145 来る年への道標
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―ラウンジ:日付変更後―
[自室に戻って一眠りしている間に、ウマヒツジ15号はふたつの星を通り過ぎて行ったようだった。ワクラバは、再び売店で適当な食料を購入したのち、ラウンジで身体を揺らしながら星を眺めている。]
(彼、きちんとあのあと食事なり睡眠なりとったろうかね)
[などと頭の隅で考えながら、今日も今日とてとんとんと指を鳴らしている。板状のフルーツ・ミックスペーストの、宇宙食にしては華やかな香りが、ほんのりとラウンジに漂っている。 また、ワクラバの足元には、子犬程の大きさの、流線型の……ちょうどこのウマヒツジ15号の姿にも似たような、つるりとした真っ白い鞄が置かれている。]
(1) 2015/01/07(Wed) 00時頃
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ワクラバは、べジタリアン食を食べ終えて、ぼーっとしている。
2015/01/07(Wed) 01時頃
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[ラウンジに誰かの入ってくる気配>>7に、ワクラバはふとそちらへ顔をやる。そうしてポーラがお辞儀する姿を見れば、やあ、とすっかり気の知れた風に片手を上げた。]
やあ君。また星をふたつ過ぎたってね。 アースと……ブルー・フォレストって言ったかな。 部屋でうとうとしていたからね、どんな星か見そびれてしまったけど。
[食べ終えたフルーツ・ミックスペーストの包みをクシャリと片手で潰し、上着のポケットへ雑に突っ込むと、ワクラバは下ろしていたマスクを再び引き上げて装着する。 そのタイミングで、アナウンスが流れた。]
《ご搭乗の皆様に、乗客のアイライト様よりご伝言をお伝えします……》
(21) 2015/01/08(Thu) 01時半頃
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(彼女の名前はアイライトというのか。そうか。)
[アナウンスを追うように天井のあたりを見回したあと、てポーラに向き直って、ワクラバはにっこりと目を細めた。]
……だそうだよ、君!ああ良かった。無事聞ける。 その前に、僕の星に着いてしまわないか心配だったんだ。 君知っているかい、トリンクルの光彩楽団……、
[そう息巻くうちにポーラが誰かを見つめていることに気がついて、視線を追えば。]
彼女だ。
[それだけ言うと、ワクラバはもうそれきり一言も口を開くこともなく、彼女の姿のよく見える位置に陣取った。 腕を組み、常のように小さく揺れながら、その『音』の流れ出すのを待つ。 そして……]
(22) 2015/01/08(Thu) 01時半頃
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[ワクラバは、瞬きもせず、アイライトの奏でる光の音を見つめ、聞いた。 『ルミナス・オルガン』、いつかに映像で見たきりの、その鈴のような音色、星のような光……その音と光のたゆたう様を、ワクラバは黙って、身を揺らしながら、時々深く頷くようにして、ただ聞いた。 ワクラバには、その全てが星空に見えた。星の並びを音に落すことに慣れ切っているものだから、頭が勝手に音のほうまで星のように並べてしまうのだ。]
(綺麗だなあ)
[綺麗だなあ。音が?光が?あるいはそれらに囲まれたアイライトの姿が?それとも……。ワクラバは自分でもその『綺麗だなあ』がどこに向けられたものだったか把握しきらないまま、物語のような彼女の演奏を聞き続けた。やがて細い鐘の鳴るような――ワクラバにはそう聞こえた――最後の一音、それと同時に、空が弾けて暗闇になる。ワクラバは暗闇の中でも目を閉じなかった。最後まで、彼女の姿をきちんと見つめていたかったのだ。]
(24) 2015/01/08(Thu) 02時頃
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[やがて照明がいつもの、見慣れた、白くてぽっかりとしただけのそれに戻れば、ワクラバは両手を自分の顔より高く上げて、拍手をした。]
……ブラボー、ブラボー!
[そして。ワクラバは、拍手と歓声の中で、アイライトの視線がひとりの男に向けられるのを見逃さなかった。昨晩、あんまり酷い顔色をしていたあの男。そしてそのアイライトの視線が、柔らかな思慕を含んでいることもまた、見逃さなかった。それから自分の醜い半面を思い出して、ワクラバは自嘲気味にふっと笑った。それでも、アイライトのもとへ近付いて、大仰に手を叩いきながらまたひとつ、ブラボー!と言った。]
(25) 2015/01/08(Thu) 02時頃
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やあ、素晴らしかった。 トリンクルの音は古いとか判りづらいとかって聞いていたけど、まったくそんな風には聞こえなかったよ。 良いものを聞かせてもらった。ありがとう、本当に。
[本当はもっと色々と話をしたかったのだが、あまり彼女をひとりじめするのもよくないだろう。それだけ言うと、ワクラバは幾度めかのブラボーをアイライトに送って、彼女の傍をすっと離れた。 それからポーラや周りの客ともいくらか他愛ない会話を交わしたあと、放っていた荷物を手に持ってラウンジを出た。]
(曲を書こう。今日この出来事の曲を。 そしてこの曲だけは、誰に触らせることもしない。 僕のものだと知られることはなくっても、 彼女に届くことすらなくっても。 そうだとも……僕自身のためだけに。 今日この出来事を、曲に書くのだ。**)
(26) 2015/01/08(Thu) 02時半頃
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