273 魔性の病院【R18ペア】
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が3人、囁き狂人が2人、黙狼が1人いるようだ。
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ねえ。見て見て。パン持ってきたんだ。 みんなにはナイショだよ?
(0) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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[新しい患者の歓迎会を行う、という報せが病院の中を巡った。 病院で歓迎会というのもおかしな話だが、魔王直々の企画とあってはそこに是非は無い。 動ける者には宴の席が用意されたが、動けないものには特別な料理が振舞われる。
まことしやかな噂によれば、特別な料理には特殊な魔力が付加されていて、なかには"当たり"があるらしい。]
(1) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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《イベント 1》
☆歓迎会の料理
新しく入院した患者に以下の料理が振舞われます。
1.溶岩貝のゼリー寄せ
2.キラーポテトのポタージュ
3.魔海トビウオのソテー
4.人食い羊のスペアリブ
5.魔王様御料農園の新鮮野菜サラダ
6.三つ目牛のチーズ
7.ブラッドピーチのタルト
8.コーヒーに焼き菓子を添えて
(#0) 2019/12/09(Mon) 23時頃
どの料理であれ、口にすると以下の効果があります。
1.美味。料理はとても美味しく、幸福感に包まれる。
2.超回復。全ての傷や病が一時的に癒えるが、いずれ元に戻る。
3.酩酊。酒に酔ったような状態になる。
4.魅了。食べた直後に見た相手に魅了される。
5.退行。精神的あるいは肉体的に幼くなる。
6.変異。獣耳や尻尾、触手などが生えてくる。
7.拡大縮小。体のサイズが大きくor小さくなる。
8.機能不全。五感のひとつ、或いは声が失われる。
9.透明化。体と、身に着けている服が透明化する。
10.異次元の味。一般の魔物/人間にはまだ早い味に昏倒する。
(#1) 2019/12/09(Mon) 23時頃
料理と効果をそれぞれ選択、もしくは[[1d8 ]]、[[1d10 ]]などでランダム選択してください。
基本的には患者に出されますが、看護人も望めば出してもらえます。
患者に出されたものを看護人が食べても、同じものを分け合って食べても構いません。
効果は任意で終了させてください。
遅くとも次の更新までに効果終了します。
それでは、魔界病院暮らしをご堪能ください!
(#2) 2019/12/09(Mon) 23時頃
肉屋 ニールは、メモを貼った。
2019/12/09(Mon) 23時頃
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― 魔性の病院 病室 ―
まずそこが気になりますか。どれどれ…えっと
[うめき声>>0:106 からやっとでた言葉>>0:107は質問への答えではなかった。 指を一本タクトのように振るう。 ふわりとした風が病室に舞い、執務机においていた紙が規則的に舞い上がり]
これでしたか。
[そのうちの一枚が、レディの近くにいき、文字が紙より別たれ浮かぶ。 戦死者三割ほど。六割は捕虜となり、一割は逃走した。 おおよそそういう数値だと把握できるだろう。少ししたら文字は紙へと戻り、部屋をまっていた紙の中へと戻って、元の紙束となり机に戻る]
(2) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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さて、寝坊助なので頭が回ってないのは仕方がありませんが、私の質問に答えていただけませんかね?
少しおつむを働かせればわかるでしょうが、レディ以外の捕虜の命運も私の気分次第なのですよ。
ですので
はい、自己紹介しろ。
[最後だけ命令口調の骨伯爵であった*]
(3) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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─ 病院/病室 ─ >>0:103
[ 漆黒に縁取られた白い貌に弧を描く真紅が乾いた唇に触れ、滑る舌が歯列の奥へと潜り抜ける。 おぞましくも鮮烈な刺激に、記憶が揺れた。
初めてではない──
続けて口内に溢れた液体は温かく、むせるほどの香気を帯びていた。 人間ならば狂気に蝕まれそうな、魔物の生き血だ。
瞬く間に体を駆け巡る灼熱に、自分に施された呪を察する。]
(4) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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[ 吸血鬼は己が血を媒介にして、死にゆく肉体を復元し、代わりに相手を支配するという。 彼が今していることはまさにそれだ。
意識のない間に、どれだけ血を与えられた?
危機感を感じながらも、彼の舌と唇の感触に陶然としている自分がいる。
ダメだ、やめろ──
自身を叱咤するけれど、できたのは目蓋を閉じることだけだった。]
(5) 2019/12/09(Mon) 23時頃
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[ 命令できる立場にありながら、望みを問う黍炉の口調は柔らかい。 もう逆らえはしないと読んでいるのか。]
…おまえの思惑を、 乗り越えてみせる。
[ 押し殺した声で伝えたのは、願いではなく決意だ。
もはや変えられない過去は振り向かない。 せめて未来はこの手に取り戻すと。*]
(6) 2019/12/09(Mon) 23時半頃
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[頑なな魂は瞼を閉ざし、自身を保とうとする。 ささやかな抵抗が愛おしい。]
…── してごらん。
[硬い声に応えて頷く。 それでこそ私の心を惹きつけてやまないもの。]
(7) 2019/12/09(Mon) 23時半頃
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口にできるようなら食事も用意させるよ。 食べないと力も戻らないだろう。
[必要の無くなった短剣をサイドテーブルに置く。 抜き身の刃は涼やかな銀色をしていた。
そう言えば歓迎会の報せを聞いたと思い出す。 あの魔王の評判を聞くに、関わり合いにならない方が良さそうだったが、一方で興味もあった。 何か食べさせてみるのも面白い。]
(8) 2019/12/09(Mon) 23時半頃
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― 魔性の病院 病室 ―
[>>2室内に起きた風が、机の上から数枚の紙を舞い上がらせる。 その内の一枚だけが私の近くまで飛んできて、質問の答えを浮かび示した。
私の目に映っていた惨状を思えば戦死者の割合は少ない方だ。 捕虜であっても六割が生き残っている、安堵できる状況では無いと分かっていても奪われなかった命の多さに緩んだ涙腺が視界を滲ませる。 けれど、それも>>3次に向けられた言葉で冷水をかけられたように強張って]
…れなー、た
らうぃーにあ
[途切れ途切れながら、名前を紡ぎ答えた*]
(9) 2019/12/09(Mon) 23時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2019/12/09(Mon) 23時半頃
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― 魔性の病院 病室 ―
はい、よくできました。
レナータ・ラウィーニア。と。
[命じて、それを成したらほめるタイプの伯爵。 数値をみて滲んでいた涙>>9は見ぬふりをして机に戻り、カキカキ。本人確認のとこにもチェックをいれる。]
さて、レディの今後についてお伝えしましょう。 まず捕虜全般にいえることですが、レディは我が領内に侵略を実行したものの一人として扱われます。 レディにはしばらくここに入院していただき、体の治癒に努め、その後に捕虜としての労役についていただきます。死ぬほどつらいめにあってもらう……かもしれません。
[穏やかともいえる態度でいながら、事務的に説明をする伯爵。]
(10) 2019/12/10(Tue) 00時頃
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ところで、文字の読み書きや計算はできますかね?
