159 戦国 BATTLE ROYAL
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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嗚呼、聞こえ る。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2015/05/15(Fri) 20時半頃
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世は、群雄割拠の戦国乱世。
「嗚呼、聞こえ る。天下(やつ)の足音が聞こえる…… 」
山間を抜け関ノ原へ至る途上である。
魔王と怖れられた男を討った祭文延征(さいもん・えんせい)率いる軍勢は、
いよいよ目前に見えた天下統一を掴むべく進撃していた。
時を同じくして。
関ノ原へと向かう、各地から台頭した兵(つわもの)たちの姿もあった。
彼らが狙うは天下か将又ゆずれぬ何かか。
(#0) 2015/05/15(Fri) 21時半頃
――慶長五年、陰暦三月二十八日 大安。
欲望、悲願、野望、陰謀……
各々の想い渦巻く関ノ原に響く鬨の声。
今、すべての望みを賭けた最終決戦の幕が開ける!!
天下獲りを成し遂げ、次の時代を創世するのは……――!?
(#1) 2015/05/15(Fri) 21時半頃
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[歩みとともに、ガシャガシャと音が鳴る。 山間を進み、最後の戦場になるであろう関ノ原へと向かう道。
僕の主が、主と呼ぶ人が何か呟いた>>0。 僕には足音なんて聞こえない。 ただ、僕らの仲間がぶつかる音が大きく聞こえるだけなのに。
でも主はその声に頷いた。 その頷きで僕の体が、ガシャ、とぶつかる。 物静かな主はあまりお話をしない。 けど、その代わりに僕がお話をするんだ。
主の名前は獲弐鳥栖。 魔王と怖れられた男を討った男の部下だ。 僕はその人の、鎧。 黒くぴかぴか綺麗な、丈夫な鎧。**]
(1) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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−山間−
んー、もぉ! せっかくおめかししたのに着物が汚れちゃーう。
[関ノ原を目指して山間を進む軍勢の中から、その場には不自然な、鈴を転がす様な愛らしい声が不満を漏らす。 雪のように白い肌。絹糸のように艶やかな髪。桜色の頬に愛らしい唇。 ただ、紅玉のように赤い瞳だけが白い顔(かんばせ)の中で鮮やかな色を纏っていた。]
ねぇー、とるとる。 関ノ原でどっちがたくさん首級を狩れるか、雪と競争しない?
[隣りを歩く黒い鎧の男を見上げて、無邪気な笑みを浮かべて物騒なご提案。 白い牡丹が刺繍された濃紺色の振袖。その左腰にさげた太刀の柄を愛しそうに白魚のような指で撫でる。
無口な彼から返事が返って来ることはあまり期待していない。それでも話しかけるのは、近くに話し相手になってくれそうな人が居ないからだ。 元服前の頃のまま、幼い口調で雪(ゆき)と自分を呼んだ少年の名は花柳藤景虎(かりゅうふじかげとら)という。*]
(2) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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奇跡の子 カリュクスがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(奇跡の子 カリュクスは村を出ました)
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ふふっ 関ノ原ではたくさん活躍できるといいねぇ
[愛刀の柄を撫でながら、語りかけるように微笑んだ]
(3) 2015/05/16(Sat) 01時頃
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[息を殺して、そこに在る。]
(4) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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[生の気配もないままに、じっ と、彼らを見下ろしている。 樹上、影。僅かな間隙より、おのが視線を筆にして見える世界を焼き付ける。 玖の露蝶。ただ通番と号のみにて呼ばわる存在は、昼なお暗い、青々とした濃い葉陰の中に身を潜めている。]
(5) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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[不意に、ざわありと風が吹く。 木擦れの音に紛れて、枝へ枝へと跳び移り*消えた*]
(6) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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― 出陣支度 ―
[開けたままの障子の先には、家名と同じ李木を臨む事ができる。 この館では梅でも桜でもない白花が春の訪れを告げ人の目を楽しませるが、当主である李 伸睦(り のぶむつ)は、今はその木を背を向け、戦装束である白小袖に腕を通していた。]
ちゃんと文は届いたのかしらねぇ。
[片付けられた文机の上に置いた篭手を取る際に声が漏れる。準備を手伝う臣はこの時期ですからと曖昧に答えるばかりだ。 小一時間書き出しに悩んで、いつも通り結局常の口調で書き始めた文は、日頃ならば相手の目を通っている頃だろう。 時折文のやり取りをする相手がすでに出立しているなら別として。
どのみち関ノ原で一度は顔を合わせるに違いない。 出遅れるわけにもいくまいと、青丹の直垂の裾を直し、臣が広げる陣羽織に袖を通す。]
(7) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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さて、行きましょうか。
[薄く笑みを浮かべ、身の丈よりも長い愛刀を手にした。**]
(8) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 02時頃
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―街道・進軍―
[郷里から続く長い街道を辿る緩やかな進軍。 小規模な軍勢率いる将は、馬上で呑気に空を仰いでいる。 男・鷹船悠仁(たかふね ゆうじん)の頭上、 浅縹の空を、鷹が悠々と行く。
担いだ槍を天へ突き上げてみるものの 刃先はあかあか陽に煌めくばかりで 鳶には届きそうもない]
流石の俺でも天は突けんな。 ならば、前を貫くまでよ――日ノ本まるっといただこう。
[前方、関ノ原を隠す山を刺突せんと槍を向ける。 眼差しに篭められた意思は熱い。 若い野心は燃えている]
(9) 2015/05/16(Sat) 02時頃
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……なんてってよ、ひはは……眠ぃな
[しかし、今は、得物を下ろし。 野心は冗談めかす口振りの裡にひた隠して 眠い眠いと間抜けた欠伸で熱意を覆った。 爪を剥くのは合戦場に着いてからとしよう。
くわりと二度目の欠伸に顔を緩ませる悠仁の背後で、 波紋に違い鷹羽の紋付き軍旗が*はためいた*]
(10) 2015/05/16(Sat) 02時頃
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─ 地鉄城 ─
[それは今から7ヶ月ほど前のこと。 地鉄城城主、土下富楽(ツチシタフラク)が、長年患っていた肺の病で、帰らぬ人となった。 富楽には1人の子がいたが、いずれも幼く、跡取とするには心許無く思われた。
さて。 富楽には影武者がいた。 元々、名もないただの村人だったのを、もう10年以上前、病弱な殿に瓜二つであると、とある家臣が拾ってきたのだ。]
(11) 2015/05/16(Sat) 02時半頃
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[殿と瓜二つのその男は、けして得ることの出来ぬもの……不可能なものとして、場内の事情を知る者達からは「得不(エフ)」と呼ばれ、武将としての様々な教育を施され、有事の際には富楽にかわり、戦地へ赴くこともあった。
────その能力、富楽よりも高く。
城を、国を守るため、また富楽の今際の言葉もあり、家臣たちは皆、得不を富楽であると扱うと、誓を立てていた。]
(12) 2015/05/16(Sat) 02時半頃
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─ いざ関ノ原へ ─
分かってんだろうな。 本物がくたばった上で、それでも、お前等は、俺を「殿」と呼んだんだ。 今更、偽物呼ばわりなんざさせねぇよ。 ……ま、言うまでもねぇか。
そのかわり。
国のため、地鉄城のため、俺は全力を以って戦う。
いいや……それだけじゃねぇ。 俺の手で、国を更に大きくしてやる。
あぁ、見せつけてやろうじゃねぇか、敵さんがたによぉ。
(13) 2015/05/16(Sat) 02時半頃
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この俺こそが、地鉄城城主、土下富楽だってなぁ!!
[抜刀。 空気の裂ける音がする。
抜き放たれた刃は黒く、まるで、夜を吸い上げたかのよう。]
……さ、休憩は終わりだ。 行くぞ。
[家臣、足軽に、休息の終わりを告げると、刀を鞘に収め、青鹿毛の馬に跨り、進軍を再開する。]
(14) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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[金、金、金。この世は金がすべてだ]
(15) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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[もし、同じ道を通る者がいたのなら、そこで見つけることはできるだろうか。
小石も多く、硬く踏みつけられているはずの地面に、細く、深い、刀で斬ったとは思えぬような不可解な溝が一閃、刻まれていることに**]
(16) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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でっかい戦になるぞ。稼ぎ時だ。
[樹木の上から、行軍する軍勢を見下ろしながら。 小太郎は目を爛々と輝かせた。 下忍を数人呼び寄せ、東軍の情勢を伺うように言伝える。 シュン、と残像をのこして。下忍たちの姿は掻き消えた]
(17) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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……ん、なんだ。そんな顔しやがって。
[小太郎様、と傍に控える下忍に問いかけられる。 未だに小太郎という名で呼ばれることには慣れない。 彼が先代からその名跡を継いでから、まだ日が浅かった。 顎に手をやり、眉を持ち上げると]
あん? なんで東軍ではなく、西軍に付いたかって。 そりゃあ、アレだ。
[小太郎はニヤリと笑って]
金を多く出してくれた方につく。いつものこった。
[簡潔な答え。小太郎には美学も野望もない。 あるのは金に対する執着。それだけだ**]
(18) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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地下軌道 エフがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(地下軌道 エフは村を出ました)
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────西の連中に先越されるなんて、馬鹿なことにだけはならねぇように、お前等、ここからは休みなしで駆けるぞ!
[関ノ原までは、峠をあとひとつ。 おそらく明朝には、到着できることだろう。
さてその頃、布陣はどのようになっているのか……**]
(19) 2015/05/16(Sat) 03時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 03時半頃
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― 関ノ原へ続く街道 ―
[花弁重ねる桜の家紋が、いくさばへと列を為す軍勢を彩る。 空へ向けて連ねられる長蛇の穂先の中には華の御輿]
蕾揺れ 天下へ穂さ向け 関ノ原… 山芭へ手織るは 錦のしとね… 桜のあやは 良きし面かな…
[桜の家紋を閃かせるは東にありし山芭の大家。 老齢の大名はそこには無く、御輿から漏れるは凛と馴染む唄声。 ふと輿の幕が風に煽られた時、薄影の奥から皺を刻んだ乙女の頬が覗き、舞散る桜片を掠めた]
(20) 2015/05/16(Sat) 05時頃
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原さん山ぁ登りおった辺で、男衆に酒ん蓋空けてやりますえ。
土下さんお宅も後ろらに穂先揃えてますさかい、峠で足揃えるどす。
[齢にして八十を重ねる老女とは思えぬ張りの声は、輿から辺りの兵に掛けられた]
後ろん土下さんとこや…せやなぁ、鷹船ん小僧らへんにも教えとき。 お山さん峠で、うちらは花見しとりますえって。おっほほほほ。
[近頃、天下の先を占う大戦を前に、山芭の主は床に伏したという噂が実しやかに囁かれていた。 東軍の戦力として、床付いた老殿の代わりに関ノ原へ兵を進める者は、大名の子では無く、八十を迎える老齢の妻である。 纏う衣は藤染めの桜、扇は花詠み、皺の瞳は穂を見据える。
…老大名に控える妻は齢八十。名を八重姫と呼ばれていた…**]
(21) 2015/05/16(Sat) 05時頃
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山姥 八重は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 05時半頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 09時頃
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はァッ!?この期に及んでまだそんな事抜かしてんのかァ?
(22) 2015/05/16(Sat) 11時頃
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お前さン達ァオレ達がされた事忘れたわけじゃあ無かろうよ。 どンだけの寺が焼かれたと思ってンだ。
[大柄な男の拳が寺の柱に突き刺さり、鈍い音が本堂に響き渡る。僧は怯えた眼差しで男を見るばかり]
(23) 2015/05/16(Sat) 11時頃
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それだけじゃァ無ェ。近頃は南蛮から異教が入り込んでるって話じゃなェか。 それともなんだ。このまま指をくわえて待ってろッてか?
[ギロリと睨む男のその眼に何も言えぬまま、僧侶たちは言葉にならないなにかをモゴモゴとつぐむばかり。]
(24) 2015/05/16(Sat) 11時半頃
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……てんで話にならねェ。てめェらには任せちゃアいらんねェわ。
[男は持っている数珠をじゃらり、と鳴らせば本堂の障子を乱暴に開ける。
『何処へ行くのか』とかかる声には、]
(25) 2015/05/16(Sat) 11時半頃
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……関ノ原に行ってくる。 関ノ原で赤嵐寺の底力見せつけてやりゃア、祭門もガタガタ言ってくるこたァあるめェよ。
[こうして、赤嵐寺の十三代当主、碧如は天下分け目の戦へと向かうのであった**]
(26) 2015/05/16(Sat) 11時半頃
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−回想−
[景虎がその忍びを雇い入れたのは、先代当主である父の首を家臣一同の前で刎ねる一月前。 父の命で国境の戦場(いくさば)へ出陣し、敗走した敵将が逃げ込んだ寺をもろとも焼き払った帰りの事だ。]
ねーぇ 君たち、カザマの里の忍…だよねぇ?
[甲冑の一つも身につけず、戦場でも遠目に目立つ白い着物の一旦を返り血の赤で染めて。 幼さの残る少年は桜色の唇に人差し指を当ててちょこんと首をかしげた。]
(27) 2015/05/16(Sat) 12時半頃
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お金さえ出せば、どこの国のどんな人にでも仕えるって、ホント?
[まことしやかに裏で囁かれるカザマの里。 風の噂で聞いた話しを口にして尋ねて、甲冑を着込む無骨な男たちを背に将は愛らしく微笑んだ。]
じゃあ、次は雪に仕えてよ。
[小さな両手から振り撒かれたのは、シャランシャランと澄んだ音を立てる金色の雨。
金で結ばれた契約。 餌を与え続ける限り自由に使える、使い捨てのできる優秀な手足を手に入れて。 花柳藤景虎の謀反の準備は着々と進んだ。*]
(28) 2015/05/16(Sat) 12時半頃
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うるせえ! ジジイは寝てろっつってんだよ ―― !!!
(29) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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―西国・大隅城―
[城主の居室から響いた大声に、場が凍りついた]
老いぼれに何ができるってんだい。 道中でくたばっておしまいさァね。
[仁王立ちで城主を睨み]
それともなにかい? それを承知で出てくってのかい?
