265 魔界娼館《人たらし》
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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とたたたたんっ。
めざましい速さで木の洞に駆け込むと、じっと潜んだ暗闇に瞳がふたつ。 いちど大好きな閉所に収まると、そうかんたんに出てはこないのだ。
(0) 2019/05/09(Thu) 22時頃
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魔界にある娼館《人たらし》
そこでは、《花》と呼ばれる人間たちが魔物をもてなしてくれます。
あなたを虜にする出会いが見つかるかもしれません──
(#0) 2019/05/09(Thu) 22時半頃
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─ 《人たらし》 ─
[魔界の娼館《人たらし》には女将がいる。 本来ならば楼主と呼ばれる立場だが、《花》からも客からも親しみを込めて女将と呼ばれている。 名をアーサーと言う。
なんでアーサーなのか、と聞かれれば]
昔、アタシを飼った人間がバカでね。 アタシのことをオスだと思い込んでたのよ。
[と、懐かしそうな顔で話してくれる。]
(1) 2019/05/09(Thu) 22時半頃
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バカだけど可愛かったわよ。 今でもその頃のことが忘れられないのよね。
うちの子たちもみんな可愛いから、 見てやってちょうだい。
ただし、 おイタすると、 怖いわよ?
[そんな猫の形の悪魔がいる娼館である。*]
(2) 2019/05/09(Thu) 22時半頃
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竜騎兵 アーサーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(竜騎兵 アーサーは村を出ました)
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にゃー。
[なんて鳴いて、案内係のアシモフを時々脅かすのも、女将の日課である。*]
(3) 2019/05/10(Fri) 00時頃
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[ 《人たらし》に来る前のことは覚えていない。
過去なんて気にするもんじゃないわと、"猫"のような姿をした、猫ではない"女将"が言った。
わたくしは、"猫"がどのようなものか知っていたが、"女将"というものは、ここに来て初めて知った。 育った環境の差だろうねと女将は分析したものの、それ以上のことはわからないという。
女将が教えてくれたのは、わたくしは、ここに売られてきた"人間"であるということだ。]
(4) 2019/05/10(Fri) 02時頃
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[ ここで暮らす人間は、働かなければならない。 女将は、わたくしの適性を見極めるべく、さまざまな体験をさせた。
その結果、わかったのは、わたくしは刃物は扱えるが料理はできない、楽器は弾けるが縫い物はできない、文字は読めるが透視はできない等、技量に顕著な偏りがあるとのことだった。 女将は、それでも満足しているようだった。 まずは見習いとして励むといい、と言われた。
そうして、わたくしは、《人たらし》の用心棒として働き始めた。 武芸には卓越したものがあると認められたのだ。]
(5) 2019/05/10(Fri) 02時頃
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[ 働き始めてすぐに、《人たらし》が、単なる料理店でないことは気づいた。 灯りを落としたテーブルのあちこちで、給仕の人間が客の魔物と接吻けを交わし、あるいは階上の個室に連れだったまま、長いこと戻らない。 秘め事の気配が、濃密にたちこめていた。
休み時間ともなれば、《花》と呼ばれる人間たちが口々に客の話を聞かせてくれる。 にわかには信じがたい、その行為の数々が意味するところも、観察を裏付けるものだ。
ここは、人間が客をもてなす"娼館"──この概念もここへ来てから知ったものだが──であった。** ]
(6) 2019/05/10(Fri) 02時頃
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[扉が、かたん、と開いた。 女将に脅かされて隠れていたアシモフが、とたたたと駆け寄る。]
やあアシモフ。今日も小さいなあ。 今日?まだどの子と遊ぶかは決めてないんだ。 なにか飲みたい気分だから、適当に案内してよ。
[アシモフに案内されて中に入ってきたのは、年の頃ならば二十かそこら、仕立てのいいダークスーツを颯爽と着こなした男だった。 無論、見た目など当てにはならない。 中身は正体不定とも揶揄される魔物だった。]
(7) 2019/05/10(Fri) 18時頃
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[案内するアシモフをまっすぐには追わず、ふらふらと寄り道を繰り返す。 他の客の邪魔はしないものの、テーブルを片付けている《花》に声を掛けたり、演奏している子に曲のリクエストをしたり、気儘に店内を移動していた。 歩む軌跡は店の隅にも及び、静かに佇む用心棒にも視線が止まる。]
彼可愛いよね。 今日は彼に相手してもらおうかなぁ。
はいはい、わかってるよ。 用心棒だから駄目なんでしょ。
[足元で「誠に申し訳ございませんがお客様…」と一生懸命なアシモフに連れられて、ようやく席に着く。]
(8) 2019/05/10(Fri) 18時頃
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[着いたかと思えば、《花》がテーブルに来るより先に、女将に話しかける。]
ねえ女将。 彼、《花》にしないの?
そろそろ頃合いなんじゃない?
[先の用心棒に流し目を遣りつつ、そんなことを言っていた。*]
(9) 2019/05/10(Fri) 18時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/10(Fri) 18時頃
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あら、ルーさん。 いつ見てもいいオトコね。
"彼"は、そうね。 誰かイイ旦那が水揚げの世話してくれるんなら、 そろそろ、とアタシも思うけれどねェ。
[声を掛けられて、女将の耳がぴくと動く。 ふくふくしい前足の上に顎を乗せて、ふふと柔らかに笑った。*]
(10) 2019/05/10(Fri) 19時半頃
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[さてはて、花というのは何が好みなのか。]
(11) 2019/05/10(Fri) 20時頃
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[人の子が云った将来の話。 『いつか買いにいきますよ』と魔は云った。何百と生きる男は商売人。売りものは輝品の間に。夢と悪夢、幾つものビロード。夢の悪魔というのが世の中にはいて、売り買いを生業にしていた。
≪人たらし≫に足を運ぶ足は馴染。>>1 店の従業員たちを連れ立つ上客。 それがとある花を見受けしたのは魔にとっては少し前の事。対価は『金』。『金』さえあれば何でもできる。人というのは『金』で買うものが主流であるという認識は間違えていない。だが人の心は存在しない
店の従業員を連れ立ち久方ぶりに訪れ]
(12) 2019/05/10(Fri) 20時頃
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…やあ、久しぶりですね。
[アシモフに声をそうとかければ、>>0 彼らをお願いしますよ。と連れてきた者たちに花を宛がわせ、自らもまた案内された間に腰をかける。
酒を持つ花を幾つか呼びて侍らせ。 さてと硝子のグラスを指で遊ばせば声をかけ]
(13) 2019/05/10(Fri) 20時頃
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あの子を呼んでいるんですよ。 なので来たら、何時も飲んでいたものを。
いや、中々懐かないのでね、 気分転換に里帰りでもと思っただけですよ。
[アシモフへグラスを向けば、くるり回して 中の液体を砂金に返れば煌めく黄金色に惹かれる花を軽く掬いあげ、くいっと顎を弄ぶようになぞり。 軽く味見をしつつ]
(14) 2019/05/10(Fri) 20時半頃
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いや私たちは仕事帰りでしてね こうやって待ち合わせするというのは一緒に住んでると 中々ないことで『でーと』みたいでしょう?
[あの子が来たのなら好きなものを食べさせてあげたい。と良い花を愛でるように優しい声音を響かせながら、軽く味を見る悪癖。人ではないのだから人でなしとは言わないが。
女将にも挨拶をしたいのですがと 優男のような口ぶりを崩さず。 座ったまま弄ぶ
その頃、女将は接客中であっただろうか>>10>>9**]
(15) 2019/05/10(Fri) 20時半頃
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[ぬらぬらとした粘液が店の床を汚し 誰が通ったかを教えるかのよう。
人間の世界ではアジアン風で瀟洒だと評される美しい建物は隙間が多く、この生き物には心惹かれる作りだ。あの細工を通り抜けて見たいだとかそんなふうに。
花を買うのもにたような趣向だ、殺しても後遺症の残るような怪我をさせてもいけない、加減をしながら彼、彼女らの反応を見るのがただひたすら楽しい。]
(16) 2019/05/10(Fri) 21時頃
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[知能も自我もない生き物を溶かして食うただの化け物だったが、長く生きていたせいで、どうすれば生き残れるかの積み重ねが立ち振る舞いになり反射になり、好悪を覚え、他者からの訴えに反応を返すくらいに成長した。
金という鉱石に価値があり、暴力を振るわなくても欲しいものが手に入るとか。そして変わり者の毛の生えた生き物と親しくなって今に至る。]
(17) 2019/05/10(Fri) 21時半頃
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鶏肉
[本体では発話が叶わないため、 大昔取り込んだ人間の形を借り欲しいものを店主に告げる
まだ姿を見せない待ち合わせの相手がくるまで 美味しいものを食べて待つ。*]
(18) 2019/05/10(Fri) 21時半頃
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[欲しいものは手に入っただろうか
元の姿に戻りゆったりした席に身を沈めると 届いたものを 体内に取り込みゆっくりと溶かしていく*]
(19) 2019/05/10(Fri) 21時半頃
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[再びまたここへと、足を運ぶ事になるとは、誰が考えただろうか。 扉を開いて率直に出た感想は、そんなありきたりな感想なのだが。
《人たらし》へと踏み込めば、空気は懐かしく、一瞬だけ瞳を細めては。 親よりも親と言っても過言ではない、女将の変わらぬ姿に自然と笑みをこぼせば。]
お久しぶりです、ママ。 …ええ、まぁ…なんとかやってますよ…ええ。
[《花》としてなら女将と呼んでいただろうが、ここはあえて親しみを込めてママと呼ぶ。 自分の出生からして間違えではないのだ。同じ魔へと身請けされ、魔が望んで《花》と《花》の間にできた子。
生まれながらにして《花》であり、《花》として育てられため《人たらし》以外の世界をあまり知らず。 そのため身請けされる気もさらさら無かったにも関わらず、『金の力』とやらで買われた。
息災かと言われたら、歯切れ悪く返事をしては女将の元へと後にし。]
(20) 2019/05/10(Fri) 22時頃
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[アシモフへと聞けば、相手が先であろうが自分が先であろうと 目的の人物との待ち合わせを達成するのは簡単だろうが。
それでは味気ないと言うより、気に食わないという気持ちの方が大きいと。 3年経っても変わらぬ《人たらし》の中を、その場にあわせるようにゆったりと歩く。
見知った従業員に声をかけられたら、微笑みだけで返し。 《花》と口づけ戯れのお客が此方へと気づけば、声をかけられる前に近づいて。]
いけませんよ、お客様…。 今は貴方だけの《花》を愛でていただかなければ、僕はそれに…もう、ね?
