサの言葉>>172になるほどと頷く。]
見た事あるなら間違いないか。 ――…キミの視る夢は、やっぱり、
[正しいのだろう、と最後まで続けぬまま 疑いのない響きを落とす。
委ねられるそれが嬉しいのに、 ラディスラヴァの事を知られたのが悩ましく。
クラリッサの思い>>173を知らぬまま 聡い彼女が真実に気付くよう問い掛けを重ねた。]
(182) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[救いを求めるような眼差し>>174に 答えられたらよかったのに。 少しだけ申し訳なさそうに眉を下げるのみ。
クラリッサの無言の問い>>175に 答えは出ているのだろうと小さく笑む。
彼女の言>>177に静かに頷く。 状況を整理すればおのずとみえると知れるから。]
(183) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[触れる箇所からはクラリッサのぬくもり>>178が伝う。 近くあるのに遠く感じるのはベネットも同じで。 道を違えていることをはじめから知っていたから それでもこのぬくもりが失われねばよいと願い。
まっすぐな眸が己を見透かすような気さえするけれど 彼女の眸もまた好きで、綺麗と思うから視線はそらせず。 そうして落ちた問い掛け>>179に]
――…凡その事は把握してるかな。
[少しだけ諦めたような色で、そう告げる。]
(184) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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─ 宿屋へと ─
[ドナルドと話し終えた男は、その足で宿屋へと向かっていた。 彼と言葉を交わしていると、誰かと話している時に覚えた引っかかりみたいなものは感じられず、気づけば疑わなければならないかもしれない、といった不安の対象外になっていた。
宿屋へと向かう道のりで、誰の声か判らぬ呼び声のような吼え声を聞けば、足は駆ける動きになる。
そうして辿り付いたのは宿屋。 心落ち着く場所だった筈なのに、数日前からどこか億劫な気分になる場所と変わっていたそこ。 建物の方は客もいなければ、働き手もいなくなり、すっかりと静かである。 けれど確かに人の気配や、喧騒は耳に出来──……]
(185) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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裏手かよ。 ──……嫌になるなぁ、ちくしょう。
[グレッグの何かが露になった場所。 己がグレッグを手にかけた場所。
それを思えば足も身体も重くなる気はするが。
耳に入る物音は、ただ事ではない。 だからやはり、そこへと足を向けた]
(186) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[そうして向かった宿屋の裏手。]
───!?
[足を止め、飛び込んできた光景に男は両目を瞠らせる。
いたのはメアリーの手を握るベネットと、クラリッサもいたならば彼女の姿も確認し。
次に視線が向くのは、 一頭の影を纏ったような色をした狼と その鉤爪が揮われようとしていた、ラディスラヴァの姿。]
──っ、今度は一体、何が起きてんだよ……?
[そんな男の独り言を拾う者は、いただろうか。
事態が上手く飲み込めない男は、ただ、事のなりゆきを暫し静観しようと立ち尽くす]
(187) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[もう触れることはないと思っていた手が触れる。 そっと、軽く、彼女の手を握り返して 男はクラリッサに微かな声で応える。
遠吠えに呼ばれ、 名残惜しく思いながらも彼女の手をそっと離した。*]
―― 回想/了 ――
(188) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 23時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 23時半頃
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―― →宿屋 ――
[誰かの本屋に向かう足音と擦れ違い>>169、 向かった先は宿屋の裏手。
昨日見たばかりのはずのその地で見たものは、 少女が畏怖を隠さずに逃げ惑うその姿と、 猫のようにしなる身体を自在に操る漆黒の狼、 そして、鈴の音を鳴らすように嗤う、 人の姿を為したひとおおかみ。]
――…っ!!
[グレッグを思って涙を流した彼女の姿は其処になく。 その姿は、夢で見たその姿と重なった。]
(189) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[ベネットの場を宥める声が>>144 張り詰めた糸を弛ませる。 少し危機感が足りないのではないかと思うぐらいに その場に似つかわしくないように感じた。
此方に気づいたメアリーが、 ベネットを頼る姿に気づいたなら>>155]
メアリーッ…!
[彼女の顔色に驚いて、少女の元に駆け寄る。 どこか虚ろな少女が、落とす呟きに>>158、 伝う涙に、息を呑んで。 瞳から零れ落ちる涙を指の腹で払い、声を投げる]
メアリー…しっかりして! .