[序でに重臣たちをも睨み回した]
(30) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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西国の鬼だろうがなんだろうが アタシの目にゃ、ただの老いぼれさ。
[両太腿に巻いた帯で括った銃を手にとって]
アタシは行くっつったら行くよ。 文句がある奴ァ、今すぐ立ちな。
[重臣達に向かって銃口を向けた]
(31) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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[幼子の頃から武道にばかり興味を示し] [茶華よりも好んで嗜んだ]
[太刀も体術もそれなりだが一番手に馴染んだのが渡来の銃] [二丁銃を手に戦場を駆け始めたのは幾年前からか]
[嫡子が姫と生まれたことを嘆く声―] [幼い頃から細々と囁かれてはいたが] [年を重ねるごとに確実に大きくなっていた]
(32) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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異論がなけりゃァ、ついてきな。 西国統一を阻まれた恨み、替わりに晴らしてやらァね。
[異論を唱える者がいないと見たら銃を帯に挿し] [出立の支度を言いつけて]
オヤジの顔に泥は塗るよーなこたァ、しないさ。
[城主を一度振り返って*出て行った*]
(33) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 14時頃
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[関ノ原への進軍中。 不意に頭上の木々をざわありと風が吹き抜ける。>>6]
雪、見られるのは好きだよぉ…? だって雪、可愛いもん。
[青々と茂る森の木を見上げて、幼さの残る愛らしい顔に艶然とした笑みを浮かべる。
見られるのは好き。 それが好意でも敵意でも。 畏怖も恐怖も殺意も愛憎も、全部全部ぜーんぶ。]
でもぉ、知らない人に盗み見されるのはきらぁ〜い。
[誰に聞かせるでもない独り言。*]
(34) 2015/05/16(Sat) 14時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 15時頃
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−回想・初陣−
[花柳藤家の幼い若君が元服と共に初陣に臨んだのは、10歳というあまりに早い歳のこと。
当主である義景は、何をそれほど急いたのか。
父の名から一字を与えられ、まだ幼い雪若は景虎と名を改めた。]
父上は、雪のことがお嫌いだから。
[初陣で臨んだ戦場。付き従った家臣たちは、若将に本陣で大人しく指揮をしているようにと頼んだ。 しかし彼は自ら馬の背に乗り、戦陣を切って太刀を抜いた。
大将首は獲り損じたものの、首級を1つ下げて戻った景虎は、熱に浮かされたように焦点の合わない目でうっとりとこう言った。]
(35) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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強くて素敵な人がいたの
[それはまるで、世間知らずな姫君が一目見た若者に恋に落ちたように。 武器を交えて打ち合ったその瞬間を思い出しては、細く頼りない身体を両手で抱きしめてふるりと震えた。]
あぁ、また会いたい…
[その震えは恐怖ではなく、歓喜。]
もう一度… ううん、もっと、もっと。 あの人とたくさん…
[赤くうるんだ瞳が、脳裏に焼き付くその姿を思い出して蕩けるように微笑んだ。*]
(36) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[ざ。ざ。 枝を枝を、行きすがる。 風紛れ聞こえきた稚声>>34に、ふ、と口布の奥僅かに笑った。 いくら勘付かれようと構わない。下士官がいらぬ警戒を強めてくれる程度でも僥倖。 今は仕掛けるつもりも毛頭なく、山間の風の中。]
――肆。
[ほんの一音。それが合図。 警戒を強めろ、と同胞の番号を呼んだ。 風と木陰に紛れるのは、己の血分けのみではないと>>18]
(37) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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にゃーん
(38) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 17時半頃
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[質素で、しかし丁寧に建てられた屋敷の一室。 上座に転がってごろごろしているのは、 軽装的な黒い鎧の、齢二十四の武将である。 黒根家の現当主、黒根沙魅助その人であった。]
にゃー。 戦の準備、もう出来たにゃん? ボクはバッチリにゃ。
[黒い頭巾に、猫耳が二つ揃っている。 沙魅助は元々猫好きであり、『黒根って、黒ネコと似てるにゃりん』と気づいて以来、縁起担ぎと称して様々な物に猫を模した物を使用している。沙魅助本人すらも猫ごっこをしており、黒猫大名の異名を持つ程であった。
沙魅助の持つ武器は、一見すれば、肉球のついたふかっとした猫の手に柄のついた、熊手に似たそれに見えるが、戦闘時には五本の爪が現れて容赦なく敵を屠る、まさに爪を隠した得物であった。その相棒を肩に背負い、畳の上をひょこひょこと歩いていく。]
ミケー。ミケはいるかにゃ?
(39) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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グルル……
ミケー、君ももちろん一緒にゃよ。 よろしくにゃ。
[ミケと呼ぶ猫の顎を、沙魅助の手が撫でる。 数年前に異国の地から貰ってきた珍しい猫は、沙魅助が愛情を注いでいると数年で大きく成長し、人一人を乗せられる程になっていた。雑魚ならばその鋭い爪と牙で瞬く間に蹴散らし、馬に齧りつく。
しかし普段は、沙魅助によく懐き、沙魅助もまた、ミケをよく可愛がっていた。なお、ミケとは三毛のことであり、黄・黒・白の三色の体毛がその名の由来である。
専用の鞍をつけたミケにまたがり、沙魅助は声をあげた。]
(40) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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さっ、出陣にゃー!
[東軍の黒猫大名、黒根沙魅助。 天下を獲る為に関ノ原の戦へと進軍す。**]
(41) 2015/05/16(Sat) 17時半頃
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―関ノ原への途上―
[海上を走る船団、その数や―] [潮風にはためく家紋は隅切角に十文字]
陸に上がったら、関ノ原の手前で伯父貴と合流するがち。 そしたら派手な祭の始まりね。 わいら、気を抜くんじゃなかよ。
[ここで手柄を上げて西国統一の足掛かりにしてやる] [西国の次は――] [海上から陸を眺め、陸が恋しいと不敵に笑った]
『はっ―――!』
[後ろに控えていた臣達は皆一様に士気を上げながら] [行き遅れの姫君の背中を頼もしげに*見るのだった*]
(42) 2015/05/16(Sat) 20時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 20時頃
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[カザマの里の近くの村では。 子供達が悪さをすると、決まって大人が口に出す言葉がある。
――そんな悪い子にしていると。 ――カザマの里に連れ去らわれてしまうよ、と。
その言葉に子供は恐怖を覚え、もう悪戯をしないと誓うのだ。 そして、その言葉はあながちウソでもない。 要は人減らしなのだ。 子沢山、あるいは米の不作などで、明日の飯にも困る家は。 ひとりでも食い扶持を減らすために、自分の子供をカザマの里に“売る”。その子供がその後、どう扱われるかも知っていて。 売られた子供は徹底的に修行という名の拷問にさらされて、時には命を落とす。 運良く成人できた子供は、使い勝手の良い駒となる。 人々は彼らを、“カザマの忍び”と呼んだ]
(43) 2015/05/16(Sat) 20時半頃
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この戦が、終われば。 また、たんまり金が手に入る。
[ひとり言が漏れた。金だ。金さえあれば。 自分は里に売られるもことなく、 平凡な村百姓として一生を終えることができたのだ。 すべては、金がないのがいけないのだ]
もう少し。金が入れば。
[“あの子”をもっと、いい薬師に見せてやることも、できる。 家族のいない小太郎にとって、“あの子”は妹のような存在で。 だから]
金が必要だ。金が。
[金こそがすべてだった。金は人と違って自分を裏切らない]
(44) 2015/05/16(Sat) 20時半頃
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― 回想>>27>>28 ―
ハア? なんだこの餓鬼は。
[と、思わず本音が漏れた。 白い着物を、赤い血で染めて。可愛らしく首を傾げる少年ひとり。どこかその容貌は、少女めいていて。まさか花柳藤家の若君とは思わず、思い切りガンを飛ばしてみせた]
……あ。
[小太郎の目付きが変わる。 ぽろぽろ、と少年の小さな手から零れ落ちた金色の雨。 とろんと蕩けた瞳でそれを追って、数瞬の後。 死体に群がる野犬がごとく、必死にその金をかき集めた。 おほん、と咳払いをすると。態度を改めて]
主、と呼ばせていただきましょう。
[花柳藤家の若君に、恭しく傅く忍びがひとり。 後ろの下忍たちも、小太郎の行動に続いて跪く。 これが小太郎と景虎の出会いだ]
(45) 2015/05/16(Sat) 21時頃
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[小太郎が花柳藤家の若君に対して抱いた印象は。“あの子”にどこか面影が似ている、という至極単純なものだった。 ちょうど年嵩も同じくらいで、けれど。 中身は全くの別人と言う他ない]
今の主様も、怖いこって。父親殺しとはなァ。
[大して感情の籠ってない声で、小太郎は下忍にそう漏らした。 家族のいない小太郎も、親殺しがどういったものかは知っている。世間的にそれが許されないものであることも]
このまま景虎殿に仕えていていいのか、って。 なに言ってんだお前ら。 金が途切れない限り、どんな奴にも従う。 それが俺の方針だって言ってるだろ。
[景虎の振る舞いに残虐さを覚えた下忍が、不満を漏らすことがしばしばあった。そのたびに小太郎はいつもこのように返すのだった]
(46) 2015/05/16(Sat) 21時頃
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別に、情を覚えたとかそんなんじゃねえよ。
[思わず口を尖らせて。 情に心を惑わされた者は死ぬ。それがこの忍び世界の掟だ。 だから小太郎が信じるのは、金だけだ]
金が続く限りは、あのお坊ちゃんを守ってやる。それだけだ。 いつものことだろう。なんの不満がある?
[自分が雇い主に情を持つことなどない。 いや、決してあってはならないのだ。 “あの子”とたまたま主の顔が似ていた。ただ、それだけのこと**]
(47) 2015/05/16(Sat) 21時頃
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− 海上 −
[戦場へと向かう船の甲板に腰を据えるのは熊の毛皮を被った偉丈夫である。
男の名は 森 番瓦衛門 (もり ばんがえもん)。
大槌で城門を叩き壊したの、熊と格闘して倒したのと武名には事欠かない歴戦の戦人だ。 名を縮めた ”森番” あるいは得意武器と外見から ”槌熊” との二つ名を持つ。
今は 西の果てにある熊襲の地より、年若い当主・武(たける)の名代として関ノ原へ参陣の途上である。]
(48) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[と、島の向こうに船団を確認したと見張りが知らせた。]
どこの家中だ。
[問いに返された答えは「隅切角に十文字の紋」と。>>42]
ほほう、 隅慈の。
[太く笑い、顎髭をなぜる。 こちらの船の帆に染め抜いた紋は《角桛》だ。 どこか似ている家紋は両者の縁を連想させる。]
(49) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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どちらにつく気だろうな。
[片手を上げ、船を寄せるよう進路変更を指示した。**]
(50) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 21時半頃
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あー、面倒くせえ。商売敵が来やがった。
[景虎の周りに纏わりつく、数人の忍びの気配>>37。 それに気付かぬ小太郎ではない。 しかも、その忍びが見知った相手と来たものだ]
狗神の奴らか。
[何度か仕事を横取りされたことがある。 おまえらの代わりに、狗神を雇うことにした。用済みだ。 そう昔の雇い主に言われたときの、怒りは忘れない。 金の恨みは恐ろしいのだ]
金の分はキッチリ守ってやるよ。主サマ。
[苦無を手に携え、眼下で行軍する景虎>>34を見遣った]
(51) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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[まだ見えぬ山果ての戦場へ、馬首を向けて隊を進める。 先達によれば、他の旗を掲げた影はないとの事だった。
進む途中、謎の抉れた地面>>16に周囲を警戒するよう言いつけたが、周りの足跡の持主達共々、少しばかり先を行かれているようだ。 味方ならば心強く、敵ならば不足なし。
こちらも急ぐかという問いに頭上を見やれば、李実を葉で半ば囲うような家紋はゆるやかに風に靡いていた。]
そう急がなくとも、大舞台の開始には十分間に合うわ。 疲れて誉を取り損ねるなんて避けたいでしょ?
[遅れたとして、敵方の奇をつけるのであればそれも一興。 後から祭文から色々と言われそうだが、いくらか首を手土産にすればどうだろうか。
とはいえ、何事もなければ開戦前に陣を敷ける位置まで辿り付けるだろう。]
(52) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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― 回想 ―
ふうん。お前も、俺と同じってわけだ。
[まだ小太郎と呼ばれる前の、幼い容貌の少年は。 舌っ足らずの声でそう言った。 目の前の子供が、自分と“同業者”なのはすぐに分かった。 この容姿の方が敵の油断を誘える。 どこの里も考えるのは同じこと]
俺が先にやっちゃったけど。ごめんね。
[血塗れで倒れた死体を、見下ろして。無邪気に笑って見せた]
ええと、君の名前は……。
[その時、小太郎はなんと名乗っただろうか**]
(53) 2015/05/16(Sat) 21時半頃
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─ 進軍中 ─
[はためく幟に記された紋は、黒い正方の上部に一本、下部に三本、白い直線が真横にはしる簡素なもの。 さながら地面の下を幾本もの道がはしっているかのようなそれは、黒方地道紋と呼ばれている。]
────なぁ、そういえばこの戦、どんな奴らが面揃えると思う?
[目的地を近くにして、ふと、傍らの家臣に問いかける。 己が土下富楽本人ではなく、その影武者であると知る者は、はたして参戦しているのか。]
山芭んとこは出るだろうよ。 つぅかあそこの婆婆、まだ息あんのか?
[ふと脳裏に思い浮かんだのは、若き頃は絶世の舞姫との噂があった、八重の婆。 己は、年老いた姿しか知らぬため、その辺りについては眉唾なのだが。]
(54) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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……ああ、でも。 土産話を多く作るためには、あまり遅れるわけにはいかないかしら。
[なにせ花柳藤家の当主が参戦するというのだ。 遅くなりすぎると将の首を狩られ尽くされかねない。 次期当主への土産話を作るには、少し足を速めるべきか。]
さぁて、軽く準備運動といきましょうか。
[そう言って、少しばかり馬の手綱を引く。 そこには先を行く者への興味もあったが、視野に入れるより先に互いの進路が分かれていれば、そのまま山へと分け入る事となるだろう。]
(55) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 22時頃
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ふふっ
[知らぬ者が見れば、一体何が楽しいのか。 何もないのに不意に笑った景虎に訝しげな視線を投げる者がいたかもしれない。
忠義や忠誠は、己の誇りや尊厳によって保たれる。 自らの名を貶め、命を捨ててまで貫かれる忠誠は少ない。 人は騙す。人は妬む。人は裏切る。 たった十かそこらで、そんな人の裏側を悟ってしまった幼い雪若。
だから、金という誰にも平等で、変わることのない物に執着する彼らはとてもとても都合がいい。 特に彼らの長である小太郎は、餌(金)さえ与え続けるなら決して飼い主(自分)を裏切らないだろう。
餌を与えていたにも関わらず飼い主の手を噛んだのなら、その犬への信用は地に堕ちる。 誰も、二度とその犬を手元に置いて飼おうとは思わないだろう。 だから彼らを冷遇せずきちんと餌を与え続けるのなら、父の代から仕えてきた家臣たちより、小太郎の様な忍びの方がよほど頼りになる。]
お土産はなにかなぁ…?
