158 Anotherday for "wolves"
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─昨夜─
[前の日の夜は、グレッグくんに少しだけミートパイを貰って。 それから、温かいミルクも出してもらいました。 そのぬくもりと、優しい気遣いに幾分心は安らぎました。
その後誰かとお話をしたかもしれません。 夜が更ける頃には、一人きりの家へと帰りました。
明日は早く起きなければ。 朝一番に宿屋に行くんだと思うほど。 一人きりの布団で身を丸めれば丸めるほど。 どうしても小さな不安と、嫌な予感が包み込み すぐには寝付けない夜を、過ごしたのでした。]
(10) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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─翌朝─
……、…?
[私が目を覚ましたのは、いつもよりほんの少し遅く。 もう村の人々も起きているような時刻でした。]
っ!
[早起きして一番に、なんて思っていたのに。 私は慌しく準備をして、朝ごはんも食べぬまま。 家から宿屋への道を、ぱたぱたと駆けていました。 一歩でも早く、早くと。 スカートの裾を持ち上げて、息を切らして走っていた そんな時です。]
(11) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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[教会の前に、何やら人が集まっているのを見つけました。 その中には『人』も『人狼』もいたと思います。
漂う匂いに、ぴたりと私の足は止まりました。
鉄が錆びたような、匂いと。 優しく揺れる、花のような、香り。]
… ……、… …っ
[足を踏み出すことは、こんなにも怖いことだったでしょうか。 私の足は鉛のように重く、地面に張り合わせたように動かず。 右手で抑えた喉元は息を止めてしまうかと思うほど強く。
思考はどんどんと、何も考えられなくなっていきました。]
(12) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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[重い足を一歩、教会のほうへ。 また一歩、教会のほうへ。 三歩目までは遅かった歩調も、次第に速さを増していきます。
人だかりの中にぶつかり、それでも私は前へ進もうとしました。 中には誰か、止めるような声もあったのかもしれません。 それも耳に入ることなんてなく、私は教会へ足を踏み入れました。
そこには。
そこにいたのは。
そこにあったのは。]
(13) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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…… 、 …、 ぃ、 ぁ
[私の大切な友人が。 もう、話しかけても笑いかけてもくれない姿で。 そこに『あった』のを、見ました。
振り絞った声は微かに、ほんの微かではありますが 彼女の名前を呼ぼうとしました。
嘘です、これはきっと私が見ている悪夢なのでしょう。
だって、ほら、目の前は急にぐらりと傾いで。 真っ暗になってしまったのですから。]
(14) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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[悪夢が醒めればきっと。]
────…… …、 … 。
[私が覚えているのは、それだけでした**]
(15) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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[倒れる瞬間の歪んだ唇なんて、さあ誰が見ているでしょう。
大切な友達だったものの傍に散らばる男の屑。 私が手を下したのか、彼が手を下したのか。 知恵ある男に誘導された小さな彼女が、だったのか。
それはまた、この悲劇の一眠りから醒めた頃に**]
(*0) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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─昨夜・宿屋─
[それは昨夜のお話です。
ぱたぱたと揺れる獣の尻尾は、床を叩き 時折ぐるぐると喉をならす姿に、私はくすりと微笑んでいました。>>27
それから、何事か。 『お兄さん』へと内緒話をしました。 これは、彼と私だけの秘密です。
なんて、獣の彼が声なき『声』を解るのならの話ですが**]
(68) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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─医師の腕の中で─
[ふわり、ゆらりと、宙に浮かんだ感覚がしました。 私は鳥にでもなったのでしょうか。 光のない漆黒の空を、ゆらゆらふわふわと漂っていました。
私を呼ぶ声が、黒の彼方に響きます。>>92>>121>>]
……、…────。
[意識のない私の手が、勝手に動きました。 縋るように、きっと掴みたかったのはお医者さんの白衣。 絞まるほどに、ぎゅうと掴んだのは私の喉元。 それも一瞬の出来事で、意識はそこでまた途切れてしまいます。
ああ、私は早く起きて「おはよう」と謂わなくちゃいけないのに。 ゆるやかに揺れる駱駝色の髪が、ちらりと閉じた瞼を覗かせていました**]
(159) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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ふふっ、……うふふふっ。
[ああほら、だって、喉を絞めておかなくちゃ。 込み上げてくる高笑いが聞こえたらどうしましょう。 きっとすぐにでも『怪しい』『お前が犯人だ!』とでも謂われ 『今日がお前の命日だ!!』とでも指を指されかねません。]
ああ、でも。 とても素敵な死に様だったわ。 お望みの同族の味は如何だったかしら?
