人狼議事


131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―

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青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/22(Fri) 01時頃


【人】 青い鳥 デメテル

 ― 旧王城 ―

[局地的な地震に兵が動揺した直後のこと]

 ……また、派手な術を。

[天空を切り裂く暗黒の稲妻。>>3:356
 それは聖都の街並を、聖堂を――勿論眼前の城までをも破壊せんとする]

 まあいい、こちらにとっては好都合だわ。

[しかし預言書はそんな事には構わない。
 目的は聖具《レガリヤ》の奪還、そして如何な悪魔の力と言えど、聖具までも破壊することはないだろう。
 雷鳴響く中を平然と歩くと、再度混乱する兵をかわし、旧王城へ侵入した**]

(7) 2014/08/22(Fri) 01時半頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/22(Fri) 01時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

 ― 旧王城 ―

"見よ、敵の顔を。見よ、己の顔を。
 戦場にある者は、皆同じ顔をしているではないか"

  ――乱難の相《フェイズ・コンフュージョン》

[混乱に乗じた侵入者は、更なる混乱の術を重ね兵の同士討ちを誘う。
 しかし術の効果範囲は決して広いものではなく、何時しか兵士の物量が混乱の垣根を越え始めていた]

 つっ!
 ……流石に動きに支障を来たす水準では、感覚による警告が来るか。

[今は羽衣のように緩い渦を巻く黒衣の預言書《ドレスコード》。
 その隙間から覗く肌には、今や隠し切れない程の裂傷が刻まれていた。
 しかしそれでも、死人の躰はすぐに表情を平然へと戻す。
 王の座は目前。辿り着きさえすれば、預言書の目的は果たされる――]

(39) 2014/08/22(Fri) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[しかし、その身は目に見えぬ何かに阻まれた]

(40) 2014/08/22(Fri) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 なっ……これは。

[手で叩いても、叩く音すら響かぬほど、強固にして厚い壁。
 それでいて視認は出来ず、触れる以外に存在を知る方法はない]

「王の座」の絶対防御。
 まさかここまでの範囲に及ぶとは。

[立ち止まる少女の背に向けて、ここぞとばかりに兵士が殺到する]

 ……五月蝿いわね、思考構築の邪魔だわ。

[預言書は敵を見もせず、掌を背後に向け伸ばす。
 ――預言書は護るべきものを持たない。
 ならばこの状況に取る手段は]

"灯火は人の命を救いたり、炎は人の命を護りたり。
 憤焔は、人の命を奪いたり"

(41) 2014/08/22(Fri) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

  ――焔難の相《フェイズ・イラプション》!

[爆風が、廃城の壁ごと兵士を吹き飛ばした]

(42) 2014/08/22(Fri) 21時半頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/22(Fri) 21時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

[随分と見通しの良くなった城壁の向こうに、白い翼持つ姿が近付きつつあった]

 ――来たわね。

[自身の身の危険にも関わらず、預言書が浮かべるのは笑み。
 それは天使の狙いを、王から逸らすことが出来たが故に。
 現在の王の状況は不明だが、あの程度の試練ならば乗り越えられるだろうと信じている]

[しかし、彼女が城へ到達するよりも早く]

 ……貴方は。

[爆風により空いた空間に降り立ったのは、兵士の群れと比較して、一際目立つ異装の男>>52]

 このような所にわざわざお出ましとは……一体何の御用かしら。

[熱と緊張に満たされた空間を、白い羽根がはらりと舞い落ちていった]

(56) 2014/08/22(Fri) 22時半頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/22(Fri) 22時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

 ……驚いたわ。殺しに来たかと思ったのに。

[暗殺者>>59の問いを受けての、第一声はそれ。
 それから目を閉じ、ふ、と笑みを浮かべる]

 シーパル……ああ、あの堕天使のこと。

[まるで他人事のように。
 言葉も選ばず、言い放つ]

 別れた時はまだ生きていたわね。
 でも、随分と命を削っていたみたい。

[別れた後の彼女の身に何が起こったか、預言書は知らない。
 ――そして彼女について、この先を記した預言はたった一文のみ]

 もう長くないんじゃないかしら。

(64) 2014/08/22(Fri) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[こちらの言葉に否定は返らない。>>66
 射抜くような視線が向けられるが、預言書は動じることもなく]

 何の為……ね。
 ……貴方、ここに何があるかはご存じ?

