151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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─ 自室 ─
ん゛ーっ
[投げられた同居人の声で、起きた>>11 端末前で、それこそ行き倒れか何かのように突っ伏していた顔を上げる。短い金色頭は、ボサボサだ。 額には薄っすらと、下敷きにしていた紙の皺のあとがある]
おう、いってら… ふぁぁぁぁぁ!!もう、そんな時間かぁ。
[サイノを送るように、伸ばした手を軽く振る。 実質は大体、眠気覚ましのストレッチといった具合だ。 飼い主が起きたと見て、鳥がばさばさと翼を広げた。 水か餌か何かよこせというのだろう]
(68) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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[あれから。つまりアーサーと別れてから、フィリップは真っ直ぐに自室へと向かった。殆ど引きこもる勢いで懸命に探していたのは、書き上げていたはずのデータの一部だ。
ない。と認めるまでに少しの時間を要した。 それから原因を辿って、ディスクエラーにまで辿りついた。 その復旧をひたすらに試みて、また数時間を費やした。
そんな具合だったから、サイノがプリンを手に戻ってきたのも上の空だ。もっとも向こうは向こうで、昨夜はレポートを仕上げていたようだったから、忙しくあったのだろう]
(69) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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アーサーに頼まないと、なあ。
[ぼさぼさ頭を指で掻きまわしながら思う。 やはりデータの欠損は疑いようもないものだから、急いで書き直さなければならない。 データの取り直しなどということにならないのは文系の幸いか。 幾つかの文献と、最重要の辞書を再びそろえる必要はあるにせよ、あとは時間との戦いである]
(70) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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─ 回想>>2:124 ─
……助かる。
[力強い声に、目を一度閉じて息を落とすようにして返す。 ほっとした安堵が、その仕草にも滲んだろう。 目を開き、猫の姿の級友に苦笑を零した]
ああ、そうだったね。 勿論構わないさ。むしろチップ形式なら有難い。 一度、部屋の端末でバックアップを確認するつもりだ。 残っていればいいんだけど…、…駄目なら、頼む。
[猫の琥珀の双眸に浮かんでいるのは、人の知性。 しかと請合うその言葉とまなざしに、自然、声を潜めるためだけではなく頭が下がる]
(*9) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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[自室の椅子に腰掛けたまま、猫らしからぬ猫の級友を思う。 彼を訪ねるのに、いつもなら煮干などポケットに忍ばせるものだが、遂に昨日怒られてしまった。
もったいないな、と思う。 彼は気付いていないのだろうか。 煮干を差し出されると、尻尾が揺れて髭がぴんと前を向くのに]
プライド、かな。 そうかも知れないなあ。
[どう思う?と傍らに聞いても鳥は鳥だから、こたえはない。 自分があの子に貸した辞書を返して貰いに行けないように。 ミルフィにはあまり格好悪いところを見せたくないなというように。 それぞれに、ささやかに守りたいものがあるということだろうか]
(71) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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聞いたことがなかったかな。
[彼は元々、人なのだという。 出会った当初から猫の姿だから、どうにもつい猫扱いをしてしまうのだが、彼の言動は確かに人そのものだ。
人が猫になったのなら、猫であることを楽しめばいい。 そんな思いに、鳥まで拾う動物好きの性格があいまって、幾度となく煮干など差し出したけど、思えばあの姿はアーサーの本意ではなかったか。
彼の過去を詳しく聞いたことはない。 その気持ちも深く聞いたことはない。 でも、聞けたらいいなと思った。 そんな話も、こんなギリギリになるまでしていなかったなと思った]
(72) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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────よし!
[もう一度さいごに伸びて、反動をつけ椅子から立ち上がる。 これから行くとメールを打とうかと考えてやめた。 アーサーの部屋に行ってみて、いなかったらでいいだろう。
鳥に水と餌をやりながら、簡単に身支度を整える。 それを終えれば、いつものように肩に鳥を乗せた。 準備完了だ]
(74) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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─ アーサーの部屋 ─
[廊下の角を幾つか曲がって程なく、アーサーの部屋の前まで来る。 既に昼も近く、あちこちで学生たちがさざめいている。 どの顔もみんな明るく見えて、また軽く息を吐いた。
いかんと己の頬を、片手で叩く。 明るく元気にフレンドリーに! 常日頃、心がけている自戒を思い起こして表情を整えなおす]
Hi,アーサー。いるかい? 僕だ、フィリップだ。昨日の件でね。
[来意を告げて、少し待つ。 辺りのざわめきに、首を傾げて視線を*向けた*]
(75) 2015/03/06(Fri) 17時半頃
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─ アーサーの部屋 ─
[そこは、ひどく広く見える部屋だった。 自身の部屋が、お世辞にも片付いているとは言えない所為もあるだろう。 フィリップの部屋には、開け放した鳥篭と(これは鳥の占有スペースというだけの空間だ)端末と寝床と、そして本、本。
このご時勢、大体のものはデータで足りる。 宇宙言語学科ともなれば、扱う文献辞書文書といったものらの量は膨大になる。だから大抵、それらはデータで賄われる──明らかに紙より便利なのだし、当然だ。
けれどフィリップの部屋には、本の形をしたものが多い。 どうも、紙をぺらぺらとめくる感覚が好きなのだ。 そんな事情があるものだから、余計に他より広く見えるアーサーの部屋と比べてみると、これが本当に同じ規格の部屋かと思うほどに印象が違う]
(*12) 2015/03/06(Fri) 23時半頃
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ああ、大丈夫。…だよな? ほら、大丈夫だって。
[部屋の主の招きに、部屋へと踏み入る。 肩の鳥が、クエクエと鳴いて羽ばたきをした。 幾ら羽ばたいても、この鳥が飛ぶことはない。 ないのだけれど、]
……けほっ。おい、鳥!!Stop! 止めたまえ、埃っぽいだろう!?
