人狼議事


237  それは午前2時の噺。 

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。


【人】 かみさま パルック

ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。
いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。

中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。

(0) 2018/03/20(Tue) 00時頃

天のお告げ (村建て人)


[ キジバトの鳴き声が響く。
 朝も早く、夜も早い。
 よそよそしく距離を置く街灯は、駅の前だけLEDに変わっている。

 都会の真似事をしたがる斗都良町は、
 今日も変わらない一日を始めようとしていた。 ]
 

(#0) 2018/03/20(Tue) 01時頃


天のお告げ (村建て人)

           それは午前2時の噺。    

(#1) 2018/03/20(Tue) 01時頃


天のお告げ (村建て人)

===御報せ===

参加の際は村人役職を指定の上ご入村ください。
設備環境他は現代社会という時代背景を考慮してくだされば自由とします。
その他質問事項はwiki質問欄、又は村建て青鳥までどうぞ。

(#2) 2018/03/20(Tue) 01時頃


双生児 ホリーが参加しました。


【人】 双生児 ホリー


[あっちこっちも自分勝手だね。]

(1) 2018/03/20(Tue) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ いい子でぐっすり眠っていても、パパの大きな鼾で目を覚ましてしまう。羽毛の布団は柔らかいばっかりで、頭のてっぺんまですっぽり埋まってみたところで、わたしの眠りをちっとも守ってはくれない。シンデレラの時間に目を覚ますのだから、わたしはたぶん、お姫さまにはなれないんだろう。
 枕元の目覚まし時計を見つつ、わたしはそう考えた。
 お姫さまのイラストを眺めて、わたしはそう考えた。

 大人用の敷布団はまだ広すぎて固くって、潜り込んでもまだ冷たい所が残っている。パパの体にはちょうどいい大きさで、それに寄り添うにもぴったりな寝具は、子供のわたしにはあまりにも不安定すぎる。
 息が詰まってしまうほどの枕を潰し、わたしはそう考えた。
 馴染んだ兎のぬいぐるみを寄せ、わたしはそれを強く抱く。]

(2) 2018/03/20(Tue) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ 両の手をぱんと打ち合わせて「どっちの手がいい音だった?」と問いかけるようなものなのに。我儘の皺寄せを喰らうのはいつもこどものほうだ。
 『人生とは孤独であることだ。誰も他の人を知らない。みんなひとりぼっちだ。自分ひとりで歩かねばならない。』
 自分たちが出来もしないことをわたしたちには求めて、それがおかしいだなんてすこぅしも思いやしない。大人がこどもであれば、こどもはおとなにならなるしかないんだ。

 鼻先を押し付けたぬいぐるみにも、枕にも、懐かしい匂いは少しも残っていないのに、思い出ばかりが優しくわたしを抱きしめた。]*

(3) 2018/03/20(Tue) 02時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 02時頃


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 02時半頃


MNU機関 ジャニスが参加しました。


【人】 MNU機関 ジャニス



[長閑な田園に、決して高くは無い建物の並び。
変わらない早朝を彩る景色に灰を、落とす。]

  

(4) 2018/03/20(Tue) 07時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


[紫煙がたなびく先を追えば、遥か彼方。
雲居の隙間から垂れた一縷の日明は存在を主張すること無しに、淡く光を滲ませていた。
すん、と取り込んだ酸素には澄んだ草木の匂いが染み込んでいる。
もっと。胸に、大きく、吸い込んでみた。
何も変わらない。降り落ちる光の圧が濃くなった気はする。

ベランダに常設されている灰皿へと、殻を捨てていく。
発泡酒の缶をくり抜いただけの、粗末な皿にはくすぶる灰塵が癒えない疲労と共に積み重なっていた。
逸らすように向けた視線の先には、目端の赤さを隠せていない赤子とその盾のように傍らで寝沈む妻の姿。

傍へと近寄り、ゆっくり上下させているその薄い胸を、撫でる。表情は何も変わらない。
子どもに、煙草の臭いは駄目なんだって。
遠回しの非難と、拒絶を紡ぐ唇は動く事無く、
その解けた先から心地良い寝息が聞こえてくる。]
 

(5) 2018/03/20(Tue) 07時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


[ほんの僅かな、たった一人だけの子どもとの触れ合い。
何も知らないであろう柔らかな肌に指を通すだけで、
心なしか、澱みが洗い流されていくような錯覚を覚える。
子は宝、と良く言ったもの。]


いってくるよ、――――    。


[すう、と鼻穴が大きくなるのに、自然と緩む口端を抑えきれないまま毛布を更に着込ませ、背を向ける。
整然とした部屋は、何も変わらないままに無駄なもの一つ落ちておらず。
馴染ませた黒靴の先をとん、と地に鳴らしては、かちり、歯車の一端を想起した。*]

(6) 2018/03/20(Tue) 07時頃

MNU機関 ジャニスは、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 07時半頃


隠れん坊 アヤワスカが参加しました。


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[『カラスが鳴いたら帰りましょ』   キィィィ……

キィィィ──……  『夕飯前には帰りましょ』

『……ねえ、知ってる?』  ギィィィ───……

キィ──……  『一人ぼっちで公園にいるとね』

『連れてかれちゃうんだって』 キィィ──……

クスクス……  『大事なもの持ってかれちゃうんだって』

『ねえ、知ってる?』  キィィィ───……

クスクス…クスクス…   『……ブラン子さんの噂』]

(7) 2018/03/20(Tue) 16時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[『ブラン子さんは妬んでいるよ』 ギィィ……──

キィィィ……───  『ブラン子さんは憎んでいるよ』

『ブラン子さんは恨んでいるよ』  キィ……──

ザ……── 『ブラン子さんは友達が欲しいんだって』

『でもやっぱり憎くなるんだって』 ザザザ……──

…………──     『どうして?』

『わかんなぁい』    ……クスクス……クスクス……

『ブラン子さんはいるの?』
『ブラン子さんはいるよ』

『いないよ』『いるよ』『嘘だぁ』『知らなぁい』]

