268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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[彼の注文通り、ビールを2杯、ジョッキに注ぐ。 じっと自分を見つめる彼の視線を感じ、思わず動きが硬くなる。 こちらから彼を盗み見るどころではない。 これまではずっと逆だったはずなのに、突然姿を目で追われて、無駄に気恥ずかしい。 彼が何をしたいのかわからず、困惑したまま、彼の待つ席へとジョッキを2杯持っていった。
そこで、彼に、ビールを一杯預けられた。 戸惑いしかない。 乾杯、と鳴らされたグラスにも、彼のそれに合わせるだけで、何となく気が引けて口が付けられなかった。 そのまま、彼が静かに話し出す。
黙って、その話を聞いていた。 先週、彼が姿を見せなかった理由が分かった気がした。
そして、その囁きも。 自分と同じように、彼もまた、自分を見て居た。 そして自分と同じように、彼もまた…
彼が、皺だらけの紙幣を、カウンターへ、どこか見たことのある形の水滴の近くへと置いた。]
(53) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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…
[黙ってビールを持ったまま、彼の隣の席に座った。 そして、隣のシーシャの顔を見た。]
シーシャさん。 もう一度、乾杯しましょう。
かんぱい。
[小さく言って、彼の持つジョッキと自分のジョッキを合わせると、今度は口を付けた。 そして、ごくごくと一気に半分近く飲み干した。 そして、はー、と大きく、息を吐いて、シーシャに笑いかけた。]
シーシャさん、労働の後のビールって、めちゃくちゃ美味しいですよね…!
(54) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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[そして、少しの間の後、続けた。]
…さっきまで、もうシーシャさんに会えないくらいなら、別にいいやって、もうシーシャさんが犯罪者だろうと関係ないって思ったりしてました。
でも、こうやって貴方と、何の引け目も負い目もなく、他愛のないことを話せるのが、凄く嬉しい。 多分僕は、貴方とこうやって過ごしたかった。 だから、ありがとうございます。
[彼を見て、微笑みながら小さく首を傾げるように、礼をした。 そして、椅子を引いて立ち上がる。]
(55) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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で、実はまだ労働終わってないんですよね…
また、店の裏で、0時に会いましょう。 今日は、ねこしか来ないなんて無しですよ。
[笑って彼にだけ聞こえるように小声で囁くと、シーシャの置いた紙幣を手に取りつつ、店の奥へと片付けへ向かった。]*
(56) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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― 5週目・店の裏手 ―
シーシャさん。
[彼が来ないとは思っていなかった。 彼の姿が見えると、壁から身体を離して手を振る。]
行きましょう。
[そして、すぐに彼の手を取ろうとして少しだけ考えた。 シーシャの顔を見ると、微笑んで言った。]
(57) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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シーシャさん、1週間、お疲れ様でした。 今日は一晩中、僕と一緒に居て貰えますか?
[ペルセウス・マーケットも、ここまでくれば大分夜中でも賑わっていることだろう。 中心部の劇も、深夜までやっていたりするだろうか。 それに、流星群も2週間前に比べたら大分数が増えているに違いない。 あのぶち猫にお礼の魚肉ソーセージをあげるのも悪くない。]
正直僕も金はないですけど! 奢って貰った分は奢り返します。 それに、貴方と一緒なら、きっと何処に行っても、何をしても楽しいです。 本気ですよ。
[隣に居る彼に、微笑んだ。]**
(58) wallander 2019/08/07(Wed) 22時半頃
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― 店の裏手 ―
そーですよ 二週間と半分の分、取り返しましょう。
[屈託なく笑い、指を握り返す彼に、こちらも笑い返した。 と、そこに堂々とした様子で例のぶち猫が現れた。
思わずシーシャと顔を見合わせる。]
…今日はちょっといいもの買ってあげましょうか。 ついてくるかな?