[姿の見えない飼い犬>>51に“取って来い”を命じて、剣を握るには些か頼りなく見える白い指が、愛しげに腰の刀を撫でた。*]
(56) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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風間か。
[その呟きは届いたか否か。届ける気はないが、針音すら聞き分けるのが忍。聞かれても構わぬと判じて口にする。]
金の廻りは上々のようだな。
[狗神は契りの形として金子を求めはするが、その額には頓着しない。 一方風間は金子の額で主君を決めると聞き及んでいる。 雇う側にとってはどちらが、という話で、おそらく雇い替えもあっただろうと、容易に想像がつく。 故にこうして同じ戰場で遭うことは、金回りがさぞ良いのだと察して。]
案ずるな。手は出さん。
[守ってやる、と聞こえた>>51。今この場で守れるような将軍の数などたかが知れている。 ここは西の膝元。西付きかと判ずる。]
(57) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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――――――今はな。
[一言残し、また梢の隙を往く。]
(58) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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[大軍を前にして、くだらない世間話などしながら、馬は進む。
今度の話は、そうだ、数年前の縁談だ。 西国の鬼の娘が、土下家に嫁いでくると噂があった。 病弱で、子のなかった殿が、跡取を急いだか。 己の妻になるわけでもないが、まったく関わらないわけでもない。 さて鬼の娘は果たしてどんな面構えかと、内心楽しみにしていたのだが、生憎縁談は反古となり、結局鬼娘の顔は知らず仕舞いだ。
惜しいことをした……などとぼやけば、家臣から小さく苦言が飛んできた。l
その後、新たに縁があったのが、現在の奥方……いや殿は既に他界してしまったが……なのだが。 もし、あの時の女と縁がまとまっていたのなら、さて己はどうなっていたのやら。]
(59) 2015/05/16(Sat) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 22時頃
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―街道―
八重姫が来てんのかい? 冥土の土産でも獲りにきたかね [山芭からの報せ(>>21)を聞いた“鷹船の小僧”は笑った。 東軍勢に名を連ねるという意味では仲間と言えよう山芭とは 此度の戦に当って幾度かの内通を交わしている。 使いの男よりもたらされた伝令には沿うつもりである。
峠越えの前に一度、面会しようと返事を伝えた。]
(60) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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[花柳藤家の当主景虎について、他国ではどのような噂が流れているだろうか?>>55
父親殺し、白の悪鬼、姫夜叉、戦狂い
その他にも、噂や呼び名はさまざまにあるかもしれない。 火のない所に煙は立たぬとはよく言うが、流れる噂はあながち間違いではないだろう。 影に生きる忍びにすら、その残虐さを元に不満を漏らすほどだ。>>46
十や十二と言えば、まだ遊びたい盛りの子供だろう。 だが景虎に言わせれば、戦場こそが彼の遊び場なのだ。
綺麗なものが好き。可愛いものが好き。美しいものが好き。 そして何より、強い者が好き。 例えそれが男であろうと女であろうと。友軍であろうと敵軍であろうと。]
関ノ原… また、会えるかなぁ…
[思い浮かべた旗印は、青空を背に戦場で翻る黒方地道紋。*]
(61) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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……露蝶、露蝶はまだ、戻らねえのかい? 走らせるならアイツが早えや。
[駆け去る使いの背を見送りながら、 傍に控える近習に潜めた声で問う。 「菓子でも買ってきてくれ」と放った忍の行方について。 事細かな指示を与えるより、狗は自由に走らせるに限る。
所在を気にはするものの、無理に呼び戻しはしない。]
(62) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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――在りし日の――
そうだな。
[幼い頃から口の回らぬ子供だった。性を気取られぬよう無駄口は避けろと繰り返し叩きこまれてもいたが、生来さして喋らない。 俺と同じ>>53、にゆるく頷いて同意する。下手な嘘はつくだけ損だ。]
気にするな。 これが死んだことに変わりはない。
[笑う男子に対して、自分はただ無だった。赤の中に臥す死人を見下ろす。 幼い視点では、与えられた任の結果に支障は感じられなかった。]
(63) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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[狗神の忍は名を捨てる。名乗る名は持たないはずだった。 ただ、その時に限っては雇い主が、どんな幼い忍でも、力あれば配備せよとの仰せ。 故に未だ数字も号も与えられないままの、特例に近い配備。 今では考えもつかないが、あの日確かに消える前の名を名乗った。]
(64) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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[その時聞いた名など、もうとうに記憶の彼方だ。 いつ何時誰が死のうと可笑しくない世に、顔を覚えるなど殊勝な真似をするはずもなく、言葉交わしたこの男が件の少年とは知る由もないまま。]
良い手土産が出来た。
[懐の干し芋と甘餅を確かめつつ、使いとしては充分だろうと先を急ぐ。 言われた仕事>>62は言葉の表も裏も、律儀にこなす。]
(65) 2015/05/16(Sat) 22時半頃
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[今日の盟友は明日の敵と成り得る乱世。 優れた忍ひとりの存在は、何ものにも代え難い。 我が切り札として抱いた忍――露蝶の顔を思い浮かべる。
彼との出会いの記憶は、悠仁が家督を継いだ直後に遡る。
十代の年若い当主に不満を抱く者の存在、 周辺諸国との関係の不安定さ……理由は数多あった。 よく働く忍を飼う必然から探し訪れた里で 一際目立たず、一際影のような少年を見初め口説いた。
「オマエ、俺のもんになる気はねえかい?」と。]
……やぁ。若かったねえ。
[あれ以来の付き合いにはなるが 露蝶が“俺のもの”になったと感じる事は未だ無く。 契約で結ばれた主従がゆえの一線は超えていない。
それでも、今更彼以外の忍を頼る気は、更々ない。]
(66) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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―関ノ原への途上―
[カンカンと見張り台から鐘が鳴らされた] [何事か見つけた合図だ]
ないごっ?
[見上げ、どうしたと声をかける] [見張り兵が島影の向こうに船団>>50がと伝えてきたのを]
わい、言葉がたらんがち! だいさあ?!
[言葉が足らんと叱った後で何処の誰かと問いかけた]
(67) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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[返る答えは、《角桛》だと]
ははあ、熊襲か。 たしか、主はまだチビじゃし。
[熊襲の地を治める主はまだ年若いはず] [ならばあの船団を率いているのは―]
……槌熊か。
[凡そ彼だろうと見当をつけて船影の方を眺めた]
(68) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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――? 近づいてる。
[と、その船影が近づいて来ている気がして] [そちら側の船縁へと寄りかかって、何用かと]
(69) 2015/05/16(Sat) 23時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時頃
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− 海上 −
[櫂さばき波を越えて隅慈家の紋を掲げた船へ近づいてゆけば、船縁に寄りかかる玉愛の姿を見えた。 船を並走させ、大音声で呼びかける。]
鬼姫か、 奇遇よの。 縁結びの大社にでも願掛けの船旅でもあるまい。
何処へ御座る。
(70) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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なぁ、あの糞餓鬼はまた姿見せると思うか?
[>>61あれは、ほんの1年か2年か前のこと。 同盟国の戦に加勢するため、いつものように、殿に成り代わり出陣した。 その頃本物はといえば、漸く世継ぎが生まれたという安堵からか、かねてよりの病が悪化し、床についている時間のほうが長くなっていた。 おそらく、もう己が長くないことも分かっていたのだろう。 だからこそ、あんな噂を、世に流したのかもしれない。
「土下の殿は肺病を克服した」
なに克服などしていない。 この時期から、戦であれ政であれ、富楽に得不が変わることが圧倒的に増えたのだから。]
(71) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[さて話を戻そう。 その時、戦場に、やたら目立つ餓鬼がいた。 ありゃ何だ、花柳藤の嫡子の初陣かと、家臣に聞いた。 いや初陣ではないと教えられた。
父親殺し、白の悪鬼、姫夜叉────大層な二つ名を持つ餓鬼だった。 だが敵である以上、年齢も為人も関係ない。 ただ討ち取るのみ。
生憎その時は、水入りがあり、ほんの僅かに刃を交わしただけに終わったが。 この大戦に、あの戦狂いの餓鬼が出て来ない筈がない。
そんな確信からか、口角は楽しげに釣上がった。*]
(72) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 関ノ原への山道 ―
ああつら。ああほんまつら。 近頃はよう足まわりまへんわ。
[山芭軍の列は関ノ原を臨むための山道へ入り出す。 行軍する体力を奪う山道へむけて、兵達の思いを代弁する様に愚痴こぼす]
青いこわっぱがぞろぞろ雁首そろえる中で、ほんま場違いやわ。 黒根ん子に鷹船ん小僧、土下さん宅に。
なんや、"鬼の玉姫"おんなら、うちが赤ひとつちゃうんやなぁ。
(73) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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かはははっ、うちん孫蹴りはった時は今思い出しても傑作やの。
[八重は晩婚晩産であった。それでも、縁談をかつて蹴られたのは、孫でさえも当時の隅慈の姫とは年が開いていた]
なんやなんや、流石にもう現役とはいえまへん。 やが、まるで小僧ドモのちゃんばらの様。 首そろえてるやつら、みーんな孫どころか曾孫の青さ。
あの西さんらしい花柳藤の子ぼんなぞ、やしゃごでもおかしゃない。 おほほほ、そりゃうちも迎えさん待たせとるわけじゃのぅ…。
[天下を分ける大戦に臨む、若い炎がたてる火の粉の足音がよく聞こえる。 ぽんぽんと、鞠付きの音の様に、時代の流れと共にその足音は聞こえるのだ。
やがて沢山の赤を吸いあげ育つであろう、関ノ原の桜を思いながら 老女の思いは過去へと馳せる… … …]
(74) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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山姥 八重がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(山姥 八重は村を出ました)
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――うらら花咲く さくら舞い
(75) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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鞠つく手指は にしきの如し 扇のゆくえは 桜をすくい 歌ぞしとねの 語りの様で 艶なる紅には いきづかし
山芭の城には 妙なる華姫
(76) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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此れぞ山芭の八重桜――…
(77) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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看板娘 櫻子がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(看板娘 櫻子は村を出ました)
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――されどとしつき 幾十かさね
(78) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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若きは歌姫 熟して仙女 老いさらばえてはかんざくら 落つる桜に 通じ知の妙 良き人の背 ひかえて八十 老えど咲く様 八重なる霞
老いたる桜は 山芭を臨み
(79) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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"此れぞ"山芭の八重桜――…
(80) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 関ノ原手前 山頂 ―
ああ聞こえるわ 新しい天下の足音。 ホウイチ様に ええ土産ができそうや…。
[花弁を乗せてゆれる風に、老女がさしだす扇が微かに泳いでいた]
(81) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[思い返す記憶はさらに遡り。 姉の輿入れの日を脳裏に描いていた。夏だった。 政の一環として決まった縁談とはいえ姉の表情は明るい。
器量良しの美姫とは言い難い姉には勿体無い話、 李家との縁を繋ぐのは鷹船にとっても有り難く、 夏の陽射しに相応しく明い気持ちで送り出した。 李家長男の正室なら、未来明るい嫡子も産めよう。
今になって、自ら進んでその縁に影を塗ろうとは。]
此度、伸睦殿が李を率いていると聞くが…… 良い返事は……期待できねえのだろうな
[独り言を聞くのは変わらず大人しく従う近習。 この男には、李伸睦に送った文の内容を打ち明けている。 《共に歩めはしないだろうか?》 簡素な文は、“李伸睦個人に宛てた” 裏切りの教唆であった。]
(82) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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山姥 八重は、メモを貼った。
2015/05/16(Sat) 23時半頃
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― 回想>>63>>64 ―
ずいぶんと可愛らしい名だな。
[出てきたのは正直な感想だった。 最初は男だと思ったが。どうやら、女らしい。 成程。中性的ではあったが、確かに整って可愛らしい顔立ちだ]
うん。おまえに良く似合ってる。
[その言葉に嘘偽りはない。子供らしく、笑った]
(83) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[近づく森の船に、こちらは舵を切ることはなかった] [急な接近で接触を避ける為もあるが…] [それは、率いる者の気質が故]
ああ、やはり番瓦衛門殿か。 それがどうも、そういう事らしいですよ。
[縁結びの大社にでも―] [その言葉>>70に呵呵と笑って、にこりとする]
[自分よりも強い相手しか伴侶と認めないのならば] [戦場で直接交えた方が相手の力量はわかるというもの]
[西国の鬼姫にとっては、戦場こそがある意味縁結びの場―] [……とも、言えるだろう] [本人にその気が本当にあるかは別ではあるが]
(84) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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いい加減、殿方が迎えに来て呉れないので こちらから探しに参るところですよ。
[自分よりも一回り年上の相手に冗談でも丁寧に答えながら] [その本意は軽く口にはしない]
して、森番殿は何処へ?
[軽く首をかしげる] [緩く括った髪が、潮風になびいた]
(85) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[かつての自分の名。百姓の子だった自分の名。 里に来るときに捨てたそれを知る者は、 たぶんもういない]
次に会うときは、敵同士かもな。 そしたら、容赦はしねーぞ。
[悪戯ぽく、笑ってみせた。 そのとき彼女と交わした言葉を、小太郎は今でもよく覚えている。 例え彼女が忘れてしまっていたとしても。 容赦はしない、自分はかつてそう言ったのだ。 だから今回の戦場でも手加減をするつもりはない。 なにせ商売敵なのだから]
(86) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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―山道進軍中―
にゃりーん。にゃりーん。
[大きな猫の背、鞍の上に寝そべる沙魅助。 器用にも落ちない。]
暇にゃねー。 戦場行くまでが暇にゃねー。 何せ猫は寝る事が仕事にゃからねー。
ふぁーあ、眠いにゃ、寝てていい?
[殿!良いわけないでしょう!その台詞も言うてはなりませぬ!と臣下からお叱りの声が飛ぶ。]
世知辛い世の中にゃり。
(87) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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はっはは! 男に追いかけさせるのではなく獲りにゆくか。 上等。
[玉愛の屈託ない笑いは、彼女の揺るぎない気性を惜しげもなく示していた。 荒々しい風に嬲られる髪もまた奔放な美しさだ。
熊襲の武人は目を細めつつ、飾らない率直さで行き先を問う鬼姫の声に答える。]
わしは西軍大将・祭文殿の檄を受けて関ノ原へ馳せ参じるところよ。 さて、この海原、どこまで一緒にゆけるかな。
(88) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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― 山道の山頂 ―
ほぅ…戦ばさえなきゃ、ええ行楽日和じゃのにのぅ。
[ひとあし先に到着した山道の頂上では、山芭軍が既に集まっていた。 酒や飯を開き、来る関ノ原戦へ向けて英気を養っている]
ほれ、そこん男衆! 足軽はん頼んで、近くにきとる御宅探しとくれやす。
来られても山芭ん酒わけるわきゃあんまいかんどすが 黒根ん子んとこなら、またたびくらいなら採れますえ?
あぁあぁ、勿論、変に西さんに来られんかもみといてや?
[降ろされた籠の中、円座に座り、春の花茶を傾けていた]
(89) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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― 回想・先代の頃 ―
お初にお目にかかります、義姉上。
[初の目通りの際、普段は使わない堅苦しい言葉を提げて深々と頭を垂れる伸睦に対して、鷹船家から嫁がれた奥方は何やら不満気に長兄に顔を寄せた。 何か粗相をしでかしただろうか。まさかそんな挨拶の口上しか述べていない――]
はぁ。いつもどおり……兄上まで…… いや、別にそういうわけでは…… ……一応初対面だからと思ったのだけど?
[常にとおりに話せと言われてぴんときた。 兄が義姉との沈黙を濁すためにダシとしたに違いない。 おおげさに溜息を吐けば義姉は口元を袖で隠し、緊張を多少なりと和らげた笑みを見せ。 それから次の話の種になったのは、鷹船の当主である弟のことであった。]
(90) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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――過日――
……狗神忍軍、人には付かず。 そこに戦があるのなら、この刃振るおう。
[影。その様を見抜いた男の目>>66は正しかったといえよう。 生まれながらにして影。それが露蝶の生くる道であった。 それより、暫く。天下人たる祭文家の西が元来の鷹船の在りし様であったが、関ノ原探る今は。 鷹船の道は修羅やもしれぬが、しかして戦求める狗神の身に、東につくは好都合。 契り違えなどと無粋を一つも唱えはせず、今もここに在る。]
(91) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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−道中−
ん?関ノ原に行くのにこんな軍勢で大丈夫かだってェ?