[血肉の味を気にしていた彼に、くすりとひとつ問いましょう。>>*5 そして、甘い囁きを脳に直接落とすのです。]
(*10) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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あんな風に『人』を『殺せる』『ひと』。 私は好きよ。
[“味方”にだけ伝わる、声なき声は。 艶やかでどこか甘くもある、そんな声だったでしょう。 凛とした色はまた、くすくすとした笑い声と共に**]
(*11) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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─宿屋の一室─
[私の身体は宿屋の一室に横たえられました。>>199 深い意識の底に落とされた気遣いは>>168 残念なことに何か返事を返すことは叶いませんでしたが。 闇の中響く声が私を呼んでいたのだけは、うっすらとながらにも覚えているのです。 幼馴染みの声や>>172 その叔父さんである宿屋の主の声もあったように思います。>>190
それからどのくらいしてでしょう。 私の意識は、ふっと瞼を押し開きました。
見覚えのない天井。 やわらかな布団。 瞼を数度動かしたところで漸く、分厚いカーテンが隙間を見せていたことに気づきました。]
(273) 2015/05/14(Thu) 02時頃
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[私は急いで髪を元に戻しました。 それから、意識ははっきりと浮上して。
戸の閉まる音と、宿屋の御主人の声。>>269 圧し殺したような声と>>276 小さく床に落ちた問い。>>278 それらと共に目覚め、ぼんやりと天井を見上げていました。]
(281) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
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[目覚めてから、意識がはっきりとするまでには 少し時間がかかったように思います。 こちらを見つめていたお医者さんは、さっき聞いた声よりも幾分落ち着いていらしたでしょうか。 私は直ぐに前髪を整えました。 分厚いカーテンは手なんて使わなくても、僅かに頭を振れば元通りです。 隠した色はお医者さんには見えていたでしょうか。 幼馴染みの、或いは誰かの記憶の片隅には残っているかもしれない、色。
私の、大嫌いな色でした。]
(285) 2015/05/14(Thu) 03時頃
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[静かな宿屋の一室にいても、外の喧騒は僅かに届きます。 実際に耳をつくような言葉の渦があったわけではありません。 恐怖という感情が、静寂を冷たく研ぎ澄まし。 抑えられた声の重なりは、新緑が擦れて囁き合うようでした。
私は起き上がることもまだ出来ずにいます。
私が協会で見た悪夢は、悪夢だったのでしょうか。 それを確かめるような勇気と声はありません。 私が先程聞いた声も、悪夢の一部だったのでしょうか。 それを問いかけるような神経と声はありません。
押し潰されそうな不安は、喉を押さえる右手にありありと表れていました。]
(286) 2015/05/14(Thu) 03時頃
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ねえ、みんな聴こえる?
[喉を震わせることなく出るこの『声』は 誇り高き獣の彼に。 血を纏う女となった少女に。 知恵もつ老いた男に。 どこへいたって届く、高い音。
その高慢さは、ともすれば耳障りなものでしょう。 聞いていたいなんて思うのは>>*12 物好きに他ならないでしょう。]
(*14) 2015/05/14(Thu) 03時半頃
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とっても楽しいお遊戯が始まったみたいね。
人間と馴れ合い、腑抜け、腐り。 そもそも成り立ちもしない『共存』にしがみつくお馬鹿さんたちが きっと直ぐに動き出すわよ? 「『過ち』は一族の手で───……」って。
哀れな長の元に集まった『同族(ひと)』たちですものね?
