190 【身内村】宇宙奇病村
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― 2週間前:倉庫 ―
[ブーツを苛立だしく踏み鳴らしながら、倉庫内に眠る機材を睨むように吟味する。あの直後、エスペラントを救うためのあらゆる手段を立案、協議し、可能であれば試みたものの、いずれもが失敗に終わった。無情にも時間だけが悪戯に経過していく。『無茶はするなよ 諦めよ』師と仰いだ男の、最後の教えが頭の奥で鳴り響く。] ……ちくしょう!ふざけるな! こんなのってねぇぞ!!
[胸の底からわき上がる怒りと焦燥。ワクラバはきつく握りしめた拳を振り上げ、そして、とまった。この拳を何に、誰に振り下ろせばいい。決まっている。そんなものは1人しかいない。ワクラバは、腕を降ろし、その拳を自身の左頬に叩きこんだ]
[唇が切れ、鼻から出血した。目の奥がチカチカする。エスペラントが居なくなった今、やるべきことはなんだ?脳裏に残されたクルーたちの顔が浮かぶ。イースター、アシモフ、ミツボシ、そして―]
……ワレンチナ
(1) 2016/05/20(Fri) 01時半頃
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― 2週間前:ワレンチナの自室 ―
[それは一見すると、ごく普通に眠っているようだった。 声をかけて、頬を叩き、肩を揺さぶる。 それでも、ワレンチナが目覚めることはなかった。]
へへっ……なんだよ。せっかく来てやったってのによ。
[横たわるワレンチナに腕をまわし、その身体を抱きしめる。 穏やかな息づかい。心臓の鼓動。暖かく柔らかな感触。 ワクラバの中で、何かが震え、弾けた。]
(2) 2016/05/20(Fri) 02時頃
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[首元に手をあて、フェイスカードを取り外す。 醜くただれた素顔が空気に晒された。 一瞬の躊躇。そして、ワレンチナに顔を寄せる。
唇と唇が触れ合った。
ワクラバの頬に、熱い涙が伝う。 今の今まで、堪えてきた涙が、溢れ出した]
……やっぱりダメかい? 俺じゃあ、お前さんの"王子様"にゃ、なれねぇって? つれねぇなぁ……ワレンチナ。
[涙が流れるまま、静かに寝息をたてるワレンチナをきつく抱きしめた]
(3) 2016/05/20(Fri) 02時頃
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― ワレンチナ搬送の翌日:ワレンチナの自室 ―
[ワレンチナの個人端末に触れる。電源は入ったままだった。Remdaに関して隠された事実があるとすれば、それは巡り巡って、La=Sta=Demonicの利益にもつながるだろう。ワクラバの正体をワレンチナが知ったら、どのような顔をするだろうか。胸の奥がズキズキと痛む。聞かなかったことにして、忘れてしまおうかと、何度も考えた。だが、もしも、Remdaを持ち帰る本当の理由が、ワレンチナにとっても悲願であるのなら――
キーを叩き、Remdaに関する一連のデータにアクセスした。警告と共に出現した、セキュリティコード入力欄に『iamwhatiam』とタイプする]
……『在るがまま』か。 お前らしいぜ、ワレンチナ。
[認証が終わり、Remdaに関する事実がモニターに表示された―]
(4) 2016/05/20(Fri) 03時半頃
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― レクリエーションルーム兼食堂 ―
Mr. Moonlight〜♪ You came to me one summer night〜♪ And from your beam you made my dream〜♪ [耳にしたイアフォンから、軽快な音楽が流れる。充填機用エネルギー配管の23度目の試作を終えたワクラバは、昏睡しているナユタ、シルク、ワレンチナ、3人を見舞った後、食堂に訪れた。
食料棚を漁り、補助食糧のカロリーキャンディを口に放る。イースターがバーチャルで食事を取る際に舐めていたものだ。例のキノコ料理は、まだ試してはいない。]
さて……どうすっかな…
[食卓の上に図面とテキストを広げた。あれから2週間半。食糧の備蓄。動力の燃料。謎の昏睡。考えるべきことは多い。キャンディを舌で転がしながら、段取りを決めると、まず便箋を広げ、ペンを手に取った]
ハローCQ
(5) 2016/05/20(Fri) 04時半頃
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― 回想 ―
あぁ?文通?