[そう客の耳元で囁けば、素敵な鱗ですね、なんて軽く褒めるセールストークは健在で、戯れてた《花》には頑張ってねとエールを送る。
もしも用心棒と視線があったなら、ウィンクだけで問題ないとだけ伝えたかもしれない。 昔からの客達の合間で噂になるのも時間の問題だろうが。 そのまま何時もの席と言わんばかりに、カウンターの角へと身を寄せた。]
(21) 2019/05/10(Fri) 22時頃
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[声をかける前に、いつも飲んでいる淡い緑が差し出されると。 >>14の差し金だなっと察しては、もう来ている事実を知り、差し出されたグラスは一気に飲み干しては。]
どうせ他の《花》と戯れでもしてるだろうね…
でーとしましょうって言われて、少し期待した僕の身になってってね 確かに、迷わずに来れる数少ない場所だけどさ…ぁ……
[カウンターにいるスタッフへとつい口からぽろりと愚痴を零すも 自分が到着している事を知らせるべきか一瞬迷うも噂でわかるだろうと判断すれば、おかわりと次を頼んで]
(22) 2019/05/10(Fri) 22時頃
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[飽きられて自分以外の《花》を買う気だろうかとか言う、不安をおかわりが注がれた飲み物と一緒に飲み干しては
小さく空になったグラスへとため息を落とした。*]
(23) 2019/05/10(Fri) 22時頃
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ふぁ…。
[体を起こして、ゆるく伸びをする。 『花』としての生活は長いが、昨日は一日中上客の相手をしていて流石に疲れた。 その分少し遅出を女将に貰っているので、ゆっくり休めるとこうしてこの時間まで寝床で丸くなっていたのだが――。]
…!た、大変!
[流石に休みすぎてしまっていることに気付き、慌てて身支度を整える。 軽くシャワーを浴びて汗を流し、髪を梳かし、深くスリットの入ったシスター服――彼女のこの店での制服に着替える。 ただし、シスター服の下にはガーターベルトとストッキング以外、身に着けることは無く、彼女の肉付きのいい身体をありありと強調している。 そのまま朝食、化粧と済ませていき、最後に香水を軽く吹きかけると慌てて部屋を後にした。*]
(24) 2019/05/10(Fri) 22時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/10(Fri) 22時頃
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[パチンと指を鳴らせば銀と金の粉が溢れ出す。 輝く鉱物は人の好みで魔を惹き付けるもの。あの子を身請けするとき、あの子の特別を女将よりとくと聞いただろうか。 >>20まさに≪人たらし≫
らしい。
蝶と花と生きる幼子を辿ってたどり着いた先のこと。 ふわりと薫る良い香は子特有の味。かるい戯れを止める前に景気よく金銀を降らせば、他に意識も向けず>>21立ち上がるほどに執着しているといえば聞こえよく
次に他の花に声かけられても気づかず カウンターへ。彼の香りに微笑みを浮かべて]
(25) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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やあ、来ていたんですね。 ジャーディン……待ち詫びましたよ
[そっと飲み干した後>>23の肩に手を置こうか。 その唇が溜息を落としたなど、人でなしにはわからぬこと。魔はこれを待ち合わせ、愛し子との逢瀬と思うていて。肩に置いた手がそのまま顎をなぞり、後ろより抱き寄せるように形をかえる。
此処はまさしく彼の里なのだから 愉しめているだろうと勝手な想像ととも]
(26) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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これ、おいしかったですか?
[彼を後ろより抱擁しつつ、飲み干されたグラスへ 片手を滑らせようとする。その身は今の処人の身と同じもの。だが、正体は夢の魔であり、彼より香る夢の匂いに夢中である。 獏という生き物に似て、其れで居て淫魔の特性も持つ。
実に魔らしく想像に漏れぬ品物の主は 目を細めては自らの花を愛でたいと余念なく*]
(27) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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――思い出の蜜―
[昔――― といっても、魔。ジェルマンにとってはさほど昔ではないが、仕事でまだ夢の間を飛び回っていた頃。ひと際綺麗な夢を見付けた事があった。それが魔が望んで≪花≫と≪花≫に作らせた。
一等、甘い匂いの夢の持ち主。
純粋で純真な香りをかぎ分けて、その蜜を味わいたいと夢の戸を叩いたのは、仕事ではなく好奇心より]
(28) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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『やあ、お邪魔してもいいですか。お嬢さん』
[可愛い子。 女の子であるか、男の子であるか 判別もつかず。とんとんとその子の夢が悪夢にならぬよう 優しい声音と音で尋ねるのは紳士的。禍を呼び起こさぬように細心の注意を挟むほど、一目惚れ。いや夢惚れしていた*]
(29) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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[息を切らせて1階まで降りると、誰かと談笑をする女将が目に留まった。]
女将さん、こんばんわ! それと…ルーファウス様、ですね。 本日はよくお越しくださいました、どうぞ溺れるような一夜の夢をお過ごしくださいませ。
[恭しく頭を下げた。 この店に引き取られてから7年を過ごした分、常連客や上客のことは頭に入っている。 人と同じ姿に見えるが、彼は様々な異名を持つ「魔物」。 平時であれば、決して人間と同列に考えてはいけない存在。 故に、こうして人と魔が互いを求め、公然と愛を囁けるこの場所は異質であり、彼らにとって殊更に特別な場所。 それを知っているからこそ、彼らへの礼節は忘れることは無い。]
では、女将さま。 私はこのまま、お客様の給仕をしてまいります。
[頭を下げたまま、女将に告げると二、三歩後ろへと下がってから、くるりと振り向いて仕事へと取り掛かった。*]
(30) 2019/05/10(Fri) 22時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/10(Fri) 23時頃
姉妹 ロイエがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(姉妹 ロイエは村を出ました)
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さて、他のお客様方は、っと――。 [言いながら、軽く周りを見回した]
(31) 2019/05/10(Fri) 23時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/10(Fri) 23時頃
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[ 用心棒というのが、とってつけた役目だというのは気づいていた。
この店の客は、人の姿をしていたり、それとはかなりかけ離れた形をしていたりしたけれど、概ね能力ある魔物なのだということだった。 以前、暴れた客があったが、わたくしなどの力ではどうすることもできなかった。 その客は出入り禁止になったものの、人間の用心棒の意味を考えさせる契機となった。
いつも出入り口に立っていれば、誰かの目に留まるでしょうよと女将は言った。 気に入ってくれる方がいたら、もっと良い服やアクセサリーを貢いでくれる。 そうしたらおまえも晴れて《花》になれるわと。]
(32) 2019/05/10(Fri) 23時頃
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[ わたくしは《花》に向かないと、女将には申し上げた。 愛想良く微笑むことも、ましてや人前で肌を露出することなど、躊躇われてならない。
けれど、この世界はわたくしのような世間知らずがひとりで生き抜けるところではないと、女将は猫なで声で言った。
愛されなさい、それだけが価値のある生き方よと女将は諭した。]
(33) 2019/05/10(Fri) 23時頃
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[ それで、わたくしは、今日も、定まらぬ心を抱きながら、店を守っている。]
(34) 2019/05/10(Fri) 23時頃
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[ そろそろ店が賑わう頃合いだ。
ことに今日は、払いのいい上客が大勢を引き連れて来店しているらしい。 《花》たちもひときわはしゃいでいる。
おまけに、元《花》だという人間も、今回は客として来たということだ。 《花》中の《花》ともいうべき存在であったと、 以前の顔見知りらしい《花》が羨望と敵愾心の入り混じったような声で教えてくれた。
客だというのに、さっそく別の客に言い寄られている様子に、>>21 騒ぎになるかと身構えたが、囁くようなウインクひとつで問題ないと伝えて寄越す。 なるほど、そのウインクひとつとっても、相手を痺れさせるような魅力がある。
そっと礼をして壁際の定位置に戻った。]
(35) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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貴方にとって待ちわびたもなにも、時間的には一瞬に近いと思ったけど?