[障壁に背を向けたまま、手の甲でこつこつと叩くような素振り]

 "私の"目的はただ一つ、白に染められし聖具《レガリヤ》の解放。
 その邪魔をさせはしないわ。

[一度目の戦闘と同じく。
 黒のヴェールがぶわりと広がる]

 たとえこの躰の希望《親友》であろうと――その家族であろうとね。

[牽制というように、刃のごとく変質した一枚が暗殺者の眼前すれすれを飛ぶ]

(67) 2014/08/22(Fri) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[牽制の刃は完全に見切られている。
 そう示すかのように、暗殺者は微動だにしない。>>72
 飲み干す薬の瓶は見覚えのあるものだったが、今自身の持つそれは必要とされていない。
 ――それは「意識」を強制的に呼び覚まし、預言書との支配率を逆転させるためのものだからだ]

 そう……それは残念。出来れば出逢いたくなかったわ。

[抜き放たれた刃。
 預言書は身構えることなく自然に立つ。
 ただ、ざあ……と黒衣が666の紙片に分かれ、その身の周囲を舞った]

(86) 2014/08/22(Fri) 23時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 『心』?
 ……心を殺して生きていそうな貴方が、随分と情緒的な言い方をするのね。

[呆気に取られたような溜息。
 しかし、「父」と明言した暗殺者に、その瞳が微かに揺れた]

[しかし、その迷いを振り払ったのは――黒衣に浮かぶ新たなる預言。
 《プレゼント・プログレッシヴ》]

"騎士が復讐に狂い、護り助く務めを忘れ果てし時。
 騎士を失くせし闇の王は、光の前に頽れる。
 ─── 伏した王。剣を喪い、軈ては息絶えん。"

(87) 2014/08/22(Fri) 23時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 いいえ、私は戻らない。
 預言成就のその時まで!

"やがて空は翳り、風が哭き始めた。
 渦巻く風は天を貫くも、天上へ至ることはない"

  ――嵐難の相《フェイズ・ストーム》

[黒の紙片は渦巻く風に乗り、周囲を廻る速度を増した。
 それは具現化した《白》き羽根と、まるで対のようであり。
 その領域へ踏み込む者を、押し戻し切り裂かんとする]

(88) 2014/08/22(Fri) 23時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[「最後の王」とされた、闇の王の死。>>79
 それが預言に与える影響は計り知れない。
 しかし――それが解消し得る矛盾であるなら、預言書はその行動を最優先とする]

 まだ、間に合う……。
 早くこの者を倒し、騎士を王の下にお連れしなければ。

[暗殺者と対峙しながらも、預言書は演算する。
 未来の分岐を、存在確率を。
 しかし、未来が確定し、預言が矛盾なきよう書き換わったならば。
 それは預言書の目指すべき未来そのものが、変動したことを意味するだろう]

(101) 2014/08/23(Sat) 00時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 死人、ね……。
 けれどその身体は、血を流す身のままなのでしょう?

[心を殺すにも限度がある。
 そう含みを持たせるように言って]

 ……珍しくあの子と意見が一致しそうだわ。

「私と一緒にしないで」!