[説明を一通り終えたあとの問いであった*]
(11) 2019/12/10(Tue) 00時頃
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― 魔性の病院 病室 ―
[>>10私の名前を確認した伯爵が書類を書いている所までは見えないけれど。 随分と事務的な、と思ってしまったのは未だ状況を飲み込めていないせいの現実逃避にも似た何か。
こちらに視線を戻した伯爵からの説明で、徐々に現実味は戻ってきたけれど]
………かまい、ません
[人間同士だって、敗者は勝者に従うものだ。 敗北者である自分を捕虜とされるのは、当然のことだろうと思う。 それは分かっているのだけれど、表情は偽れず*]
(12) 2019/12/10(Tue) 00時頃
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[困惑の表情は、伯爵の説明が終わるまで消えることはなかったけれど。
>>11最後に付け加えられた問いに、ぱちりと起きた瞬きできょとんとしたものへと代わり]
…先ほど見た文字でしたら、一通りは。
[ある程度は出来る、と答えを返した*]
(13) 2019/12/10(Tue) 00時半頃
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― 魔性の病院 病室 ―
素直でよろしい。
では今、レディが成すべきことは怪我をした体を快癒することとします。
[理解できていても感情が納得していないような、そんな複雑の表情>>12のレディを骨は見る。]
それはよいことを聞きました。
さて、喋るのも辛いのでしたら無理せずにいるのですよ。
[魔術以外にもレディ>>12の情報を聞きつつ、もうしばらくしたらまた薬の時間となるのだろう。 骨は定期的に、羽ペンが羊皮紙の上をすべる音が響くのである*]
(14) 2019/12/10(Tue) 00時半頃
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[なお、病室で書かれた文字は、転移して領主の館の書類へと写されていってるが、それは余談である*]
(15) 2019/12/10(Tue) 00時半頃
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[ まだ彼の血の味が残っているというのに、食事を勧められた。 空腹は感じなかったが、食べないと力も戻らないと言われれば、そうかという気になる。]
──…、
[ 彼の言葉を信じすぎてはいないか? 飲まされた血の影響では? 受け入れた判断でさえ己の意思ではないかもしれないという現状は、どうにも歯痒い。
面倒を避けて、寝たふりでもしておこう。**]
(16) 2019/12/10(Tue) 01時頃
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オトサカは、近くの廊下を移動するワゴンに乗せられている料理は4と6
2019/12/10(Tue) 01時頃
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― 魔性の病院 病室 ―
……は、い。
[>>14伯爵から気遣う言葉を向けられて。 了を返しはしたものの、疑問が増した表情は困惑の色を深くする。 主に、ただの捕虜にするには厚遇過ぎるのではないか、という点が大きいのだが]
…あの。
ずっと、ここで、そう、 されていたの、です、か…?
[文字を書く音を響かせる伯爵が、いやに落ち着いているように見えて。 目を覚ます前からずっと此処に居たのかと思えば、何故、がまた色濃くなった**]
(17) 2019/12/10(Tue) 01時頃
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― 魔性の病院 病室 ―
[承諾したので首を上下に動かして頷いてみる骨]
そうですよ。といっても戦後処理をだいたい終わってこちらに来てからですがね。
[なにせ屋敷は、少々周辺が騒がしくなっているからだ。 主に引きこもり伯爵が外に出た余波というものである。 騒がしいより静かなのが好みな引きこもりは避難しにきたのだ。とはいえどこかに遊びにいくわけでもなく仕事するのがこの伯爵なのであった**]
(18) 2019/12/10(Tue) 02時頃
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─ 病室 ─ >>16
[食事の勧めに答えは無く、彼は目を閉ざしたまま眠ってしまったかのよう。 寝たふりであろうことは、容易に読めた。 困惑する自身を守るためにか、ずいぶんといじましいことをする。 目蓋の上に指先を触れさせて温度を確かめ、寝具を整えてから立ち上がる。
病室から出ると、ちょうど食事を配るワゴンが通っていた。 ずいぶんと豪勢なものが乗っている気がして尋ねれば、宴に出席できない患者のための特別食だと言う。 粥に似た病人向けの料理の隣にチーズや肉の塊が乗っているのは若干シュールだったが、せっかくなので病室に運ばせた。]
(19) 2019/12/10(Tue) 06時半頃
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目を開けなさい。 冷めるよ。
[配膳人が部屋を出てから、彼の枕元に戻って声を掛ける。 顔を近づけたついでに、軽く唇を啄んだ。]
(20) 2019/12/10(Tue) 06時半頃
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[ 閉じた目蓋に触れられれば、反応を押し殺そうとしても身動いでしまう。 体の中でも弱い部位だ。戦士として当然の反応だろう。
指先は冷たく、優美である。
衣ずれの音すら聞こえなかったが、彼が寝台を離れたのは気配でわかった。 殺意とは違う、だが、標的にされている感触は戦場のそれに近い。]
(21) 2019/12/10(Tue) 19時頃
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──…、
[ そっと息を吐いて、彼がサイドテーブルに置いていったものを確認した。 銀の反射をもつナイフ。
挑発するために、わざとしているのか。
黍炉は挑んでくる者が好きらしい。 唆しすらする。
だが、取り上げように身体が動かせなかった。]
(22) 2019/12/10(Tue) 19時頃
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[ 痛みはないのに、この身体は損傷を負っている。 吸血鬼の血でも癒せぬほどなのか。
困惑の中にも、少しばかり後悔を覚える。
礼を言うタイミングを逸したかもしれない。
記憶は漠然としてはいるが──不思議な苦味が体の芯にある。]
(23) 2019/12/10(Tue) 19時頃
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[ と、部屋の外から何か運び込まれる物音に再び視界を遮断した。 漂うのは糧食の匂いだ。
眠っていることなど少しも信じていない口調で、目を開けるよう命じられた。
挑発的に睨みながら従おうとした矢先に、唇を盗まれて怯む。 彼を見る眼差しに虹の色を閃かせてしまったろう。
そういうのは狡い。]
