人狼議事


278 冷たい校舎村8

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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/24(Wed) 17時頃


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/24(Wed) 17時頃


鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/24(Wed) 17時半頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ 誠香の名前を呼ぶ声が聞こえて、>>47
 はっと誠香は顔を上げた ]

 連城! 辰美!

[ こちらに向かって手を振る連城の姿に、
 暗いものは見当たらない気がする。
 ということは。
 慌てて駆け寄って、おかえり、という言葉も忘れて、 ]

 しおちゃんは!?

[ 病院前にいる誠香が、今病院に来たばかりの2人に
 聞くというのもおかしな話だけれど、
 きっと、2人の方がよく知っている。
 誠香はそう確信していたので* ]

(48) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ みんなで。>>51
 辰美のその返事に、体の力が抜けた。
 思わずへなへなとその場にしゃがみこんでしまう ]

 よ、よかったぁ……。

[ 信じていたけど。信じていたけど!
 それでも、実際に本人たちからその言葉を聞くと、
 どっと安堵が押し寄せてくる。
 しゃがみこんでしまったせいで、さらに目線の高さが
 すごいことになってしまったけれども、
 2人の顔を見上げて誠香は言った ]

 2人とも、おつかれ。ありがと。
 しおちゃん、連れて帰ってきてくれて。*
 

(59) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ けっこー大変だった。>>60
 めちゃくちゃ逃げた。>>61
 それも無理もないだろうなと誠香は思う。
 死を決意して、実行に移したのだ。
 やっぱりやーめた、なんて簡単に思えるなら、
 きっと最初から自殺なんてしていなかった ]

 褒める褒める。偉い偉い。
 ほんと、おつかれ。

[ それはそれとして。
 ポケットからスマートフォンを取り出して、
 ぴろり〜ん♪ と誠香はVサインする2人を撮った。
 だって、ここなら消えてしまわないし。面白いし ]

(63) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 大丈夫大丈夫。しおちゃんが帰ってきたんなら、大丈夫。
 ちょっと安心しただけだからさ。

[ しゃがみこんだまま、問題ないと手をひらひら。
 抜け駆け……不本意ながら、してしまいましたね ]

 阿東とか、千夏ちゃんとか、来てるよ。
 僕はまだ会ってないけど、多分、他のみんなも。

[ 怜と連絡を取るという辰美を見送って、
 よいしょ、と立ち上がりながら連城にそう言った* ]

(64) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ なぜ撮られたのかと問われれば>>71
 それは面白かったからとしか言いようがない。
 しかも笑顔の連城との対比まで。お得である(?) ]

 おっけー。

[ 送っといてと連城に頼まれれば、>>120
 OKと快諾して、
 連城に送る……より、こっちがいいかと
 あの校舎のメンバーに一斉送信しておいた。
 素敵な思い出は分かち合わないとね! ]

(122) takicchi 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うん、僕もすぐ行くよ。
 きっと、しおちゃんが峠を越えたって、
 はっきり教えてもらえるだろうし。

[ 先に病院の中に行ってるという連城に頷いて、
 送信完了したスマートフォンを
 コートのポケットに戻して手を振った* ]

(123) takicchi 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

 ……よー。

[ 待ってたのに。
 いざ、本人を目の前にすると、>>139
 なんだか言葉が出てこない。
 おかえり、とか。おつかれ、とか。
 そんな言葉が浮かんでは、結局声にならずに消えた。
 心配した? なんて聞かない。心配したに決まってるし。
 代わりに、ごそりとコートのポケットに手を入れる ]

 ……ちょっと、冷めちゃった。

[ カイロの代わりに買ったのは缶コーヒー。
 誠香は飲まないブラック。>>+5:65
 いつぞや奢ってもらったお返しとばかりに、
 少し温いそれを怜に差し出した* ]

(140) takicchi 2020/06/25(Thu) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

  ―― 後日談・その1 ――

[ 前に進もうと決めた誠香が、
 真っ先にしなければいけないのは、
 両親へ打ち明けることだった。

 父さんと母さんに、
 言わなきゃいけないことがある。>>+5:26
 病院まで送ってもらう車の中で
 父にそういった約束を果たすために、
 誠香は数日後、両親の前に座った ]

(196) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


    [ 震える唇で、兄が事故に遭った
     あの日のことを話した誠香に、
     両親は、知っていたと言った ]
 

(197) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ あの日、家を出る前に、
 兄は両親に、誠香と喧嘩したことを話したらしい。
 ……いや、兄は“喧嘩”という表現は使わなかった。
 受験勉強の邪魔をして、誠香を怒らせてしまった。
 だから、お詫びの差し入れを買ってくる。
 そう言って、兄は家を出たのだそうだ。
 事故現場には、コンビニスイーツでいっぱいになった
 レジ袋が転がっていたらしい。
 その話を誠香にしたら、
 兄が事故に遭ったのは自分のせいだと気に病むだろう。
 だから、言えなかった、と両親は言った。
 兄の死は、間違いなく事故だった。
 決して自殺なんかじゃないと言われて誠香は泣いた* ]