[シーシャと一緒に猫の前に出る。 と、見事に猫は自分たちの…基本シーシャの後をついてきた。]
(119) wallander 2019/08/08(Thu) 22時半頃
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奢って貰えるってわかったんですかね。 現金なねこだなー
[と、シーシャの足元に纏わりついていた猫が、自分の足に身体をこすり付けてきた。]
はは、くすぐったい。
[思わず猫に笑いかけると、シーシャに伝えた。]
シーシャさんが来なかったとき、少し仲良くなったんですよ。 なー、もしシーシャさんが二度と来なかったら、きっとお前の方と仲良くなってたよな。
[にゃー、と答えるように鳴き、足に頭をこすり付ける猫に、ねこも案外悪くないな、などと考えていた。]
(120) wallander 2019/08/08(Thu) 22時半頃
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― マーケット ―
[路地裏からメインの通りに近づき始め、だんだん人通りが多くなってくる。 シーシャとは手を繋いでいるからはぐれる心配はないが、ねこが蹴られても困るので、できるだけ空いている道を通る。
そして、暫くの後、無事に目指す屋台、オリュースファームの手作りソーセージの店へとたどり着いた。 1時も近くなっているが、辺りにはまだまだ沢山の灯りといい香りが漂っている。]
ここ、うちの店でも仕入れるんですよ。 夜遅くまでやってるって聞いたので、来てみました。 奢りますよ。
すいません、ソーセージ2つと缶ビール… シーシャさんは何飲みます?
[自分は飲み始めたらもうビールばかり飲んでしまうが、店での彼は、あまりたくさん酒を飲む方ではないように見えた。 もしかしてそんなに強くないのだろうか、と思いながら、彼の様子を窺いつつ、自分はそのままビールを頼む。]
(121) wallander 2019/08/08(Thu) 22時半頃
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[彼に飲み物を聞けたなら、屋台のお兄さんに改めて声を掛ける。 暫くの後、皮が繋がったまま焼かれた、熱々の3連ソーセージが2つ、スチロールのトレーに乗って出てきた。 手をシーシャから離すと、リュックから財布を出しつつビニール袋に入った缶ビールなど、色々なものを受け取る。]
ソーセージ2つで実質6つ食べれるようなものですよね。 お得。 しかも旨い。
[ついついにこにこしつつ、辺りを見回す。]
まだ結構やってますね。 シーシャさんは何か食べたい物あります?
[彼がどこかを見つけたなら、興味深そうについていっただろう。]
(122) wallander 2019/08/08(Thu) 22時半頃
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[暫くののち、買い物を終えると、座って食べられる場所を探しだす。 が、ベンチのような座れる場所は、どうやら概ね埋まっているようだ。 少し歩いた後、しょうがなく、マーケット中心部の広場を囲う、丸棒の柵の上に腰かける。]
ほら、お待たせ。
[市場をうろうろし始めた時に、人の多さに姿を消したかとも思ったが、やはりつかず離れずの距離に居たようだ。 待ってましたとばかりに目の前に現れ、声をあげるぶち猫に、自分の3連のうち一つのソーセージをプラスチックのフォークで千切るようにして、ねこに与える。 もうそんなに熱くないであろうソーセージを、ねこはがぶりと咥えると、こちらなど見向きもせず一心不乱に食べ始めた。]
はは、凄いうまそうに食べてる。 シーシャさん、僕らも食べましょう。
[そして、缶ビールを開けると、シーシャと再度乾杯し、テーブル代わりに柵の杭の柱部分を使いながら、自分もソーセージにかぶりついた。 少し冷めてしまったものの、噛んだ瞬間、皮の裂け目から肉汁が溢れ出す。 さすがの美味しさだった。]
(123) wallander 2019/08/08(Thu) 23時頃
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― 広場付近 ―
あー満たされた。
[ぶち猫も満足して、夜の散歩に出かけた頃だったろうか。 暫くの後、食事を終えて、はあ、と大きく息を吐く。 そして、隣の彼に、微笑んだ。]
そうだ、友達に聞いたんですけど、この時間だともう結構港の方は人空いてきてるらしいですよ。 そっちいってみませんか? 停泊中の船の灯りも落とされて、星も良く見えるみたいです。 「あの場所」に比べたら、大したことないかもしれないですけど。
(125) wallander 2019/08/08(Thu) 23時頃
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― 港 ―
海風、気持ちいですね。
