18 Orpheé aux Enfers
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先生が、必要なんです
[鼓動が五月蝿い。 伸ばしかけて止めた左の手で胸を押さえた。 物言いたげな唇が薄く開いたまま]
(300) Ayame 2010/09/11(Sat) 02時頃
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……苦しいんです。
[手を伸ばしても良いのかわからない。 囁かれた一言が、引き金になった。 クライアントじゃない 渡されたアドレス 向けられた言葉は、特別なものと錯覚を起こし]
彼が好きなのは今でも変わらないのに 僕は 先生に傍に居て欲しい 夢や身代わりじゃなくて
[胸に当てていた手は、戸惑いながら講師の腕へ伸びる]
(302) Ayame 2010/09/11(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 02時半頃
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わかってます 少しだけですが、先生じゃない貴方にも会ったから。
[掴んだ手が小さく震えた]
僕が欲しいのは、幻じゃない
(309) Ayame 2010/09/11(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 02時半頃
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[沈黙の間も、視線を逸らさずに居た。 緊張で白衣の袖を握った手は震えていたけれど]
ただ働きがお嫌いだともお伺いしています。 昨夜既にイメージは崩れて居ましたよ。
……逆を謂えば 僕は、其の時からきっと 先生の事を
好きになったんだと思います。
[構わないかと謂う問いに、そう応えて 判決の時を待つ罪人のように 強張った表情で見詰め続けた]
(312) Ayame 2010/09/11(Sat) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 03時頃
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……揺さ振った? 僕が……?
[笑われて、瞬き一つ。 困惑が顔に広がる]
誰にも教えたりなんて、しないです。
[素の彼をどうして他人に渡せるだろう]
ただで手に入るものなんて 無いですよ。 見返りを求めるのは、悪い事じゃないと……
(316) Ayame 2010/09/11(Sat) 03時半頃
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あっ
[寝台の上に起こしていた身を、 頭を抱え寄せられて、乱される。 腕の中に納まると、煙草のにおいがした]
……心証悪くなんて、ないですよ そんな貴方が……僕は
[胸が締め付けられる気がした。 同じ匂い 彼に包まれていて芽生えたのは慈愛 彼に包まれていて芽生えるのは独占欲。 二度、同じ言葉は告げられなかった。 答えが無いと、最悪へ想像が向かう]
あと少しだけ、このままで居てくれますか
(320) Ayame 2010/09/11(Sat) 03時半頃
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え
[瞬きひとつ。 ぐしゃぐしゃになった髪もそのまま、顔を上げた。 理解して、俯く]
……続きって、その
[気持ち悪くは無いんだろうかとか 抱きついている時点でそんな事を聞くのはおかしい気もする。 体温が勝手に上がっているのがわかる だって、名前を呼ばれた]
望んでも良いの?
[掴んだ白衣に皺が寄る]
(322) Ayame 2010/09/11(Sat) 04時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 04時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 04時頃
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…………30分後は講義じゃなかったの?
[酔っ払った時ってどういうことだ。 視線が逸れた相手をじっと見詰める]
黙っていてあげる 見返りに続きを、なんて
駄目?
[顔を近づけ、瞳を閉じた]
(325) Ayame 2010/09/11(Sat) 04時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 04時半頃
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[前置きが長いよ、とは謂わなかった。 酔っ払った勢いでしているわけじゃないと、そう謂う事で良いんだろう。 鈍い上に素直 カルヴィンにすら簡単に騙されてしまうくらい]
……ふ……っ
[触れるだけの口付けは胸に鋭く撃ちつける銃弾ではなく 少しくすぐったい]
罠に嵌まるのも悪いものじゃないでしょ ……スティーヴ?