(190) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[メアリーへと駆け寄るクラリッサに場所を譲る。 彼女の様子>>190はメアリーを心より案じているように見えた。]
中で休ませた方が良いかもしれないね。
[クラリッサへとそう声を掛け。 新たに現れたサイラス>>187の呟きに、 ゆると首を振り、詳細知れぬことを伝える。]
(191) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
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―― 回想/本屋 ――
[黙して語らないのは、肯定の証。 まるで文字を教えてもらっている時のように 1つずつ、答え合わせするかのように。 頷き、笑うその姿に緩く、首を振リ揺らす。 その先を聞くことを拒むように。
やがて導き出される答えは、その一言で知れた。>>184
偽らない姿に、瞳が滲む。 湧き出る想いは言葉にならず せめて伝わるようにと、とん、と胸に頭を預けた。]
(192) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[ふるりと、もう一度。首を揺らして身体を起こせば その温もりは次第に離れていった。
胸の温もりも、手の温もりも。 離れれば、次第に失われ――。*]
(193) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[メアリーに駆け寄るクラリッサと、ベネットの場所が入れ替わる>>190>>191。
メアリーに起きたことを知らぬ男は、どこか心配そうな視線を少女に投げかけるだけに留めておく。 一瞬だけ、落とした筈のグレッグの血の感触がまだ腕にあるような気がした。
ゆるりと首を振るベネットを認めれば、今眼前における光景の詳細が彼にも判らないと知る]
(194) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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─ →本屋 ─
[ベネットと話をすべく歩いていると 遠くに並ぶ姿が向かう先は宿の方
>>189>>144 二人一緒だっただろうか
何時ぞやの馬に蹴られそうな状況を ふと思い出し、遠い目に
自分の見立てと可能性 それらを天秤にかけてみれば 既に均衡が存在し得ない様に思え
その先に何があるのか分かり兼ねる]
(195) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[──とはいえ
やはり、近づく気にはなれずに 遠くから、そっと後を追うことにした*]
(196) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
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[駆ける寸前、背けられた視線。>>153
昨日の騒ぎを‟聞いただけ”の狗は、 少女の目に 『兄』の姿と 被さって映ることなど、黒は知ることもなく。 >>154這うように離れてゆく姿を、 空と同化するように奔る傍ら 獰猛な耀きを放つ蒼は見送り、
そうして 弧を描こうとした鉤爪は、どうだったろうか。
―― 外したにせよ、 食らわせたにせよ。
一度、敵意に唸りながらも 駆けつけるひとのにおいを感じ、 後ろに、跳ぶように下がる。 ]
(197) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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─ 宿屋 ─
[遅れ馳せながら宿に着く 微かに残る血の臭いが生暖かい風に乗り 鼻の奥をくすぐるも、鮮血ではなさそうで
けれども、ルパートが鶏を捌いた時よりも その臭いは強く主張する]
…一体、何が起こって…るんだ?
[視界には、泣いてるメアリー 彼女を叱咤するクラリッサ
自分よりも先に向かっていたサイラスに 自分よりもほんの少し先に来ていたベネット
向こう側には猫とラディがいただろうか?]
(198) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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俺もよく判んねぇし、先に来てたベネットにも判らんらしい。
[ドナルドがこちらに来るのを確認すれば>>198、男はゆるりと首を横に振った]
今いる連中確認すると、あの黒いの。アルカイドか?
[そう独り言を洩らし、視線は黒い狼とラディスラヴァのほうへと]
(199) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[聞こえてきたのは、サイラスの声。>>187 その声に振り向いて、姿を見とめたなら] サイラス! ラディを、二人を止めて――!
[ついとそう叫んだ。 ベネットがメアリーを手放せば、 憔悴したメアリーを掻き抱いて、 ベネットへもその視線を向ける。>>191]
ベネット、お願い。 彼女を、止めて。
[乞う声は切に。そう告げたなら。 彼の返事を待たずして、メアリーの身体を支え立ち上がる。]
(200) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[>>144張り詰めた空気に似つかわしくない、 糸を弛めるよな、宥める声。
ぴくり。
黒い耳が揺れて、 どこか平常のままにさえ思える 彼の、その調に。 黒い毛並を、揺らし。 男と、女の、合間の声が、 低く、 獣の声にくぐもる。 ]
…… ――― 再現? っははあ、 …そういう風に、見える?