[くすくすと、鈴を転がすような笑み。 普段からは想像できもしない声が紡ぐ。]
ああ、子供には少し難しいかしら。 判るようにお話してあげる。
(*15) 2015/05/14(Thu) 03時半頃
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Once Upon a Time ... (むかしむかしあるところに)
狼さんと山羊さんが、仲良く暮らす村がありました。 山羊さんはいつもお野菜を食べ、狼さんはお肉を食べます。 食べるものが違っても、姿形が違っても ずっと仲良く暮らしていました。
One day ... (あるひのことです)
狼さんと山羊さんが遊んでいたときのこと。 狼さんはじゃれるつもりで、爪をだし牙をだし 山羊さんに襲いかかってみせると 山羊さんはなんと、あかぁい血を流して死んでしまったのです!
(*16) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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Two day ... (そしてつぎのひ)
山羊さんが死んでしまったことを、山羊さんの仲間が知りました。 そして彼らは次々にこういうのです。
「あいつをころしたのはだれだ!」 「みつけたら、ただじゃおかない!」 「ころしてやる!!」
(*17) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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Three day ... (そしてそれから)
…──さあ、どうしましょう?
(*18) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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ふふふっ、あはははっ。 何て素敵なお遊戯かしら。
[高い笑いと、鼓膜を揺らす声。 お伽噺のひとつを読み聞かせるようにした後 甘く、甘く、囁きました。]
とやかく謂う人がいるのなら。 『山羊さんの仲間』を、食べちゃいましょう。
ね、私食べたい人がいるの。
[思い浮かべるのは───……]
(*19) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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───『素晴らしき恩寵』なんて、大嫌い。
(*20) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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[歌を自由に歌う姿。 導く声、か弱い姿。 守られる対象。
食べてしまったら、みんなどんな表情をするかしら**]
(*21) 2015/05/14(Thu) 04時頃
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[迷い、迷って。 私は漸く唇を動かしました。]
「ありがとうございます」
[彼が助けてくれたのでしょう。 そのお礼を告げてから。]
「なにか、あったのですか?」
[それは信じたくない悪夢の確認のような。 宿主と彼の言葉を推し量るような。 そんな、声なき声でした**]
(291) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
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[少女は私に誰かと問いましたが 私はそれに返すことなく笑ったまま>>*22 見張る、という言葉にはまた更に笑みを深くしたでしょうか>>*23]
そう、酷い話でしょう? 元から仲良くなるなんて無理だったの。 狼さんは狼さんと。 山羊さんは山羊さんと、仲良していくべきだったのよ。
だって山羊さんは、狼さんが食べるごはんなんだもの。
[そんな一節が彼女の絵本の中にあるかどうかは知れません>>*24 まるで当たり前のことを次げるように。 幼さ残す少女へは、『酷い話』を続けました。]
仲良く暮らすなんてふざけたお話は、 絵本のなかだけに、しておけばよかったのよ。
(*28) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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仕返し? ふふ、大丈夫。
そんなことするような『人』も 一緒に食べてしまえばいいのよ。
[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]
『過ち』は正さなくちゃならないのよね?
牙をなくした狼と、 ただ食事をしただけの狼と、
どっちが『過ち』なのかしら。
[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。 牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]
(*30) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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───あなたは、私を止めないのね?
[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。 私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。
知らない、と逃れようとする言葉にだけは>>*26 そっとそっと、微笑んで。]
いいえ、あなたは知っているの。 『知っている』のよ。
[止めなかったこと、それはすなわち肯定。 そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]
(*31) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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さあ、他のお二人はどうかしら?
私を止める? それとも止めない? 他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?