[彼と一緒に港の周りの道を歩く。 もはや2時も近づこうという時間、港の人影も大分薄れてきたようだ。 昼間は広場代わりにもなる港では、様々なイベントが開かれていたようだが、ここまで深夜になると、人々は自然と店の灯りのある方へと流れていく。
ほんの申し訳程度の緑地沿いには、海を眺めるように、ベンチがいくつか並んでいる。 やはり複数個は2人連れで埋められているものの、2,3個の席はまだ空いていた。]
あそこ、座りませんか。 周りに余計な灯りがなくて、星が良く見えそうです。
[片隅のベンチを指さした。]
(133) wallander 2019/08/08(Thu) 23時半頃
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ああ、やっぱり椅子の方が落ち着きますね。 バイトの時から、ずっとちゃんと座れてなかったから。
[ベンチに座ると、一息つく。 そして、隣の彼を眺めた。
灯りは、停泊した船から漏れ出るほんの少しの光ばかりだ。 そして、波に揺れる光は、彼の髪に、流れては落ちるを繰り返す。
綺麗だ。 とても。 そして、彼の好きな場所は、この1か月でもっと増えた。 愛らしい仕草、猫のような身体、汚れた手。
静かに、彼の手を取った。]
(135) wallander 2019/08/08(Thu) 23時半頃
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― マーケット ―
そうですね、案外酔っぱらわないというか、最終的には寝ちゃう方です。
[酒は強いか、と言われて考える。 めちゃくちゃ飲む方ではないが、飲んでもそんなに変わる方ではないと思う。 ただ、今日ばかりは飲んで勢いをつけたいところもある。]
あんま無理しないでくださいよ。
[自分がいるから大丈夫、という言葉に、何とも言い難い気持ちになって、笑って一言だけ伝えた。]
(208) wallander 2019/08/10(Sat) 10時頃
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[おすすめのものがある、と言われてついていった先では、いろんなものが春巻きの皮でスティック状に巻かれ、ケースの中に置かれていた。 灯りの中、フライヤーで跳ねる油の音がたまらない。
シーシャが注文すると、選んだスティックが店主の手でその場で揚げられていく。 すぐに見るからにぱりぱりに揚げられたそれが油から上げられ、紙コップに入れられていった。]
これは… すぐにでも熱々で食べたい奴ですね。
[思わず生唾を飲む。 当然ビールとの相性は最高な奴だ。]
(209) wallander 2019/08/10(Sat) 10時頃
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[そして、自分が払う、と何の後ろめたさもなく言う彼に、ありがとうございます、と応えて微笑んだ。
もう、たまに彼に見られた、どこか落ち着かない様子の素振りは、今はない。 その様子に、ほっとするとともに、愛らしさを覚える。
彼は、年上のはずだ。 そして、ぱっと見のやんちゃ感も中々だ。 だけど、何か、すごく褒めてあげたい、と言うか、庇護欲、と言っていいのか、そのようなものを覚えてしまう。
彼が注文する中、ひそかに息を吐く。 こう思う事自体が上から目線になっていないだろうか。 そして、それ以前に今日は自分の方がむしろ落ち着かない様子になっていないだろうか。 挙動不審さは隠せているはずだ、と思いたい。
この後のことを何となくシミュレーションしてみる。 行けるはず… あと一本、ビールの力を借りれば。]
(210) wallander 2019/08/10(Sat) 10時頃
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― マーケット・広場 ―
ほんとですよ。 僕のことももう少し認めてもらいたいもんですけどねー
[ありがたく思え、といいながら、ぶち猫を指で撫でる彼を見る。 もはや仕事の相棒にもなりかけているらしいねこと彼は大分蜜月のようだ。 自分は手を伸ばそうとするとやはり不審な目を向けられることを思うと、ねこの中でもシーシャは特別な存在なのだろう。
わかる、という気持ちと、いやいや、という気持ちが交錯する。 しかし、彼の独り飯じゃないから、という言葉には、そうですね、と笑った。 自分も、彼の仲間…2人と1匹として数えられていることが嬉しかった。
あとはもう、大葉に包まれた海老の春巻きスティックと、牧場産ウインナーを、ビールと共に味わっていた。
素直に美味しかった。 彼が笑ったから、自分も笑った。 やっぱり、こうやって彼と一緒に居たいんだ、と、つくづくそう思った。]**
(211) wallander 2019/08/10(Sat) 10時頃
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― 広場付近 ―