(24) 2019/12/10(Tue) 19時頃
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…冷めていようと、熱かろうと、おれは動物も植物も食べない。
[ 単なる事実として告げておく。
では、普段、何を食うのかといえば、オパールであった。 滑らかな欠片を飴のように舌で転がしているのが好きだと、教えるつもりはないけれど。*]
(25) 2019/12/10(Tue) 19時半頃
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― 魔性の病院 病室 ―
[>>18戦後処理を終えてからとはいえ、ずっと此処に居たと肯定されて。 困惑が増してしまったのは、伯爵の事情を知らぬから。
なんで此処に、と聞きたくはあるけれど先程から質問ばかりをしている自覚もあるから問うに問えなくて。 困惑の表情を浮かべたまま暫く黙っていたのだけれど── 程無く伯爵からされたことで、少なくとも一つ、此処にいた理由は察せて。 察せてしまったから、羞恥が肌を染め、瞳が涙に潤んでしまったものの]
……ありがとう、ございます。
[意識の無い間、何度も手を施してくれただろうことは確かだから。 恥じらいに頬を染めたまま、お礼を紡ぎ]
(26) 2019/12/10(Tue) 20時頃
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その…
新しい包帯を、下さいませんか。
[今の状態なら自分で巻き直せるだろうからと、お願いをした**]
(27) 2019/12/10(Tue) 20時頃
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>>21 [目覚めのキスは彼を喜ばせたに違いない。 開いた瞳に虹が踊るのを見る。 これからの習慣にしよう。
食事の準備をしようと手を伸ばしたが、彼の言葉がそれを遮った。]
そうなのかい? 好き嫌いなら許さないけれど、
[指を伸ばし、彼の顎先を軽く持ち上げて目を覗きこむ。]
(28) 2019/12/10(Tue) 21時頃
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ではなにを食べさせればよいのだろうね。 ああ……分からない間は私の血で養うしかないな。
[拒絶ではなく、単なる事実らしいと判断して疑問を呈する。 だがそれも官能的な吐息に流れた。
吸血鬼の血は液化した魔力のようなものだから、魔物に注げば命を繋ぐこともできよう。これまでのように。 命を削って分け与えるような行為だが、彼の為ならばそれも良い。*]
(29) 2019/12/10(Tue) 21時頃
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好き嫌いは許さないなどと、何の権限があって言う。
[ 世話を焼かれることには慣れていない。 彼がいちいち触れてくるのも心をざわめかせた。
血で養うしかないと、彼が編み出した結論に喉の渇きを覚える。
それはいけない。 きっと、離れられなくなる縛りだ。]
(30) 2019/12/10(Tue) 21時半頃
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…オパール。
[ 遅ればせの回答を珠めいて転がす。
戦闘の際に、血も骨も見られている。 この身体を彩る主要素に、彼なら遠からず気づくだろうと判断した。
彼の資財は知らないが、餌に宝石が必要と知って、諦めるなら早い方がいい。]
(31) 2019/12/10(Tue) 21時半頃
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[ 回復したら、こちらが餌にされるのだろうか、とは今更ながらに思ったが、 そこまで酔狂でないことを願うしかなかった。]
…動けるようになるまで、どれくらいかかる。
[ 彼に聞いても仕方のないことかもしれなかったが、いつまでもこうしているつもりはないのだと伝えておこう。*]
(32) 2019/12/10(Tue) 21時半頃
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いえいえ、ご存知かもしれませぬが私のように命あるものとは真逆の存在というものの攻撃には、どうしても呪いというものが付きまとってしまうのですよ。
それを解呪するには、私より強いおかたの力を借りるか、私自身がせねばなりません。
このままでも多少なら傷も治りますし、治療を続ければ数年もすれば治るのですが、流石にそこまで待つわけにはいけませんからね。
[お礼の言葉>>26に応え、礼には及ばないというように頭蓋骨が横に振られる。 なぜここにいるのかという理由>>17としてもつながっただろうか]
(33) 2019/12/10(Tue) 22時頃
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ええ、もちろんです。 意識も戻ったことですから、食事などとれるなら用意しましょうか。
[といっても作るのは自分じゃない上に、魔王様による歓待>>1が行われると知るのはもう少し先のこと。 治癒を前向きにつとめるのはよいことだと、素直に要望に応えるように包帯を骨の手を伸ばした*]
(34) 2019/12/10(Tue) 22時頃
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>>30
言っただろう? おまえはもう私のものだと。
[何の権限があって、と問う彼の唇に指を置く。 彼を捕えたならば好きにしていい、とは依頼に来た使者に認めさせた条件の一つだ。 無論、彼の意思は関係ない。]
それに、おまえが早く回復するようにと願っているのだよ。 ここも悪くはないけれど、おまえを私の城に連れて帰りたい。
[置いていた指を上に向ける。 居城は魔界には無いと示す仕草だが、別に気づかれずとも構わなかった。]
(35) 2019/12/10(Tue) 22時頃
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[そっと転がされた答えに口元をほころばせる。 命じるのではなく答えを差し出させたことに喜びを感じた。 彼の心の一端を手に入れたような気がして。]
おまえは宝石を食べるのかい? だからおまえはそんなに美しいのだね。
[食べる物で身体が形作られるならば、彼自身が一個の宝石なのだ。 あの時散らばった宝玉の意味も、今ならば納得する。]
ならば、いずれオパールの鉱山を手に入れなければならないかな。 けれども、今はこれで我慢おし。
[懐から摘まみだしたのは、我が身を穿った緋色の珠だ。 彼自身を由来とするものが糧になるかは知らないけれど、口さみしさを紛らわせる役には立つだろう、と彼の唇に指先で押し込んだ。]
(36) 2019/12/10(Tue) 22時頃
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[動けるまでの時を測るのは、武人の性か、それ以外の意図か。 問われて暫し思案の間を挟む。]
そうだね…… お前を救うのに一度深淵との繋がりを断ったからね。 道を繋ぎ直すまでは動けないかもしれない。
[異形化から救うために力の根源へ繋がる道を断った。 それだけでなく、影が奪ったものも含めて彼の力を吸い取ったのは自分だが、そこまでは口にしない。]