[顔の真横でバサバサやられるのは、そんなに快適なものでもない]
(*13) 2015/03/06(Fri) 23時半頃
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[一頻りそんなことをやってから、部屋の主へと顔を向けた。 部屋の中央には、しっかりとチップが用意されている。 それが心強くもあり、少々情けなくもあって眉が下がった]
やあ…、…すまなかったね。 助かるよ。
[また少し頭を下げて、猫の傍らひざを落とす。 今日はいつもの煮干はなしだ]
(*14) 2015/03/06(Fri) 23時半頃
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ご覧の通りのありさまでね。 つまり、バックアップデータは───なかった。
助かるよ。僕の辞書は貸し出し中でね。
[肩を竦める調子で事情を言い足し、床の上に座り込む。 近くなる猫との距離に、鳥が落ちつかなげに肩の上で足踏みをした。 それをなだめるように羽根を撫でつつ、猫の視線の先を追う]
……やっぱり、持ってくれば良かった?
[声は微かな笑みを含む]
(*15) 2015/03/07(Sat) 00時頃
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[ふんわりとした絨毯は、思った通りに座り心地満点だ。 その絨毯の上、差し出されたチップを確かに手に受け取る。 まだ、これからだ。けれど漸く、道は見えた]
…ああ。やってみるさ。
[厳しい言葉の温かさに、笑みを零す]
(*16) 2015/03/07(Sat) 00時半頃
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やっぱり煮干かミルク。 持って来れば良かったかなあ……。 だって好きなんだろ?いいじゃないか。 うちの同居人なんて、いつもプリンに目の色変えるし。
[笑いながら告げるのは、サイノのことだ。 軽い口調で会話を続けながら、柔らかに目を細める]
───その身体、嫌いだった?
[だからかなと首を傾げる。 彼はずっと、猫扱いを嫌っていたから]
戻るんだろう?もうじき。
(*17) 2015/03/07(Sat) 00時半頃
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そうかい?
[猫は哲学的な生き物だという。 級友を見ていると、そんなものかとも思う。 …アーサーは猫ではないけど。 考えるように顔を逸らす姿勢、その途中で震える髭を見ながら思った。光が、つややかに猫の毛皮の上を滑る]
悪くないと思うけれどね。
[特に持ち上げる響きもなく、感想を述べる]
(*18) 2015/03/07(Sat) 01時頃
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心残り、か。
[ほんの少しの感傷が心の端を掠めゆく。 どちらにせよ、もうじきこの生活は終わるのだ。 無論それも悪いことじゃない。 けれどやっぱり、ここの生活も”悪くなかった”]
ああ、
[言外に再会を滲ませた言葉、その心をチップごと受け取って。 ぐ。と手の中に握りこむ。 そうして級友へ向け笑顔を向けた。 追い詰められているくせに、明るい嬉しそうな笑顔を]
(*19) 2015/03/07(Sat) 01時半頃
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じゃあ、パーティで会おう。
[卒業記念パーティで、再び会おうと。 約束を音にして腰を上げる。 けど、その動作が途中で止まった。 ”猫”のおねだりに、思わずまた笑みが零れる]
酔っ払っても知らないぞ?
[ぐいぐいと小さな身体に押し出される。 ばたんと背後で扉が閉まれば、フィリップは大きく息を吸った。 もう、再び下を向くことはなかった]
(*20) 2015/03/07(Sat) 01時半頃
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─ 廊下 ─
[アーサーから受け取ったチップは、なくさないよう丁寧に手にしたファイルの中へと仕舞いこまれた。 フィリップの表情は、先よりも随分明るい。 少々寝不足で光が目に眩しいが、気力は充分満ちている。
必要な辞書は借りられた。激励も受けた。 これでやらないわけにはいかないだろう、が]
〜〜〜…、腹、減ったなぁ!