[港へと行く道を行く。 すれ違う人々の数も確実に少なくなってきている。 そして、その大体が二人連れだ。]
完全につきあってますよ。
[自分たちはどう見えるんだろう、という彼に軽口で返す。 けれども、耳元で囁かれた言葉には、一瞬言葉に詰まった。 黙って隣の彼の顔を見た後、ふいと目を反らしただろう。]
(244) wallander 2019/08/11(Sun) 02時頃
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― 港 ―
[暫くの後。 勢いに任せて、唇を重ねた後、彼から一旦顔を離してその表情を窺う。 そして、彼から出てくる言葉を黙って聞いた。
彼が、自分の吸った手の甲を、自分に見せつけるように顔の前まで持ってくる。 そして、その場所を小さく舐めた。
そのまま、彼の手が自分の髪に回る。 お互いの身体が自然にずっと近くに近づく。 彼の顔が、唇が自分の髪に触れ、それから耳へと触れる。]
(245) wallander 2019/08/11(Sun) 02時頃
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んんっ…
[その吐息が、耳を擽り思わず声が出る。 甘噛みされると、勝手に吐息が漏れ、軽く噛まれて濡れた耳たぶが、夜風に触れてひんやりとする。 自分は耳がこんなに弱かっただろうか。 違う。 シーシャだからだ。 シーシャが自分に触れていてくれるからだ。
そのまま彼は、下方へと唇を這わせ、首筋を強く吸った。]
(246) wallander 2019/08/11(Sun) 02時頃
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跡に、なりますね。
[彼が自分の首筋から唇を離した後、彼の顔を見て、感謝するように微笑んだ。 そして、喋り出す。」
シーシャさんは、僕を買い被りすぎです。 これでも、めちゃくちゃ緊張してたんですよ。 でも、ちゃんと言わなきゃ、ずっとすれ違ってしまうからって思ってた。 もう嫌なんですよ、待ちぼうけ喰らうのも、二週間も顔見れないのも。 いつでも、側に居てほしいんです。 貴方の為に生きてみたい。
[彼の髪に手をやった。 ずっと、触りたかった彼の髪。 軽く梳き、さらりとした細い髪を手で掬うように取る。 顔を近づけ、髪に口づけると、そのまま彼の身体を抱き寄せた。]
(247) wallander 2019/08/11(Sun) 02時頃
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[暫くの後、ベンチから立ち上がれば、彼を腰から抱き寄せて、そのまま歩き出す。 もう、マーケットの灯りも大分落ちた。 暗がりで、自分たちの姿は良く見えないし、見られたとして、手を繋いで歩くことと、いったいどれほどの差があることだろう。]
あ、見えましたか。
[ふと、海の方を見て呟く。 流れ星が、視界の隅を横切っていったのだ。]
今日は、まだまだ降りますよ。
[という間に、ごく短い流れ星が空の上の方を走った。]
この間の願い事、叶うといいですね。 あ、シーシャさんのお願いは、もう願う前から叶うの確定してたんで、もう一度願ってもいいんじゃないですか? 一緒に、長いの、探しましょう。
[そのまま、暫し空に見入った。]**
(248) wallander 2019/08/11(Sun) 02時半頃
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[そして、立ち止まって見た流れ星。 彼が、静かに語り出す。 それを、静かに聞いていた。
見透かされていた。 ずっと側に居たいと言いながら、どこか頭の片隅で、就職したらこの街を離れるのに、と、少しばかりの罪悪感を抱えていた。 どうするつもりかなど、全然考えられていなかった。 ただ、目の前の彼のことだけに必死だった。
でも、彼は、そのずっと先まで見据えていた。 その上で、ついて行くと、自分の傍に居る、と言ってくれているのだ。 かなわない、と思った。 だから自分は、彼の事がこんなにも好きなのだ。
彼の願いを聞いて、口付けを受け、苦笑いして、呟いた。]
(355) wallander 2019/08/12(Mon) 22時頃
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― 早春・高速列車のホーム ―
ふう。
[コートとスーツ姿で、大きなトランクを引きながら、腕時計に目を遣る。 もう、就職先での勤務初日まで2週間を切っている。 そして今日が、完全にオリュース市を離れる日だ。 予約している高速列車も、時間通りならあと30分もしないうちに到着するだろう。
コートとスーツは、これから勤務先に来ていく予定のものでもある。 向こうで買った方が良かっただろうか、と思いつつ、シーシャと二人でお互い慣れない店に入って店員のアドバイスを聞きながら選んだのも、今ではいい思い出だ。