けれどもそう時間はかからないよ。 そのために、私がここにいるのだからね。
[動けるようになるまで世話をしようとの意図を込めて笑いかける。 血と共に与えた力が馴染んでいけば、そう先の話でもないはずだ。]
(37) 2019/12/10(Tue) 22時頃
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[>>33伯爵から為された説明は、確かに筋の通ったもの。 捕虜の怪我の治りを何年も待つなんて馬鹿な話は無いし、伯爵より強い方──なんて、考えるだけで恐ろしい。 いや、伯爵の手を借りている自体恐怖を感じるものなのだけれど、今はそれより羞恥の方が強く]
食事……まで、用意してくださるんです、か。
[>>34捕虜なのだから死なせないように、というのは分かるけれど。 怖いのに、気遣いは優しい伯爵の態度に掴み所の無さにやっぱり困惑したままに。 包帯へと手を伸ばすのを見て、少しだけ安堵の色を浮かべた*]
(38) 2019/12/10(Tue) 23時頃
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それはそうです。 よく食べてよく眠り治療を施す。体を治すのには必須事項です それに捕虜にせよ奴隷にせよ、必要なものは提供せねばなりません。
[さて、その件について語ると、非常に長いことになってしまう。 主に、生産的な活動をさせるためには如何ほどの物資が必要になるか。食事を足りたときと足りなかったときの仕事能率等々。しかし伯爵は今回しません。病人ですもの]
素直に治ってくださるなら私としてもそれに越したことはないのです。
下手な抵抗や自責の念に心が壊れたり、自害などされてはめんどうくさいのですよ。
[自分勝手な感想を述べながらレディの包帯が巻かれていって、執務机へと伯爵戻っていくのです]
(39) 2019/12/10(Tue) 23時半頃
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[そして――――]
なんと魔王様がちょうどおられるとは
[小さな下僕より報>>1が届いたのはその頃か。]
献上物を用意せねば、いやいや、プライベートでのんびりしている可能性も…
[ぶつぶつ呟きながらしばし思案中*]
(40) 2019/12/10(Tue) 23時半頃
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[>>39食事について問うた答えは、当然というような是。
これが伯爵の持論ならば、私以外の捕虜も、食事を与えられないままなんて事は無さそうだ。内心で安堵の息を落とした所で、自害なんて面倒と言いながら机へと戻っていく伯爵を見やり───]
……?
[何やらぶつぶつ言っている様子に、首を傾げた*]
(41) 2019/12/10(Tue) 23時半頃
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>>35 [ 指先を烙印のように使いながら、黍炉は所有権を告げる。 どうやら彼は城主でもあるらしかった。 古い血筋の吸血鬼。]
…オトサカに話はつけてあるのか。
[ 問いというよりは、警告だ。 好戦的な魔侯爵はいつだって戦の理由を求めている。]
(42) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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[ そんな父にどれだけ忠誠を誓っているのかといえば── 今の気持ちはどこか曖昧だ。 家族のことを考えようとしても何故か、空虚な気がした。 自分はそこまで情が薄かったか。]
──…、
[ 黍炉はこれほど、印象に訴えてくるというのに。]
(43) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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[ オパール鉱山を手に入れる、そんな気前の良さを示すだけの価値をどこに見出しているのかわからなかったが、自分は彼の審美眼に適うものであるらしい。
言葉を紡ぎながら、彼が糧の代用にと摘み出したのは、炎オパールだ。 一目で自分の血の結晶と知れた。
拾い集めてきたのか。 まさか、撃たれたままにはしていなかろうとは思ったけれど、結晶のまとう血の味に何も言えなくなる。]
(44) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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[ それから彼が口にした救命経緯に、思わず炎オパールを噛み砕いてしまいそうになった。
この身が、深淵と繋がった?
過去に一度、異母兄が異形化しかけたことがある。 それがどれだけおぞましいものか、シコウは直に見ているのだ。 あの時は、母が赤子にするように異母兄を抱きしめて胸を吸わせ、歌いかけ、鎮めたのだった。 シコウが生まれた時は一切の育児をしなかった母だが、それも今となってはどうでもいい。
黍炉は乳の代わりに血でしてのけたのか。
ますます彼がわからなくなった。 もう一度、寝たふりをしてしまいたくなったが、ひとつだけ認めておこう。]
…恩義に思う。
(45) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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ご遊興されておられるならば煩わしいことになるのも…
[とぶつぶつ。一応用意はしておくという結論に達する。 どっちにしろ今すぐどうにかできるものではない、物理的に]
おや、…ああ、食事でしたね。特別な催しとして何か用意されているようですよ。
[首を傾げみていたレディ>>41に気づき、現状の病院についてざっくりとした説明をした*]
(46) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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[>>46ここまでずっと泰然とした様しか見せなかった伯爵の初めて見せる態度に、一体どうしたのかと首を傾げたままにいたのだが。
私の視線に気付いた伯爵からの、食事についての説明を聞いて、少し思案をした後]
…では、それを。
[メニューを見ても知らない食材が多くてよく分からなかったから、何でも良いかと4を指さし頼んで。 届いたそれは、美味しくはあったけれど──気が付いた時にはふわふわと、強い酒でも飲んだかのような酩酊に陥っていた*]
(47) 2019/12/11(Wed) 00時頃
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[中間管理職の悲哀を首を傾げながらレディ>>47に見られていた骨。 報告にあったメニューをさらさらとかき上げて見せ、指し示されたもの>>47を注文する。
香りからはその効果を察することはできずに、人間風にいうと食欲もそそり胃が驚きそうだが、精力も肉体も回復しそうな、そういうものを思った。 食事中は凝視することもなく羽根ペンを動かしていたが様子が変わったことに気づく。]
おや、レディ?お疲れですか?