[躊躇って、名を呼んでみる どうしよう今更恥ずかしくなってきた。]
(329) Ayame 2010/09/11(Sat) 04時半頃
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ベネットは、スティーブンの胸に顔を埋めた
Ayame 2010/09/11(Sat) 04時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 04時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 05時頃
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……そう、ですね 僕も気をつけます。
[腕の中で顔を上げられずにもぞもぞと呟く。 鼓動がうるさいくらい鳴っていると思ったら 2つ音が混じっていた]
そっか 外でも、会えるんだ
[擽ったそうに笑うのと、時計が音を鳴らすのと 同時だったかもしれない。 時間は予定を少し過ぎた所]
(333) Ayame 2010/09/11(Sat) 05時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 05時頃
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[温もりが離れていく。 空調が少し肌寒く感じた]
……っはい。
[切り替えの合図。 頬の赤みが引かないまま、返事をひとつ]
一緒に…… 有難うございます、先生
[絡まった糸 文化祭はまでには、解せるだろうか 間に合わないかもしれない、それでも。 出て行く背を見送って置き去りの帽子に視線を流す]
(336) Ayame 2010/09/11(Sat) 05時半頃
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[寄り添って彼を支えたいと思う。 縋り付いてきた身を守りたい 恋心から芽生えたそれは慈愛 未だ彼自身の音を聴いていない。 大切なひと]
ナツキ
[大事な人が居ると聞いた。 やり直しは、きくはずだ。 手に入れようと、彼が頑張って居るのなら。 鈍いままにそう思いを馳せる。 傍に居て甘やかす事は出来るけど プロのカウンセラーと謂うわけじゃないから]
(337) Ayame 2010/09/11(Sat) 05時半頃
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[閉まった扉へと視線を移した。 彼をもっと知りたいと思う。 優しくて厳しくて、思ったより純情なひと。 まだ知らない顔があるきがする]
スティーヴ
[一緒に頑張りましょう かけられた声はまだ新しい 隣に立ちたいと思った。 生まれた恋心。 全てを知ったときに、其れはどう変化するだろう]
(338) Ayame 2010/09/11(Sat) 05時半頃
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[あ、そういえば練習室で渡したプリンはどうなったんだろう。 夏場に常温とか死亡フラグ。 多分あの人のことだから二つとも食べちゃったかなと思いつつ、帽子を手にとりため息ひとつ。
身を起こせるようになったら、先ずこれを返しに行こう。 カウンセリングの結果も聞かなくては。 そういえば飲酒がどうとか謂っていた まさかとは思うけれど、一応問いただして 楽器は戻っただろうか 部長はともかく、ヤニクの事が心配だ
つらつらと考えながら、時を過ごす**]
(340) Ayame 2010/09/11(Sat) 05時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 05時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 09時半頃
本屋 ベネットは、メモをはがした。
Ayame 2010/09/11(Sat) 09時半頃
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―管理センター― [フルートは高音になればグランドピアノ並の音が出るものですよ。 まして健康管理センターの静かな一室で 誰が気付かずに居りましょうか]
……
[髪を撫でられた時には、眠っていたけれど。 いたわるような、優しい音がして 目を閉じたまま、聴いていた。
始めて聴く音だった]
(363) Ayame 2010/09/11(Sat) 12時半頃
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[彼が悲劇のヒロインのまま、フルートを捨てる気で居たとしたら、二度と笑みは浮かばなかっただろう。 彼の代わりに罪を被ろうとし、縋る彼を抱きしめて、彼の心の準備が整うまで口止めに走り、少しでも部員の気を荒立てぬようにと食事の世話、その他諸々――奔走した己の行動全てが無駄になっていたなら、慈愛は幻滅へ変わり、どんな彼でも好きだなんて言った自分を撤回する所だった。
己の行為が 若しくはヤニクや、スティーブン 関わりを持った誰かの行為で、彼が変わってくれたのなら。 誠心誠意の謝罪はきっと、オケの皆に届いただろう。 だって、 初めて聴いた彼のフルートの音色は 捨ててしまうには惜しい音だったから**]
(364) Ayame 2010/09/11(Sat) 12時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 13時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 16時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 16時半頃
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―管理センター→ [ゆっくりと身を起こす。 合宿棟に戻らなくては。 お守り2つ入れたままの楽器ケースを手に管理センターを出る。 もう皆に謝罪が届いた頃だろうか。 玄関口へ差し掛かったとき、人の声が聞こえた]
(カルヴィンと、ヤニク?)
[>>377断片的な言葉が聞こえ、足を止めた。 何の話をしているんだろう。 音が聴こえない カルヴィンの言葉に眉を寄せる]
(387) Ayame 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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[カルヴィンが音楽をやる理由って、何 >>380彼への問いはヤニクが出すだろう。
音は変わる 変えられる
必要なのは彼だと告げてくれるだろうか 自称大型犬の彼 綺麗な青がもう一度見れると良いのに 戸口にたったまま、入る切っ掛けを失ってしまい 裏口へ回ることにした*]
(388) Ayame 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 21時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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[裏口から合宿棟に入る。 悲鳴はとうに届いていて 謝罪が受け入れられるといい 願いを胸に、メインホールへ向かう]
……
[漸く事態を把握したらしいサイラスの姿が見えた。 戸を開いた所で、>>404微笑と声が聞こえる。 そのまま音を立てないように扉を閉めて踵を返した 最終的に手を差し伸べることが出来るのは、彼かなと]
(405) Ayame 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[何処でも良い。 空いた練習室へと向かった。 楽器を取り出して、楽譜を並べる。
今凄く、演奏がしたかった。 選んだのは 雨に唄えば]
(406) Ayame 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[ラッパを吹き鳴らせば 何て幸せなんだろうと 男が雨の中で踊る姿が浮かぶ
愉しいメロディは陽気なダンス 後先も考えずタップを踏む男 エスカレートして……向けられる白い目
ストーリーを音に乗せて もう思考は物語の中 嗚呼、矢張り音楽が一番愛しい。
少し前までは、間逆の気分だった。 今は、未だ解決とまではいかないけれど 雨は止んで雲間から日が差しはじめている 暫し、意識を音に溶かして踊る**]
(407) Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時頃
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―文化祭当日― [長い髪がさらさらと揺れる 黒いワンピースにエプロンをしたまま、慌てて駆ける女の姿 その手には楽譜を挟んだファイルをもって]
間に合わなかったら一生怨みますからね……!