[声をかけられる>>26と同時に肩にそして顎へと伸びて来た手の甲を指先で撫でながら、少し呆れ気味に瞳だけ向けるも。
あまり待つ間も無かった事に、他の《花》を気に入って、そのまま身請けで増えるなんて事がないだけマシかと少し考えてるうちに。
いつの間にか腕の中へと捕まえられると嫌味を口では紡ぐも、その腕は振りほどきはせずに。]
(36) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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いつもどおりって感じだけど、何飲みたいの? というか僕がこの席にいるの、気づくの早くなかった…
[グラスへ指を滑らせられる前に、ボトルを持ったスタッフにグラスを差し出して中身を入れさせれば。 肩肘を付きながら、グラスを回すように中の液体を揺らしては、引っ付く魔へと首を傾げて問いかけて。
彼が途中花を無視してここまで来たとは知らずに、そのまま飲みたいと言われたなら、《元花》らしく口移しでという考えに思い至も。
あえてグラスを手渡す、他の花ならしないだろうと少し困らせたくて、自分だから許されると主張したいだなんて幼稚な考えで駄目と言われたらその時はその時。]
(37) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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[猫は九つの命を持つというけれど、 猫ならぬ悪魔な女将は九つの分身を持っている、 とは、もっぱらの噂。
いる、と思ったところにいて、 いないと思ったところにもいるのは、 考えてみれば普通の猫も同じかもしれない。
どちらにせよ、女将に会おうと思った時には、そこにいるのだ。]
(38) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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ソラさんじゃないの。いらっしゃい。 相変わらず水々しくて羨ましいわ。
[知恵持つスライムの前で、女将は尻尾を立て、髭をそより。>>16 なお、女将は4文字以上の名前は覚えない。]
鶏なら今日は丸鶏の魔界風溶岩焼きがあるわよ。 持ってこさせるわね。
[軽く挨拶交わして、後は《花》に任せる。 ちなみに娼館の床も家具も、どれほど汚れてもいつの間にか綺麗になっているのは、掃除専門の透明なスライムが働いているから、らしい。]
(39) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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[久しぶりの子が訪ねてくるのはやはり嬉しいもの。>>20 生粋の《花》が身請けされていったときは、親の気分にもなった。]
お久しぶりね、ディーちゃん。 あの方に可愛がっていただいてるの?
なにかあればアタシに言いなさいね。 悩みごとくらいはいくらでも聞くわ。
[ゆらりと椅子に腰かけたところで近づいてくる噂の相手。]
(40) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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あら、ジェイさん。最近顔出してくれなかったじゃないの。 相変わらず豪勢なこと。
[女将は空気も読まなければ遠慮もしない。 掌中の花を愛でている商会主>>27に、気軽に声を掛ける。]
あんまり構ってあげないと、ディーちゃん妬いちゃうわよ。 それも熱いスパイスだけれど、使い過ぎは禁物。
もちろん、うちで遊んでくれるのはいつでも歓迎よ?
[器用にウインク一つして、後は気づけば消えるだろう。]
(41) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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[自称魔公爵との談笑中、降りてくるのは売れっ子の《花》。 上客を掴んで離さないのは才能ね、と常々見込んでいる。]
まあロイちゃん。そんなに慌てちゃ人間もったい無いわ。 ほら、深呼吸なさい。
それと、ルーさんのお名前、そんなに間延びしていなかった気がするわね。 なんだったかしら。
[何度も言うが、女将は4文字以上の名前は覚えない。 ともあれ、給仕に行く彼女を尻尾の先で見送った。]
(42) 2019/05/10(Fri) 23時半頃
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そんな事はないですよ。 君に会えない時間というのは一瞬でも心寂しい。
[手の甲を撫でる指先を捕まえるように掌を反転。 呆れ気味の眼を眼鏡越しに捕らえればうっとりと告げるのは百と言い飽きぬ患いの心。その首筋より香る匂いは心地よく。嫌味を紡ぐ唇の薄さが魔の神経をそそる。その手に振り払われぬから、調子にのるのだ。>>36理解を仕切れぬのだが。
指と指を絡めて遊び。]
そう?懐かしいとかないでしょうか 君が何時も飲んでいた香りがしますが、
……私か。そうだね、同じものを飲みたいかな。
[グラスを差し出す彼を眺めて、肩膝を付く身にひっ付き虫。回る色の緑色は彼が此処の花であったときから変わらぬ色だからこそ。懐かしいと心は休まったのではと広いのか浅いのか分からぬ気配りをみせ。 首を傾げる問に瞬けば、軽く鼻を鳴らし]
(43) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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貴方の匂いがしたので。
[私の大好きな匂いがしたのだから>>37 自らの掌に抱く花以外を軽く味見したところでその先に進む事はない。この魔の関心は全て彼に直結する。遊ぶグラスの中身を欲しがる目線に彼が気づけば、手渡されるか。
他の花なら口移しを自然と混ぜるだろうが]
ありがとう。
[その手の甲をぎゅっと握ってから、 グラスを受け取り。緑色をこくり、飲む音を響かせた。あえて手渡す方を選んだ小さな自己主張が魔を擽ってやまなく。女将の声に耳を傾けては>>40>>41]
(44) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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ああ、すみませんね。 部下達にも誘われるのですが それよりも家に帰れば居るこの子が可愛いくてですね。
[気軽に声をかける相手に 此方もまた気安く声をかける魔は、グラスを片手。目を細め、女将の忠告に頷いて]
もちろん、ジャーディンと遊びますから
ね
[消える姿を見送り。彼を後ろから抱き締める拘束を解けば、横にと座り近い距離を保ってグラスの残りを飲み。くいっと彼の顎を引く。その薄い唇に此方から、口移しをしようとする。
悪戯好きが三日月に微笑んで*]
(45) 2019/05/11(Sat) 00時頃
|
|
[ 団体客の方に目当ての《花》が行ってしまったのか、蛇を肩から生やした客が席を立って洗面所の場所を尋ねてきた。
案内せよと言う。 アシモフに任せようと思ったが、忙しくしているのか見当たらない。 仕方なく、持ち場を離れて案内に立つことにする。
蛇がシュウシュウと息を吐きながら、顔のあたりを掠める。 なんというか、いやな感じだった。]
(46) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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[女将から水揚げの話をされるのは、許可か誘いと取っていい。 笑う女将に、同じく笑い返す。>>10]
実は準備してある、と言ったら驚くかなぁ。 いや、女将を驚かせるのは難しいかな。
いいよ。全て任されるから、 彼、《花》にしてあげてよ。
[彼を《花》にするのも、最初の蜜を味わうのも、魅力的だ。]
(47) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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|
[彼のことは、初めて見かけたときから気になっていた。
気になったら当然手を出すのだが、アシモフには《花》ではないからと止められる。 止められればますます手出ししたくなるけれど、耐えて視線と言葉だけで愛でるのも甘美な時間だ。
襟元まできっちり閉まった彼の服を、ひとつひとつ留め金を外し、1枚1枚剥ぎ取って、現れた白い肌に最初の跡を残す。 想像するだけで心躍る。
彼自身にそんなことを語っては仕事の邪魔する事も度々だった。]
(48) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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|
[用心棒の彼をツマミに女将と談笑している最中、大急ぎで《花》がやってくる。>>30
頭を下げた拍子に、うなじからふわりと香りが届いた。 思わず顔を寄せたくなるような色っぽさ。 その清楚な服の下を覗きたくなるような。]
君と溺れるのもいいなあ。 あとでまた桃のコンポート食べさせてよ。 蕩けるみたいに甘いやつ。
[以前に頼んだことのある品の名を挙げる。 あの時は、唇で給仕してもらったんだったかな。]
(49) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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[女将が名前を訂正、…できなかったのには笑って名乗る。]
ルーファス・デ・アンダ・タカモト。 女将さんだって覚えてくれないんだもんなあ。
でもなんて呼んでくれてもいいよ。 他の名前もたくさんあるし。
[姿と同じで名前も様々持っている。]
(50) 2019/05/11(Sat) 00時頃
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>>12 あれは…
[目に留まったのは、先ほどとは別の上客。 ――ジェルマン。 高名な魔物は数あれど、彼ほど「金」を持つ魔はいまい。 数年前、「花」を身請けしてからはここに顔を見せてはいなかったはずだが――。 そう逡巡する間に、かの者が連れだった者たちへの酒を所望される>>13。]
はい! ただいま参ります!
