160 東京村
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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が6人、信仰占師が1人、守護者が1人、賞金稼が2人、呪人が1人、首無騎士が3人、擬狼妖精が1人、魔鏡が1人いるようだ。
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1人になるのゎ私ばっか。どっちの道ぉ選んでも、 私ゎ十分です。明日も待っててね。お願いだから、 離れて行かないで? いつまでも、 なんで私ばっか
日記はそこで途切れ、発見されるまで打ち捨てられていた。
(0) 2015/05/31(Sun) 23時半頃
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あ……どうもです。
[注文していた白湯麺が自分の前のテーブルに運ばれてきたのを見て、スマホから顔を上げて軽く店員に一礼>>91した。日本人ではなさそうな顔立ちだ。先ほど向こうから中国語っぽい>>87怒鳴り声が聞こえてきた。あれは多分ここの店長だろう。とすると、彼が怒られたのだろうか。それは分からないが]
お疲れ様です。ほんと
[一言添えて、蓮華を持ってスープを啜った。店内を眺めると、また妙なものが目に入った。]
あれ、また流行り出したのかな…
[思わず口にした視線の先、トイレのドア近くの壁に今日2枚目の力士シールが張られていた。]
(1) 2015/05/31(Sun) 23時半頃
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そう、心配なら探せばいい。 心配なら。
心配じゃなければ?
……。
でもね、アイリス、心配しないで。 あなたは 私。 私は あなた。 うん、知ってるよ。知ってるんだね。
知らないで。
(*0) 2015/05/31(Sun) 23時半頃
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[託された鍵を大事に財布の中にしまって、私はすぐにバスを使って駅へととんぼ帰りした。次は高円寺、時間も遅くなってきたし急がないと。]
……急がないといけなくは、ないかあ……
[家に帰りたくはないし。
とにかく電車に乗ることにした。]
(2) 2015/05/31(Sun) 23時半頃
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へ。 あ。 ああぁ、き、聞こえました? すいません。 大したことではないので…
[労いの言葉に細い目を瞬かせた後、 慣れてはいるが発音だけが少し怪しい日本語で、 少し申し訳なさそうにへらりと笑って返す。 これまでにも何度か見た客だ。多分内容までは分かってはいないだろうと思いながらも知った客に見られたと思うと少し居心地が悪い。]
[そのまま離れようとしたところで、真弓の視線の先につられるように目を向ける] [昨日バイトに入った時には記憶にないシールが、そこに貼られていた。店の装飾は中華風であれば、という大雑把すぎるデザインではあるが、店のデザインに使うにしては、それにしても少し趣が違うようにも思えた]
? …おわ、なんすかこれ こんなの昨日なかたような…
流行てんたんすか? かこよくはないすけど、これ… 悪戯なら店長に言わなきゃ
[どこがいいんだこれの、と言いたげにまじまじとシールを眺めた]
(3) 2015/06/01(Mon) 00時頃
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[秋葉原で乗り換えて、中央総武線に乗る。この時間は帰りの学生が多くて、誰かに見つからないかとびくびくしてしまう。 車両の隅へ隅へと移動して、早く高円寺に着かないかって縮こまる。 居心地が悪くて。]
居心地のいい場所なんて、ないか……
[アイリスのことを考える。彼女は決して性格の良い女の子ではなかっただろうけど、私にとっては……少し安心できたのかも。]
(4) 2015/06/01(Mon) 00時頃
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んー?いや、別になんもないです。 私中国語わかりませんし。
[白湯の絡んだ縮れ麺を箸ですくいあげ、レンゲに乗せて口に運ぶ。店員の中国人の青年は一応多少顔なじみ、ぐらいだ。バイトらしいけれど、それなりに長く続いているのだろうか。それはともかく、当面の興味はトイレ横の壁に向いていた]
あ、店員さんが張ったんじゃないんです? じゃあやっぱり誰かの悪戯かな…… あれ、確か結構剥がすの面倒なんですよね。粘着力が強いらしくて。さっき新宿駅にもあったし…
[しかし、見れば見るほど不気味なデザインだ。あまり見ないようにしよう……と思うのに、なぜか目に入ってしまう。]
中華料理のお店ならお札とか二つ喜とかの方がそれっぽくていいのになあ……
[店員が知らないなら悪戯なんだろうと結論付けて、白湯麺のスープを味わう事に集中することにした。]
(5) 2015/06/01(Mon) 00時頃
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[御茶ノ水で一度降りてもう一度中央線に、いつもこの乗り換えはめんどくさいなと思う。 それからは同じようにちぢこまって、目をつぶって寝たフリをしてれば高円寺なんてすぐ。すぐ。
「あれ、ひなじゃね?」
高円寺に着いたという待望のアナウンスが流れて、ようやくそのホームに降りようという時、同じ車両の中からそんな声が聞こえた。 聞き慣れた女子の声で。耳に引っかかり鳥肌が立った。]
(6) 2015/06/01(Mon) 00時頃
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[寒気と冷や汗がぞわっと降りてくるけど、振り返らないで走った。改札を出て、追ってくる足音が無いと思うまで不安で、こわくて。]
なんで、こん、こんなとこにいるの……
[逃げてしまった。次に会ったら何されるだろう。何させられるだろう……。]
(7) 2015/06/01(Mon) 00時半頃
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[息を整えて、会わなければいいって思い直した。だから学校もサボったんだし。このまま学校なんて行かない。それより今は、鍵のことだ。]
コインロッカー……。
[小奇麗な改札を出て、左手を見ればロッカーはあった。財布から鍵を取り出して、コインロッカーの番号を指差しながら見ていく。]
コインロッカーか……。
[コインロッカーというと、コインロッカーベイビーって言葉をつい連想してしまうのは私だけ? コインロッカーに捨てられた赤ちゃんはどんな想いで声をあげるのだろう。]
(8) 2015/06/01(Mon) 00時半頃
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― 高円寺改札外のコインロッカー ―
[高円寺駅には、二箇所コインロッカーがある。 一箇所は改札内。改札口を入って右側すぐに位置している。 もう一箇所は改札口を出て左側。 キオスクの角を左に曲がった所にあった。
小さな四角い扉がずらりと並んでいる。 いくつかはカギを穴からぶら下げている。 いくつかはカギが既に抜かれて使用中だ。
小型のコインロッカーの扉。 上から3番目・左から3番目。 その扉もまた、使用中であるようだった。 当然、カギを抜き取られたその日から課金されているのだ。 いいお値段になっている。]
(9) 2015/06/01(Mon) 00時半頃
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あ、あった……
[目的の番号があった。本当にあるか疑ったわけじゃないけど、何だかとても奇妙だ。人に頼まれて、中身も知らないロッカーを開けるなんて……。
ガタッ
鍵を差し込もうとしたとき、自分とは遠い端のロッカーが音を立てた気がした。 ……そんなわけないし、早く開けちゃおう。]
(10) 2015/06/01(Mon) 00時半頃
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[ガタガタッ
また鳴る。自分がひゅっと息を飲んだ音も聞こえる。 私は横目で見てしまった。 音を立てたロッカーは、確かに、そこだけ扉を揺らしていた。
そんなわけない、そんなわけないから。
繰り返しそれだけ呟きながら、かたかた震える指で鍵を差し込んで目的の方のロッカーを開けた。]
……あれ?何も……
[あった。紙だろうか……カード?しかも、半分にちぎれている。 それだけが入っていた。 ロッカーから取り出してみれば、赤いショップカードのようだった。 『パワーストーンショップ「またきてさんかく」』って店名と、店への地図は読める。]
(11) 2015/06/01(Mon) 00時半頃
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[たったそれだけ。 半分になった紙だけがそこにあった。
>>11 紙には店への地図が記載されている。 南改札を出て、右手側。 PAL商店街を通り、途中で脇に入る。 住所にはB1とある。]
(12) 2015/06/01(Mon) 01時頃
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なんだろう、なんでこれを……
[とにかくこの店に行ってみようか。そう思うと視界にさっきのロッカーが映って、びくつく。
気のせいだ、気のせい……!
言い聞かせて、でもまた音が鳴らないうちにと早く立ち去ることにする。
でも、もし本当にコインロッカーベイビーが入っていたら? そうでなくても動物やなんかが捨てられていたら……。 考えると心配にはなる。
だけど、私は思い出してしまう。 捨てられた赤ちゃん……「産まれるはずのなかった赤ん坊」の話。 ゴミ箱、公衆トイレ、コインロッカー……どこに捨てられたかはいろんな話があるけど。 思い出したら、こわくて。私は小走りに逃げ出した。]**
(13) 2015/06/01(Mon) 01時頃
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あ…そすか。 や、助かります。 お騒がせしてすいません。
[へらへらと笑いながら、曖昧に真弓>>5へ頭を下げる。 やはり聞こえてはいたんだな、と先程自棄になって 叫んだのを地味に反省した。 ここに努めて二年以上は経つが、客からの印象を悪くして クビになるというのは避けたかった。 …もちろん、バイトのし過ぎで 日本に居れなくなったなどという恥も避けたかったが。]
(14) 2015/06/01(Mon) 01時頃
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[誤魔化すように、目の前のシールの端を指で掻いてみる。がっつりと張り付いたシールはびくともしなかった]
わ、マジではがれねぇすね うぇぇ… 多分俺がやらされんのに…
はぁ。駅もすか。 わざわざこんな店の中まで…
はぁぁ 面倒な悪戯するやつもいるんすね。
[新宿駅、と聞いて思わずポケットの中の携帯を思い出す。ちら、と確認した時間は、先程電話の中で言っていた時間に差し迫っていた]
ああ、双喜字すね や あれほんとは結婚式とかの縁起物すよ… 飾り先がトイレはどうかと…
[眉をさげてまたへらへら笑って、壁を見る。 大雑把すぎる店内デザインの中には、窓の装飾として双喜字もあった。もちろん、結婚式の予約が入っているわけではない。見てるこっちは仕舞い忘れた縁起物の感覚だ]
(15) 2015/06/01(Mon) 01時頃
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いや、別にいいんですよ。私も別に迷惑とかじゃなくって何だろうって思っただけだし。
[店員の青年に>>14軽く笑いながら返答を返し、縮れ麺をちゅるっと啜る。豚骨スープがほどよく絡みついてやはり絶品だ。本場の人間が作っている(多分)だけの事はある]
そうなんですよ。5,6年前に一回ものすごく流行ったらしくて。その時は私もまだ東京にはいなかったら知らないんですけど…… まあ、面倒な悪戯ですよね。剥がすの大変ですよね……ほんと、お疲れ様です。 へえ。二つ喜は結婚式とかの縁起物なんですか。知らなかったな。
[話を聞きながら、箸は休めない。店員に釣られるように見上げた壁には双喜字の模様が張られていた]
(16) 2015/06/01(Mon) 01時頃
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店員さん、ここ長いんです? ………うん。やっぱり疲れた時には良いわ。
[彼と話をする時間はどのくらいあるだろうか。スープを啜りながら明日の仕事の事をしばらく考えず過ごす。社会人に許される少ないフリーダムなひと時だ。何気なく見上げたテレビでは、海外で日本について感想を聞くような番組をやっていた。今日はエジプトだ。ギザのスフィンクスが映し出されている]
最近こういうの増えたよねえ……日本すごい日本素晴らしいって言いたい番組。はー……
[ため息をつきながらテレビを見上げる。スフィンクスについてのナレーションの途中だった。]
『朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足、それは何か。スフィンクスはその謎に答えられない人間を食い殺したとされています。』
命を賭けるような謎ねえ……
[そう言って麺の残りを探りながらスマホの画面を開く。そのままの表情でいられたのは、自分のアカウントが「力士シールbot」にフォローされていることに気づくまでだった**]
(17) 2015/06/01(Mon) 01時半頃
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― 品川駅 ―
[智恵美への問い>>0:98に、返答は有っただろうか。 ともあれ、財布を捜して2人が辿りついたのは「アテ」>>0:60であったところの、品川駅近くの自販機だった。]
あっ……あった! ありました!
[自販機のそばに落ちてた財布に駆け寄り、拾い上げたそれの中身を確かめる。]
……良かった。
[現金、免許証、保険証……中身は無事だ。 そして、誰にも拾われていなかったのが有り難かった。]
(18) 2015/06/01(Mon) 01時半頃
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あっ、えっと こ、これ! さっきはありがとうございました!
[智恵美に払ってもらったラーメン代を、その場で返す。]
あの…本当に…… 本当に、助かりました。 迷惑でなければ、改めてお礼をさせて貰えませんか? 良かったら、連絡先を……
[本心からの、感謝の言葉だ。 もちろん、暗くて怪しい女と連絡先を交換などしたくないと彼女が思うのであれば、無理強いはできないのだけれど。]
(19) 2015/06/01(Mon) 01時半頃
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[何度もお辞儀をして、智恵美に別れを告げる。]
(はぁ…… 疲れた。)
[先程までは実家に向かう踏ん切りが付かずにいたが、今はもう、さっさと知った家に帰りたい気持ちの方が強くなっていた。 沈むとこまで沈んだ今の自分は、これ以上外をうろつくと碌な目に合わない気がする。 一度休息を取らないと、何をしても上手く行かないだろう。]
(戻ったら戻ったで、一悶着あるだろうけど。)
[娘が全身に痣をこさえて帰るのだ。 両親から激しく追及されるのが目に見えている。 元々頼るつもりで逃げてきたのだから仕方ないとは言え、憂鬱な気分にもなってしまう。]
[溜息を吐きながらJRの改札を通り、実家――大平家のある恵比寿を目指した。**]
(20) 2015/06/01(Mon) 01時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 02時頃
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…… * はぁ。*
(*1) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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―品川駅・喫茶店―
ぐ、ぐ、ぐ、う。
(憂鬱だけど。考えていても仕方ない)
[しばらく唸っていたけれど、私は意を決して席を立った。 喫茶店を後にする]
(21) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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[そして、目的地:トイレへと向かった。 むかし鏡の怪談を聞いて以来、鏡のある場所って苦手だ。
もちろん今は信じてないけど、 アパートの洗面台は全面を新聞紙で覆っている。 苦手なものは苦手だ。 できれば外のトイレには向かいたくないけれど、今は仕方ない。 きっと本で読んだPTSDとかいうのだと思う]
なんでコーヒーなんか飲んじゃったのかな〜。
[きっと、アイリスが心配で冷静じゃないんだわ。 私はそう自己分析した]
(22) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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ケイトは、メルヤを見て、ひっ、と小さな悲鳴を上げて、1歩後ずさった。
2015/06/01(Mon) 02時頃
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(えっ何あのアザ!? どういう事?)
[怖くなって慌てて引き返し。改札を潜った。 どこか違う駅へ、その一心だったけれど、ホームでもう一度姿を見つけてしまった私はしばらく駅の中をぐるぐる怯えてさまよった]
(23) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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へえ 東京の人じゃなかたんですねえお客さん ご実家は? …あ、聞いても、わかんないかもですけど…
[最後はへらりとばつの悪そうに笑って訊く。 思わず聞いたのは、出身がここではない、と聞いて少し親近感が湧いたから。…と言っても、彼女の顔だちを見るに、留学という程の距離ではないだろうが。]
や、店長も大雑把な人すから… あ、や、これ僕が言たの、 店長には内緒で頼みますね。
[箸を休めず食べる彼女へ、拝むように手を合わせた。 この店の本場の人間は約半分。日本人も厨房に入っているし、店名に香港と銘打っていても、本当は店長が香港人ではないのを知っている。 むしろ香港人は自分しかいなかった。バイトの面接の際に、出身が香港だと言えば即合格したほどだ。何もかもが大雑把な店なのだ。]
(24) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 02時頃
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[客の入りはまだそれ程でもない。 仕事はしている、という態を取る為に、シールをはがすのを今は諦め、空いたテーブルを拭きながら、真弓>>17へ答えた]
は。 二年…とちょいくらいすかね。 へへ、ありがとうございます。
[スープをすする彼女へ、軽く頭を下げて礼を言う。 そのまま彼女の視線の先を見る。]
自分の国に自信ないんすかねぇ。
俺、面白い国だと思いますけどねえ、日本。 漫画とか人気すよ。
[なにせ日本へ刺激を求めて留学して来た身だ。 初めてきた年は何を見ても新鮮だったのを思い出す。]
(25) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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[テレビにスフィンクスの説明が流れるのを視界に入れながら、真弓が零した言葉に青年はへらへらと笑った]
人間、でしたけ? これ。
はは。 命かけるて大きい事言う割に、簡単過ぎすよねえ
[テレビの端に、現在時刻が見える。 駅でかかってきた電話に感じた気味の悪さは、頭の片隅へと追いやられていた**]
(26) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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[一度意識してしまうと、何をしててもケータイが……下書きに保存したままのあの言葉が気になってしまう。 ホントに小さいな。 そう自重しつつ、俺はケータイを手に取った。 下書きに秘めたままの言葉は、送信したら形になってしまう。 もう何日も呟きのないあの子が、他愛もないその心配の言葉を見ることもないだろう。 だから、形にするかしないかはもう完全に俺だけの問題だった。 俺は姫サーの騎士に過ぎないのか、それとも、人を気遣える優しいやつなのか。 本当の俺はどっちだ?]
(27) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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― 高円寺 ―
[駅の南口側から出た正面は、少し開けた空間だ。>>12 右手側に曲がればバスのりばが並んでいる。 バスのりばを通り過ぎ、信号を渡ると、高架下に商店街がひとつ。 その反対側にも、もうひとつ。そちらが地図に示された商店街であるようだ。タイルで整えられた足元と、陽の入る透明なアーチのアーケード。いくつかの飲食店、いくつかの雑貨店、いくつかの服屋などを通り過ぎて、商店街が別の名前に切り替わる前に、ある箇所で曲がる。
地図に示された箇所だと思しきそこには、一階に料理屋と、料理やの入口の脇に、狭い下り階段。 階段の脇、道路へはみ出すようにして、立て看板が置かれていた。 気の抜けたひらがなで、店の名前が書かれている。]
(28) 2015/06/01(Mon) 02時頃
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[気がつくと、俺はまた洗面所の鏡の前に立っていた。 冗談目かして、
「お前はどう思う?」
と声をかけると、ソイツは歪んだ笑顔で、
「お前はいいヤツだよ」
と口を動かす。 俺は「だといいけどな」と言葉を返す。 結局俺はソイツの言葉に背中を押され、下書きに二三言葉を付け加え送信ボタンを押していた。
『大丈夫? どうしたの? もし困っていることがあるなら、なんでも言ってほしい。変な下心とかじゃなくて、俺は、誰かの力になれる人でいたいと思う』
[誰に見られててもいい、そうたかをくくった。 本当に、本当の俺がそんなやつならいい。 俺は、心のそこからそう思っているのに。 鏡の中のソイツは自信なさげに目を伏せた]
(29) 2015/06/01(Mon) 02時半頃
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[ 『またきてさんかく』 B1 >>28
看板には店の名前の他に、素人仕事であろう中途半端な色の写真が印刷されていた。天然石のアクセサリーやストラップなどを撮ったものであり、写真の近くには石だ自然だ誕生石だオリジナルだ何だとも書かれている。
階段の下にはオレンジ色のあかりがみえている。 経年して黒っぽく汚れた白タイルの階段を降りると、そこには『またきてさんかく』と書かれた木製の扉があった。 扉の向こうから、古着屋のような独特のにおいと、店内でかかっているのであろうエキゾチックな雰囲気のBGMが漏れてきていた。]
(30) 2015/06/01(Mon) 02時半頃
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リツは、あの子からリプライがあるんじゃないかとケータイをつけたり消したりしている**
2015/06/01(Mon) 02時半頃
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――昼下がり、荻窪――
[まだ陽の高い内に、中学校は下校時刻を知らせる。 中学から家は、歩いて15分。着替えてバッグを持ち替えて駅まで、また15分。 近辺には中学であっても私服校が多い。この時間に中学生が私服で電車に乗ろうと、単に下校の帰路にしか見えないだろう。 西荻窪の改札がPASMOの料金を抜き去って、扉を開ける。]
(31) 2015/06/01(Mon) 03時頃
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『あそびたいよー』
[空いた電車の中、座席に座ってLINEグループに一言。それから怒った猫のスタンプをぽん。 それが下校の合図になりつつあった。 誰が食いついてくるとも、来ないともわからない。 ただ、中央線は揺れながら一路新宿へと向かっている。 乗り換えを控えたまま、まず新宿駅で降りた。 トイレの鏡に顔を写し込む。メイクポーチを取り出せば、女になるための準備をはじめる**]
(32) 2015/06/01(Mon) 03時頃
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>>0:98 ……うん。そうなんです。 伝えたいことも伝えられないまま、お別れになっちゃって。
[それは意外にも、冷めたトーンに聞こえたかもしれない]
だから、バカみたいですけど、っていうかバカですけど、縋ってるんです。『リーク』なんてものに。
[智恵美は自嘲した笑いを見せる。それは、この二人の短い関係において初めて呈する類の雰囲気だった]
[幸いにも、それから間もなく財布が見つかった] >>18
あっ、よかった! 人通りも少なくないですから、ほんとラッキーでしたよ!
[ラーメン代を受け取り、感謝の言葉に対して] >>19
いえいえどういたしまして! 見つかってよかったです! 連絡先、うーんと、LINEかツイッターやってます? そっちの方がつながりやすいかなー。なかったらメールアドレスで!
[そうして連絡先を交換し、なぎさと別れると、しばらく周辺のショッピングモールをうろついてから帰った]
(33) 2015/06/01(Mon) 07時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 07時頃
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>>32 『今日暇だよ。どこ?』
[LINEで投げかける。手はするする動いた。まるで自動で動く人形みたいだと、思いながら**]
(34) 2015/06/01(Mon) 07時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 07時頃
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[地図を見ながら歩いていく。 また慣れない町で、でも考えてみれば地元で知り合いに見つかるよりこっちの方が気楽だ。 今回は歩いていけるし。
だけどなんだろう、この高円寺という町は、息苦しいな。 人が多くて、小さなお店もいっぱいで……活気がある。 下町感?そんな感じ。人の息遣いが聞こえてきそう。]
(35) 2015/06/01(Mon) 11時半頃
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― 『またきてさんかく』 ―
[レジ机の向こう側で、ビール箱に座布団をかけただけの椅子に腰掛けて話し込む途中、携帯に着信があり、watanukiはハーフパンツのポケットをさぐり、プリペイド携帯を選んで電話に出ながら立ち上がる。 電話を持つ手首にはミサンガやブレスレットが重ねてつけられていた。 店内でかかっている『インドの古来の音楽性&精神性の伸びやかなうねりとオーガニックな一面を併せ持つ、魂の本来の姿を取り戻してくれそうなヒーリングミュージック』の鐘や太鼓の音色で、電話の内容のほとんどは本人と相手にしか聞き取れなかった。]
……、…地震が、……… 次の雨…… ……天気予報……、……、……
(36) 2015/06/01(Mon) 13時半頃
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[個人商店と人のひしめく感じに息を詰まらせながら歩いていると、ショップカードに描かれた場所にたどり着いた。一回通り過ぎて戻ってきた。]
またきてさんかく……
[看板に書かれた店名を口に出してみる。さよならしかくなのかな。なんのお店だろ。 下っていく階段は団地の階段よりも狭くて、その先にオレンジの明かりが見えていてもあやしい空気だなって。]
アイリス……ここ、だよね……?
