229 観用少年
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[わからない、と首を振った。>>4 親愛を寄せた兄に、悪意があったなんて知らない。そばに居てくれるのは、自分を好いたやさしい人だと思うから。はっきりその口で告げられたとして、彼の思うように認めはせず。 低い声に一瞬肩を震わせる。まだ怒っていただろうかと目を伏せ、けれどそれも柔らかい笑みに変わればすぐに気を緩めて顔を上げた。] うん、……次は気をつける。 [まだ少しだけ落ち込んだ調子。けど、内心では安堵していた。 ──ほら、彼がひどいことをするはずがない。 心のどこかで言い聞かせながら、ベッドに下ろされるなり彼の手を握る。] ねぇ、シメオン……ここにいて。 [小さな手の握力はその気になれば容易く解けるものだけど。それでも力を込めているとわかる強さで、赤子のようにぎゅっと掴んで。]
(12) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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起きたらね、こんどは外がいいなぁ 鬼ごっことか、あと……虫とりとか、 ……前にも、遊んでくれたんだよ。 [なつかしいなぁ、と零して目を閉じる。 彼の表情は映すことなく、思い浮かんだのは遠く前のこと。やがて意識は薄れていき、微睡みに落ちる。それでも払われるまでは、手だけはそのまま離さずに。*]
(13) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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[いったん目を閉じればすぐ眠りにつく。泣き疲れたままの昨日に碌な休息を取れたはずもなく、昼寝というには深く微睡みに落ちていた。握ったままの手も力は緩み、引き剥がされたところで気付きはせず。
いつもは主人の眠る床にいれば、すぐ側にいると感じられる。けれどやがて高く日が上れば、掛けられた毛布が暑苦しくなり寝返りを打った。] んう…… [ふいに現へ呼び戻され、ぱちりと目を瞬いて。すぐ、手の中にあった感触が無くなっていたことに気づく。部屋の中を見回して、彼がいないとわかり。 厠へ立ち寄っただけ、少し呼ばれただけ……、 そうは思ってもひとりでに寂しさを募らせてしまう。] ……シメオン? [また、置いていかれたんだろうか、と。]
(98) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[静かな部屋で、ひとりきりの起床。 みんなはどこへ行ったんだっけ。思考の止まった寝ぼけ頭が回り、はじめての留守を任されたことを思い出す。 「夕方には帰るから。」
確かに、そう言っていた。目覚めたのは夜だった。 けど、どこにも家族の足音はなく、そのまま──… ……まだ天道様は高いところだ。それに、ここはあの家とは違う。わかってはいるのに、消しきれないままの、思い出したくもない記憶が過ぎる。]
(99) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[ほんの少し、偶然いなかっただけかもしれないのに。 纏わり付いた心許なさは拭えず、握った手を閉じて開いて彼の体温を思い出す。 扉が開く音を聞けば、とっさに毛布へ顔を埋めた。 ほんの少し驚いただけの反射で、目をつぶって狸寝入り。 それほど違和感はなかっただろう。身じろぐ素振りで顔を出し、薄らと目を開けそれがシメオンだとわかる。 近くに腰掛けるのを見届け、ちょうど今目覚めたとばかりの、なんでもない振りで身を起こす。 どこへ行ってたの──そう、聞きたかったけれど。 少年の知るやさしげな声に、なんとなく憚られてしまう。]
(100) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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ん、……ほんとう?やったぁ!