[ふらふらしてるのを眠気や疲労と勘違いして、椅子よりたつと、どこか覚束ない様子のレディに近寄り、横にさせ素直に寝させようかと、異変に気付くまでするのであった*]
(48) 2019/12/11(Wed) 00時半頃
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>>42 [問いの形で為された警告に、唇の端を上げる。]
侯は、しばらく自領のことで手一杯になるだろうね。 死んだことになっているおまえを探す余裕はないだろう。
仮に侯が真実に気づいておまえを取り戻しに来たとしても、いくらでも対抗する手はある。けれど―――
[言葉を切って、彼の髪を撫でる。 滑らかなこの髪もまた、オパールでできているのだろうか。]
おまえが望むのなら、 正式に、侯爵からおまえを譲り受けてみせるよ。
(49) 2019/12/11(Wed) 00時半頃
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[立つ瀬に迷い自身の心に困惑しているらしき彼のさまを、涼しげな眼差しで眺める。 全ての原因は私にある、と告げる気はないけれど。 死の淵から呼び戻し、深淵の手を振り払うために彼が持つ繋がりのほとんどを握ったのだ。 彼にとっては、生まれ直したようなものだろう。 戸惑うのも無理はない。
それでも、恩義を告げてくる実直さに、溺れそうになった。]
構わないよ。私がしたくてしたことだ。 けれどもおまえがそう言ってくれるのは嬉しい。
[彼の上に屈みこみ、親愛の情を込めて額に唇を捺す。*]
(50) 2019/12/11(Wed) 00時半頃
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[>>48原料が何か分かっていれば抵抗を感じていただろう料理だけれど。 よく分からなかったままに頼んだものだから、見た目は美味しそうなそれを警戒無く口に運んだ。
その効果に気付くことも無いまま食べ進めてしまった結果]
ふぁ、ぃ……?
[揺らいだ視界に、自分の身体が揺らいだせいだと気付かない程の酩酊に陥って。 こちらへと問いかける伯爵にとろりと蕩けた瞳を向けて、拒むことも無く身を預けた**]
(51) 2019/12/11(Wed) 00時半頃
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>>49 [ なるほど自分は戦場で死んだことになっているらしい。 そこまでして手に入れたいという黍炉の感覚はやはりまだ理解しがたいのだけれど、]
望むものか。
[ 唇を引き結び、今一度、隔意を張り巡らせる。]
(52) 2019/12/11(Wed) 01時頃
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[ 飽きもせず触れてくる彼の滑らかな指通りから、自分の髪が戦塵にまみれたままでないことは容易に察せられた。 それもまた、彼が「したくてしたこと」なのだろう。
今のままでは振り払うこともできない。 したところでどうにかなるとも思えなかった。
彼の体温を移した炎オパールを飲み込み、目蓋を閉ざす。
目覚めて彼が居なかったら ── そんな想像をするのも難しい。**]
(53) 2019/12/11(Wed) 01時頃
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[尖った声は拒む色を帯びている。 それを押し開き、壊し、蕩かすことこそ愉悦。 けれどもまだその時ではない。
今度は本当に休むらしき彼のために寝具を整えてやり、今は手を引いた。 次に目覚めた時にはもっと楽しいことをしよう、との約束を髪への接吻けに変えて残して。]
(54) 2019/12/11(Wed) 11時頃
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[部屋を出る直前、ふと食事の乗ったワゴンに目が行った。 彼の食事には適さないなら無用の長物だし、自分にとっても必要ないものだ。 放っておけば誰かが片付けるだろうが、わざわざ魔王が用意させたものというのが気になって覗きこみ、チーズをひとかけ口にしてみる。
要は、好奇心に負けたのだった。]
(55) 2019/12/11(Wed) 11時頃
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黍炉は、その味は…1
2019/12/11(Wed) 11時頃
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[口に入れた瞬間、動きが止まった。 これは一体何なのか。 今までに味わったことのない旨味が口に広がり、感動すら覚える。 世界に色が付いたよう、とはこのことか。
舌を喜ばせた豊かな風味が喉を下れば胸の奥から喜びがあふれるほど。 これほどの滋味に出会えた幸福に身体が震える。]
………。
[未知の感覚をもたらしたチーズを暫し凝視した後、そっと皿に戻す。 そもそも吸血鬼である己は血以外の味をあまり感じないのだ。 なのにこれほど美味と感じるのは、おかしい。 なにか術が掛かっているに違いなかった。
単に魔王の歓待の印であれば申し訳ないが、そうだとしてもこれは病みつきになる危険物だ。 君子危うきに近寄らず、と今更のような言葉を呟いて、病室を後にした。*]
(56) 2019/12/11(Wed) 11時頃
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─ 病室 ─
[彼が目覚める頃合いに、再び病室を訪れる。 相変わらず訪いも入れずに扉を開き、寝台に近寄った。]
気分はどうだい? そろそろ少し動けるようになったのではないかな。
[声を掛けながら手を伸ばす。*]
(*0) 2019/12/11(Wed) 14時半頃
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─ 病室 ─
[ 再び目覚めた時、室内に色を探してしまっていた。
…いない。
心臓が跳ね上がる気がしたのは嬉しさとは別種の感情の揺れらしい。]
(*1) 2019/12/11(Wed) 19時半頃
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[ 痛みはないが、凍えるように寒かった。 この身を深淵から引き戻すためにされた処置を鑑みれば、ある種の副作用だろう。
その時、扉が開かれて、彼が入ってきた。 部屋が一瞬で染まるほどの存在感。
問いかけとともに投げられたのは期待という名の呪だ。
おれは動けるようになったのか? ── 試してやる。]
(*2) 2019/12/11(Wed) 19時半頃
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[ 伸ばされた彼の手に打ち当てようと持ち上げた手は、まだ弱々しく寝具の上に落ちた。]
…気分は、良くなった。
[ 薄らと笑みを刷く。 副作用はともあれ、体の機能は回復しつつある──そう感じることができた。 だから、だ。
別に、黍炉の姿を見て安堵したとかはではない、から。
あえてそう思う程度には、意識している。*]
(*3) 2019/12/11(Wed) 19時半頃
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[彼は既に目覚めていたようで、複雑な色彩纏う瞳がこちらを向いた。 うっすらと浮かんだ笑みは雪解けの兆しだろうか。 上げようとしたのだろう手は、力なく落ちる。 その手首を上から握り込んだ。]
回復してきているね。良かった。 早く良くなるといい。
[顔を寄せて唇を触れ合わせる。 軽い挨拶のようなものだ。]
(*4) 2019/12/11(Wed) 22時頃
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ずっと寝ているのも退屈だろうから、気分転換に行こう。 おまえの身体にも良いと思うよ。
[そのままの距離で告げてから顔を上げ、おもむろに寝具からシーツを剥がす。 剥がしたシーツで彼の体を包み、問答無用に抱き上げた。]
魔界の病院というのは、いろいろな設備があるものだね。 まさか魔界で湯治ができるとは思わなかった。 おまえは、湯は好きかい?