(198) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

 おー。

[ 差し出した缶コーヒーが受け取られる。>>199
 うま、と目を細める顔を眺めながら、
 誠香は言葉を探していた。
 示された長椅子に並んで座って、
 誠香も飲みかけのジャスミンティーの
 ペットボトルのふたを開ける。
 のどが渇いていた。なんだか、少し緊張しているらしい ]

 あー、聞こえたな。
 看護師さんに怒られなきゃいいけど。

[ 喜多仲の歓声は、もちろん誠香にも届いていて。>>200
 ちびちびとジャスミンティーを飲みながら相槌を打った ]

(216) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 氷室と、辰美と、連城と。
 3人でしおちゃん、連れ戻してきてくれたんだろ?
 結構大変だったって聞いた。
 そりゃ、そうだよな。
 きっとしおちゃんは、覚悟を決めて、
 死のうとしたんだから。

[ 誠香だって、死を考えたことがある。
 それでも、あの校舎の2階から外を見ただけで
 足がすくんだ。
 あそこから飛び降りるようなことを、紫織は選んだのだ ]

(217) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 心配した、と言われてうんと頷いた。>>201
 心配かけたに決まっている。
 誠香だって、マネキンに代わったクラスメイトを見るたび
 落ち込んだ。
 本当に帰ったことだって、確かめようがなかった。
 心配しないはずがない ]

 置いていかない、つもりだったんだけどな。
 問答無用だった。
 ごめん。

 でも、生きてるし!
 僕も、みんなも、しおちゃんも、ちゃんと生きてるから!
 みんなで帰ってこれたのは、氷室たちのお陰だから。
 だから、ありがとな。

[ 珍しく素直にごめんとありがとうを言ったというのに、
 茶化した顔を向けられて、誠香は口をへの字に曲げる ]

(218) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……みんな、しおちゃんのこと、待ってたから。
 僕くらい、残りの3人、待ってたっていいだろ。
 そのコーヒーはカイロにしてただけだし!

[ 言い訳がましくそんな言葉を並べ立てたけれど、
 いや、違うな、と首を横に振って、誠香は言い直した ]

 そうだな。待ってた。
 僕の顔見るまで、安心できないだろ?
 そう思ったから、待ってたんだよ。

[ 氷室のこと。そう言って、
 ジャスミンティーをごくごくと飲み干した。
 おかしいな。飲んでも飲んでも喉が渇く* ]

(219) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 後日談・その2 ――

[ 後日、出版社の人と会った。
 誠香は一人で会うつもりだったが、誠香はまだ未成年だ。
 保護者として責任があると言って、
 両親も立ち会ってくれた ]

 作家を、辞めさせてください。
 今までお渡ししてきた原稿を書いたのは
 ……僕ではありません。
 3年前に亡くなった、兄です。

[ 今まで、本当に申し訳ありませんでした。
 そう言って、誠香は頭を下げた。
 他に謝罪の方法など思いつかない。
 誠香にできたのは、正直にすべてを告白し、
 謝ることだけだった ]

(248) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


[ 出版社は、いくつかの条件を提示した。
 迷った末に、誠香はその条件を、飲むことにした ]
 

(249) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 一つ目の条件は、残った兄の作品をすべて渡すこと。
 その中から、書籍化に値するものを
 出版社が選ぶことになる。

 二つ目の条件は、出版社の提示する筋書きに従うこと。
 志半ばで命を落とした兄の夢を叶えようとした妹の過ち。
 誠香の行動は、そんな筋立てになった。
 理由は簡単だ。そんな美談の方が、
 話題性があって売れるから。>>2:591
 真実を明らかにすることよりもそちらの方が
 出版社にとっては重要だった。
 嘘が真実になることだってあるのだ>>*5:1 ]

(250) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そして今、誠香はノートパソコンに向かっている。
 ああでもない、こうでもないと頭をひねりながら、
 ポチポチとキーボードを叩いている。

 出版社の出した、三つ目の条件は、
 最初で最後の、誠香の小説を書くこと。
 兄の夢を叶えようとした、妹の物語を書くこと。
 話題性は十分だし、映画化も狙えると言われている。

 誠香のしたことは、そんな綺麗なことじゃない。
 けれど嘘が真実にされ、真実は闇に葬られる。
 それが、誠香が一生背負わなければいけない罰だ。
 誠香がこれから一生、世界に向かってつき続ける嘘だ。