[呼ばれた声にハツラツと返事を返し、来賓用の酒を持って小走りに向かう。 しかし―― その足元の床は粘液をまとってぬめっていた。>>16 普段はいつの間にか掃除がなされている為>>39、うっかり気付くのが遅れてしまった。
――脚が粘液に触れて、視界がぐるんと縦に回った。]
(51) 2019/05/11(Sat) 00時半頃
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――あっ。 [浮遊感を感じた時には、もう遅かった。]
(52) 2019/05/11(Sat) 00時半頃
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[一瞬の間―…。 その後、背中から全身を地面に打ち付けられ、ガラスの割れる音がフロア全体どころか、入り口まで届いてしまうような大きな音が鳴った。]
…も、申し訳ありません
[グラグラする意識をなんとか安定させて、身体を起こす。 有様はひどいもので、酒を頭からかぶり、セットした髪もぐしゃぐしゃ、服も濡れて、体にぴったり張り付いている。]
すぐに掃除いたしますので、皆さまどうぞごゆるりと。
[「らしくないミスをしてしまった。」 顔に熱が上がり、赤くなっているのがわかる。 いたたまれなくなって、自身も手じかのダスターを手に取ると床の掃除を始める。 顔に熱が上がり、赤くなっているのがわかる。頭はこの場を早く収めることだけでいっぱいだった。
故に、スカートがめくれて臀部が露になっていることに、自力では気付くこともないだろう。*]
(53) 2019/05/11(Sat) 00時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 00時半頃
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[ 気取られない程度に早足にしたつもりだったが、追いかけてきて足をもつれさせた客に腕を掴まれてしまった。]
お怪我はございませんか。
[ 気遣う言葉はかけながらも、身を引こうとするが、相手の膂力は強い。 わたくしの腕を掴んだまま、立ち上がってくれない。 「ここが痛い」と股間を摩っている。]
(54) 2019/05/11(Sat) 00時半頃
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[ 《花》ならば、こんな場面も洒脱に切り抜けるものなのだろう。 だがわたくしには、客をあしらう手管もない。]
誰か呼んで参ります。 お放しいただけますか。
[ かろうじて冷静に言ったつもりだが、2頭の蛇が牙を剥くのが視界の隅に入った。**]
(55) 2019/05/11(Sat) 00時半頃
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どうだか… その割には、もし此処からやっぱり帰りたくないとか言って帰ってこなくなるとか思わなかった辺りね
[寂しいというが本当にこの人でなしは、そう思ってるのか定かではないのはよく知ってる。 からこその、そんな言葉で返しつつも、嫌ってるわけでもない、むしろ好きだからこその
出ていかないじゃなくて帰らなくと言う言い回しをあえて使う、僕の家はもう此処ではないのだから。]
飲み物よりも場の空気は懐かしいとは思うけどね…。 もう《花》ではないとは言えどさ
[世間一般的には恐らく異様な部類に当たるこの場を懐かしいと一言でまとめる辺り、認識が一般とはかけ離れてるのだが。 鼻を鳴らす音>>43を耳元で聞きつつ]
(56) 2019/05/11(Sat) 01時頃
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じゃあ今度香水変えるよ
[何も変わらないのだが、自分の匂いがそれほどまでに魔に魅入られるほどに好まれてる事は知ってるがこそ、そんなやりとりをしては。]
どういたしまして…
[グラスを受け取る仕草とかは紳士的で好感を持てるし、恐らく慣れてない花であれば頬の一つ染めるだろうが、短くそう返すだけで済ませる。 いつの間にか来ていた女将と魔との会話を聞いては>>41>>45慌てて口を挟む。]
ママっ、そういうのは言わなくていいから… 本当恥ずかしいから、それにそんな簡単に妬いたり……別にしないし。
[視線を女将と魔と行き来させつつ、少なくとも妬いてしまう自分の気持ちがある時点で頭が痛い。 現役だったらそんな気さらさら起きなかっただろうが。]
可愛くてって…確かに可愛がられてはいるけど…
[そりゃもう嫌と言うほどに、毎日ように可愛がられたら否定のしようもなく。 女将が消えるさい笑っていたような気もするが、拘束が解かれて、隣へと席を移した魔の手の中のグラスの中身が無くなったのと同時に自分の顎が引かれた事により、容易に察せば]
(57) 2019/05/11(Sat) 01時頃
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駄目…、それじゃあ…別の味になっちゃうし 酔っちゃうよ、僕が…
[そっと魔の口元を掌で抑えては、笑う三日月を見つめては、ふぅっと熱を込めたような吐息だけを吐き出し。
顎を掴んでいた手の指先にだけ自ら口づけては、そう強請る。*]
(58) 2019/05/11(Sat) 01時頃
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帰りたくないと言うのですか? 君の願いはなんだって叶えたい、けど。 それはいけませんね。
[きょとんと眼鏡の奥、開く目は意外な幼さをみせ。 首を振る、彼との間に認識の違いがあると気付かぬまま、深刻さを覗かせて否定を続けた。此処がもう彼の家ではない。 その認識だけはあっているのだが]
君はこのジェルマンのものですよ ですから、他の処になど行っちゃだめです。
[言葉だけは柔らかく。 だが有無を言わせぬ目のひらめきを忍ばせた。 それが掛け違いから来ているのだと気付くのはまだ遠く。 目のひらめきを抑えるように瞬き、眼鏡越し。 懐かしいという言葉に穏やかな色を湛え]
(59) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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そういうものなのですか? ……来てよかった?
[『花』ではない。その言葉に微笑み深く。 今は私だけのものですからね。とご機嫌な声音をのせる。尋ねたのは、彼の気持ちを伺うようにだ。>>56魔の倫理はズレ、魔は人が分からない。だからこうして時折手探りに触れるのだ。 身体ではなく心にと]
(60) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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変えても同じですよ。 変えても―――すぐわかる。
[だが、どうにも遣り取りに上手く返せない。返せていないことにも魔は気づかず。君の香りはそれほど香しいのだと愛を告げているように。細い目は愛おし子を愛でるに忙しく。
短い返事にも喜ぶのだ。 慣れてない花でも慣れた花でもない。 彼らしい返答を楽しんでいる節を見せつつ、話しは女将と発展をとげ。慌てて口を挟む彼を興味深そうに眼鏡の奥に写しだす。]
…おや、妬いてくれないのですか? もしかして、まだ金が足りない?
[視線を女将と魔を行き来させる彼の言葉を まんま言葉通り受け取って、瞬くのだ。いくら貢いでも足りないのだろうかと。まったく彼の頭の痛さを理解できず。まだ懐かないのか。と額で考えるのだ。]
(61) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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…………可愛いでしょう?
