204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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― 12月24日 ―
[一晩寝ずに取り組んだ。 プレゼントは、抱きしめられるくらいの大きさの ふわふわもこもこ、うさぎのぬいぐるみ。 白い毛並みに、首元にリボンを巻いて出来上がり。
初作品にしては上手くできたから。 既製品を示すタグがないのを除けば、購入したものに見えると思う。
悩んだけど。 俺が気持ちを込められるもの>>2:112>>2:123 他に思いつかなかったから。
ラッピングして、紙袋に入れれば、 そろそろ出かける時間。]
(21) rito 2016/12/20(Tue) 22時半頃
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[――――かくれんぼは俺の方が得意だった。
ニモには決して俺を見つけられない。
俺は君をずっと見ていたから。 君がどこにいるか知っているんだから。 隠れるのなんて簡単なんだ。
……知ってたよ。 好きな人がいるってこと。]
後悔は、してないんだ。
[多分、だけど。 直接会えばわかると思うんだ。 君が好きなのは誰かって。
それが、俺の長い思いに決別すべき時。]
(22) rito 2016/12/20(Tue) 23時頃
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[視線を少しだけあげる。 戸棚の上に置いてあるぬいぐるみは、お気に入りだった。>>0:103 大好きな女の子に貰ったものだったから。>>1:257
君がくれたから、ぬいぐるみも好きになった。 手芸もほつれていく姿を見るのが忍びなかったから、覚えた。 ……きっかけはそうだったけど、今は少し違うんだ。
君は、俺の前から去ってしまうだろうけど。 もう、見ていることもできないだろうけど。 君がくれたものは、ほら。こんなにたくさん。
今はまだ勇気がないけど。 いつかもう少し、強くなれたら。 胸を張って、言える日が来るといいな。
大好きだった君がくれた 俺が好きなものなんだって。]*
(23) rito 2016/12/20(Tue) 23時頃
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― 公園→パーティー会場 ―
[大学へ行く途中の公園。 何となく気になって覗いてみると 案の定昨日の男の子が立っていた。 ひろくんという名前を、俺が知ることは無かったけど。
涙を溜めていた顔は、今は一転して晴れやかに。 こちらを見つけるなり、駆け寄ってきた。
俺のことを待っていたらしい。 まぁちゃんから、 “ぬいぐるみを直してくれてありがとう”の伝言を預かって]
(45) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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……謝れたのか。よかったな。
[その経緯だけで、 仲直りできたらしいことは、聞かなくとも分かった。 口に出して指摘すると、男の子は何やら照れくさそうな顔をしてから。 めいっぱい背伸びして、俺の耳元に唇を寄せた。
“――綺麗なサンタのねーちゃんに、助けてもらった。”]
……なんだそれ。
[とっておきの秘密を告げるような囁きに。 俺は怪訝な顔を浮かべる。 まるで意味が分からない。 まあ、上手く行ったのなら、それでいいか。]*
(46) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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[部室に向かえば、大抵の人はそろっていただろう。 見知らぬ相手と二人っきり――なんて、気まずい雰囲気を避けるため、 時間ぴったりに着くように調整していたから。]
なんだ、あれ。
[中に入って、ひと際目を惹いたのは 白いお髭のサンタクロース。 恐ろしいことに。 付け髭の裏に隠れた女性の顔には、見覚えがあった。]
……… “きゅうちゃん”の持ち主?
[桜舞う中の記憶と、目の前の冬の精霊の姿が重なって。 思わず声を出す。]
(47) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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[第一声が「きゅうちゃん」だったこと。 呆れさせてしまっただろうか?
振り向くサンタの腰元では、 主人と同じ格好のきゅうちゃんが揺れていたかもしれない。
部室で写真を見た時から、 また会えるかもしれないとは思っていたけど。 ――この格好は予想外だった。]
大事にしてるんだ…残念。
[腰元に視線を落とし、 まだきゅうちゃんを狙っているのだと 大抵の人には伝わらない、冗談を交じえて口にしてから。]
(48) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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………
[二度目の邂逅となる女の子の顔を つい、まじまじと見つめた。 もし不審に思われるようなら、躊躇いがちに口を開いて。]
いや、昨日公園に… 女の子のぬいぐるみを壊した男の子がいたんだけど。 無事仲直りできたみたいでさ。 なんでも、綺麗なサンタクロースに助けてもらったって…
[おかしいだろ。サンタクロースって基本おっさんなのに。 何て付け足しながら、 こちらに向けられる双眸を見ていると 何故かふと思ったんだ。]
(49) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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もしかしたら、そのサンタクロースって アンタみたいな人だったのかもな。
[想像したらなんだかとてもしっくりきてしまい。 自分でも知らぬ間に、小さく笑みを零す。 真相が語られたかどうかは、その後成り行き次第。
それじゃあ、この辺で――と一度離れようとして。 ここでようやく「アンタ」は無いなと気付く。 しかし考えてみれば、俺は目の前の人の呼び名を知らなくて。]
(50) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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……そういえば、名前、なんだっけ?