[こんなところに何の用事なの。よく考えたらロッカーの中身を預かってって言われただけで、それをどうしろとは言われてないよね?うん……。 後ろの方で人の声や、車の音がする。早くしろ早くしろって急かされるみたい。]
(37) 2015/06/01(Mon) 13時半頃
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[でも、そう。 アイリスが心配なら、知らなくちゃ。知りたい、あの子のこと。
私は階段を下りていくことにする。 きれいじゃないタイルを踏んで、店名の書かれた木製の扉前まで。 音が聞こえてくる。エキゾチックな音楽……?よくわからない。ひたすらあやしい……こわい……。]
(38) 2015/06/01(Mon) 13時半頃
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『いま新宿(。ŏ﹏ŏ)きょおはケーキ気分だから先に原宿いこおかなって』 『でもメィクだヵらまだイケなーい』
[あまり長くない黒髪を左右高くにまとめて、ラメ入りワックスで巻いた髪を逆毛立てるのが、いつものエリツイン。 トイプー系でいいじゃん、って言われたいつかから、この髪型が多い。 派手さのない代わりにゴールドのビーズがついたシュシュを飾る。 目元にグリーンのシャドウを入れていく。目尻にピンクで、垂れ目風も意識**]
(39) 2015/06/01(Mon) 14時頃
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[おそるおそる扉に手を触れると木の温かみを感じた。ゆっくりと押すとわずかずつ扉が開いていく。 隙間が開けば店内の空気が流れてくる。嗅ぎ慣れない匂いだけど、お香かな、そんな感じ。
扉の動く音とともに、隠れるように店内を覗き見る。人がいるかは見えなかったので、静かに入っていく。]
……こ、こ、こんにちはー……?
(40) 2015/06/01(Mon) 15時頃
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[空調によるものだろう。店内は涼しかった。床は板張りだ。>>40
店内には『インドの古来の音楽性&精神性の伸びやかなうねりとオーガニックな一面を併せ持つ、魂の本来の姿を取り戻してくれそうなヒーリングミュージック』がかかり、照明は『癒やしへいざなう優しい色合いの光』で統一されていた。そして香による『華やかで甘い奥行ある濃厚な』独特の匂いが漂っている。
商品は『邪気を祓い場を清浄にするのに効果覿面のグッズ』が大量に。そして『それらがヒーリング効果を100%発揮し続けることができるよう手入れするための商品』と、その他雑貨が並べられていた。
アジア雑貨の隙間をくぐるように進むと、レジ机がやっと見えてくる。レジ机の向こうには、二人の男が居り、岩塩ランプから発生している『大自然の清々しさとナチュラルなマイナスイオン』を浴びていた。 片方は電話先と天気の話をしている。 とくに怪しいところはない。]
(41) 2015/06/01(Mon) 15時半頃
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[小さな挨拶が届いたのだろう。 二人の男は、同時に、店にやってきた客を見た。
片方は南アジア系外国人。少し太っている。 もう片方は、今丁度電話を切った日本人。痩せている。
外国人は、客を見るなり肌との色差で余計に白っぽく見える歯をみせた。それを橙の照明でちらりと照らしながら、日本人と頷き合い、レジ奥の壁にかかった派手な色の間仕切りの奥へと引っ込んていった。 残った日本人が、客に挨拶をする。]
いらっしゃい。
[間仕切りの奥では、さっきまでいた外国人が誰かを呼ばわっているようだった。]
(42) 2015/06/01(Mon) 15時半頃
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[残った日本人は、やってきた客の足元から頭のてっぺんまで、目を這わせた。それから、彼女の手元に注目する。
骨っぽい人差し指で、客の手元を指さしてから、丸めた指を開き、手のひらを差し出した。]
(43) 2015/06/01(Mon) 16時頃
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[奥のレジに人がいるようだったので、おそるおそる近寄っていく。 二人いたようだけど一人は奥へ。残った一人は痩せた……エスニック系?変なおじさん……。 値踏みするようにこちらを見てきたのがちょっと嫌だった。
手元を指さされる。]
あっ、こ……これ?この店って、ここでいいんですよね……?
[ちぎれたショップカードを、差し出された手に渡してみた。]
(44) 2015/06/01(Mon) 16時頃
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|
[エスニック系変なおじさんは、手渡されたショップカードを裏返したりしながらしげしげと眺める。 おもむろに尻のほうへ手を伸ばし、ポケットから何か取り出した。
厚紙だ。 ショップカードのもう半分であるようだった。
紙の破れ目が、ピッタリ合致するかどうかを確かめてから、エスニック系変なおじさんは急に満面の笑顔になると、陽気に喋り始めた。]
(45) 2015/06/01(Mon) 16時半頃
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い〜〜やぁ〜〜、遅かったじゃないかー! きちんと『正規の手順』で連絡くれてたってのに、 「やっぱやめた」はないだろうと踏んでたんだよぉ〜!
[笑い咽るように何度かカサついた咳をしてから、客が持ってきた方のショップカードの半分の裏側を、鼻に近づけて何度もくんくん嗅ぐと、舌苔で白っぽくなった舌で、そのカードの裏側をべろんと舐めた。]
WHOOO!
おっほほ、間違いぬぇえ〜〜、 おれが千切った、ちぎりましたあ!
[カードを舐めた途端肩を竦めて頭を振ると、ばんばんレジ机を叩いて笑っている。]
(46) 2015/06/01(Mon) 16時半頃
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こちら側へようこそ!
大平あいりちゃん。 おおっとぉ。あいりすちゃんのほうが良かったカナ?
[立ち上がって腰に手を当て、男は『男の所属している何か』に来ることを大いに歓迎している。]
(47) 2015/06/01(Mon) 16時半頃
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[ドン引きである。]
(48) 2015/06/01(Mon) 17時半頃
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[うぇっ……と声すら出てしまった。カードを嗅いでいるのは私の手の匂いを嗅がれてる気になるし……舐めた……舐めたあの人……。 笑ってる……こわい……。 私まじびびりです……。
しかしテンションが飛び上がったそのおじさんは、アイリスと私を呼んだ。]
(49) 2015/06/01(Mon) 17時半頃
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[あいりすは、おおひらあいりは、このひとに何かを頼むためにあのショップカードを手に入れたんだ。 そう思ったらもう、私は答えていた。]
は……はい、あいりです!よろしくお願いします!
(50) 2015/06/01(Mon) 17時半頃
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私は あいり
(*2) 2015/06/01(Mon) 18時頃
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オーケーオーケー! 危なかったねえ。 今日明日で切り上げようかと思ってたんだ。 おじさんのことはワタヌキって呼んでくれればいいから。
[表情のどこかぎこちない女子高生に名を名乗った。 それからレジ机の下から、灰皿とライターを取り出し、机に乗せて、ショップカードに火をつけかけて、はたとする。]
……もしかして、これ舐めたかった……?
[平和と幸福を愛するワタヌキにとっては、相手の『おたのしみ』を取り上げてしまって辛気臭い表情にさせてしまったとあっては大変なことだった ワタヌキは、唾液のしみこんだカードをすまなそうに、一応差し出してみた。]
(51) 2015/06/01(Mon) 18時頃
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[ワタヌキ、さん、と口に出して名前を確認する。 何を切り上げるところだったんだろう。あいりすの名を名乗ってしまったものの、すぐに不安になってきた。 こんなあやしい店と、あやしい人で……。]
……え、舐めたかった?
[考えて顔を俯けていたところに、さっき舐められたカードを突き出される。]
ひっ……!
[思わず悲鳴をあげてしまった。全力で首を横に振って遠慮する。こんなに力強く否定の気持ちを表したのは久しぶりだ。]
(52) 2015/06/01(Mon) 18時半頃
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端のほうなら……まだ……
[しかし女子高生に悲鳴混じりに絶対に要らないと突っぱねられたカードは、火をつけられて灰皿のなかで灰に変わる最期を待つのみとなった。]
それじゃあ、あとはこれだ。 腕につけておいてね。そういう『決まり』だから。 [ワタヌキは、今度はミサンガを机の下から取り出して、女子高生の手のひらに乗せた。 ミサンガには、三角を二つ組み合わせた記号……つまり、ダビデの星がぶら下がっている。よく見ればワタヌキも同じようなものを身につけているようだった。]
誰かにあげちゃわないでくれよー。『間違う』から〜。 いやあ、それにしても、遅かったなりに丁度良かった。 用事が出来て、今から出るところなんだ。 折角だし一緒に行こう。 『割符』を持ってるってコトはそういうコトだからねぇ。
(53) 2015/06/01(Mon) 19時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 19時半頃
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[あ、と思う間にワタヌキさんはカードを燃やしてしまった。 預かっててって言われたものだったことを思い出して慌てそうになったけど、諦めた……仕方ないよね……。]
あ、はい……はい
[ミサンガ?へんなののついた……六芒星だっけ、これ。胡散臭さゲージがとにかく上がっていく。 でも言うこときいておくしかないし、言う通りにしとこう。]
割符……?
[と疑問の声を出そうとして、あやうく「わり」あたりで止めた。きっとあのショップカードのことだ。ちぎれてたし。 カードのことを知らないのはおかしいだろうし、気を付けないと。 自分がこの先も不自然でなく通せるかどうかが不安になってきた……。]
あ、いや……はい、はいわかりました!い、いき、行きます行きます!
[とにかくついていけば、あいりすが何しようとしてたのか少しはわかるんじゃないかって。]
(54) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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― 品川駅 → 恵比寿 ―
[>>33 智恵美とはラインIDを交換して別れた。 今思えば、他人から親切にしてもらったのは随分と久しぶりの事だ。 思わず涙ぐみそうになるが、周囲の目を気にして、ぐっと堪える。]
[周囲の目というなら口元の目立つ痣だけでもう手遅れだったし、実際に一人の女性を怖がらせていたのだが。>>23]
(55) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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― → 恵比寿 / 大平家 ―
[恐る恐る帰った実家で待っていたのは、予想外の展開だった。 変わり果てた娘の姿に、母が激しく追及してくるのは覚悟していたが、心配の色よりも、面倒事が増えたとでも言いたげな様子だった。 家には父も居た。仕事から帰った後ではなく、どうも今日は一日休んでいたらしい。]
え… あいりが……?
[もう一週間も家に帰っていないという。 先程まで、捜索願を出すか出さないかで両親は揉めていたらしい。]
その…ごめん、なさい。
[まだ未成年の娘が失踪して大変な時に、他所へ嫁いだ娘がDVを受けて逃げ込んできたのだ。 文字通り頭を抱えてうめく両親に対して、申し訳無く思う。]
(56) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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― 恵比寿 / 診療所への道中 ―
[見るからに余裕が無さそうだったが、それでも整形外科へ行くよう指示してくれた辺り、できた両親だった。 怪我の治療もそうだが、念のため診断書を書いてもらうべきらしい。 その後の方針は、落ちついてから考えようという事になった。]
ひどい、タイミング。
[独りとぼとぼと歩きながら、呟く。]
いつも、あの子はそうなんだ……
[妹――あいりとは、あまり仲良くはなかった…というよりも、なぎさが一方的に苦手意識を持っていた。 両親は、昔から6つ歳が離れた妹の方を可愛がる傾向にあった。 どうも、大人しくあまり手がかからなかったなぎさよりも、やや危なっかしいあいりの方が愛で甲斐があったようだ。 ……それはなぎさの勝手な思い込みかもしれなかったが、妹に居場所を奪われたと幼少期に感じた事は覚えている。 今現在も、両親はDV被害者のなぎさより、失踪中のあいりを強く気にしているように感じた。 生きているとわかる、わからないの違いは有るのかもしれないが、それでも――…]
(57) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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あいり …?
(*3) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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キエテシマエバイイノニ
(*4) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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……ああっ、もう!
[頭を振って、厭な方に流れていた思考を打ち消す。 妹を苦手としていたのは自分の勝手だし、妹に対して嫉妬するなんておぞましい。 血の繋がった妹なのだ。両親と同じように、彼女の身を案じて然るべきだ。]
[このまま消えてしまえば良いなどと、*思ってはいけないんだ。*]
(58) 2015/06/01(Mon) 20時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 20時頃
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[『あいり』は、はい、はい、と首を縦にふった。>>54
ゆえに、ワタヌキが、言葉を止めようとする素振りはない。 ワタヌキにとっても、それが当然の反応であるのか、一度流れ去った言葉に対する丁寧な説明がされる気配も一切ない。
当然それでいいと思い、 当然歓迎し、 当然彼女をどこかに連れていくつもりでいる。]
(59) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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実家?あー、大阪なんです。なんかこれ言うと意外がられるからあんまり言わないようにしてるんですけど(正直ちょっとうざったいよね)、どっちにしろ香港や台湾よりは近くですもんね。 就職でこっちに来たんですよ。三年ぐらいかな?お兄さんとそんなに違わないですね。
[何気ない世間話>>24の間にも麺を啜る音がやむことはない。日本のラーメンとは違う、濃厚でありながら上品さすら感じる味わいだ。]
いや、私も好きですよ日本。自分の国ですし。 でも良いと思ってても自分で言うかなって。人に認めてもらわないと自信が持てないなんてちょっと情けなくないです? まあ、これ言っても同意もらった事ないんですけど……
[ため息をついてスープを続けざまに口に運ぶ。白湯麺の真骨頂はこのスープだ。普段は塩分を気にしてスープを飲み干したりはしないのだけれどここは別だ。]
(60) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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……ごちそうさまでした。
[いつの間にか鉢は空になっていた。随分と空腹だったのだろうか。]
あんまり美味しいからいつの間にか食べ終わっちゃってました。 やっぱりいつ来てもここの料理は絶品ですね。
[ふふ、と笑って話題を戻す。そう、スフィンクスだ。謎をもって人間を食らう怪物。どうしてそんな事を気にしたのだろう]
………ですよね。簡単すぎますよね。 世の中の問題が、全部そのぐらい簡単だったらいいのに。
[ちらとスマホに視線を落とす。先ほど確認した、twitter上で自分をいつの間にかフォローしていた「力士シールbot」のアカウントをブロックしておいた。君が悪い。]
さてと……私はそろそろ行こうかな。ごちそうさまでした。 お仕事、頑張ってくださいね。
[そう言って、特に何か言葉をかけられなければ席を立った。]
(61) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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[咳混じりのざらざら声でワタヌキが説明にならない説明を終えるころ、裏手から南アジア系外国人女性が出てきた。 女性は、先ほど居なくなった太った男とは対照的にすらりとして、歳をくっているなりに美人だった。]
これ、さっきの人の奥さん。
[その美人は客の相手をするつもりで出てきたのか、やんわりと笑顔を浮かべていた。ワタヌキは首と手を横に振る。]
買い物じゃないみたいだから…
[続けて、ワタヌキが外国語で女性にいくつか声をかけると、外国人女性はアーモンドアイを猫のように細めて意外そうに笑う。 それから、黙って『あいり』に手を振っていた。]
(62) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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[ニュースサイトに一報が入る。]
『行方不明女子大生 山中にて遺体で発見』
[遺体主は以前動画サイトで活動していた『エーコ』 本名、『凡倉 英子』という女性。 二週間ほど前から行方不明になっていた。]
(63) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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[ブログが更新されている。]
某月某日 タイトル:エーコの件
アタシじゃない。
だって会った事ないし。 何もしてない。
アイリスも。
アタシは関係ない。
〈コメント(25)|トラックバック(3)〉
[コメントにはエーコ、アイリス両者について追及する声が寄せられている…]
(64) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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[件の炎上記事のコメントに対してミルフィが言葉を返す事はなかった。 ただ、一件を除いては。]
>>0:86 やめて
(65) 2015/06/01(Mon) 20時半頃
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[ワタヌキは、レジ机に手をついて、狭いレジ向こうから、カニのような横歩きで抜け出すと]
それじゃあいこう。
[このように『あいり』に声をかけ、アジア雑貨の合間を通って、店の出入り口へ向かった。薄笑いを浮かべて、入り口傍で、『あいり』が来るのを待っている。]
(66) 2015/06/01(Mon) 21時頃
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[なんだか店の奥から外国人の美人なひとが出てきて、なにやらわからないまま笑顔で去って行ってしまった。 振られた手にぽーっと振り返したが、なんだったんだろう。 美人がこんなあやしい店にいると、よけいあやしいものなんだな……。]
あっ、あっ、はい
[いこうと言って、ひょいひょいと雑貨の道を通り抜けていくワタヌキさん。 学生鞄が品物にぶつかってしまいそうでよたよたとその背中を追った。]
(67) 2015/06/01(Mon) 21時頃
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―新宿駅―
[ちょうど良い食事処を探して入った通りの奥で、 打ちひしがれたふうな自動販売機にはさまれて いやに堂々とそこに在る“公衆電話”を見かけた。
携帯電話の普及に合わせて数を減らし、 何より人々の意識から薄らぎ消えつつある存在。]
こんなトコにもあったんか ……まだまだ見落としはあるもんやな。
[設置台数だけを数字で見てみると 現代でもそれなりの数の公衆電話は残っている。 ただ、普段は見向きもされないだけ。 そこに在っても、誰にも気付かれないだけ。
ふと見つけた時の儀式として、 石動はそいつに十円玉を、食わせてやった。 そして“いつもの”番号をプッシュ。]
(68) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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[ 1 0 5 4 8 3 4
3 0 1 4 3
…………‥‥‥・・・*ガチャ*。]
(69) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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―噂話―
[自称27歳・ライター・♂・HN「イスルギ」の記述。 ニュースポータルサイトの知恵箱コンテンツの記事、 『東京都市伝説を教えてください』へのレスポンス。
【サトルくんの亜種。 大阪市内で数年前に話題になった怪談を、 東京都内の公衆電話で試してみました。 ここで詳しくは書けませんが、 公衆電話に10円玉を入れてある番号に発信すると 未来を教えてもらえるというものです。
サトルくんのように近付いてくる事はなく 淡々と教えてくれます。 ただ、少しややこしい手順があって―― この先は、僕の本が出版されたら読んでください。】
――もったいぶった書き方が良くなかったのか、 その書き込みには、当時誰からも反応が無かった。*]
(70) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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―新宿 中華料理店「香港小吃」―
――ラーメンと……回鍋肉ってあるん?
[携帯端末を触りながら、 大阪名物“551”の紙袋を提げて中華屋に入店。
知らない店ではあったが、 通りがかりに見つけた店構えになぜか惹かれて。 ちょうど、ラーメンが食いたい気分でもあった。
液晶画面から上げた視線で見回す店内、 先客の姿があることに安心した。 しかも若い女性だ。
席を立とうとする女性を一瞥し、 店員の反応を待つべく、しばし入口に、佇む。]
(71) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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[ワタヌキは、『あいり』が鞄を気にしながらよたよた扉の近くまでやってくるのを待つ。 木製扉を開けると、まだ外は明るいようだった。 店内から出ると香のにおいが急激に薄れ、外の排気や人の営みやアスファルトのにおいに切り替わる。
香のにおいが薄れたことで、明るい場所に出たことで、またきてさんかくの様々な加護の元を離れたワタヌキが、ただの『エスニック系変なおじさん』ではなく、『汚いエスニック系変なおじさん』だということが明白になる。
白タイルの階段を上がっていく彼の背中、服がよれよれになっている。 髪が束になっていたのはわざとではなく脂によるものだ。 レジの机に隠れて見えることのなかった痩せた脹脛にはまばらに毛が生え、半分下がったハーフパンツが何日履き続けられているのかは、想像しないほうが良い。]
(72) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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>>39 『ケーキいいね! オッケーじゃあ先行ってる』
[簡単なメッセージの下には、崩してデフォルメされた猫のスタンプ。智恵美の服装らしい、当たり障りのないチョイス]
[智恵美のおとなしいファッションとメイクは、『遊ぶ』ときには時に悪目立ちする。少なくとも、女の子には特段評価される格好ではない。女の子には]
(73) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 21時半頃
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―新宿―
さてと。
[お腹も割合膨れたところで街中をぶらぶらとする。といって別に行く当てもない。と言うと、読者の諸兄は仕事が終わっているのだからとっとと帰ればいいと思われるかもしれない。 実際その通りなのだが、なんとなくまだ帰る気にはなれなかった。]
どうせ家に帰っても何もないし……
[休日と言ったら午前中は布団にもぐったまま窓から差し込む光に照らされて部屋に舞う塵を眺めて、昼過ぎにようやく起き出して洗濯物を干し、そのあとやる事もなく井之頭公園をぶらぶらして夕方家に戻るだけの生活だ。彼氏とは東京に越してからいつの間にか音信不通になっていた。しょっちゅう遊びに出るほどの金脈もなければ人脈もない。町で声をかけてくるのは電柱に張られた破れかけのビラよりどうでもいい男ばかり。
一度同窓会に呼ばれたが、いたたまれなくなって一次会で帰り、二次会が終わった頃にFacebookで全員集合の写真を見て布団の中で泣いたことがある。家に帰ってもそのぐらいのどうでもいい生活しか待っていない。]
……人生に飽きるにはまだ早いと思うんだけど。
(74) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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[辛気臭い顔のまま街中を行く人ごみを鬱陶しそうに眺める。 その視線がふと、コンクリート張りの地面に寄って、固まった]
………まただ。
[力士シール。それも今日に限って4枚目。]
(75) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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[人混みでは誰がどこに居るかわからない。 それでトイレに逃げ込んだものの、 一息つくと今度は人が少ないのも怖くなってきた]
やっぱり、せめて、違う駅
[勇気を出してホームに戻ると、外回りの山手線に乗り込んだ。 行き先は、決めていない]
(76) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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………やめとこ。
[偶然にしては何か妙だ。そんな胸騒ぎを押さえ、何も考えないように来た道を戻る。先ほど席を立つ時に見かけた男>>71は、「香港小吃」の前にまだ立っていたろうか。]
まだいたの。さっきの店員さん、忙しいのかな…
[ふと傍を通り掛けに男の方を見てつぶやいた]
(77) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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[しばらくたち。
おそらくは諸々の経緯を経ても、石動は店先に居る。 先ほどすれ違ったばかりの女性が戻ってきても 変わらない佇まいで“551”を提げて立っている。
どこかで見たような気が――と 女性の面影について思考を巡らせいたところだ。
ちょうど良く聞こえた声に、 うん、と一度頷きついでに彼女の顔を見た。]
……忙しいんやろな。 今日はもう帰るだけやし、ええねんけどな。
ところで――
[お姉さん、どこかでお会いした事ありませんか… と聞くにも至らない淡い既視感。 うんうん、唇をもごつかせて少し、間。]
(78) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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―新宿―
[なんとなく思い至って、新宿から原宿の方へ歩こうと思った智恵美は、二つ手前の新宿駅で降り、相変わらずスマホ片手に街を歩いた]
[『リーク』。漏れるとか、漏電だとか、秘密を漏らすとか。なんでリークっていうんだろう。そもそも誰が言い出したんだろう。 そんなことをぼーっと考えながら、歩く。あんまりゆっくり歩くと、エリちゃんを待たせかねなかったから、少し早足で歩いた]
なぎささん、大丈夫なのかなあ
(79) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 22時頃
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旦那さんも懇意にしてくれてるけど、 奥さん、また格別熱心なお客さんで、いい人なんだよぉ。 理解のある、いい嫁さん手にいれたよね。
[ガニ股で階段を上がりきり、立て看板の傍に立ったワタヌキは、またきてさんかくのほうを見下ろして、そう一言。 『あいり』もまた階段を上がりきるのを待って、「いくよ」とばかり、その手をとろうとしてから、慌てて引っ込めた。]
あっ。だめだっ、そうだった…… 女子高生は手ぇ握るだけで金をとるんだもんな〜!! あぶないあぶない。
[ワタヌキは頼まれてもいないのに、とにかく喋る。]
(80) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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大阪。たこ焼きと、マンザイのとこすよね。 まだ行たことないとこすわ。
はぁぁ、お仕事で。 お客さんも大変ですね。
[留学の理由が遊び半分が目的の自分とは、 その辺が違うな、とぼんやりと考えてへらりと笑う]
はは。 確かに、ちょと情けない感じします
お客さん、きれいなのに言う事結構男前ですねえ
(81) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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[絶品ですね、と訊いて 眺めていたテレビから、真弓に視線を移す。 笑う彼女へこちらも笑って「ありがとうございます」と礼を言う。
簡単だったらいいのに、という言葉には 細い目を一度瞬かせて]
…そうすねえ まあ、そうなたら 色々楽に暮らせるでしょうねえ
[何かを考えたような逡巡の後、青年はへら、と笑った] [席を立つ真弓の勘定をした後、深々と頭を下げる]
は。ありがとうございます。 またぜひいらしゃてください
(82) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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そうですか。忙しい……ですか。
[店長にまた怒られているのかな?とも思ったけれど、さっきの今だしそのぐらいは真面目にやっているだろう。と思う。 続いての言葉に、不思議そうな表情をした後一瞬警戒した。]
(―――――ナンパか……?)
