88 めざせリア充村3
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[手を支えてもらって、座らせてもらって。 明らかな喜色を、僕は浮かべる。 心配してもらってる。包み込む手の温もりに、胸が詰まるような満足感。
大丈夫、まだ見捨てられていない。 大丈夫、まだ大丈夫。 どこか泣きそうな顔で、幸せそうに笑う]
ほんと?来ていい? ……あ、ねえ。ミナカタ。足もね、怪我しちゃったんだ。
鋏で、うっかり。
[靴下を脱ぐ。
べり、と嫌な音がして、傷に張り付いていた繊維が、出来かけていたかさぶたと共に引き剥がされた]
手当てしてー?
[そうして、僕は無邪気で明るくてあどけない作り物めいた顔で笑うのだ]
(8) 2013/06/23(Sun) 00時半頃
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うっかりだもん。
[一応、モニカちゃんやナユタには見えないようにしていたけど。 見えても、きっとなぜ出来たのか分からない気がする。
明るくて無邪気なチアキが、そんなことするはずないから、だ]
心配してくれてるの?えー、ほんとかなあ。
[きゃっきゃっと、カーテンから漏れるのは幼ささえあるはしゃぎ声]
(16) 2013/06/23(Sun) 01時頃
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[楽しげに笑っていた声は、ケイトちゃんとソフィアちゃんの声が聞こえるとふと止む。
しばらくぼんやりと、カーテンの陰から出ずに三人の会話を聞いていたが、カーテンの隙間から目敏くソフィアちゃんがこちらを見つけたらしい>>49 紛い物でない、無邪気で明るくてあどけないその様子に、こちらも笑って手を振り返す]
楽しみにしてるねー。
[ついでに言葉も返して。ケイトにも、にこっと笑っておいた。
しーちゃんもらいにぃもやっぱああいうのが好きだよなあ。 あれでまともに料理が出来たら、理想の愛される生き物なんじゃないかな]
…………
[左手の小指の爪を噛んだ**]
(78) 2013/06/23(Sun) 05時半頃
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あ、そーだ。はいこれ。
[手当てのされた手が渡すのは、折り目のついたテスト用紙。 渡してしまうと、手当てのされた手を弄りながら、やれやれと立ち上がった。 ちょっと名残惜しくて、何かしてみたくなる]
僕、これから訓練行かなきゃなんだよねえ。 何回やっても出来ないっていうのにさあ。
[ぼやきながら、ふと目についたコーヒーの入ったカップに向かって、こっそり指で鋏の形を作る。 ミナカタに気付かれないうちに、数回指を動かして“布を切る”]
じゃーね、ありがとミナカタ。 また来るねー。
[手を振って退室したあと、ミナカタは気が付くだろうか。 コーヒーカップの影に、せわしなく動く針と糸の影が加わっていることに。
なんにせよ、ミナカタがコーヒーを飲もうとするころには、中身のコーヒー含めて、もこもこのぬいぐるみへとカップは姿を変えている]
(93) 2013/06/23(Sun) 11時半頃
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―実験室―
[鋏を、鳴らす。 布を先に切っておけば、無くなったというイメージがない限りは持続できる。
放たれるゴム弾は、僕の身体に触れる直前にすべてが柔らかなぬいぐるみへと姿を変える。 そのイメージを保ちながら、何の実験に使われたのか、無惨な姿を晒す死体のネジを立ったまま巻いて。
複数の能力の執行は、もうだいぶ慣れてきた。 とすると、少しは成長しているのだろうか。 一番肝心なことが出来てないからだめか]
(カタカタカタカタカタカタカタ)(キリリリリリリリリリリ)
[耳障りなミシンの音とゼンマイの音が響く。それも僕のイメージだ。 夢想が現実に作用する、まるで子供の夢のような悪趣味な魔法。
部屋の中心に座らせられた男は、いったいどんな顔をしていたんだろう。布を被った状態では読み取れない]
(121) 2013/06/23(Sun) 13時頃
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[死体から出来る、トランプの兵隊の自動人形。 子供の悪夢のようなそれは、幾つも幾つも……死体の数だけ、出来ていく。
薄っぺらで奇妙な笑顔のそれが男の首を跳ねようとしたとき]
わ、とと、とっ!