(8) 2018/03/20(Tue) 16時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[ランドセルからちょこんとリコーダーを覗かせた女の子達がけらけら笑いながら公園から駆け出て行く。
じゃあね、またね、と。口々に明日の約束を口にする少女達は、今日の夕飯を目指してお家に帰る。

誰一人、公園の入口、揺れるブランコに俯く影には目もくれないで。]*

(9) 2018/03/20(Tue) 16時頃

隠れん坊 アヤワスカがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(隠れん坊 アヤワスカは村を出ました)


MI:18 エリが参加しました。


【人】 MI:18 エリ

— ととら第一公園 —

[夕暮れ空はカレーのにおい。
赤が滲んだ空の下、ととら第一公園には明るい声が三つ響いてる。

この時間になると砂場で遊ぶ子も、野球の練習する子も、みんないなくなる。お夕飯食べたり、もっとお兄さんお姉さんになれば塾に行ったりするんだ。

不意に吹いた冷たい風に、わたしはカーディガンを掻き合わせた。大好きなたまごサンドの色した服は私のお気に入りなんだけど、やっぱりちょっとまだ早かったかもしれない、なんて。

    「ブラン子さんの噂、知ってる?」

声のする方を見ると、女の子が三人、肩を寄せ合って楽しそうに話してる。]

(10) 2018/03/20(Tue) 17時半頃

【人】 MI:18 エリ


  ……変なの。


[トイレの花子さん、もそうだけど、なんでそんな変な名前がついちゃうんだろう?
ブランコに乗ってるからブラン子さんなら、ブランコに乗ってなかったら何になっちゃうんだろう?
わたしはベンチの上でぐうっと伸びをして、欠伸を一つ。

噂話に花を咲かせた三人は、それぞれおうちに帰って、お夕飯を食べる頃にはブラン子さんの怖い噂の事なんか全部全部忘れちゃうんだ。噂話のいやな感じだけが公園に残ってしまったみたいで、わたしは口をへの字に曲げる。

何気なく視線を向けた先には、ブランコに揺られる一人の女の子>>9
よいこはもう帰る時間なのに、ちっとも楽しくなさそうにブランコの上に俯いている。

もっと楽しそうにすればいいのに……なんて思ったけれど、たった一人で楽しくなさそうにしているのはわたしも一緒。そう気が付いたらちょっと面白くてわたしは思わず一人で笑った。]

(11) 2018/03/20(Tue) 17時半頃

【人】 MI:18 エリ


 ねえ、帰らなくていいの?迷子さん?


[わたしが呼びかけても、その子は何も答えない。
無気味に軋むブランコだけが、きい、と肌寒い風に啼いた。]**

(12) 2018/03/20(Tue) 17時半頃

MI:18 エリは、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 17時半頃


墓守 ヨーランダが参加しました。


【人】 墓守 ヨーランダ


 [ ───、小さな音。

   ───、小さな点。

           いつだって、それが世界の始まり。 ]
 

(13) 2018/03/20(Tue) 18時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ……世界は滅んでしまったのかな。

[夜明け前の停滞した夜空を眺めながら呟いて、まるで小説の登場人物の台詞のようだと、自分で可笑しくなって笑ってしまう。
音のない引き笑いは僅かに開いた窓から冷たい空気を肺に取り込んで、次は噎せる事になる。

けほけほと空咳を繰り返し、卓上で冷めきっていたお茶を啜ると、ふう、と息を吐き出した。
こんなに些細でどうでもいい事で笑ってしまうなんて、夜明けだからに他ならず───]

 駄目、か。

[  黒に鎖された空。
   点々と灯る光はどこか遠く。
   眠りに就いた世界。
   全ての音は囁くようで。

覚醒の、その一瞬前の微睡みで得られるものに期待して──また失敗に終わったことを知る。]

(14) 2018/03/20(Tue) 18時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


     [今日も世界は眠り続ける。]**
 

(15) 2018/03/20(Tue) 18時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 18時半頃


地下鉄道 フランクが参加しました。


【人】 地下鉄道 フランク

三割方正しければ残りは何だっていい。

(16) 2018/03/20(Tue) 20時半頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2018/03/20(Tue) 20時半頃


村娘 ラディスラヴァが参加しました。


【人】 村娘 ラディスラヴァ

  あ〜〜〜も〜〜〜かあわいい〜〜〜〜!

(17) 2018/03/21(Wed) 04時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


[このまるっとしたフォルムに少し固めの短毛は手のひらをそれでも柔らかく刺激してやまない。その内にある筋肉の動きを直に伝えてくる脈動はこの小さなからだが確かに生きていると感じさせる。そしてその可愛らしくも尊い短毛の赤茶と白の境目をふわふわとなぞりながらニャアと鳴く声に今日も胸をときめかせるのだった。
 このこの名前はラディ。今年2歳になる成猫のメス。私は常々この子と結婚したいと思っている。世の中にはあるじゃない、猫との結婚式。あれをいつか私もやりたい。

 らぶ。このきもちはらぶよ。

 そして飼い猫とひたすらイチャイチャしている私は村蕪恋。むらかぶら こい。 この名前をつけた両親を私は軽く恨んだ日もあるけれど、ラディの可愛さの前ではそんなものは些細なことだった。]
 

(18) 2018/03/21(Wed) 04時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


[あ、ちなみにここは私のおうち。

 猫を飼う事に特化した作りになっていて、部屋のすみには猫タワー。猫ハウス。他にも必需品がそこかしこ。おもちゃももりだくさん部屋の片隅の箱に入っている。
 壁は爪痕がつかないように専用の壁紙をはってあるし段ボールやビニールは別の部屋にまとめておいてある。あとあるのは机にパソコンくらいだ。は〜猫かわいい。私猫のために生きてるわ。猫が元気ならもうどうだっていい。結婚しよ。