………あれ。大阪の方ですか?奇遇ですね。
[彼の顔を見て、どことなく自分も既視感を感じる。]
どこかでお会いしたことが……?
(83) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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[真弓の後に来た石動へと声をかける前に、 店奥から呼ばれてしまった。店長だった。
怒鳴るような声だったので、石動へと 「すいません、少々お待ちください」と頭を数度下げて 一度仕方なく奥に戻る]
(84) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[仕事関係の既知、行きつけの飲み屋の店員、 もっと旧い友人知人……誰だっただろうか。
生きた記憶の精度を見限り、 時間を確認するような素振りで携帯端末に触れると FacebookAppを立ち上げて“友達”一覧をフリック。
ここ何年か、他人の顔と名前を覚える精度が落ちたのは、 こうした怠慢のせいに違いない。]
(85) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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ああ……、こっち出てきて結構たつんやけど 全然抜けへんねん。 豊中……て言うてわかる?実家、そっちの方。
[数年前のOB会以来帰っていない実家を思い出し、 そう言えば、あの時に――
端末から上げた視線で、目の前の既視感を探る。]
…………あー…せや、高円寺さんやっけ?
[先輩だったか後輩だったか同級生だったか、 卒業年度を問わず集められた高校のOB会で たしかこんな感じの女性に会った。知っている。]
(86) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[階段を上っていくワタヌキさんの後ろについていって、違和感に鼻をひくひくとして嗅いでみる。なにか変な。 これは……。
店の中では雑多なものや照明で隠されていたおじさんの汚い服装や不潔な髪が見えた。お香で誤魔化されていた汚いおじさんの臭いが……。
これは……臭い……。]
う……
[でも、鼻をつまみ出すのも失礼だろうし、かといってついていかないといけないし。 ギリギリ、耐えられないこともないと言い聞かせる……。]
(87) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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豊中ですか?私の実家は箕面の方だったんですが……
[大阪ではあっても落ち着いた雰囲気の北部。隣町同士の出身と聞いて、もう一度よく彼の顔を眺めてみた。]
ええ、高円寺です。えーと、誰でしたっけ…… 石動さん、でしたっけ?
[あの思い出したくもない同窓会の前にあったOB会だ。あれは様々な年度の人間が集まっていたからまだぼっち感を味わわずに済んだのを覚えている。]
奇遇ですね。こんなところでお会いするなんて。今はこっちにお住まいなんです?
(88) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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(>>80) はあ……。
[旦那さんと嫁さんとはさっきの美人な外国人女性と最初にちらりと見かけた人だろうか。夫婦だったのか。
差し出されてすぐに引っ込められた手は、どうしていいかわからず半端な困った笑いで返した。]
い、いやそのくらいでお金とりませんけど……
[ああでも、学校の「友人」達ならとるかもしれない。 どちらにせよワタヌキさんの手はあまり触りたくないな……。
ワタヌキがよく喋ることには嫌さはなかった。助かるくらいだった。自分から話すのは苦手だし、何かボロが出ないとも限らない。
閉口するのは、おじさんの口臭だったけど……。 ゲホッとつい咳き込むくらいには。]
(89) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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― 葛飾区立石 商店街にある喫茶「パール」 ―
っしゃいあせー。
[カランコロン、というよりもシャランラン、いやもっとチリンリリリンみたいな、来客を告げるベルが鳴った。いつものバアさんが笑いもせずに席に着く。 嗚呼、なんという既視感だ。昔見たXファイルにそういうのあったよな。同じ一日が繰り返す話。どうやって抜け出すんだったかまでは覚えていないので、俺は一生この地獄から抜け出せないかもしれない。 と思ったあたりで、あー、来月で潰れるんだったわ、と自分でツッコミを入れる。 虚しい。]
[いつものバァさんにいつものを出してやったので、俺の仕事はほぼ終わったようなものだった。 あとはディナータイムにジジババが何組か来るまでぼんやりとカウンターの整理なぞしていればよかった。 ふとカレンダーを見る。]
……あ?アイリス、今日うちに来るんじゃなかったっけ。
(90) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[アイリス。 同級生や先輩に後輩、合コン相手や元カノと元カノの今カレまでフォローしている俺のTwitterの中で、いつの間にか相互フォローになっていた女。 後輩の知り合いだったのか、RTで回ってきたんだったか、きっかけはよく思い出せない。気がついたらたまに会うようになって、会えば結構な確率で寝ていた。流石に17歳とヤるのは度胸がいったが、ああいうタイプのメンヘラは食いやすいし、上手くやれば扱いやすい。犬みたいなものだ。しかし、あまり深入りするとメンドクサイ事になるのも知っている。頃合いを見てシゼンショウメツ、といきたいところだ。]
[アイリスは、たまにDMで俺の店に行くと連絡してくる。 客に見えないようカウンターの下でスマホを取り出した。時間を確認するためにTwitterにログインすると、予定の時刻をとうに過ぎていることがようやく判る。]
なんだ?すっぽかしかよ。
[そんなに気にも止めていなかった予定ではあったが、ドタキャンされると無性に腹立たしくなってきた。 反射的に過去の自分へのリプライを探し、それに返信する形でメッセージを送る。]
(91) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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@A-i-lice おっす^^ 今日どうするの〜?
(92) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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そうなの?とったほうがいいぜ〜。 とれとれ、がんがんとれ。 さっき手ェ見たら、あんたのだ、あんたの手、 見たら、こう……泡がいっぱい出てたろ…… ふわーって指のまわりとかにこう…… あれは、大事にしたほうがいいんじゃあない?
あ、じゃ……とにかく着いて来て…… おっと。 金とるといえば。だ。 ロッカー、金とられたろぉ〜〜?
[酔っているかのように、話が移り変わる。 ワタヌキは、黄色い、所々茶色くなった歯で喋るたび、『あいり』が口臭で地獄をみているとも知らない。 ポケットから輪ゴムで小さく丸められただけの1万円札の束から一枚抜き取って、『あいり』に差し出した。]
その歳じゃー、 場合によっちゃハッピーじゃあない損だろうからあ 最近の高校生はー、けっこうお金持ちだけど。
[ワタヌキは一万円を押し付けると、商店街へ、サンダルでぺたぺたと入っていった。]
(93) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[送ってから、DMで送ればよかったと気づいたが、既に送ってしまったし、別に自分のリプライを見ている奴が居るとは思えない。 リプライは消さず、でも同じような内容のメッセージをDMで彼女にもう一度送った。そういえば、何度も会っているのに電話番号もLINEのIDも知らない。]
[用事が済むと心が落ち着いてきたのを感じた。 返信を待つ間、アイリスのツイート一覧を覗いた。仲間内で彼女の痛々しいツイートを見せ合って笑ったりしていたので、面白いことを言っていないかという好奇心だけだった。]
ん……
[アイリスのツイートは一週間前で途切れていた。]
………んん?
[どうでもいいことを四六時中つぶやいていた彼女が、一言も発していない。]
(94) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[キャンディピンクのリップが、唇に映える。 黒目がちな瞳、校則で染められない髪。そのどちらも逆手に取ったドール系メイクは、誰に教わったのだったか。 いつの間にかしっかり身についたそれは、わたしを"中学3年生"から解放してくれた。 最後にツインテールの片方根元、これもまたショッキングピンクのエクステを足す。]
『やった(◕‿‿◕)いまから行くよぉ』
[返信>>73を確認すると、眉を吊りあげダッシュのスタンプを添えて、山手線のホームへ向かった。 途中、ふと。 目を引かれた先、立ち止まって見えたのは、ぶよぶよに太った双頭の男のステッカー>>0:78。]
うわ、キモ。
[一言、一蹴して改札へ急ぐ。]
(95) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[そんなバカな、とTwitterを検索すると、アイリスの安否を心配するリプライが少なからずヒットした。 どうやら本当に『音信不通』のようだった。]
(俺めっちゃ空気読めてないじゃん……)
[アイリス信者(いるんだよねそういうの)に叩かれるのが怖かったので、さっきのリプライを消した。ツイートを消したことなんて無かったので、だいぶ時間がかかってしまったが。]
(96) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 23時頃
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今は仕事でこっちやけど、 そのうちまた大阪帰るつもり。
[開いたままのFacebookの画面を傾けて見せると、 そこには眼鏡単体の写真の横に「石動太郎」の名が在る。 平成九年卒業だと付け加えて、OB会で名乗った名前。]
高円寺さんも、こっち住んでんの? めっちゃすごい偶然やな。
[世間話で、記憶を繋いで。
ふと。 そろそろあの店員は怒鳴り声から解放されただろうかと ラーメンと回鍋肉を求めて鳴く腹に唇引き結んで、 店奥へと視線を送ってみる。]
(97) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[店長に呼ばれて店奥に戻る。 今日はよほど人手が足りてなかったらしい。
接客中だろうがなんだろうが呼ばれた青年は 緊急の雑務を終えると、接客に戻ろうとした。その背中に店長から声がかかる]
『寧生、てめえシフトどうなってやがる お前規定ギリギリアウトじゃねえか! お上にケチつけられんの俺なんだぞ!』
『いや、だから僕さっき言いましたよ 聞いてなかったのかよぉ…! 客待たせてるんで 後でお願いしていいすか』
[うんざりしながら店長に中国語で応える。 この大雑把さが楽な時ももちろんあるのだが、 こういう事もたまにあるのがこの店で働く上での欠点だ。]
(98) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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―原宿・駅前―
あー、私バカじゃない?
[結局、少し走る羽目になった智恵美は、改札の前でエリを待った。メイクを直して、服を整えて]
(99) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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『あと、さっきからてめえの携帯が ガタゴトピーピーうるせえよ! 携帯くらい切れ!』
[店長が指差した先には、青年のカバンがあった。 鞄のポケットの中で、確かに携帯が鳴っていた。 マナーモードにし直すのを忘れたらしい。
慌てて、携帯を手にする。 電源ボタンを切るよりも前に、 通話画面が「通話中」に切り替わる]
(100) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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ああ、そうなんですね。 私は大学出てからずっとこっちですよ。 新宿駅から少し西の三鷹です。箕面ほどではないけど、静かでいいところですから。 ……偶然もあるもんですね。
[あまり面識はないが、懐かしさがないというわけではない。Facebookの写真を確認して、自分も彼と共通の知り合いであることを再確認した。視線は彼につられるように店内へ]
空きましたかね?
[自分は食べたばかりだから一緒に入るというわけにもいかないけれど。]
ここ、美味しいですよ。私も良く来ます。
(101) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[また不具合だろうか。万が一にもうっかり押していた、という事もあるかもしれない。慌てて耳に当てた。]
『 … もしもし。』
[――背筋が少し冷えるような、あの暗い声が 携帯の奥から聞こえた]
(102) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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『…あの…来てますか…?』
[声色の気味悪さに、思わず声が詰まっている間に]
『はい。ちゃんと来てますよ。』
[先程と同じ穏やかな声が「返事をした」。]
(103) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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(>>93) あ、あわ?泡……?
[自分の手を見返すも、泡なんてついてない、よね……?なんのことだろう。おかしなことを言う……おかしなおじさん。 そうするとロッカーの話になって、1万円札をぐっと押し付けられた。]
あ、ロッカー、た、たしかにちょっと……
[あの時は焦りすぎて考えられなかったが、言われてみれば一週間は経っていたのだから私は相当払ったはず……。]
え、で、でもこん、こんな
[突然のお金にどもりが酷くなって自分でも気に障る。だけど確かに財布に痛手だし、もらえません、と言いかけた口が止まってしまった。]
……あ、ありがとうございます……
[あんなにお金持ってるんだし……いいよね……。 と考えたところで遅く疑問にたどりつく。あんな厚みのある札束を、丸めてポケットに入れてる、汚いおじさん。 なに、なんなんだろうこのひと。]
(104) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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ソフィアは、なんかよくわからないシールが、近くの柱に貼ってあったので、特にわけもなくカリカリと爪で剥がした**
2015/06/01(Mon) 23時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 23時頃
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[でも、その危うい不審さに恐怖と不安を感じつつも、あまりにも正体の見えないおじさんに今の私はついていくことを良しとした。
まあね……私がどうにかなっても、困らないしね……。]
(105) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[携帯の向こうは、人ごみのようなBGMであふれている。 「 電車がまいります。ご注意ください。」と自動音声の音も遠くに聞こえている。 その手前に暗い声の荒い息が何度も聞こえた]
『大丈夫、寂しくなんかないですよ。』
[そのBGMを打ち消すようにぎぎぎぎぎぎぎ、と甲高い音が響いた。 車輪かなにかのブレーキ音のようであった。]
『ちゃんと見届けますから』
[ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり、と だんだんとつんざくような音が大きくなっていく]
(106) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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『お疲れさまでした。』
[甲高い音にまぎれるように、穏やかな声が言った。 音割れがする勢いで、大きな長い衝撃音が甲高い音に続く。
…何秒続いただろう。
やがて、ぷつ、と音を立てたあとツー、ツー、と 無機質な通話が切れた音が響いた]
(107) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[首筋から背筋にかけて、何かが這うような感覚がした] [心臓が、うるさいくらいに跳ね回っている]
[携帯の画面を見る。 通話画面はすでに終わっていた]
(108) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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『寧生! サボってんじゃねえ!!』
[店長からヤジが飛んで、 固まっていた青年は肩をびくりと上げた。]
〜〜〜〜〜 は、 はい 、
[慌てるように、接客へと向かう。 耳には先程のつんざくような轟音が残ったまま。]
(109) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[仕込んだスープもそのままに、店を出る。 ガラガラガラ、と音を立てて下ろされる真っ赤なシャッターに大胆に描かれた『たまらん屋』の文字。それが何だかとても滑稽で、恥ずかしく、情けなかった。]
(たまらんわ本当。開店三ヶ月で閉店とか、借金どーすんの俺。)
[赤い手ぬぐいを首に巻き、駅前でチラシを配ってくれていた彼女の姿を思い出す。手ぬぐいは彼女の提案だった。インパクトがあるし、あと、『神田川』に憧れがあるから。と、笑いながら言っていた。その彼女ももういない。店を開いた事で満足してしまい、営業に全く精を出せない自分に愛想を尽かした。それでも部屋を出て行く時、彼女は首に手ぬぐいを、赤いマフラーを巻いたままだった。]
(110) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[グリーンのラインが、ホームに駆け込んでくる。 時間が時間だから、まだそれほど混まない車内。窓に映る自分を、何度も確かめる。]
(シュシュ変えたほうがよかったかな)
[パッションカラーの中に、ゴールドがちらつく。 単体ではわりと派手だが、まぶしいピンクとラメに少し沈んでいるようにも見える。]
まいっか。
[あんまり智恵美にも評判が悪かったら、原宿でなにか買おう。 たった二駅、短い電車路はそれで終わって、山手の無限ループから抜けだした。]
(111) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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うン? >>104
あいりちゃんはハッピーになるために、 おれたちの所へくるんだろお? 「さんかく」を受け取った時点で あいりちゃんとおれはブラザーなんだ。
(112) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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あ〜、体中痒い……虫がうまれてくるのかなぁ、 一回あるんだよ、おれ、 いつパパになっちゃったんだろう こんなに痒かったら、名前をつけきれないよなぁ 太郎次郎三郎なんて名前今どきつけたら可哀想だし…
[背中を掻きながら、ワタヌキはぶつぶつ言っている。]
あっ おっほ、そうだよ、風呂に入ってないんだ。 昨日一昨日は盛り上がっちゃったからねー……
ともかく新宿行くからね。 ねえ中華好き?
ああそれにつけてもやっぱり北口は嫌だ…… おれは本当は地下鉄を使いたいんだけど、 新高円寺はもっと怖いんだよなぁ…… あ、カードちゃんとお金はいってる?
(113) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[山手線、新宿方面。 ドア付近に立ちながらスマホのブラウザを立ち上げる。 最後に閲覧したページがそのまま出て来た。『アイリス』で検索してたどり着いた、女の子がひたすら女の子の悪口を綴っている「しっとブログ」というブログだった。つらつらと過去ログを眺めてみる。]
(こんな風に言い放題すんの、気持ちいーだろなー。 ……でも、現実で言えないから、 わざわざこんなブログやってんだろーなー。)
[僅かな羨望と、反面、見下すような気持ち。 ふと、アイリスの記事に結構な数のコメントがついていることに気づいて、堀川は黙って見るに留めようと思ったが、気まぐれにコメントを残してみた。]
『んな事言ってるとアイリスに呪われるべ ^^ワラ ボリス』
(114) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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お、お待たせしてすいませんお客さん
え…と、回鍋肉とラーメン、でしたけ?
[小走りで石動達の方へ来て、ぺこぺこと頭を下げる。 忘れようと心掛けるものの、少し引きつった笑顔に、 顔色は少し悪いようにも見えた]
(115) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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美術館と井の頭公園やね。
あのあたりやと、 三鷹台駅前のと、吉祥寺駅裏のが“アタリ”やな。
[馴染みがある土地ではないが、 静かで良い町であると同意を込めて頷いた。
続いた独りごちるような呟きの真意は明かさず、 眼鏡のテンプルを指の背で上げ、位置をなおす。 何かを思い出すような目つきは レンズ反射に隠された。]
(116) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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(>>112)
ハッピーに……なるため……
[すぐには首肯できない言葉だったが、違うとはもちろん言えず。 なんとか、へらへらと笑って「ぶ、ぶらざー」と、ワタヌキさんと私を指差し合うことしか出来なかった。]
(117) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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――――……〜〜〜 んー、ん?
[美味いなら……と真弓の好評に期待を寄せたところで、 店の奥から轟く怒号に眉根を寄せた。
頑固親父が作る料理は美味いという都市伝説の真相、 しっかり確かめようと思いながら、 もごもご唇を擦り合わせた。
ようやく戻ってきてくれた店員(>>115)に ラーメンと回鍋肉一人前ずつを注文して。 よほどひどく叱られたんだろうと憐れむ眼差しで 顔色のすぐれない彼の顔を、眺めた。]
(118) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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む、虫?産まれる?
[もう話についていけるわけがないとは気づいた。あ〜お風呂入ってないよね、やっぱりそうだよねと思ったくらい。 わかった、このひとは頭がオカシイ。うん。]
[ガタ……っ
へらへらと笑って応じていると、なにか耳につく音がしたように思って、振り返る。 高円寺の通り、飲食店の多い並びの、細い路地にある青いゴミ箱が目についた。
その蓋が、ガタガタと、ゆっくりとあがっていく気が。]
(119) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 23時半頃
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――原宿――
ごめんね、なんか変なキモいシールがあってさぁ、キモすぎて見てたら遅くなっちゃった。
[改札で待っていた智恵美>>99に駆け寄る。それなりに待たせてしまったか、智恵美が走ってきていたとは気づけなかった。 加えて実際そんなシール、見てた時間は一瞬だったけれど、盛った言い訳はネタになる。 そうやって何でもないことを話すことすら、この仲間内では楽しいと思えた。]
あ、そうそう、ちょうどそんな感じのヤツ。 キモくない?
[柱に貼られていたシールを指す。 ネイルが剥げそうなのでシールを剥がそうとは思わなかったが、こうもたくさん貼ってあるなら鬱陶しい。 駅員とかが剥がすんだろうか。]
(120) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[ほんの少し。 もしほんの少し時間が、あと10分、15分、違ったら。
――通り過ぎてきた中央線>>106で起きたことを、わたしは知らない。]
(121) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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今ご案内しますね… て あれ。 お客さんたち、お知り合いで?
[憐れむようなまなざしを細めでちらりと見て、 もう一度頭を下げた。 耳の奥ではまだ轟音が鳴っている気がした。 何でもないような仕草で携帯を当てた耳を触る。
空いてる席へと促そうとした手前で、二人の様子を伺う] [二人分の席の用意がいるだろうか、と二人の顔を見比べた]
(122) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[ハンバーグ、ナポリタン、カレー、ナポリタン、ナポリタン。ハンバーグ。カレー。カレー。 うちにはこの三種類しかフードがない。 おまけに夜の客足はとても少ない。 一応酒はあるが、最近出来たチェーンの格安居酒屋の前では歯が立たない。 そう、だからこの歴史ある喫茶店は潰れるのだ。 オーナーのじい様が、これまたチェーン店に土地を売ってしまったから。]
(どうせなら俺にくれりゃーいいのに)
[洒落てて、超カッコイイ店をやるのに。そう思った。思ったけど口には出せない。 郊外とはいえ、エキチカで商店街の大通りに面したこの店を手に入れるために必要な金なんて、想像したくもない。 そもそもが、店はやりたいが、そのための勉強は何もしてこなかったのだ。だから、何をしたらいいかもよくわからない。 カウンターに立つオレは凄くカッコイイということしかわからない。]
(123) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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そうそう、ジブリの森ですね。あそこは予約制だからあんまり入った事はないんですが、井之頭公園にはよく行きますよ。一日のんびり過ごすのにはちょうどいいですね。箕面の滝をちょっとだけ思い出します。
………アタリ?
