人狼議事


278 冷たい校舎村8

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【人】 鉄血の福音 セイカ


 だけど、あの、しおちゃんの作った校舎で、
 色んなこと考えたし、
 一度、本当に死んじゃったし、
 ……怜を置いて死ねないなって思ったし、
 向き合う覚悟、決めた。

 それで、両親に打ち明けて、
 出版社にも、事情を説明したんだ。
 なんとか、許してもらえた。
 ……いろいろ、条件を出されちゃったけど。
 だから、ごめんね、怜。

[ 情けない笑みを誠香は浮かべた。
 カプチーノに口をつける。
 くまさんは無残なことになった ]

(1054) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 これで、怜も、共犯。
 今話したこと全部は、
 絶対に漏らしちゃいけない秘密なんだ。
 それが、出版社の出した条件の一つだから。

[ 馬鹿みたいだよねえ、と自嘲の笑みを浮かべながら、
 出版社の出した条件を伝える。
 売れるための美談にすること ]

(1055) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……ある意味、僕にとっても都合がいいけどね。
 本当のことなんか発表したら、
 バッシングで僕死にそうだし。
 でもこれで、僕はまた、
 新しい嘘をつき通さなきゃいけなくなったってわけ。

[ 全部話し終えたタイミングで、
 カプチーノの入ったカップは空っぽになった。
 空っぽになったカップをしばらく眺めて、
 はあ、と誠香は大きくため息をつく。
 それから、顔を上げて、微笑んで。
 軽蔑した? って、聞いた* ]

(1056) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話 ――

[ 軽蔑した? って聞きながら、
 肯定されたらどうしようと思っていた。
 否定の言葉を期待しながら、
 虫のいいことを考えているなと思う。
 だって、誠香だったらきっと軽蔑する。
 全部自滅の自業自得じゃん、と思ってしまう。

 それなのに、返ってきたのは
 思いがけない感謝の言葉。>>1077
 誠香は思わずきょとんとして、
 それから意味を理解すると苦笑した ]

 ……お礼を言うことじゃないよ。
 僕の嘘に、巻きこんじゃったのに。

[ 頭を撫でる手に、
 怜は僕に甘すぎだ、なんて思う ]

(1117) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 感想を伝えられたことは確かになかった。>>1079
 あの雪の日に、
 初めて読者だったことを知って驚いたくらいだ。
 だから誠香はうんと頷いて、
 僕は、と言った ]

 僕は、そのことに感謝してたよ。

[ 正直、知り合って間もない頃に小説の話をされていたら、 仲良くなれたか怪しいとすら思う ]

(1118) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 初めて怜から聞く兄の本への感想に、>>1081
 誠香は目の奥が熱くなった。

 兄は優しい人だった。
 兄は、優しい文章を書く人だった。
 
 誠香は、兄が好きだった。
 兄が書く文章が好きだった。

 そう、兄に才能がないなんて、そんなはずなかった。
 そのことを、誰よりも誠香は知っていたはずだったのだ ]

(1119) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ うん、うん、と涙をこらえながら、
 誠香は相槌を打っていたけれど、
 ファンレターを送っていた、と聞いて>>1082
 ぽかんと口を大きく開けた。
 そんなこと、知らなかった。
 全然、気づかなかった ]

 なにそれ……知らない。
 うそ……まじで?

[ ファンレターは、もちろん全部読んだ。
 大切に取ってあるけれど、読むたび誠香は胸が痛かった。
 その感想を受け取るべき人は、誠香ではなかったから ]

(1120) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ だから、兄は誠香を恨んでいない。>>1083
 その言葉に、表面張力ぎりぎりだった、
 誠香の瞳の涙が、とうとうあふれてしまう ]

 そう、かな……?
 おにーちゃん、許してくれる、かなあ……?
 僕……僕、おにーちゃんのこと、好きだった!
 大好きだった!
 おにーちゃんに才能がないなんて、
 ひどい……ひどいうそついた!
 それでもっ、許して、くれる、かなあ……?

[ きっと誠香は涙でぐちゃぐちゃで、酷い顔をしている。
 両手で顔を覆ったけれど、
 指の隙間から涙があふれて止まらない。
 墓参り、という言葉に、>>1084
 声にならずうんうんと頷いた ]

(1121) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 思い出したのは、あの校舎でのこと。
 あの時誠香はわんわん泣く怜を慰めたけれど、 
 今は完全に立場が逆転していて。
 きっと今、誠香はとてもブサイクだ。

 こんな恥ずかしいとこ見られたら、
 女だったら嫁にいけないとこだった。>>2:52

 そんな言葉を思い出したタイミングで、
 怜が何か言った>>1085 ]

 いやそれは気が早すぎだろ!?