[大男こと赤嵐寺碧如はお付きの僧に凄む。]
(92) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[関ノ原へと聞けば、片眉がぴくと動く>>88] [ちらと向こうの船が掲げる旗を見上げ] [自家の紋を内に含むようなそれに口の端に不敵げな笑みを見せ]
そうですか、それは奇遇。 此度の願掛けは、関ノ原に参るところですのよ。 祭文殿にも、いつかのお礼を致さなければいけませんのでね。
[いつかのお礼] [西国の統一を阻んだ者はさておき、それを指示した張本人は祭文だ] [それを知っていれば、それがどういう意味かはわかる筈]
長くはない船旅です。 ひとまずは仲良く、参りましょうぞ
[交えるのは関ノ原に着いてからでも遅くはない] [言外に示して、にっこりと―まるでどこぞの姫君のような―笑みを見せた]
(93) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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ボクとしては、天下泰平、お昼寝がしっかり出来る世の中にゃら、別に文句言わないんだけどにゃ。
魔王を討ったのは凄いけど、逆に今なら祭文討てるって考える輩もいっぱいだろうから、ボクの予想ではまだまだ戦乱は終わらんにゃ。
[沙魅助は寝返りを打って、虎の背に腹をつけて足を曲げている。毛に覆われたミケの背を撫でる。
黒枠の円の中に、横並びの三角の山二つ。 それが黒根家の家紋である。紋様の描かれた旗を何の気もなしに眺めながら、沙魅助はふぁーあと欠伸をしたのだった。]
ん?にゃーに? この先に軍が集まってるとにゃ?ほうほう。
桜家紋は山芭家か。おばあちゃんが張り切ってるのかにゃ? にゃ。にゃ。ご挨拶は大事にゃ。
[先行していた部下が戻ってきて報告をしてきたらしい。 それを聞きながら、沙魅助はふーんと首を傾げた。>>89]
(94) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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――数刻――
[さて、主の元に帰るは西の忍と相まみえてどれほどのことか。 互いに近づきつつあるとはいえ、西の膝元近くまで出た買い物は、忍の脚でも幾らかかかっただろう。 鷹船の紋を標に音なく主の眼前へ降り立つと。]
――菓子は、芋と餅でいいか。
[帰還の第一声は表の使いの成果報告だった。]
(95) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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何ァに、心配はいらねェよ。ちゃんと手配はしてある。
[碧如はニヤリと笑いながら数珠をじゃらり、と鳴らす。]
(96) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[山に入る手前で休憩を入れる。 竹筒から水を補給しながら、空を渡る鳥影に、義弟の話を思い起こした。]
もちろん、鷹船のところも出てくるんでしょうねぇ……。
[共連れで思い出されるのは、一通の伸睦宛の手紙である。 次期当主である甥を思えば無下に断るのも躊躇われる誘いであった。>>82
兄達の戦死を思い、世情を考え、故に返事はできぬままだ。 唯一相談した家老はお好きになさいとむべもない。 万が一戦場で合間見えた時はどうしたものか。
その時は、なるようにしかならぬだろう。]
(97) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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さぁ、みんなもうひとふん張りよ。 山を越えたらいよいよ本番なんだから。
[そろそろ、と促されて羽織の紐を締めなおす。 気を抜くんじゃないわよ、と鼓舞するのは臣と己の心だ。 先達が通った後をなぞるように、山間の道を進む。**]
(98) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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ヘクターは、目の前に誰かが現れたことに気づき。
2015/05/17(Sun) 00時半頃
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─ 関ノ原手前 ─
[さて軍場は間もなくか。 ふと、山から舞い降りてきた花弁に、行軍を止めた。]
……何だ、八重の婆婆か。
[降りてきたのは、花弁だけではない。 >>89友軍であると示す足軽が、山芭がこの山頂で待っていると。]
高地を陣取るたぁ、流石、抜け目のねぇ婆婆だ。 どれ、ひとつ釣られてやるか。 あそこには、俺も随分世話になってるからな。
[向かう旨を伝えたならば、進路をそちらへと向けよう。 さてどんな持成しが待つのか、楽しみである**]
(99) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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『碧如殿、西国より僧兵の件、無事調達致しましたッ!!』
[碧如は目の前の密偵からの伝達を耳にすればご機嫌そうに]
ご苦労。こっちへ向かわせろ。『仏敵』との戦だってな。
(100) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[玉愛の笑みに不敵なものが混じる。それでいて傾城のごとく艶やか。 城仕えの女たちにはついぞ見ない強かな魅力だ。]
ふむ、隅慈は東の社によるか。 それでよいのか?
軛を砕いて新しい世を築くのだと息巻く東軍と、 伝来のものを守ると頑なになる西軍と、 どっちに勢いがあるか明白だろう。
勢いづいた軍を叩くことほど面白い戦はあるまい。
[西国統一を目指した隅慈家を背後から突ついて、結果的に森家を潰させなかったのは祭文であるが、西軍に恩義を感じる筋合いはない、あくまでも興で戦に乗ったと豪語する。]
(101) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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……去ったか。
[安堵の息を吐くと、苦無を下ろす。 おっかねえ女。などと心の中で呟いておいた]
今は手を出さない、か。
[不気味な言葉>>58だった。 今回、狗神は東軍についているとみてよい]
主、無理なことを言わんでくださいな。
[お土産を所望する、景虎の可愛らしい声>>56が耳に届いて。 思わず小太郎は苦笑した。 今からでは狗神の忍びたちには追いつけまい]
別の土産でご勘弁を。
[シュン、と忍びの姿は掻き消えた。 なにか情報の手土産でも持って帰れば、あの若君も喜ぶだろうかと。主の喜ぶ顔を見るのも、悪くはない]
(102) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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のう、鬼百合の姫。 わしと一緒に西軍に来んか?
[玉愛ならば、負け戦をひっくり返す醍醐味がわかるだろう──と、誘いをかける。 そこには家も年齢も性別も関係はない。 ただ、同好の士と見なして口説いた。]
(103) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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―山頂へ―
鷹船が、姫君に挨拶に参ったと伝えてくれ
[順調に進んだ鷹船軍はついに峠にさしかかり、 関ノ原に陣を築く部隊と離別した悠仁率いる本体は 山芭の姫が居ると聞いた山頂を目指す。
山道の半ばを衞っていた足軽兵のひとりに伝言を託すと 馬の足をその場で休ませ、 音もなく影に寄り添うよう降りた露蝶(>>95)を見る。 餅、素晴らしいじゃないか。]
餅、天晴じゃねえの。ちょうど食いたかった。 ――……して、何か面白いものは在ったかい?
[八重姫への手土産にしても良いかと思ったが、 餅、食いたいから、食う。 寄越せとにんまり手を差し伸べながら。]
(104) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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−回想・鬼姫−
[それは初陣の折りだったか。それとも何度目かの戦場だったか。
敵軍の武将一人を討ち取って、太刀の血を振り払った刹那。 その一瞬の隙を狙ったように、死角となる背後から数発の銃声が響いた。]
――ッ!
[横に薙ぎ払った景虎の太刀がジャラリと音を立てて、無数の刃が放たれた弾丸を紙一重のところで切り落とす。]
後ろから不意打ちなんて、ずるぅーい
[不満そうな口調に反して、その表情は家紋である藤の花のように綻んで。柳の枝がしなる様に、白く細い身体がゆらりと揺れて背後を振り返った。*]
(105) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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まァ、そういうこった。 西国のヤツらにゃァ、力つけられると困るのはわかってンだろ?南蛮の異教が力つけてもオレらにとっちゃァ邪魔以外の何物でもねェンだからよ。
[南蛮がもたらしたのは銃器だけではなく、西洋文化もまたこれ然り。 赤嵐寺は異教への対策としてしばしば農民を扇動した一揆を起こし、均衡を保っていたのであった。]
(106) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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―そして山頂へ―
[沙魅助は、一足先に使いを出し、山芭に黒根が来たことを報せに走らせた。報せの後に程なくして、沙魅助も到着し、ミケから下りて八重へとお目通りを願う。]
にゃー。 山芭のおばあちゃんー、こんにちは。 宴会かにゃ? 食べ物のおみやげはないにゃ。ごめんにゃ。
[同軍ではあるが、敵意を現さぬよう、手にしている得物の猫爪は引っ込められているのである。それが、沙魅助の礼儀であった。]
(107) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[僕の主は、戦場になればとっても強いお人。 だけど普段はとても物静か。 それを思慮深いと言われることもあるし、寝ていると誤解されることもある。 そんなことはないのに!
思慮深い主の仕草は控えめだから、他の人は気付きにくい時もあるかもしれないんだ。 勿論僕はほんの小さな仕草だって見逃さない。 だからちゃんと体を鳴らして皆に教えてる。
主と比べるとまだまだ小さい子>>2が話しかけてきた時も、主は返事をするように小さく頷いていた。 もしかしたら気付いていたかもしれないけど、僕はその子にちゃんとわかるように、ガシャ、と音をたててあげたんだ。]
(108) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[諸家に先んじて山頂を構えた山芭の近くには、既に東軍の主力凡そが到着しつつある]
ほん。どこさんとこも御出でなすりますな。 今、山のほうこられんのは、西にある玉姫んとこ位どすか。
ええやろ。 こがいな年寄りに挨拶きてくれはる子はみんな寄らしてき。 山芭んうまい桜羊羹つついて、英気養うよりあいと洒落込もうて。
[呵呵と気良く笑みを浮かべた老女は、花茶を啜りながら緒家の殿を待つ。 訪れた客人には、鮮やかな桜練りこむ春の花羊羹と共に 齢八十とも思えない、見事な腰折の三つ指で、皺刻んだ老女が出迎える]
(109) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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おうおう、ようお越しなすりました、黒猫ん大名はん。 此度はどうぞ、この老いぼれもよろしく頼むどす。
そちらはんは羊羹とまたたび、どちらが好きやろか?
[やがて、程無く挨拶の目通りに訪れた、黒猫の若当主。 本当に沢山用意してみたまたたびをひとつ摘み、呵呵とした笑みで迎えていた**]
(110) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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よいもなにも、祭文殿からは何の檄も参りませんが故。 時を統べる主君より檄を賜うなど、羨ましい限りですわ
[実際、祭文からは西軍加勢の文はなく] [遠く東国からの文が届くのみ]
あの方には再南の田舎者の手など不要なのでございましょう。 ならば必要とされるところに馳せるが人というもの。
[違いますか?と笑みを見せるが―] [負け戦をひっくり返す醍醐味を示唆されてまた呵呵とし]
そうできれば、さぞ面白いことになりましょうね!
[かつて攻め入ろうとしていた国の男の言葉に屈託なく答え] [朗らかな表情と裏腹に首を振って見せる]
(111) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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ですが、時はまだ右とも左とも示してはおりませんよ。 旧知旧来の西方に、烏合の東。 先の読めぬ戦ほど、面白いものもありませんでしょう?
道を同じくできぬのはとても残念ですよ、森番殿。 わたくし、結構お慕いしてましたのよ
[もちろん共に戦場に立つ者として、だ] [ああ、彼が隅慈の者であったなら] [そう何度思ったかは知れない] [そして、その度にすれ違う選択ばかりを繰り返すのだ]
(112) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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山姥 八重は、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 01時頃
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つーかだ。ウチの寺を焼きやがった花柳藤をブチのめすにはちと兵が足らねェ訳だ。
[天下分け目の戦に参戦すると云えど、赤嵐寺の狙いは過去の因縁を清算する意味合いもある。 花柳藤家の勢力は決して小さいと言える規模ではなく。
少し悩む素振りをした後、碧如は思いついたかのように]
(113) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 01時頃
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[獲弐へ無邪気に物騒な提案を持ちかけると、ガシャと彼の黒い鎧が音を立てた。>>108 小さく頷く様子には残念ながら気付かなかったが、鎧の立てた音を肯定の意味だと勝手に解釈して。]
ふふっ 関ノ原…たのしみだねぇ
[進む先にある戦場に目を細めて、うっとりと微笑んだ*]
(114) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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はぁーい。
[やはり彼は機転が利く。>>102 進軍中の景虎の耳に、忍び同士の会話は聞こえなかったが。
土産を強請った自分の言葉に「無理なことを言わんでくださいな」と苦笑いしながらも、律儀に別の土産を求めて声も届かないほど遠くへ消えた気配に。
またひとつ、景虎は愛らしく微笑んだ。*]
(115) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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― 山頂付近 ―
やあやあ。おっかねえ“姫様”がおりますこと。
[小太郎は単独、東軍の陣地へ入り敵情視察へ来ていた。 関ノ原を見下ろす高台に、八重の姿>>89があった。 部下の下忍は連れてきてはいない]
いい場所に陣張ってんのな。
[苦々しく呟いて。木々の隙間から、そっと陣を覗く。 酒や飯で騒ぐ山芭家を、羨ましげに見つめて]
呑気なもんだ。
[呟きながら、ざっと山芭家の装備や兵力を確認しておく。 主にはいい土産になるだろう。 しかし、八重は苦手だ。この場を早く立ち去りたいとすら思う]
(116) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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……くそばばあ。
[昔、まだまだ自分が若造だった頃。 山芭家の当主の暗殺を“雇い主”に命じられて、見事に失敗したことがある。 苦い思い出だ。当主の妻、しかもあんな年老いた老婆に、してやられるとは]
あれで大金を逃したんだ。俺は。
[ぎり、と歯ぎしりして。 あの頃の自分とは違う、と言い聞かせた]
(117) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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そうだ!山芭のババァの所からも拝借しちまえばいいんじゃねェかァ!?
[これ妙案と言わんばかりに密偵を呼び寄せると]
(118) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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――山の頂へ――
[餅を所望する声に、包みを無言で差し出した。 干し芋も入ったままだが、気にはすまい。]
面白いかどうかは保証しませんが、風間の忍が東についています。 それと白の姫夜叉を見ました。風間は金子で付きます故、幼い姫夜叉でも或いは。
[山の頂きを見上ぐ。そこに誰ぞがいるやは、己の探る領域でない為、知らず。 掠め取った芋の切れ端を口に放り込む。]
(119) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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にゃっは。 麗しい歓迎ありがとにゃん♪ ボクは欲張りだから、両方もらうにゃ!
[桜羊羹の皿と、またたびの実一つ、沙魅助は受け取った。しかしまたたびは生で食べるとあまり美味しくないので、持って帰って加工する予定である。大型猫であるミケもまたたびに反応して、ごろごろと実とじゃれている。>>110]
ああっ、ミケ、戦前だから程々ににゃー。 酔っ払ってひっくり返るのはなしにゃよ。
[沙魅助は愛猫に話しかけながらも、桜羊羹と茶を頂いた。 美味であった。**]
(120) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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[祭文が隅慈に決起を呼びかけなかった事情を鑑みるも一瞬。 轡を並べる誘いを袖にする鬼姫の強かな決断に笑みを刻む。]
確かに、な。 魔王が斃れても乱世は続いたわい。 先の読めぬ時代よ。
東へ征くか、鬼姫。 ならば、先陣争いはせずとも済みそうだの。
[口調とは裏腹、またもすれ違う道の因果を思う。]
(121) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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おまえは好い女だ。
世継ぎが欲しくなったらワシの懐に潜り込むがいい。 子種も首も獲ってみせよ。
[慕っていたと言祝ぐ声の眩さに、男は満更でもなく胸を叩く。]
(122) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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そうれ、 華の戦の前祝いよ。
[酒樽を抱え、隅慈の船へと放り投げた。**]
(123) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 01時頃
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言ってやれや、これからは干からびたババァの時代じゃなくて、お前らの時代だってなァ。 カーカッカッカッ!!!
[碧如の高笑いが響き渡る。赤嵐寺の野望は関ノ原に轟くのか。群雄は戦場へと*集いつつある*]
(124) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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姫夜叉の傍に風間の影か……ふん、手強そうだねえ。 オマエ、風間を散らせるかい? ……出来ねえとは言わせねえが。
[餅を齧りながらの間抜け面さらす主で申し訳ない。 敵対軍の情勢を拾ってきた露蝶の功績を褒めるでもなく、 会話の続きはやや血腥い頼み事へと流れる。
絶えず頼みを託すのは、信頼の証と言えよう。 その実、悠仁は露蝶を“信頼”していた。 仕事を仕事としてやり遂げる忍としての信頼か、 それとも彼個人に寄せる思いなのかは明らかではないが。]
――それと、もう一つ。 李家の動向を知りたい。伸睦殿の…と言っても良い。 何かのついでで構わねえ、頼まれてくれるかい?