[>>116何か含みがあるようにも思えた石動の言葉に疑問の声を上げたけれど、本人が話すつもりがなさそうなら特別にそれ以上追及する事もなかった]
ああ……店員さん。さっきぶりです。ええと。
[注文を取りに来た店員に遠巻きに一礼した。随分小言を言われたようだったから少し憐憫のまなざしになった。社会人には稀によくある事だ。新社会人にはさらによくある事だ。自分の昔をちょっとだけ思い出した]
(124) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[スマホの振動。見れば、アラート通知だ。 帰れなくなるのが一番困る、とよく使う路線の運行情報はすぐ通知が来るようにしてあった。 中央線新宿駅、人身事故。運転見合わせ。並ぶ文字を目で追って、またスマホをロックする。]
ね、中央線止まったってー、こんな時間に。 ありえなくない? さっきまでいたし、新宿駅。 飛び込み見るとこだったかも。
[まるで実際自分が遭遇することを欠片も考えていないみたいに、隣の智恵美にそんなふうに笑いかけながら、カフェへの道を行く。]
(125) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[店内は既に誰もいない。閉店時間はとっくに過ぎている。 それでも店を閉める気にならないのは、もしかしたらアイリスがやってくるんじゃないかという淡すぎる期待からだった。
自分が主人公じゃないかという感覚。 受験に受かるとか。 買った宝くじが当たるとか。 ドラマみたいな出会いがあるとか。
そういうものに似た感覚で、アイリスを待っていた。 一週間も家出して、最後に俺の所に来るなんて(泣きながら、がいいな、特に)、カワイイじゃんとか思って。 そしたら、数日ぐらい俺の部屋に住まわしてやったっていいのに。]
[勿論、アイリスは来なかった。 次の仕事に響きそうな時間になって、ようやく閉店作業を始めた。**]
(126) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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……?
[ワタヌキは、『あいり』との距離が開いたのに気づいて振り返る。>>119 『あいり』が顔を向けているほうへ顔を向けた。
青色のゴミ箱の表面の縞が代わる代わる居場所を交代しており、膨張を繰り返している。 アスファルトと青色のゴミ箱が接地しているところに蜃気楼がみえている。 あついのだろう。中が温かいということが青色の色をみれば自ずとわかるので間違いがない。 もうじき溢れる予兆であると気づく。]
へへへ。 なんだかハッピーそうだな。
まだかと思ったが先に済ませてたなら安心したよ。
(127) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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あー。どうしようかな。
[確かに店の入り口付近で長話をしては商売の邪魔だ。石動の顔をちらっと見た]
ゆっくりお話をするなら、入りますか? 私……そう言えばデザートは頼んでませんでした、し。
[別腹だから大丈夫、と自分に言い訳した]
(128) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[書き込みが済んだところで顔を上げ、ふと外を見る。]
(え?)
[一瞬で通り過ぎていく景色の中に、赤色が見えた。 自分と同じように首に巻いた赤い手ぬぐい。彼女だった。 ずっと一緒にいた彼女の事を、見間違う筈もない。]
(あいつ?なんでまだ手ぬぐいしてんだよ。 えっ?もしかしてまだ俺のためにチラシ配り……? いやいやここ目白じゃねーし。 大体あいつ仕事中じゃん。ねーよ。 でも……LINEくらいしてみる?)
[電車が止まる。新大久保。 別れを告げられてから、一度も連絡を取っていなかった。思えば、彼女に対しても怠惰になっていたのだと思う。そうしてLINEを立ち上げようとしたところで、アナウンスが流れる。
『新宿駅での……、>>106 影響で……]
(129) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[ばっと視線を振りきってワタヌキさんに向く。]
……行きましょう!新宿!ですよね! おかねだいじょうぶですから!はやく行きましょう!
[ワタヌキの背中を押して歩き出す。あの不潔さに触ることも気にしてられなかった。 こわいこわいこわい。]
(130) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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偶然会うてん。 この店が、縁起良かったんやないかな。
[店員への世辞というわけでもなく、 通されるまま座席に着きながら真顔で言った。
悪い知り合いとの再会ではないと暗に伝え、 判断に困るふうな店員の眼差しに倣って真弓を見る。 視界の隅、耳を弄る店員の手付きは気になったが それを指摘するほど、厳しい客ではない。]
嫌なもん聞いた耳は痒なるよな。
[ただ、世間話の繋ぎ程度の軽さで、 先ほどの怒声を思い出しつつそう言うだけだ。]
(131) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[ポンポンピララ――
明るく軽やかな新着通知音。 握ったままのiPhoneの画面に、 ニュースAppが受け取った新着記事が浮き上がる。
【JR新宿駅・中央線ホームで人身事故、 防犯カメラの映像には……――】
事故によるダイヤの乱れをアナウンスする主旨の記事は 真弓や店員の目にも触れることだろう。
石動は「こわいねえ」と一言。]
(132) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[さっきぶり、という真弓に はは、と小さく笑って頭を下げる。 笑いにぎこちなさがあったのは、店長に怒られたからと 思われるだろうか。]
[デザートは、と聞くと青年はひとつふたつ頷いた。]
は。 杏仁豆腐おすすめすよ。
(133) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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(うわ、マジか……。すぐ動くかな……。)
[立ち上がりかけのLINEを閉じて、twitterを開く。 タイムラインを流し見する。事故の情報があるかもしれない。 そこまで多くないフォロワー、そこまで多くないつぶやき。 事故の情報は、まだないようだった。
ふと、アイリスのホームに飛んでみる、 やはり新しいツイートはない。]
(やっぱどっか行っちゃったのかなー。 それとも……死んじゃった……とか。 自殺、)
[繰り返されるアナウンス。]
(134) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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……?
[へろへろの生地越しにあの泡だらけの手に背中を押されながら、肩越しに低い位置にある頭を見て、ある解釈をした。>>130]
そうだなぁ、安心できるところへいこう。 深呼吸したほうがいいぜ。
だいじょうぶ、死ぬことはないし。 ピークは1、2時間だから。 ちゃんと時間はおれがはかってる。
安心していいぜ。
[二人は高円寺駅へと向かった。]
(135) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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そうですね。縁起の良いお店なのかもしれない。 香港の人のお店らしいですからやっぱり風水とか気にしてるんですかね。
[適当な憶測を述べながら、石動について店に入りなおす。]
杏仁豆腐お願いします。
[デザートのみ注文する。人との話中にスマホを弄ったりはしないのだけれど、石動のiPhoneの着信音が鳴ったのを見て、自分も取り出した。twitterのタイムラインでJR新宿駅での事故の話題が流れている。]
中央線?まいったなあ……三鷹行の電車、今日はかなり遅れちゃいそう。
[どうせ家にもすぐには帰りたくないのだけれど、これはこれで面倒だ。しばらくこの辺りで暇つぶしかな、と思って何気なく画面を切り替え、顔が引きつった。]
(まただ)
[先ほどブロックしたのとは別の「力士シールbot」にフォローされている。アカウントが微妙に違うが、業者サイトへのリンクを乗せる、例のレイバンのサングラスめいたスパムbotだ。ひきつった表情のままさくさくとブロックした]
………それで、ええと。えーと、……怖いですね。
[ひとまず石動には適当に相槌を打った]
(136) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[石動の言葉>>131に、青年は細い目を瞬かせた。 小さく息を呑む。]
へ。 あ。 ああ、 すいません。
[先程真弓に言った時>>3と違って、「大したことでは」とは続かなかった。音は今も耳に残っている。]
[明るい携帯音が響く。驚いたように石動のiPhone>>132へ視線を向けた] [画面が視界に入る]
(137) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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……………… 、
[思わず固唾を飲んだ。 時間は電話越しで聞いた通りの時間。 場所も聞いた通りの「新宿駅中央線」ホーム。]
… は はは マジすか、
[混乱が極まって思わず漏れたのは、 現実逃避するような引きつった笑みと声だった]
(138) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[高円寺の駅まで着けば、すこしは落ち着いてきた。ワタヌキさんの臭いのせいか周りの目が気になることを除けば。]
え、えーと、電車次は……あれっ
[時刻を示す電光掲示板に流れる赤文字は、人身事故って。]
電車……止まっちゃってますね、ワタヌキさん……
(139) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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― 駅運行案内板 ―
[ 【運転再開見込】中央線は、新宿駅での人身事故の影響で、上下線で運転を見合わせています。………]
(140) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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/* 村建て権限が今私にあるので、村建て人発言で描写したい人は言ってください。権限渡しますのでー。
(*5) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[杏仁豆腐を、と真弓に言われて、はっとしたようにオーダーを紙に取る]
へ。 あ ああ すいません。 回鍋肉、ラーメン、杏仁豆腐 すね。
少々お待ちください。
[取り繕ったように笑って、厨房の方へオーダーを届ける。 ひきつったような真弓の顔>>136には、首を傾げてから、声をかけた。仕事でもなんでもいい。少しでも気を紛らわせたかった。]
どうかしました? お客さん
(141) 2015/06/02(Tue) 00時頃
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[人身事故のニュース記事にざらりと目を通して、 画面に落としていた視線をわずかに上げ。 スマホを弄る真弓と、 言葉を失うふうな店員を、それぞれ見た。
どちらの顔にも妙な強張りが見える。]
――……あ。僕も杏仁豆腐食べるわ。
しばらく電車混むかもしれんし、 のんびり居座ったら この店の香港流な縁起にあやかれるかもしれんしな。
[手繰り寄せたiPhoneをタップして、 いたずら心から例のブログにアクセスしつつ。 緩く笑みを浮かべる口で追加オーダー。]
(142) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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―新宿駅・改札内側―
[もし同じ電車に乗っていたら何駅遠くへ行っても意味が無い。 そう考えた私は宛もなく新宿で乗り換える事にした。 その先のこと]
人身、事故?
(私には関係ない、私には関係ない、私には関係ない)
[ただ、悪いことが偶然続いただけ。くりかえし自分に念じた]
(143) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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ケイトは、青ざめ、その場にへたり込んだ
2015/06/02(Tue) 00時半頃
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あ、いえ。なんでも……ないんです。
[店員の声>>141に、自分もはっとしたように顔を上げて声をかける]
ちょっとスパムbotにフォローされちゃってて。ブロックしても同じようなのがまたフォローしてくるんです。面倒なんですよね、いちいちブロックするのって。 店員さんこそ、なんだか元気ないですね。お疲れかな?
[ふっとあまり元気のなさそうな笑みを浮かべて店員の方を見た]
すぐそこで事故ですもんね。東京だから仕方ないんだろうけれど、ニアミスって恐ろしいですね。
(144) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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[開いたブログはもちろん 「ミルフィ」の『しっとブログ』。
「ボリス」のコメント(>>114)の直下に書き込まれる
『新宿で人身事故だって〜 ミルフィ、調子いいね〜( ゚Д゚ノノ☆ 次は、誰かな? かな?』
不謹慎なコメント一件。]
ん?……高円寺さん、どうしたん。 [悪趣味ないたずらを終え iPhoneは眠らせテーブルに据えおき。 真弓の様子を窺う店員に気づき、首を捻った。**]
(145) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 00時半頃
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[杏仁豆腐の追加オーダー>>142には、一つ頷いてそれを厨房に伝えた。 なんでもいい、僅かでも平穏を感じたかった。 落ち着け、と緩く自分の手を握る]
[真弓の元気のない笑みを見て、細い目を一つ瞬かせた。 先程世間話していた時とは少し違って元気がない。]
あぁ、ツイッターすか。 変なのに絡まれちゃたんすねぇ。 あれ、報告しても報告してもきりないらしいすしねえ。
へ。 あ、や。 僕は別に そんな…、
[店員さんこそ、と言われて誤魔化すように笑いかけたあと 青年は言葉を軽く詰まらせた。]
(146) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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[少し逡巡するような間をおいて、 固唾を呑んで、口を開いた]
お客さん さっきのニュース ですけど なんか ほかに書いてありました?
えと 、 変な 奴がいた…とか
[おそらく、そんな奴は出ないとも思った。
電話で聞いただけのあの場の状況で考えるなら、 「あいつ」は何もしていない。 「見届けた」だけだ。 飛び込みに自殺の為の準備があったとも思えないから、 あるとすれば自殺教唆。そんなもの、その場でわかるとも思えなかった。]
(147) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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ヒナコは、ワタヌキについていくことにした。**
2015/06/02(Tue) 00時半頃
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あ……いえ。 ちょっと、ネットの面倒臭さにうんざりしてたとこなんです。 スパムって本当絶滅しないかな。
[ため息をついてスマホをしまう前に、ブックマークしているページを何気なく開いてみた。女子高生のブログだ。『しっとブログ』という名前の方が有名らしい。以前「ハゲ パワハラ うざい」でググってこのページが一番目に来て以来、なんとなくお気に入りに入れているのだ。]
(今日も荒れてるなあ…)
[人間はなぜ不快になるとわかってブログのコメント欄に目を通すのだろう。なぜコメントを残さなければ気が済まないのだろう。そんな哲学に踏み入りそうな思考を頭にめぐらしてはいたが、新着のコメントを残したのが隣の人間だというこれこそ偶然の一致には気づくはずもなかったのだった**]
(148) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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………変なヤツ?
[店員の何気ない一言が気になったように口を開く。何か心当たりでもあるのだろうか。けれど、自分から問い質すこともなく、杏仁豆腐が出てくるのを待つ。食べて、石動との旧交を温めて、そうしたら早めにこの場を立ち去りたくなっていた。
というのは、ふと見た窓の外の電柱に、さっきまでは気づかなかった力士シールの姿があったからだった**]
(149) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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― 高円寺駅 ―
[人身事故との放送が聞こえてきた。 案内板の文字は、てんで踊り狂っていて、ワタヌキにとっては読みにくいことこの上ない。 ワタヌキはため息をつきながら、『あいり』に頷いた。]
あーあ…… あいりちゃんみたいに、 おれのところに来ればよかったのにねえ…… そしたらハッピーになれたんだ。
まあ居なくなっちゃったものを嘆いてもしょうがない。 ここに居ると不整脈になりそうなんだ、おれは…… バスでいい? ついでにバス待ちながら休んでいい? 胸が痛いんだ…こっちだよ……
[ワタヌキは妙に元気を無くしてしまい、あばらの浮いた胸のあたりをおさえながら、くるりと踵をかえして、南口から出た。 断固として北口には近づきたくないらしかった。 バス停へ歩いて向かい、新宿へ向かうバスを待つ。]
(150) 2015/06/02(Tue) 00時半頃
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[ネットの面倒くささに辟易した様子の真弓には お疲れ様です、と何度か貰った言葉を少し困ったように送り]
あ、や えと、ないなら全然。 なんでもないす。
[真弓が聞き返してきたのに、 慌てて青年はふるふると手を振ってへらりと笑った。 石動の方もちらりと見て、青年に厨房から声がかかる。]
あ、注文 今持ってきますね。
(151) 2015/06/02(Tue) 01時頃
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[そそくさと厨房から料理を持ってきて 二人のテーブルの上に置く。]
はい、お待たせしました。
回鍋肉と、ラーメン、 あと杏仁豆腐すね。
そちらのお客さん、杏仁豆腐今お持ちします?
[石動の方へ声をかけて、頷いたなら杏仁豆腐も持ってきただろう。 窓の外、近くの電柱に気味の悪いシールが 増えていることにはまだ気づかぬまま]
(152) 2015/06/02(Tue) 01時頃
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[バスに揺られること18分ほど。 その間、『あいり』は悪臭に耐えなければならなかった。 高円寺北口からの距離が離れるほどにワタヌキは元気を不要なほどに取り戻し、無神経に臭う脇毛の周りや、フケがぱらつく頭を時折掻いていた。 到着した先は、新宿西口のほうである。
ワタヌキ個人の目的地とは『香港小吃』だ。 彼が『あいり』に話していた用も、それである。
『香港小吃』に向かうまでの間、ワタヌキが絶対に通りたくない場所がある。 何を隠そう、彼は「警察恐怖症」なのだ。
高円寺北口には交番がある。 それを思うと、駅の中でじっと運転再開を待つことは出来なかった。
あぁ、新宿警察署新宿駅西口交番、こわいよ、新宿駅西口交番、ぜったいにいくもんか、新宿駅東口交番…… 絶対にそれら周辺に近づくことはしたくない。
ワタヌキは少しでも心の安寧を得られる『地下』を選びながら、駅を抜けて、香港小吃を目指すことにした。]
(153) 2015/06/02(Tue) 01時半頃
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―新宿駅―
「大丈夫ですか?」そう声をかけられ我に帰った。大学生、といった風の青年だった。 こんな所でへたりこんでいたら、心配そうに見ている青年に頭を下げ、大丈夫ですのジェスチャーをしながら歩きだす。
(どこか、お店に入って休もう)
喫茶店を探したかったけれど、最初に見かけた飲食店は香港小吃という中華料理店だった。食欲はなくてもなにより休みたかったので、お店に入りメニューから小さそうな飲茶と茉莉花茶を選んで注文した。
(154) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 02時頃
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― 恵比寿 / 診療所 ―
[整形外科のある地元の診療所。 診察待ちの席の一つに、小さくなって座る。 ここには昔、自転車で転んで骨折した時にも来た事があった。 優しそうなおじいさん先生に診てもらった記憶がある。]
(逃げたい……)
[決して悪くないイメージだった診療所に、こんな境遇で訪れる事になろうとは。 この後、事情を説明した上で、顔や全身の傷を診てもらわなければならない。 診察待ちというよりは、刑の執行を待つ囚人の気分だった。 あとどれくらいで自分の診察だろうか…… 伏せていた顔を少し上げ、周囲を見る。]
(155) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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……?
[変だった。 ここに来たときは、5人ほどの人が今の自分と同じように座っていた……と思うのだが。 今は、自分しかいない。]
『廻谷さん、どうぞ』
! っ、はい。
[呼ばれたので、緊張しながら診察室へ入った。]
(156) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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― ファミレス / 女子高生の会話 ―
『じゃあさー、アレ知ってる? 「性格をなおす医者」ってやつ。』
『んー? カウンセリングとかそういう話?』
『いや、そういうフワッとしたやつじゃなくてさー。 もっとガチでなおすんだって!』
『ゴメン、あんたの話がフワッとしてて良くわからん。』
『えっとねー… 例えばさ、周囲に馴染めないとか、何かと不幸な目に遭うとか、とんでもない選択をしちゃう人って、いるじゃん? それでもう、心がぼっきぼきに折れてる人とかも、いるじゃん?』
『まあ、いるんじゃん?』
『そういうのって、全部そいつの「性格」が悪いらしいのよ。 その先生に言わせると。』
(157) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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『…いや、何となくわかるけど。また随分と極論だわねオイ。』
『だからその先生はね、患者の性格の病んでるポイントを見つけて「手術」でなおしちゃんだってさー。』
『手術って何やんの…? 頭蓋骨に穴開けてメス突っ込むやつ?』
『知らなーい。でもサダ先輩の友達が、耳鼻科でその先生に会って人生変わったらしいよ。 ミッシーのお姉ちゃんは、産婦人科でその先生に診てもらってから彼氏できたんだって。』
『「直す」と「治す」どっちなんだこの場合。 ていうか……与太話にしても、細かいとこの詰めが甘すぎやしない?』
『でもホントに、どこにでも現れるんだって! 都内の病院とかクリニックを転々としてるっていうウワサなの。 しかもイケメンなんだってさー。 私も診てもらいたーい。』
(158) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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― 恵比寿 / 診療所 ―
(あれ……?)
[待っていたのは、端正な顔立ちの男性医師だった。 前に骨折を診てくれたおじいちゃん先生を想定していたので少し戸惑う。息子だろうか。]
……あ、えっと。 その。今日は…… 実は……
[この場に来た理由を思い出し、夫から受けた暴力の事を、たどたどしく話し始める。]
……ぅ、 すん、 えぐ……
[話している内に溢れる涙は止められなかった。]
(159) 2015/06/02(Tue) 02時頃
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『それは、つらかったでしょう。』
『貴女は必要以上の苦しみを受けていた。』
『でも、もう大丈夫です。』
(160) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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『手術をしましょう。』
『貴女の性格が健康さを取り戻せば』
『すぐに人生も良くなるはずです。』
(161) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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……えっ?
(162) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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メルヤは、 ――――…… 、 **
2015/06/02(Tue) 02時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 02時半頃
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― ファミレス / 女子高生の会話:2 ―
『あとアレだよ。「定員村」』
『ドレだよ。それも知らないわ。 というかアンタ本当好きな。よくわからん話。』
『結構昔、明治くらい?から呪われた土地があってさ。』
『いきなりだね…好きならもう少し、話の振り方とか勉強しようね……』
『当時の罪人たちが集められて、その土地に放り込まれたの。 罪人全員が、その土地の呪いを鎮めるための「人柱」。 そして、「人柱」の人数は過不足があっちゃいけないの。』
『どういう事?』
『その土地に住む「人柱」が増えたり減ったりしたら、一年以内に元の数に戻さないと「人柱」全員が死んじゃうの。 だから例えばその土地で子供が産まれたら、代わりに誰かを殺したり追い出したりしたんだって。 逆に誰かが死んだら、他所から人を浚ってきたりしたみたい。』
(*6) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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『め、めんどくさ…… 何その回りくどいシステム。 そもそもなんでわざわざ罪人を集めたのって話じゃん。』
『「人柱」になった人が亡くなったり、その土地を出たりする毎に、少しずつ土地の呪いが薄まるんだってさ。 呪われた土地を、何代もかけて綺麗にするっていうのが罪人たちに与えられた罰なの。 この風習がね……現代でも続いてるってウワサ。 度重なる市町村合併で「定員村」の元々の名前は残ってないけれど、その地区に住んでる人の数は昔のままなんだって。』
『で、どこにあるのその地域。』
『さあ?』
『だと思ったわ……』
『でね、定員から溢れて土地の外に出た「人柱」は、もう呪いの一部ををその身に引き受けてるのね。 だからその人自身が「よくないモノ」として、周囲に害を及ぼすようになるの。 もし身近にいたら、って思うと……怖いよねー。』
(*7) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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『よくないモノって?』
『よくないモノはよくないモノだよ。』
『フワッッッとしてるなああああ!』
『この手の話は大体そんなもんだよ?**』
(*8) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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/* >>*5 村建て権限持ち了解ですー。 今は特にないけど、村建て発言使いたくなった時にはお借りしますー。
(*9) 2015/06/02(Tue) 02時半頃
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ね、そういや。 ネットで知り合って恋愛って、あると思う?
[カフェへの道、ひとつの話題は長くは続かない。 困りはするがどうにもならない人身事故については、話を持ちかけただけで放り投げた。 次に口をついたのは、教室で聞いた他愛もない話のこと。]
なんかね、ガッコの子のお兄ちゃんの、片想いのダレかが消えちゃったんだってさ。 それより、今日のシュシュ変じゃない?
[そして口にはしたものの、あまり興味もなかったその話題については、誰かが消えた、以上の認識を持たずに、また通り過ぎる。 巻いた髪に手を触れた。 目的地はもう目の前**]
(163) 2015/06/02(Tue) 03時頃
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[石動に声をかけた後で、入口のドアが開いた。>>154 青年は反射的に声を出す]
いらしゃいませぇ
[二人へ頭を下げて離れると、神谷の方へ 頭を下げて歩み寄る。学生だろうか。 歳は同じかこちらが少し上くらいだろうか。近そうに見えた。注文の品を聞いて、少し時間が経ってから厨房で用意された品を彼女のテーブルの上に置いた。]
(164) 2015/06/02(Tue) 04時頃
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[…少しでも時間ができれば、 じわじわと思考があの轟音に飲まれそうだった。
……僕の携帯が、自殺教唆の犯罪者と繋がっている。
どうしよう。 どうしたらいい?