[そういえばサイノはブランチとか言っていなかったか。 自身も朝からまだ何も食べていない。 思い出した空腹に、ちょっと情けない声が*上がった*]
(121) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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─ 回想 ─
[学科の違う彼女と話すようになったのは、何故だったか。 ちょうど、資料室で行き会っただとかそんな他愛もない切欠だったように思う]
Hi,アイリス。どうしたの?そんなに慌てて。
[それから、ちょくちょくと学校内で出会う彼女と言葉を交わすようになった。 可愛い子だなと思った。 見た目もだけれど、その雰囲気がかわいらしい。
彼女にきょうだいがいる為だろうか。 どこか甘えたような柔らかな雰囲気を、好ましく思った]
(*21) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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クローン過程に、保健医療福祉…?Humm? アイリスは難しいことをやっているんだなあ。
ああ、この言語か。 これはウプシロン星系の中でも辺境言語の…… なんだ、こんなものも読むのかい?看護学科は。
───ああ、原書主義か。 そりゃあ分かるけど、これは行きすぎだよなあ。 随分厳しい授業だね。ん、翻訳までは請合えないけど。 分からないなら聞くよ、どこ?
[こんな会話を交わしたこともある。 デートといえないほどのデートだ。 交わされる言葉は、暫し色気もそっけもない学術の言葉ばかり]
(*22) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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[縮まるようで縮まらない距離。 親しくはあると思う、けれど特別とはいえない関係。
そんな彼女に特別の辞書を貸したのは、もちろん好意からでもあったし、卒業生の余裕を見せたいような───まあちょっとした見栄と、あとは彼女の笑顔が見たかったとかそんな程度の理由からだった]
(*23) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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大丈夫。もう、論文は仕上げたしね。
[教授による最終チェックは未だだったが]
卒業までに返してくれればいいから。
[使うことになるとは夢にも思わず]
お礼?いやいいけど───…、そうだな。
[最後にデート出来たらいいな、と。 咄嗟に浮かんだ下心なんて見えないよう、笑顔を見せて]
(*24) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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じゃあ、終わったら僕にちょっと付き合って。 卒業前にヘスヒデニスを見ておきたいんだ。 けど流石に一人で散歩するんじゃ、寂しいからさ。
[どうかな?と極力軽い口調で誘いを掛けた。 特に強要する気はなかったから、そのまま辞書は貸し出して]
じゃ、レポート頑張って。
[そうちょっと格好付けて立ち去ったのは、先日のこと。 その彼女が、先日知り合ったケイイチの妹だとは知る由もなく。 ただ今は、これがどうしても論文を完成させたい理由のうちのひとつだ。 だって年下の可愛い子につけた格好は、格好いいまま*終わりたいだろ?*]
(*25) 2015/03/07(Sat) 02時頃
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─ 廊下 ─
[幾分明るい表情で廊下を行く。光が眩しい。 気分が明るくなろうが寝不足はいかんともし難く、目には明るい光が突き刺さるかのようだ。 けれど、へこたれている余裕はなかった。 今はそれより重要なことがある。 ぐっと、アーサーから借りたチップの入ったファイルを握りこむ]
…………ん?
[その背後から、何やら説教が聞こえてきた>>145 別の人に向けたものかなと周囲を見渡し、声の主を見てその視線が自分へと向けられていることを確認する。 沈黙したのは6秒ほど、知り合いだったかと眠い頭で考える]
(157) 2015/03/07(Sat) 23時半頃
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あー…、うん。
[その間にも、ぐうと腹の虫がないた。 ついでに、肩に乗せた鳥がクエエとこれもまた声を上げる。 お前はさっき食っただろうと横目で見遣って、再び視線を女子生徒へ戻した。やっぱり知らない子じゃなかろうか]
なんか飯、食いに行こうかなと思ってたとこ。
[けれど口に出しては、先にこう告げた。 事実でもあるわけだし、一応…気遣いの説教には聞こえたから。でも]
(163) 2015/03/07(Sat) 23時半頃
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ところで、君───…?
[やっぱり誰だ。語尾に、疑問が滲んだ]
(164) 2015/03/07(Sat) 23時半頃
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[その時。微かに響いた悲鳴>>162に、鳥が頭をあげた。 ク、クク…と落ちつかなげに鳴いて、小さな頭をくるりと向ける]
鳥、どうした?
[フィリップも、きょとりとした顔で辺りを見渡し、聞こえたかと目の前の女子生徒へと視線を戻した]
(167) 2015/03/08(Sun) 00時頃
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ああ!君が魔の薬使い、クリスか!
[ぽん!と、手を打つ勢いで口走ったのは、他学科で密やかに囁かれているクリスティアの異名である。 その独特な言動、ついで天才的な薬学の腕によるものなのだが……さて本人が耳にしたことがあったかどうかは不明である]
おっと、僕は宇宙言語学科3年のフィリップ・ローガン… ……ん?ということは、もしかして君、眠気覚ましの薬とか持っているのか?
[ひょっとすると、これは何かの恩寵、彼女は希望の女神であるのかもしれない。エスポワール!エクセレント!!というやつだ]
(170) 2015/03/08(Sun) 00時頃
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