[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]
(*32) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[夢の中、まどろみで聞いたような会話。>>300 断片的な記憶であり、断片的な言葉でしたから 二人に間に何があったのかを全て知るなんて事はかないませんでしたが 二人の間に何かあったのだと僅か感じることは出来ました。
ふと、浮かんだのは。 溝が出来てしまった、二人の幼馴染み。 その亀裂を思い出して、少しの間唇を閉ざしていました。
私は、教会で倒れていたと聞きました。>>301 サイラスさんも、グレッグくんも。 それからルパートさんの名前を聞いて、そこで漸く ここが宿屋のどこか一室なのだろうと考えるまでに到りました。
思考は酷く重苦しく、鈍く。 まるで能が動くことを拒否しているような、そんな感覚でした。]
(344) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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『 ……君は、教会で倒れていた。 教会の中は だ。 なくちゃならん。 』
『 妻の墓参りに行くそうだ。 に。 』
(349) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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[奥さまのお墓参り。>>302 私は、それはなんでもなく思いました。 きっと優先順位が違うのでしょう。
ルパートさんにとって、ただ、今日が大切な日であったのです。 誰よりも大切な人だったのでしょう。 だから、教会へ行くよりもそちらを優先したと聞いても 疑うような気持ちにはなれませんでした。 だってあんなに優しい味のお茶を。 こんな私にもご馳走してくれる人なのです。
それに、なにより。 なによりも。]
(351) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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[疑ってしまう、ということは。 それは。
認めてしまうと、いうこと。]
(353) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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『相変わらず』
「あれは、ゆめでは、なかったのですか?」
『片付け』
「彼女は?」
『こんな時』
「オーレリアちゃん、は」
(355) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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────……っ、…。
[そこから先を謂うことは出来ませんでした。 声のない嗚咽にかき消され、唇は歪な形で 強く強く引き結び、奥歯を噛み締めて。 右手は自分の息を殺してしまうほどに強く、首を絞めていました。
ベッドで仰向けになった私の、分厚い駱駝のカーテンの下から。 横に、横に、音もなく。 涙がただ、溢れだしていました。**]
(358) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
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[こんな時でも。 私の唇は、どこかに音を置き去りにしたまま。
泣き叫ぶことも、できないのです。>>302 **]
(360) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
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[細められた目も>>*33 矜持も、消えていく考えも。 黙っていては伝わらぬこと。]
ふふっ、そう。 可哀想に、あの子は見捨てられるのね。
[唄紡ぐ盲目の小鳥。 彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。 それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]
(*35) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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『邪魔』がいれば教えてね? 一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。 私も手助けするわ。
だって、私たちは『味方』なんだもの。
[そうでしょう、と。 偽りの涙を横に流しながら、嗤います。 学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。
その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]
(*36) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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[はらはらと横に零れていくものを止める術を知りませんでした。 大切な友人が、失いたくなかった一人が。 見るも無残な姿と朽ちた、教会。 一瞬しか見ていないのに焼きついた光景が、離れてくれません。 瞳を閉じても、瞼を開けても。 離れてなどくれませんでした。]
…っ、 …、…──
[声なき嗚咽、その声を更に奪おうとする私の右手。 その手が解かれたのは、お医者さんの指先に。>>378
溢れる涙もそのままに、私はほんの小さく頷きました。 痛いのは、絞める首ではありません。
身体の奥、もっともっと奥にある。 強くもない心が、ただ痛かったのです。]
(499) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ぱたん、と扉が閉まる音がします。>>379 お医者さんは、スティーブン先生は 優しい気遣いを投げかけてくださいました。 ああ、今頃その気使いを受けた猫は 何処へ行ってしまっているのでしょう。
宿屋の一室、私は一人きりになりました。]
っ、ぅ … ……ぃぁ ……ゃ
……ぁ゛ あ゛ …──!!