[芋、掠め取られたとは思いもせず。 改めて干し芋ひとつ露蝶に与えて、*給金前払い*。]
(125) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[先陣を争わずと済む] [彼が見せた笑みに同じものを返して]
それだけが幸いでしたわね。
[また違えた道] [それも運命――というやつか]
つぎに拝見するときは、敵同士。 戦場を征くお姿、篤と拝見させていただきますわ。
[それは当然狙いを定めての事だが野暮は言わない]
(126) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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あらいやだ、そんな事こんなところで仰らないでくださいな。 お言葉に甘えてしまいそうになるじゃないですか。
[好い女だと言われて、例え世辞でも悦ばぬ女はいない] [くすりとしながら返す声には艶めかしさも乗ろうというもの]
[……あと、10程若返って頂けたらいいのだけど] [かつて年の離れた相手からの縁組を断った鬼姫は] [そんな野暮は口に出さぬまま]
(127) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[投げ込まれた酒樽は、控えていた臣下が二人がかりで受け止めた]
ならばこれを。 先日献上されたばかりの南蛮酒ですわ。
[返すのはやはり酒樽] [しかし中身はさらに南の島国で作られた南蛮渡来のもの] [独特の風味をもつそれは隅慈の家か、献上した朝廷でしか味わえない]
それでは、ご武運を!
[願わくば、直接まみえる事がなければいい] [だけど、戦ってみたくもあり―] [二つの気持ちに挟まれて、僅かに表情を翳らせながら手を振った**]
(128) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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―回想・鬼娘の嫁入騒ぎ―
はあああああ?!?!?!
[背を流す侍女から縁組の噂を聞いた瞬間] [湯殿からあがる絶叫] [赤ら顔なのは湯上りのせいではない]
[それから半刻後] [ずかずかと城主である父・義正の居室へ乗り込んで]
どういうことか、説明ばしやっが。
[男座りで問い詰める姿があった] [今よりもずっと若い十代の乙女だ] [縁組と聞いてどきどきしてしまうのも致し方ない]
(129) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[父曰く、縁組の相手は土下家の主、富楽>>59] [戦における働きはなかなかに目を見るものがあるという] [――それが、影武者であることは当時は知る由もない]
……ぅ、まことか?アタシとどっちが強い?!
[父の胸元をがつっと掴んでぶんぶん振った]
[土下の主が病弱だと、それだけが伝わっていたら即蹴っただろう] [だが戦での働きは悪くないと聞けば若き姫は悩んで]
……考える。
[一言だけ言い放って、立ち上がった]
(130) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[いよいよ姫が輿入れか] [即答で蹴らなかった事は城内に広がっていた] [――それが、いけなかった]
好かん。
[何がって、その浮ついた空気がだ] [無性に腹が立って、城を離れる気が失せてしまった]
[こうして、土下の家には縁談はなかった事にと使いが走り] [それから数日の間、鬼姫はまさしく鬼の形相だったという]
(131) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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[それから数年を経て] [もともと縁組に頑なな態度がどうなったか想像に難くない]
[舞い込む話に頷くことはなく―]
[実績が伴わないのは嫌だ] [想像しただけでムカムカする] [遠いから嫌だ]
[あれこれと難癖付けてはさらに武芸に励む事になった] [こと、山芭の主君の孫>>74とあっては]
年が離れてるから嫌だ 娶るというなら、家督を譲ってもらってから来い
[…とまで言い切った程だ] [さすがに言いすぎたとは感じているが] [一度口にしたことは引っ込め(られ)ない性分]
[断りの返事を持って出た使いの兵が失礼をどれだけ詫びた事か―**]
(132) 2015/05/17(Sun) 01時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 01時半頃
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貴方様の命でなくとも、敵陣の忍は討つが定め。 ご憂慮なさらず。
[やれるか。そんなことは知らない。 ただあるのは、やる。それだけだった。 間抜け面>>125は今に始まったことでないので特段気にも止めない。]
李家の大名殿。西に踏むなら相まみえることもありましょう。 動向のみでよろしいので。
[風間は散らせと言うに、李家は動きを知りたいと。 探るのは無論構わねど、修羅道進む鷹船らしくない判断に疑問を挟んだ。]
(133) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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うーわ。元主様も東軍についたのか。 やりにくいったら、ありゃしない。
[沙魅助の姿>>120を見つけると、小太郎は相好を崩した。 懐かしい顔だ。あーあー、ミケもあんなに大きくなって]
ちっとも、変わらねえなァ。
[にゃーにゃー言いながら。 のほほんと茶を飲む沙魅助に苦笑しつつ]
(134) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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金の切れ目が縁の切れ目だ。 恨まないでくれよ。元主。
[言いながらも、その口調に角はない。 決して、沙魅助は悪い雇い主ではなかった。 むしろ年嵩の近い彼には親近感を覚えていた。 戦場で会えばやりにくいとは思ったが]
やるっきゃねえよなあ。
[ボヤきつつ、黒根の軍勢の兵力もシッカリ記憶しておく。 相手も自分の手の内を知っていたが、それは反対も言えること。 戦場では五分で戦えるはず、と心の中で呟いた**]
(135) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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[それでも動向を探れと改めて言われれば、頷き。 そうでなかったとしても、頷き。 干し芋が再び口に消え、幾度かの咀嚼を繰り返して。 露蝶自身もまた闇に消えた**]
(136) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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─ 山頂へ ─
よぉ、八重の婆婆、久しいな。 それに黒猫に鷹船……他も集まってやがんのか?
[>>109引き連れた軍勢をひとまず下がらせ、居並ぶ面々を確かめる。]
大戦を前にして山頂で茶菓とは、知っちゃいたが、喰えねぇ婆婆だよあんた。
[呆れたように零しはするが、招きに乗らぬわけではない。 鼻羊羹が振る舞われれば、あぐらをかき、茶でも所望するとしようか。]
しかし艶やかな菓子もいいが、士気を高めるってんなら、やっぱ酒だろ。 なぁ?
[鷹船はどうだ、黒根はマタタビの方が好みなのかと、視線で一通り問うてから、臣下の連中にアレを出せと指で示す。]
(137) 2015/05/17(Sun) 03時半頃
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ほら、とっておきの僧坊酒だ。 景気付けにくれてやる。
[山芭に投げ渡す徳利の中身は、所謂清酒。 湧水と米の旨さに定評のある土下の地は、酒もまた好い物が造られる。]
お前等も、どうだ一杯。
[山芭以外にも、無論、誘いをかける。 それから、どこぞの木の上に潜むもうひとりに。]
………どうだ、そこのお前も。 一杯やって、酔って、ついでに軍勢暴露していかねぇか?
[にやりと、木の上を振り返る。 長らく影として生きてきた身、別業ではあるが潜む影の気配を察する程度のことはできる。 さて、他にも気付いていた者はいたろうか**]
(138) 2015/05/17(Sun) 03時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 03時半頃
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―回想・頭痛の種―
[関ノ原へ向かう前から領内に起きている異変] [おとなしかった農民の蜂起が起こるようになっていた>>106]
また蜂起なの? 変ね、今までこんなことなかったのに。
[民の要求は何かと耳を向けて驚いたのは] [年貢軽減と異教の排除]
何を信じるか、好きにさせたのがいかんがちや?
[それとも他の何かが……?]
(139) 2015/05/17(Sun) 05時頃
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[蜂起の裏に赤嵐寺の影があるのに気付いたのは] [関ノ原へ出陣する直前の事だった]
坊主ごときがまぜこい事を。
[当主たる碧如が西軍に連なると知れば] [たっぷり礼をしなければと思うのだろう]
[この時はまだ] [領地に残してきた民の一部が赤嵐寺の手勢となる>>100など] [知りようもなかった*]
(140) 2015/05/17(Sun) 05時頃
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―回想・花柳藤との邂逅―
[あれは数年前] [縁ある大名の戦に援軍として出向いた時の事]
[味方の陣を盾に、敵将の命を狙って待ち構えていた] [不意打ちでも構わぬから、必ず首を取れと] [そういう役割を任されていたからだ]
[そのような真似は隅慈の恥だと断ったが] [当時はまだ未熟なれば断ることもできず―渋々受けた]
[今はそんな卑怯な真似、しろと言われても【絶対に】やりはしない] [後世に至るまで、武士としての恥だと今も思っている]
(141) 2015/05/17(Sun) 05時頃
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[死角から放った数発の弾は、すんでのところで防がれて>>105] [ち、と舌打ちをし―] [不意打ちに不満げな子供に銃口を向けたまま]
なんとしても首を落とせって言われたからさァ、 どんな猛者のかと思ったけど…… こーんなガキじゃ面白くもないねェ。
[言い終わると共に、両手の銃の引き金を引く] [火種に弾かれて、また数発の弾が、若く白い将の肌を掠めていった]
今はアタシが面白くないから、お預けにしてやるよ。 機嫌も悪いし。 次に会ったら――、愉しみましょう?
[言い放って、銃を納めた] [相手が引かぬようならもう一度銃を手にしただろうが] [はたしてどうだったか*]
(142) 2015/05/17(Sun) 05時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 05時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 05時半頃
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……ちっ、気付かれたか。
[>>138あの家紋。土下家の当主と思われた。 唐突に話しかけられ、顔を歪ませる。 仕方ない、と木々の隙間より姿を現した]
酒を飲みたいのは山々だが。 生憎、風間は金以外のことでは転ばないのでね。
[カザマ、とわざわざ名乗ったのは。自らの里の宣伝のため。 金さえ積めば、いつでもあなた方の味方になりますよ。と]
おお、怖い怖い。足軽の皆さんがすごい形相で見つめていらっしゃる。言われずとも、そろそろお暇させてもらいますよ。
[当主たちに混じった、見知った顔に軽く目配せして。 何の気紛れか、文を結んだ苦無を投げた]
それでは。
[どろん、と煙玉が炸裂して。忍びの姿は掻き消えるだろう**]
(143) 2015/05/17(Sun) 09時半頃
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風間は任せよう。 なあに、憂慮はねえさ。オマエは強い狗だ。
[露蝶の冷ややかに見える白肌(>>133)を眺め、 次いだ話には暫しの間を置き――頷いた。 李家を、忍に任せた奇襲で“今”落とすつもりはない、と。]
……姉上の身、甥の明日を潰すのは気が進まん が、李の考え次第ってところではある。 それと、伸睦殿は共に茶を飲むには良い男でな。
[この戦、鷹船は東に勝機を見ていた。
取り潰しの憂き目に遭うくらいならばと西の要請を斬り、 山芭や土下に同盟関係を乞う文を飛ばした。 勝軍側に付かねば“その先の天下”は狙えん。]
(144) 2015/05/17(Sun) 12時頃
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土産、期待してんよ。
[露蝶が溶けた闇から目を逸らせて、 表情、背筋を正す事もなく馬の腹を蹴り。 咥えた干し芋しゃぶりながら山を登った。
山頂は、もうすぐだ。
辺りを探った兵からの報告によると 山には山芭をはじめ土下や黒根も在るらしい。
今日の盟友は明日の敵と成り得る乱世。 どういった猛者たちで有ろうかと胸を鳴らせ、 にんまり緩んだ笑みを作ったまま、頂へ。]
(145) 2015/05/17(Sun) 12時頃
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―山頂―
こりゃ、驚いたね。 まさか黒根の殿様が猫の仔とはな!
[頂での茶会、鷹羽をあしらった兜を取ってすぐの事。 黒根の黒猫と「ミケ」なる大猫を見るなりはしゃいだ。 触っても構わねえか?触るぞ?触るぞ? ……「ミケ」の背に触れようとにじり寄ったりもした。
八重姫への挨拶は、その後。]
噂に違わぬ麗しき八重姫よ ……って挨拶口上用意してたが、やめときますわ。 お元気そうで何より。
――富楽殿も、……いいねえ、土下の酒か。
[そして挨拶もそこそこに、酒に食いつく。 酒の肴に羊羹……案外合いそうで結構。]
(146) 2015/05/17(Sun) 12時頃
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ほう、あれが風間。ほう。
[土下に暴かれた顔を覗かせる風間の忍は、 姿と声を記憶する程度に見ておく。 露蝶が言っていたのは、あの男の事だろうか。
金で動く風間の忍。 煙に紛れて消えた男を見ながら思う事はひとつ。 (露蝶に渡す報酬も もう少し増やした方が良いのだろうか……)
やや場違いな思考は、羊羹を*噛み締めながら*。]
(147) 2015/05/17(Sun) 12時頃
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[>>142ガキじゃ面白くもない。言い終わると共に放たれた弾丸が数発、露出した肌を掠めて筆ではいたような朱い跡をいくつか残す。]
あはっ おねーさんが遊んでくれるの?
[新しいおもちゃを見付けた子供のように無邪気に笑って、肌の血を指先で拭いぺろりと舌先で舐める。 目の前の敵をねめつけるその目はまさに戦狂い。
ジャラ…と、その手に持つ関節剣から太刀が奏でるには不自然な音が鳴った。 銃を収める相手にやらないの?と首をかしげるが、背後から一度引くことを伝える伝令の声が聞こえれば不満そうに唇を尖らせた。]
もぉー。 ねぇ、おねーさんは強い?
[目の前の相手が誰かも知らず、無邪気にも見える様子で問いかける。 関節剣をひとつ振れば、百足の足のようにいくつもの刃を持つ鞭はジャラリとうねり一本の太刀へ。そのまま鞘へ納めれば、こちらも今は争う気なしと相手へ伝わっただろうか*]
(148) 2015/05/17(Sun) 13時頃
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[山を登り続ければ、ようやく何処かの殿が見えた。 木々の隙間、高みに見えるのは花柳藤と祭文が掲げる旗と認めれば、黒鎧の近くに咲く白牡丹へと距離を詰める。]
お久しぶりね景虎様。 いつものとおり、綺麗な誂えだわ。 [儚げな顔だが、戦場では虎を抱く名にふさわしい活躍をする御仁だ。 戦場に出た数はともかく、兄の亡き後当主として戦場に立った数は景虎よりも少ない。 己の歳の半分に満たない彼だが将としては先達である景虎への接し方にまだ多少の戸惑いを感じつつ、戦場では明らかに目をひく振袖へと視線を向けた。]
(149) 2015/05/17(Sun) 14時頃
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そういえば。景虎様は、西の動向を何かご存知かしら?
[諜報兵は送っているが今のところ報せはなく、あちらの勢力には明るくない。 何か知っていることがあれば、同軍の好で教えてはもらえないだろうか。]
(150) 2015/05/17(Sun) 14時頃
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―回想:数年前―
[それはまだ、沙魅助が家督を譲られる前にして、ミケも幼く、普通の猫と大きさが然程変わらなかった時期の出来事である。]
へええー?君がカザマの忍者にゃ?分身出来るかにゃ? 水の上歩いたり大ガマガエル呼べるかにゃ? 目から光線は出せるのかにゃー?
[沙魅助は、初めて遭遇した忍の者に、やや偏った知識を押し付けてはしゃいでいた。風間小太郎。彼との初の出会いであった。]
あ、お仕事のお話忘れてたにゃ。 ボクん家、少し父上の調子が悪くてにゃ。後継ぎのボクが若いからって、この機会にある大名が攻め込もうとしてるって噂があるのにゃ。本当かどうか、探ってほしいんにゃよ。忍びは諜報活動得意にゃ?
[当時、黒根家の当主であった沙魅助の父は、病に伏せっていた。隠してはいたのだが、長らく公に姿を見せなければ様々な憶測が飛びかう。不安要素を取り除く為、諜報員として沙魅助は風間へと依頼をしたのだった。]
はい支度金にゃ。足りるかにゃ?本当の報酬は後払いにゃー。
[ボクのお小遣いにゃ!と沙魅助は銀が入った布袋を小太郎に手渡した。布袋はずしりと重く、鈍器になりそうな様相であった。]
(151) 2015/05/17(Sun) 14時頃
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[その後、黒根家には他に黒根を狙う大名がいないかの情報も齎され、沙魅助は「猫に小判にゃ」と小判を幾枚か渡して、彼の任務終了と同時に風間小太郎と袂を分かつ事になったが。]
君、腕のいい忍びだったにゃ。 あんまり敵に回したくはにゃーね。 ま、もしも戦場で敵として会ったらそん時はよろしくにゃ!