[エンジンをメンテナンスしていたワクラバは、レンチを握ったまま、エスペラントの勧めに、そう返した。それまで、手紙を書く習慣など、この粗野な男にはなかった。]
おいおい、勘弁してくれよ。 惑星調査員の審査に通るかどうかって瀬戸川だぜ?そんな下らねぇもん書いてる暇がありゃ、1kmでも航行実績を伸ばしてぇんだよ、俺は。しかも、なんだ?相手はまだションベンくせぇガキじゃねぇか。
[すぐに飽きて終わるものと、冷やかし半分ではじめた文通。まさか、便箋とペンを買い揃え、返信を心待にするようになるとは、このときのワクラバは思いもしなかった]
(*0) 2016/05/20(Fri) 14時半頃
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― 医務室 ―
よぅ、アシモフ。手、空いてるかい? 悪ぃが、またメンタルチェックしてもらいたくてよ。
[ワレンチナを医務室に寝かせてから、しばらく、ワクラバは荒れた。普段は抑えている感情の起伏をコントロールできない。怒り、叫び、泣いた。]
······面目ねぇ。あんときは、情けねぇ姿みせちまったな。 あんたの方が、よっぽど大変だってのによ。
なぁ、顔色が悪いぜ?養生はしてくれよ? あんたに倒れられたら、それこそお手上げだからな。
[ここ最近のワクラバは、いつにも増して饒舌だった]
(6) 2016/05/20(Fri) 15時頃
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― 回想 ―
ああ?ふざけてんのか? ネズミじゃねーか!? 逆に病気もらうわ、こんなもん!!
[参加する惑星調査隊クルーのプロフィールを眺めていたワクラバは声をあげた。エスペラントは、愉快そうに笑い、ワクラバをたしなめた。
そのネズミに、航行中、3度も命を救われた]
(*1) 2016/05/20(Fri) 20時頃
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おぅ、もらってくぜ。ありがてぇ。 これ目当てに来たようなもんなんでな。
[処方された安定薬を受け取り、懐に入れた。どれだけ効果があるのかはわからない。]
こっちが無茶できるのも、あんたが船に居てくれるからだ。 感謝してるぜ。ありがとな。
[らしくもないことを言う、と心の中で自嘲する]
目処がたって、こっちはちょいとばかり余裕できたんでな。 力仕事が要りようなら呼んでくれ。こっちもそれだけが取柄でよ。
[それだけ言うと、医務室を後にした。やつれきったアシモフの姿に胸が痛む]
(11) 2016/05/20(Fri) 20時頃
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― コンソールルーム ―
[イースターが居る頃合いを見計らって、ワクラバは自動扉をノックした。彼女の責任感の強さは、この航海を通して充分に理解している。それだけに心配だった。中から返答があれば、扉を開いて中に足を踏み入れる。]
……よぅ、試作品の実験データ、そっち送ったぜ。 もう見てるとは思うが、まぁ、一応な。 今度こそ、なんとか様になってるはずだ。
あー……なんだ。こんなときだがよ。 イースター、おまえが居てくれて心底助かったぜ。 スキルもそうだが、メンタル的にな…… ありがとよ。
[自然と口から出た言葉に自分でも驚く。今日は、相当にウェットな気分らしい。ばつが悪くなり、頬をコリコリと掻く。]
(12) 2016/05/20(Fri) 21時頃
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― 回想 ―
マジかよ!? アンドロイドかと思ったぜ……。
[惑星調査隊クルーとの初顔合わせの場で、思わず同期のナユタと小声でささやき合った。まったく表情の動かないそのクルーが、ワクラバには血の通っていない人形に見えた。]
不気味な女だ…… なに考えてるんだか、わかったもんじゃねーな。
[それがまったくの思い違いであることを後に知ることになる]
(*2) 2016/05/20(Fri) 21時頃
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おっと、そうだ。 話は変わるがよ、ちょいとこいつを見てくれねぇか?