[その癖、可愛い事を言うのだから 魔が虜になるには充分。女将が笑っていたとしてこれ以上居たら更にずれた惚れ気を聞かされた可能性も高いだろう。グラスは空いた。唇の中に湛えた緑は程よく潤いを与えてくれる。
駄目という静止に微笑む目は更にほそまり]
(62) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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[口元を抑えるその掌にちゅっとリップ音を響かせた。 吐息だけを吐き出すのは誘うようにしか聞こえず、自ら手の指先に口付けは情を寄せるに充分だった。指先は彼の口付けから唇をなぞる。薄い上唇を撫でて、下唇に軽く一指し指を引っ掻けて。
唇を開かさせようとする我儘は顔を寄せ]
(63) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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[このジェルマンに酔えばいい。 そう告げるように眼鏡越しに見詰め、唇を少しばかり無理やり重ね合わせた。そうして注ごうとするのだ。彼が口を開かぬのなら、そのまま唇を汚そう。口端から垂れる酒が顎を伝い。 ひたひたと零れるのもまた良い]
…… ― ―私の味を飲みなさい
[唇が告げる音は、そんな色を潜ませ。 唇が開くのなら舌を潜り込ませて、口移しに飲ませようとする。こくりと喉が鳴る音を響かせようとする片手は腰に滑り。 抱き締めるように動きて、腰骨をなぞる。
其れは酔いを増長させようとする動きでもあった*]
(64) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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[連れてきた従業員たちが、 とある客の目当ての>>46≪花≫をも選んだり、 お酒を頼んでも>>51魔は止めることはない。今夜も無礼講。彼らの飲み食い、遊び代はすべてこの夢魔が受け持つのだから。彼らに心がけるのは紳士的であることだけ。
人の心がないからこそ。 ≪人たらし≫の上客の部下としての節度をかす。 それは足を遠のいた間にも変わらぬ事だった。三年より前に>>7彼の魔物が居たのなら軽く語り合ったこともあるかもしれない。 愉しむことこそが>>16本分なら。
金>>17を知るものと知恵を話しあったこともあったか**]
(65) 2019/05/11(Sat) 01時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 01時半頃
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[この生き物にとって「花」の数年なんて瞬く程だから、>>12三年ぶりに現れた顔見知りや>>20その想い人のことを忘れているわけはなく。
>>12部下らしきものたちを数人従えていたがそれらの顔は誰一人記憶に残らなかったからそれほどジェルマンが鮮烈なのだろう。
数日留守にしていた友人を見つけたときのように、ぷるぷるとした触腕を掲げて挨拶のような仕草をして見せた。
言語を覚えたのはついこの三百年ほどのことで、通じることが嬉しくてベラベラと喋った記憶もあるが今日は恋人と睦まじくしているようだから邪魔しないことにした。*]
(66) 2019/05/11(Sat) 03時半頃
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─用心棒─
[ヌルヌルとした液体が床を汚し、店内に入り込む際>>32用心棒という体で入り口に立つ男は、人の世界では美しいとされる顔立ちをしていたが、どうにもか弱く見えた。
そのため何から何を守るつもりなのかとこの愚かな粘体にはわからないままだ。
どちらかといえば、あの猫の女将が彼を守っている様に思えたし、何の肩書きもなければあれも金で買えるのかと問いただしただろう。
あの白磁の作り物のような用心棒が、力なく翻弄される様はひどく楽しそうだったから。]
(67) 2019/05/11(Sat) 03時半頃
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[だけど、ダメだよと言ったのは誰だったか>>47 あの子を狙っている魔物がいるからと 懇切丁寧におしえられた記憶。
その「狙っている」当人を見ていたなら確かに>>48
ルーファスは人間の姿をしているが こちらは用心棒とは違って 敵対するにはバカを見る相手だと さすがこの粘体にもわかる*]
(68) 2019/05/11(Sat) 03時半頃
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─オーダー─
(ありがとう)
[>>39注文をしようとあたりを見渡せばすぐそこに女将 がじきじきに姿を現してくれた。
目的のものがあるとのことで嬉しそうに体を震わせてみせる。なま肉も生き餌も好きだが火を通したものもいい。色々な味がする。
みずみずしいとは褒められたのだろうとも思いさらにぷるぷるとさせた。
自分が汚した床は知らず綺麗に整えられているのが常だったが「ガシャン」と派手な音が後方から響く。>>53]
(69) 2019/05/11(Sat) 03時半頃
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[粘体に前も後ろもなかったが音の立つ方へと意識をむければ花の一人が派手にすっころんでいるのを視認できた。
花にもいくつか高い安いがあるのを知っているが、あれは最近人気でなかなか手に入らない部類のものだ。]
(おいしそう)
[酒を浴び濡れた体に衣服が張り付き、くびれはほっそりと、胸元は豊か、そして慌てていたのだろう床の清掃に必死になる彼女は、スカートがめくれて尻がむき出しになっていることに気づいていない様だ。
ストッキング越しにうかがい知れる白い足や尻の丸みは、自分だけでなく、気付いたものたちがちらちらと視線を向けていることだろう。
美しい人間に価値があるのは魔物と違いその姿だけが唯一だからだと思う。
おもわずぺたんと床に降りヌラヌラとした体を彼女の方へと向かわせる。掃除をしているそばから汚しているような形になったかもしれない。*]
(70) 2019/05/11(Sat) 03時半頃
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[ 噛まれる──と、思ったときには身体の方が動いていた。 掴まれた場所を支点に身体を半回転させながら膝蹴りを放つ。
折しも、ホールの方で派手にガラスの割れる音が響き、客の意識がそれたタイミングだった。 痛打を食らって緩んだ指から腕を引き戻す。 服が肩口から破れてしまったが、拘束を解くことはできた。
客が次の行動に移る前に、アシモフが駆け込んできたため、退く余裕ができた。 小さな先輩に後を任せ、その場を離れる。 ]
(71) 2019/05/11(Sat) 10時頃
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これは前祝いに。 お披露目の時にはもっと良いものを用意するよ。
[ぱちんと指を鳴らせば、花が山盛りになった籠がいくつも現れる。 美しく咲く花は、よく見れば繊細な砂糖菓子なのだった。
《花》たちを呼んで砂糖菓子の花籠を託す。 これは《人たらし》で働く皆にも、客たちにも配られるだろう。]
(72) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[さて、と彼に楽しい予定を伝えてあげようと店内を見回す。 気づけば店の中はずいぶん賑やかになっているようだ。 団体さんが来ているな、と思えば、その主原因が目に留まった。
ジェルマンの名はよく聞くし、彼の商会が扱う品はよく見かける。 なにより、ここの常連同士、よく顔は合わせていた。 部下たちを引き連れて豪勢に遊ぶ姿は、ともかく目立っていたのだ。
軽く言葉を交わしたり、たまにはちょっとしたゲームなどもする仲。>>65 《花》中の《花》と呼ばれる子を身請けしてからは姿を見なかったけれども、なるほど変わらずべったりと可愛がっているわけか。]
(73) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[声を掛けてもいいけれど、今は同伴の宝を愛でるのに夢中のようだから遠慮しておこう。 視線が合った時に、指先だけ振って挨拶しておく。
彼の隣にいる元《花》にも、店にいる時には軽く手を出しもした。 客あしらいの巧みさはなるほど生粋の《花》とも呼ぶべきで、つい触れたくなる。それを巧みに躱されて、余計に追いかけたくなることもしばしば。
けれど本命のいる《花》を摘み散らすのも無粋というもの。 一階で戯れる程度でいつも終わっていた。 身請けされた彼へは、祝福に魔界の花など贈ったものだ。 (美しいけれど噛みつくのでご注意)]
(74) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[不意に大きな音がして視線を向ける。>>53 先ほどのロイエがひっくり返っているのが見えた。
割れたガラスの破片に、飛び散った酒の匂い。 視線を動かせば顔(?)見知りの粘体生物がいて、なんとなく状況が読める。 ああ。あれに滑ったのかぁ……と。
慌てて片付ける彼女を鑑賞するのは良いことだ。 濡れた背中。透けた肌。ほどけて首筋に張り付く髪。 なにより剥き出しになった丸くて白い桃尻と、良く動く太腿。]
(75) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[彼女に近づくスライムに、 (お、行った!)と内心快哉を叫ぶ。 あの粘体生物の遊ぶ趣味が良いのは、時々見ていて知っている。
あの用心棒の子を気にしていたとどこからか伝え聞いて>>67、やっぱり趣味がいいと思ったものだ。 そうだろうとも。あれは遊びたくなる子だ。 どんなふうに遊ぶのだろうと想像するだけでも楽しい。]
(76) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[そんなわけでスライムがロイエに近づく顛末は見ていたかったけれど、少し気になることがあったので席を立った。 何か物音が聞こえたのだ。
気づけば用心棒の彼がいつもの場所にいない。 少し前、酔客が彼に話しかけているのも見た。 客とのトラブルなら女将やアシモフが収めるだろうから首を突っ込む必要はないけれど、彼がどうしているのか見てみたくなって、ゆるり店内を横切って歩く。]
(77) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[やがて店の暗がりで、衣服の乱れた彼を見つけた。]**
(78) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 13時半頃
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あら?
[ふと気配を感じて、そちらへと振り返る。 そこにはまたなじみの魔物の姿があった。]
これはソランジュ様、またお会いできて嬉しいです。 お見苦しいところを見せてしまいまして、申し訳ございません。
[客の方へと体全体を向き直し、傅いて一度頭を下げる。
――今日はまた、ずいぶんと馴染みの顔を見る日だ。 これは今夜は昨日にもまして一段と、熱い一夜となりそうだ。]
(79) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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ところでソランジュ様、私に何かご用向きがおありでしょうか? 追加のお料理でしょうか?お酒でしょうか? あぁ、それとも――…
本当の『夜』には少し早いですが その前に「私」をご試食なされますか?