[イメージがぶれた]
(122) 2013/06/23(Sun) 13時頃
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[死のイメージが湧かない。
何度人が死ぬシーンを見せられても、何度僕の身体に傷をつけられても。
だからなに?だった。
イメージとその理解に依存した能力は、たまにこういう不具合がある、らしい。 よくわかんないけど。
だから、僕の人形は、人を傷つけることはない]
(125) 2013/06/23(Sun) 13時半頃
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[かろうじて、ぬいぐるみのイメージは保った。 珍しく全部崩れはしなかったが、トランプの兵隊の操作は完全に止まる。
だから、自分で始末をつけた。 何の実感もなかった]
……すみません。
[頬についた返り血を拭いながら、研究者たちに頭を下げ 鋏の切れ味が悪くならないよう、服で血を拭き取る。
兵士としては及第点。能力としては不合格だ。
ちらり、白衣たちを見るも、何の表情も読み取れなくて
にこり、愛想笑い。 やんなっちゃうな、もう]
(128) 2013/06/23(Sun) 13時半頃
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[包帯がほどけて、血がついていた。 するりとほどいてしまうと、もう自分では戻せない。 だけど、ミナカタのとこに行くのもさっきのいまだしなあと躊躇して
指を噛んでみる。消毒液の味がした]
……あーあ。
[甘えて甘えて迷惑かけて、求めるのは無償の愛だろうか。 そんなおとぎ話みたいなふわふわしたもの、結局信用できないくせに。 それに、僕はもうそれを求めていい歳でも立場でもないわけだし]
しーちゃん元気かなあ。
[実験で、また何か嫌なことされてたりしないだろうか。 無償の愛を与えるべき可愛い大好きな子のことが心配で、ふとため息。
お兄ちゃんだから、年下の妹みたいな存在を愛するのは当然だ]
…………
(137) 2013/06/23(Sun) 14時頃
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[いまなにかすごく不愉快な矛盾に気が付きそうになったけど僕はそれから意図的に目を逸らす、のです]
(138) 2013/06/23(Sun) 14時頃
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[ふと、鐘の音に顔を上げた]
…あー、そういやヨーランダちゃんが。
[掃除をしようと言っていた、未来を見る彼女のことを思い出す。 掃除場所……どこだっけ?]
ま、ここでいっか。
[訓練所の前を通っていたから、そのままふらりと訓練所に入る]
外ってどんなとこだっけ。
[独り言ぽつり]
(140) 2013/06/23(Sun) 14時頃
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[訓練室の床には血がついていた。 血液感染……なんて思いながら、モップで擦ってみる]
……取れないよねえ。
[まあ、簡単に取れるならとっくに白衣連中が掃除するだろう。 しーちゃんなら取れるかも知れないけど、わざわざ呼ぶのも悪いし。 そういう気遣いができるなら悪戯をやめろって?やなこった]
…………
[なんだか懐かしい。昔は全部一人でやってたっけ]
(258) 2013/06/23(Sun) 21時頃
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んー、後は任せた。
[言って、ぱっとモップから手を離す。 倒れることなく直立したモップが、ごしごしと健気に掃除し始める。 キリリリと響く、ゼンマイの音。
便利だなあ。 能力をコントロールする訓練も、あながち無駄ではないのかも]
……まあ三十分も持たないんだけど。
[呟いて、訓練室から出る。……なんだか寂しくなっちゃったんだ]
みんなーは、どーこーかーなー。
[歌うように言いながら、ぷらりぷらりと歩き回って。
ふと、食堂の窓を覗いてみた。 誰かいるけど、こっちに気が付いてなさそうだったからばんと窓を叩いてみる]
(259) 2013/06/23(Sun) 21時頃
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[手招きされて、僕はぱぁと喜色を顔に浮かべる。 構ってもらえそうだ。よかった]
おそーじ捗ってるー?お手伝いいる?