 小説のタイトルは、ゴーストライターという。
 正直、ダサいと誠香は思っている。
 ニセモノの作家にはお似合いだろう* ]

(251) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

 辰美が言ってたよ。
 しおちゃんが帰ってきたのは、連城と氷室のお陰だって。
 もちろん僕は、辰美のお陰でもあると思ってるけどね。
 だから、そんな謙遜しなくていいんだよ。
 どやって胸張って威張りなよ。

[ 何もしていないという怜に、誠香は首を横に振って、
 穏やかな声で言う。
 頭に伸ばされかけた手がゆっくりと下ろされるのを
 目で追って、ペットボトルに視線を戻した ]

(258) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……そっか。そうなんだ。

[ 怜は、紫織の心象風景を見たという。
 人間関係に悩んでいた、その言葉に、それで、と思った。
 信じてほしかった。
 許してくれなくてもいい。
 メールにあったその言葉は、
 人間関係の悩みと言われれば、
 なんとなく分かるような気がした。
 ……けれども ]

 ………………………………は?

[ 続いた言葉が大問題だった>>256 ]

(259) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 喧嘩の続きをするつもりだった。
 好きでもない、付き合ってもいない女の子と
 デートをして噂になって、笑っていた一件だ。
 ぽつりぽつりと落とされたのは、その真相 ]

 いやいやいやいやいや……。
 待て待て待て待て待て……。

[ 怜は冷静だ。>>257
 そうだ、誠香、ここはCOOLになれ。
 …………なれるかー!!! ]

(260) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……いやほんと、氷室、なにやってんの?

[ 怜は、反省している。
 しかし誠香が怒っているのはそこじゃない。
 いや、そこもだけど、そこだけじゃない ]

 ……ほんと、なにやってんの?

[ だめだ。冷静になれない。
 誠香はもう一度同じ言葉を繰り返した。
 こいつは馬鹿だ。知ってたけど。
 知ってた以上に馬鹿だった ]

(261) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕がしおちゃんから聞いた話とは違ってるけど、
 そこはとりあえず置いておく!
 論点はそこじゃないから!
 氷室さあ、今まで散々見た目のせいで
 嫌な思いしてきたんだろ!?
 女装で自衛したくなるくらい
 嫌な目に合ってきたんだろ!?
 それなのになんで、自分の見た目を
 そんなことに使おうって発想になるわけ!?
 サドなの!? マゾなの!?
 僕には自爆テロにしか思えないんだけど!

[ 立て板に水の勢いでまくし立てた。
 息が切れた。はあっと息を吐きだす ]

(262) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 氷室はさ、自分の見た目、嫌いかもしれない。
 見た目のせいで、散々嫌な目に合ってきて、
 こんな見た目でさえなけりゃって思ったかもしれない。
 でもさ、それも氷室の一部なんだよ。
 自分の一部なんだから、大事にしなよ。
 そんな風に使うの、僕は嫌だよ。

[ 少し落ち着けば、今度はやり切れない気持ちになる。
 落胆をにじませた声で、そう言って、
 もう一度大きなため息をついた。
 それに、と誠香は言う ]

(263) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 仕返しって氷室は言うけどさ、
 僕からしてみたら、それ、ふつーに辰美にも迷惑だぞ?
 考えてもみなよ、付き合ってるって噂になってた女の子が
 今度はイケメンと噂になったら。
 辰美、イケメンに負けて振られた男って目で
 見られるんだぞ。
 それって喧嘩別れとかよりよっぽど不名誉だと思うけど。
 
[ 友達を思ってのことにしても、暴走しすぎだ。
 とにかく、と誠香は判決を下した ]

 辰美としおちゃんに謝りなさい。*
 

(264) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ なにやってんの、と呆れたらきょとんとされた。>>271
 天然か。そうだ、この男は天然だった ]

 ……あのさあ……、

[ 思わずペットボトルを額に当てて呻いた。
 好きじゃないのに唯一の長所。>>272
 どこからツッコめばいいのかわからなくなりそうだ ]

 あのさあ、僕、氷室と友達のつもりなんだけど。
 何? 僕は氷室の見た目に惹かれて
 友達になったって思ってんの?
 それとも、僕のこと、
 何の長所もない人間と友達になる、
 聖人君子かなんかだと思ってんの?

[ どっちもごめん被る。そこからかあ、と思うと、
 頭が痛くなりそうだった ]

(279) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 大事にできない、と怜は言い切った。>>273
 んー、と誠香は考えて、残念だけど、と言ってやる ]

 氷室が人目を惹く見た目をしてるのは事実だし、
 見た目だけで寄ってくる人間もいるよ。
 そりゃ、絶対に。なくならない。
 でもさ、それってどうしようもなくない?

