231 自由帳の中で、僕たちは。
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━朝・寮の自室━
[朝。スマートフォンのアラームを止めた俺は、放課後にも新たなメールが来ていたことに気づいた。 もう少しこまめに確認すべきだなあと思いながら、目を通し。]
……うわ。
[うちの後輩が可愛い。 思わず左手で顔を覆ってしまう。 ダケとキノコをかけてるのもいいセンスしてると思いながら、迷いなく返事を書いて送信した。]
(0) 2017/12/22(Fri) 01時半頃
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[古雅にメールを送ってから、まだ返事をしていない二つのメールを読み返す。 とは言え、友田からのメールには「またメールするね」とあるので、今は俺から送る必要はなさそうだ。 責任って具体的にどう取ればいいんだとか、自分の好みが解らないなんてこともあるのか……とかは思ったが。
入江のメールは相変わらず面白い内容で、絶世のイケメンの顔文字の絶妙さがなんとも言えない感じだ。 俺からも何かインパクトのある画像を送りたいと思い、昨日から写真のネタになりそうなものを探しているのだが。 まだこれといったものが見つかっていなかった。*]
(1) 2017/12/22(Fri) 01時半頃
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━始業前・図書館━
[花の名前、誰か知ってただろうか。 自由帳が気になった俺は、教室に行く前に図書館に寄った。]
おはようございます。 ──え、カランコエ? 初めて聞く名前です。……はい。ありがとうございます。
[浅見先生が、あの花の名前が分かったと教えてくれる。 自由帳で答えを知りたかったなと思いつつ、いやそれは先生に対して失礼な考えだろと思った。]
……ちょっとだけ、いいですか? 中。 はい。すぐです。
[パッと見て、教室に行こう。 カランコエという名の花とノートのある場所に行き、パラパラとページをめくる。]
(5) 2017/12/22(Fri) 02時半頃
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[雪合戦がしたいらしい、いかにも古雅っぽい書き込みには、雪だるまが見たいというFや、字が綺麗だから偽物だと指摘する書き込みが集まっていた。 多分ささみだろう人の絵で、笑顔の猫が描かれていたことにはホッとする。 そして更にページをめくり。]
……あ。 たくさんの小さな思い出……幸福を告げる……。
[自分が尋ねた花の名前について、答えてくれる人がいた。それに、花言葉まで。嬉しい。 この女子っぽい字は、多分トーコさんだろう。他の箇所も見ると、雪が好きらしい。 休校になる天気じゃなかったなあと思いながら、ちらりと窓の外を見て。 視線をノートに戻し── ]
(6) 2017/12/22(Fri) 02時半頃
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…………え?
[「俺も土岐さんみたいになりたかったです」 そう、俺の短歌の下に書いてあった。]
なんでだ?
[他の人は、「わかる」とか「うらやましい」とか書いている。 わかるのか。そうなのか。そういうものなのか? ……俺には、全然わからない。
だって、おかしいだろう。こいつ何歳だ。生徒じゃないのか。 「なりたい」ではなく「なりたかった」という書き方に、俺は酷く不安な気持ちになる。考えすぎだろうか?
何か書こうとしたが、やめる。 これを書いたやつの気持ちが全然わからないのに、分かったようなことを書いたって仕方がない。 それにもう、時間がなかった。自由帳を閉じて、浅見先生に挨拶をしてから図書館を出た。*]
(7) 2017/12/22(Fri) 02時半頃
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━授業中・教室━
[授業を受けながら、いや、半分くらい聴けていない状態で、俺は自由帳の 「ライ」が書いたことについて考えていた。
俺みたいって、なんだ。俺というか、自由帳の俺はほぼ短歌しか書いていないが。短歌を詠みたいならそうすればいいじゃないか。いや、そういう考えが人を傷つけるのだろうか。それに、何か違う気がする。
少し考えを巡らせて。友田から、「これが好きだって言えるのはかっこいい」という風な話を聞いたことを思い出す。>>0:87 あの時は、俺は解らないながらも「そういうもんか」と思った。 友田とライで大きく感じ方が異なるのは、友田は「言いたい」と先のことについて考えていたからだろう。
……自分の好みが解らないと書いていた友田なら、ライの言葉やそれに同調する言葉も、「わかる」のだろうか。]
(12) 2017/12/22(Fri) 03時頃
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[授業中なのに、ポケットの中に手を入れてしまう。 取り出したスマートフォンを机と体の間に置いて、しばらく人差し指が画面の上でさまよっていたが。 何をどう尋ねたら良いか解らなくて、結局それは机の中に押し込んだ。**]
(13) 2017/12/22(Fri) 03時頃
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━休み時間・教室━
[一限目が終わり、俺の頭は多少冷静になっていた。 ライの言葉に不安を感じたのは、やっぱり俺の考えすぎで。単に俺の短歌を褒めてくれるつもりで、あんな風に書いたのかも。 「なりたい」だと願望だが、「なりたかった」なら「今は違う」ということだ。それだけのことなのかもしれない。]
…………。
[あのページに、俺はなんて書こう。無難に「ありがとう」か? 俺がわからなかった色々については黙って。それで終わる話だろう。 けど。]
(21) 2017/12/22(Fri) 14時半頃