あんな気味の悪いものを聞いて、怖くないわけがない。
警察に…いや、警察は避けたい。 まるでバイト先の知り合いみたいだけど、 警察に行く勇気はない。]
(165) 2015/06/02(Tue) 04時頃
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[ …そうだ、言ってたじゃないか。 代理店に行けば。まだ。 なんとかしてくれるかもしれない。
それも怖いなら、こんな携帯捨てればいい。
少し落ち着いた後、バイトが終わった後にでも。 嫌ならそれで、もう関係無くなるはずだ。
――― 嫌なら、それで。 ]
(166) 2015/06/02(Tue) 04時頃
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[青年は小さく息を吸って、飲み込んだ。 なるべく自然なふりを続ける。]
…お待たせしましたぁ。
……。 …あの、大丈夫ですか? なんか顔色よくないすけど。
[神谷の顔色を窺って、青年は軽く声をかけた。**]
(167) 2015/06/02(Tue) 04時半頃
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>>120 あ、ううん、私も結構今来たばっかりだから大丈夫!
[エリちゃんは相変わらず可愛い格好だった。可愛い。ちゃんと自分の可愛さを知っていないとできない、そういうメイク、ファッションだ]
このシールねーめっちゃキモいよね。最近なんか結構貼ってあるよね。意味わかんない。
[特に、『リーク』なんて探して街に歩いていると、それに出くわす頻度は多かった。それは言葉の通り至る所にあったと思う。あまり注目はしてなかったとはいえ]
(168) 2015/06/02(Tue) 06時半頃
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>>125 えー、人身事故? めっちゃギリギリだったねー。帰るまでには動いてるかな。
[それだけのリアクション。 人身事故。珍しいことじゃない。いつもどこかで、誰か、知らない人が、知らないところで死んでいる。 どんなに無縁な人でも、孤独な人でも、電車のダイアが止まったら、その一瞬が花火みたいに、あるいは東京の路線図のように、ばっと色んな人との縁が生まれるような、そんなイメージがある]
>>163
えー、ネット? うーん、ありじゃない? 会ってみてやっぱりナシだったら別れちゃえばいいんだし。ネット上じゃどんな人かわからない、っていうかもだけど、そんなの会ってみてもすぐにはわかんないよねー。
[友達にも、それがキッカケで付き合い始めたって子はたくさんいる。そして、ネット上でもういなくなっちゃった知り合いも、そういえば確かにたくさんいた]
[もう名前も思い出せないけど、そういう人も、『リーク』で会えるだろうか]
(169) 2015/06/02(Tue) 07時頃
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ん、大丈夫可愛いよー。エリちゃんセンスいいから大丈夫だよ! それくらいの方が、顔の方に視線が行くからいいと思うなあっ。むしろ私、今日の感じ好きかも。
[件のお店、『garden*garden』について、入店する。最近できたお店で、内装はフィンランドとかスウェーデン風の、ナチュラルな感じを推したデザインだった。私たち二人は、特に待たされることなく席へ通される**]
(170) 2015/06/02(Tue) 07時頃
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[内装に反してメニューは意外となんでもありなようで、ケーキの種類は豊富だった。一応飲み物のイチオシが、フレッシュなハーブティーであるくらいだ。値段はそれなりにする]
わー! すごーい、美味しそう! 結構色々あるねぇ、迷っちゃうな。エリちゃんは何にする?
[一つしかないメニューをシェアして、これが美味しそうでもこっちもいいかも、とあーだこーだ盛り上がる。結局、ニンジンとフランボワーズのムースミロワールと、オススメのハーブティーにした]
[注文が済んだのち、話題は再び回帰する]
あっ、もしかしてそのいなくなったの、アイリスって子じゃない? なんか目立ってる子だったからちょっと話題になってたよね。私フォローしてないからあんまり知らないんだけどねー
[ネットで遊べど、ネットの世界はよくわからない世界だ、と思った**]
(171) 2015/06/02(Tue) 07時半頃
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―新宿区某所・社内―
「中央線止まったってよ。ご奉仕が捗るな」
[誰に言うとでもないその言葉につられて隣の席に目をやると、27番が受話器を置いたところだった。ほんの数秒前まで送話口から漏れる怒鳴り声を聞き流しながらケータイをいじっているのを見たばかりだったので、またずいぶんと器用なことをしているなと感心していたのだけれど、どうやら路線情報を確認していたらしい。そんな27番の足元には段ボールと寝袋。どうせ使わない路線のことなんか調べてどうすんだ? とも思うが、一抹の望みを捨てきれない気持ちもわからなくはない]
「……飯、買ってくる」
[同僚の言葉にはろくに返事を返さず、俺はそれだけを告げる。オフィスの空気が張りつめる。アポもとれてないのにオフィスを離れる気か? と問いたげな視線がいくつも俺に突き刺さった。右隣の40番が、ガムテープで受話器とくくりつけられた右手をあげる]
「俺のも」
「皆の分買ってきてやれ」
[上司のその一言で、視線の槍が霧散した。4ナイスフォローと思ったが、嬉しそうなその顔を見てこいつはタダ飯にありつきたいだけだなと考えを改めた。デリバリーNo.33には、夕飯代を請求する勇気がない]
(172) 2015/06/02(Tue) 09時頃
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(>>153)
[バスの中は最悪だった。一言で言って最悪だったし、最悪以外に言うべき言葉を見つけられなかった。 そんな行き詰った考えを堂々巡りするくらいしか出来ることはない。 ワタヌキさんの臭いに鼻が曲がることもそうだが、その悪臭を放つおじさんの隣に座って、延々としゃべりかけられること。 周りのひとが見てくる……嫌そうな目で、その責任を私に求めてくる……違うんです、すいません……ごめんなさい。 早く着けと、下を向いてとにかく祈った。]
(173) 2015/06/02(Tue) 09時頃
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― 新宿歌舞伎町 ―
[『あいり』の切実な祈りの結果、バス内での心象がどうなったかなど、もちろんワタヌキの知るところではない。 新宿丸ノ内線の東西に渡る通路から、歌舞伎町方面に向けて地下を抜けて、歌舞伎町のあたりをワタヌキは『わざと』遠回りをした。 それでも交番近くには近づくことはなかったが。]
ここにはさぁ……目がいっぱいあるんだよ。 目だ、目、目、目……あるだろ……な?
だから歩くんだよ、さんかくを見せにさ……
[もしかすると、実態は、話し相手になってくれ、かつ断れない女子高生が着いてきてくれる事に気を良くしてしまった、大金を拾った浮浪者が、目的地に着いたと言いたくなくて、闇雲に歩いているだけなのかもしれない。 勿論、そうでないかもしれない。]
あ でも あんまり近寄りすぎずに歩いてね…… あんまり仲良しにみえて……あんた学生鞄もってるし…… もし「大丈夫ですか」なんて そ、そう、たと、たとえば、 け、けい、警察に質問されたらと思うと…… うン……っ……だめ……クソが飛び出そう……
(174) 2015/06/02(Tue) 10時頃
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目……っていうのは、わかりますけど……
[さんかくってなんだろう。ミサンガについたダビデの星に私は気づかない。 新宿に着いてからよくわからない道を通らされてちょっと疲れてしまった。 高円寺や六町と違ってこの街には私も多少慣れはあるから、ワタヌキさんの進むルートがまっすぐどこかへ向かうためのものじゃないことはわかる。 このおじさんは何をしたいんだろ。
どこかに連れてって売り飛ばすとか?と妄想が出てくると思わず笑えてしまう。]
(175) 2015/06/02(Tue) 11時頃
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[近寄りすぎないでと言われれば、もちろんですと言わずに答える。 鼻がバカになって悪臭には慣れてきたけど、それでもちょっとね。 そうか……制服と鞄、目立つかな。この時間ならまだ大丈夫だと思うけど。]
警察……嫌いなんですか?
[嫌いというか、これは避けたいのかも。後ろ暗いんだきっと。捕まりそうなこと、してるんだ。 あ、もしかして脱法ハーブ……?なんて思い至った。エスニックなお店と、お香の匂いにはなんだかそんなイメージを連想した。]
だ、だいじょうぶです。私も、け、警察は、今はちょっと……遠慮したいし
[気を付けますね、と加えた。]
(176) 2015/06/02(Tue) 11時頃
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嫌い……? 嫌い……。 でもそれはコワいからだよ……。 パトカーとか見るとタマが、こんな、 こんな、こんっっっなちっちゃくなっていくんだよ…… 今も想像しただけでこんな……触る?たしかめる?
[親指と人差し指で輪をつくって、指の先と指の先の隙間で小ささを強調しながら「こわいこわい」と繰り返した。]
みんなで「こんなに怖いんだぞ」って脅かすから、 おれも怖くなっちゃったんだよ……。 あるだろそういうの……? おれ別にパクられたことないけどね……。
………
………
(177) 2015/06/02(Tue) 11時頃
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触んないです……お、おかねとりますよ……
[げんなりしてため息つきながら言ってみる。]
ああで、でも……ありますねそういうの
[こわいこわいって言われて、こわくなっちゃうの。あるなあ。 ……私は昔からなんでもこわかったかも。]
逆もありますけどね、こわくないこわくないって言われて ……やってみて、こわくなくなったりとか
(178) 2015/06/02(Tue) 11時頃
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ワタヌキは、「そっちはお金とってるんだ…」と感想を言い、「手でもとりなよ」とおすすめした。
2015/06/02(Tue) 11時半頃
ヒナコは、汚いおじさんにうまいこと言われてなんだか悔しくなった。
2015/06/02(Tue) 11時半頃
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[ワタヌキは、狭い通りにきて、何かを探すように顔をあちこちに向けている。]
あぁ、そういうのもあるね…… 善かれ悪しかれってやつだよなァ。 さぼりとか、たばことか…… アレなるべく混ぜないほうがいいとおれはおもうけどね。 ニコチン中毒になっちゃうもん……
[ワタヌキはいがらっぽい声で言った。]
いいコトもあるよね。 幸福のヒントを知ってるだけだったりするんだ。 おれたちも時々、最初はこわがられたりするけどさ…… ……
………あっ、 ここがいいや。
[ワタヌキはまだ開く前の、シャッターの閉まった縦に細長いビルとビルの間に、潜り込んでいった。]
(179) 2015/06/02(Tue) 11時半頃
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―新宿・香港小吃―
>>167 あ……いえ、大丈夫です。ちょっと人身事故の話聞いて、それで少し。
[料理を持ってきてくれたウェイターさんが心配してくれた。 初対面なのに、お店の人だと少し安心するのはなぜだろう。 さっきの人だって善意の心配だったはずなのに]
……あの、すみません。変な話なんですけど、このお店のお手洗いって鏡ありますか? 私ちょっと、鏡って苦手で。入ってどちら側にあるかだけ教えて欲しいんですけど
(180) 2015/06/02(Tue) 11時半頃
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(>>179) [新宿の狭い通りは、少し怖い。雑然としてて、だいたい汚いし、風俗店とかよくわからない店とかが無理やり目に入ってくるし。 色んなひとがこわがるものや、色んなものをこわがらない人が、潜んでいる気がする。 そこを何か探し回るワタヌキさんを見て、汚い野良犬みたいだなって。]
……はあ……おれたち……?
[ハッピーとか幸福とか、そんな言葉ばかりこのおじさんは言ってる気がするけど、私にはこのひとが幸せそうにはあまり見えなくて。 それよりその「おれたち」って、多分私は入ってない。誰のことだろう。お店にいた外国人?それとも、また意味のわからない言葉なだけなんだろうか。 ]
あ、あ、まって……
[考えていると突然ワタヌキさんはビルの隙間にするりと入っていってしまった。 本当についていっていいものか迷うところだけど、行くしかない。 私はアイリスのことを知りたいんだから……。 おじさんの背中を、遅れながら追っていく。]
(181) 2015/06/02(Tue) 12時頃
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[曇り空が、ついにぐずりはじめたのだろうか。頭に一滴水がかかったのを感じて、ワタヌキは汚い髪の奥を指の腹で触った。
室外機や、換気口、いくつものパイプ、古びたアスファルト。何に使ったのかもわからない板や、大きなゴミ箱。 それらにぶつからないようにしながら平気で奥へ入っていこうとする。ワタヌキは後ろを振り返った。]
ん
あ……いい
そこでストップ。 1歩下がって、もう1歩……。
(182) 2015/06/02(Tue) 12時頃
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そこで立ってて。 いい感じに影になる。
[ワタヌキはそう言うと『あいり』に背中を向けた。]
怖い話したらオナカいたくなってきちゃったから…
[ハーフパンツに手をかけた。]
うんこするね。 もう我慢できないし……
あ、ちゃんと見てて……
(183) 2015/06/02(Tue) 12時頃
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[ストップと言われて素直に止まったら、ワタヌキさんが突然何か言い出して。]
……は……?
[ハーフパンツに手をかけている。 そういえばさっき、くそがとびでそう……とか言ってたような。]
え、ちょ、ちょちょっ……は、え?
(184) 2015/06/02(Tue) 12時半頃
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[誰か来ないかちゃんと見ていてくれと言ったつもりで、具体的なところはついうっかり言い忘れた。ハーフパンツをずり下しながら、つぶつぶザラついた黒っぽい尻をむき出しに、ゴミ箱の横に屈んだ。]
……ふっ……ん
[穴からひり出そうと力んでいる。]
あ…… で…… なんの話だっけ……?
(185) 2015/06/02(Tue) 12時半頃
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『おれたち』……あぁ……、あいりちゃんは……っ これからだからね……っ
[屁の音がいくつか、小刻みに聞こえてくる。]
でも幸せにちゃんとなれたら…… おすそわけもしてあげるのが…… さらなるハッピーの秘訣だからねー………っ
[出始めは意外とカタめ。 「ぽと」と一度何か落ちて、「んぁ……っ」と力みおわったあと息が漏れて、ぽと、とさらに落下音がある。]
………、 …………
あいりちゃんノートもってない?
(186) 2015/06/02(Tue) 12時半頃
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[止めることはできなかった。流れるように自然に、汚い野良犬は尻を出し、思うようにし始めた。]
―――――っ!
[声にならない悲鳴を、もはや涙まじりに私は胸の内に叫んだ。 というか。 っていうか。 「ちゃんと見てて」って、何……?!]
[見ててと言われて、断る暇を与えられなかった私にはそれを拒否できなかった。 一部始終何も言えず見させられて、悪臭が漂ってきて……。
ノート持ってないと言われた時には何も考えられず、何に使うのかも考えず鞄からキャンパスノートを一冊取り出して渡した。 きっと私は虚ろな目をしてた。 尻を出したままのおじさんに近づいてノートを渡したあと、一気にこみあげてきて後ろに走って。 私は少し吐いた……。 喉を痛みが通って抜けていった後に、あの臭いが漂って入ってきて全然すっきりしない。]
(187) 2015/06/02(Tue) 13時頃
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[また一滴水が落ちてきた。本当に雨が来るかもと思う。 本降りの前に屋根のあるほうへ移動しなければ…… 考え事とは別に「ウォシュレット」と呟いた。魅力的だが、心の余裕に欠ける窮屈な表の世界では、このままじっと雨を待っていると誰かに怒られるに決まっている。 「見てない」誰かの足や、「見てないことにした」誰かの目などを感じながら、優しい女子高生が差し出してくれたノートを一枚千切って、ノートを返そうとするも、既にそこに姿はなかった。 紙をよく揉み、尻をふく。立ち上がりざまハーフパンツを腰骨に引っ掛けて、使い終えた紙を、近くにあったゴミ箱にいれる。 出たものは……手で掴んで片付けてもいいが、雨に流して貰うのもまた自然だろう。]
おれのはいいぞ、食うと強烈にハッピーになれる。 大きくなれよ。
[屈んでいる時から既に寄ってきていた虫に対して慈愛の視線を投げかけながら囁いた。]
腹が治ったからもう大丈夫。
[と声をかけたが、女子高生はあまり大丈夫じゃなさそうだった。]
ノートありがとう。返すね。さあ……次で目的地。 さっき知ってる顔も見たからねー。
(188) 2015/06/02(Tue) 13時半頃
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[ノートを返されたけど、何に使ったのかわかったし、あの手で持たれていたものというのが強烈に嫌だった。]
なん……なんなんですか……もう……
[私は半泣きだった。半分以上泣いてたかもしれない。 もう嫌だと思いながら、それでも私はこのおじさんについていくしかない……。]
(189) 2015/06/02(Tue) 14時頃
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ぁ、ああ。 それは。
[お気の毒に、と 神谷の言葉>>180にひきつった笑みを返す。 仕事に現実逃避したくても、そうはさせてくれない。 今あのホームはどうなっているのだろう。 ……「電話先の声」はどこへ行ったのだろう。]
(190) 2015/06/02(Tue) 14時頃
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[すみません、と声をかけられて 外しかけていた視線を神谷へ戻す]
へ。 鏡…すか? ありますよ。
あぁ…ええと。 扉開けて…右手、だったと思いますけど。
[鏡が苦手、と聞いて細めで神谷の顔を見ながら目を瞬かせ トイレの扉を手で指し示した。 トイレの扉には、はがれない奇妙なシールが張り付いたままだ。]
(191) 2015/06/02(Tue) 14時頃
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[『あいり』は野良犬おじさんからノートを渡されるまま受け取ってしまう。 もしかすると、あっちむいてホイで指のとおりに首を動かしてしまう人なのかもしれない。 目を潤ませて、顔を青くするやら目を赤くするやらしている『あいり』が、「なん」と繰り返す。 それで思い出した。>>189]
そういえばなんでこっち見てたの? 趣味?
[通りを見ていてくれと言ったつもりのワタヌキは知らず非情な言葉をかけた。]
あいりちゃんは優しいねえ……。 おじさん、あいりちゃんが好きになってきちゃったよ。
(192) 2015/06/02(Tue) 14時頃
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―新宿駅・香港小吃―
>>190 >>191
あっ…ごめんなさい。
[引きつる笑顔に、反射的に謝ってしまった]
できるだけ、気にしないようにしようと思います。 お手洗い、お借りしますね。
[そう言ってトイレの扉を開ける。張の言う鏡の位置が合っていれば見ないでやり過ごしただろうし、他にも鏡があったなら短い悲鳴が聞こえるだろう]
(193) 2015/06/02(Tue) 14時頃
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なっ……あ、あな、あなたが、見てろって……!
[(>>192)予想外の言葉に私は心底裏切られた気分で、とにかく絶望した顔をしてただろう。涙も逆に止まるくらいだった。]
……好きにならなくていいです……ほんと……もう行きましょう、目的地……
[私は嫌いです、とは言えなかった。私に誰かを嫌いになる資格なんてないし。人を嫌いになるのは、こわいから。]
(194) 2015/06/02(Tue) 14時半頃
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―新宿区・某所―
[コンビニで買えるものを頼んでくれればいいのに、先輩たちはやれどこどこの弁当だの、どこどこのチャーハンだの、好き勝手なオーダーを俺に押し付けてくる。何処にも×2の二文字が見えないメモ帳に視線を落として、何度目かのため息をついた。 そのため息を押し返すように、ビル風がさっと吹き抜けた。 その程度の事に、少し癒されてしまう自分に気がつく。事務所にはため息を妨げるものなんてPCのモニターくらいだ]
>>176 [……警察……気を付け……]
[ふと、その声が耳に入った。 この新宿の喧騒のなかで、どうしてその声だけが聞き取れたのかよくわからない。警察という響きの不穏さか、その声のあまりの頼りなさが逆に悪目立ちしたからか。 辺りを見回すと、小汚ないおじさんに女子高生。少し離れてあるいてはいるけれど、なぜかその二人は連れ立っているようにしか見えなかった。その二人から視線を外せない。犯罪の臭い。でもどうする? 声でもかけるのか? 援交じゃないですか? って。 それでなんになる。そんなことにいちいち首を突っ込んでどうする。 ……そう言い聞かせて、俺はなにも見なかった振りをする。気になっているくせに]
(195) 2015/06/02(Tue) 14時半頃
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へ。 あ 、いえ。 こちらこそ
[こちらも反射的に頭を下げる。 元からいいわけではない、が今のは接客態度がよろしくなかった、と言われてもまあ仕方ないと思っていた。 だから、謝られた事が意外だった為に、漏れたのは存外間抜けな声だった。]
『……大丈夫かあの お客さん』
[トイレに入るのを横目で見送って、人に聞かれないように、ぽつりと口内で訝しげな声を漏らす。
鏡が苦手だ、という話はまあ、少なくもあるが聞いたことはある。 ただ鏡の位置を聞く程苦手、という人は初めて見た。顔色も悪そうだったし、トイレで長居もありえるだろうか、とともちらと思いながら。]
(196) 2015/06/02(Tue) 14時半頃
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― 新宿『香港小吃』 ―
[脱糞を不必要に見せつけられた女子高生を連れ、ワタヌキは新宿にある中華料理屋に向かった。 『香港小吃』という。 威勢のいい中国人経営者の店だ。 そこに雇われている香港出身の若い従業員にこれまた用があり、時々仕事を頼んでいる。 バイトを掛け持ちする働き者の青年だ。笑うと目が糸のようになる。]
席はあいてるかなぁ〜?
[ワタヌキはいつもどおり、濁った胡乱な目で、店の入り口に立つと、店内を覗きこんだ。]
(197) 2015/06/02(Tue) 14時半頃
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[ふと、店の入り口を見ると 見知った顔がそこに立っていた。>>197 青年は男の小汚さを意に介する事もなく、 へらと笑って目を糸のようにして笑った]
あれ、ワタヌキさんじゃないすか!
いらしゃい あいてるすよぉ! 今日は何にします?
[相変わらずの促音の撥音が壊滅的な日本語で挨拶をして 頭を少し下げ、席へと促す]
(198) 2015/06/02(Tue) 15時頃
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[ワタヌキさんがその悪臭のまま飲食店に入ろうとすることに驚いたが、結局止めることも出来ずについていくことにする……。]
(199) 2015/06/02(Tue) 15時頃
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[見知った顔が来ると、少しぎこちなかった対応も調子が戻ってくるようだった。青年は、後ろから来た少女に、意外だという風に細目を瞬かせ]
あれ。 ワタヌキさん なんだか珍しいお客すね。 おともだちで?