[ 相変らず、蒼氷はわらいやしない。 鋭い輝きに、死肉の衣をまっすぐ見据えたまま。]
(201) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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止めてって、一体何があったんだクラリッサ!?
……また何か、『視た』のか?
[クラリッサの叫び>>200を聞けば、はたと気づいたように彼女に問いかける。
止めろと言われたサイラスに、ラディスラヴァは何か言っただろうか。
黒い狼の様子を窺いつつ、ラディスラヴァの隙があるならば、後ろから羽交い絞めにしてみようと。 いつでも駆け出せるように、足をじりと一歩踏み出していた]
(202) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[本屋で聞いたクラリッサの密やかな声に ベネットは何も言葉として返すことは出来なかった。 先ほど紡いだと同じ言葉が浮かぶが 彼女が求める言葉はそれでないと知れるから――。 微かな微笑みのみを彼女に向けるは感謝の意だけでなく。
眸ににじむものに気付けば>>192 泣かせたくないと思いながら 己の行いが彼女の心を痛ませるのだと感じて。
想い伝えるような預けを受け止めたのは少し前の事。]
(203) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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…やっぱ猫にならねえのか
[>>199 サイラスから、黒い狼の正体を聴き そんな感想を漏らして]
…で、ラディは何か「いいたいこと」あるか?
[>>129>>128 赤い瞳を光らせた幼馴染みをじっと見る
記憶の中より大分大人びてはいたが 鈴を転がす様な高い声音は 聴き覚えのある彼女のものとすぐに分かった
滅多になかったが、はしゃいだ時の声だったと*]
(204) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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あいにく ぼくは馬鹿だけどさあ。 そんな疑いを買うことをして、 むざむざ無駄死にする気は、さらっさらない。
[ 触れたものを、灰燼に帰すよに。 凍土に眠らすよに。
ふたつの相反を持つ炎は、 轟々、火の粉を巻き込んで膨れ上がるばかり。]
[隅に、ベネに頼るよな少女>>190を映し。 ギャラリーが増えてきたなら、 ふる と、 毛並みをざわめかせ。 元の華奢な肉体に身を戻す。
ひとを超えた手のせいで、 黒い手袋は破れ ―― 、 烙印のよな、火傷跡が覗いたが。 そんなことに構ってられない。]
(205) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[少女の身体を抱える時、彼女の反応はあっただろうか。 彼女が呟いたなら、その囁きを拾う。
よく見れば昨日と同じ出で立ちの少女に。 薄く唇を噛んで、その身を案じながら、 肩口に彼女を身体の担ぐようにして宿屋の中へと向かう。
その先に、ドナルドの姿を見つけたなら]
ドナルド……
[呆然と見届ける彼にも、 彼女達を止めてと擦れ違いざまに、二人を止めてとそう告げる。]
(206) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[>>206 メアリーを連れて 中へ行こうとするクラリッサへ すれ違い様、返事代わりに 頭をぽんとなで送り出す
クラリッサは昨日、メアリーは 裏切り者ではないと庇っていた話を 小耳に挟んではいた
そして、今日のこの騒ぎに 些か出来過ぎと思うのは穿ち過ぎだろうか*]
(207) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[アルカイドの声>>201に ラディスラヴァと彼を見比べゆると首を振る。]
――…けど、昨日の事を思い出させる。
[グレッグを思い出し声のトーンは少し沈む。]
[クラリッサの言葉>>200にはひとつ頷き]
その心算だけど――…
[彼女はラディスラヴァを視たはずで、 そうして己の事も察しているはず。 微かな途惑いは一瞬。 一先ずはこの場を収めることを考えるけれど――]
(208) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[ひとの身に戻ろうと、 猫が尻尾を逆巻くような。
一度毛羽立った空気は、止むことはない。 >>200憔悴しきった少女を抱きながら、 切に乞うすがたに。
止めて と。そう騎士に頼むようすに、 眉根をあげるなか、追い打ちのように >>202夢見の可能性を示唆する、声。
―― 嘘や、演技には見えない。 けれど。
…… 一歩遅い、駆けつけに こころは、まだ信じることが出来ないまま。]
(209) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[状況が分からぬ観客に、 異常なまでに落ち着いているように見えて、 その実、興奮して高鳴る鼓動を抑えつけるよに 冷淡に、 箇条に書いて、語る。