 25すぎての独り暮らしで猫を飼い始めるとやばいってきくけどそれは本当です。恋人なんてまったくほしくなくなって世界の中心が猫になる。こどもをうんだ人もそんな気持ちなのかもしれないわね。ただ、世界の中心が猫かこどもかってだけで。そんなこともないか。わかんないけど。産んだことないし。わかるのはこの猫の可愛さだけ。]
 

(19) 2018/03/21(Wed) 04時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


は〜〜かわい〜〜うちのこは世界一〜〜〜

[飼い主あるあるのろけをべろっべろででれっでれで言いながら、構いすぎたのかラディがうでのなかを抜け出そうと暴れだしたので、手を離した。]**

ああっ いけずう…
 

(20) 2018/03/21(Wed) 04時半頃

村娘 ラディスラヴァは、メモを貼った。

2018/03/21(Wed) 05時頃


【人】 双生児 ホリー

[ パパとママが離婚したのはもう数年前の噺になる。

その日よりも前から口喧嘩をしているところは何度も見ていた。怒ってる声が怖くて、そういう時はいつもぬいぐるみを持って押入れに隠れるようになった。

 おとなの事情はこどもにはわからない。学校ではせんせいがみんなに喧嘩しちゃいけないって教えてくれるけど、おとなにはせんせいが居ないからわからない。だから本当はわたしが言ってあげなくちゃいけなかった。喧嘩しないで、って。

 言っても、ムダだろうなって思ってた。わたしもクラスメイトと喧嘩する時はあったけど、せんせいに、ごめんねしようって言われても、したくなかったもん。口先ばっかりで「ごめんね」「いいよ」って言ったって、ぜんぜん謝ってないしぜんぜん許してない。「きらい」ばっかりが積もってく。
 だけど、パパとママは違うって思ってた。

 その日の数カ月前からふたりが喧嘩しているところを見なくなって、勝手にほっとしていた。
 けれどその代わりにまっくらなところが怖くなって、小さな電気をつけたままじゃないと眠れなくなっちゃった。]*

(21) 2018/03/21(Wed) 11時頃

紅客連盟 イスルギが参加しました。


【人】 紅客連盟 イスルギ

[小学生のとき、私は怪奇の虜になった。思えば、この頃からモノを書くのが好きだった。都市伝説や怪談、UMA、未確認飛行物体など、世にも不思議な話を収集しては、自由帳に書きとめていた。
極秘ノートと名付けられたそれは、私だけの世界、宝物だった。今でも。]

「ご注文はお決まりでしょうか」

えっと、カフェオレで

(22) 2018/03/21(Wed) 14時半頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2018/03/21(Wed) 15時頃


【人】 紅客連盟 イスルギ

[休み時間になると大半のクラスメートは校庭へ遊びに行ってしまう。人の少ない教室は、モノを書くのに都合が良かった。
その日も私はノートを広げて、新しく仕入れた話を書き込んでいた。夢中になると周りが見えなくなるのもこの頃からだ。今でこそ後方には注意を払うが、この時は背後から近づく影に、全く気がつかなかった。]

「そんなオバケなんかよりも人間のほうが怖いんだぜ」

[心臓が止まるかと思った。叩きつけるようにノートを閉じて、電光石火で振り返ると、アイレベルより少し上に、ニヒルな笑みが浮かんでいた。クラスメートのカナモリくんだ。
黒目がちなピーナッツ眼が、遠慮のかけらもなくノートを覗きこんでいる。

苦労して建てたトランプタワーに、ふっと息を吹きかけるような、あまりにも土足すぎる台詞。何よりその口振りが気に入らなかった。『俺はもっと先のことを知ってるんだぜ』と、上から目線で言われているような気がしてならなかった。
カッとなった私は、彼を殴り飛ばした。]

「カフェオレでございます」

ありがとうございます……

(23) 2018/03/21(Wed) 15時頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[今にして思えば、私は自分の拳でもって彼の主張の正しさを証明してしまったわけだ。人間の方が、怖いし、痛い。それでも、彼の台詞はガラスの破片となって、今でも胸に刺さったまま抜けないでいる。]

(24) 2018/03/21(Wed) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 ──…うん……、……ん。
 待ってて、その内……ね。

[…………はぁ。
体の奥深くから漏れたような溜息は、辛うじて通話を終了するまで堪えることが出来た。心配する親に平気だと言った矢先にそんなものを聞かせては台無しになってしまうから。


   世界は未だ眠り続けている。


目覚めを期待して夜と朝のあわいに揺蕩ってみても、ただ陽が昇るのを乾燥した瞳を瞬かせて眺めるだけ。
無理矢理にその形をなぞろうと試みるも、目覚めていない世界は形を持たず、広告の裏には意味の無い線がグルグルとのた打つばかり。

気分を変えてみようと近所に数軒ある喫茶店へ足を運んでみたりもしたけれど、選んだ店と時間が悪かったのだろうか。
暇を持て余したご老人達の賑やかな話し声と笑い声に満たされた店内では、世界の気配さえ感じることは出来なかった。右から左へ、耳を抜けていく言葉たちも意味を持たずに消えていく。

認めたくない。
自分が陥るなど烏滸がましい、と思っていたけれど。]

(25) 2018/03/21(Wed) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ──スランプなのかな…。

[もう半年にもなるだろうか。
卓上の原稿用紙は真っ白なまま、無意味な線を走らせては破り捨てられ、丸めて投げられ、無駄な枚数を消費するばかり。

   世界の息吹は、聴こえてこない───

どんなに覗き込んでも、頭の中の瞳に映るのは真っ暗な景色だけ。光のひとつも、微かな物音さえ感じられていない。
紙の上に世界を描き出す筈の手は、眠ったまま。鉛筆を握っても、初めの一文字が分からなくて、苦しくて、投げ出してしまうを繰り返している。]