また困り事があったら、依頼するからにゃー。
バイニャン☆
[沙魅助はからっと晴れた日のような笑いと共に、抱きかかえたミケの前足を振らせて、小太郎を見送った*]
(152) 2015/05/17(Sun) 14時頃
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[小太郎を見送って暫く。 戦場となる関ノ原を目指して山の中を進んでいると、こちらへ向かってくる軍勢に気付いた。
声をかけて来たのは李家の当主>>149]
あー、のぶちゃんだぁ! ふふっ、ありがとぉ。のぶちゃんも、今日も綺麗だね。
[久しぶりに会った伸睦に、景虎は子供らしくきゃっきゃと笑って親しげに駆け寄る。 李家との婚姻関係や同盟関係はないものの、両家の関係は至って良好。 平時には何度か顔を合わせたこともあっただろうか。 女の子のような景虎と、女性のような口調の伸睦。 元服したとはいえ子供の年齢から抜け切らない景虎が、戦抜きにして誰かに懐くのはそういった妙な親近感からかもしれない。]
(153) 2015/05/17(Sun) 14時半頃
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[>>150敵方の情報を求める伸睦に、景虎は小さく首をかしげる。]
んーとねぇ 雪も、それを待ってるんだぁ。
[取って来いをした犬が、お土産を持って戻って来るのを。 とは言わずに。 愛らしい顔で無邪気に笑う。 こうしてのんびりと帰りを待っていられるのは、知らず風間小太郎という忍びを信頼しているからなのだが。
同軍だし、伸睦にであれば敵軍の情報を教えない理由はない。*]
(154) 2015/05/17(Sun) 14時半頃
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あら嬉しい。 綺麗な子にそう言ってもらえるのは誉だわ。>>153
[馬を降りて手綱を臣に任せ、景虎と並んで歩く。 銀の花模様を織り込んだ陣羽織は将になった時に仕立てた気に入りのものだ。 へらと相好を崩して笑いかけた。
李家を訪れる際の暇潰し相手としてよく伸睦と顔を合わせていたからか、戦時でなくとも親しくできるのは嬉しいものだ。茶が嫌いなのか趣味としている茶席への誘いは断られたけども。]
(155) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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―山頂―
こんにちはだにゃ。 ボク、黒根家の現当主、黒根沙魅助にゃ! 気持ちは大猫にゃよ!そちらは鷹船殿だにゃ?
[沙魅助は羊羹を食べる手を一旦置いて、背を伸ばして鷹船悠仁を迎えた。>>146 鷹船の家紋を見て察知し、当主へと確認した。]
ミケー、その人は襲っちゃダメにゃー。 鷹船殿、ミケはちょっぴり酔ってるから、気をつけてにゃ。
[またたびの実に魅了されているミケは、喉をごろごろと鳴らしており、大人しい。ただ、じゃれつくとうっかり人間に怪我をさせる恐れがある。
ミケ自身は、沙魅助の命令もあり、近づいてくる鷹船に、尾を揺らして歓迎してみせた。]
(156) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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土下殿もお久しぶりにゃね! ご壮健そうで何よりにゃ。
[戦場で活躍する彼が影武者であるという事実を、本物にも面会したことのある沙魅助は薄々感づいていたが、周囲に漏らしはしなかった。確信までは行っていなかったし、それを知ったからとて有益に利用する方法を特に思いつかなかったからである。>>137]
おさけ?お酒は好きにゃ!でも、程々にしとくにゃー。
[戦の前に酔って使いものにならなくなるのは本末転倒である。 けれど士気は確かにあがるので、盃を一杯、受けることにした。]
(157) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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あらそうなの。 なら一緒に待たせてもらおうかしら。 うちも何人か出してはいるのだけどねぇ。
[花柳藤が忍を抱えているとは知らないので、どちらが早いかとのんびり考え、背に負う長刀の位置を整える。
李家は忍とは縁遠く、契約を結んだ事はない。 だが、数年前に黒根の当主が伏せっていると耳に挟み、他の大名と攻めこもうかと画策していた際。先んじて計画を潰された原因に忍が一枚噛んでいたとは知っている。 密かに進められていた計画なのに、一体どこで掴んだのか。 興味故、一度お目にかかりたいものだとは思っているのだ。]
(158) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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ふにゃん? ありゃりゃ、気付かなかったにゃー。
[木の上に客が居たことに、土下に指摘されるまで気づかなかった沙魅助は、少々悔しい思いをした。ミケならば察知出来たかもしれないが、大猫はまたたびに夢中だったのである。>>138]
おや、君は…… 久しぶりにゃー!
[姿を現した風間小太郎に大きく手を振っていれば、文の結ばれた苦無を飛ばされて。>>143]
あやや、危ないにゃ。この苦無、もらっちゃうにゃ。
[沙魅助は、苦無は穴掘りにいいにゃ、などと言いながら、結ばれた文を解いて、中身に目を通した。]
ほうほう。あの子、今回は西軍に雇われたんだにゃ。
[文で口元を隠し、小太郎のいた木を見ながらにんまり笑った。]
(159) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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[くふくふ笑って、独り言を呟いた。 長い前髪の下から僅かに覗く瞳は、猫のように細められて木を見据えていた。 やがて、ふいと視線を外し。]
お手紙もらっちゃったにゃー。 しまっておいてほしいにゃ!
[座する席を少し外して、沙魅助は自身の臣下へと文を渡しにいった。**]
(160) 2015/05/17(Sun) 15時頃
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[>>155武人であっても茶の席の作法は必要なこととして教え込まれているが、伸睦個人からの茶の誘いを受けたことはあまりない。
その理由が、単にお抹茶の苦味が好きではないだけなのだけれど。 茶菓子を摘まみながらのおしゃべりであれば大歓迎。 お茶が趣味である伸睦の選ぶお菓子は、どれも季節の彩がよく、味だけでなく見た目にも愛らしい。]
うん、いーよぉ。 一緒に待とう? ふふっ。のぶちゃんと一緒の戦場、うれしいなぁ。
[>>158背負う長刀の位置を整える伸睦を見上げて、嬉しそうに赤い目を細めて笑う。 伸睦が戦場で剣を抜く姿を見たことはあっただろうか? 背負う長刀が翻る様を想像して、その瞳の奥に剣呑な光が一瞬過ぎる。 戦狂いの煌めきを見咎められる前に瞬きで誤魔化して、今はまだ、可愛くて愛らしい雪若のままでいようと笑った。*]
(161) 2015/05/17(Sun) 15時半頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 18時頃
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……茶ですか。
[この戦乱の世に、敵陣に茶飲みの友を求むるかと>>144。 微かに呆れるような驚くような、しかし踏み込みはせず。頷きを確認して、こちらも頷いた。 鷹船家と李家の婚姻の話は深くを知らず、姉甥想う言葉聞けばなるほど野心家の鷹にも人の心有りやと内心で思うだけ。
西を探るならば来た道を戻るか、とも考えたが、この位置からなら上が近い。 跳躍。馬脚の速さをも超え、悠と木々の間を跳び移る。 道違えつつ山頂きよりぐるりを見渡し、旗印を探すため。]
(162) 2015/05/17(Sun) 18時頃
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[途中苦草を喰み、噛み潰して呑み込む。 芋ごときの甘さも自身の痕跡として残しはしない。 引き下げていた口布も上げ、風のよう山を駆ける。]
(……さて)
[真後ろ風間の消えたも知らず、会合の賑わいを背に、山裾を見下ろす**]
(163) 2015/05/17(Sun) 18時頃
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― 回想>>151>>152 ―
金子をもっと積んでいただければ、 目から光線でも何でもお出しいたしますよ。
[無邪気にはしゃぐ沙魅助を見て、小太郎はそう嘯いた。 そんなに忍者が珍しいのだろうか。 沙魅助の周りをちょこまかと動き回る、1匹の猫に視線を遣る。 見たことのない品種だ。 自分にはそちらの猫の方が余程珍しいのだが]
……撫でてもいいですか。
[おずおずと許可を取ってから。 まだ当時は小さかったミケの喉元を、そっと撫でてやる。 うお、可愛い。癒される。後で餌でもくれてやろうか。 猫好きに、悪い奴はいない。 きっと沙魅助も良い雇い主だろう、と根拠もなく思った]
(164) 2015/05/17(Sun) 19時頃
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[仕事の話、と切り出されれば。 猫を撫でるのをやめて、小太郎は居住まいを正した]
諜報活動は俺らの得意分野ですよ。
[にんまりと笑う。 父上の調子が悪くて>>151、と軽々しく言い放つ沙魅助に面を食らったが。表情には出さない。 そんな重要な情報を、こんなどこぞの骨とも言えぬ忍びに。 馬鹿正直なのか、自分への信頼のあかしなのか。 成程。しかし悪い気はしない]
……支度金。ありがたく。
[手にした布袋はどっさりと重く。思わず口角が上がった。 ほうら、やっぱり良い雇い主だ。忍びの勘は当たるのだ]
(165) 2015/05/17(Sun) 19時頃
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そんなに、お褒めいただくのなら。 ずっと俺を雇ってくれて構わんのですよ?
[無事に仕事を終えて、黒根家との契約は満了となった。 腕のいい忍び>>152、と沙魅助に褒められれば。 冗談めかしてそう言うだろう]
できれば、俺はあなた様と。 戦場で敵として会いたくはないんですがねえ。
[本音だった]
ば、ばいにゃん……?
[少し面を食らってから。ふっと相好を崩して]
ご縁があれば、またどこかで。
[ミケの頭をひと撫でしたのち、闇の中に姿を消すだろう*]
(166) 2015/05/17(Sun) 19時頃
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― 山間 ―
なるほど。 狗神はいま、鷹船家に仕えていると。
[下忍からの報告を聞くと、小太郎は顎に手を遣った。 この戦の直前に西軍を裏切った、油断ならない野心家。 小太郎の鷹船当主に対する認識は、そのようなものだった。 先ほど山頂で見かけた、長身の男>>147を思い出し]
野心深い主に身を寄せれば。 自らを亡ぼしかねんというのに。
[露蝶に対して、ぽつりと。 もちろん、小太郎も他人のことは言えやしない。 彼の主を選ぶ基準は、金ただひとつなのだから]
(167) 2015/05/17(Sun) 20時頃
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― 寸刻後 ―
主、遅くなりました。
[シュタ、と景虎の横に降り立つ影。小太郎だった。 すぐに隣の伸睦の姿に気付いて。 ははあ、やたらと景虎が上機嫌なのはそういう事かと思い至った]
ええと、そちらは。 李家のご当主様であらせられますか。 こちらは風間の忍びでございます。以後お見知りおきを。
[我ながらわざとらしい。 恭しく礼をしてみせるが、実際は初対面ではない。 沙魅助の依頼で李家に密偵として入り込んだ際に、ただの“商人”として会っている。 果たして自分のことなど覚えていないだろう、と踏んだ上でのハッタリだった。伸睦の反応はどうだっただろうか]
(168) 2015/05/17(Sun) 20時半頃
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ところで主。とっておきの土産話がありまして。
[景虎に目配せをして、 言外に伸睦にも知らせていいのかと問うた。 問題がなければ、そのまま口を開くだろう]
山頂付近に東軍の軍勢が。 黒根家、鷹船家、土下家、山芭家。 それぞれの当主の姿を確認しています。
[簡潔に要旨を述べた後に、 それぞれの軍勢の事細かな兵力を伝える。 合戦の作戦を立てるに当たっての、幾ばかりかの材料にはなるだろう]
主、お喜びいただけましたか。
[にんまりと笑って。 自らが使える駒だというアピールには事欠かない。 もしも小太郎が本物の犬ならば、尻尾のひとつでも振っているだろう**]
(169) 2015/05/17(Sun) 20時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 21時頃
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いかにも、俺が鷹船が当主、名は悠仁。 よく躾けられた大猫だ……コレは人肉を喰らうのかい?
[大猫の固い毛に覆われた背(>>156)に触れる。 揺らぐ尾さえも逞しい姿形には惚れ惚れとした。 筋肉に覆われた身体、さぞや強かろうと唇を曲げ、 よしよしと暫し「ミケ」と戯れを。
これが欲しい、と素直な欲望が胸の底に湧いた。]
……っと、と。そのような目で見るな。
[笑おうとも呆けた面を作ってみようとも 動物にはその裡を見透かされそうで 目が合うと、後ろめたい。
大猫の眼に見つめられ、ははあと笑って手を退いた。]
(170) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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[そろそろ山の木々が途切れて眼下に関ノ原が見えて来るかなという頃。 シュタ、と風を切る音と共に小太郎が傍へ現れた>>168
李家の企みを黒根に雇われた小太郎が阻止した経緯など、景虎は当然しらない。 例え二人の間に遺恨があったとしても、騙し騙されなどは戦国の世の倣い。それでも伸睦が小太郎のことで機嫌を損ねるなら、小太郎に話の続きを促して気を逸らす程度の事はしただろう。]
いいよ。 とっておきの土産話、教えて?
[小太郎の目配せ>>169ににこりと微笑んで、とっておきと銘打った話しをせがむ。 それだけ見れば、幼い子供が歳の離れた兄に旅の土産話を強請る様な微笑ましい光景に見えたかもしれない。]
(171) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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土下家…!
[小太郎が連ねた東軍の名前の中に望む名前があるのを聞いて、景虎はパァッと顔を輝かせて柏手を打つ。 その後それぞれの軍勢の兵力についての報告を受け、お喜びいただけましたか?とにんまり笑う小太郎に幼い顔に満面の笑みを浮かべて頷いた。]
うん!うん! 偉いね小太郎。
[景虎の手が小太郎の髪を撫でようと伸ばすが、白い手は黒い髪に届いたか否か。 景虎の機嫌のよさはそのまま、小太郎の手に褒美と言う形で一握りの銀子を与える事となる。]
とっても素敵なお土産ありがとう。 これは特別にご褒美だよ。
[景虎の浮かべた満面の笑みは、忍びの目にどう映ったか*]
(172) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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ふふっ あぁ、素敵…! またあの人と切り結べるかなぁ?