>>208ゆるり。
首を振るうすがたに、 張りつめるよな筋の力を解くよう、 手を添えて、 首を一周回しながら。 ]
…… でも、レグとはちがって、 ちゃあんと説明くらいは出来る。
助けを求める声が聞こえたから、 駆けつけたら、さあ。
『ルール』を破ったやつが、 目の前で『掟』を犯そうとしてた。 それを止めようとした。それだけだよ。
(210) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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――…そう、か。 キミにはそう見えていたんだ。
[アルカイドの姿がひとのものとなれば 僅かに安堵の色を過ぎらせた。
サイラスがクラリッサへと問うが聞こえる。
ドナルドの姿を認めれば、黒い眸が微かに揺れ ラディスラヴァに声掛けるさまをじ、と見詰めて。]
(211) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[元に戻ったアルカイドから、状況が説明される>>210。
それからラディスラヴァに視線を移すが、彼女からは何か聞けただろうか。 暫し男は、やり取りを静観して。 何かあるならば、ラディスラヴァを取り押さえる心算を持って状況を見守る。**]
(212) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 01時頃
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何があったのかは私も分からない! それでも、止めなきゃいけないのは分かるでしょうっ
[サイラスの声に応えるように声を張り上げて答え>>202、 ドナルドの手には、軽く目を伏せ、返事をする事はなかった。
人の姿に戻ったアルカイドに一瞥を向けて、
もう一度、メアリーの身体を強く抱きかかえたなら、 宿屋の中へと姿を消した。]
――→宿屋室内へ
(213) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ ‟止めようとした”。
―― さらり、 流れる水のよに。 嘘は言ってない。
けれど、真実も言っていない。 手を ぐ、 と握り込む。 そのまま 事実も全部放り棄てて、 処刑を待たずに殺してやろうかとおもった。 当たり所がわるくて、死んだなら。
それもそれで、いいと思えたくらい。 加減する気も、起きなかった。 ]
(214) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[先のやりとりで彼女自身が認めていないなら、 掟を破ったかは、推論にしかならないけれど。
事実 『断定』しても違わないと、 あの『ショウ』を謳うすがたは。 犯人以外の、何者でもない。 >>202金色が取り押さえんとする姿には 目もくれず。
そのまま 駱駝色をみつめて、 死したとき 連れを導く星陣を、 狙いを定めた‟獲物”にむける。] [ 獣の影響のせいで、 ずり落ちそうなストールを解く。 ―― 手の甲の傷よりも
ずうっと酷く そして古い。 鎖骨の火傷が、ちら と覗く。 それこそが 生来宿された『呪』の痕。]
(215) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ラディスラヴァがどのような心で動いたかは知れる。 メアリーの思いもまた耳に留めていたから 先の状況で警戒すべきはアルカイドのみだった。 彼の気を逸らす心算で紡いだ危機感の薄い落ち着いた言葉で
説明、とアルカイドが話し始める>>210 聞き終える頃、ラディスラヴァに視線を向けて 彼女の言葉を待つ態。]
(216) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ すれ違い、一瞥する姿に。 >>213ちら、と だけ、 ひとみはさざめく。]
… そっちは、たのんだよ。
[ ぼそり。
少女に大人気なく絡みつけたままの 氷の茨は、解けそうにもないけれど。
そうとだけ、 ことばを落とせば。 一直。
鋭利な、ことばの刃をつくりあげる。 ]
(217) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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…… ―― … 、
アンタが今日、吊るしあげらればいい。
そうでないなら、 … ぼくが殺された暁にはさあ、 アンタを冥府までつれてってやるから。
―― 覚悟してな。
[どう、彼女が繕うとも。
星棺を背負う、 破軍星の煌めきは、 死兆星を夜空に隠して、ひときわ明るんだ。*]
(218) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 01時頃
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―― 宿屋 ――
[表の喧騒とは裏腹に、室内は静かだった。 言葉もない彼女を、客を迎える大きなソファに座らせて。]
……メアリー…?
[リボンで二つに束ねられた髪を、そっと撫でる。]
今は少し、休みましょう?