 このまま終わっていくなんて……嫌、絶対。


[無名の小説家「万井 菫花」は、夏の終わりに雑誌に載せた小編以来すっかりと鳴りを潜めていた。]
 

(26) 2018/03/21(Wed) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[これまでに発表した作品は、何気ない町の景色から生まれた物も数多い。
散歩中にすれ違う人々、バスの中の周囲の会話、洗濯物を干すベランダから目撃した小さなドラマ。
そんな欠片が目から耳から、肌に触れて、取り込まれて。
ある日突然ムクムクと膨らんで、新たな世界が産声をあげるのだ。

けれどここ数カ月は、兆しがパッタリと途絶えている。
これまでと同じようにしてみても、圧し固められてしまったように内側から膨れ上がる衝動はコソリとも感じられないまま。

素人に毛が生えた程度の作家で、それでも細々と書き続けていたのに、このままでは僅かな読者にさえ忘れ去られてしまいそうで、胸をヒヤリとした焦りが支配する。]
 

(27) 2018/03/21(Wed) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ──気分転換も必要かな……

[カーテン越しに射し込んでくる夕暮れの光をぼんやりと眺め、呟いた。
間も無く冬も去る頃合い、出歩くには良い季節がやってくるだろう。

明日は、町を歩いてみようか。]*
 

(28) 2018/03/21(Wed) 17時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2018/03/21(Wed) 18時頃


【人】 地下鉄道 フランク


助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。
徹夜明けの現場は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。午後11時56分。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。

「まだ動かないんですか〜?」

レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。
三割方はガムを摘み、くちゃくちゃと音を立てる。
斗都良町の繁華街の片隅に、1台のレクサスが停まっている。一眼レフのレンズを向けてから4時間が経過しようとしていた。

「現場ってこんな暇なんですか?」
「ゴシップってのはな、7割の暇と3割の一瞬だ」
「3割の一瞬って、全然一瞬じゃないですか」

六掛はため息をついて、レジ袋から冷えピタを取り出す。バックミラーを見ながら髪をかきあげておでこに貼った。

「どこ行ってたんだよ」
「お花摘みに行ってたんですよ。コンビニに」
「その割には随分長かったじゃねえか」
「女の子ですもん。色々かかるんですぅ〜」

(29) 2018/03/21(Wed) 23時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

三割方は舌打ちをすると、ガムを包み紙に吐き出した。

「その間に一條が出てきたらどうすんだ、バカ」
「……だって私、新人ですし」

センテンススプリング。不倫から性事情までゴシップを得意とする出版社。三割方正はその前線でカメラとペンを武器とする記者である。彼は編集長の頼みで、入社したての新人記者、六掛紫乃の教育担当となった。

「撮れなかったらどうすんだ。責任取れんのか」
「……三割方さんだって居眠りしてたクセに」
「お前が原稿書けなかったからだろ!」

センテンススプリングは毎週木曜日に発刊される。火曜の会議で記事のラインナップが決まるため、月曜日までに原稿を上げなければならない。先日、国民的アイドルとニュースキャスターの熱愛記事の原稿を紫乃に任せたのだが、そのアイドルの熱狂的ファンだった紫乃はすっかり失望してしまいペンが進まず、仕方なく三割方が原稿を仕上げたのだ。

「私の青春だったんですよ!?コンサートだって何回も行ったのに……」

これ以上責めたら泣き出しそうな紫乃を前にして、三割方は頭を抱えた。

(30) 2018/03/22(Thu) 00時頃

【人】 地下鉄道 フランク

「まさか、国会議員までファンだなんて言わねえよな」

一條聖司。斗都良出身の国会議員で、人望が厚いことで有名だ。テレビのバラエティ番組から報道番組まで顔が広く、人当たりも良い。田舎町の聖人君子とまで呼ばれている。そんな一條を尾行していると、繁華街にあるガールズバーへ入っていった。店内は貸切状態。となれば、店から出てきたところを激写すれば記事はもう決まりだ。『独占スクープ!田舎町の性人君子!?』

「大丈夫です!私は塩顔が好みなんです」
「ケッ。そうかよ」
「三割方さんは泥顔ですよね」
「喧嘩売ってんのか」

煙草を咥え火をつけると、日付が変わっていることに気づいた。六掛は煙を浴びると露骨に怪訝な顔をして、車の窓を開ける。昼間の暖かさが嘘のように、今夜はよく冷える。シャッターチャンスには未だ程遠いようだ。

(31) 2018/03/22(Thu) 00時頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2018/03/22(Thu) 01時頃


紅客連盟 イスルギがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(紅客連盟 イスルギは村を出ました)


【人】 MI:18 エリ


 ねえ、何してるの?ねえ、帰らなくていいの?
 誰かと遊んでたの?何して遊んでたの?
 お名前は?いくつ?何処に住んでるの?ねえねえ……。


[わたしはちょっとだけムカついていた。
さっきからずっと、真横のブランコに座ってその子にずっと話しかけてるのに、ちっとも返事してくれない!
なんかドラマとかでよくある、なんぱ(へいカノジョ!ってやつ!)みたいでちょっとやだ。
無視するのはよくないことだよ!って誰も言ってあげなかったのかなあ……。

もしかしたらお友達ができるかもってちょっとだけワクワクしてた気持ちは、穴が開いちゃった風船みたいにしぼんでいく。]


 ねえってばぁ……。


[ほんの少し地面から離れたつま先をぱたぱたさせても、頬っぺた膨らましても、ダメ。]

(32) 2018/03/22(Thu) 01時頃

【人】 MI:18 エリ

[わたしが黙ってしょんぼり下を向いてしまえば、後は公園にブランコの鎖が軋む音が響くだけ。
空はだんだん赤から紺色に染まっていく。]


 ……帰らなくって、いいの?


[もう一度、確認するみたいに、わたしはその子の顔を覗き込んだ。
俯いた顔は、逆光になって全然見えない。]


 あんまり遅いと、お母さんに怒られたり、しないの?
 お夕飯に間に合わないよーって、言われたりしないの?