[喚きだそうとする喉が発したのは、潰れたような音。 ばたばたと落ちる涙と、その汚い嗚咽は暫く部屋に響いていました。]
(500) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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─独りの部屋─
…ただ、いま。
[それは丁度、この村から小さなヒーローが 理由も告げずに旅立った日のことです。 帰宅した私は、いつものように小さく帰りの言葉を溢しました。
しんとした部屋は、何も返してくれません。
お父さんとお母さんは、何処へいってしまったのでしょう。 夜になっても、次の日になっても、更に次の日が来ても。 両親は帰ってきてはくれませんでした。
──二人は、私のことが大嫌いだったから。
それから私が帰る家は、いつだって独りきり。 いつだって、こうして独りきりなのです。]
(516) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[声が出なくなったのは。 喉を抑えるようになったのは。
この頃からだということを、誰が知っているでしょう。]
(520) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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─宿屋─
[暫く泣いて喚いて、やっとそれが落ち着いた頃。 私の耳に届く声がありました。>>512 重くだるい体を漸く動かし、私は見知らぬ一室から 知っている景色をたどって、裏の勝手口へと辿り着くでしょう。]
………、…。
[勝手なことではありましたが、勝手口の扉を開きます。 声には勿論聞き覚えがあったからです。 それは、集会場での話し合いがあった昨夜。 人々を導くように歌っていた、あの声。
戸を開ければそこには、マーゴットさんと そこに連れそうサイラスさんの姿があったでしょうか。
泣き腫らした目は前髪に隠せていて。 こんな時ばかりは役に立つものねと、駱駝色の髪を少し揺らしました。]
(525) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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あーら、奇遇なこと。 いつも守られているお姫様。
自分から食べられに来てくれたのかしら?
[くすくす、くすくす。 高く澄んだ声は、目の前の二人へと落ちました。
偽りの涙で腫らした瞼を抉じ開けて。 奥に光る真紅は、瞳孔を細めて獲物を見つめます。]
(*54) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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──見捨てられた、可哀想なあなた。
[それが誰と知らないから、容易く見捨てられ>>*43 得るものの為か、失うものの為か 犠牲に払われるであろう命の灯火>>*46 投げやりに放たれた、見捨てる言葉>>*37]
ああ、そうそう。 私もこの村の一人。
誰かわかるかしら?
[それでも少女に名前を告げなかったのは>>*52 ただの意地悪のつもりです。 隠す気など毛頭ありません。 誰かが口にすれば、それはそれとばかり。]
(*60) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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誰か、わかるかしら?
[そう、私は一体誰なのか。
私が、誰を殺すのか。
『知らない』と見捨てたのだから。 あなたに教えるつもりなんてないけれど。]
(*61) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[開く扉の向こう側。 それは騎士に護られる様な、お姫様の姿があったように思います。>>532 村では見慣れた二人、なのでしょう。 私もその微笑ましさに、少し日常が帰ってきた気がして。 短く、息を吐き出しました。]
「こちらこそ、ありがとう、たすけてくれて。」
[声なき声はゆっくりと紡ぎます。 口をはくはくと動かすだけでも、視力のない彼女には その些細な音は聞き取れるものでしょうか。 けれどそこに音がのらなければ。 彼女と会話をするのは、他の人よりも少しだけ難しいことにかわりありません。>>533]
「だい、じょうぶ。もうだいじょうぶです。」
[気遣いをくれる彼には、そう告げて。 私はそっと、マーゴットさんの掌を指先でつついて見せました。]
(543) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[掌を差し出してくれるようなら。 私は声のかわりに、そこへ『言葉』を落とします。]
「こんにちは。」
[何を話すべきなのかも、今はよくわかりません。 彼女が何を知っていて、彼女が何を知らないのか。 彼女には何が見えていて、何が見えていないのか。
だからきっとこうすることが。 普段どおりにすることが、何より一番なのだろうと。
そう、仰ってくださった方がいたから。>>361]
「あなたは、だいじょうぶですか?」
[ただ、心配するような文字を落としてしまったのは きっと私の不安が、そうさせてしまったのでしょう。]
(545) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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意地悪? ふふっ、そうね、その通り。
[それは歪んだ私には、褒め言葉にもなるものでした。>>*62]
そう、たった一人の部屋の中で カーテンも開けず、暮らしているの。
[よくわかったわね、偉いわと。 それもまた高圧的な態度なのでしょう。 くすくすと微笑めば、先ほどまでの『味方』の会話を なぞるように話し始めました。
独り言のようなものです。 つらつら、つらつらと。]
(*63) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[あの時の老いた男の口振りには気付いていましたが>>*38 私はその言葉にだけ、わざと何も返しませんでした。]
人を食らう人狼を見抜く術、 かくれんぼ、ねぇ。
いいんじゃない?