[懐から設計用ノート型端末を取り出し、イースターの前で開いてみせた。モニターから、ある装置の立体図面が投影され、中空に像を結んだ。ワクラバは、指でモニターのパネルに触れ、図面をクルクルと回転させる]
動力炉の変換機だ。Pavr=opetyの土産にもってきたエネルギー結晶(>>1:149) あれをうちの動力炉の燃料に使えねぇかと思ってよ。
事前調査で、設計の基礎はだいたい出来てんだ。あとは補正かけて最適化すりゃ、まぁなんとかなるだろうよ。La=Sta=Demonicのトップシークレットなんだが……。へへっ、この際、知ったこっちゃねーな!
[Pavr=opetyから採取したサンプルを利用する。ワレンチナの発案(>>2:9)から着想した考えだ。決断するのに長らく時間を要したが――
ノート型端末を閉じ、イースターに差し出す]
検証、頼んだぜ。俺は、ちょいとミツボシをメンテしてくる。ながらくほったらかしだったからな。おっと、セクハラなんて言うな?
じゃあな。
[それだけ言うと、ワクラバはコンソールルームを後にした。ミツボシの姿を探す。]
(13) 2016/05/20(Fri) 21時半頃
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― 倉庫 ―
[搬入口から顔をだし、薄暗い倉庫内を見渡す。Remdaの泳ぐ巨大な水槽がほのかに赤い輝きを放ち、倉庫内はうっすらと桃色に染まっていた]
……ミツボシ、いるか?
(15) 2016/05/20(Fri) 22時頃
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[ミツボシの声を耳にして、ほっと安堵する。ついで、ミツボシが伸びをする仕草を目にして、思わず笑いが漏れた]
おっと、すまねぇ。 昼寝中だったか?
[ミツボシの方へ、ゆっくりとした歩調で近づく。こうして話をするのも2週間ぶりだ]
いや、別に用ってわけじゃねーけどよ。 しばらく、構ってやれなかったろ? メンテナンスでも、してやろうと思ってな。
それとも……シルクじゃねーと、やっぱり嫌か? なら、まぁ、話だけでもよ。
[薄暗い倉庫のせいか、水槽の灯りによる影の具合か、ワクラバの眼には、目の前のミツボシが落ち込んでいるように映った。]
(17) 2016/05/20(Fri) 22時半頃
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(出会いの記憶が闇に覆われている。なにも思い出せない。)
(*3) 2016/05/20(Fri) 22時半頃
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……看取る?
[ミツボシの口から発せられた言葉に、おやっ、と目を細めた。この調査船に付属している汎用アンドロイド。そう聞いている。誰から?わからない。]
確かに、星間航行に事故は付き物だがよ……
[いつかの様子を思い出した(>>2:19)あのときから、ミツボシは、独りで苦しんでいたのではないか?]
……オーケー。必要ってんなら、はじめよう。機能不全と聞いちゃ、黙ってらんねぇしな。まぁ、そこ座れよ。ああ、床じゃねー。椅子があんだろ?そう、それだ。意外とクッションきいてんだぜ。
[倉庫の道具棚から、メンテナンス用の器具を取り出す。腕のバングル型端末を取り外し、小型スピーカーにつないで、スイッチを押した。スピーカーから、ゆるやかなバイオリンとピアノの戦慄が流れる。]
へへっ……なにはともあれ、これがなくっちゃよ。
[何世紀も前にEarthで作曲されたレガシーミュージック。"ジャズ"というタイプだそうだ。]
……さて、聞かせてくれや、御嬢さん。 おまえを、どう治してやればいい?