[撫でる手は出来るだけ優しく、彼女を包み込むように。 彼女が何か口にしたなら相槌を。 今は暴れる元気もない彼女を、胸に抱いて。 ぽん、ぽん、と緩く背を叩く。
彼女が何を知っているか分からないけれど。 憔悴した彼女を、問い詰める気にはなれず。 疲弊しきった身体に、心に今はただ休息を与えたかった。**]
(219) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
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[メアリーと共に宿屋の中に入っていくクラリッサを見送る。 同じ女性である彼女に介抱されるほうが メアリーにとってもよいだろうと考えて ベネット自身は付き添うことは考えなかった。]
――……。
[アルカイドの声>>218が、 ラディスラヴァに向けられるなら 微か肩を揺らし、柳眉を寄せる。]
(220) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
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[こんなことになるなんて>>*8 そんな声を聞きながら。
私が思い出していたのは遠い遠い昔のこと。
私の歯車はもうずっと昔から狂っていて。 ずれて軋んだまま、動かし続けてきたから。]
(*18) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
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─二度と訪れない、あの頃─
[それはまだ、私が声を殺すことなく 幼馴染達と遊んでいた頃のことです。 私は男の子達と一緒に、野山を駆け回り遊んでいました。 私達のヒーローを追いかけて。 私は手を引かれて。 夕日に変わって、地平線が赤く染まっていても。 時を惜しむようにかけられる言葉。]
「もう少しだけ。 あと少しだけ、遊ぼう。」
…うんっ。
[まだ前髪の伸びていない私の瞳が 夕陽の色をたたえては、輝いていた、幼い時。]
(*19) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
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―― 回想 ――
[花の名前を教えてほしいと。>>4:117 メアリーとマーゴが店に来たのはいつだったか。
てっきりお店のお花かと勘違いして。 どれが知りたいの?と尋ねたら、 違うと大きく首を振られ、 二人に手を引かれて、行き着いたのは秘密の小径。
散策すがら、見つけた花を名を当てっこしているのだと。 目をきらめかせて尋ねられたものだから。 可愛らしいその姿に目を細めながら、 『アネモネよ』と。そう教えた。
『でも手がかぶれる事もあるから、触る時は気をつけて。』
そう忠告も添えて。]
(221) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[貴方のお父様も選んだ、赤いアネモネ。
花言葉は、――君を愛す。**]
.
(222) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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…ただ、いま。
[家になんて、帰りたくはありませんでした。 それでも時間が来たなら、子供の私はその場所に帰ることしか出来ず 地獄の門を開けるような心地で、家の扉を空けていたように思います。
扉に鍵がかかれば、そこから拷問の始まりでした。
私を生んだ母親が、何を思っていたのかわかりません。 私を生ませた父親が、何を考えていたのかわかりません。 私に注がれるのは愛情ではなく。 暴力と、暴言と、嘲笑だけ。 見えない部分を叩かれては、大人たちの視線が見下ろしてきました。 真っ赤な、血の色をした瞳で。
「なんでお前なんて生んでしまったんだろうね?」
そんな風に、繰り返される毎日でした。]
(*20) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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ベネットは誰が怪しいと思ってんだ?
[聞き忘れていた大事な事を問うてみる]
俺は…最初、メアリーがマーゴに渡した首飾り? 親方がオーレリアにって作った一点ものと 同じ物を渡したって、ジョスから聞いてな…
それで、メアリー疑ってたな…昨日まで
あ、昨日グレッグに投票したのは メアリーが手を下してねえ場合 その無実を知ってるのは…犯人なんじゃね?
とか考えたからだな…
[メアリーとクラリッサが去って ぽつりぽつりと話して行く]
(223) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[望まれたことなんて、ありません。 だから、望むことなんて、ありません。
メアリーさんのように。 『本当の』家族に愛されることは羨ましい。
ベネットさんのように。 守る誰かがいることは羨ましい。
けれど。 私は誰のヒロインでも、主人公でもないから。]
(*21) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[───だから、みんな殺しちゃえばいいんだ。]
(*22) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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────コツリ。
[お父さんとお母さんは、足元に転がっていました。 靴が触れたのはお母さんの脛でしょうか。 それともお父さんの腕でしょうか。
夜になっても、次の日になっても、更に次の日が来ても。 両親が帰ってくることはありません。
──私は、二人のことが大嫌いだったから。 (──二人は、私のことが大嫌いだったから。)
それから私が帰る家は、いつだって独りきり。 いつだって、こうして独りきりなのです。]
(*23) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[声を出さなくなったのは。 喉を絞めるようになったのは。
この頃からだということを、誰も知るはずのない、おはなし*]
(*24) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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昨日のグレッグは… 兎に角、メアリー庇ってばっかりで それ以外、ほとんど記憶なかったしな
なんで、メアリーから変えた
[ベネットをジッと見ながら返事を待つ]
(224) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[自分のするべきこと したいこと。]
[それらに思いを巡らせながら 自分の意識が沈んでいたと気が付いたのは ふわと身体が浮いて温かい何かが自分に触れたから。>>208]
…お父さん…?
