人狼議事


278 冷たい校舎村8

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【人】 鉄血の福音 セイカ


 地雷があってもさ、大人な対応できればいいんだけどさ。
 僕はそういうのも苦手だから。
 迷惑かけてるって自覚はしてる。
 でもありがと。
 そういう風に言えちゃうところも
 辰美のいいところだと思うぞ!

[ ふつーに好きと言ってもらえるのは嬉しいが、
 あの喜多仲ですら詫びに来たくらいだ。
 僕って相当やばく見えてるんだろうなあ、と
 自覚しているけれど改める気は以下略。
 
 自分は無表情の癖に表情指南をしてくれた
 辰美の指導の通り、怒っておく ]

(529) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そんな感じだなあ。
 今でも問題だって本当に思ってるのか、
 正直わかんないや。

 僕に指摘されて問題だって気づいたのか、
 僕が意味わかんない、ってなったから、
 とりあえず焦ってるだけなのかわからない。

 デートの隠し撮りされた人の話をしたら、
 自分だって言いだしたから、
 デートって認識、あったんじゃないかな。

[ 辰美はフォローしようとしているが、>>502
 呆然から怒りに移行した誠香の気はなかなか収まらない。
 ああもう、ばーかばーかと罵倒してしまいたい ]

(530) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 無……?

[ ちょっとだけ見てみたいと思って慌てて思い直した。
 深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
 なんか違う気がする ]

(531) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ならいいんだけど、と息を吐きだす辰美に、>>504
 そりゃそうだよ、と誠香は笑った ]

 僕にだって、氷室は大事な友達だし。
 そんな簡単に諦めるわけないじゃん。

[ 正面からぶつかって、もし駄目になったら、と思うと 
 なかったことにした方がいいんじゃないか。
 そんな臆病な選択肢が出るくらい、
 誠香にだって大切だ ]

 そうなんだ。ちゃんと話した方がいいよ。
 話せないこともあるだろうけど、
 それは氷室の中でまだ整理がついてないってだけで、
 氷室が辰美のこと、信頼してないってことじゃないよ。

 おー。辰美と一緒なら心強いな。
 僕たちって本当に友達思いだよな!

[ お父さんっぽい……と思ったのは内緒だ ]

(532) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 罵倒の許可も出た。わあ、お父さん頼もしい!>>505 ]

 ヤキ入れた!?
 まじか。頼もしすぎるだろ。
 よーし。

[ とてもやる気が出た。素直で単純なので。
 落ち込んでいたのが嘘のように、
 闘志がわいている誠香とは裏腹に、
 なぜか辰美は固まっている>>506
 ああ、なんだレンアイの話ね ]

 ナンパ成功率100%とか言ってたけど、
 好きな子に好かれなきゃ意味ないとも言ってたな。

[ 出会えないんだから仕方ないね。どこにいるんだろうね ]

(533) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そんなことを考えていた誠香に、
 思わぬ火の粉が飛んできた。>>508
 まさか辰美の口から運命の人なんて言葉が出てくるとは
 思いもよらなかった。言い出したの誠香だけど ]
 
 運命の人なんて大層なもん、わかんないよ。
 びびびって来るのかな? 経験ないなあ。

[ テレパシーもなければ、
 ビビっと電気が走ったりもしません。
 ぴぴぴもびびびもありません ]

(534) 2020/06/21(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ これ内緒な? と苦笑して、人差し指を立ててみせた* ]

(535) 2020/06/21(Sun) 23時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/21(Sun) 23時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 夜 ――

[ 辰美との内緒話のあと(ウルトラレアな笑顔を見た!)
 シャワーを浴びてから、保健室に戻った。
 途中、誰かに会えば、おやすみーと挨拶をして。
 保健室で眠る前、女の子二人だけになっちゃったね、
 なんて紫織と話した。
 購買での一件はまだちょっと触れられなくて、
 別の話題を振る ]

 帰ったら、みんなで千夏ちゃんに
 メイク教えてもらおうって
 まなっちと話してたんだよ。

[ そんなことを話して、眠りについた ]

(628) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 朝 ――

[ ジャージから制服に着替えて、
 身支度を整えて、保健室を出る。
 足が向かうのは購買だ。
 甘いメロンパンと微糖のコーヒーを買って、
 これが今日の朝ごはん。
 毎朝和食だったけれど、たまには悪くない。
 なにより、お手軽だ。
 いつもなら迷わず手に取るカフェオレは、
 なんとなく選べなかったけれど。

 学校に泊まるようになってもう3日目。
 なんだか少し慣れつつあるような気がする。
 このまま、ずっと続いていきそうな、
 けれど、そろそろ誠香の順番が来そうな、
 何とも言えない感覚がする ]

(629) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕がここにいる意味が、何かあるのかな。
 意味があるとしたら、なんだろう……。

[ マネキンと交代したクラスメイトと、
 まだ人間としてここにいる誠香。
 その違いが誠香にはわからない。
 誠香がここにいる意味があるとして、
 “文化祭”の演者として、
 役目を果たせているのか、誠香にはわからない ] 

(630) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 朝ごはん、どこで食べよう、と誠香は思って、
 購買の近くの適当な空き教室に入る。
 扉を閉めたことに、深い意味はなかった。
 単なる癖みたいなもの。
 いただきますと呟いて、ばりん、と封を開けて、
 メロンパンにかぶりつく。

 その時――――――――――スマートフォンが、鳴った ]

(631) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……え? あれ?