[問いかけながら部屋を出て、廊下を進む。 すれ違うものがいなかったのは偶然か否か。 目的地にはすぐに到着した。]
(*5) 2019/12/11(Wed) 22時頃
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─ 温泉 ─
ここだ。 良いところだね。
[脱衣所を素通りして洗い場へ向かう。 湯煙の只中に分け入れば、微かに硫黄の匂いがした。*]
(*6) 2019/12/11(Wed) 22時頃
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─ 魔王の部屋 ─
[入院患者たちに振舞った特別料理は、フルコースで魔王に供されてある。 贅を尽くしたそれらの料理を味わいながら、時折青年に投げ与えて食べさせる遊びをしていたが、ふと思いついて黒髪の青年を呼び寄せた。]
余の手から直に食べるを許す。 舐めてみよ。
[許可の言葉に青年は満面の笑みを浮かべた。 指先に肉片を乗せて差しだせば、飛びつくように咥えて指までしゃぶる。 丹念に舌を使う青年の肩から肉が盛り上がり、肌を突き破って真っ白な翼が広がった。]
(57) 2019/12/11(Wed) 23時半頃
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[天使のような美しさという言葉は、魔界では賛辞にも悪口にもなるだろう。 白い翼を背負った青年は確かに無垢を感じさせて、天使という比喩に相応しい。
今宵の遊びは、翼を毟るところから始めよう。*]
(58) 2019/12/11(Wed) 23時半頃
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[ 手首を押さえ込み、唇を合わせる所作に視線を逸らす。]
…不意打ちで急所に触れられるのは困る。
[ 自衛できない方が悪いのはわかっているが、どうにも落ち着かないので主張しておいた。]
(*7) 2019/12/11(Wed) 23時半頃
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[ シーツを剥がされる際の感触で、自分が全裸なのは把握した。心許ない。 足も動かせるかと、力を入れてみる。 いくらか関節を曲げることはできた。 今の状態では、抱え上げようとする黍炉の動きを援ける程度のものではあるが。]
病院 ?
[ 黍炉の言葉を捕らえて吟味する。 ここは施療施設であるのだと今更ながら把握して、移送してくれた黍炉の本気度を感じる。 自分の知る野戦病院とは随分と雰囲気が違うが、お国柄だろう。]
(*8) 2019/12/11(Wed) 23時半頃
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─ 温泉 ─
[ 湯は好きかと問われて頭を振った。 オトサカの領地は火山地帯だから温泉の類はいくつもある。 ほとんどが調理か拷問に使われるものだ。 父の居城には沐浴施設もあったが、母の嬌声がよく響くものだから近づかないことにしていた。
今は別段の感慨もなく思い返しているうちに、硫黄の匂いがして、湿気がシーツに包まれたままの身体を包み込む。 蒸す上に、副作用の痙攣が却ってひどくなってはいないか。
脱がせてくれというのも違う気がして目を伏せた。*]
(*9) 2019/12/11(Wed) 23時半頃
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[急所にいきなり触れるなと主張するさまは武人の習性なのかそれ以外なのか判じかねて、羞恥だろうと理解する事にした。 親密な接触に戸惑っているのだろう。 いずれ慣れれば喜んでくれるはずだ。
抱え上げるのに協力的なのも愛おしい。 不自由な体で懸命にこちらに応えようとしてくれていると思えば早く癒してやりたくもなる。
事実と違うのなら、それはそれで楽しみも増えるというもの。]
(*10) 2019/12/12(Thu) 00時半頃
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[温泉の湯気が布に染み通るうち、シーツに包まれた彼の体が引き攣る。 半端に通った湿気が体に障るのだろうか。 白いシーツを剥いて、彼の裸身を直に抱き取る。]
温泉に入ったことはないのかい? 良いものだよ。 湯は身体を癒し、精神を満たすものだ。
[天然の岩を刳り貫いた野趣あふれる湯船に足を踏み入れる。 身に着けた衣は湯に溶けるように消え、素肌が湯に潜った。]
(*11) 2019/12/12(Thu) 00時半頃
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[具合のいい場所に腰を下ろし、身体を伸ばして肩まで湯に浸かる。 彼の体を背中から支えるようにして、半ば身体を浮かせた。]
痛いところはないのかい? 特に冷えるようなところは?