(19) 2016/05/20(Fri) 23時半頃
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[ミツボシの背中に手をあて、プラグ挿入口のカバーを1つずつ丁寧に開いてゆく]
わからねぇ……か。そうだよな。 『月』ってのは、なかなか見えねぇもんだ。 一緒だな、ミツボシ。俺もそうだ。 なにをどうすりゃいいか、わからなくてな。 ずっと、じたばたしてるぜ。 お前の言うところの、機能不全……まぁ、壊れちまってるんだな。
[簡易検査キットから延びるコードのプラグを挿入口に挿そうとして、手が止まった。挿入口にプラグが入りそうもない。規格が異なるのだ。]
先生……エスペラントが答えた、あの質問(>>3:67)。 お前の機能不全ってやつお関係してんのかい?
(22) 2016/05/21(Sat) 00時頃
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[ミツボシがスピーカーに目を向けている。アンドロイドも音楽の好みがあるのか、興味の沸くところではあった。]
レガシーミュージックってやつだ。 今流れてるのは『Fly Me To The Moon』ってタイトルらしい。 誰の曲か、わかりようもねぇけどよ。悪かねぇよな?
(23) 2016/05/21(Sat) 00時半頃
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[ワクラバは、何も言わず、プラグ挿入口の周辺を布地でそっと拭う]
そうだなぁ……あるとしたら、そりゃ先生の言った通りだろうよ。(>>90) 違いがあるとすりゃ、自分の中にだ。エラーが起きて、スタックしちまえば、まぁ、機能不全にもなるぜ。
[綺麗に吹き終わったことを確認すると、カバーを1つずつ丁寧に閉じてゆく]
なぁ、ミツボシ。俺にも、与えられた『機能』ってのがあってよ。
[言いよどみ、言葉を切る。視線を横に逸らすと、赤い水槽にクラゲが揺蕩っているのが見えた。ピアノの戦慄が耳に心地よい。背を押されている気がした。]
(26) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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この惑星調査船に搭乗し、クルーの信頼を得ること。Pavr=opetyに知的生命体が存在していた証拠を偽造して、持ち帰ること。それが、La=Sta=Demonicから与えられた、俺の『機能』だ。 その証拠をもって、MDMA種がPavr=opetyに栄えた種の子孫だと主張して、Pavr=opety所有権を根こそぎぶんどる。そういう筋書きだ。 俺は、ただ黙って『機能』をこなせばいい。そうすりゃ、母星の工作員を辞められる。晴れて自由の身ってやつだ。
[そこでワクラバは気付いた。スピーカーにつないだバングル型端末。通信機能をオフにしていない。チャンネルを合わせれば、イースターとアシモフの端末にも、この音声が流れてしまうだろう。なぜ気付かなかったのか、自分でもわからない。ワクラバは、動ずることなく、言葉をつづけた]
……そうだ。俺が、この船のユダ(裏切り者)だ。
(27) 2016/05/21(Sat) 01時頃
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[ミツボシの質問には、静かに首を横に振る]
いや、その必要なんざなかったぜ。ガチの証拠を先生が見つけちまったからな。あの惑星に、知的生命体がいたってことのよ。後はもう無事に帰れば、それで俺の『機能』は達成。パイロットとして先生を送迎して、証拠品に便乗する。楽な仕事のはずだった。
と言いてぇところだがな。そうもいかねぇんだ。 俺の機能不全はな、ミツボシ。彗星がくる前から始まってんだよ。『機能』ってヤツが、俺の自由意思と不適合を起こしちまった。エラーばっか溜まって、胸のなかがどんどん苦しくなるのさ。いっそ、帰らねぇでこのままどこまでも飛んで行こうかと思ったぜ。
(46) 2016/05/21(Sat) 02時頃
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[ミツボシの発した言葉に、心の奥底が震えた。思わず、背後からミツボシの肩に腕を回し、抱きしめる]
……っかやろう。仮初だぁ? なら……こんな痛みなんざ、感じねぇってんだ。 ちくしょう……。
[声が震えた。目元と鼻先が、しだいに熱を帯びていく]