[うっとりと夢見るように呟いて、熱の籠った赤い目をわずかに細める]
鷹船悠仁が東軍にいるなら、今度は敵同士…だよね…。
[この戦の直前まで、彼は友軍だった。 流石の景虎も友軍の将に刃を向けないだけの分別はある。
今までは眺めるだけだった彼の槍を、今度は敵として受けることができる。
景虎の中に鷹船の裏切りに対する憎悪はない。 あるのはただ、指を咥えてみているだけしかできなかったものが自分に触れられる場所へ転がり落ちて来たことに対する仄暗い悦びだった。*]
(173) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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− 海上 −
[隅慈の船から、武運長久を祈念する言葉とともに南蛮酒が投げ込まれる。>>128 まさしくエールの交歓といったところか。 気っ風のいい返礼にニカリと笑う。]
上々。 鬼姫もよい相手に恵まれんことを。
わし以上の漢はなかなか見つからんと思うがな。
[再会は戦場だろうと一抹の感慨をもって、手を振る玉愛の姿が小さくなるまで見守る。]
(174) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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[さっそく手酌で大盃に南蛮酒を満たした。 なんとも言い難い深みと透明感のある赤紫の酒だから、本当は玻璃のグラスで飲むのがよいのだろうが、あいにくとそんな洒落たものは所有していない。
隣国でありながら、南蛮の交易船は森家が統治する熊襲には近寄らないのだ。 耕地の少ない峻険な地に住む熊襲の民は往々にして海賊に早変わりする。 森家の副業といってもいい。 避けられるのも道理だった。
実のところ、番瓦衛門の生母からして攫って来られた南蛮の金髪女だ。 その血ゆえに抜きん出て大柄な番瓦衛門の体には金毛の煌めきも混じっている。]
(175) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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[ちなみに、交易商人は来ずとも、採算度外視で危険も顧みずに熊襲を訪れる南蛮人はいた。 宣教師である。 彼らは病人を治療し、隣人愛を説いて信徒を増やしていった。
それとはまったく別の理由──側女に迎えた南蛮女が異教徒には身を任せないと主張したのだ──から、先々代領主(父)も改宗した。 生まれたばかりの頃に勝手に洗礼されて「ガストン」なる南蛮名ももっている番瓦衛門も形式的には天主教徒ということになるのだろうが、聖典を読んだことすらない。
家紋に定められた角桛は天主教のクルスがモチーフなのだと金髪の母は語ったが、そこは眉唾物である。 なにしろ、その紋を受け継いだ先代(正嫡の兄)や、その息子である現当主は天主教徒ではない。 番瓦衛門も、妻を娶るときに改宗など求めなかった。 ただ生まれたひとり息子は異教の宣教師とともに海を渡っていってしまったが──]
(176) 2015/05/17(Sun) 21時半頃
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[天主の血の色だという南蛮酒など飲んだせいか、死んだ妻や出奔した息子のことを思い出してしまったようだ。 照れ隠しのように笑って、盃を空ける。
ちなみに、こちらから玉愛に送った酒は焼酎であった。 森家では傷の消毒にも使う強い蒸留酒だ。 尺上の焼き鮎を肴にすると美味いのだが、あいにくと時期ではない。]
また来ん夏も──な。 うましうまし。
[果実の芳醇な味がする酒南蛮はなかなか気に入ったので、瓢にいれて腰に提げておく。 この程度の酒精で足元をフラつかせる番瓦衛門ではない。
向かうは、関ノ原。]
(177) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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[なんだか僕はドキドキしていて、周りの様子も良く分かっていなくて。 近くに主の知り合いがいても分からない。 僕は戦場なら主の傍から離れないから、主の知り合いならちゃんと名前は分かるんだよ。 今はちょっと緊張しちゃってるだけ。
僕が気付いていなくても、主はちゃんと話を聞いていて返事をする為に頷く。 主が頷けば、僕はちゃんと体を鳴らして皆に教えてあげるんだけど。
でも、戦が始まれば僕がすることは決まっているから大丈夫。]
(178) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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そーねぇ。 姫さんと一緒に戦えるのは嬉しい限りよ。>>161
[最初の景虎から、茶の誘いをする時のように砕けた呼称へと切り替えて。 剣を抜かない時は夜叉を省いた方がしっくりとくるから人は見かけによらないものだと戦場での景虎を思い返した。 将であるにも関わらず果敢に敵と切り結ぶ姿は、何度か遠目に見た。 二つ名すら見劣りするような戦いぶりに、こうして共に戦える事に安堵すら覚える。]
(179) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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私はそれほど強くないから、 足を引っ張らないように気をつけるわね。
[のらりと笑う言葉の真偽を景虎はどう受け取るだろうか。 背にある長刀で敵の首を薙ぎ払う姿を見られたこともあったかもしれない。
口では言えど、伸睦の腕は他軍の将に劣りはしない。 奇異な口調をして異論を唱えさせずに当主の座に座っていることや、伸睦が可愛がっている甥が鷹船家の寝返り後も李家の次期当主として据え置いていること。 自由な振る舞いを一族や臣下に容認させるだけの力は有している。*]
(180) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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ぎゃっ!?
[音もなく景虎の横に現れた影>>167に驚き、口から素の声が漏れる。 視線が向けばわざとらしく咳払いをして誤魔化した。]
ええ。李伸睦よ。 姫さんたら、忍を雇ってたのねぇ。
[恭しく礼をする小太郎を好奇心からしげしげと見つめる。]
静かな身のこなしをするのね。 なるほど、密偵とかに向いているのかしら? うちも機会があれば何かお願いしたいところね。
[これなら屋根裏に潜まれれば分からないかもしれない。 かつて謀を潰された暗躍を思い、納得混じりに尋ねた。 あがる顔にはおぼろげに覚えがあったが、数年前に李家を訪れた商人とは結びつかぬままである。]
(181) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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――寸刻より更に暫し遅れ――
[索敵よりの下山。高所ゆえに捜索を手間取りはしなかったが、些か直線距離よりは長くなる。 それが悪手か、それとも功を奏したか、風間の報告>>168には遅れを取ったが、道中出会うこともなかった。 李家の探りと旗印を追ったはずが、最終的に元いた場所に戻るかたちで、梢に身を隠し気配を消したまま、李の陣羽織を見やる。 視察報告らしき風間に舌打ちを呑み込んだが、己の成すも同じことだ。
そろそろ木々も疎らになる。近場に同業ありでは下手な芝居も打てずで、さて如何に追うかと考えあぐねつつ、風間の報告に声色めく姫夜叉と、李の反応を伺っている。]
(182) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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[雇い主である景虎の許可を得てから情報を話し始める小太郎>>169は、優秀な忍に思える。]
やっぱりいるのねぇ悠仁殿。
[挙がる名に鷹船が混じればつい溜息が漏れる。 彼と飲む茶は大層楽しく、また一席共にしたいと思っていたが。やはり、茶碗ではなく刃を交わすことになるのだろう。]
…あら、ほほえましい。
[迷いを払うように視線を上げ、目に入った小太郎への褒美に撫でようとする景虎>>172に目を細めた。 その後につく“褒美”に銀子が出てくるのは微笑ましさを継続させたいので見えなかったこととしておく。]
(183) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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− 関ノ原へ −
[船を留めた港からは、地形を把握しながらの踏破となる。
森家が好む戦術は、落石や待ち伏せなども使ったゲリラ戦法だ。 もっとも、関ノ原でそれがどこまで通用するかはわからないが、退路を含め、工作はしておいて悪くなかろう。
具合のいい木に切り込みを入れたりしながら関ノ原へ進むのだった。]
(184) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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山芭家と言えば、 大名は病に伏せっているのではなかったかしら?
[風の噂だがあれは空言だったのだろうか。 それとも名代が立っているのだろうかと小太郎に問うた。 老獪さを持ち合わせている彼の大名が出てくるのならば、色々と厄介である。]
(185) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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ふむ、 そろそろ偵察の奴らが接触してくる頃合いか?
それとも、この姿を見て、黙って西の本陣まで通してくれるつもりか。
[戦場独自の緊張感が心地よいというように、得物の大槌で自分の肩をポンポンと叩いた。]
(186) 2015/05/17(Sun) 22時頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 22時頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 22時半頃
山姥 八重は、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 22時半頃
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―数年前の対処―
どうしよっかにゃーんにゃん。
[風間小太郎から齎された情報をどう生かすか。 一日考えた結果、沙魅助は筆を手に取った。]
『拝啓 初夏の候、××様におかれましてはますますご活躍をされているとお噂がこちらまで耳に入って参ります。お初にご挨拶致します、この度黒根家の当主を引き継ぎいたしました、黒根沙魅助と申します…… ……』
[黒根を狙っていた大名、それぞれに宛てた手紙。 その内容は、黒根家先代当主が倒れたことを敢えて知らせるというもの。へりくだった内容ではあったが、「お前達が攻め入ろうとしているのは知っている」「こちらは新当主となり、迎え撃つ準備もある」「黒根を狙えば、黒根と領地の近い山芭家や土下家も黙ってはいないだろう」と遠回しに伝える文であった。
なお、そうは書いていたが、山芭や土下に助力は頼んでいなかった。山芭や土下の領域に『黒根を狙う大名たちが、城を落とした後、山芭や土下も狙う気だ』という噂を、部下を使って流させただけである。
つまりは半分くらいハッタリであったが、計画が筒抜けだと怖気づいた一大名が黒根攻めを中止することを提案し、争いは避けられたのであった。*]
(187) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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[ふと。 もう一軍勢近づく様子>>186に、視点の高さを変える。 高所でようやく見通せる距離。はっきりと旗印までもは確認出来ないが、西の軍勢に違いはなかろう。 李の嘆息に心易い土産は持てなさそうだと、代わりそちらの様子にも気を配る。 目算で人数を数え、旗印へと目を凝らした。]
(188) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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[友軍に属するものを欲しがるには、まだ早い。 まずは祭文が集めた西を討たねばと 酒をちびりと啜りながら、露蝶の言葉を思い返す。
白き姫夜叉―― 軍場で旗を並べ戦い、小さきなりと戦いぶりに驚き、 面白がって地に降り得物を振るったのは どれ程前だったか。(>>173)
一撃必殺の大身槍は、泥臭い斬り合いには向かない。 短時間で敵陣の戦意を削ぐ殺戮の戦法が 鷹船が得意とするところであった。 ゆえに、馬上からの騎兵殺しだけで終わる戦も多い。]
(189) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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[あの日は。 花柳藤の楽しげな血塗れの舞の見事さに誘われ、 鞭剣踊る戦場に立ち「共にやろうぞ」と声をかけた。
敵へと向ける、槍先が放つ殺意が掠める程の距離で。 姫夜叉の描く血色の曲線、剣圧を感じる程の距離で。 共に過ごしたのは、今となっては遠き日の事。
おそらくは、二度と叶わぬ共闘だろう。]
(190) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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[パァッと顔を輝かせる景虎>>172に、小太郎は満足する。 そうだ。自分は主のこんな顔を見たかったのだ。 その内実はどうであれ。 年相応に笑う姿は、“あの子”に似ていて。それで]
……わ、ちょ。
[不意打ちに偉いねと頭を撫でられて。 小太郎には珍しく。忍びらしくもなく赤面した。 主の行動を拒否するなどあり得ない。黙ってなでなでされる。 自分もいい年だ。それをこんな子供に頭を撫でられるとは。 チラリと、伸睦に目を遣れば。 なにやら微笑ましげ>>183に、こちらを見ているではないか。 忍びとしては形無しである]
(191) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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主、そろそろ衆目がありますので。
[赤面しながら、おほんと咳払いをすれば。 目の前に“特別なご褒美”が手渡された]
ありがたき幸せ。
[そう答えて、懐に銀子をしまう小太郎は。 やっといつものペースを取り戻していた]
山芭家ですが。 当主名代として、奥方の八重姫が兵を率いている様子。 姫とはいえ、もうかなりのご老体ではありますが。
[山芭家の名前が、伸睦の口から出てくれば>>185。 自然と小太郎の眉に皺が寄った。 八重のことを説明する口調には、苦々しさが混じる**]
(192) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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人肉”も”食べちゃうことあるにゃー。 どっちかっていうと、好みは四足みたいだにゃ。
[文を預けに行って帰ってきた沙魅助が、鷹船に答える。>>170 日常生活において無闇矢鱈に人を襲っても困るので、普段は馬やら牛やら野犬やらを食らうよう躾けているが、戦場では話が別である。]
気に入ったかにゃ? ミケの生まれは隣国だにゃ。 あっという間に大っきくなったんだにゃー。
[鷹船の心の内を知れば、「ミケはあげないにゃーん」と断っただろうが、知る由のない沙魅助は茶を飲みながら世間話を嗜む。 大きな戦の前の、丁度良い小休憩であった。]
(193) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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― 山頂陣内 ―
[酒に飯に、戦前と云うに暢気な花見気分である山芭家の元に現れた緒家の御大達に、八重はするっ、と桜羊羹の小皿を差し出してみせた]
これは富楽はん、おおきにどす。 先ん月はどーうも、ええ焼きもん買わせて頂きましたどす。
ここん半年くらいはお宅さんの売りもんもそりゃあええもん増えまして。 うちの山芭かてええお零れですわ。
[地鉄城の土下家。代々、御家の土地が程好い距離にあるや概ね志の重なる立場もあり、山芭家の友好的な商売相手だ。 清い湧き水に浮かぶ、熟成された米の旨味。然し八重の視線が向けられるのは、酒そのものと、そしてその手元]
(194) 2015/05/17(Sun) 22時半頃
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[角桛の紋を掲げた一隊は西の本隊との距離を縮める。 およそ800の兵だ。 偵察にあたる者の目にもはっきりと見てとれよう。>>186]
熊襲の森番瓦衛門、 主の名代にて西軍に加勢せんと参陣いたす。
[誰何に応えるも大音声。]
(195) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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酒と焼きもんは、土下がうちん好みや。
[徳利を満たす僧坊酒の水面をちらりと揺らせば 薄く日向の光を映して器は輝いていた]
お宅さんらに出した、その羊羹ん皿みてみ? そいらも、皆土下ん皿ぁ使とりますえ。
それもこれも。皆こん半年で御家ん業績あげはった 富楽はんたまもんやのう?おほほほほ。
[穏やかな微笑の形に目尻の皺を動かしながら、老女は徳利を傾けていた>>138]
(196) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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─ 山頂 ─
風間〜ぁ?
[気配>>143はやはり、友軍のものではなかったらしい。 しかし、風間忍軍の噂、無論耳にしたこともある。 成程何奴が金を積んだのやらと、窺うように眼光向ける。]
ふん……ある意味最も信頼が置けて、最も信頼の置けねぇ男か。
[消え去る者を、数名の足軽が「追いましょうか」と問うてきたが、足軽ごときが追いつけるようなものではないと、追わぬことを指示した。]
万がひとつに追いついたところで、どうせ返り討ちだろうよ。 なぁ、鷹船?
[同意求めるよう、興味示された酒など奨めつつ。]
(197) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/17(Sun) 23時頃
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― 数年前の顛末 ―
兄上? そんなに厳しい顔してたら奥方に愛想をつかされるわよ?
[桃でも食べる?と聞けばうっせぇと脇を突かれて文を投げられた。 それは、黒根家の当主交代の報せであった。しかも黒根新当主直々の、である。 ご丁寧な文言と真逆の内容に、秘密裏に行われていたはずのこちらの謀りはすっかり筒抜けのようだった。]
山芭や土下まで出してこられたら分が悪いわよねぇ。 どうするの、兄上。
[聞けば兄は首を振り、計画は頓挫だと渋い顔をする。 他の大名も浮き足立って、とても攻め込める状態ではなくなったらしい。 当主交替の浮足を狙っていたというのに逆の立場になってしまった。]
(198) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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けど、よかったのかもしれないわねぇ。
[当主の座に座って早々に、文で警告を出す強かさを持ち合わせているらしい。 先だっての戦で残り兄弟も長男と自分のみとなった今、黒根の新当主を舐めて攻め込んでいたら、かえってこちらがぱくりといかれていたかもしれないと、避けられた争いにそっと胸を撫で下ろしていたのだった。*]
(199) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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あぁ、御蔭さんでなぁ。
[>>157黒根が、本物の殿と面会しているところは、以前覗き見たことがある。 姿は瓜二つと言っていいとはいえ、性格はまるでちがう。 感付かれれば厄介かとも思ったが、現状、その心配もなさそうか、しかし目を光らせておいて無駄はないだろうと、向ける視線は腹の中を探るようなもの。]
そうか、なら一杯やってくれ。 せっかく上物を引っ提げてきたんだからな。
(200) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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ん? ああ……山の忍には勝てねえな。 平地でなら負けやしねえ、が 何にしろ厄介な相手だねえ。
[悠仁にとって、 戦忍は鉄砲隊と並び最も相手をしたくない存在。 重い槍を振り回すにあたって防具を削りに削るため 飛び道具にはめっぽう弱いのであった。 逃げ回る体力消費も馬鹿にならん。
勧められた酒(>>197)に有り難くありつき、 代わりに、干し芋食うかい?と差し出してみたりも。
目敏く、風間の存在に気付いたところからして、 これもなかなか侮れないお方だと 土下富楽に、改めて一目を置く。]
(201) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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――して、戦の手筈だが、
[酒を飲みながら。軍師を兼ねた近習を呼びつけ。 友軍の主たちが集う席で 鷹船が関ノ原の東側山手にと決めた陣の位置、 兵の数――その殆どが、槍騎兵である――を述べさせる。 ……どれも、下手な誤魔化しのない正直な数だ。
策については 「正面から突っ込んで必殺あるのみ」と。 ほぼ無策に近いものでしかなかった。]
(202) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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―関ノ原への途上・海上―
[離れていく森の船>>174] [手を振りながら]
ばかたんが。
[小さく一人ごちた] [何を馬鹿と云ったのかは本人のみぞ知る]
それ、陸に上がる前に景気づけだ!