 ……もしそうなら、わたしと一緒。


[視線を落とせば、お気に入りのカーディガンが目に入る。
おばあちゃんが寒くないようにねって編んでくれたのに、やっぱりちょっと寒い。]
 

(33) 2018/03/22(Thu) 01時頃

【人】 MI:18 エリ


 おうちにいると、思い出したくない大事な思い出とかが頭に溢れてきて、なんだか胸がきゅーってなるから……わたし、たまに誰もいない公園に遊びに来るの。


[ブランコに腰かけた女の子は、聞いているのかいないのか、ずっと黙って俯いたまま。
わたしも、カーディガンの袖をぎゅっと掴んで、ぎりぎり届かないつま先を睨む。]


 ……誰もいない方が、心が落ち着くかなって思ったんだけど、でも、誰かがわたしと一緒の気持ちかもって思うと、ちょっと安心しない?


[よく見れば、女の子の髪の毛はぼさぼさで、ボロボロの服から見える身体もがりがりだった。
おうちに帰れる子ばっかりじゃないのと一緒で、おうちに帰りたくない子の中にも色々いるのかもしれない。
……そこまで考えて、ふと思った。]


 ……ねえ、もしかして、あなたがブラン子さんだったりとか、ないよね?


[信じてないけど!全然信じてないけど!一応確認!]

(34) 2018/03/22(Thu) 01時頃

【人】 MI:18 エリ

[そうしたら不意に俯く女の子の頭がふるふると横に振れて、小さい声だけれど「チガウ」って答えが返ってきた。
返事があったらいいなって思ってたけど、いざ返ってくるとびっくりしちゃうから、返事するときは返事するよって言ってほしいな!]


 あっ?!あ、わたしもそんな変な名前じゃないよ!
 わたし、……エリっていうの!


[びっくりしすぎて笑えるくらい声が裏返っちゃったけど、その子は俯いたまま笑わなかった。

それでも、キイキイ鳴いてるブランコに消されそうな声で「……アヤ」って返事が返ってきたから、いいの!]**

(35) 2018/03/22(Thu) 01時半頃

紅客連盟 イスルギが参加しました。


【人】 紅客連盟 イスルギ

[テーブルの上には、運ばれてきたばかりのカフェオレと、『月間マー』。保良吹社が発行する月刊オカルト情報誌である。]

(36) 2018/03/22(Thu) 01時半頃

抜荷 錠が参加しました。


抜荷 錠がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(抜荷 錠は村を出ました)


抜荷 錠が参加しました。


【人】 抜荷 錠

[ 照明の温度すら計算されたショウ・ケースの中で、整列した主役達は、誰かに選び取られるのを待っている ]

(37) 2018/03/22(Thu) 01時半頃

許婚 ニコラスが参加しました。


【人】 許婚 ニコラス

[ 誰も起きてはいない。

  薄いサテン生地のカーテンを透き通る明かり。
  飲みかけのコーヒーが通勤鞄の影に在る。

  立ち昇る温かさを見下ろしながら、
  痛々しい程の沈黙の中でネクタイを結ぶ衣摺れだけを聴いていた。


  潔癖な沈黙を守る癖。
  隣室で寝ている相手を「止むを得ず」で起こしたくはなかった。

  " 全部綺麗に片付けないで。
   一緒に暮らしてるのに一人で居る気分になっちゃう "

  確かに、君の言う通り。]

(38) 2018/03/22(Thu) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[ 静かに玄関のドアを開ける。

  水滴一つ残していない机の上。
  飲みかけのコーヒーだけが揺らめいていた。]**

(39) 2018/03/22(Thu) 10時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2018/03/22(Thu) 10時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2018/03/22(Thu) 10時半頃


村の設定が変更されました。


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2018/03/22(Thu) 11時頃


【人】 地下鉄道 フランク

斗都良町の繁華街。都会の真似事に過ぎないこの町は老舗の居酒屋はめっきり減って、チェーン店ばかりが立ち並ぶ。が、キャバクラやストリップ、風俗店など、いかがわしい店はどの町の路地裏にも付いて回るものだ。商業ビルの一角にあるガールズバーもその1つだ。まさかここに、この町の希望の星が入り浸っているとは夢にも思わないだろう。
車内で三割方が頬杖をつく隣で、六掛はコンビニで買ってきた雑誌を捲る。月刊マー。オカルトを中心に取り上げる月刊誌だ。

「日本にもオカルトブームなんてあったんですね」

三割方は仕事柄、月刊マーのカメラマンと顔を合わせたことがあるが、彼は酷くやつれていた。日本中の心霊スポットや禁忌と呼ばれる場所に足を運んだため、おおよそ説明不可能なほど身体に支障が起きており、あらゆる霊媒師が転職を志願するほど取り憑かれているらしい。あの会社の専属にだけはなりたくないと心に誓った。

「オカルトなんざ信じるんじゃねえよ」
「別にいいじゃないですか。趣味なんですよ」
「だいたい、オカルトなんて9割嘘っぱちだろ」
「嘘ならゴシップも似たようなものじゃないですか」
「ウチは3割真実なんだよ。3割は」

(40) 2018/03/22(Thu) 12時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

ぷうっ、と頬を膨らませて六掛は雑誌を閉じる。

「ジャーナリズムって何なんですかね」
「知るか。糞食らえだ」
「……じゃあ私達の仕事って何の意味あるんですか?」

その質問に、三割方は答えなかった。
人様のプライベートを暴いて何の為になるのか。三割方自身もわかっていない。わかるのは、人はありのままの姿を知りたがるが、ありのままの姿というのは大抵ロクなものでは無いのだ。
そして、ロクでも無い姿を撮る者は他ならないロクでなしだ。