[何がいいのかまで口にしないのは これが独り言のようなものだからでしょう。]
素敵な『楽園』の為にも 見つけたら食べてしまわなくちゃいけないわ。
[まるで何も考えていないような言葉を落とします。 軽い調子には、軽い調子で。 耳につくのはころころと鈴の鳴るような笑み。]
(*64) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[声なき声は、サイラスさんへと伝わったようで、どこか少し安心しました。>>546 無理はするな、と何度も伝えてくれるということは やはり私は無理をしているように見えるのでしょう。
こくり、と。 力ない笑みと共に、一度頭を下げました。
ずっと泣いていられたら。 でも、ずっと泣いてなどいられません。 汚らしい嗚咽交じりに涙を流したということは オーレリアちゃんの『死』を、認めたということ。
誰かが、彼女を、殺したと、いうこと。
頭によぎるのは恐ろしい言葉。
『過ちは一族の手で──…』]
(564) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[そんな恐ろしい言葉を遮るように 突然、とても近い距離に顔を感じました。>>561 ぎょっとしたのは事実です、とても驚いたと謂う方が正しいでしょう。]
「ええ、しっています。 よくサイラスさんと一緒に居るのを お見かけしていますから。」
[指の文字が書きおわった頃でしょうか。 彼女から、触っていいかという問いが渡されて>>562 きょとりと、サイラスさんの方を向いてしまいました。
こくり、と一つ頷くと お節介な騎士さまはそれを伝えてくれたでしょう。
指先からのぼってくる、掌。 服や頬、唇にまで及ぶその手に、くすぐったさを感じながら。]
(575) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[ただ、駱駝色の下に小さな指先が訪れた時は>>562 一度怯えたように肩を跳ね上げました。]
…っ!
[ぎゅっと瞼を瞑り、その色を悟られぬように。 触って判るものではないと知りながら。 きっと呪われたこの色が知られないようにと。]
………、…──。
[それでも払い除けることはありませんでしたから 気のすむままに、私を触ることは出来たのだと思います。]
(581) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[それほど近くに来てから初めて。 私は、彼女の首元を彩る銀色の薔薇に気がつきました。
それは似合ってるよと、ちゃんと謂えなかった ドナルドくんから渡された薔薇の銀細工ととてもよく似ていました。]
っ 。
[ドナルドくんは何人もの女性に、そういった贈り物をする人ではないと思います。 だからどうしてそれが、その首元にあるのか。
思考は、嫌な方向に、向きを変え始めたのです。]
(582) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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あなたが持ってるの、それ。
[ちんけな銀の薔薇細工。 悪避けのつもりかしら、銀なんて。 古い伝承よね、狼人間には銀が効くなんて『逸話』。
まるで死を呼ぶ花のよう。 これを下げられた『人』は、次々に死んでいくの。 そんな物語があっても面白いわ。
私は首元を見つめながら、くすくすと嗤っていました。]
いいえ、なんでもないの。 気にしないでお姫様。
ああ、私たちのことなんて『視え』ないのだったかしら?