(368) wallander 2019/08/12(Mon) 22時半頃
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[トランクの中には、自分の荷物に、シーシャの荷物も含まれている。 その中のA5のスケッチブックの1ページには、自分の手で書かれた、何の工夫もない、シーシャの靴磨きの屋号である『猫の寝どこ亭』という文字が記されている。
ほんとにこんなんで良いの?と何度もシーシャに確認したが、これでいい、という言葉に押し切られた。 今となっては自分よりよほど街の皆との交流が深いであろう彼ならば、もっと字の上手い人間を紹介してもらえたと思うのだが。 これも、できれば書を練習して書き直した方が良いのかも、と少し真面目に考えているところだ。
その屋号の名前の元になったぶち猫は、『猫の寝どこ亭』の看板猫として一緒にこの街を去ることになり、国を越える準備を重ねるうちに、いつの間にか名実ともに、自分とシーシャの飼い猫として登録されていた。
その彼は、今、ケージの中でじっと黙ってこちらを恨めし気に見て居る。]
(374) wallander 2019/08/12(Mon) 22時半頃
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お前だけ追い返されたくないだろ… 頼むから大人しくしといてくれよ…
[猫に語り掛けるが、やはり何か図られた…というような目つきで見られている。 ぶち猫とはこれでも少しは仲良くなったのだが、何故かどうしてもシーシャとの扱いが違う。 何の不満があるんだ…と思いつつも、大人しいことに変わりはないのでこれ以上刺激するのはやめとこう、とケージから顔を反らす。
そのタイミングで、丁度シーシャが、駅の購買でサンドイッチを買ってきてくれた、というのもあった。]
(375) wallander 2019/08/12(Mon) 23時頃
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シーシャさん。
[彼に微笑むと、右手を上げる。 上げた手の薬指には、彼からもらった指輪が嵌められていた。 高価なものではなく、わかる人が見ればちゃちな指輪だろう。 だけど、彼の思いが十分以上に詰まっていることを、自分だけは知っている。
自分も、彼に指輪を贈った。 バイト代は諸所の費用に消えていき、やはり高価なものではなかったが、この街を出る前に、どうしても贈りたかった。 どこまでも自分と共に居てくれる彼への感謝と、彼は自分のものだ、という独占欲と、いつか左手への指輪を贈るという約束と、あとは、ただひたすら彼に感じている愛しさを込めた、つもりだ。
やっぱりこれも、早くもっといいものを贈ってあげたい、と思う。 もっと彼に相応しい価値のものを。]
(376) wallander 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[一緒にベンチに座ると、ホットコーヒーと一緒に、パックの中に詰められたサンドイッチを食べ始める。 オリュースは、どこでも食べ物がおいしかった。 駅で売られているサンドイッチですら、しっとりしたパンに、しっかりとした厚みのサラミとぱりぱりのレタス、すこし荒く刻まれたゆで卵が挟まれていて、旨い上に十分なボリュームだ。]
シーシャさん、おいしーですね。
[一緒にサンドイッチを頬張る彼に微笑む。 これがオリュースでの最後の食事かと思うとまた感慨深い。 戻ってこないつもりはないが、暫くは、この街とはお別れだ。
サンドイッチを食べ終わり、少し間の空いたころ、隣にいる彼に呟いた。]
まさか、この街を出るときに、他の人と…猫と一緒に行くとは、全然想像してませんでした。 この街を離れる時には、きっと、寂しい気持ちになると思ってたんですよ。
(379) wallander 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[高速列車がホームに入る。 自分たちも、荷物と、猫のケージを持ってベンチから立ち上がる。 そして、シーシャに向かって微笑んだ。]
でも、全然そんな事ありませんでした。 これからも貴方が側に居てくれる。
[早春の、暖かい陽に照らされる彼の髪を撫でる。 陽に照らされて、本当に温かく、初めて目を奪われたときと変わらずきらきらと光を透かす彼の髪。 そして、その髪に包まれた彼の微笑み。 それが、自分に向けられている。 それだけで、何より幸せだった。]
行きましょう。 シーシャさん。
[彼の唇に軽く口づけると、彼の手を取るように自分の手を差し出した。]**
(380) wallander 2019/08/12(Mon) 23時頃
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