[問いかけながら、湯の中で彼の体を弄る。 敏感な場所も、急所も、お構いなしに触った。*]
(*12) 2019/12/12(Thu) 00時半頃
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[ 黍炉はシコウを抱えたまま、湯槽へ下りる段差を踏んでいった。
こんな時でも彼は湯を跳ね散らかさないのか。
着衣のままでは濡れた布に高速されて動きづらかろうに──と老婆心ながらに思ったが、見れば、彼はいつの間にか全裸になっていた。 真紅の袍は目眩しの業で紡いだものだったのだろうか。 どこまでが実体かつかめない相手である。]
(*13) 2019/12/12(Thu) 01時頃
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[ 彼が腰を下ろすと、湯の表面は顎のすぐ下まで来た。 湯気が髪を湿らせる。 ほどなく、天井を仰ぐ形で浮かべられた。
彼の手が支えてはくれていたものの、自由に動けぬ身体でたゆたう湯に浮遊しているのは、なかなかに神経を使うものだった。 湯のぬくもりも一巡すれば、火照りに変わる。
問診する黍炉の声は丁重だったが、触れてくる手は相変わらず遠慮がない。]
(*14) 2019/12/12(Thu) 01時頃
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おまえに触られると痛いし、冷える。 じっとしていられないのか。
[ 弄られて起きる感触を一緒くたにして牽制のために言い、足を底につけようと身を捩った。 確かにこれはいい運動になる。*]
(*15) 2019/12/12(Thu) 01時頃
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ふふ。 どこも感じるのならなによりだね。
最初にこうしてお前を湯に入れた時は、おまえのほうが冷たく感じるほどだったよ。 よく回復している。
[抗議し、身を捩る彼の動きを妨げないようにしながら、なおも触れる。 髪に接吻けし、喉元に指を置き、正中線を辿って時折圧を加えながら引き下ろし、下腹部に掌を置いて暫く留め、そのまま足の間の秘所までずらす。 気を吹き込んで通す動きだったが、枕事にも通じるものだ。*]
(*16) 2019/12/12(Thu) 07時頃
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[ 回復具合を確かめているかのような言い方だった。 これが最初ではないと教えられて、意識は彼の指の軌跡を追う。
急所ばかり狙っているわけでもない。 時折、加えられる指圧は整体の手技だろうか。]
…そこに骨はない。
[ 股間に伸ばされた指に言いながら、外そうと腰を引く。]
(*17) 2019/12/12(Thu) 08時頃
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[ 顔よりもなお人目に晒すことのない生殖の器官は、持ち重りがするほど貫禄のある見栄えをしていた。 怒張すればなおこと、一種の凶器めく。
女はそれに征服されるのが好きなのだとは、母由来の数少ない知識だ。 性的魅力を基とする魔物の母の目からしても自慢の息子であるらしい。 シコウがそれを有効活用しないのは母にとっては可笑しいことだというが、そもそもの原因を作ったのは当人だ。 まだ少年といっていい頃に、母の侍女らに散々オモチャにされて以来、どうにも苦手意識がある。
治療行為(?)であっても、できれば御免被りたい。
真剣な顔に汗を浮かべて息を乱す。*]
(*18) 2019/12/12(Thu) 08時頃
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[手指から逃げようと腰を引く彼の表情は真剣そのものだった。 ただの羞恥や嫌悪というようには見えない。 何か嫌な記憶があるのかもしれない。これほど立派なものをもっているのに。
ふと、彼の出自を思い出す。 オトサカ侯爵の妾腹の子。母親は淫魔の類と聞く。 美貌と性的な手技で数多の男を虜にし、文字通り食い物にする魔物だ。
彼は、その素質を受け継いではいないのだろうか。 性に関してはどこかストイックささえ覚える彼を崩してみたくなる。]
(*19) 2019/12/12(Thu) 10時頃
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[逃げようとされても、所詮はまだ動けない身だ。 押さえこむのに苦労はない。 いずれにせよ、最後まで気を通してやらないと半端なところで滞ることになる。]
天頂より気を吸い込み、中心の経絡を通して大地に巡らせる。 私の国に伝わる医術だよ。
[理を示しながら彼の一物を握り込み、指に挟んで撫でさすってやった。*]
(*20) 2019/12/12(Thu) 10時頃
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[ 何やら心得顔で黍炉は理を説く。 魔物が天の力を語るのはお門違いではないか。 そもそも説明すれば続けていいというものでもない。]
──…っ
[ 湯より冷たい指が皮膚の最も薄い部分を握る。 物怖じしないその所作は手慣れているとすら感じられた。 意識のない間も同じようにされたのだろうか。 回復に向かっていると、彼は言っていたけれども。]
(*21) 2019/12/12(Thu) 11時頃
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[ 粘性のない湯の中で撫でさすられ、皮膚同士の摩擦を感じる。 あまり繰り返すと痛むかも知れなかったが、刺激にはなるのだろう。 熱が集まって充溢していくのがわかる。 生理的な反応、だ。]
おれは、
[ かろうじて声を揺らさないようにしながら、言葉を紡ぎ出した。]
(*22) 2019/12/12(Thu) 11時頃
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また動けるようになりたい。 …そのために必要だというなら甘んじて受け入れる。
[ 唇を噛み締める。 この施療は不本意であるが、黍炉を信じる、と。*]
(*23) 2019/12/12(Thu) 11時頃
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[また動けるようになりたいと告げる声には覚悟の色がある。そのための治療ならば耐えると唇を噛む仕草は、なんとも健気だ。 治療の一環だと言って、このまま湯の中で組み敷いてしまいたい。
とはいえ、のぼせてきている様子でもある。 一旦湯から出た方がいいだろう。]
必ず、動けるようになるよ。 信じておくれ。
[耳朶を唇で啄んで、濡れた息を吹き込む。]
(*24) 2019/12/12(Thu) 14時頃
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一度出て、身体を洗うとしようか。
[彼の体を再び抱きかかえ、湯から上がる。 植物を編んだ寝台に横たえて、石鹸を手に取り泡立てた。 彼の胸の上に泡を落とし、首筋から肩、腕、と塗り広げていく。
塗るだけではなく、指先で脈を辿り経絡を確かめ、滞っている場所には圧を掛けて流れを整えてやりもした。 彼の不調の原因はそもそも深淵より汲みだす力が圧倒的に足りていないからで、体内の流れだけを整えても動けるようにはならない。 けれど、器を正しく保つことは後々生きてくるだろう。]
(*25) 2019/12/12(Thu) 14時頃
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[引き締まった腹筋の盛り上がりを辿り、足の付け根を通り過ぎ、太腿から脹脛、そして足首まで。 彼の足の間に身体を入れて施術を続けるついでに、熱を集めて目覚めかけている彼の陽根を持ち上げ、先端に唇をつけた。 舌先で舐め、軽く吸い、育つのを楽しむ。 石鹸を纏った指で丁寧に洗い、揉めば指先に拍動が伝わった。]
出してしまうかい?