へっ、機能不全。なんてこたぁねぇ。 俺が変わっちまったんだ。機能をうけつけねぇ仕様になっちまった。 変えちまったのは……シルクだ。
遠くの星しか見てねぇ俺が、足元の『月』を見つけちまった。 くそったれ……気づかなけりゃ、そのまま踏みつぶして飛べたってのによ。
[繭の外を知らないというシルク。手紙を交わすなか、外の世界を伝えようと、身近な物に目を向けるうちに、ワクラバは、それまで見過ごしていた世界を目の当たりにした。この船内でシルクと出会い、言葉を直に交わす間にも、その変化は大きくなった]
[スピーカーから流れる、穏やかで力強い旋律。文通を始めるまで、ワクラバは"音楽"というものが存在していることすら、知らなかった]
(51) 2016/05/21(Sat) 03時半頃
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(>>50) ……言わねぇ。ああ、もう言わねぇさ。腹括ったぜ。 ミツボシ、お前と、この船のクルー、あいつらのためならなぁ、 俺ぁ、La=Sta=Demonicのクソ共を敵に回したって怖かねぇ。 なにがなんでも、お前たちを護る……そう決めたんだ。
だから、なぁ……ミツボシ。 苦しんでるお前を見てると、俺ぁ……どうしようもねぇんだ。 俺みてぇに、誰かに背負わされた『機能』でのたうってるんじゃねぇかと思うと、よぉ……
(52) 2016/05/21(Sat) 03時半頃
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[船内工具と規格の合わないパーツ。思い出せない出会いの記憶。微かな違和感が陽炎のように頭の片隅で揺れはじめる]
聞かせてくれねぇか?その『機能』のこと。お前のこと。 情けねぇが、俺ぁ、お前のこと……なにもわかってられてねぇ。 そんな気がして、しょうがねぇんだ。**
(53) 2016/05/21(Sat) 04時半頃
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[曲の合間に入り、スピーカーからの音が消えた。一時の静寂が二人の間に流れる。
寄生体。創造者。嘘。誤認。ミツボシの機能。孤独。告白の言葉が、ワクラバの中で激しく交差し、感情を強く叩いた。その中でも、一際大きく心を揺さぶったのは、あるひとつの、ノイズ交じりの掠れた光景]
(61) 2016/05/21(Sat) 20時頃
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― 回想:思い出せない記憶の抽象的なヴィジョン ―
暗闇のなかで独り、そいつは佇んでいた。
暗がりから、静かに、こちらを見つめている。
手が差し伸ばされた。逸るように。躊躇うように。
何かを掴もうとするように。
そこに居たのは、“あの時の俺”だ。
(*4) 2016/05/21(Sat) 20時頃
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······っかやろう!
[感情はすぐさまシンプルな形に収束した]
ばっかやろう、ミツボシ!水くせぇぞ! 言ったら、見捨てられるとでも思ったか! させねぇよ! 途中乗車だろうが、もうお前は立派な俺のクルーだ! 独りになんざ、絶対させねぇ!
[ミツボシを抱きしめ、励ますように背中を強く叩いた]
(62) 2016/05/21(Sat) 20時頃
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[すると、倉庫の半自動ドアが開き、隙間からアシモフが滑り込んでくる。]
おう、アシモフ!ナイスタイミングだ! 寄生体。そうだ、そいつをぶっつぶさねぇとな!
よぉ、ミツボシ!なんもできねぇなんてあるか! お前がみんなを救えるかもわかんねぇだぞ!? なんでもいい!教えてくれ! その寄生体ってやつのこと! いまどこにいる!?どうすれば覚める!?
(64) 2016/05/21(Sat) 20時半頃
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[ミツボシの返答(>>68)に、ただ静かに頷く。] ……そうか。悪い。 一番歯がゆいのは、お前だってのにな。
……その、奪われちまったものがなにか。 それがはっきりすりゃ、治療できるかもしれねぇ。 まずはその、寄生体探しだな。
[アシモフに視線をうつし、頷く。] 話は聞いてたぜ。そのクソAIを使って、なんとかなりそうかい?