[言いながら、服の前ボタンを一つ外す。 身体全体がじっとりと熱をはらんでいくのがわかる。]
私は「花」ですので、ソランジュ様がなさりたいことをおっしゃってください。 ―…もし「ご試食」を希望されるのでしたら、まだ他のお客様がおりますのであまり激しくはできませんが。
[濡れたスカートの端を軽く持ち上げ、濡れた視線を向ける。 そのまま、相手の返事を待った。*]
(80) 2019/05/11(Sat) 13時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 13時半頃
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[こんな格好では仕事に復帰するのも差し障りがある。 破れた袖を押さえたところ、小さな濃い染みがついているのに気づいた。 血のようである。 移動しながら、手早く身体を改めてみれば、蛇に噛まれたらしき痕を見つけた。
なんらかの毒を注入された可能性は低くない。 3階のスタッフルームには解毒剤があったはずだ。取ってこなければ。]
(81) 2019/05/11(Sat) 15時頃
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[ 治療魔法が恒常的に必要となるくらい、魔物の"遊び方"は際どいと聞く。 《花》の中には、懇意の客に、毒耐性のお守りをおねだりした者もあるらしい。 いろいろなものを取り扱う商会があるのだそうだ。
今も店を賑わせている団体客は、そこの従業員だったはず。 この瞬間も、《花》と客の間では各種の贈答が交わされているのだろう。
自分は…、透明になれるマントでもあれば助かるのだが。]
(82) 2019/05/11(Sat) 15時頃
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[ そんなことを考えていた矢先、こちらにやってきた客を見つける。>>78
何度か言葉をかけられた相手だった。 遊び慣れた粋人といった風情だが、どこか歪なオーラを持っていて、確実に人間とは違う存在だ。
どうやら、目新しいものが好きで、わたくしにも関心を抱いているらしい。 アシモフ先輩に注意されて以降、先ほどの客のような直接的な手出しはしてこないが、おそらく故意に視界に侵入してきては、とても世間話とはいえない内容のおしゃべりを持ちかけてくる。
何度、お客様のご期待には応じ兼ねます、と視線を伏せて応えたことか。]
(83) 2019/05/11(Sat) 15時頃
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[ それなのに、女将は、あの方は脈がありそうねえ、おまえの水揚げの面倒を見てくれるかしら、等と言うものだから、わたくしは必死で、事態が先延ばしになるよう祈っていた。
そんなことを言っても、誰か身請けされて《花》の数が減れば、どうしたっておまえの出番になる、そんな時に、旦那がついているのといないのとでは、格が違ってくるのだと女将は言った。 おまえのために後ろ盾があった方がいいと、口元をふくふくさせて繰り返す。
稼げる《花》になるのが、女将への恩返しなのだとしても、 わたくしは路傍の石と捨て置いておいてもらいたいと、望んでしまうのだ。]
(84) 2019/05/11(Sat) 15時頃
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[ この遭遇も、できれば穏便に済ませたい。
会釈だけして、"魔公爵"の傍を過ぎようと試みた。*]
(85) 2019/05/11(Sat) 15時頃
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[足早に移動する用心棒の彼と視線が合う。 声を掛ける前に、素早く会釈された。
警戒されている。無理もない。 何度もちょっかいを掛けては嫌がられている。 石のように頑なになっていく表情が、また、いい。]
待って。
[進路を遮って、前に立つ。 緩く上げた手で、抜ける隙間を塞ぐ。]
(86) 2019/05/11(Sat) 16時半頃
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血の匂いがする。 誰かに何かされた?
[問いかけたけれど、予測は付いていた。 アシモフに見送られて出ていく客を視界の隅に捉えている。]
三つ首蛇に噛まれたのか。 ならまだ良かった。
あいつの毒は人間を殺さない。 手足の力を奪って動けなくするだけだから。
[肩に付いた血を指しながら告げる。 その言葉は魔術であり呪いだった。 なにものでもない魔は、言葉によって事象を操る。 真実はどうあれ、そのように"なる"のだ。]
(87) 2019/05/11(Sat) 16時半頃
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だから、安心していいよ。
[笑みを浮かべて両手を広げ、彼に近づいた。*]
(88) 2019/05/11(Sat) 16時半頃
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[ 行く手を塞がれて、素通りは無理だと観念した。
自分では気づかなかったが、血の匂いがする、と言われて秘かに唇を噛む。 血に興奮する魔物は多いと聞く。
だが、かけられたのは事実を問う言葉だ。 そこに尋問の響きは感じられない。
もっとも、心配している様子もなかった。 むしろ、どこか愉しんでいるような声ではないだろうか。]
(89) 2019/05/11(Sat) 17時半頃
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[ 致死性の毒ではない、と魔公爵は断定する。 が、彼の言うように「安心していい」ものでは決してなかった。]
…っ
[ 動けなく、する。 その言葉を理解したとたんに、膝の力が抜けてよろめいた。 もう毒が回ったのか。
両手を広げた彼の方へ倒れこんではいけないと、壁にすがる。*]
(90) 2019/05/11(Sat) 17時半頃
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[受け止めてあげようと手を広げたのに、彼が頼ったのは冷たい壁だった。 意地を張るそんなところもまた可愛い。]
無理しない方がいい。 もう立てないよね。
[少しずつ、それこそ毒のように言葉を注ぐ。 壁に手を付き、彼を見下ろし、崩れ落ちていくのに手を伸ばし、]
腕もすぐ痺れてくるから。 指先くらいしか動かないだろ?
[彼を、捕えた。]
(91) 2019/05/11(Sat) 18時半頃
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[すっかり"毒"の回った彼を、横抱きに抱き上げる。 店の奥に向かう途中、女将が尻尾を揺らして座っていた。]
二階を借りるよ。 お披露目の前だけど、 彼をもう《花》扱いしても構わないよね?
[にこやかに問えば女将は目を細め、「しょうのない旦那さんね。水揚げはうんと盛大にしてもらうわよ」と答えて、階段への道を開けてくれる。 勿論、と請け合って、二階へ足を向けた。*]
(92) 2019/05/11(Sat) 18時半頃
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[ うぅん、人を、たべたい ]
(93) 2019/05/11(Sat) 18時半頃
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[人狼、ハラフは決まった周期で館に訪れる。
満月の夜には箍が外れ血肉に飢えてしまうから。 だから、満月が訪れる前に 少し情欲のガス抜きが必要だった。 蹂躙への、虐殺への渇望を薄めるために。
だって愛しい人も殺してしまった。 大切な人たちも。 匿ってくれた人間の仲間だって。
コントロールが分からなかった。 ここに通うようになるまでは]*
(94) 2019/05/11(Sat) 18時半頃
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測量座 ハラフは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 19時頃
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あの用心棒の肌にはりついて 真っ白で手付かずなのを 少しずつ溶かして 血が滲んできたらそれを味わいたい
[叫び声もきっと心地良いし、跡が残らないうちに完治してやればいい。爛れた肌がまたもとの艶々とした白磁に戻る瞬間もきっと綺麗だ。
なんて事をルーファスにカマをかける形で話しかけたこともあったが、彼は何と答えたのだったか。
遊びを心得た人物で、強大な力を持ちながら自分の言葉に微笑み、目が高いなんておだててくれたが>>76
彼の執着を察したなら、次からそんな冗談は言えなくなったし、魔公爵などと呼ばれている存在を「待たせる」事ができるこの店の格を改めて知ることになった。*]
(95) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[じゅりじゅりとぬるんだ粘膜の跡を残しながら、ロイエの側に寄れば>>79気配に気付かれた様で彼女はこちらへと振り返る。
それに少しだけ残念に思うのは生き物としての性質で、気付かれないうちに忍び寄り体を捉え、内部に潜り込みたいとかそんな浅ましい欲。]
(見苦しいとは?)
[彼女からの謝罪が理解できずに、粘体は哺乳類がするようにぐにゃりと曲がってみせた。小首を傾げるのを真似しているつもりだが伝わったかは謎だ。
あんな「良いもの」を見せてくれたくせにと、人型なら口にしている。]
(96) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[こんな化け物の姿をした自分にさえ嫌悪を見せずに応対できるのは流石に花だ。もっと美しい人型をした魔物も多いというのに、彼女にとって今日はハズレの日かもしれない。]
……
[こちらをじっと見つめていた、清らかそうな外見から想像もつかない蠱惑的な笑みを浮かべ、きつく止められた釦の一つを彼女は外して見せた。
ぺったりとはりついた衣服が彼女の豊かな胸元を強調している。そして先ほどの光景。
ひどくご馳走に思えて粘枝を伸ばす。
許されるなら粘ついた触手が彼女の体に触れたかもしれないし、まだダメだといわれたなら中空で止まったかもしれない。]
(97) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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(試食だけ?)
[彼女は今や売れっ子だったから、もしかするなら先約があるのかもしれない。なのに、未練がましく問う。
人型ではないため言葉としては伝わってはいないだろうが、女将なら察したかもしれない。
ちょうど待ち合わせの相手も店を訪れた頃だったか。>>93**]
(98) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[ 言葉が降ってくる。 比喩ではなく、わたくしは自分の身体を支えきれずに、彼の視界を滑り落ちていった。
完全に床にうずくまってしまう前に掬いあげてくれたのは、彼の手だ。 それを掴む力も、振り払う力も、わたくしには残されていなかった。]
このような、 こと… に、
[ 謝罪すべきなのか、感謝すべきなのか。 決めかねているうちに、世界がもう一度、ひっくり返った。]
(99) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[ 姫抱きにされてしまうなど、どうして予想できたろう。]
お手を 、 どう か
[ かろうじて首を振り、下してほしいと訴えるも、魔公爵は頓着しない。 彼の動きがあまりに自由なので、自分がとても軽くなった気がした。]
(100) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[ 女将の声がしたので、引き渡してもらえるのだと安堵したのも束の間、魔公爵はこのまま二階へわたくしを連れてゆくと言う。 わたくしのような者が、二階で休むことは許可されていない。 あそこは、客が《花》と過ごすための──
もう《花》として扱うと、 そう 言ったか?