[扉が遠かったから、窓を開けて入ってしまう。 もし中にマッシュルーム頭の根暗なちっちゃな子がいたらどうしようかと思ったが、中にいたのはらいにぃとソフィアちゃんだけ。よかったよかった]
……邪魔じゃない?
[ちょっと顔色を窺ってみたりして]
(267) 2013/06/23(Sun) 21時半頃
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じゃあ手伝う。
[二人から了承をもらって、にっこり笑顔。 投げられた雑巾を落としそうになったけど、かろうじて掴んで]
クッキー?ケイトちゃんと……ソフィアちゃんが?
[大半ケイトちゃんが作ったんだろうなあ]
……じゃあソフィアちゃん、後で一緒にコーヒー淹れようか!
[にんまり。意地のわるーい笑顔になってしまったので、片手で口を押さえる。消毒液の臭い。
そうして、ぺたり膝をついて床をごしごし。 あ、いまモップのゼンマイ切れた]
ずるっこしたーい。
[でも結構三人でごしごしやるのが楽しいから、割りと真面目に床を磨いて]
(273) 2013/06/23(Sun) 22時頃
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いいねー、こっそり忍びこんじゃおうか。次は僕ケーキ食べたいなあ。
[らいにぃの計画にくすくす笑って、賛同の意を示す。 当然、そんな面白いこと僕が止めるはずない。
ずるっこの許可が下りれば、ぱちと瞬きしてからまた笑う。 実験の時のように、スピードは要求されていないから、雑巾の上の辺りの空間に触れ、ゆっくりネジを巻く]
シンデレラのお手伝いをするのはー、 魔法使い、仙女、ネズミ、 母親の形見の木、白鳩!
[耳障りなゼンマイの音が鳴る]
(283) 2013/06/23(Sun) 22時半頃
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[雑巾から生まれるのは、つぶらな瞳のネ ズミと白い鳩。 布製]
任せたー!
[声と共に、きいきいキリキリぱたぱたカタカタ言いながら、食堂を縦横無尽に布製品が走り回り始めた。
雑巾、細切れ。大惨事]
(284) 2013/06/23(Sun) 22時半頃
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はーい。じゃ、頑張ろっか。ソフィアちゃん。
[>>287らいにぃの声に元気よく返事して、ソフィアちゃんと共に厨房へ。 >>289小さな呟きは聞こえたけど、意味までは聞き取れなかった。 ただ、]
…………シンデレラのお父様って薄情か鈍感かどっちなんだろーね。 継母たちのこと止めてないし。
[“お父様”という生き物を指す言葉には、しばし目が笑ってなかった気がする。
厨房へ入ると、ソフィアちゃんが豆を探し始めて]
どれだと思う?
[一分経っても見つけられなかったら、棚の豆を渡してあげるつもり]
(295) 2013/06/23(Sun) 23時頃
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……
[ソフィアちゃんの指差した先を見れば、そこにあるのは黒胡椒。 よっぽど『うんそれ』と言ってやろうかと思った]
……コーヒー豆はさー、なんかコーヒーの匂いするじゃん?