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━休み時間・教室━
[入江がいない教室は、いつもより静かだ。ここ数日友田の姿も見かけないから、余計にそう感じる気がする。 教室内を眺めながらそんなことを考えていた時、スマートフォンが振動した。 急いでポケットから取り出すと、友田からの返事。前の休み時間、変な質問メールを送ってしまったのだ。ちょっとドキドキしながらメールを読む。]
………………。
[すごい。わかりやすい。
共感という種類ではないが、頭で理解できる。 前に話を聞いた時、「よくわからないけど、そういうもんなのか」で済ませていた自分を後悔した。 はーっと安堵の息をついてから、返事を書く。]
(48) 2017/12/23(Sat) 16時半頃
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━昼休み・食堂前━
[急にカレーうどんが食べたくなって、今日は食堂で昼食を済ませた。 いつだったか自由帳で、「食堂のカレーうどんは具が少なすぎる」という書き込みがあったが、俺としてはダシが入ったカレーとうどんのコンビが良いのであって、具はオマケという意見だ。 まあ、そんな長々とした主張は書かなかったが。「俺は好き」くらいは書いたかもしれない。
食堂を出た辺りで立ち止まり、風邪で休んでいる入江にメールを書く。 癒し系の写真でも送れればいいのだが、そんなタイミング良く癒し系の何かに出会えたりしない。 窓の外を見ると、寒い中でも健気に小さな花をつける野草などが見つかるが。ああいうので癒されるかどうかは人によるだろう。 もっと入江のことをよく知っていれば、こういう時に迷わなかったかもしれない。 友田とのメールの時にも思ったが、人との関わりに積極的でなかった自分の行いを後悔した。
結局、送る文面は最低限だ。]
(49) 2017/12/23(Sat) 17時頃
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[入江にメールを送ってから、まだ返事をしていない古雅からのメールを読み返す。]
欲しいものか……。
[意外と思いつかない。欲しいもの自体はあるが、リクエストに適したものとなると難しかった。 正直に言えば「無事進級した」との報せが欲しいが、さすがにそれは空気を読まなさすぎるって俺だってわかる。
返事を保留にしたまま、図書館に向かった。]
(50) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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━昼休み・図書館━
[もう一度読んで、何か書けないか考えてみようと思い。自由帳を開く。 雪だるまが8体描いてあった。 8体目はちょっと描き方などが違うように見えるが、描き足されたものだろうか。
「もよう雪」ってなんだ? あ、模様が雪のようで綺麗ってことか。小さくて判断に迷うが、セリフは古雅の字のような気がした。模様くらい漢字で書いてくれ古雅っぽい字の人。 ノートの中で雪だるま作りとか、可愛い人達だなと思いながら残りの書き込みを見て。>>36]
(51) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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うわ…………。
[思わずそんな声を漏らしてしまう。 うちの後輩が可愛い。
人違いの可能性もなんて考えは吹き飛んでしまう。人は信じたいものを信じる生き物だ。
それにしても、ああ、駄目だこれは。俺はもうこの自由帳を見るべきではない気がしてきた。まるで覗き見や盗聴ではないだろうか。 そう罪悪感を持ちつつも、まだ見続けたいとも思ってしまうので困る。いっそ、古雅に事実を明かして謝った方がいいかもしれない。
どうするかは、一度置いておく。 もちろんアイデアなんて書けるわけがないので、口元が緩みそうになるのを落ち着かせてから書き込みをさかのぼった。]
(52) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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[土岐みたいになりたかったというライや、得意なものや好きなものがあるやつが羨ましいという匿名や、短歌や絵がかけるのうらやましいというFの書き込みを読み返す。 しばらく考えてから、ペンで短い言葉を書く。]
(53) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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ありがとう。 土岐宇佐一
(54) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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[結局、午前中に考えた通りのことしか書けなかった。 けれど、これでいいんだと前向きに考えられた。自由帳という場の、向き不向きというものもあるし。
もしもライが早々に何かを諦めてしまっているのだとしたら、自由帳を介さない近しい誰かが話を聞いてやってくれたらいいなと思う。
匿名の誰かは、もう少し自分に自信を持てたらいいのになと思った。ああ、もしかしたら、人の良いところにばかり目を向けてしまうのかもしれない。 だって、やさしいやつが羨ましいという人が、やさしくない訳がないから。
自由帳を閉じると、カランコエの鉢のサンタクロースをちょっとつついてから、図書館を出て行った。**]
(55) 2017/12/23(Sat) 19時頃
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