[ 食い気味でツッコんだ誠香はきっと悪くない。
 驚きのあまり涙も止まっちゃったよ!!* ]

(1122) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― ニセモノ作家の進む未来 ――

[ 誠香の書いた、最初で最後の小説が世に出た。
 出版社の力の入れようはそれはもうものすごく、
 今まで世間を欺いていたことを告白する自伝的小説、
 という内容も世間の注目を集めた。
 どうやら本当に映画化の話まであるらしい。

 嘘が真実になっていく現実を、
 誠香は黙って受け止めていた。
 誠香はそれだけのことをしたのだし、
 その道を選んだのは、誠香自身だ ]

(1123) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 最初で最後の小説、という約束だった。
 これで作家は終わり。そのはずだった。
 ふつーの大学生に戻ります!
 
 ちなみに進学先は海星大学だ。
 国公立への進学はやめた。
 もともと、そこを第一志望にしたのは、
 そこが兄の入学した大学だったからだ。
 兄の陰を追いかけるのは、もうおしまい。
 あと、美貌の彼氏に群がる女どもを
 ちぎっては投げちぎっては投げするためには、
 やっぱり近くにいたかったので。

 そうしてふつーの大学生になった、はずだったが、
 出版社は諦めが悪かった。
 誠香の書いた小説が売れたので、欲が出たらしい。
 暴露本みたいなものだから話題になっただけだよ、
 と誠香は思っているのだが ]

(1124) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ その日も、出版社に呼ばれていた。
 出版社あてに届いたというファンレターは開封済みで、
 批判的な内容の手紙は弾かれたのだろうなと知れた。
 正真正銘誠香の小説に宛てられた感想の手紙だ。
 ありがたいとは思うけれど、
 まだどこか、現実味がないというか、
 信じられないような気持ちでいる。
 ……本当だったとしても、あの小説の内容は、
 誠香が一生つき通す嘘なのだけど ]

 「あと……そうそう、これ、見てください」

[ 相変わらず誠香はエゴサはしない。
 きっと誠香のついた嘘への批判なんて、
 山ほど出てくるだろうし。
 受け止める勇気は正直なかった。
 受け止めようとしたら、ごめんなさいと叫びながら、
 今度こそ死にたくなってしまいそうだ ]

(1125) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


[ 出版社の人が示したディスプレイに、
 気のない顔を向けた誠香は、
 目に飛び込んできたものに大きく目を見開いた ]
 

(1126) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ それは、CG作品だった。
 重苦しいフクロウの幻影がほどかれて、
 その中から翼を広げた白鳥が出てくるような>>733 ]

 「このCG描いた子、福住さんと同い年らしいですよ。
  それで……」

[ 出版社の人が何か言っていたけれど、
 誠香の耳には届いていなかった。
 食い入るようにディスプレイを見つめる誠香の目から、
 ぱたぱたと透明の雫が零れる ]

(1127) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 怜があの世界から持ち帰った何枚かの写真。>>75
 その中に、深緑色のフクロウを描いたCG作品を>>5:56
 撮影したものは含まれていただろうか。>>5:256 
 見たことがあればすぐにわかったし、
 見たことがなくても、同い年のHN『Hanon』の名に、
 きっと誠香は察しただろう。
 あの時は、気づけなかったけれど。>>0:1192
 察したというより、きっとそうだと信じた、という方が
 正しいかもしれない ]

(1128) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……ひとつだけ、書いてみたいお話があります。

[ 涙を拭った誠香は、顔を上げて出版社の人間を見つめた。

 悩みを抱えた人々が、自らの悩みと向き合いながら
 仲間と手を取り合って前に進んでいく物語。
 それなら、書けるかもしれないと思った。
 それなら、書いてみてもいいと思った ]

 ひとつ、条件を出してもいいですか?
 表紙のデザインを『Hanon』さんにお願いしたいです。

[ 作者と同い年の若手デザイナーが表紙を手掛ける。
 出版社の好きな“話題性”という意味でも、
 悪くはないはずだ ]

(1129) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 おにーちゃんと違って、私には才能なんか、ないけど。
 それでも、作家になったよ。
 きっと一生、おにーちゃんには敵わないけど。
 

(1130) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



[ 真実になってしまった大きな嘘を一つ胸に抱えたまま、
 白鳥はもう兄のいない未来へと羽ばたく** ]
 
 

(1131) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話? ――

[ 誠香は知る由もないことだが、
 あれが“ごく自然な流れ”で
 “遠回し”のつもりだとしたら>>1132 
 怜の直球って何だろう。
 知る由もなくてよかった。
 知ってたら戦慄を禁じ得ないところだった ]

 早いよ!?
 僕たち、まだ高校生だし!
 これから大学生! 学生! が・く・せ・い!!