[ワタヌキとひなこの顔を見比べ、ひなこへへらりと目を細めた]
(200) 2015/06/02(Tue) 15時頃
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― 新宿『香港小吃』 ―
[トイレから戻ると今まで無かった匂いがした。 きょろきょろと店内を見渡し、発生源を確認すると、 よりいっそう気を沈ませながら席に戻った]
(201) 2015/06/02(Tue) 15時頃
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やー寧生君〜!元気そうで結構結構〜。
[汚い身なりで現れたワタヌキを、張寧生は笑顔で迎えてくれている。慣れているのかもしれない。]
あいてるぅ?そうなんだよぉ、新しい友だちなんだ。 で、寧生君に会いたかったってわけ〜。 でも今日はチョットにするね。
[腕を持ち上げて、服の肩口を嗅ぐ仕草をする。 腕についたダビデの星がぷらぷら揺れた。]
ちょっとニオウらしくて……
(202) 2015/06/02(Tue) 15時頃
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[ニンシュンと聞こえてきたのはこの店員さんの名前だろうか。発音もだいぶあやしいので、中国系の人なんだろうな。 どうやらワタヌキさんはこの人に私を紹介するつもりだったらしいので、とりあえず会釈しておく。]
ど、どう、どうも……
[自分の声だけど、小声なうえにどもってしまったのがすごく恥ずかしい。]
(203) 2015/06/02(Tue) 15時半頃
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ワタヌキさん、臭うの気づいてたんですね……
(204) 2015/06/02(Tue) 15時半頃
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へえ、新しいお友達。
[肩口を嗅ぐワタヌキへ、青年は楽しそうにけたけたと笑った。]
あぁぁ んん ……確かに? じゃあ次は、ぜひゆっくり来てくださいね
[それから青年は、ひなこへと向き直り]
そっちの…えぇと。あ。
[名乗ってなかったかと、いうように 小さく声を漏らした後、青年はひなこへ手を差し出した。]
(205) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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僕、張寧生す。 あ。呼びにくかたら「ジャニス」でいいすよ。 呼びにくいて、バイト先でつけてもらたニクネムす
よろしく。
[君の名は?と聞きたげに首を傾げた]
(206) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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………? だってあいりちゃんクサそうにしてたじゃん。
[風呂に入っていない事実は思い出した後だし、咳き込むのも見ていたし、隣で地味に顔をそむけていたことも了解している。それになにせこのハーフパンツを洗濯したのは記憶によれば……。……。 彼女が吐いたのも尻を拭きながら聞いていたし、涙目になっていたのもわかっていた。 そしてそれらを了解した上で、だからどう、という事もしなかった。なにせ自分の脱糞を見ている相手に対して「見てて」と言ったあと「趣味なの?」と聞いた男だ。 書くまでもないことだがそれらに対する恥ずかしさはない。 だがこの飲食店は『で?』では済まない。なにせ相手は飲食店だ。]
(207) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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あいりちゃん、ここの店の白湯麺は美味しいし。 寧生君は愛想がよくてね。看板息子なんだ。 店長とのどつき漫才は一見の価値ありだし、 優しいし、目は細いけど、塩顔と呼べなくもない。 おれも寧生君の愛想のよさにほだされて、 『たまに来る』んだー。 あいりちゃんも気に入ると思うからさ。 オナカへってる?
[食欲の減ることこの上ないものを見て吐いた後だがどうだろう。]
(208) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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(>>205) [差し出された手を握り返さないようなことは、こわくてできない。 おずおずと握手をする。]
ジャ、ジャンニンしゅ……ジャニスさん…… えっと、私、さ……アイリ……いやえっと、大平あいり、です。
[とっさにアイリスの本名を思い出せたのは上出来だったと思う。私がんばった。]
(209) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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(>>207) わ、私が臭そうにしてたのも気づいてたんですね……いやいいです……もう……
[パイタンメンとはなんだかわからないが、このタイミングでお腹減ってると聞かれるとは思わなかった。]
減ってません……せっかくですけど……
[店に漂うであろう料理のいい香りも、すでにバカになった鼻にはよくわからなかった。もったいない。]
(210) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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ちょと 糸目と塩顔は余計すよ 人の事上げるか下げるか どちかにしてくださいよ
[へらへらと笑いながら、ワタヌキへ文句を漏らし]
……「あいり」?
[ふと気が付いたように、名前を復唱した。 おずおずと差し出されて握った手の先が名乗る>>209]
(211) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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「おおひら」、「あいり」?
[彼女の名前を復唱し へらりと糸のような目を戻し、 じぃ、と細目で「あいり」を見つめる。]
君 が?
(212) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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そりゃよかた
[細目が再び、糸のように細くなって へらりと青年は笑みを浮かべた]
(213) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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[ちょっと待つように、と手で告げて 店の奥へと入っていく。程なくして青年が「あいり」に差し出したのは、コンパクトミラーだった]
君の でしょ?
[コンパクトミラーの裏側には、 カッターで掘り込まれたような文字で 「大平あいり」と書かれていた。]
店の前に落ちてたんす。 いやあぁぁ、よかたすわ 持ち主が見つかて。
(214) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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(>>212) [アイリスの名前を復唱され、「君が」と確認の言葉を出されて、はっと気づいた。 もしアイリスの「現実」を知っている人だったら、一瞬でバレてしまうんだと。
私は今日何度目か、顔を青ざめさせた……。]
(215) 2015/06/02(Tue) 16時頃
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(>>214) [だけど私の不安はよそに、手の次に差し出されたのはコンパクトミラーだった。 落し物だって。
止まっていた息が、静かに吐き出ていく。]
ふぁっ……あ、はい……私の、です あ、ありがとうございました
[ミラーを受け取る。アイリスの、持ち物。]
(216) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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[ただ、なんだかぞわっとした。 ミラーを受け取った瞬間、これは良くない……こわいものだって気がして。危うく取り落としそうになる。]
(217) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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塩顔流行ってるらしいじゃない。
[寧生の文句を笑い飛ばしてから、寧生と『あいり』のやりとりを見ている。 互いが知り合いではないのに、『大平あいり』の名前に心当たりがあるらしい寧生は、あわてて店に入っていくと、鏡を持って戻ってきた。]
へぇ〜、落し物してたの。 見つかってよかったねえ! ハッピーな偶然じゃあないかぁ。
(218) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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(>>209)
(大平あいり?)
[声の主を振り返っても自分の知っているアイリスではなかった]
(珍しい名前じゃないし偶然かも、でも…)
[気になる、けれど近寄るのは怖い。 私は飲茶を少しずつ食べはじめ、聞き耳だけたてた]
(219) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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この鏡……嫌なやつ……
(*10) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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[青ざめた顔に、青年は首を傾げた] [鏡を取り落としそうになれば慌てて支えて]
とと。危ないすよ
大事にしないと。
[青年は「あいり」にへらりとした笑みを向けた]
[ハッピーな偶然とワタヌキが言えば うんうんと頷いて]
でしょう? いやあ、びくりしたすよぉ まさか本人だとはねえ
[後ろで神谷が聞き耳を立てていることも知らぬまま。]
(220) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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(>>214 >>215 >>216)
(…落し物)
[大平あいりは何かを受け取ったらしい。 何を受け取ったかは怖くて見れなかった]
(221) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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[取り落としそうな鏡をとっさに支えにかかって、三人「おっとっと」みたいな姿勢になる。 顔をあげて甘えたような声を出して寧生にお願いごとをする。]
ねー、寧生くん。 やっぱりお祝いだけしてっていーい?
[寧生の体の横から店のなかを覗きこむようにして]
迷惑かなぁ〜……? ビール一杯だけでいいんだけどぉ〜……
(222) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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[落としそうになった手を支えてもらって(>>220)、支えてもらったのにすごく焦ってしまって。 でもお礼は何とか言った。
ハッピーな偶然……そうだろうか。 アイリスは、なんでこんなものを落としていったんだろう。落し物に理由を求めるなんておかしいかもしれないけど。 こんな、刻んで名前まで書いたものを。]
(223) 2015/06/02(Tue) 16時半頃
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[「あいり」になんとか礼を告げられれば、 へらへらと笑いながらいえいえ、と首を振る]
[甘えたような声に呆れたような顔を向ける。 出た先は小汚い男だ。 小汚さには慣れているので、別にそこはどうでもいい。 ただどうでもいいと有難味を感じるかは別問題である]
うえぇ? ビールすか?
[ちらりと店の客の様子と店前を見比べながら、 ワタヌキが傍らで覗くのをそのままの呆れ顔で見た]
(224) 2015/06/02(Tue) 17時頃
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[すん、と鼻をひとつだけすすって、 数秒。ごく客観的に考える。]
………あ。やぱだめすわ。 ワタヌキさん やぱ今結構だめかもす。
また風呂入た時に来てください。 その時は少しだけサビスしますから。ね。
[へら、と困ったような笑みを浮かべて だめです、という風にワタヌキと店の前に立つ。]
(225) 2015/06/02(Tue) 17時頃
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うそ〜〜〜。そんなに?
[手を合わせてみるが、ダメなものはダメなようだ。]
あっそう…… じゃ、お風呂入ってまた来ることにしよ……。
(226) 2015/06/02(Tue) 17時半頃
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きみは臭くないからご飯が食べられるよ? 食欲ないんだっけ。
[閉めだされた『香港小吃』の前で、『あいり』の方をみた。]
……それ、消えないようにって、 よっぽど大事だったんだねえ?
……あぁでも。 こういうのって、壁のラクガキとかの方がよく見るか。 大事とも限らないのかな〜。
[『あいり』の鏡と『あいり』を最初そうしたように、値踏みするようにまた見なおして]
(227) 2015/06/02(Tue) 17時半頃
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―中央線車内―
【お客様にお知らせします。中央線は新宿駅での線路内事故の影響で、現在安全確認を行っております。 復旧次第、運転を再開いたします。ご乗車のお客様には大変ご迷惑をおかけ……】
[車内に車掌のアナウンスが響く。 ……最悪である。 左腕の時計の時間を確認。慌てて携帯の画面を開いて乗り換えアプリを起動する。 次の訪問先のアポの時間まであとわずかだ。 とりあえず次の駅までだけでも動いてくれれば、ええと、なんとかなるのか?
なんともならないような気配を肌で感じ取りつつ、豊田は額から滴る脂汗を拭う。]
(228) 2015/06/02(Tue) 17時半頃
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(>>227) いや、いいですいいです、また今度で……はい、食欲ないですし
[この状況で一人で食べる意味もないし。]
大事……そうですね……
[アイリスだったらなんでこんな風に名前を刻んだりするだろうって、ちょっと考えて。]
いや……ちょっと機嫌悪かった時にやっちゃったんですよね たいした意味、ないです
[その程度の理由だって、決めつけることにした。 彼女ならやりそうだなって。]
(229) 2015/06/02(Tue) 17時半頃
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へえ〜〜、ポエミー! 鏡にかっとなって名前入れるなんて。 青春の鏡でテレくさかったってわけだね?
………じゃあ、 だいぶ臭ってるみたいだし、 おれは、このへんで風呂にでも入ってこようかなぁ…… お風呂まで来る?来るなら止めないけど……
(230) 2015/06/02(Tue) 18時頃
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―停車中の中央線車内―
お忙しいところ失礼します。○×商事の豊田と申しますが、××部の山口様は……はい。 あ……どうもお世話になっております。豊田です。はい。大変申し訳御座いません。実は電車が止まってしまいまして……
……え? あ、いえ、そういうわけでは。あ、いえだからですね、中央線が事故の影響でですね…… ……はい。……ええと、はい。
………この度は大変申し訳御座いませんでした。
[通話を終える。ついでに人生も終えてしまいたいと思った。 人身事故を起した人物もこんな気持ちだったのだろうか。やめろ、俺を巻き込むな。 本日三度目の盛大なため息をこぼしながら、豊田はこのあとどうするかと考えていた。]
会社、バックレようかな……。
(231) 2015/06/02(Tue) 18時頃
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(>>230) [ポエミーと言われると顔を伏せたいほど恥ずかしくなった。 やめとけばよかった……。]
あ、お、お風呂いいですね、ぜひ入ってくるといいと思います いや私は……い、一緒にはちょっと……どこかで待ってますよ
[あ、でも今日帰らないし……お風呂……いっか……]
(232) 2015/06/02(Tue) 18時頃
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[とりあえずFacebookに〈死にたい〉という短文を送信する。
頭が痛い。
正直なところ、今の会社に入社して以来、辞めたいと思ったことは何度もあった。 けれどもそんな弱気な心が芽生える度に、妻のことを想い、これからの生活のことを思って耐え忍んできたのである。 だが、その妻ももういない。 電車が緩やかに動き出す。復旧の目処は立たないが、とりあえず乗客を最寄の駅に降ろすことにしたらしい。 本格的な運転再開は暫くあとだろうが、もうそんなことはどうでもよくなっていた。 とりあえず新宿に戻って飯でも食うか……]
(233) 2015/06/02(Tue) 18時頃
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トヨタは、地下鉄を使って移動している。
2015/06/02(Tue) 18時半頃
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そう?待っててくれる? ツイッターもフォローしてるのに? さんかくもあるのに? いやぁ〜、魂から平和と幸福を求めてるねぇ。 ……結構結構。
じゃあ連絡先おしえてくれない? それまで、好きに遊んでたら?
[ワタヌキはプリペイド携帯を取り出した。>>232]
(234) 2015/06/02(Tue) 18時半頃
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― → 大平家 ―
ただいま。
[帰ってきた家の中は、やはり重苦しい空気だった。 先程までの自分だったら、この空気に呑まれて気分はどん底だったろう。 けれど、自身の境遇を「先生」に打ち明けた事と「手術」のおかげで、今は少し前向きな気持ちになっている。 自分の性格の「病気」は根が深かったらしく、術後の経過も慎重に見守る必要が有るらしいけれど。 つらくなったらまた「先生」に診てもらえば、きっと大丈夫だ。]
お母さん、お父さん。 私、あいりの部屋で何か見つからないか探してみるね。
[両親をこんなに心配させて、困った妹だ。 ここは姉がしっかりしないと駄目だろう。 まったく、可愛い妹に嫉妬などしていた過去の自分が本当に恥ずかしい。]
(235) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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― → あいりの部屋 ―
[部屋に立ち入り、まずパソコンを立ち上げる。 両親はパソコンに疎いから、こういった所はチェックしていないだろう。 捜索願を出せば警察が当然見るのかもしれないが、姉だから気付ける事があるかもしれない。]
ツイッターとかやってるのかな、あの子……
[Webブラウザを起動してみると、お気に入りに入っていた。 クリックするとログイン画面を経ずに直接タイムラインが表示される。]
うっ。
[妹らしく、自分の好みからは遠いカラーリングのカスタマイズ。 思わず身を引いてしまったけど、いけない、いけない。 姉として、この程度でヒいてどうするというのだ。]
(236) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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[ネット上の妹は、どうやらそれなりに注目を集める存在だったらしい。 フォロー数や、失踪後も寄せられるリプライからも見て取れる。 過去のツイートまで遡ると、敢えて弱り具合や不満を呟いて、信者めいたフォロワーたちからの反応を誘っていたのだろうと思った。 その辺りは、自分の知るあいりらしくもあった。]
うーん……どうしよう。
[今、あいりのアカウント――アイリスと名乗っているらしいそれを使える状態だ。 しかしこの具合だと、下手にツイートやリプライ等を発信してしまうと大事になりかねないし、どうでも良い反応ばかり集まって、妹に関する大事な情報を得るには不向きな気もする。 で、あれば。]
この人と…… この人なんかも良いかな?
[DMの履歴から、リアルの「大平あいり」に繋がる情報を持つ可能性があるアカウントを見繕う。]
(237) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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― ダイレクトメッセージ > ひな ―
『行ってくれた? どうだった?』
[失踪前のあいりが、媚びた言葉も使わず、何かを預かるよう頼んでいた相手。]
[妹が残した何かを掴んでいる可能性が高そうだ。]
(238) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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― ダイレクトメッセージ > 中島=Frank=宏 ―
『返事が遅れてごめんなさい。今夜、どこかで会えますか?』
[あいりが時折、約束を取り付けて会いに行っていたらしい相手。]
[ツイッターから窺える人間像と、想像できるあいりとの関係性。 そして少し前にもDMがあった>>94事から、「釣りやすそう」と判断した。]
(239) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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[他にも候補は居たが、取り敢えずはこの二人からの反応を待ってみる事にした。 「アイリス」のアカウントを自由に使えるのは、自動ログインできるこのパソコンだけだ。 自分のスマホからログインできるようにもしたかったが、アカウントのパスワードがわからず、リセットにもあいりのスマホメールや電話番号が必要そうだった。]
……ちょっと、あいりっぽくない書き方だったかな。
[自分の送ったDMを見返して思うが、これくらい淡々としていた方が、失踪中の人間としては丁度良いかもしれない。]
(240) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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あいりの事、何かわかるかな。
[今までの自分はなんて酷い姉だったのだろう。 ツイッターの事も含め、妹の事など何も知らなかった。 こんな姉でなければ、失踪を事前に防げたかもしれない。 けれど、今からでも遅くはないはずだ。 今回の件を切欠に、彼女の事をもっと知る事ができると良い。 それが、姉としてできるつぐないだ。]
[ああ、そして。 ありがとう、あいり。 あなたのおかげで、目標ができた。 もう逃げるだけじゃない。 私はもう、*変わったんだ!*]
(241) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 19時頃
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(>>234) [褒められたようなので、とりあえずあはは……と誤魔化し笑いをする。]
あ、はい、れん、連絡先ですね
[スマホを取り出して腕が止まる。LINE……はダメだ、名前が出る。 ツイッターのことも言われて気づいたけど、アイリスはこのひとをフォローしてたのか。 チェックしておかないと……アイリスのツイッターで連絡とることにならなくてよかった。
とりあえず携帯番号を教えることにした。 メールアドレスは問われたら、使ってないPCアドレスを教えることにしよう……スマホで受け取れるようになってるし……。]
じゃあ、どこか私、てき、てきとうにいますから
(242) 2015/06/02(Tue) 19時頃
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ケイトは、ぼーっと食べている飲茶が実はおいしいことに今更気がつく。このお店は覚えておこうと思った。
2015/06/02(Tue) 19時半頃
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[ワタヌキは携帯を持たない片手で指を折って、何かを数えている。>>242]
『待ちきれない』って気持ちもわかるんだよ。 おじさんもだから。
[口髭をこすり、かさついた唇を舐めた。 黄色い胡乱な目が、携帯電話を見ている。 正しくは、教えられた携帯電話の番号を見ている。]
…………高円寺の店とさっきの店は覚えておいてね。
……あー、そうだ。パールって喫茶店? あんたが行くなら行くで、それでもいい。
[ワタヌキはそこまでいうと、髭面をにんまりと笑わせて]
それじゃあ、一端さよならさんかく。 またね、『あいり』ちゃん。
(243) 2015/06/02(Tue) 20時頃
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ワタヌキは、ヒナコと別れると、大久保へ向かった。**
2015/06/02(Tue) 20時頃
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――原宿――
ほんと? よかったー、じゃ行こっか。
[今来たとこ>>168、にとりあえずは安心して、原宿の街を歩き出す。 この街の雑多さは、当たり前のようにわたしを受け入れてくれる。 それは、パパみたいな無関心じゃない。ここにいていいんだと認めてくれている気がする。]
ね、意味わかんない。イタズラかな? イケメン貼ってくれればまだいいのにね。
[都内ところ狭しと同じ男の顔が貼ってあったらそれはそれで気持ち悪いが、太った顔を見せつけられるよりはまし、な気がする。]
(244) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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動いてるんじゃない? まだ明るいし。 一応早めに帰るかもしれないけど、平気でしょ。
[暗くなるまで、すっかり夜になっても遊ぶつもりの発言が簡単に口から出てくる。]
ありかー。でもそうだよね、会ってダメなら別れればいいんだし。 わたしはよくわかんないな、なんか自分も向こうもちゃんと相手のことわかってない感じがして。
[もしもネットで出会うとして、向こうはわたしの何を知ってるって言うんだろう。 何を見て好きだって言うんだろう。 日毎に変わる"パパ"のほうがまだ、顔を見て目を見て可愛いって言ってくれる分、それが嘘でも信じられる気がする。]
(245) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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ほんとに? えー絶対? なんかもっとハデ色のがよくない? でもチエみーが言うならオッケーにしよ。
[シュシュに触れれば、髪の中を遊ぶ金のビーズも揺れる。 どこ行く? もなく真っ直ぐ向かってきた"いつもの"店に、躊躇いなく入っていく。 定番も月替りのメニューも外れない。『garden*garden』は原宿のカフェ激戦に負けることなく、中には結構な数の女性客がいた。]
(246) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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gardenのお茶おいしいよねー、わたしアップルシナモンティーが一番好き。
[席に着くなりメニューを開いて、好みを指し示す。 だけど今日はベリーの気分だし、ベリーにアップルシナモンはちょっと違うかも、なんて言い合って、結局チェリー&ベリーのクッキークリームタルトとローズティーにした。]
えー? あんまり興味なかったから聞いてなかったけど、人気ある人みたいだったよ? 一週間くらい連絡が取れなくなってるって、だからゆうこさんの仕業かなんかじゃないのって言ってたけど。 チエみーゆうこさんって知ってる?
[昼休みに聞くまでそれこそわたし自身初耳だったので、仲間探しのような、知っているなら話を聞きたいような気持ちで問いかける。]
(247) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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(>>243) [待ちきれないって、何をだろ……。「ミサ」とか? それがアイリスの求めてたもの……?]
あ、はい覚えときます パール……?
[知らない喫茶店の名前が出てきて、止まりかける。アイリスがたしかそんな店、言ってたような。 でも、どちらにしろ場所は知らない。後で調べないと……。]
……いや、パールは行かないです、今日は……めんどうだし……
(248) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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[てきとうに言い訳を出してみる。バレるな、バレるなと願う。 ……なんとか誤魔化せただろうか。ひとまずワタヌキさんを見送った。]
さ、さよならさんかくー……
[ひきつった笑顔で手を振った。
それから慌ててアイリスのツイッターを遡って調べないと、とスマホを取り出してみると、 ツイッターのDM通知があった。(>>238)]
……アイリスから?!