[何ひとつ変わりない、弾んだ声と綻んだ笑み。世話をされるうちはただ嬉しくて、直前まであったはずの憂いは忘れてしまう。ありがと、と短く感謝を伝える。差し出されたミルクを飲んで、甘い角砂糖を口に含む。]
(101) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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ねえ、早くいこ? [簡素な食事を終えたなら、すぐに彼の手を引いただろう。 見慣れない、自然の豊かな外の世界にはなんでも興味をそそられた。 色鮮やかな花に、見たことのない植物に、木々に──案内されるより早く兄の手を引き、気の赴くまま歩き進んだ。
ただ、ふとした瞬間も繋いだ手を離そうとはせず。文句を言われたら少し駄々も捏ねてみたかもしれない。おにごっこ、などと自ら言い出すことはなく、ぴったりと傍を付いたままで。]
(102) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[そうして休み休みに過ごしていれば、日が傾くのは思いのほかに早く。とはいえ動き回った身体は疲れ、すっかりお腹を空かせていた。 昨晩と同じように食事を取る。ミルクを片手に他愛ないおしゃべりをして、食器を動かす彼の手元を眺める。] シメオン、今日もおさんぽ行く? [取り残されるのは嫌だったから。 食べ終える前を見計らい、何気なく訊ねる。**]
(103) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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[本来は従順な人形だ。主人に何か言われれば、素直にそれに従っただろう。……今だって、先のことが無ければ。 大した理由ではなかったとしても、ひとりで目覚めたのが偶然だとしても、靄がかった内心に素知らぬふりは出来なかった。手を離したら、ひとりで走って行ったら──何気なく振り返った途端、またいなくなっているんじゃないか、と。] んー…、やっぱり今日はいいや。 [信用していなかった訳では無い。今朝だってそう、昨日は怒っていただけで、ちゃんと迎えには来てくれたんだし。 ただ勝手に不安がっているだけ。そんなもの、口にしたって仕方ないから。子どもの気まぐれのせいにして、誤魔化す。]
(140) 2017/10/11(Wed) 17時頃
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[それでも、遊びはせず外を見るだけに終わっても、少年の記憶には鮮明に残る時間だった。教えてもらった花のことや、雑木林のこと。相手の気も知らず、楽しかったのを思い起こすように喋りかける。疲れたような顔は見て取れたかもしれないけれど、察するには至らず。 不思議そうな顔に、小首をかしげ同じような表情を浮かべる。行かないのだと聞けばどこか嬉しげに、そっか、と返して。] ううん、なんでもない ねぇ、じゃあさシメオン! 今日はいっしょに寝られるよね? [がたんと音を立て、行儀悪く席を立ち詰め寄る。昨日はダメだったから、と、さも当たり前のように期待を滲ませて。*]
(141) 2017/10/11(Wed) 17時頃
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……? [一瞬きょとりと首を傾げる。昨日はいっしょだっけ……ふと頭の中で疑問が浮かびはしても、深く考えることはなく。なんとなくそういうことにして、弾んだ声で頷いた。 食事を終えて部屋へ戻り、眠るには早い夜の時間は両親から贈られた絵本を眺めて過ごした。そうして寝支度を整えたなら、呼ばれるままふかふかの布団へ潜り込み。]
うん、でも、あったかい [遠く聞こえる大人たちの動く音を耳にしながら、内緒事でもしているような気分になって小さく笑う。妨げになることなど構わず身を寄せ、昼間以上に甘えんぼうの顔で。]
……ぼくも久しぶりだよ?
[彼が振り向けばいっそう距離は近くなる。ほんの少し闇に慣れた目が、彼の瞳を映した。少し考えてから潜めた声で囁いて。眠る前、いつか誰かにして貰ったように頬へ親愛のキスをする。]
おやすみ、シメオン。 ……明日も、またあそんでね
(209) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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[それから、新たな主人はすっかり大好きな兄となった。 気の向くまま遊びに誘い、雨の日や夜には字の読めない絵本を持ち寄って。食事時も、珍しく両親連れられ出かけた日にも傍を離れることはなく。 人の気を知らないのは相変わらず、けれど仲睦まじい兄弟として過ごしていたある日のこと。] シメオン、シメオンっ [トレーで塞がった両手の代わりに、部屋の前で声を掛ける。彼が扉を開いてくれたならお礼を言って、ふたり分のおやつをローテーブルに運んだだろう。一人分のオレンジジュースと少しの角砂糖と、皿に「ふたつ」並んだケーキと。]
(210) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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あのね、おやつだって。 「いっしょに食べてね」って言ってたよ
[言付けをそのまま口にすれば、好物を心待ちに落ち着きない様子で、テーブルの傍に腰を下ろすなり角砂糖へ手を伸ばす。一粒口へ放り込みつつ、視線はふとケーキに乗った赤い果実へ向けられて。] ……ねえ、シメオン。 これってどんな味がするの?
[いくつもの粒が張り付いたそれが「イチゴ」だということは絵本の中で知った。別段食べたいと思ったわけでもない。けど、人形が口にすることのないそれはどんなものなんだろうかと、好奇心で問いかける。*]
(211) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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