[嵐に舞う紙片を刃で切り裂いていく。>>93
 その動きは驚異的であった。
 迫り来るその姿を見ても、預言書は避けようともしない。
 障壁を背にしたこの状態では、逃げる場所もないのだが]

(102) 2014/08/23(Sat) 00時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

"闇の軍勢は、今や地を埋め尽くさんばかりであった。
 光の者らは槍の穂先の前に、為す術もなく押し出される"

  ――突難の相《フェイズ・スラスト》

[刃が己の身に、如何なる危害を加えようとも動じず。
 敵が眼前にあるのを好機とばかり、鋭き円錐へ変じた闇の紙片を、暗殺者へ向け一斉に突き立てようとした]

(103) 2014/08/23(Sat) 00時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 心?
 ……馬鹿なことを。あの娘に呼び掛けた所で無駄ですよ。

[――泣いている。
 今にも喉の辺りにある扉を破って、叫びが迸り出てしまいそうだ。
 しかしそれでもまだ、表面上は平静を保っていた。
 当然だ、幾ら心が暴れようと、肉体は完全に預言書のものなのだから]

[穂先を阻んだのは刃ではなく、純白の盾であった>>108]

 ち、天使の加護とは厄介な……!

[闇に属する者にとって、それは敵の一派でしかない。
 だが]

(116) 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

『やめて!』

 なっ……

[隙を見逃さず、更なる一撃を加えようとした預言書を、強く引き留める力があった。
 結果攻撃は一手遅れ、槍が彼の左腕を裂くに留まる]

 余計な事を……!
 突難の相《フェイズ・スラスト》! 追撃を――

[そして刀の間合いに入った達人を前に、その一手は致命的であった]

(117) 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[左肩から入った刃が、斜めに喰い込んでいく。
 その先に心臓はない。
 あるのは十字の傷がついた肌と、空虚な――]

 い、や…………

(118) 2014/08/23(Sat) 01時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 いやああああ!

[それは何に対する拒絶なのか。
 ――瞳には意思があった。
 死への恐怖と、過去への後悔が]

[黒衣の預言書《ドレスコード》が、その身を護ろうとするかのように、強引に両者へ割り込み衣服の形を取り戻す。
 その袖口から、『覚醒』の薬の入った小瓶が、ことんと音を立てて落ちた**]

(119) 2014/08/23(Sat) 01時半頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/23(Sat) 01時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

 ― 旧王城 ―

 そんな……唯物論的な話じゃないわ。

[暗殺者>>125の言葉に首を振り。
 一度灯った光を隠そうとするかのように、少女の眼差しが険しくなる]

 在るのは希望。失くしたのはそれ以外すべて。
 そして希望も――もうすぐ尽きる。

[皮肉げに顔を歪めた少女に持ち掛けられたのは、意外な申し出だった>>127]

(157) 2014/08/23(Sat) 14時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 なに馬鹿なこと言ってるの?
 それでどうにかなる訳ないじゃないの。

[吐き捨てるように言って、ゆっくりと身体が傾きかけている暗殺者を睨んだ]

 ああ……でも。
 貴方が黙ってやられてくれるというなら、それは好都合だわ。
 影に紛れ暗躍していた貴方が死ねば、さぞかし――

[焦点がぶれ始めた視線に、先程までのような見切りはもう不可能であると踏んで。
 少女は一振りの黒いナイフを手に、悠々と近付いていく。
 そして、その右手を振り上げ――]

(158) 2014/08/23(Sat) 14時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 ――何?

[しかし、その右手は左手により止められた]

 ――――何よ?

[全身の傷に黒布を巻き、滑稽な操り人形のようになりながら。
 それでも、指先までは操れぬだろうというように、左の指が右の手首へ喰い込んでいく]

  ……やめなさい!
 「―――めて」

(159) 2014/08/23(Sat) 14時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 もうやめて……!

[搾り出すような声が、少女の喉から発せられた]

 おじさんも、おかしなこと言わないで!
 ……おじさんが死んで、シーパルが嬉しいわけない。
 そんなこと出来ないよ……!

[しかし、言葉では否定しながらも、ナイフは少しずつ暗殺者の胸部へ近付きつつあった。
 動き掛けている少女の心を抑えようというように、黒の衣が締め付けを強くする**]

(160) 2014/08/23(Sat) 14時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 シーパルは、きっとおじさんの事、大切に思ってるよ……!