[ 未来を見据えてくれている、というのは、
 嬉しくないわけではないのだが、
 それよりやっぱり
 「気が早すぎぃ!」という気持ちが勝るのは
 仕方のないことだと思う ]

(1137) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ こんな展開、予想していなかった。
 誠香はずっと隠してきた秘密を打ち明けるつもりで、
 それは、怜以外には絶対聞かれてはならないことで、
 だから落ち着いたこの店を選んだのに。
 まさか迷惑行為になるほど
 自分たちが騒ぐ羽目になるなんて、
 思ってもみなかったのだ>>1134 ]

 すみませんすみません。

[ まだ泣きはらして赤い目元を
 ハンカチで誤魔化し(誤魔化せてない)ながら、
 ぺこぺこと頭を下げて、お店を出る羽目になった ]

(1138) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……まあ、このお店、ちょっと遠いし。

[ 絶対知り合いには会わないように、遠めの店を選んだ。
 だから、行きつけにするには少し不向きだ。
 未練がましく店を見つめる怜に>>1135
 誠香はそう言って笑う。

 場所変えよっか、という言葉に少し驚いたように瞬いて、
 それからふにゃっと笑みを浮かべた。
 これで解散、ではないことが嬉しくて ]

(1139) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



   ……って、これじゃ、デートじゃん!
   僕、デートじゃないって言ったのに!**
 
 

(1140) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― パフェの話 ――

 なにやってんの喜多仲!
 甘いもの好きって言ったじゃん!
 その程度でギブなど許されんわ!
 食え! もっと食え!

[ いつの間にかパフェ攻略はスポ根と化していた。
 ソファに沈んでいる喜多仲に
 容赦なくツッコんだ。>>963
 なんだよローズティーって。オシャレか!>>962

 マカロンを摘まんでいるまなには何も言わない。>>-919
 誠香は基本的に女子には甘い ]

(1236) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 何のことだと!?
 一から十まで説明してやろうか!?
 あの場違い感半端なかった

[ 辰美の雄姿を! とか言ってやろうかと思ったが、
 がっつり皿に取る姿を見て途中で止めた。>>950
 無事の情けである(?) ]

(1237) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うん、美味しい!
 だからこそ美味しい間に食べ切らないとね!

[ にこにこしながらパフェを平らげていく心乃には>>1167
 そう頷く。
 そう、美味しいのだ。
 だからこそ、アイスが溶けてまじりあい、
 すべてがでろでろになって見た目も味も台無しになる前に
 なんとしても完食せねばならぬのだ。
 心乃のパフェのお供のドリンクは見なかったことにした。
 あれはさすがに誠香の理解を超えている ]

(1238) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 阿東は頼りにならないなあ、と、
 ちまちまと食べる姿に>>944
 誠香は割と失礼なことを考えていた。
 まさかパフェ会を呼びかけた本人が
 甘いものが苦手だなんて>>1184
 夢にも思わなかったのだ。
 ちょっとは連城を見習えよ! という気持ち。>>952
 嬉しそうに食べる姿は気持ちがいい。なんか癒される ]

(1239) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 さすがここのん……!

[ そんな阿東だったが、心乃に勧められて>>1168
 やる気を出したようだった。>>1185
 そうか、これが北風と太陽……!
 北風のような己の対応を思い返し、
 誠香はちょっと反省した ]

 喜多仲ならもっと行けるって!
 僕、信じてるから!

[ にこっ☆
 心乃を見習って太陽っぽく振舞ったつもりだったけれど、
 絶対なんか違う* ]

(1240) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 花火大会 ――

 自分が招集かけといて遅刻するとはいい度胸だな!
 アウトだ! 完全にアウト!

[ あの冬からちょっと伸びた髪を後ろでまとめて、
 誠香は仁王立ちしている。
 チョー重い、と示された
 ラムネがたくさん入っているらしい袋に>>1383
 あの校舎で、教室に食べ物を運んでいた喜多仲を
 思い出した ]

 今日は腕もげるー! って言わないんだな。

[ 仕方ない。ラムネに免じて許してやろう、
 なんて偉そうに。
 だって仕方ない。こうして集まると、
 誠香はどうしたって
 テンションが上がってしまうのだもの ]

(1420) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 橋の上でみんなで花火を見た。>>1387
 やべー! とはしゃぐ喜多仲に、>>1388
 いつもならうるさいこれ食べてろ! と
 飴の一つでも投げつけるところだったけれども、
 今日は花火の音の方が大きくて、
 そんなに気にならなかった。
 ……嘘。誠香も同じくらいはしゃいでいた ]

(1421) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 次々に打ちあがる花火を眺めながら、
 ぷしっとラムネのビー玉を押し込む。
 ……と、

 ぶしゃああああ、とラムネが噴き上がってきて ]

 喜多仲ああああああ!!

[ そりゃがたがたした地面を走って持ってきたら
 そうなりますよね。>>1382
 花火の音をBGMに、
 お約束の展開に誠香の怒声が響くのだった。
 ラムネ噴きこぼれるけど許す? ナンノコトデスカ** ]

(1422) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

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