[それとも年の離れた兄なのか。]
[そのどちらでもないと 嗅覚は、芳しい花の芳香を嗅ぎ取ったけれど 父か兄かのどちらかだと、思いたかった。]
(225) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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ドナルドは、ラディスラヴァの方をちらりと見ながら*
2015/05/21(Thu) 02時頃
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[ドナルドの問い掛け>>223に 少しだけ驚いたように瞬いて彼を見る。]
――…サイラス、かな。
メアリーは無実で グレッグも彼女を庇おうとしただけ、で無実だと思ってる。 だから、そんな彼に手を下した、サイラスが怪しい、と。
妙な噂も村で流れているし。
[ちら、と名を出した彼を見遣り 思い出すは村で流れる噂話>>4:307>>4:308。 ドナルドがそれを知るかわからないから 説明の付け足しと噂を掻い摘んで話し]
(226) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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―宿屋―
[支えられたまま、ソファへと誘導されたら その人と共に腰かけて。
ふかく ふかく 沈むからだに、改めて自身が 疲弊しきっていたことに気付かされる。]
[自分を呼ぶ声が近くなのに遠くに聞こえ それでも、ようやく家族のものでなかったことを悟る。]
(227) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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…クラリッサ。
[されるがままに、彼女に身体を預け その胸の中で緩く あやすように背を叩かれる。]
……、クラリッサはどこが終わりなの? こんなに人が死んで。 ラディスお姉ちゃんやわたしたちを 殺したら、本当に 元の暮らしに戻れると思う…?
(228) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[それは現状を考えたら 突拍子もない問いかけに思えたかもしれない。 じ、とヘーゼルグリーンを見上げれば 一瞬、困ったような瞳と目があったかもしれない。]
[村よりも家族をとったルパートやグレッグ。 彼らには守りたいものがあったから。 それは襲われた者も同じ。 誰とて守りたいものがあった。 今、騒動を終結させようとする者たちが 守ろうとしているのは何なのか。
少女にはそれが分かりかねていた。]
(229) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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─宿屋裏口─
[おちょくるように言葉を溢す私は 投票の時にして見せたような、彼に対しての怯える演技など、無く。 手をひらりと上げる姿には>>130 僅か駱駝色を揺らして会釈までして見せるほどでした。
彼の冷たい瞳は、同じ色であるのに『色』を変え>>131 距離を詰めては伺うように>>132 私をその瞳に映していました。]
ええ、全部私が楽しむための『お遊戯』。
何が最高だったかしら? 次の時のために、参考に聞かせていただける?
(230) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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慕っていたはずの長様への裏切り。
一番親しいと偽り続けた果敢ない友情。
家族を愛した罪無き男の最期。
美しい歌声も歌えなくなった少女。
大切な友人を手にかけた死神。
逃げ出そうとして吊るされた臆病者。
妹を護って消えた無謀な英雄。
喪失に怯えることなく消えた獣。
───どれも最高に滑稽じゃなくて?