[見張り兵に船団へ向けて合図の旗を上げるように指示をした] [旗の上がっているうちは景気付けの酒盛りが許されるのだ]
(203) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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[束の間の酒宴の間、舳先に立って先を見ていた] [手には送られた焼酎を汲んだ酒器]
[船を寄せる地には叔父寄よりの使者が待っている筈だ] [そこからは先に進軍させている叔父の軍を追ってゆくのだ]
[先陣だけを見れば隅慈はやる気があるのかと思うかもしれない] [自分が牽く一軍と、さらに後発の一軍] [最終的に兵が揃うのは、関ノ原その地にて]
[はじめから手勢を一つに集めないのは] [戦地に辿りつく間に万が一がないとも限らないから] [遠征の多い隅慈がよく使う方法だった]
(204) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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まぁ。勇猛な奥方ね。
[忍の返し>>192に目を見張る。 戦場で合間見えれば戦う術のない老婆でも情けをかけるつもりはないが、戦場での腕前は如何ほどなのだろうかと興味も沸く。
[やけに苦い顔をしている様子に首を傾げたが、人の雇った忍にそうあれこれ聞くのもと口を噤んだ。]
(205) 2015/05/17(Sun) 23時頃
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―関ノ原への途上・陸路―
[船が着けば兵と荷を手早く下ろして] [沖に船を停泊させたまま陸路を往く]
[先陣の残した印を辿って、一路関ノ原へ**]
(206) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[>>191事無く小太郎の頭を撫でることに成功して、景虎の機嫌はさらによくなる。 赤面する小太郎と楽しげに頭を撫でる景虎の様子を、すぐそばで伸睦が微笑ましげに見ていることには気付きもせず>>193]
ふーん。 八重姫って、もう八十超えたおばあさんだよね? ふふっ。 そんなおばあさんが、一体何をしにきたんだろぉね?
[城で大人しくしていれば、米寿の祝いも迎えられたかもしれないのに、と。 苦々しげに山芭家の様子を報告する小太郎の前で景虎が無邪気とは言い難い顔で笑った*]
(207) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[その様な暢気な花見を愉しむ老女だが、木から何かが現れる>>143。 そしてそれはどうやら、桜ではないときた>>138]
ほっほほほほ、これはこれは。 土下ん僧坊酒ば匂いにつられて、なんや。 余計なんまでふらふら来とった様やのう?
[山芭軍の足軽が、突然表れた怪しい男に穂先を向けている]
はん。金でっか。
[忍のクセに、開き直りな態度で姿を表す黒装束の男の声を聴いて、老女はクク、と喉で笑いを浮かべた]
(208) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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そりゃどうも。 お宅んとこが贔屓にしてくれるお陰で、陶工連中も大喜びだ。
[>>194土下は、水、米、酒、そして良い土に焼物と、資源物資は豊富なのだが、いかんせん流通経路が心許ない。 故に、山芭の存在は心強い。
渡した酒徳利、八重の興味がその拵えに向いていることに気付けば、にぃと口端を釣り上げて]
まぁな。 婆婆好みのやつを見繕ってきたからな。 目に叶ったんなら幸いだ。
あぁ皿かぁ? 確かに、こいつもうちのもんだ。
[示された羊羹の皿を目の高さまで持ち上げて、どこか馴染みある感触を確かめつつ、まじまじと眺めた。]
(209) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[過去の話だ。長命当主、山芭ホウイチは老いて尚、子や孫に家督を譲る事も無く、その腕を積極的に振るう。 特に、凡そ十年前の前後は、土地の発展や外交に寝る間も惜しむ多忙を極めた時期だった。つまりあの頃は、恨みも辛みも実に多くが重ねられていた。 隙あらば暗殺、それに内外は問わない。老いて尚、上座に座り続ける老殿に、家来や親族の暴走も時折はある程だ]
『はん。最近ほんまクセモンが多てめんどいどすけど…』
『なんや。うちん孫よりちびこい糞餓鬼やないかて。 あんたはんケツ……青い殻ついとるどすえ?』
[傍目には決して失敗しえぬ状況だと云えただろう。 当時にして還暦を越えて古希すらな老齢の大名とその妻。 その昔、ひとりの若い忍は、他に護衛も存在しない、確かに絶好に見える機会を狙えていた>>117。
ただ、ロクな抵抗も出来なさそうな老女が、舞い用の扇で、暗殺の暗器を受け流したりなどさえしなければ…]
(210) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[どろん、と煙にかき消えて、何処とも知れぬ場所へ逃げた忍の跡をみやり]
酒に、恋に、甘い菓子。 舞いに、歌に、花見にと。
愉しいもんありゃ人生さん穏やかなもんやのにのう。
金とは、青い餓鬼どすのう。おほほほ。
[昔に一度みたことのある忍を思い出せているのか否か。 随分巧妙に隠れられて、探られていたにも関わらず、徳利を傾ける様子は変わらないらしい>>143]
(211) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[やがて後方より、随分と響く声が聞こえた。>>195 思わず振り返るもまだ姿は見えず、しかし聞こえた声で誰かは判別できる。]
森家の……たしか、槌熊だったかしら? よく通る声だわねぇ。
[自らの居場所を晒すような行いだが、それだけの自信があると頼もしく思うべきか。 歩みは緩めずとも、向こうから合流するのを待つ間。 そろそろ近づく関ノ原へと思いを馳せた。]
(212) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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んにゃんにゃ。 確かにいいお酒にゃんねー。 戦の後にいっぱい飲みたいにゃ。 でも、桜の羊羹も美味にゃーよ。 おばあちゃんありがとにゃ!
[山芭が土下の酒と陶器を褒めるのに合わせて、土下の視線にも臆することなく沙魅助は呑気に褒めている。>>196>>200 言われた通りに羊羹の皿を眺め、こつんと指先で軽く叩いてみれば、なるほど丈夫そうだ。色合いも上品さを感じさせるもの。いい仕事してますにゃー、と呟きながら、空になった羊羹の皿を置いた。]
(213) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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手筈かにゃー?
まー、今回ばかりは色んな大名が集まるようだし、そのぶん戦術も様々だろうにゃ。こっちも色々いるし、うまく足並み揃うかわからないから、下手に策に捕らわれるよりは、臨機応変に動いた方がやりやすいんじゃないかにゃー。
[お茶を飲んで喉を潤しながら、沙魅助が語った策は、鷹船に負けず劣らずかなり大雑把であった。>>202]
んにゃ、そろそろ動かした方がいいかにゃ。 ご馳走様でしたにゃ。
[沙魅助は、湯のみを置いて、座ったまま手をついて頭を下げた。]
(214) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[ふと昔の出来事を思い返したお陰で、付随した"笑い話"も思い出した]
(そういやあんころ、うちん馬鹿孫も暴れとったのう)
[嘗て起きた、隅慈の姫との縁談話に、孫が手酷く両断された時の事だ>>132]
(玉姫はんも、ほんまえぇ迷惑もちこみましたえなぁ… おほほほ。あの悪気のない正論はほんま愉快やったわぁ)
[『娶るというなら、家督を譲ってもらってから来い』。実に見事な断り文句だった。 愚孫の矜持か野心か、それとも恋心が刺激されたのか。 縁談を一刀両断された彼の孫はその後、随分と家督に拘り、或いは大名たる祖父の暗殺すら考えていたかも知れない。
内々では軽い御家騒動にもなりかけた事など、件の鬼姫は夢ほどにも想像などしていないだろうと八重は確信してまた思い出し笑っていた]
(215) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[小太郎と伸睦の声を半ば聞き流しながら、鷹船と共闘した戦場でのことを懐かしむように思い出す。
鷹船の槍が一撃必殺を旨とするなら、景虎の刀は柔でも剛でもなく駿だ。 身体の小ささや非力を補うように、鞭のように関節剣を自在に振るい、戦場に無数の赤い曲線を描く。
その日も桜色の唇は楽しそうに弧を描き、軽やかに戦場を舞っていた。 そこへ「共にやろうぞ」>>190と声をかけて現れた伸睦に、「置いて行っても知らないよ」と、鈴を転がしたような声で景虎は答えた。
戦場で誰かに背を預けたことは一度もなかったが、槍の穂先と剣の刃が触れ合うギリギリの間合いで過ごしたあの時間は、景虎の胸に敵将と命のやり取りをする瞬間とはまた別の高揚を刻んだ。 あの瞬間、目に焼き付いた槍の煌めきを思い出せば自然と胸は高鳴るが、その高揚は遠くから響いた名乗りを上げる声>>に現実へ引き戻されて終わる*]
(216) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[名乗りを認められて進めば、西軍に身を投じた将ら──の中でも際立つ二人が会話しているのが目に入る。 西軍にいるだろうと予測していた家の者たちだから、その点では驚きはしないが、いずれも女と見まごう戦装束であった。 田舎者にはなかなか理解しがたい。 が、友軍である。 会釈をひとつして、のしのしと近づいてゆく。]
これは花柳藤の、
[──雪童子と言いかけた言葉は呑んでおく。]
我が当主よりも若いおんしが出陣していること、国元に知られぬようにしたいものよ。
(217) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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半年……あぁ、そうだな。
[>>196半年前といえば、本物が他界して程無い頃。 そうだあの頃は、本物の死を隠し、得不が真の富楽であると、殿の病状は回復したと知らしめるため、家臣達が、随分と忙しく駆け回っていた頃だ。 たしか、山芭には真相伝えたはずだ。 そのうえで、けして不利益生じさせることはない、寧ろ利を生んでみせようと。 さて、山芭はそれをどう受け止めてくれたのだったか。]
干し芋か、そりゃ有難い。
[>>201鷹船から干し芋が差し出されれば、遠慮なく手を伸ばす。 それを齧り、酒をゆるりと傾けながら、戦の手筈について話を交えるとしようか。]
(218) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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李家の、も相変わらず役者のようなナリだの。 戦場で目立つは良いことよ。
ご両人の舞いに数多の東軍が昇天しような。
(219) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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[船上で支度を整えた兵は、進む、進む] [隅切角に十文字の旗を翻し]
着いたら少しは休みたいとこだけどねェ。 そうもいかんと。
[は、と気合を入れて]
(220) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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わいら、西のわろにちえとをみせっやらんか!
[声を上げれば] [わーっと兵達の声が上がる] [その数や、600強]
[先を往く叔父の軍約300と合わせれば] [約1000の兵が集まる事になる**]
(221) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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(……そろそろ頃合いか)
[ひたと影に身を窶し西の言葉交わすを見守っていたが、山間を吹く風に紛れ、山深くへと数枝数木退く。 こちらの動きを気取られぬようにと、任の索敵を僅かばかり離れ、筆を取った。]
肆番。 鷹をやってくれ。
[鷹は賢い。そして従順で、速い。捕らわれることもまず少ない。 優秀な伝令役として、よく慣らした鷹を狗神忍軍は好んだ。 此度も一通の文を足先に結わえ、鷹船の元へと放つ。]
(222) 2015/05/17(Sun) 23時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/05/18(Mon) 00時頃
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[風鳴きに隠れて、樹を降りた。]
(223) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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[>>217森が雪童子と言いかけて、言葉を呑んだことには気付かず。 一瞬不自然に開いた間には、不思議そうに首をかしげたが。 幼名を雪若と言い、その髪も肌も雪のように白いのだ。 例え目の前の大男がうっかり雪童子と呼んだとしても、気分を悪くすることはなかっただろう。]
ふふっ 雪は戦狂いだからいーんだよぉ
[森の心配を笑って流す。 熊襲の城主との歳の差はいくつだったか。 初陣も済ませていない他国の城主よりも、景虎の興味は目の前の巨躯と大槌に注がれていた。
関ノ原での戦が幕を開ければ、彼の戦いぶりも目にすることができるだろうかと。 赤い瞳は新しいおもちゃを見付けた子供のように、無邪気な光を宿していた*]
(224) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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|
槌熊殿もお久しぶり。 これでも随分と地味にしたのよ?
[合流した森>>217は巨躯に毛皮を纏っていた。 こちらの装束について触れられれば、控えている臣に同意を求めて苦い笑みを返される。]
そちらも開けた戦地では目立つでしょう。 兵が槌の肥やしとなる様、拝見させていただくわ。
(225) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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|
[飛来した鷹が運んだ文に目を通し、 それを懐に仕舞いこんで、盃を置いた。
戦場での振る舞いは各々奔放に……が良策と思われ、 鷹船の軍師は最低限の位置や兵数を確認し頷いた。 悠仁が追って発した言葉はひとつ。]
討つべきは、祭文ひとりに非ず。 ……俺は、西をまとめて潰すつもりで征く。
[李の友も、花柳藤も姫夜叉も、すべてを貫くつもりで。
得物を握り締めて「さあ行きますか」と笑みを浮かべ。 峠を越え、*いざ、関ノ原へ*。]
(226) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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|
[同じ東軍の大名達が凡そ並ぶ席の中、八重は徳利を傾ける。 本格的な軍議や、合戦開始まで、八重は若い者達の様子を眺めながらも、兵力や武装の質量を求められれば、隠す様子もなく答える位]
おほほほ、若いもんはお元気のええことで。
策もムダに凝らんでええ。 東さんはみんなええヌシしとりますよ。ええ。
[猫という聞こえは甘そうに見える、この黒根家の当主もなかなかに]
(227) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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[数年前だ、山芭の老大名が、老い過ぎて勢い衰える前の、山芭が活発に動いている晩年。 あの頃は黒根家も妙に、御家やその周辺が面倒に巻き込まれていた時期。 山芭家としては、ムダな戦に巻き込まれて他家との交流がややこしくなるよりも、万事を円滑に進めたい時期だ。
『黒根を狙う大名達に、山芭も狙われるかもしれない』 そんな何処から来たのかも知れない噂を、八重は良人と共に知り。
特に、黒根やそれを狙う大名達に、山芭は否定の文も肯定の文も送る事はせず、傍観する事を決め込んだ。 ただ、その後数月だけ、領地巡回や交流の行き来、街の関所などの到る所で、心なしか、兵の数が僅かに増えだしていた。 特に、何処かとの戦をする訳でも無いのに、米の税が少しだけ増えて、鍛冶の職人が暫くの間だけ潤っていただけで、済んだらしい]
(228) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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…さて。そろそろ頃合かのう。
ほうれ、男衆は水たらふく飲んでしいっかり酔い醒ましていきなはれ! 酒に飯に、ごっつい英気。
天下分け目の大一番がはじまるどすえ! かはははは。
[やがて、東軍の緒家が動き出すのにあわせて、気力は充填された山芭家もまた、じっくりと休憩を終えられる]
(229) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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…いざ。八重桜最期の舞いは関ノ原どす。
(230) 2015/05/18(Mon) 00時頃
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