煙草を咥えると、車の窓を叩く音がした。
外にはサングラスをかけた男が立っている。三割方はその顔に見覚えがなかった。窓を開け、男の言葉に耳を傾けようとしたその時、窓が叩き割られた。サングラスの男は金属製の棒を窓に叩きつけたのだ。ガラスの破片が車内に飛散し顔に突き刺さった。六掛が悲鳴をあげる。三割方は声をあげる暇もなく、男に車から引きずり出されコンクリートに打ち付けられた。痛覚の信号が身体に行き渡る。顔を見上げた時には、もう全てが手遅れだった。男は既に手にしたモノを振り下ろしていた。頭蓋骨の砕けた音がした。煙草が口元から力なく落ちる。
三割方正は死んだ。

(41) 2018/03/22(Thu) 13時頃

【人】 地下鉄道 フランク

助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。
徹夜明けの現場は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。午後11時56分。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。

「まだ動かないんですか〜?」

レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。
悪い夢を見ていたようだ。背中から嫌な汗が滲み出ている。寝心地の良くない車内で眠りについたせいだろう。

「現場ってこんな暇なんですか?」

六掛はため息をついて、レジ袋から冷えピタを取り出す。バックミラーを見ながら髪をかきあげておでこに貼った。
既視感。何処かで見たことのある光景。一度鑑賞した映画を、そっくりそのまま演技させられているような。三割方の汗は止まらない。

「……お前、コンビニ行ってただろ」
「え、どうして分かったんですか?」

三割方は額に滴る汗を拭う。鼓動が大きくなる。
雑に置かれたレジ袋を漁る。お菓子、冷えピタ、お茶。オカルト雑誌。月刊マー。

(42) 2018/03/22(Thu) 15時頃

【人】 地下鉄道 フランク

「どうしたんですか、三割方さん。顔が怖いですよ。あっ、ひょっとしてオカルト怖いんですかぁ〜」

ニヤつく六掛をど突き、急ピッチで夢の内容を思い返していた。頬杖をつく。六掛が月刊マーを閉じる。煙草に火をつけようとして……

窓を叩く音がした。

サングラスをかけた見覚えのない男が立っていた。
車の構造上、窓越しでは外の様子は人の顔しか見えない。窓の下に何があるか、三割方は目だけでサイドミラーを確認する。
隠すように、金属バットを手にしていた。
アクセルを強く踏み込み、タイヤが唸る。シートベルトをしていなかった六掛は後頭部を座席に打ち付けた。

「さ、さささささ三割方さん!?」
「掴まってろおおお!!」

三割方がハンドルを切る。急発進するレクサスが商業ビルの壁に衝突する前に曲がる。繁華街を突き進み、大通りへ出る。田舎町の深夜。車通りは当然少ない。道路標識の速度を遥かに超えたスピードで走り抜けた。

(43) 2018/03/22(Thu) 15時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

「え、ちょっと!三割方さん怒ってるんですか!?謝りますから!謝りますからあああ!」

六掛は半泣きで悲鳴をあげる。それに構っている余裕は無かった。何者かが自分を殺そうとしている。得体の知れない恐怖。もし、あのまま車の窓を開けていたら死んでいた。ハンドルを握る手は微かに震えている。ただ遠くへ車を走らせる。

「何がどうなってるんですかああ〜!」
「俺にもわかんねえよ!クソッ!」

瞬間、対向車線から光が差す。ハイビームだ。眩しい光に包まれる間に、猛烈な勢いで突っ込んでくる対向車と激突した。静寂に包まれる深夜の田舎町に響くクラクション。丸めたアルミホイルのような鉄の塊に押し潰された三割方の身体が断末魔を上げていた。

(44) 2018/03/22(Thu) 15時半頃

【人】 MI:18 エリ

[とりあえず分かったことは、この子はアヤって名前ってことと……あんまりおしゃべりは好きじゃなさそうってこと!何か聞いても、首を縦か横に振るだけで、あんまりお話はしてくれない。

それでも、わたしが話すことにちょっと反応くれるのが嬉しいから、いいんだ。ひとりじゃない公園は、いつもより寂しくない。]


 ねえ、ブランコ飽きたから滑り台で遊ぼうよ。


[首は横に振られた。
いやでも漕いでもいないブランコに座ってるだけってつまんなくない?って食い下がってもダメだった。けち。

仕方が無いから二人でブランコの上、藍を濃くしていく空を見上げて過ごした。]

(45) 2018/03/22(Thu) 17時半頃

【人】 MI:18 エリ

[公園の前を、わんちゃんの散歩をしてるおばさんが通りかかって「遅くまで遊んでっと、おばけにさらわれっちまうぞ」とだけ言ってしゃかしゃか通り過ぎて行った。
とっても心配して言ってくれたわけじゃなくって、花が咲いてるのを「花だ」っていうみたいな、なんだかとっても心のこもってない言葉だなって思った。だって、家に帰るように叱ってくれるわけでもないし、迷子かもって近付いてくるわけでもない。]


 ……大人って勝手だよねぇ。子どもは絶対大人の言うこと聞くんだと思ってるの。


[「好き嫌いしたら立派な大人になれないよ」とか。そういう宙ぶらりんな言葉だけ平気な顔で子どもに押し付けてくる。
何かあると「おばけが出るぞー」って脅かせば、怖がってすぐいうことを聞くようになると思ってる。

……でも、子どももいつかは大人になるの。
子どもの時に散々嫌な思いをしたくせに、自分も子どもに不条理な事を平気で言うようになるんだ。]


 ……わあ、お星様がいっぱい見えるようになった。


[並んで見上げた空は、赤はとっくになりを潜めて、藍色にいっぱいの星を輝かせている。]

(46) 2018/03/22(Thu) 17時半頃

【人】 MI:18 エリ


 ねえ、知ってる?お星様は見えないだけで、昼間も空にいるんだって。


[わたしは空に向かってうんと手を伸ばした。空の星は、そこにいるのに気付いてもらえない、なんて悲しくないのかな。
寂しくないのかな。
……でも、なんだかそれってわたし達みたい。

そんなことを考えていたら……ふと閃いた。]


 ねえ、あっち行かない?……裏山の方。
 一緒にお星様見に行こうよ!
 一人じゃやっぱり怖いかなぁって思ってたけど、二人だったら行けそうな気がするの!