(231) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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[やがて彼は、裡に禍々しいものをたたえ。 変化して見せる頃、吐き出される言葉。>>135
『魔女』。
飛び出すその姿に、ふわりと風に踊って見せましょう。 一陣の風、私が『魔女』だというのなら。
びゅんびゅん。 漆黒の毛並みをすり抜けて。
くるりくるり。 私がステップを踏むたび、足元には赤い血が滲む。
残念なことに。 『まだ』それは想像の中なのだけど。]
(232) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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う…ん、サイラスか… ジョスとかマーゴ殺ったにしては 落ち込み方が、真っ当に見えるんだよな
まあ、俺が節穴なのかも知れねえけど
[これまでを振り返り そうではないと言い切れないのが悩ましい]
あと、ラディについてはどう思ってる? 俺は、ここ暫く姿見てなかったし 久しぶりに見て、この騒ぎなんで…悩んでる
[その本人を目の前にして遠慮なく とはいえ、理由なしには流石にまずいだろうと]
(233) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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わたしからしたら……。 村の人たちみんな悪魔だわ…。
[村人が手に掛けたのは父と兄。 もっとも兄は自分が殺したと思っていたのだが それでも、兄は村人によって狂わされたのだと思っていて。]
わたしから全部とってっちゃった。 わたし……いい子じゃなかったけど…。 こんなのって……あんまりよ。
[どこにもぶつけられない不満を吐き出す。 身に覚えのある罪はたくさんあって。 相殺できるはずもないのだけれど。]
(234) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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ヒロインでも、主人公でもない。 殺されていく『魔女』。
お似合いじゃない。
[鈴の音一つ、ころりとたてて。]
(*25) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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わたし…行かなきゃ。 後悔…したくないから。 もう。
[そう言ってよろりと身を起こす。 クラリッサは、どう反応しただろうか。 止めようとするならば、できる範囲で無茶も しただろう。]
(235) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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[肩への閃き。>>136 幼い頃と、記憶が、そっと重なります。
その手に怯えることはありません。 避けることも、逃げることも、してなどやりませんでした。 しっかりとその一閃は、私の肩を切り裂いたことでしょう。
やがて獣の咆哮に訪れる、愚かな村人達。 もしもこれが最期なら、観客は多い方が嬉しいものです。 ころころ、鈴の音は高く音を奏でては それはまるで、昔幼馴染と遊んではじゃいだ時のような声で。 優しい色を貼り付けて。
それぞれの表情を見ていました。]
(236) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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そういえば、オーレリアのこと やりそうなのって誰だろうな?
態々、族長と一緒に見せしめみたいにさ…
ラディについては そこだけは、なさそうな気はしてる
ま、だからメアリー怪しいになってたんだけどな
[ぽつりとそれを呟いて]
(237) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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―→裏口―
ラディスお姉ちゃん、もういいよぉ。 もうやめよう。
[戸口に手をついて、その身を支えながら その声はお姉さんに向けて。]
お姉ちゃん、守りたいものなんてないって。 そうゆってたけど…。
ちゃんとわたしのこと守ってくれた。 だから、わたしもラディスお姉ちゃんのこと 守りたい。
[何もなくなった果てに これ以上。
後悔を重ねないように。]
(238) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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[昨日の再現だとすれば>>144、人の手で殺されるのは私でしょう。 グレッグくんを殺めた手が目の端に見えても>>187 わたしはそうっと微笑んでいました。 折角、仲良くなり始めていた女の子のお友達も>>189 遅れてやってくるのは、英雄だったでしょうか>>197
それぞれに向けるのは、艶やかささえ湛えた微笑み。 肩口から流れるものの痛みさえ感じさせぬ表情で。
けれど私は言葉を放つことはありませんでした。 ただ、そっと微笑み佇んでいるだけで 黒き獣が人に戻ろうとも、それでも敵意を隠すことない言葉を投げつけても>>218]
(239) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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落ち込み方か。 ドナルドの目には演技に見えなかったんだね。
[接して感じただろう事をドナルドから聞けば ゆると考えるふうに顎先に手を宛がう。]
――…ラディスラヴァは、 それほど親しくないからよくは分からないけど 犠牲者の死を悼む彼女の様子から この騒ぎは思いもよらないことだった。
[如何してこうなったかわからないという風に 首をゆると横にふるけれど ドナルドの続き>>237を聞けばはたと瞬き]
キミにはそんな風に見えていたんだね。
(240) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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[それでも、私の幼馴染は「なにか」と言葉をうながしてきたでしょうか。
少し。 ほんの少しだけ、考えて。
ポツリと呟く声が届くのは、きっと彼にだけ。]
(241) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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――…ルパートさんと一緒に 絵本を楽しそうに選びに来た女の子。
メアリーに対してはそんな印象しかもってなかった。 そんな子がオーレリアにあんなこと、するなんて 思いもしないよ。
[朧に耳にするまでは、本当にそう思っていた。 過去の思いを口にしてドナルド>>237に向ける。 また、偽りを重ねることに痛みを覚えるのは、 彼に対しての良心か、ただの矜持ゆえのことか。]
(242) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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|
[それから、どのくらいしてでしょう。 子供の彼女が、また顔を見せたのは>>238]
………。
[その声は、きっと裏表のない純粋な言葉。 だからこそ私を。
酷く、ひどく不快にさせるのです。
私は声を出しませんでした。 その代わりに、右手は首を絞めて見せるのです。]
(243) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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キミはキミだよ、ラディスラヴァ。 『魔女』なんて肩書きでは括れない。
本当は優しい女の子だ。
[鈴の音に、低く堪えるような音を響かせ]
(*26) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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謂ったでしょう、私は餓鬼なんて嫌いだって。
そうやって勝手に、いいように受け取って。 世の中全てから愛されていると思ってるの。
[か細い、純粋な主張も>>*11 一蹴してしまう、嘲笑と共に。 “味方”といった彼が、幼馴染へ弁明してくれていても>>240]
『本当は』?