[でもまあ、遠回しに教えてあげる。 らいにぃの見張りもついてるしね。
ちなみに僕は普段はコーヒー派だけど、今日に限って紅茶派な んで、紅茶の準備中。 いやー、ソフィアちゃんのコーヒー飲めなくて残念だなー]
(299) 2013/06/23(Sun) 23時頃
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はいはーい。
[>>304ソフィアちゃんに機嫌良く返して、二つカップを用意する。 ソフィアちゃんが手に取った炭?ごめん、僕紅茶の準備に忙しくてよく見てない……って設定だから]
豆を砕いてー、そこのフィルターに入れてー、お湯注いだら完成だよー。
[手引きミルをどうぞと渡して、あとは知らん顔。
らいにぃのために十字を切っておいた]
(311) 2013/06/23(Sun) 23時半頃
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[紅茶のポットとカップ二つと、炭……じゃなくてコーヒーをトレイに乗せて]
じゃー、らいにぃのとこに運ぼっかー。
[にこにこ笑顔が不穏だとは自覚している。
はい、とトレイをソフィアちゃんに手渡して、自分は少しだけ厨房に留まって。 次は間違えないように、たまたま見つけた油性マジックで《コーヒー豆》と瓶に書いてあげた。 わあ、僕ってばいいお兄ちゃん]
(319) 2013/06/24(Mon) 00時頃
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お待たせー。
[らいにぃがコーヒーを飲んで笑顔になったころ、厨房から出てきてにっこり。 うん、らいにぃはそうするよね。ごめんね]
ソフィアちゃん、ミルクもあるからねー。
[なんてほのぼの話していれば、ふと、足下に布の切れ端が落ちていたのが見えた。 ゼンマイ切れちゃったのか。気付かなかった]
後で回収しなきゃ。
[ミルクだけを入れた紅茶を口にしなから、ぽつり独り言]
(328) 2013/06/24(Mon) 00時頃
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らいにぃも紅茶飲む?
[脂汗を浮かべたらいにぃがカップを空にすれば、ポットの紅茶を注いであげる。 代わりにとばかりにらいにぃの手元から丸のクッキーを一枚拐っていった。 口に入れれば、ほろりと甘い]
ん、おいしい。
[それにしてもソフィアちゃん成長したんだなあ。 僕はてっきりコーヒーはゲル状か何かになると思ってたよ。
酷いことを思っていれば、ソフィアちゃんからクッキーが渡された]
僕の分もあるんだ?ありがとう!
[今度は星形。取り出す途中でぺきと一辺が折れた]
紅茶飲んだら診療室でも行こーっと。
[包帯もらわなくちゃだし**]
(368) 2013/06/24(Mon) 08時頃
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[星形のクッキーを食べていれば、ソフィアちゃんから何やら熱視線>>383 口に入れれば、安堵した気配が伝わって、なるほどこれはソフィアちゃんがお手伝いしたのかな]
おいしいよ。ありがと。
[にっこり笑って返す。 事実、クッキーは美味しかったから。
おすそわけとばかりに、らいにぃにも星形の欠けた一辺を口元へ差し出して、婉曲にソフィアちゃんに真実を伝えようとする姿にごめんねと笑った。
クッキーを食べてもらった後、ふと自分の手を見る。 血液感染……とまた思ってみた]
(415) 2013/06/24(Mon) 22時半頃
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[一足お先に食堂を出て、包帯をぐるぐる自分で巻き直してみる。 血糊のついたそれは、決して衛生的とは言えないし、慣れてないから緩い。 単なる手遊びだ]
あ、ヤニ、モニカちゃん。デート?
[>>378途中、出会った二人に挨拶がわりのからかい。 包帯のことを訊かれ、なんでもないふうを装って笑って]
ミナカタが大袈裟なんだよー。ちょっと深爪しちゃっただけ。
[左手の小指だけを残して、赤い斑点のついた包帯で覆われた手を振ってみせた。
足を診察室に向けると、何か慌てて誰かが入ったように扉が半開きで。 そっと音も立てず、中に入る]
(417) 2013/06/24(Mon) 22時半頃
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…………
[カーテンの向こうの姿。 静かに背後に佇んで、みんなの様子を見ていた。
こっそり包帯だけ取っていこうかな。 いま甘えたらミナカタにストレスで円形ハゲ出来そうだし]
(418) 2013/06/24(Mon) 22時半頃
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[包帯を漁っていたら、ミナカタに見つかった。 別にいいという前に、顔が引っ込んで
誰がいるのだろうと耳を澄ますと、オスカの声]
ミナカター、忙しいんでしょー?
[戻ってきたミナカタに、椅子に座って足をブラブラさせながら問う。 プレゼントと言われれば、きょとんと首を傾いで]
……何かあげたっけ。
[おとなしく包帯を巻かれながら、ぽつり。
それから、努めて明るい声を出して]
誰か具合悪いの?オスカの声聞こえたけど。
(450) 2013/06/24(Mon) 23時頃
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