(76) 2016/05/21(Sat) 21時半頃
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[目をそらしたアシモフに、おや、と思う]
……さすがだぜ、アシモフ。 それが、あんたじゃなけりゃいいんだがよ。
(80) 2016/05/21(Sat) 21時半頃
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― イースターの自室 ―
[通信を受けたワクラバが、ズカズカと足を踏み入れた。全裸で吐瀉物めがけ突っ伏しているイースターの姿にギョッとする。]
おぅおぅおぅ……過激じゃねーか。 なんだ、AIとヤったか? それともキノコでトんじまったか? あとでアシモフ呼んでやるよ。寝てな。
[AIモジュールをメンテナンス用端末から取り出し、懐に抱えて、部屋を出る。と、再びドアから室内に顔を覗かせた]
いいもん見たぜ。役得ありがとよ。 へっはっはっ。
(90) 2016/05/21(Sat) 22時半頃
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― コンピュータールーム ―
よぅ、クソAI野郎。 イースターに調教されて素直になったか? またオイタしたら、今度こそぶっ壊すからな。
[メインコンピュータ内部に受け取ったAIモジュールカードを挿す。しばらくのロード時間の後、無数にあるランプが瞬きを開始する。アシモフに通信ヴィジョンモニタを送った]
オーケー、AIモジュールをセットした。 あとは頼んだぜ、アシモフ。
[今、自分のいる場所で、ヤンファは倒れていた。今更自分だけ助かろうとは思わない。生還するのなら、全員一緒にだ。もちろんヤンファも― ]
(93) 2016/05/21(Sat) 23時頃
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― 回想 ―
[動力室に乗り込んで、ごそごそ作業をするそいつが嫌いだった。 上から目線で講釈を垂れるたびにムカっ腹が立った。ここは自分の縄張り、そのはずだった。 この幼い身体を維持するのに、どれだけの金を犠牲を強いている?]
(浅ましい……そこまでして生きたいか)
[母星での経験から、肉体処置を浅ましいと断じるワクラバは、延命処置を受けるつもりはなかった。今は少しでも長く生きたい。少しでも長く生きてほしい。そう願う。いつしかその小さな背中は、エンジニアとしての憧れになっていた。]
(*5) 2016/05/21(Sat) 23時頃
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― 医務室 ―
[コンピュータールームから戻る道すがら、自分にできることを考えていた。ふと、思い立ち、医務室に入る。寝台に並ぶ3つの保護膜。]
……目覚めの一発に、なんて言ってやるかな。
(100) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― 回想 ―
[出会ったその直後に殴りあった。理由は単純。気に喰わなかった。お互いに。 なんとか蹴落とそうと、やっきになって競い、学んだ。] f*ck'n f*ck!
[あの頃と変わらない口癖。起きたらまた殴ってやろう。]
(*6) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― 回想 ―
[高学歴エリートサラブレット貴族。ルックスもイケメンだ。 地べたで寝たことも、汚水をすすったこともないだろう。 なるほど、平民とは違うってわけか。気取りやがって]
よぅ、よろしくな。王子様
[クルーの初顔合わせで、嫉妬にかられた口から出た皮肉。 冷たい眼差しに射られた。だから睨み返した。 今は、あの切れ長の瞳から放たれる熱っぽい視線を待ちわびている自分がいる。]
(*7) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― 回想 ―
[出港後まもない、船内の廊下。文通相手の子供と並び、窓の向こうに広がる宇宙を眺めていた。 長い睫を瞬かせ、クリスタルように透明に輝く瞳で、その子供は星々を見ていた。 一つずつ確かめるように名前を挙げて、新鮮な喜びと驚きを滲ませながら話をしてくれた。 それらは、ワクラバにとって、取るに足らぬ、見慣れた惑星たちだった。 なぜか、そのときだけは、その星々がやけに輝いて見えた。
この輝きには、見覚えがあった。 技術を身に着け、星間を飛ぶのが当たり前になったことで、遠ざかってしまった、あの記憶。あの夜空]
(*8) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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[ワクラバからミツボシへ通信が入る]
よぅ、ミツボシ。 コンソールルームに来いよ。遊ぼうぜ?