(161) 2014/08/23(Sat) 14時頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/23(Sat) 14時頃


【人】 青い鳥 デメテル

 おじさん……!

[暗殺者の言葉>>176に、願いは通じたと安堵する。
 しかしそれは間違いだったと、すぐに判明した]

 ――え?

[危うい均衡を保っていた右手に、加えられるもう一つの力。
 それは狙いを過たず、暗殺者の胸に突き立った>>177]

 お、おじさ――――んぐっ

[呆然と、開けたり閉じたりしていた口に、小瓶が捻じ込まれる。
 不意を突いたように流れ込む液体に、少女の喉が鳴った]

(181) 2014/08/23(Sat) 19時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 かはっ、あっ……

[まるで急激に脳へ血が廻った、そんな錯覚の後に、信じられないほど思考が澄んでいく。
 しかしそれに喜んでいられる状況ではなかった]

 おじさん! やだ、なんでこんなこと……!

[ようやく自由になった手で、紅色の溢れる胸元を抑える。
 けれどそれ以上は何も出来ず、おろおろと周囲を見回す]

(182) 2014/08/23(Sat) 19時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 だめだよおじさん、それは自分で伝えてよ……!

[ぶるぶると首を振る。
 記憶を掻き乱す感覚はもうないけれど、そんな約束をする訳にはいかなかった]

 ねえ、おじさん起きて! 誰か助けて……!

[必死に周囲の兵へ向け叫ぶ。
 しかし、闇の衣纏う少女と表舞台に立つことのなかった暗殺者へ、手を貸す者は誰もいなかった]

 どうすればいいの? どうすれば――

(183) 2014/08/23(Sat) 19時頃

【人】 青い鳥 デメテル

――――――

[その時。
 少女は初めて、膨大な預言書の頁を、自らの意志で開いた。
 古代語は意識の中で自動的に翻訳される。
 それでも大半は意味のわからない記述を、一つ一つ読み解いていく]

 ……あった。
 88ページ32行。
"彼の者にしか聞こえぬ声で悪魔は囁いた、
 汝の欲望に忠実たれ、それを咎める者は汝以外にいないのだから"

  ――囁難の相《フェイズ・ウィスパー》

(184) 2014/08/23(Sat) 19時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[意識のチャンネルを親友へ合わせる。
 彼女が今どんな状況かはわからないけれど、少なくともこの状況を伝えなければ後悔する。
 だから見えない糸の繋がる先へ、力の限り叫んだ]

(185) 2014/08/23(Sat) 19時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 早く来て! お父さんが大変なの!!

[長々と説明する余裕はない。
 場所は思念を地図代わりに送り、後はどうにか間に合ってくれと願うのみ**]

(186) 2014/08/23(Sat) 19時頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/23(Sat) 19時頃


【人】 青い鳥 デメテル

 ……シーパル?

[兵士たちのどよめきの変質で、状況の変化に気が付いた。
 顔を上げ視線を巡らせれば、そこには待ち望んでいた白銀の少女>>189]

 来て、くれたんだ……!

[彼女が奏でるのは癒しの音色>>191
 闇に属する者には縁遠きもの。
 けれど、血を流す暗殺者の傍を護るように舞う羽根>>190に、今だけはその力が正しく働くことを祈った]

(192) 2014/08/23(Sat) 20時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 シーパル!