毒が別の場所にまで流れ込んできたような気分だった。 ]
(101) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[ しきたりを覆す方法で、わたくしを連れてゆこうとする彼を止めようとしない女将の目は黄金の三日月。 運命なのよと言われているような気がした。
けれど、 だけれど…、
こんな形で《花》にされるなど、あまりに場当たり的で、 通りすがりに手折られるような、 そんな、ことなのか?
動揺が、歯を鳴らす。*]
(102) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[こちらの誘いを受けて、ソランジュの粘枝が伸ばされる>>97。 その手を静止することもなく、彼が触れるのを待った。 その間に、スカートを摘まみ上げる手とは逆の手で身体の中心線をなぞる。 喉から、鎖骨の中心、豊かな胸の谷間を通り、臍、下腹へとたどり着くと、今度は上へ。 布の下がどうなっているか、強調するように。 知らず、熱い息が漏れる。]
どうぞ、「私」をお使いくださいませ。
[不意に、自身の胸を下から揉み込む。 手の動きに合わせて形を変える胸は、確かな量感を持って見る者を楽しませるだろう。 そうしているうちに、不意に彼に何かを問われたような気がした、確証があったわけではないが、経験から何となく意図を考える。]
えぇ、『ご試食』まで。 だって、「メインディッシュ」は後から楽しむものですから。
[そう言って、軽く笑う。]
(103) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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[そうしていると、彼の注意が入り口の方へと向く。 何かと思い、顔をそちらへ向けると。>>94]
あぁ、お待ちの方がいらっしゃったのですね。 ご無礼でなければ、入り口まで私が抱えてお連れいたしましょうか?
[彼に向かって両手を広げる。 彼の了承が取れれば、両手で抱きかかえて待ち人の所まで連れていくだろう。
――もっとも、息も肌も上気させて、下着も吐かずにスカートのまくりあがったままの彼女を、待ち人はどう思うかはわからないが。*]
(104) 2019/05/11(Sat) 19時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/05/11(Sat) 20時頃
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女将さんこんばんは、 いつ見ても美しい毛並みですね。 そろそろ抱かせてくれませんか?
[軽口を交わすのはいつもの事。
初めてここを訪れた時、 「花」の扱いに釘を刺されたあの日から 自分の性癖、衝動を見抜くように、 好ましい花の見繕いをしてくれる事もあっただろうか
真の姿─── 人狼の姿では、花への貫通は些か負担も大きい為 それに耐え得る手慣れた花を勧めてくれた記憶もあり <ひとたらし>に通うようになった理由の一つに 女将の裁量の心地良さも含まれている]
(105) 2019/05/11(Sat) 20時頃
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───回想
[記憶が戻ればいつも血の海だった。
生まれた場所の記憶もなく、 拾われて育ててくれた孤児院も、 ある日血の海になっていた。
自分が化け物だと自覚したのは、徘徊し、食い物にも有り付けず、炎天下の下蹲っていた教会の神父に拾われた時。
彼もまた自分と同じく、人の世界に潜みながら人を貪る人狼だったから。知恵と、読み書きと、人の世での生き方を教えてくれた。
神父の狩は完璧だった。満月が近づく前には宣教の為だと村を離れ、人の集まる都心で夜を過ごし人を狩る。または人里離れた山奥に住む人間を狙うのだ。
そう教えてもらったのに、 私は衝動を抑える事が出来なかった。 何度も近くの村を滅ぼして]
(106) 2019/05/11(Sat) 20時半頃
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[いつしか私たちが暮らす村で、 人狼狩りと称した村人たちの狩が始まった。
拾われた私は真っ先に疑われた。 その私の前で神父は真の姿を見せた。 満月も遠い、ただの昼にも関わらず。
村人を襲い、蹂躙し、何度も銀の弾を打ち込まれ、 鉈で叩かれ、やがて死んだ。
私は何も出来なかった。 そうして次の満月が過ぎた頃、 目の前は再び真っ赤な血の海だった]*
(107) 2019/05/11(Sat) 20時半頃
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[耳に、硬質の何かがぶつかるような音が響く。 その音はひどく頼りなく、小さな音だったが、確かに彼女の耳へと届いた。 まるで、雷に震えた子供が口を戦慄かせているような、そんな音。 反射的に、音の出どころを探すと今まさに二階へと連れられようとしている同僚の姿だった。>>102]
あっ…。
[声が出そうになるが、堪える。 ここでの自分は「花」。彼らの愛を受け止める為だけの存在。 彼らに口を挟むことは、許されてはいない。 彼らの決定を、覆すことはできない。 ここに長く務めた「花」ならば、弁えていて当然のルール。
けれども―… けれども、怯えた彼の様子を見て、放置できるほど大人でもなかった。
もし、彼らがこちらの視線に気づいたなら、助けを求められたなら… 駆け寄って、一言勇気づけるくらいは叶うだろうか。*]
(108) 2019/05/11(Sat) 20時半頃
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[こちらを誘い、じっと見つめて微笑み誘う仕草はまるで大輪の花のようで、
それに伸びる触手は醜く、花びらを汚す蟲だ>>113
彼女は粘ついた触手を厭わず体に這わすのを許した。すべすべとした暖かな首筋を辿り、釦の外された襟元に潜り込む。]
(たのしい…… かわいい)
[ほっそりとした白い手指が、彼女自身の体をなぞり、喉元、胸の谷間、腹部、それから、その下。
人の急所のあつまる中心線 それを襟元から侵入した粘枝が 衣服の中から肌をじかに辿る
微かに吐息が聞こえたようで 人型なら笑みをこぼしたところだ]
(109) 2019/05/11(Sat) 21時頃
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[下生えに触れた頃>>103 ご試食までと静止されそれに従った
彼女が目を楽しませるためだろう 自ら豊かな胸を手のひらで持ち上げ掴み 形を変えるのを見せつけてくる
衣服を剥がしてじかに見たいと思うが 我慢して]
(ありがとう)
[店に入れる大きさであること、そんな縛りがあるため自分のサイズは小さくしてあるから、彼女でも運ぶことができるだろう。
しがみつくような形で彼女の手の中に収まり、待ち合わせの相手の元へと運んでもらった。
ぴったりとくっつき、むき出しの肌に多少のいたずらをしてもゆるされるだろうか。ぬるぬると這い回る程度だが]
(110) 2019/05/11(Sat) 21時頃
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[席に戻った頃、
微かな物音に彼女も気づいたのか、魔公爵とその思いびとへと視線を向けている。用心棒だといわれていた人間がとうとう魔者の手に落ちたようだ。
この体では喜んでいるなんて誰にもわかりはしないだろうが愉快そうに体を震わせている。
だがあの艶やかで蠱惑的な笑みを浮かべていたロイエは今やただの人の顔をしていて、意識は用心棒へと向かっているようだ。]
(どうぞ)
[ねばついた触腕を彼らへと向け、行ってくれば良いと告げる。 花としての仮面が剥がれ、人同士の情のようなものが面白い。*]
(111) 2019/05/11(Sat) 21時頃
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よお、女将さん。 悪いね、一見なんだが、取引の予定が狂った。 二、三日泊まっていっても構わないかい?
[ティム・タムテインはコボルドの行商人だ。幼い頃から父と共に村を出て、魔界のあちこちを旅してきた。この辺りにはあまり立ち寄らないのだが、数日後に控えている得意先の貴族が急病らしいと聞き、急遽数日時間が空いたので、普段は立ち寄らないこの店に立ち寄った…というわけだ]
(112) 2019/05/11(Sat) 21時半頃
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…そうだな、面白い話くらいならそれなりにネタはあるし、店の子達にも話してやれると思うぜ? …で、いるのかい、結構可愛い人間の子とかさ?