[山だらけの斗都良町の中でも一番低くて登りやすいそこは、「裏山」とか「とと山」って呼ばれていて、ハイキングとかする人もいる。]

(47) 2018/03/22(Thu) 17時半頃

【人】 MI:18 エリ

[大人は心配してくれない。大人は分かってくれない。大人はきっと、信じてくれない。
わたしはブランコからぴょんと飛び降りて、握手をするみたいに、アヤに手を差し出した。]


 ね?ダメ?


[ダメっていうなら、しょうがないけど。ちょっと面白そうだと思ったんだけどアヤが行かないんだったら意味がない。
……一人で山の中を歩くのはさすがにちょっと、嫌だし。

アヤはわたしが出した手と、わたしの顔をきょろきょろ見つめて……やがて口を開いた。]


「……ひどいこと、しない?」


[街灯に照らされたアヤの顔は、目だけぎょろぎょろしてて、一瞬何だか違う生き物みたいに見えた。
ボロボロの服、ばさばさの髪から出てきたその質問に、なんだかわたしは悲しくなって、首を横に振った。]

(48) 2018/03/22(Thu) 18時頃

【人】 MI:18 エリ


 するわけないでしょ……友達には、そんなことしないよ。


[指きりげんまん、絡めたアヤの指は、わたしのよりも細くてかたい。
アヤは口の中で「ともだち」と、確かめるように呟いた。
なんだか、知らない言葉を聞いた時みたいな反応。

そしてようやく、アヤはブランコから立ち上がる。

  ……さあ、大人には内緒の冒険に行こう!]*

(49) 2018/03/22(Thu) 18時頃

MI:18 エリは、メモを貼った。

2018/03/22(Thu) 18時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[料理はあまり好きではない。
苦手というわけではないけれど、工程が多く先を見越した動作を繰り返さなければならない事が、思考や空想に浸りたい時には酷く邪魔になるからだ。


頭の中に広がる世界で主人公が何かを見付けた瞬間に、火を止めてやけどに気を付けながら中身をザルに空けて流水で冷やしながら濯いでだし汁に放り込む……ああ用意していなかった代わりの既製品は冷蔵庫にあったかどうか……なんて。
そうこうしている間に、主人公は何を見付けたのか、それによってどう展開していくのか。頭の上にふわりと浮かんでいたそれらはいつの間にかいなくなってしまう。
もう一度同じ道を辿らせても、二度と発見叶わず──そんな事が悔しくて堪らない。


だから食事はいつも簡単な物か、外食だ。
ずぼらな訳では無い。
そういうライフスタイル、なのだ。]

 「はなまる」さんのピーナツバター、さいこー。

[近所の小さなパン屋の素朴な食パンに、同じ店のピーナツバターを乗せてくるりと巻いて齧り付く。
トーストしない。サンドイッチでもない。
簡単で美味しくて糖分も補給できるこの食べ方が、この町に住み始めてからの定番である。

……ずぼらな訳では無い。]

(50) 2018/03/22(Thu) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[朝のニュースと共に朝食を終えると、黒い革のポシェットに手帳とペンとそれに小銭入れだけ収めて肩から掛ける。
フリース素材の白のハイネックに、重たい生地のネイビーのロングスカート。下に長袖を一枚仕込んでいても、未だ冬に未練を残した最近の気温では日陰は冷たく感じるだろう。
大判のカシミヤストールにすっぽり包まれて、黒のスニーカーに足を入れると玄関を出て鍵をかけた。

ちりん。
キーホルダーに付いた小さな鈴を鳴らしてポシェットに鍵を滑り込ませる。出版社に貰った「ヨムマジロくん」のマスコットの付いたそれは、初心の象徴でもある。
初めて担当編集者の付いた、小さな賞の記念品。

背中を丸めて文庫本を読むアルマジロのキャラクターは、必死に机にしがみついてペンを走らせる自分の姿にもよく似ていた。]

(51) 2018/03/22(Thu) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


 ……おはようございます。

[すれ違う近所の人に、ぼそぼそと呟きながら頭を下げて挨拶する。都会ほど淡白でなく、田舎のように地域みな家族というわけでもない、当たり障りのない付き合い。

学生の頃に受賞して、担当にアドバイスを貰いながらまた大きな賞に向けて作品を書いて。就職活動中になんとかもう少し大きな賞を貰い、初めての本が世に出ることとなった。
結婚出来ない息子を持つ母の苦悩を描いた『造花の道』は、偶然にも「婚活」が妙に盛り上がった時期に出版され、初めての一冊にしてはそれなりに売れたのだった

大喜びしたのは自分よりも家族の方で、生活の補助はするから就職せずに書きなさい、と今の環境を与えられた。
賑やかすぎず、不便すぎない、よくある田舎町。
四六時中世話されるのを心苦しく感じる性質をよく理解した母は、マメに連絡をとることを条件にこのアパートの一室を借りてくれた。

親バカで気前のいいスポンサーだからこそ、書けないことで心配を掛けたくない。厚意に報いるためにも、取り戻さなければならないのだ。
──世界の拓き方を。]
 