[演奏が終わる頃、彼女は力尽きたようにへたり込んだ。
 慌てたようにその傍へ駆け寄る]

 ごめんね、無理させちゃって。
 あたしが悪いのに……。
 あたしのせいで、おじさん、こんなに酷い傷を負って。

[何かを堪えるように俯く。
 ぐるぐる巻きの黒衣の下で、傷口が疼くような気がした]

(193) 2014/08/23(Sat) 20時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 ええ……そうね。

[王の座に近付けない以上、この場にいる意味はなくなった。
 シーパル>>202の提案に頷いて、その場を離れることとする。
 ヒロに気遣わしげな視線を向けるも、周囲の兵が彼と同陣営である以上、ここから動かさぬ方が安全だろう]

(204) 2014/08/23(Sat) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[そして、シーパルと共に逃げる途上]

 ……あたしね。

[決意を籠めながら訥々と、少女は語り始める]

 シーパルとまた逢えて良かったと思ってる。
 ……すごく、嬉しかった。

 だから、これからもずっと一緒にいられたらって思うけど……。
 でも。
 誰かの命を貰って生きるなんて、そんなことはやっぱり出来ないよ。

[ゆるり、首を振る。
 先程あったことは明言はせずとも、察せられるだろうか]

(206) 2014/08/23(Sat) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 だからね……それよりも。
 あたしは、あたしの《希望》を、みんなに伝えたい。
 みんなに、本当の「信じているもの」を取り戻して欲しいの。

 ……それが、"あたし"がこの預言書を手にした理由だと思うから。

[そしてどう?と伺うように、シーパルの方を見た]

(207) 2014/08/23(Sat) 21時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[シーパルと父との一時を、声は聞こえずとも見守った後。
 共に城の出口へ向け駆け出しながら、言葉を交わす。
 シーパルの承諾>>209に、顔を綻ばせ]

 ありがとう。
 あたし一人では無理かもしれないけど……二人なら、きっと。

[言葉を切る親友。
 そして投げ掛けられた問いに、一呼吸分の間を置いて答える]

(215) 2014/08/23(Sat) 22時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 しないよ。

[眼差しは真っ直ぐに、親友の真紅の瞳を見詰めていた。
 彼女の言葉の裏に、如何なる思いがあるかはわからないけれど]

 だって、ここでこうしているのだって、まるで夢みたいなんだもの。
 もう一つ、夢を叶えてから逝けるなら――それは本望だよ。

[浮かぶ表情に悲壮さはない。
 むしろ、命を賭した願いにそぐわぬ、無邪気で純粋な笑みがあった]

(216) 2014/08/23(Sat) 22時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[二人の逃げる先、もしも野外の劇場があったなら。
 そこが少女の、最後の舞台]

(217) 2014/08/23(Sat) 22時頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/23(Sat) 22時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

 シーパル……。

[共に散る。
 その言葉>>229には眉を下げるけれど、先に決断した少女は、止める言葉を持たなかった。
 手を握り、真っ直ぐに向けられた決意>>230へ。ただ、頷く]

(232) 2014/08/23(Sat) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 ― 最期の舞台《ラストステージ》 ―

[そうして二人、辿り着いた舞台で。
 少女は裾をつまみ、無人の観客席へ一礼すると、その場でくるりと回りながら唱えた]

 黒衣の預言書《ドレスコード》、モードチェンジ――正典進行《カノンコード》

[少女の言葉に応じ、黒衣《ドレス》がその形態を変える。
 引き摺る程のロングドレスから、裾と袖の短いワンピースへ。
 それは親友の纏う服とも、どこか似た意匠だった]

(236) 2014/08/23(Sat) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[減った分の布地は紙へ変じる。
 ただし今までのようなバラバラの紙片ではなく――横に長く連なった蛇腹折として]

 変奏《トランスミューズ》!

[そして紙に記された古代文字もまた、形を変える]

[五線譜に並ぶ音符として]

(237) 2014/08/23(Sat) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 預言書の内容を楽譜に変換したの。

 題して――協奏曲最終楽章、希望の正典《カノン・スペランツァ》。

[ぱたん。蛇腹折を両手に挟み閉じると、それをシーパルへ向けて差し出す]

 共に――

 ……いえ。

(238) 2014/08/23(Sat) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

 一緒に演奏《うた》おう、シーパル!