本当の私なんて、もう何処にだっていないの。 やめて頂戴、吐き気がするわ。
[ころり、模造品の音一つ。]
(*27) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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[幼馴染みからの囁きに耳を傾け 少し苦い顔]
俺はよくても…向こうはどうだろうな 出来るなら、考えておく
[果たせるかは分からない 何故なら──]
(244) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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だって…。
寂しいじゃない。 みんなに苛められたままなんて。
[世界中のどこにも味方がいないだなんて、少女には 味わったことのない絶望や恐怖の話なんて わからないしきっと話されても貧しい想像の安っぽい共感。]
[だから少女は謳う。 若い自己満足を。]
(*28) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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― 幕間/『黒妖犬』の一族のはなし ―
[ ――― あの、星が。 少女が、散ったよるの日。
星々見守る天の下、 つめたく つめたく、
冷え切った腕は その躰は。 もう、物言わなかった。 ]
[けれど 弾けた恒星は、 ただ 黙して沈むことはない。
その華奢な矮躯から、 躰に刻まれた火傷痕の星陣より 魂とも言えるような黒狗が現れ ――、 トリガーを引いた 哀れな追っ手の その心の臓を、抉り食らいていった。]
(245) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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[ その光景に、
( ああ、 きれいだ、 )
なあんて、血錆に塗れた叢のうえで 星のかがやきと あかいろと、
透き通る、誇り高き黒妖犬のすがたに。 見惚れ、惹かれ ――― 、 ]
[ ―― ぼくも、いつか、 ]
[ それが、ねえさんであることを。 忘れても、その黒狗の姿は。
漆黒の毛並みの狼は。 脳裏に焼き付いたまま、 ずっと ずっと 離れることはなかった。 ]
[ ――― 冥府の黒妖犬<ヘルハウンド>。]
(246) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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[ぼくたちは、そう呼ばれている、らしい。
人狼族でありながらも 北斗の死棺の力を得た 特異の血統、と。 母が話してくれたのは、いつの噺だったろう。
力を継いだ末裔は、 北斗の星の名を名に、 身に七星を描いたよな 星陣を刻みて、続いてゆく。
他と混ざりあう中薄れ、 母さんはその血脈の呪縛を継がなかった。 けれど ねえさんが、色濃く継いだものだから、 ぼくは ほんの薄くではあれ。 ]
[ 身に、星の呪いを刻んでいた。 ] [ それは、散り際に、 ――― 死の国へ生者を連れ帰る、 死神のよな一族の、呼称。*]
(247) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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[>>242 ベネットから語られるメアリーは ただの無邪気なこども]
なるほどな…俺からしたら 何考えてるかさっぱり謎の跳ねっ返り?
だからって安易に疑いたくなかった
分からないなら知りてえし その為に、近づこうにも逃げられて そればっかりじゃ…疑いの方が募る
いい歳したって、全然ダメだよな…
[それは、多分信じたい者に 裏切られ続けていて、信じる事すらも 諦めかけているからだろう]
(248) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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[好きな人の死ぬところはみたくない。 好きな人に危害を加える人、いけない人。]
[命の重さに変わりはない、なんて 誰が決めたんだろう。
今もこうして思ってる。 仕方ない犠牲、失ってはならない存在。 みんな同じ命なのに。
それはきっとわたしだけじゃなくて ここにいる「善良な」村人もきっと、みんな、そう。]
(249) 2015/05/21(Thu) 03時頃
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