[何とも気まずそうに、問いかけた。
――彼女と俺は、同じ相手に失恋したのだと。 知るのはずっと先のこと。 もしかしたら知らないままかもしれない。
とりあえず。まずは最初の、 初めましてではない、自己紹介から。]**
(51) rito 2016/12/21(Wed) 14時頃
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[初めて見た君の好きな人は。 優しそうな奴だった。
でも何となく、気取った感じが気に食わない。 全てを見透かすような瞳も嫌な感じ。
知ってる。 何だって気に食わないんだ、きっと。
お洒落をした恋する乙女はとても可愛らしかった。 俺の為ではないのは知ってはいたけど。
ついぼぅっと見惚れてしまったのは、 誰にもバレてないと良い。]
(89) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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………
[手作りのぬいぐるみは、君の元へ行った。 その時の気持ちは、上手く言葉に表せない。 でも、俺はきっと。
満足、したんだと思う。
――いままで、ありがとう。 さようなら。
大好きだった。]
(90) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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[ちなみに俺へのプレゼントは、あいつからのテディベア。 よりにもよってと思ったけど。 ふかふかで……抱いたら、とても気持ちがよさそうだった。
そういえば、昔ニモに貰ったプレゼントも くまのぬいぐるみだったっけ。]
………。
[苦虫を、噛み潰す。 お似合いだなんて、思ってやらないんだ。絶対。
そういえば蒼井は、たわしを止めたらしい。よかった。 ここだけの話、キラキラ輝くお菓子は華やかで美味しそうで ちょっと、食べたかった。]
(91) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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なぁ、栄介。
[パーティーのほんの一幕。 誰も見ていないような片隅で。 グラスを傾けながら、話しかければ、 いつものように彼はそばに居てくれただろうか。]
今日は来て、良かったと思う。 誘ってくれて。 ………ありがと、な。
[報われない恋の終わり。 直ぐ再び歩き出すのは無理だろう。]
(92) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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[美しく着飾った君はとても綺麗だったけど。 気に食わないアイツに向ける顔が、一番綺麗だった。 ―――どうか幸せに。
それでも、終わらせなければ始めることも不可能だから。 その機会をくれた友人に感謝して。
熱を帯びた顔で、そっぽを向く。 栄介の方は見ない。 どうせ、むかつく顔でにやにや笑っているだろうから。]
(93) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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俺はこんな性格だから。 今までの人生、失敗ばかりで。 自分のことも…正直あんまり好きじゃないけど。
お前と友人になったことだけは、 胸を張って、自分によくやったって言えるだ。
……ばーか。
[ぼそり呟いて。 最後の馬鹿は、柄にもないことを言った自分に対して。 直ぐ我に返り、もしかしてとんでもなく恥ずかしいことをしたのではないかと。 慌てて立ち上がり。 トイレ!と厠とは反対方向へ駆けて行く。
素直じゃない俺が少しだけ勇気を出せたのは、 聖夜の奇跡のおかげかもしれない。]**
(94) rito 2016/12/21(Wed) 23時頃
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あー…多分、部屋のどこかにあると思う。
[熊の所在を求める問いに、気まずそうに目を逸らす。>>149 気まずい理由はきっと君の想定とは違うもの。 大事に大事に飾ってある、それを悟られないように。 多分一生持ち続けると思うけど、それだけは許してほしい。
ぬいぐるみが手作りなのは誤魔化そうとしたけど、結局ばれた。 俺は彼女と同じで嘘が下手だから。 勿論ニモは、過去のクラスメイトのように俺を哂ったりはしなくて。]
“大事にする”
[そう笑ってぬいぐるみを抱きしめる姿を、 眩いものを見るように、黙って目に焼き付けた。]
(163) rito 2016/12/22(Thu) 23時半頃
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俺が作ったぬいぐるみ第一号なんだから。 ……せいぜい、一生、大事にしろよ?
[やがて精一杯の憎まれ口を叩いた後。 続く言葉に、ほんの一瞬息を呑み。>>151]
(164) rito 2016/12/22(Thu) 23時半頃
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……ばーか。
[ニモの額に向けて、中指を弾いてから 彼女の顔をまっすぐに見た。 柔らかな微笑みに負けぬよう、 今俺が作れる、めいっぱいの笑顔を浮かべて。]
俺はニモになんか心配されなくても、上手くいくよ。 ここだけの話、結構脈ありだって思ってるし。
[それは嘘が苦手な俺の、 一世一代の大嘘だった。]
(165) rito 2016/12/22(Thu) 23時半頃
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[繰り出される、柔らかなパンチ。>>151 咄嗟に両手で受け止めた。
……いい右持ってるな、このうさぎ。 当たっていないはずなのに、 何故か、胸に感じる微かな痛みを抱えたまま。]
俺は大丈夫だから。 だから俺のことなんて気にしないで。 ニモこそ、頑張れよ。
うまくいくと、いいな。
[それでも今は、 痛みも涙も、全部押し隠して。 最後まで笑いながら、祝福の言葉を贈ろう。]
(166) rito 2016/12/22(Thu) 23時半頃
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っと俺、そろそろ行く。 一応一年だから、配膳の手伝いとかしてくる。
……そんじゃ、――
[ ―― さようなら、 俺の近所のねーちゃん。
どうか一生幸せに。]**
(167) rito 2016/12/22(Thu) 23時半頃
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