[ ずっと圏外だったのに。
 ここは現実じゃないはずなのに。
 目を丸くして、誠香は、
 ポケットからスマートフォンを取り出す。
 鳴り続けるスマートフォン。
 そこに、表示されている名前は ]

(632) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 …………!

[ さあっと血の気が引いた。
 きっと今、誠香の顔は紙のように白い。

 スマートフォンは、圏外のままだった。
 圏外のままなのに、着信していた。
 表示されている名前は、出版社の担当の人だ。
 どうして。なんで。意味が分からない。
 だって、ここは誰かの頭の中で。圏外で。
 それなのにどうして。

 電話をとれずに固まっていると、
 呼び出し音は、やがて留守番電話に切り替わる]

(633) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 「次回作の進捗はいかがですか?」
 「そろそろ執筆を再開してもらえないでしょうか?」
 「できれば高校生の間にもう一冊」
 「読者も待っているんですよ」
 「あ、こちらに届いてるファンレター、
  またそちらに送りますね」
 「福住さん福住さん福住さん」
 「まだですかまだですかまだですか」
 「早く早く早く早く早く」
 「新作を新作を新作を新作を」
 「書け書け書け書け書け書け書け書け」

(634) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うわああああああああっ!

[ 悲鳴を上げて、誠香はスマートフォンを放り投げた。
 硬い音を響かせて床に落ちたスマートフォンは、
 それでも壊れたように原稿の催促を繰り返し続ける。
 書け! 書け!! 書け!!! 書け!!!! ]

 ごめんなさい! 書けません! 書けないんです!
 僕は、違うから! ニセモノだから! 無理です!
 ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!

[ ガタガタとみっともなく震えて、
 首を横に振りながら叫ぶ誠香の目の前に、
 ひら、と何かが降ってきた。
 一枚、二枚、三枚、
 ひらひらと舞う白い長方形は、
 よく見ると白紙の原稿用紙だった ]

(635) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あああ、ああ……!

[ 降ってくる。降ってくる ]

(636) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ ひらひら ]

         [ ぱらぱら ]

                    [ ばらばら ]

(637) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



       [ どさどさどさどさっ! ]
 
 

(638) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 おにーちゃん、ごめんなさい。
 おにーちゃんには、才能がありました。
 おにーちゃんは、作家になれる人でした。
 

(639) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 嘘をつくつもりなんてなかったんです。
 おにーちゃんの夢を応援していたんです。
 本当の本当です。
 

(640) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 それなのに僕は、
 イライラをぶつけておにーちゃんを傷つけました。
 しかも、自分がちょっとでも楽になるために、
 おにーちゃんの才能を疑いました。
 おにーちゃんに才能がなければいいと思いました。
 

(641) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 その上、こんな死に方をするなんて。
 これじゃまるで、僕の一番の悩みは、
 おにーちゃんの残したお話がなくなっちゃって、
 僕は作家じゃなかったって
 ばれることみたいじゃないですか。
 結局僕は、おにーちゃんのことより、
 自分のことばっかり考えてるみたいじゃないですか。
 

(642) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そんなつもり、なかったのに。
 そんなつもり、ないのに。
 そうだったのかな。
 そうなのかな。
 そうなのかなあ……?
 

(643) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 そうだとしたら、やっぱり、
 みっともなくて、恥ずかしくて、
 僕はとても生きていけない。
 

(644) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


        ごめんなさい。
        ごめんなさい。
        ごめんなさい。
 

(645) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 父さん。
 母さん。
 本を読んでくれた人。
 みんな。
 みんな、ごめんなさい。
 

(646) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 真っ白の原稿用紙が、どんどん、どんどん。
 もがいても、もがいても、上から上から降ってくる。
 溺れてしまう。

 視界を埋め尽くし、
 部屋中を覆いつくし、
 そして ]

(647) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



[ このまま雪景色に溶けて、消えてしまえるなら>>0:27 ]
 
 

(648) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 雪ではない、けれど確かに白いものに、
 誠香は埋め尽くされて、押し潰されて、
 そして見えなくなりました。
 めでたしめでたし? ]

(649) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― AM8:50 ――

[ 購買にほど近い空き教室が、すりガラス越しに
 天井まで白い何かで埋まっているのが見える。
 扉を開けたいなら、気を付けて。
 真っ白な原稿用紙が、
 雪崩のように廊下まで崩れてくるでしょう。

 教室の中は、机も椅子もありません。
 食べ物も飲み物も跡形もなく消えています。
 そこにあるのは、ただ白紙の原稿用紙だけ。
 ああでも、原稿用紙を根気よく掘り返せば、
 うつ伏せに倒れた状態でへしゃげたマネキンが
 見つかるかもしれませんね。

 けれど、このマネキンのために、
 そこまでする価値はきっとありません。
 それはただの嘘つきなニセモノのなれの果てですから** ]

(650) 2020/06/21(Sun) 23時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

2020/06/22(Mon) 00時頃


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