[女にしては低い声で怨み事を呟く 甘いバニラエッセンスのにおいをさせながら 料理サークルの喫茶が思った以上に盛況で 漸く抜け出し、オケの皆の元へ人ごみをかきわけ向かう]
(音出しもしてない、まずい 着替えたいけど間に合うかな)
(410) Ayame 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/11(Sat) 23時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
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[結局セシルはあの後サイラスをつれて喫茶にやってきてしまったわけで。 ドキッ☆男だらけのメイド&執事喫茶です。 誰得 そう思っていたのに需要が多すぎて、てんてこ舞い。 ばたばたと忙しさに気付くのが遅れたけれど、ばっちり視線は合ってしまった。 奢るだけおごってオケの方に送り出す時、口止めしておいたけれど
……そのままの格好で走ってちゃ意味が無い]
(412) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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―文化祭当日― [ステージ裏の楽屋。 既に音出しが始まっていて、扉を開けた音も気付かれなかったかもしれない。いや、そうであって欲しい]
……っ、すみません遅れました。
[願い叶わず、目敏い部長に捕まった。 いそいそと着替えに行こうとしては見るけれど残り1時間無いんだからと押し切られた。 せめてエプロンだけは外しておく。 一番後ろに座るんだから、黒に混じってしまえば左程わからないと思いたい。 特等席なんて用意するんじゃなかった。 後悔は後でするから後悔と書くんだった。 楽器を用意しつつ、もとより小さい背を更に縮ませた]
(414) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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―控え室― [楽器を準備しつつ、セシルの視線に気付いて首を振る。 コッチミンナ! ばさばさと長い髪が揺れるのが違和感たっぷりだ。
ステージ上ではアナウンスが流れている。 本番まであと少し。 オケに流れる空気は合宿前とは違っていたけれど 決して厭なものではないと感じていた。 ――――大丈夫]
(417) Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 00時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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[黒一色のワンピースなら大丈夫、目立たない。 長い茶髪が邪魔だけれどこの際顔を隠す為と思えば構わない。 トリップした後の事まで気が回らず 落ちる照明 流れるアナウンスに、ピンと背筋を伸ばした]
――…
[幕が上がる。 音の中に意識を溶かして でも初回の合奏練習の時のように 独りだけで空回りはしない。 指揮は見えなくても、彼の解釈は其の身に刻み込んだ。 同じ世界で音は紡がれる]
(422) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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―文化祭ステージ― [ステージ中央、最後尾のトランペットに一人混じる女 彼女の音は陽気に踊り、楽しく喋る曲に花を添える。
最初の2曲で聴衆へオケの雰囲気を掴ませて ゲストの高校生達の演奏が間に入る。
曲目の間に陶酔から戻り 小さく息を吐いた ここまで長かった でも、次で最後だ。 視線を一度観客席へ向け、笑みを浮かべた。
――最高の音を、届けよう]
(426) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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[ワーグナーの有名な舞台前奏曲 出だしは上手くいった。 祝祭的な雰囲気を弦が紡ぐ その土台を金管の力強い音で支え]
(427) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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[弦を追うようにフルート、オーボエと 木管の繊細な音が続いている。 ペットの出番は少しの間空く。 大丈夫 もう独り手の届かない所を飛ぶ鳥の唄は聴こえない。 自分の音も少し変わった。 今までのような独り善がりなトリップでなく 他の音も届いていた。 巻き込むだけじゃない 交じりあわなくては、合奏にならない]
(431) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[華やかな弦を邪魔しないように でも、聴かせるべきところは盛大に 祝祭的な雰囲気に満ちた音楽 新旧芸術の確執やさまざまな人間模様が織り込まれたその曲は ワーグナーの中でも表現の密度の高さが群を抜いている。 どこまで聴衆に届くだろう。 自分の姿も忘れて、音を奏で
最後の一音 静寂の後、響く拍手
聞きながら 胸に込み上げる想いは――
瞳を滲ませて、笑みを浮かべた**]
(436) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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