(52) 2018/03/22(Thu) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ


[ふらり、ふらり、あてもなく。
学校へ向かう赤や黒やパステルカラーも混じるランドセル達に逆流しながら、町の中を歩いていく。]*
 

(53) 2018/03/22(Thu) 19時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[あんな昔のことを思い出したのも、全部この雑誌が原因だ。かつて、マーのライターを勤めていた私だが、一ヶ月ほど前に職場を離れた。退職はしたものの未だに思い入れは深く、何より好きで、手に取ったわけだ。
今月の特集は『恐怖! あんぐりー女は実在した!?』。口をあんぐりと開けて、無差別に人間を追い回すという妖怪のような女が、どうやら現代に存在するらしい。『物凄いスピードで記者に迫り来る女』というキャプションをぶら下げた、解像度の低い写真が掲載されているのだが、一目見た瞬間にぞっとした。この女の目が、カナモリくんにそっくりなのだ。私はそっと、雑誌を閉じた。]

遅いな……

[そもそも思い出に浸るために、ここを訪れたわけではない。カフェオレは飲みたかったが、あくまで副題だ。首を伸ばして、人の疎らな店内を見回す。ノートパソコンを広げるノマドワーカーや、参考書を広げる学生、暇を持て余した主婦の姿こそ見えるが、肝心の君はいない。
今まさに駆け込んでくるんじゃないかと、窓の外へ視線をやるが、帰宅途中のサラリーマンばかりで、それらしい影すら見えない。
時刻は、約束の5時をとうに過ぎていた。不安と苛立ちばかりが募る。]

(54) 2018/03/22(Thu) 20時半頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


はあ〜〜〜〜〜〜〜〜

あのフォルムさいっこうかな…?
猫って幸せのかたまりなんじゃないかなって思うのよ
ねえどうおもう?ラディもそうおもわない?
あなたは幸せの化身……

[ため息。猫タワーの麓で爪研ぎをしている様子に感嘆の息をもらした。 ばりばりばり! 背を丸めて爪をつめとぎに立てる。爪先がひっかかるのを全力でひっぱる。 ばりばり! ああ、尻尾がゆらってしてる、尊い。きっと猫のためにあることばだと思う。 ばりばりばり! 地上におけるグッドデザイン賞、神様の作り出した最高傑作、博物学界のビートルズ。 ばりばりばり! 何にせよあのフォルムは天才的だと思う。 ばりばりばr… あ、飽きてる。うふふ。]

どおしてそんなにかわいいの?
愛されてるから?世界に愛されてる?神様に?私に?
わかる〜〜〜〜〜愛を一身に受けてる〜〜〜
 

(55) 2018/03/23(Fri) 00時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


いえ他の動物もかわいいんだけどやっぱり猫よね猫
は〜〜〜推し お前は推しの女……。

[猫だけど。
 そんな時、ぴろりん、とスマホが鳴った。見ると、社長からの連絡だ。はいはい解ってますよお。いくら私でも仕事を忘れたりはしないのに…。そう思いながらデスクに座る。起動しっぱなしのPCを操作し、確認して、うえっ…と猫を踏んだみたいな、いや、猫を踏んでもそんな声はでない。もっとニ゛ャアっ…みたいな心から罪悪感を煽ってくるとてもとても可愛らしい声を出す。いやそれはおいといて。
 「仕事用」と書かれたフォルダを開いて、その中身をぐるっとかこんでドラッグあーんドロップ。メールにファイルを添付しておくる。
 ぴ、っと軽い音をたてて通話に移行した。]

もーしもおし?
てんぷ わすれちゃってました ごめんね!!

[もっと早く連絡よこしてよお!って叫ぶと猫の視線を感じる。ああ、猫がこっちみてる。ええ〜〜かあわいい〜〜〜あの視線なに?っていうかあの表情なあにたまんないわ。すっごい怪訝な目でみてくる〜〜かあわい〜〜〜。ああでも今はこっちこっち。通話内容が通り抜けてしまって、きいてる?と聞かれて漸く、]
 

(56) 2018/03/23(Fri) 00時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


えっ?ごめんもっかい。
だってだって!ラディが!!!かわいくって!!!

え? うん、うんうん。わかってるわかってます。
それで大丈夫そう?うん、うん、うん。

うぇっ つ、ついか。そ、そう。マジで?いつまで?あした〜〜〜〜?いやいやまってまって、せめてもうちょっとどうにかしてよ。せめて明後日で! だって今夜私用事があるもの! しってるでしょ!?
 

(57) 2018/03/23(Fri) 00時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ

不定期生放送の猫生活を!今夜やるのよ!

もう日付も時間も告知してるんだから〜〜っ。
深夜二時から!リピーターという名のラディのファンそれなりにいるのよ?今日は新しい猫グッズも買ったし今日も放送枠一時間使ってだらだらと猫の様子を放送するんだから〜〜〜やだ〜〜〜これは譲れないの〜〜〜〜〜

[いくつだよって返事が返ってくるけど気にしない。
 まあ、社長と言いながら同級生である相手だからこそこんな軽口やわがままがいえるんだけども。じっさい、わがままいってんのは向こうもだからお互い様じゃない?]
 

(58) 2018/03/23(Fri) 00時頃

【人】 村娘 ラディスラヴァ


[友人が社長として立ち上げたネットショップ会社。私はそこで働いている。主に取り扱ってるのは家具や雑貨だ。友人に貿易会社へのコネがあり安く仕入れて安く売る、を実現している。そこそこ注文も入っており盛況ではあるんだけど。
 何分社員が少ないため、いろんな業務を皆でこなさなければならない。私はメールの返信やら商品画像の加工、商品ページ作りなどを担当している。忙しいときは発注作業も電話受け付けもやる。
 商品写真をとる以外は在宅でも出きる仕事ではあったから、割と時間に融通がきいて、猫と遊ぶ時間も増えるからって理由で就職というなの協力を決めたんだったが、猫との時間を削られてはたまらない。]

うう〜〜ん、でも思い付きなんでしょ?
ちょっと明日、そっちいくから画面みながら話そう。
ん〜〜、あいてる時間でなんかはしておくけど。

[でもまあ社員ではあるわけで。時間外手当ても請求する気持ちだけども付け加える。*]

期待はしないでね?
あと猫放送見てね!

(59) 2018/03/23(Fri) 00時頃

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