[そんな風に問いかけつつ、宿の隅に腰かけてまずは雰囲気を知ろうとする*]
(113) 2019/05/11(Sat) 21時半頃
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[彼を愛でる間、 ぷるぷるとした触腕を掲げ挨拶をするものを見れば軽く手をあげ>>66指ひとつ指してみただろう。べらべらと喋る姿を興味深く見ていたのは、三百年の間のこと。
一度その夢を覗いてみたいと申し出たが さて叶ったかどうか。その身は花と遊ぶのを視界にとらえ。 自らもまた掌を愛でるのに忙しい身、また後程声をかけるのもよいかと判断する目は、魔物と視線があう>>74彼が用心棒に目を付けているのは、何時からだったか>>73]
(114) 2019/05/11(Sat) 22時頃
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[≪花≫と遊ぶ従業員の中には商魂たくましいものおり。 それこそ、店で扱うものを幾つか≪花≫に見せてもいたが。中には透明マントなども>>82透明になれば此処でも愉しめるのだと
静かな声がひそひそと話す。 それに誰かが気づく時間があったかは定かでなく>>92
砂糖菓子の花籠はよくよくまわりみな喜んでいた。**]
(115) 2019/05/11(Sat) 22時頃
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あらまハラフさんったら。 アタシを誉めても、にゃーしか出ないわよ。 それよりあなたの匂いを嗅がせてちょうだい。 アタシ、あなたの狼臭いところ、大好きなの。
[軽口に、やはり軽やかに返すのもいつものこと。>>105 そろそろ来る頃と思っていたわ、なんて微笑んで見せる。
血肉に飢えた人狼が初めてここにやってきたのも、もうずいぶん前のことのよう。 初めこそ荒っぽいこともあったけれども、そこは獣系の魔物に慣れたあのコが頑張ってくれたから、今では狼さんも上客のひとりだ。
《人たらし》は、どんな魔物にも癒しを提供する。 人間にはそれだけの力があるのよ。 なんて、時々言ってはふぐふぐの口元をほころばせる。*]
(116) 2019/05/11(Sat) 22時頃
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ティムさんもお元気そうで何よりね。 待ちぼうけでもくらっちゃったの?
あなたをここに足止めした相手にお礼言わなきゃね。
[時折来るこの行商人は、《花》たちにも人気の客だった。>>112 外に出ることを許されていない《花》たちにとって、魔界のあちこちを知るコボルトの話は面白いのだろう。 入ってきた瞬間に、そわそわしだす《花》たちが何人もいる。]
あらぁ。うちのコたちはみんな可愛いわよ。 お好みのコを選んでちょうだい。 よりどりみどり、よ。
[なんて、器用にウインクしてみせた。*]
(117) 2019/05/11(Sat) 22時頃
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うん? ……そうか。よくわかんねえが、俺、ひょっとしてそこそここの辺でも有名だったりする?
[あくまでもこの店に来るのは初めて…だったとは思うのだが、まあ、「花」の中には自分の事をどこかで見知った人間がいてもおかしくないかもしれない。 女将の事も、ここの事も、勿論自分は知っているし、興味もないではなかった。 ただ、生憎と時と機会に恵まれてこなかっただけのこと。商売の神に祈っても、色恋沙汰に縁が生まれるわけでもない]
まあ、この分だと歓迎されてないわけではなさそうだ。 それなら、数日泊まっていかせてくれ。 あ、勿論全部前払いでいいぜ。
[銀の詰まった袋をカウンターに乗せて、入口の客用のソファーにどっかりと腰かけた*]
(118) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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可愛らしいね、君は。
[運命を知った《花》が、腕の中で震える>>>102 頑ななる石よ。純白の処女地よ。 わたしは君の秘奥に最初の一筆を描くものになろう。
ああ。かつて、かの知恵あるスライムが言ったことを思い出す。>>95
真っ白な肌が少しずつ溶けていき、 やがては赤が滲み出して桜色に染まる。 細く悲鳴も上がるだろう。 弱々しくもがくを押さえこむのも楽しい。 新しい肌が張りつめるのを、また破るのも快感だろう。
そんなふうに、いくらか熱弁した。 今なら、それもすべて叶うだろうか。]
(119) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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[ロイエが漏らしかけた声も耳に心地よく触れる。>>106 粘体の紳士を運んでいる最中らしき彼女の顔が、この腕の中に向いていた。
怯える子を気遣うものか。 人間の、そんな同種を労わる心も愛おしい。 《花》として隅々まで開かれ熟れた彼女が、そんな繊細さを保っているのもまた面白い。
腕に抱えた子の首筋に顔を近づけ、耳元に息吹きかける。 ロイエがいる方からは、首元に口付けしたようにも見えただろう。 或いは、噛みついているようにも。]
(120) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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[ともあれ、私は《花》となるべき君を上へと運んでいく。 気に入った部屋を選び、中に入り、扉を閉めれば、
今この時、君はもう、わたしだけのもの。*]
(121) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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>>110 [腕の中に納まった彼を、待ち合わせ相手の元へと丁重に運ぶ。 ボタンを外して、晒されている肌を這う触手が、冷たくて心地よい。
席へと戻り、抱えていた彼をそっと下ろすと、触腕で件の二人>>102を指し示す。 どうやら、注意がそちらへ行っていたことが気付かれてしまっていたらしい。]
ありがとうございます、ソランジュ様。 けれど、あれは止めようのないことなのです。 私たちは、「花」ですから。
せめて―…彼の初めてが甘いものであることを、祈ることしかできません。
[諦観のような、悲哀のような声で呟く。]
「愛」とは、とても大きな力を持つもの。 たかだか数十年の私たち人間ですらそうなのです。、あなた方の「愛」は、計り知れないでしょう。 私たちが受け止めるには、あなた方の「愛」は、少し―…大きすぎるのです。
(122) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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[そこまで告げると「では。」とお辞儀をして、下がる。
そうして――… 二階へと運ばれていく彼へ、深く、深く頭を下げる。>>121 どうか、彼がこれ以上怖い目に会いませんようにと願いながら。*]
(123) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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例え話であって帰りたくないとは思ってないよ 君に身請けされたからそれは間違ってないし……わかってる
[首を振る姿が存外に幼かった事>>59>>60に一瞬見つめるも 変な勘違いをされて自分が大変な目にあうのも困ると言葉にして否定し
見つめる瞳が有無を言わせぬものなのは、3年間でよくわかってるからこそ、ちゃんと返事はする。
来てよかったかと言われると少しだけ考えるそぶりを見せては、花のようにご機嫌取りをしてるわけではないが、機嫌がいいことに越した事はないと。 聞かれた質問には、やんわりと自然な笑みを浮かべて。]
良かったと思ってるよ、この喧噪も慣れ親しんだものだしさ。 落ち着く…って感じかな
[魔に心はわからないのは知ってるが故に、わかりやすく短めに返す。 この空気と指す空気は異様な空気ではあるが、遠くの方でへまをやらかす喧噪や、口説き誘うような声などを耳に挟むような空気なのだから。]
(124) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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[女将への言及に口を挟むように、言った一言>>61にまたかと小さくため息をつく。 これが一番の良くしてもらってるかと言われて、してもらってると言えない原因でもあると言っても過言ではない。
この魔は何かしらにしろ、金が足りなかったのかと聞いてくる節がる。 嫌いではないが身請けされる際に渋った理由でもあるのだが、月日が流れた今でもこういったやり取りは多々あるからこそ]
お金を詰んだら妬くっていうなら、それは演技とか見せかけだと思うけどね。 それが望みってわけでもないでしょ…
[かなりの額をかけられてるという自覚はあるが、魔が金を詰んだからと言えど 自分はそのままである、金をかけたから懐くわけではないと、いつものように突っ撥ねて]
(125) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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[>>63>>64リップ音が響けば、照れるわけでもないが。 様になってるとそのような事を思っていれば、唇をなぞる指の感触に片目をつむり つつも寄せられた顔の近さに、拒否はできないやつだと察する。
《花》であった頃なら、やんわりと断ったり口先だけでやり過ごしたりなんて、簡単にできたのだが。 この魔にはとことん弱くなったと言っても過言ではないだろう。
そのまま唇を重ね合わせれば、一瞬だけ抵抗するも。 それも戯れの一つと言わんばかりに少しだけ垂れた酒の感触以上に。]
―…、んっ…ん…。
[拒絶する事も出来ずに、酒以上に甘い魔の口づけに。 一瞬だけ力が抜けそうになるも、喉音が鳴ると同時ぐらいに回された腕に軽くだけ体重を預ける程度で止めては。 肩を押して一度唇を離させれば、また求められる前に。]
(126) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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あらティムさん、ご存じなかったの? 気風のいいコボルドのお兄さんがいるって、ここいら辺りじゃあ少し前から噂になっているのよ?
もちろん歓迎よ。何日でも泊っていってちょうだいな。 どちらかというと、やっと来てくれたのねって感じよ。
[ひよひよ髭そよがせた女将は、カウンターに乗せられた袋を前足で撫でる。 その肉球の匂いを嗅いで、うっとりと口を薄く開いた。]
噂に違わぬ良いオトコね。 払いのいいお客さん、アタシ大好きよ。
(127) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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甘すぎるんだよ…本当、もう…あのさ おかわりの前にね、ほら…酔って店の迷惑かけても良くないでしょ?
[直ぐに口づけなどで、酔いが酷くならないように目の前の被っていた帽子を奪い取れば 扇で普段するような、口元を隠して少し赤らんだ頬から上だけを覗かせては
>>65節度を弁えてる魔のものならこの言葉で動かないと言う事はないだろうと。 場所を移す提案をしつつも、気を悪くはしないでと腕はゆるりと片方だけ絡めておく*]
(128) 2019/05/11(Sat) 23時頃
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