[微笑みと共に問いかける。 その間に片手はもっと下へ、尻たぶの間にまで潜り込んでいた。]
(*26) 2019/12/12(Thu) 14時頃
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[ 今日の施術は済んだようで、身体を洗おうと言われる。]
看護人はいないのか?
[ 病院と聞いたが、まだ誰の姿も見ていなかった。 誤解されないうちに言い添えておく。]
別に…おまえにしてもらいたくないという意味ではない。
(*27) 2019/12/12(Thu) 16時頃
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|
[ 彼には死人すら蘇らせる能力があるのは承知していたし、 なんらかの気概をもってこうしているというのはわかる。]
ただ、おまえは一軍の将であり、城主でもあるのだろう。
[ こんなことまでさせるのは畏れ多いと言ってもいい。]
(*28) 2019/12/12(Thu) 16時頃
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|
[ 動けない患者用の寝椅子に移され、泡で肌を覆われる。 彼の手を煩わせている上、ただじっとしているのももったいなかったので、少しでもリハビリになればと、指先で寝椅子を掴んで、身体を浮かそうとしてみたりする。
湯の中のようにはいかないが、少しばかり持ち上げることができた。 やはり鍛錬は重要だ。]
…っ う?!
[ 黍炉に任せきりにしていたら、不意に電流めいたものが背筋を駆け抜けて、変な声が出る。]
(*29) 2019/12/12(Thu) 16時頃
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なに、 を!
[ 身体の上で繰り広げられている光景に思わず声を掠れさせた。 淫美に舌を翻らせて微笑む黍炉は紛れもなく愉しげだ。]
無用だ。
[ 治療に関係のないことをするなと、視線をきつくして毅然と告げた。 感情の揺れが肌に石鹸の泡にも似た遊色を浮かび上がらせる。*]
(*30) 2019/12/12(Thu) 16時半頃
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|
[看護人のことを問われたが、呼べと言われたわけではないらしい。 それより、こちらの事情を心配された気がする。]
気にせずとも構わない。 おまえのことは、私がしたいのだから。
おまえの為ならば、なにを費やしても惜しくはないよ。
[むしろ仕事をしない口実にもなる、とは口にしないけれど。]
(*31) 2019/12/12(Thu) 20時半頃
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[体を洗う間にも、彼は自らの力で動こうと努力していた。 その試みが、熱の中心に触れた瞬間に中断され、声が漏れ聞こえる。 感じないわけではないのだなと、密やかに確かめた。]
嫌いかい?
[無用だと睨む視線が、触れてくれるなと告げている。 泡の下に透ける膚が虹の色どりを纏うのを、目を細めて眺めた。 彼はどうやら肌までも宝石に変じるらしい。 掌を滑らせて、その感触を楽しむ。]
(*32) 2019/12/12(Thu) 20時半頃
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これも治療の一環だよ。 おまえの身体に刺激を与えて、動くように促している。 わかるね?
[強弁だが、まったくの詭弁というわけでもない。 刺激の種類は多いほどいい。
だから、これも治療なのだと言うように、下へ潜り込ませた手を動かした。 当人の心に似て固く閉ざされている窄まりを、石鹸のぬめりを借りて柔らかく押し開き、指先を忍び込ませる。]
(*33) 2019/12/12(Thu) 20時半頃
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[ 黍炉は優しげな口調で、したいことをしているのだと言うが、二重の意味で、それに甘えてはいけないと自戒する。 ひとつには、自分のことは自分で管理すべきだという考えゆえであり、 もうひとつは、彼のしたいことのうちに、「シコウを手に入れる」が含まれているのを聞いているからであった。
今しがたの行為を鑑みても、不穏極まりない。
母由来の能力は極力、出さないようにしているはずなのに、彼に影響を及ぼしてしまったのかと戸惑いもする。]
(*34) 2019/12/12(Thu) 21時頃
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嫌いだ。
[ 肌に触れたままの問いかけには簡潔に答えた。 黍炉のような立場にある男が、母の侍女たちのような真似をするのを苦々しくさえ思う。
治療の一環だと言われ、顔をしかめた。]
そこは最後でいい。
(*35) 2019/12/12(Thu) 21時頃
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[ と、腰の裏側へと彼の指が潜り込む。 圧をかけられ押し入られるような違和感。
前方ほど直裁な性感帯ではないから、悲鳴が爆ぜるようなことはなかった。 むずむずとした落ち着かなさに首を振る。]
それより、 手 を、 動かし──て
[ 片手なりと機能が回復すれば、自分でできることは飛躍的に増えるのだからとアピールする。*]
(*36) 2019/12/12(Thu) 21時半頃
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[快感に繋がる行為への、彼が持つ忌避感は何だろうかと思案する。 自制によるものか、別の経験によるものか。 けれども受け入れる土台はあり、開拓する余地もありそうだ。 手を掛ければきっと艶やかに咲いてくれることだろう。]
つれないことを言うね。 末端より、身体の内側に近い部分の方が気を通しやすいというのに。
感じる、というのはそういうことだよ。
[こちらは強く拒まれなかったので、内側に潜り込ませた指を曲げて周囲を探索する。 ここはまだ未踏の原野とみえた。 早く悦びの鉱床を見つけ出してやりたいものだ。]
(*37) 2019/12/12(Thu) 22時半頃
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[それ以上は無理を押し通さずに手を引く。 彼の体に湯をかけて泡を洗い流し、柔らかな布で包んで水を拭ってやった。 水気を落した肌に香油を塗り広げ、今度は全身を揉み解していく。]
命を分け与えてもいいと思うほどの出会いは、稀なのだよ。 おまえは私にとっての宝玉だ。
───ふふ。おまえの身体が宝石に変じずとも、私にとっての価値は変わらないけれど。
[問わず語りに、そんな言葉を囁いた。]
(*38) 2019/12/12(Thu) 22時半頃
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