(249) 2015/06/02(Tue) 20時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 21時頃
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― 葛飾区立石 喫茶店パール 前 ―
終〜了〜っと。
[喫茶店のシャッターを閉め、施錠する。 これから次の仕事、俺の本業が待っている。 チェーン展開する格安Barのバーテン。それが俺の仕事だった。]
今日はぁ……池袋デ〜ス。
[上司からのメールをスマホで確認する。都内にある店舗をその日その日で移動する便利屋みたいなポジジョンだ。 チェックした時、LINEやらTwitterやらの通知がチカチカしていたが、急ぎたかったので店についてから見ることにした。 最後の施錠をし、足早に店を出る。]
(250) 2015/06/02(Tue) 21時頃
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―新宿区某所・会社―
「お、戻ってきた」
「そんなに弁当が待ち遠しかったのかと半ば呆れながら、「戻りました」と溌剌とした声をだした。脳内では。実際には、蚊が鳴くほどかすれた声が出ただけだ。証拠に、先輩は顔の前で二三度手を振っていた。いよいよ俺の声も蚊と同列の煩わしさになったようだった。 それぞれの席に頼まれた弁当を渡していくと、最期の席が空白になっていることに気がついた。正直、その瞬間まで気がつかなかった。受話器にベッタリとくっついたガムテープだけが、アイツのいた証とでもいうように異彩を放っている]
「あの、40番は?」
[そう聞くと、先輩はまたしても手を振った。蚊がいるのだろう]
「トんだよ」
「は?」
(251) 2015/06/02(Tue) 21時頃
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[喫茶店の裏に停めてある、俺の愛車、ホーネット。250cc。 中古で、後輩を半分脅す感じで25万で買った。利点は、ギリギリ高速に乗れること。
これがあれば、なんとか「何処にでも行ける」と言える。 本当は車が欲しいけど、それを買う位ならもっと都心の方に引っ越すほうが俺には重要だ。 移動に時間のかからないような。自分の家で店をやるような……]
(俺は、 電車が怖い。)
[電車に乗ることが、できない。]
[電車に乗ることが、とてつもなく恐ろしいのだ。]
(252) 2015/06/02(Tue) 21時頃
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―香港小吃―
[出てきた杏仁豆腐を口に運びながら、スプーンを咥えたまま石動の話を聴く、あるいは聞き流す傍ら口の中でとろけるその風味に舌鼓を打つ贅沢……な時間は少しの間だった。入口から入ってくる客が増える。
何かに怯えたようなメガネの女性にゆるふわ気質の愛されガール的な女子高生、それを連れている小汚い……いや小汚いというよりは純粋に汚い男。一瞬饐えたような匂いがこちらにも漂ってきた。]
………うっ。
[これがイケメンとは言わずとも普通の中年男性だったら口には出さず脳内で小汚いモブに死ぬほど襲わせて溜飲を下げるところなのだが、本人がこの身なりなのだからどうしようもない。
先ほどの店員はどうやら知り合いだったようだ。こちらに注意が向かないように努めて淡々と杏仁豆腐を味わおうと思ったが、風味が台無しになってそれはできなかった。 早めに出ていってくれたのは有難かったが。]
東京にはいろんな人がいますからね。
[言葉を濁した独り言で杏仁豆腐の最後の一口を食べ終えた]
(253) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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[電車に限らず、バスや新幹線、飛行機もだめだ。 移動する密室が怖い。 自分でないものが運転する物体が怖い。 それらの類には、もう十何年と乗っていない。 それが原因で仕事を失敗したり、友達や女を失ったりしても、治すことができない。]
(だって、運転手が絶対にまともな人間だなんて、誰が保証できるんだ?)
(254) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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―新宿―
[昼食というには遅い時間のような気もするが、それでも新宿の飲食店はどこもそれなりに客が入っているように見える。 都会の人々の生活リズムは千差万別ということなのだろう。それはそれで楽でいい。変な時間に店に入っても店員に気を使わなくていい。]
[牛丼、パスタ、ラーメン…… さて何を食べようかなどと考えながら路地を歩いていると、前方から歩いてくる小汚い身なりの男が目に入った。 駅によくいる浮浪者の類だろうか、それほど近づいてもいないのに何とも言い難い臭いが鼻を掠める。 正直あまりお近づきになりたくない類の人間だ。]
……。
[すれ違いざまに目が合った気がする。]
[というか、昔世話になった先輩にとても似ていた気がするのだが、気のせいだろうか。 ……そんなわけないか。]
(255) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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――そもそも人間じゃないかもしれないのに……
<<♪ピポピ ピポピ ピポピ ♪ピポピ ピポピ ピポピ>>
[バイクに跨がろうとした瞬間、LINEのコール音が鳴った。上司からだ。 出ないわけには行かない。メットを外して出る。]
はい中島で……え、……………今から、新宿ですか?!電車…………はあ。 いや、知らなかったっす。あー、……行けなくないですけど…… はあ。はい。はい。 分っ………かりました。まあソッチのほうが近いんで…… はい。 じゃ、失礼します……
はあ。
[通話を切る。中央線で事故があったとかで、バイトの奴らが2、3人到着が遅れるらしい。 それで俺が新宿店に回されることになった。新宿は汚いし人は多いしボッタクリは多いしオカマは居るし嫌いな所しかない。 というか、LINEで電話してくるとか何なのあの上司。普通の電話でしてこいよ。話す時ラグがあんだよ。]
[気を取り直してメットをし直す。 道も混んでるだろうなぁ、と思うと本当に嫌になった。]
(256) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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「『は』じゃねえよ」
[不意に先輩がそう凄んできて、俺は身をすくめた。こうなるともうやり過ごすしかない]
「トんだっつったらひとつしかないだろうが。あのヤロウ、トイレ行きたいとか言うからガムテ外してやったら、そのまま戻って来ねえの」
「はあ」
「はあじゃねえよ。テメエ新人教育どうなってんだよ」
[俺が聞きたい。 40番がトんだことよりも、どちらかというと新人教育という概念がこの会社にあった事に呆然としつつ、俺は二人分の弁当を握りしめた。 アイツからだけは弁当代を請求するつもりだったのに……]
「オマエ、40番の退職願い代筆しとけよ?」
[そう言われて、俺は渋々頷いた。 人が居なくなってしまうことにも、その手続きにも、すっかり慣れてしまっていた。 いつの間にか、新人の名前すら聞かなくなってしまった自分にも]
(257) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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……ああ。
[気分を変えようと見やった店内に、広告が置かれていた。「あなたの人生をスパークする」でお馴染みの謎解き集団SPARCの次回公演のお知らせ。次回の「人狼城からの脱出」は久々に東京ドームを貸し切っての公演らしい。自慢ではないが高円寺真弓はリアル脱出ゲームの5割クリアプレイヤーだ。他に趣味がないのだ]
………ふふっ。
[ちょっと顔をにまにまさせながら手に取って席に戻る。]
(258) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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「33番」
[そう呼ぶ先輩に返事をしながら、俺はつい考えてしまっていた。
俺の名前は、誰が覚えてくれているんだ?]
(259) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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[店員がケーキを運んできて、ベリーと紅茶の香りがふわんと広がる。 これこれ。今日はこの気分だったの。]
はぁ、もうさ、見てるだけでも幸せじゃない? こういうの。 ね、そっちのもあとでひとくちちょーだいね。
[期待いっぱいに口元緩ませて、向かい側を見る。 ケーキの写真を残そうと、スマホを取り出した。 ケーキだけの写真と、カフェを背景にした自撮りを1枚ずつ。 自撮りはほとんど自分が写真の面積を占めていたけれど、こういうのは撮ったこと自体が大事だと思っている。]
(260) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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―新宿 中華料理店「香港小吃」での食事―
……最後まで、携帯持ってたらしいで。 誰かに何か聞かしたかったんか、 最後に聞きたいもんがあったんかもしれんな。
[新宿駅・中央線での人身事故についての話題は、 ニュース記事から得た情報に加えて twitterで流れた素人の目撃談を含んだ曖昧なもの。 わざわざ関連発言を検索したのは店員のためだ。
料理を運ぶ店員を上目に見やりながら。 もっともラーメンの湯気で曇った眼鏡越しでは 彼の表情を細部まで見ることは出来なかったが。]
(261) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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……絶滅は、せんやろうなあ。 ネットなんか戦争とエロで発展したもんや。
[食事の間、真弓との間にも会話は続いていた。 彼女の杏仁豆腐の皿が空になるまで。]
そんで、滅んでしもたら 僕の仕事も半減するんやわ。困る。
[胡散臭い匿名書き込みや負の感情、 興味本位な噂話に、無責任な情報漏洩。 そういったもの全部、食い扶持の種たち。]
(262) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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[この店は、なかなか流行っているらしい。
眼鏡をかけた若い女性が入店した後、 不潔の塊のような男が、悪臭と少女をつれて来た。
石動の反応は真弓と似たようなもの(>>253)だったから、 さして気にせず回鍋肉を美味そうに咀嚼した事を 書き加えておくに留める。]
――……野良犬でも来たかと思たわ。 洗ってへん犬て、なんであんな臭いんやろな。
オッサン、店追い出されんねんたら これやるわ。
[早々に店を出るらしき男に “551 HORAI”の紙袋を投げつけた。 中身はもちろん、大阪名物・豚まん……冷凍の。]
(263) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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>>247 おいしいよねー。私はなんかこのリラクゼーションブレンドとかいうのが好きかな。 [リコリス、ペパーミント、その他いろいろ。独特の甘さと爽やかさが、ほっとする感じだ]
知ってる! なんかあれでしょ、親切に漬け込む借金取り、みたいなお化け? みたいなやつだよね。
[ちょうどこの前の、なぎささんのことを思い出す。当然何かされたわけじゃないし、こっちからした好意だけれど]
でも人気だったら、なんか恨まれたりするんだろうね。エリちゃんも気をつけなきゃだめだよーカワイイんだから!
(264) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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フランクは、いくつかの電車に追い越されながら、新宿に着いた。
2015/06/02(Tue) 21時半頃
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[撮った写真はInstagramに上げる。 ケーキも自撮りもどちらも、だ。はじめは身バレを警戒して顔写真は上げていなかったが、ここ数ヶ月は時折出すようになった。 写真は加工されるし、メイクもしている。それに高校生だとずっと偽り続けている。足のつく要素はほとんどない、はずだ。 危険でも反応が欲しい。それが、自分の存在を確かめさせてくれる。 TwitterでもブログでもなくInstagramを選んだのは、文字列の交流が少なく真実を偽りやすそうだったから。]
(265) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 21時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 21時半頃
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ですかねー。まあ、ネット好きですよ、私も。リアルではすれ違う事もない人にも会えますし。便利ですし。こういう偶然の出会いもありますしね。
ああ、石動さんはIT関係のお仕事なんですか。 私は携帯の端末売ってるんです。池袋ですよ。
[杏仁豆腐もなくなってしまった。そろそろ席を立つ頃合いだろうか。時計を見る限り、まだ時間に余裕はありそうだったが]
(266) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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またきてしかく、 しかくはなあに しかくは
[男は、のんびりした響きの言葉を置いて行った。 聞くとはなしに聞こえた文句に 続けて唱う、絵本かなにかのワンフレーズ。 そこで口をいったん休めて、 何も含んでいない口ををもごもご動かした。]
携帯。携帯電話は、しかくいな。
僕?僕は、ITゆうか、まあ……そんなとこやな。 ネットで流行っとる事追いかけてんねん。
――ところで、それ、行くん?
[そんなふうに食事は終わり。 杏仁豆腐のさいごを口に運んだら、 にまにま戻ってきた真弓(>>258)の手元を覗きこむ。]
(267) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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[ムースミロワールのオレンジ色。ライトを照り返す甘い艶やかさ。この時ばかりは、どんな憂鬱も忘れられる]
幸せだよねー! もう、どうしたって頬が緩んじゃうんだから!
[智恵美はケーキの写真だけを撮り、それをTwitterに投稿する。添える言葉も適当で、智恵美のアカウントはそういったツイートばかりが並んでいる。知り合いと、スパムにしかフォローされない類のアカウントだ]
(268) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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借金取り? あは、超それっぽいかも。 なんか一回でも話聞いたら死ぬまで絞り取られるらしいよ。
マジ借金取り。それっぽい。
[写真のアップロードを終えて、女子高生"リエ"が作られる。 ゆうこさんについて智恵美>>264が反応するのに、笑いながらも追われる誰かを想像する。]
それでさ、なんか借金取りから逃げる方法があるらしいんだけど、それがゆうこさんにゆうこさんを会わせることなんだって。 ゆうこさんと目を合わせてターゲットになる前に、例えば鏡とか見せるのでもいいらしいよ。 鏡見たらそれ見てる自分と絶対目合うもんね。それでゆうこさんが居もしない鏡の中のゆうこさんを追いかけてどっか行っちゃうんだってさ。 バカっぽくない?
[わたしもさっき友達から聞いたばっかなんだけど、と付け加えて、ケーキに向き直る。 今はチェリーベリータルトが何より大事。フォークを手に、最初の一口を刺す。]
(269) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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― 新宿 雑居ビル ― [店にようやく着いた。 空模様が怪しかったので、降り出す前について良かった。 バイクを店の裏に止めようと押していく。 店から出てるパイプにチェーンを繋いでいいと言われているし、 あまり目立たない場所なので未だに窃盗にあったことはない。とはいえ新宿なので油断はできないが。 しかし、このひどい匂いだけは気に入らない。ゴミ捨て場の裏ではあるから。 それにしても今日は一段と――……]
(ぬちょ)
………あ?
…………
[かがんで、前輪を見る。]
ああああああああああああああああ!!?????
[そこには、猫のものとは思えないほどの大きさの、――…… >>186 >>188]
(270) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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さよなら三角またきて四角?四角は…… なんだっけ。四角は……とうふ? まあ、携帯も四角いですね。
[石動にそう話を合わせる]
ああ、なるほど。ありますね、そういうの……記事、書いてるんですか?
[twitterとかによく流れてくる記事とか、と勝手に考える。ああいうのは裏も取らずに書いたようなものが大半なのであまり好きではなかったが、なかには目を通すだけのためになるものがあるのも確かだ。料理のレシピとかは重宝する。]
ええ、行きますよ。私……こういうのに行くぐらいしか楽しみないですし。石動さんもこういうの行くんです?
[立ったまま、SPARCの次回公演チラシを見せてそんな風に尋ねた。]
(271) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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[鏡を覗けば、もちろん覗いた自分と目が合う。 まっすぐそれを見ている自分を映すのだから、当たり前。]
(*11) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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[ゆうこさんの目を見てはいけない。それはお願いを聞く意志を見せたのと同じだ。 服の裾を引かれても、目の前で転ばれても、話しかけられても、そちらを見てはいけない。
目があったその時が、はじまりだ。]
(*12) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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[浅沼絵里の黒目がちな目は、まだ、まだ誰も映さないけれど――]
(*13) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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(あ、出て行っちゃった)
[結局私が飲茶を楽しんでる間に、大した会話も無く、悪臭と大平あいりは出て行った。偶然か。けどアイリスとちょうど同い年くらいの子…]
なにかはあるとは思うんだけど、ん〜〜〜。
(でも今のところ何も言えないよね。 インパクトで言っても、痣女>飲茶>大平あいりくらい?)
(悪臭もすごかったよね)
茉莉花茶もおいしい。
(272) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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ええーゆうこさんめっちゃバカじゃん! したらさー、ゆうこさん、そこの東急プラザ、絶対入れないじゃんね! いっぱいゆうこさんがいて、どれについていけばいいかわかんなくなりそう。
[智恵美も笑いながらそう答えて、ムースを口に運ぶ。甘く瑞々しく、溶ける感じがたまらなかった]
[原宿の東急プラザの入り口は、万華鏡のような鏡張りになっている。オシャレな建物で、いつだかにデートで行った記憶がある]
(273) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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―新宿 中華料理店「香港小吃」―
[迷った末に結局ラーメンにすることにした。 1、2回入ったことがある程度の店だったが、それなりに旨い店だったような気がする。]
表の看板のランチメニューってまだやってます?
[店内を見回して店員らしき人に声をかける。 聞くまでもなく、席の空きはありそうだ。]
(274) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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―新宿 中華料理店「香港小吃」―
(サラリーマン風の男が入ってきた。結構幅広く流行っているのかな?)
(275) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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この近くにあったやつも“アタリ”やってん。 そいつが、電車も四角て言うてたな。
[胡乱な会話は、胡乱に続き、胡乱に終わる。
続行を選んだ話題は、現実的な内容の方。 Webマガジンやメールマガジンを稼ぎ口に 自慢も出来ないような文章で食っている身の上は Facebookにも匂わせる程度に書いた事がある。]
美容と健康以外の分野でなら、何でも書くで。 戦争とエロが得意分野やけどな。
[ちなみに料理も苦手分野にカテゴライズされている。 すっかり平らげた皿をよけ、 烏龍茶か何かを飲みながら。]
(276) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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― 新宿 Bar「roooooot!」 ―
『フランクさん、まじウケル↑↑↑↑』
[最近入った女子大生が腹を抱えて笑っている。入り時間と、彼女の休憩時間が一緒になったため、こうして事務所で話している。何か失敗したら、人に笑って貰わないといつまでも悪運がまとわりついている気がして嫌なので、積極的に話すようにしていた。]
もーまじサイアク。人のだったらどうしよー…… とりあえずさー掃除用のバケツ汲んで水で洗い流したんだけどさァ…… 家に帰ったらブラシで向き合わなきゃ……
『だからァ↓電車で来ればいいんですよォ↑↑↑』
電車で来てたら今日これなかっただろ……
『だから良かったんじゃないですか→→→→』
……確かに。
[そう、今日来なければよかったのだ。電車に飛び込んだという人間を恨んだ。そいつのクソも同然だ。いや、まだ人のものだと決まったわけじゃないが。]
(277) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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「地底迷宮からの脱出」やったっけな、 失敗してしもて、それから挑戦してへんわ。 ……ゲームて解ってても、タイムリミットは怖いな。
[昨年・夏の大型催事場でのオリジナル公演は 苦い思い出として記憶に刻まれている。 焦燥の中では自分の頭はこうも不甲斐ないものかと、 半ば絶望の境地で頭を抱えた、苦い思い出として。]
(278) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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[もう入り時間だが、なんだか疲れて行く気にならない。 飛んできたんだし少しぐらいいいだろう。そう思ってスマホを取り出し、自分宛のメッセージ群を処理し始める。]
[その中に、アイリスからのDMがあった。>>239]
……なんだぁ。
『何がですか?↑↓←→」 いや、なんでもな〜い↑
[「生きてんじゃん」と続けたかった。途端に肩の荷がおりた気がした。 考えないようにしていたのは、結局気にしていたからだった。今日一日、アイリスのことがちらついていた。 勿論、会いたいとか心配とかそういう純情な気持ちじゃなく。
とにかく、これならウンを踏んだかいがあったというものだ。すぐさま返事をした。]
D A-i-lice よかった!元気???^◇^ しばらくいなかったから心配だったんだけど。今夜は仕事だけど〜何か急ぎの用事があるなら店に来る?今日は新宿roooot。制服で来ちゃダメだよ(・ω<) 明日ならまたパールにいるから、そっちのほうが危なくないかも?
(279) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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[席に案内されてメニューを拡げ、適当にメニューを注文する。 少し悩んだが餃子はやめておいた。 店員が持ってきたおしぼりを手に取り、拡げて顔をぐいっと拭く]
(……こういうところからオッサンになっていくんだろうな)
[なんとなくそんなことを考えた。 年々自分の行動がオッサンになっていくことに小さな悲しみを感じる。]
…………?
ふと顔を上げると、大学生くらいの女の子と目が合った。 見られていた気がして見つめ返す。悪かったな、おっさんで。
(280) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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アタリ……ですか?
[見当がつかずに頭を捻った。業界の専門用語だろうか。]
ああ、確かに……健康はともかく、美容の方は想像つかないです。 エロの方はどうか知りませんけど、そうですか、戦争……ねえ。
[くすりと笑みを浮かべて席を立った]
失敗はしょうがないです。私も今でも半分くらいしか成功しないですし。一緒に居合わせた人達との相性もありますしね。 まあ、タイムリミットは焦りますけど……大丈夫ですよ。 何も本当に命取られるわけでもなし。ね。
さて……私は一足お先にお邪魔します。 勤めは池袋ですからあんまりお会いすることは多くないかもしれませんが……またよろしくお願いしますね。
[石動にそう言って、特に言われることがないようなら先に荷物を取って席を立つ]
(281) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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あーそれよくない? 東急プラザ入れば絶対ゆうこさんに捕まんないじゃん。 避難所みたくなったりして? あ、でも避難するような状態じゃもうダメか。
[甘酸っぱいフルーツが口の中で弾けて、それにローズティーが香りをプラスしてくる。 おいしいケーキと友達ほど、組み合わせて最強なものはない。]
ね、ね、ひとくちちょーだ、
[テーブルに置きっぱなしのスマホが震えた。]
(282) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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あーやだ、全然中央線動かないっぽい。 しばらく原宿ぶらついたら、今日は新宿戻んのもありかなー。 どーしよーもなくなっても何とか歩いて帰れるし。
チエみー渋谷行く?
[運行状況アラートが中央線の現状を伝える。何分か前のアラート時にはあった運転再開見込みの表示が消えていた。 あまりよろしくない。]
(283) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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[アイリスからのDM 「行ってくれた? どうだった?」 ってそれだけ。 とにかく急いでDMを返す。]
『行ったよ!ロッカーの中にあったのって、ショップカードでいいんだよね? なんだかわからなかったら店まで行ってみたんだけど』
[そこまで書いて、アイリスには預かってくれと言われただけなのを思い出した。やば……]
『だけど……謝らなきゃいけないかも……どうだろ、会える?』
[アイリスが何事もないなら手首につけたミサンガを渡して、ワタヌキさんに事情を話したら何とかなるかな。 とにかくそうやってDMを送った。]
(284) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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(わっ)
[サラリーマンと目があった。 …なんだか睨まれている気がする?]
す、すみま… っ すみません。
[慌てて謝ったつもりだけど声がうまく出ていない。 そのまま申し訳無さそうに視線を逸らしてしまった]
(285) 2015/06/02(Tue) 23時頃
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[歩きながらDMを送ったらあとはそれが返ってくる時間が待ち遠しい。どうしよう。 足を止めて顔をあげて周りをみればさっきの飲食店「香港小吃」に入っていくスーツの男性が視界に入った……なんか見たことあるような。それどころじゃないけど。]
(286) 2015/06/02(Tue) 23時頃
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いいよいいよー私も一口ちょうだいね!
[一瞬スマホのバイブで止まった時間を、何事もなかったかのようにやり過ごす]
渋谷? いいよ。どうせ明日授業ないし、今日はどこでもおっけー。電車ダメそうなんだーめんどくさいね。
[この街では、一つや二つの夜を過ごす方法なら、いくらでもある。お金を出さないで、美味しいご飯を食べて、おっきいベッドで寝る方法だって、知ってる]
(287) 2015/06/02(Tue) 23時頃
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ソフィアは、なんとなく、窓の外を見た。まつ毛が重たいかのような、少し細めた目で**
2015/06/02(Tue) 23時頃
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[サラリーマンとメガネの女性が何か見つめ合っているのか、ガンを飛ばし合っているのか、そんな様子が見える。それを余所目にレジで会計を済ませることにした。東京には腐るほど人がいるのだ。あの二人の事を特別気に掛ける理由などは何もなかった。ただ、女性の方がトイレで上げた悲鳴のような声は気になったが。]
うぁっ。
[と思いつつ、玄関を出たところで自分も悲鳴じみた声を上げた。 目の前の電柱に力士シールが張られているのをすっかり忘れていたからだった]
勘弁してよね…もう。
(288) 2015/06/02(Tue) 23時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/06/02(Tue) 23時頃
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[入り口の方から悲鳴のような声が聞こえた]
(なんだろう? たぶんさっきまで近くのテーブルにいた人だ。 今日はなんだか物騒…帰り道気をつけないと)
(289) 2015/06/02(Tue) 23時頃
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― あいりの部屋 ―
あ。
[あいりのパソコンを使って彼女の痕跡を辿ってる間に、「アイリス」アカウント宛てのDMが届いていた。 先程こちらからつついてみた二人からだ。>>279>>286]
「中島」の方は…これは、あいりの失踪を、そこまで気にしてなかった感じかな? まあ良いや。私の知らないあいりの事、よく知ってそうだから。
[そう、自分は妹の事をよく知らなければいけないんだ。 パソコンを使って「新宿roooot」で検索する。 「o」の数だとかで「もしかして?」を辿らされたが、Barらしい店の場所を把握する。]
『今夜行きます。』
[短く、それだけのDMを返した。]
(290) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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「ひな」の方は…… ショップカード?