[微笑みながら、親友を誘う。
 この身に血が流れていたなら、きっと頬が紅潮していたことだろう]

(239) 2014/08/23(Sat) 22時半頃

【人】 青い鳥 デメテル

[親友が黒き翼を広げ、祈るように手を組んだ。>>251
 淡い光の加護が、まるで愛しい娘を見守るように、二人を包む。>>252]

[親友が手にしたのはヴァイオリン。>>253
 指揮者はいないから、二人で目配せして、息を合わせ。
 この街へ、国へ、世界全てへ伝われと、願うように歌い始める]

(262) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

"はじめに闇があり そして光が生まれた"

"闇の中に震える者たちは 光の眩しさに手を伸ばした"

"光射す方角へ進め さすれば救いは得られんと"

"空を飛べぬ人間は そこに辿り着けぬというのに"

(263) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[少女に音楽の心得はない。
 歌うのが好きだったとか、その程度。
 それでも、他に想いを伝える術を持たなかったから。
 親友の、豊かな音色へ合わせるように。
 旋律へ変換した情報で体を操り、温度のない喉を震わせ謳う]

(264) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

"苛烈なる光に灼かれた者"

"終わらぬ祈りに疲れた者"

"得られぬ救いに苛立つ者"

"立ち止まり周りを見てください"

"心安らぐ闇は いつもあなたの傍にある"

"日傘のように柔らかな影を あなたにも差し出してくれるでしょう"

(266) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[ぐらり。傾いだ体を、上から引っ張るような力が受け止める。
 薄く目を開けて、少女は気付いた。
 ――浮かんでいる。
 否、黒衣が無理矢理にでも少女を立たせようと、空中にその位置を固定しているのだ。
 それはまるで、黒い翼に体を支えられているように見えたかもしれない]

(267) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

"あるいは希望を亡くしたという者も"

"気付いてください 温かな眼差しに"

"それは遥かな高みにあるのでも 正義の名の下に注がれるのでもない"

"あなたの隣に"

"あなたの記憶に"

"あなたのまだ見ぬ未来にあるのです"

(268) 2014/08/23(Sat) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[黒衣の預言書《ドレスコード》を担う者――またの名を、憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。
 けれどその顔に今、憂いはない。
 喩え歌い終えた先が、避けられぬ死であったとしても]

[希望はすぐ傍にあると。気付いて欲しいと]

[青い鳥《ブルーバード》は、歌う*]

(269) 2014/08/23(Sat) 23時頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/23(Sat) 23時半頃


【人】 青い鳥 デメテル

[無人の観客席へ、すうと腰を下ろす白い影を見た。>>278
 その面影と、親友の小さな呟きから、それが誰であるかは知れた]

(――あの日、護ってあげられなくてごめんなさい)

(こんなあたしが言うのもおかしいけれど)

(シーパルと友達になれて、よかった)

[思念が伝わるかはわからない。
 だからせめて、それらの想いもまた歌へと籠めて。
 唯一人の観客へ、歌い続ける]

(284) 2014/08/24(Sun) 00時頃

【人】 青い鳥 デメテル

   幸福《キボウ》あれ。

(285) 2014/08/24(Sun) 00時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[ヴァイオリンと、二人の少女の声は。
 最期に重なり、高々と歌い上げる]

[高揚と、心身共の消耗に、薬の副作用が追い討ちとなり。
 白く霞む視界の中振り向くと、手を伸ばす親友の姿が見えた>>281]

[応えるように伸ばした手は、ふらふらとぶれて行き先が定まらない。
 それを支えるようにしたものは、果たしてなんであったのか。
 感覚もほとんど失くした指は、――それでも]

(286) 2014/08/24(Sun) 00時頃

【人】 青い鳥 デメテル

 ――つかまえ、た。

[ようやく、それが叶ったというように。
 少女は微笑んで――]

[そして、《希望》は燃え尽きた**]

(287) 2014/08/24(Sun) 00時頃

青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/08/24(Sun) 00時頃


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