(103) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― コンソールルーム ―
[メインコンソールの操作盤をタップし、マニュアルモードを立ち上げる。シートのアームレストがスライドし、コントロールスティックがせり出した。眼前に、各種計器類を示すヴィジョンモニタがポップする。]
オーケー、ワクラバ様のドライビングテクニックをご披露だ。 即で、お前に俺のスキルを叩きこんでやる。
[専用端末シールを身体の関節部に貼り、シートに腰を下ろす。ルーフから放たれる網の眼状のレーザーがワクラバを照らした。]
モーションキャプチャー。便利なもんだぜ。口で言うのも面倒くせぇことを全部データ化できる。眼と身体の動き。タイミング。速度と転舵角。ミツボシ、アンドロイドのお前なら、入力データを完璧にトレースできるはずだ。
もし俺が眠っちまったときは、お前がこの船のエースパイロットだ。AIの機能は弄った。ここぞって出番があるはずだ。こればっかりは、アシモフにもイースターも無理だろうからな。
[パイロットテクニック。密かに『父』と呼んだ男から、最初に譲り受けたもの]
安心しな。俺に身をゆだねてくれりゃあな、 次元の荒波だろうが、デブリの嵐だごうが、乗り切れるようにしてやるぜ?
(107) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― 医務室:コンソールルームに向かう前 ―
[アシモフの提案(>>106)に目を見開いた]
はぁ!?何言ってやがる!? フォーマットだと!?
(109) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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てめぇ、アシモフ!ふざけてんのか!! そんなんじゃ意味ねぇだろ!? ミツボシにうつして消して終わりだと!? 眠っちまった3人はどうなんだよ!? そのまま見捨てておしまいか!?
そんなんじゃ……俺たちがいる意味ねーだろ!? アシモフ、あんた、それでいいのかよ!? 治療法見つけてるんじゃねーのかよ!
そんなんじゃな! 俺らは、ただのチンピラと、ネズミと、キノコ女どまりってことじゃねーか!!
(111) 2016/05/21(Sat) 23時半頃
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― 回想 ―
[あの夜も月が出ていた。 隣で横たわるモスキートが動かなくなってから3日。 おそらく次は自分の番だろう。なんの感慨も沸かなかった。 汚染されて爛れた右半身を襲う鈍痛。たかる蟲。渇き。飢え。 あの夜空に浮かぶ月を眺めていると、何も気にならなくなる。 この穢れた世界にあって、自分に生きる意味を与えてくれた、あの光。
ふらりと立ち上がる。今夜こそは掴まえられるかもしれない。 おぼつかない足取りで、歩き出す。 前を見ず、月だけを見上げながら。 手を伸ばし、月にかざしながら。]
(*9) 2016/05/22(Sun) 00時頃
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|
(>>106) ミツボシにうつすってんならな! まずは俺をモニタリングしろ!
俺からミツボシにどううつるのか! 俺から何が奪われるのか! それを観察して、そのちっせぇ脳みそで考えてからでもいいだろがよ!
(113) 2016/05/22(Sun) 00時頃
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[一喝が響いた。 空気を震わせる声だった。 振り返るとあの人がいた]
『なにしとる、小童』
[それから、俺のすべては始まったんだ。 その人の背後に月が浮かんでいた]
(*10) 2016/05/22(Sun) 00時頃
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そいつぁ……
[Ollovaの群れに目を見開いた]
へへっ、なるほどね。 こいつぁ、あのヤンファの婆さんに、礼いっとかなきゃな。 まったく、頭が上がらねぇぜ。
アシモフ。俺のタマ、おんたに預けるぜ。 好きに使ってくれ。
(116) 2016/05/22(Sun) 00時頃
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[アシモフの決断的な表情に頷くと、ミツボシのほうへ振り返る]
(>>112) よぅ、ミツボシ。 まだ時間はあるみてぇだ。 つれねぇこと言わねぇで、遊ばねぇか? 教えてぇことがあるんだ。(>>107)
(120) 2016/05/22(Sun) 00時頃
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