[文面からは、あいりが「ひな」に何をさせたかったのか、「ひな」は何をしたのかがさっぱり見えない。 けれど、あいりとは結構親しいような感じだ。 こちらも、会ってしまうのが早そうだった。 新宿のバーにも行く関係上、その近くまで来てもらえれば無駄が無さそうだ。]
『会いたい。新宿東口の交番前に来れる?』
[DMを送った後で、相手の顔を知らない事に気付く。]
『あと、スマホ落としちゃって、電話帳もまっさらなの。 念のため電話番号教えて。』
(291) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[謝られてしまった。 そんなに怖かっただろうかと申し訳ない気持ちになる。]
あ、いや、こちらこそ。
[…………。 一応フォローしてみたものの、ビミョーな空気になってしまった。 こんなとき超絶コミュ力の持ち主ならこの場をなんとかできるんだろうか。 ……。俺には無理そうだ。]
…………。
…………。
……あれ。 もしかして、キミ、神谷さんじゃない? ほら、ええと、○×大学の…… あーっと、同期に武井っていないかな。
[そういえば後輩が、こなくなった子がいるってFacebookでぼやいてたような……]
(292) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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メルヤは、外出の準備を始める。メイクで口許の痣を目立たなくできないかと奮闘中。
2015/06/02(Tue) 23時半頃
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あったりまえじゃん食べて食べて!
[お皿ごと差し出しながら、智恵美の予定>>287を聞いている。]
んー、渋谷行こっか新宿戻るか考え中な感じだなー。 あんまり動かないとさあ、ちょっとほんとのパパが怖いかもって感じ。 多分平気だけど、絶対100パー早上がりとかないとも限らないし。
[中央線の復旧も含めて99.99%ありえないと思うが、言い訳を作るのも面倒だ。]
(293) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[「香港小吃」近くでまだうろうろとしていると、DMが返ってきた!(>>291)]
交番前……
[警察……いや、きっと大丈夫。顔見て捕まるわけじゃないし……多分……。 「わかった、今新宿だしすぐ向かうね」とDMを返す。電話番号も疑いなく添えて。]
アイリスがスマホ落とすなんて……やっぱり何か大変だったんだ……
[スマホの電池残量を気にして鞄の中の予備バッテリーを確認しつつ、足早に東口交番へと歩き出す。 近くの壁に貼ってあった変なシールが何故か気になったけど、じっくり見てるようなつもりはなかった。]
(294) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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―新宿駅東口―
あー。うあー。
[JR新宿駅まで戻ってきて電光掲示板を眺める。どうやら事故の影響で、運航再開の目途が立つにはまだ時間があるらしい。]
これはもう駄目かもわからんね。 ……それはさておき、本当どうしよう。
[三鷹までは一応歩いて帰れない……こともない。4時間歩くのが苦痛でなければだが。]
シャワーの使えるネットカフェで過ごすか……女性OKのカプセルホテルに飛び込む手も……
[ぶつぶつと呟き、スマホを取り出しながら考え込む。どちらにしても手荷物は預けようと駅の隅のコインロッカーに立ち寄った。]
………
[コインロッカーの側面にまで力士シールが張られている。]
(295) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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―新宿駅・香港小吃―
(>>292)
? はい。神谷は私です、けど…。 あ、はい。えっと、武井さんの知り合いですか?
[不思議そうな顔でそう答えた]
(296) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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「見たな」
[ぶよぶよとした双頭の下にそんな言葉が書かれていた。 いい加減嫌気がさす。見たくて見たわけでもない。]
こういうのって、公共物に落書きするみたいな犯罪にならないのかな……
[東口前の交番を見るが、巡査が何事もなさそうに詰め所で勤務しているだけだった。新宿ではもっと重大な事件がいくつも起きるから、些細なことにかかずらっている暇はないのだろう。]
……どこかお店にでも入って待つか、ネットカフェにでも行こうかな…
[手持無沙汰になって、交番の前でぶらぶらとガードレールにもたれていた。]
(297) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[ワタヌキと「あいり」が 店から去っていくのを見届けた後。 やがて豊田が入ってきたのを、 青年は頭を一つ下げて迎えた。]
いらしゃいませぇ
やてますよ お席案内しますー
[店で見たような顔な気もしたが、気のせいかもしれない。 客商売だ。一度二度だけの人の顔なんて覚えるのは難しい。
へらりと笑って細まった目でちらりと豊田の顔を見た後、 注文されたメニューを取り、厨房へ頼む。]
[接客へと戻ってくれば、豊田は神谷と話をしていたところだった。知り合いだったのだろうか。そちらは軽くちらと見るだけで、青年は空いたテーブルを拭く作業に戻った]
(298) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[「ひな」からの返信>>294は早かった。 そして都合良く、新宿に居るらしい事もわかった。 むしろこちらは恵比寿から新宿に向かう分、相手を少し待たせる事になりそうだ。]
んん… 仕方ないか、な。
[まだ痣はそれなりに目立つ状態だったが、メイクを早々に終わらせる。]
『30分くらいかかるから待ってて。』
[最後に一通、パソコンからDMを送り、無警戒に教えて貰えた電話番号を自身のスマホに記録する。 急いで新宿へと向かった。]
(299) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[歌舞伎町の方面からせかせかと、ゆるやかな坂をのぼる感じで歩く。 人が多い……いつだってこの街はそう。人の波をかきわけて走るなんて私にはできないし……じりじりと急ぐしかない。
「」
途中すぐ近くから何かに呼ばれて振り返ったが、何もいなかった。ビルに遮られた空しか見えない。 首をかしげてまた歩き出す。
ずいぶん長くかかった気がして交番前に着くと、またここも人だらけで……。 あれ、さっきの中華料理店にいた人かな。 涼し気な顔をした女の人が、暇そうにガードレールにもたれていた。]
(300) 2015/06/02(Tue) 23時半頃
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[でもそれよりもアイリスを探す。周りを見渡してもそれらしい人はいなくて、スマホを取りだしたらDMが一通。(>>299) 30分か……。 はあ……と息をつき、とにかく待つことにしよう。どこに行くにしても半端だし。
交番前の場所はあまり待ち続けられるスペースはなくて、さっきの女性の傍にまでおいやられてしまった。 とりあえず知らないフリをして、スマホでアイリスのツイターを過去分辿ってみていた。でも前アカウントは消えちゃったし、たいしたものはないな……。]
(301) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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あ、やっぱり。
[Facebookに張られていた写真を思い出して、私服と白衣じゃ印象大分違うな、なんて思ったりする]
武井とは知り合いっていうか、一応後輩になるのかな……。 サークルで少し交流があって、昔付き合いがあったっていうか……。 今はもう殆ど付き合いないけど。
……キミ、何かやったの? 写真付きで探されてたけど。
[なんとなく訳有りなんだろうかと思って探り探り]
(302) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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―東京都・某所―自宅
[俺の名前は、誰が覚えてくれるんだ? 洗面台に向かい、鏡の中のソイツに問いかける。 こんなはずじゃない。こんなの本当の俺じゃない。
アイリスにした呟きにはやっぱり返事は返ってこない。 [どうせ、みんな殺される]それから、[死ねばいいのに] 自分自身にリプライした呟きは、俺にはどうしても、何かのSOSにしか見えなかった。 鏡に向かって、お前は俺じゃないと言っているようにしか、見えなかった]
『信じてもらえないと思うけど、俺もみんな死んでしまえばいいと思う。自分なんて居なくなってしまえばいいと思う。けど、それで居なかったことにされてしまうのは嫌だ。本当に、もし辛いことがあるなら、力になりたい。出来ることならキミの役に立ちたい』
[そこまで打って、俺は自分の言葉のあまりの薄っぺらさに笑ってしまった。こんなの、絶対に伝わりっこない。 けど、送信ボタンを押すことは止められなかった。 気持ち悪がられて終わりだとわかっているのに、俺は無性に、この薄っぺらい言葉をネットの海に流してしまいたくてしょうがなかった]
[送信ボタンを押し、正面のソイツに向き合う]
「本当の俺はどっちだ?」
(303) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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……なんか面白いことあったら教えてな。 エロと戦争に限らんでええし。
[真弓が席を立ち、現実的な世間話もこれにて終了。 「脱出ゲーム、今度一緒に行こ」と付け加えてはおいたが はたしてそんな機会は在るのか、どうか。
Facebookを経由してなら、 この先いつでも連絡は取れるだろうと この場でそれ以上の繋がりを持とうとはせず。 飲み終えたコップを置くと同時に彼女を見送った。]
――さよなら、さんかく。
[先に見送った男を真似た、別れの言葉。]
(304) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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[出て行く客あれば、入る客あり。 やはりこの店は流行っているようで、 確かに料理は美味かった。
とはいえこれ以上の追加注文の意思は無い。]
ごちそうさんでした。 また来るわ。
[他の客に「ジャニス」と名乗っていた店員を呼び、 会計を済ませて店を出るつもりである。 サラリーマン風の男が 眼鏡の女性をナンパしている様子を横目に見ながら。**]
(305) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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―新宿駅・香港小吃―
(>>302)
ああ、それで〜。
[これが噂に聞くサークルの縦の繋がり。と、納得し]
あ、最近学校に顔出してなくて。 ええっ写真まで出回ってるんですか?
(思ったより大事になってる?)
う〜ん、そうですね、ちょっと心配事があって学校から遠のいてたんですけど。それは武井さんに連絡取ってみたほうが良さそうですね〜。
[少し困ったような笑顔で続けた]
(306) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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― 新宿駅東口 / 交番付近 ―
[何やら中央線が止まっているようだが、埼京線は動いていて良かった。 「ひな」との待ち合わせ場所に指定した交番へと早足で向かう。]
[昼時、財布を捜していた時には警察を恐れていたが、よくよく考えれば馬鹿らしい。 自分は別に、何も悪い事をしていないのだ。 まったく、「先生」に診てもらう前の私と来たら、どれだけ臆病だったのか。]
(307) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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[さて、来たは良いけれど。 こうも人が多いと誰が「ひな」なのか当然わからない。 女性のようだとはtwitterのDMから予想ができたが、それだけでは無理だ。 なので、スマホを取り出して、教えて貰った電話番号に電話を掛ける。]
(308) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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[アイリスの過去ログも特に収穫なくたどり終わって、待ってる間の暇つぶしにいつのまにか怪談botの話を眺め始めてた。 こわい話はこわい。けど、なんとなく見てしまう。占いとかもちょっと好きだけど、そんな感じ。
神隠し、マリー・セレスト号、隙間女、人面犬……そんな見尽くした都市伝説やなんかの間に、やっぱり見慣れた、赤ん坊の話……今日のコインロッカーを思い出してびくっとする。 見なかったことにしてスクロールスクロール……。すると力士シール、なんてのもあってさっきの壁にあったシールも思い出す。力士かはよく見なかったけど。
あと、鏡の都市伝説があった。 鏡に刻んだ名前……。人の真実を見る、まじないのようなもの。]
アイリス……?
[鞄にいれたコンパクトミラーが、気になった。]
(309) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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メルヤは、スマホを耳に当ててコール音を聞きながら、交番付近の人たちを注意深く見渡す。
2015/06/03(Wed) 00時頃
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[石動に呼ばれ、そちらへ向かう。 先程はどうも、という意味で少し困ったようにへらと笑って、一度頭を下げた。]
は。 ありがとうございましたぁ。 また、おまちしてますぅ
[会計を済ませた石動へ頭を下げた] [語感が覚えやすいからだろう。彼が言っていた別れの言葉>>304が頭に残る。 青年が知るのはそれが店の名前であることだというだけで、絵本の歌詞の先を知りはしない。]
(310) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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[そこでスマホが震えだして、着信画面を知らせる。(>>308)びくっとなった。慌てて電話をとる。]
は、はい!アイリス……? 私、ひなだよ
[焦って答えてから、周りを気にして小声になる。]
(311) 2015/06/03(Wed) 00時頃
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[先ほど香港小吃で顔を見たゆるふわ気質の愛されガール(おそらく)と思しき女の子>>300が同じく東口で立っている。とは言え、お互い特に関わり合う事もない身だ。 東京には人が多すぎる。その全てを理解するには人間の脳はあまりにもちっぽけだ。ネットの世界も同じ。きっと、人間がネットの世界で悪口雑言ばかり書き込むのは、その広すぎる世界に耐えられるほど人間の心がまだ拡張されていないのだ。]
アイリスも故郷へ帰ったのかな。
[ふと、あのしばらく見なくなったアカウントの事を思い出して呟いた。その呟きも新宿の雑踏の中、瞬く間に消えていく。]
(312) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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>>306
あぁっと、ごめんね、余計な気を回してしまったかな。 ……最近失踪とか色々あるみたいだから、みんな過敏になってるのかもね。 俺の知ってる限りでもネットアイドルとか、何人かいなくなってるみたいだし。
[言いながらあっちを見たり、こっちを見たり。 何故俺は挙動不審になっているのだろう。 というか、何故俺は初対面の女性にいきなり話しかけちゃってるのだろうか。 疲れてるのか?]
(313) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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[コール音が途切れ、相手の声が聞こえる。>>311 視界の中の一人……こちらが電話をかけたタイミングで電話をとった、妹と同年代に見える少女が「ひな」だと辺りを付けた。 ついでに、「アイリス」と応じた事から、リアルではなくネットから生じた繋がりなのかなと予想もしながら。]
……空を見上げて。
[あたりは付けたが、念のため、一つ指示を出す。 勿論、「ひな」にしてみれば「アイリス」ではない知らない誰かの声だ。 素直に従うかはわからないが、何らかの反応を見せてくれるだけでも決め打てる。]
(314) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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ん、おいしい!
[オレンジ色が口に入った瞬間とろけていく。フルーツムースは魅惑の食べ物だ。 自分のタルトも、智恵美>>287が手を出しているその横からつついて、また違ったフルーツ感を味わっている。]
チエみー渋谷で行きたいとこある? あるなら行くし、ないならちょっとやっぱり戻ろっかな。 したらチエみーも一緒に新宿行く? 歌舞伎町の"パパ"は持ってるしさ。
[持ってる、と親指人差し指で輪を作る。 ホステス狙いの男は持つ量が違う。 窓際へ向かう視線を追いかけて、問う**]
(315) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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(>>314)
空……?
[電話ごしに言われた通りに、上を見上げる。新宿駅東口が邪魔をする、狭い曇り空が見える。今にも雨が降りそうだ。 そうして空を見てから、あれ、と思う。アイリスの声……あんなだっけ。以前スカイプで話したことがあるけど、もっとこう……。]
(316) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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[確定だった。>>316 通話を切り、人の群れをかき分けながら「ひな」の方へと歩み寄る。]
……すみません。「ひな」さん。
[軽く彼女の身体をつつき、小声で話しかける。]
「アイリス」の――…大平あいりの、姉です。 妹の事で少し、お話を訊かせて貰ってもよろしいですか?
(317) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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トヨタは、ラーメンをすすっている。
2015/06/03(Wed) 00時半頃
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[声に不審を感じ、顔を空から人並みへ戻そうとするところへつつかれた。(>>317) 知らない女性に名前を呼ばれてた。]
えっ、えっ……
[アイリスじゃない。誰――と混乱するところを名乗られた。]
アイリスの……お姉さん?
[逡巡はあったし、アイリスが何事もなく戻ってきたわけじゃなかったことに落胆があった。 むしろこうして本人でない人が現れたことで、アイリスに何か起きたことは確信に変わる。ショックは隠せなかった。
だけど、アイリスのことを知ろうとするのに変わりはない。 私はその、アイリスの姉と名乗った人についていくことにした。 信用できるかどうかはあまり考えなかった。この人も、わざわざアイリスのことを知ろうとしてる。 私の知ってるアイリスのことは話すし、この人の知るアイリスのことを聞くつもりだ。**]
(318) 2015/06/03(Wed) 00時半頃
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それにしても……いつごろ再開するんだろう。 さすがにJR、安全は確保しつつもそう乗客を待たせる事はない……と思いたいけど。
[先ほどの少女>>316が電話越しに空を見上げている。待ち合わせだろうか。そんな中、自分は様子を見に駅に入った。]
やっぱりまだしばらくかかりそうか。 まあ、まだ慌てるような時間じゃないし……夜には家に帰れるだろうけど。
[電光掲示板を確認して駅の外に出ようとした時、荷物を入れたコインロッカーの違和感に気が付いた。]
隣……何、これ。南京錠?
[隣のロッカーは鍵が差されている。つまり本来なら開いているはずなのだが、空き口に細いチェーンが巻かれ、4ケタのダイヤル式の南京錠が取り付けられていた。ロッカーの上の方に、白い紙きれのようなものが覗いている。]
何だろう、これ。あ……何か書いてる。
(319) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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つゆは + しとしと ―――――― あめがふる
し が つ は
[開いた紙きれには、こう書かれていた。]
(320) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/03(Wed) 01時頃
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なんだ……何が書いてあるのかと思ったら。 イベントで使ってるのかな?それにしては誰もいないし……
[辺りを見回すけれど、ロッカーの近くに人はいない。誰かが飛んでくる様子もなかった。となると、気になるのが心情である。]
ふーん……「あ」が1でしょ、繰り上がるから「し」が9で「め」が0。なんだ、簡単じゃない。
ええと……864+9393=10257で、キーワードが「しがつは」だから……「9284」と。
[頭の中で導いた答えの通り、何の疑問も持たずに南京錠の数字を合わせる。あっさりと鍵が外れ、ロッカーが開いた。ばさばさと、何枚ものハガキ大の紙がこぼれ落ちる。]
いけない。戻しておかないと。それにしても妙なロッカーね……
[何気なくそのカードを手に取ってしげしげと眺めた。]
(321) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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[ラーメンをすすりながら、ふと思い出してしっとブログを開いてみる。 いつのまにか、コメント欄ではアイリスの失踪としっとブログ、新宿駅での人身事故が結び付けられて語られるようになっていた。 遊び半分とはいえ酷いものだ。これも匿名故の残虐性の発露なんだろう。 ……自分もこのブログを見て楽しんでいる一人なのだから、人のことは言えないが。]
[と、いきなり画面が切り替わり、携帯電話が振動する]
*着信 非通知*
[またか。眉を顰めながら、それでも念のため通話のアイコンをスライドさせ、通話にでた]
もしもし?
[…………]
[無言。なにも聞こえない。]
(322) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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もしもーし。どなたですかー。悪戯なら切りますよー。
[応答はない。やはり、なにも聞こえない。 ため息が出た。いい加減にして欲しい。何の恨みがあるというのだ。 こちらが何をいっても相手は何も言わない。向こうの受話器からは何の音も聞こえない。]
[……なにも聞こえない?
何も聞こえないなんて、ありえるのか?
ふと気付いて、もしやと思い音量を上げる。 何かしら環境音が入るはずなのだ。]
……ブツッ。ツー、ツー、ツー
(323) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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|
[そのすぐ後、新宿駅の東口にいた人間は、駅から年頃25,6ぐらいのOLが、まるで幽霊か鬼でも見たかのような血相で叫びながら飛び出してくるのを見ただろう。
ロッカーからは、双頭の太った男のステッカー―――力士シールが隙間なくびっしりと張りつめられたカードが何枚もこぼれ落ちたままになっていた**]
(324) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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トヨタは、携帯電話を耳にあてたまま、固まっている。
2015/06/03(Wed) 01時頃
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/* あ、村建て発言は今ひなこさん持ちですよね。 私の方は、アイリスの襲撃描写がどういう感じになっても特に問題無いです。
お時間とか諸々の都合でひなこさんが落とすのキツいとかありましたら、村建て発言頂ければ、拙い何かをできるだけ早く落とせるように がん がんば… がんばば…… うにゃにゃにゃ です。
今頃言うなよって感じですよね! ごめんね!
……ていうかもしかして鏡で見られてあれでそれだったりするのかしらとかうんにゃらほにゃらら
(*14) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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フランクは、テキトーに業務をこなしている。**
2015/06/03(Wed) 01時頃
|
……妹のアカウントを使い、騙してお呼びした事は謝罪します。 ただ、この方が確実にお会いして頂けると思ったので。 ……とりあえず、落ち着いて話のできる場所にでも。
[場所を移そうと、「ひな」に提案した。 拒否されなければ、近くのスターバックスに移動した。 道中、改めて「廻谷なぎさ」という自分の名前と、結婚して姓が変わっている事を伝えるだろう。**]
(325) 2015/06/03(Wed) 01時頃
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(>>313)
失踪…そうですね。急に学校に来なくなったらびっくりしますよね。 ま、まあそのうち! もうちょっと落ち着いたらかな〜。 たぶん立て込んでる状態で教授と連絡とっても荷物が増えるだけなので…あははは
(326) 2015/06/03(Wed) 01時半頃
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そういうことなら、もう少し張り切ってプライベート片付けて来ますね〜
[そう言い残し、私はそそくさと会計を済ませ、家路についた]
(327) 2015/06/03(Wed) 01時半頃
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そうだ。 私は、妹の事をもっと良く知る必要があるんだ。
「先生」が言っていた。 あいりに対する善くない感情も、私の性格の「病気」の元なんだって。
「手術」をして「免疫力」を得た私は、「病気」の原因を……あいりを「排除」できる。 でも、あいりの影がどこかに転移していたら私はまた病んでしまうから、徹底的に排除しなくちゃ…… あいりの事を隅々まで知って、危険の芽を全部見つけて、一つ残さず、排除するんだ……**
(*15) 2015/06/03(Wed) 01時半頃
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―自宅―
家に帰りいつものように洗面台へ行くと、鏡を塞いでいたはずの新聞紙はなくなっていた。
驚きで、恐怖で、体が硬直する。
(なんで? どうして。見ちゃだめだ、覗きこんじゃだめだ。落ち着いて、やめて、いや…)
嫌なのに、自然と鏡を覗きこんでしまう。鏡の中に何かを探してしまう。
動悸がする。息が詰まる。意識が遠のいていく。
(あぁそっか、あの痣、殴られた時にできる痣だから怖いんだ…)
[今日の事を思い出しながら、私はゆっくりと目を閉じた]
(328) 2015/06/03(Wed) 01時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/03(Wed) 01時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/03(Wed) 01時半頃
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[神谷が会計を済ませると、その背に ありがとうございましたぁ、と声をかけた]
[詳しい話を聞いてはいなかったが まるでどこか逃げるような様子にも見えた気がした。 なにか彼女ともめたのだろうか。 話をしていた豊田へと視線を移す。]
[彼は携帯を手にしていた。電話中らしい。 顔見知りの来店で少しの間は忘れられていた、 先程の電話を思い出す。 思わず青年は小さく息を呑んだ]
[何だか電話先の様子がおかしいようで、 様子をうかがうように、青年は首を傾げて豊田の方を見ていた**]
(329) 2015/06/03(Wed) 02時半頃
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