[くすくす、くすくすと。]
(*65) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[彼女の首に光る、銀細工。 彼女が、まさか。
だってこんなにも頼りない小さな指で何が出来るのでしょう。
(けれど獣に変化われば、容易いことかもしれません。)
見えない瞳で、何が出来るというのでしょう。
(たとえば本当は、見えていたとしたら。)
くるり、くるりと、傾いたところで。 声に漸く思考は引きずり戻されました。]
(609) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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「……ごめん、なさ、い。」
[跳ね上げた肩は別に理由がありましが この謝罪は、そのことに対してではありません。
強張った体を溶かすようにかけられた言葉。>>587 いつの間にかとられていた指先には、温かな瞼が触れています。>>586
オーレリアちゃんの為に泣いてくれた彼女が 『あんなこと』、出来るはずがありません。 どこか言い聞かせるようにして、私は首を振りました。 悪い考えを、振り払うように。
ただ、彼女の落とす「大好き『だった』」という言葉には どうしても、眉を下げることしか出来ませんでした。
既に過去形となってしまっている、その言葉に。 彼女が触れていた指先は、じわりと浮かんだ涙を感じることが出来たでしょう。]
(611) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[だって可笑しくて仕方がないのです。 涙が浮かんでしまうほどに、愉快で仕方がないのです。
死んだと判れば すぐにでも過去として処理してしまう、彼女(マーゴット)が。 すぐにでも過去として処理されてしまう、彼女(オーレリア)が。
可哀想ねと呟くのは、小さく。 『味方』にも届かぬ音で、唇だけを動かしました。
今宵、私に食べられるあなた(マーゴット)。 彼方が死ねば、みんなあなたを過去にするでしょうね。
それって、ああ、なんて。]
滑稽なのかしら。
(*66) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[まるで鸚鵡返しをするように、その言葉は聞こえました。 見えない彼女が落とすそれと。 話せない私が落とすそれ。 まるで重なったようにさえ思う言葉に 私は首を振って答えました。]
「いいえ、ごめんなさい。 瞳を『視られる』のは、苦手なんです。 汚い色を、しているから。」
[この色を知ることが出来ないとわかっていても、そう告げたのは 彼女の指先は、彼女の目のかわりなのだろうと思うからでもあり。 そんな風に、日常の会話を織り交ぜれば 謝らせてしまったことを、払拭できるかと思ってのことでした。 きっと言葉は、彼が素敵なお節介を焼いてくれたでしょう。
数歩、下がろうとする彼女の手を、私は捕まえて。]
(641) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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「その、首飾り。 大切に、して下さい。」
[銀細工がどういう経路で、その首を彩ったかは判りませんが。 それはドナルドくんがオーレリアちゃんに渡した きっと大切なものだったから。]
「似合ってますよ。」
[掴まえた掌に、そう、綴りました。 オーレリアちゃんには謂えなかった、その、言葉を。]
(642) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[もっと、しっかり考えなければいけません。 私は頭の中のどこか遠くで、そう考えていました。
これがもし、オーレリアちゃんの貰ったものだと仮定して その銀細工を首から提げているということは 持ち主がオーレリアちゃんと知る人には、私が犯人ですと看板を下げているのと同じこと。 彼女がとても狡賢く、それを見越して…という可能性もなくはありませんが そう思うに思えなかったのは、指先が彼女の瞼に触れていたからでしょう。
ならば、誰が?
村の人々の顔を。 そして集会所に呼ばれた顔を思い浮かべます。 漸くそこで、オーレリアちゃんすぐ近くにあった 黒く棚引く髪の主を、思い出しました。
長さままでも手にかけられるような、そんな『人』。]
(644) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[屈強な、例えば。 いつも、喧嘩をしているような、人。 誰かを攻撃しなれている、人。
浮かんだのは、自警団の一人。
誰も寄せ付けないようでいて いつも誰かの傍にいる、そんな人。
彼なら夜の間に。 見回りをしているフリをして。 オーレリアちゃんも、長さまも。
手にかけることが出来たのではないでしょうか。]
(649) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[それは何の確証もなければ、ただの妄想に過ぎません。 けれどその思考は、思いは。
疑惑の種となり、私の心にそっと落ちていきました。]
(652) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[暫くしてでしょうか。 宿屋には、本来いるべきであろうその家に住まう顔が戻ってきました。>>608>>650
そしてグレッグくんの口からは、恐ろしいことを聞いたでしょう。 『投票』などという言葉を。 そしてその場に残っていたみんなに、別れを告げ。 たった一人の家へと、帰ります。 もう陽は、とっぷりと沈んでいました。
その『投票』が行われるとするならば。 私がそこに記すのはきっと──**]
(657) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[幼い彼女とすれ違うことができたなら。 私は醜い唇を、ニタリと歪ませて見せたでしょう。]
ごきげんよう?
[別れ際にそんな挨拶を落としたのは 意地悪な私が、また意地悪に。 声の正体を教えるためでありました。]
(*67) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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