 お金持ちだったらお金目当てに寄って来る人、
 絶対いるよ。
 有名人だったらあわよくば何かおこぼれにって人、
 絶対寄ってくるよ。
 よく言うじゃん、何かで有名になった途端、
 親戚とか自称友達が増えたとか、そういうの。

 それはなくならないよ。仕方ないよ。
 問題は、そうじゃない友達をどうやって作るか、
 どうやって見分けるかじゃないの?
 

(280) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 紫織との噂への、諦めのこもった評価に、>>274
 誠香はそれ見たことか、と息を吐きだした ]

 ……だから、自爆テロだって言ってんじゃん。
 そうなるだろうと思って、
 そうなることを狙って、
 実際そうなったらがっかりしてるの。
 自爆としか言いようがなくない?
 

(281) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 辰美には謝ると言った怜は、
 しかし紫織には謝らないと言った。>>276
 む、と誠香は眉を寄せる ]

 ……しおちゃんの嘘で迷惑かけられたのは、
 辰美でしょ。氷室じゃない。
 辰美が仕返ししたんならともかく、
 今回のは氷室の単独行動でしょ。
 僕の目には、友達が迷惑かけられたのを見て怒った
 氷室の単独暴走にしか見えないんだけど。
 辰美が怒っていない以上、お門違いだし、
 謝るべきだと思うけどな。

 あの校舎に呼ばれたこととか、
 これからしおちゃんを支えることとかは、
 それとは別の話じゃないの?
 

(282) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……まあいいや。好きにしなよ。

[ 謝るなら一緒に行ってやろうと思ってたけど。
 ぼそりとそう言って、空っぽになったペットボトルを
 コートのポケットに押し込んだ* ]

(283) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

 まあ、そりゃそうだ。
 僕は氷室のお母さんでも何でもないし、
 僕の考えが絶対正しいなんて押し付けるつもりもないよ。
 どうするか決めるのは氷室だと思ってる。
 ……何笑ってんだよ。

[ こちらは真剣な話をしているというのに、
 怜の頬がなんだか少し緩んでいるように見えて、
 誠香は少しムッとする ]

 ……否定する権利なんか、僕にはないけど。
 自爆テロみたいなやり方だけは、僕は嫌いだ。
 そこだけは譲らないからな。
 次やったら、また切れるぞ。

[ 正しいとか正しくないとか、権利があるとかないとか、
 そういう問題じゃない。嫌なものは嫌だ。
 そのことだけは主張しておいた ]

(305) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 似た者同士と思われていることなど露知らず>>290
 誠香は、氷室は優しすぎるんだよなあ、
 なんて考えていた。
 自分とは違って、とも ]

 ……氷室はさあ、優しすぎるんだよ。
 優しいっていいことだけどさ、
 その優しさを向ける価値のない相手だっているんだよ。
 優しすぎるから、見た目だけで寄ってくるようなやつに、
 まともに対応しちゃって、だから苦しくなるんだよ。
 

(306) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 氷室の気持ちの全部が分かるなんて、僕は言わない。
 けど、僕だって、“高校生作家”っていう肩書きだけに
 寄ってくるようなやつだっていたよ。
 そんなのにいちいちまともに対応したって、
 こっちがすり減るだけじゃん。
 時間と自分の無駄遣いだよ、そんなの。

 自分の時間とか体力とか頭の中とかさ、
 有限なんだから、無駄なことに使うだけ損だよ。

[ そんな暇があったら僕と遊べばいいじゃん。
 誠香はそんな軽口をたたく ]

(307) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 分かっているならいい。>>293
 誠香はそう頷いて、
 けれど、なにやら言い淀む様子に>>294
 やれやれ、と肩をすくめる ]

 なまじ、顔が良すぎるのも考えもんだなあ。
 氷室、顔が良すぎるせいで、
 そこ以外の部分の自己肯定感低すぎ。
 氷室はいいやつだって。もっと自信持ちなよ。

[ そんなことを言ったけれども、
 続いた言葉に思わず目を瞠った ]

(308) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 いやいやいや、何言ってんの!?
 氷室、他にも友達いるじゃん!
 辰美とか、阿東とかさあ!
 氷室のことめっちゃ心配してたっつーの。
 なんならめっちゃ僕のこと応援してたし。
 氷室が思ってる以上に、
 氷室はいろんな人に大事にされてんの! 自覚しろ!

 大体、“たったひとり”って……

[ そんな極端な。
 そう言いかけて、ふと誠香は声が止まった。
 そのフレーズを、どこかで聞いたような気がしたのだ。
 いや、言った? ]

(309) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ………………え?

[ いつだったか。どこだったか。
 考えて……思い出して、しまった。
 え、ともう一度繰り返す ]

 それって……その、もしかして、
 えーと……
 ……レンアイ的な意味、だったり……?

[ いやそんなまさか。
 そんなことあるわけないし、だったらこれはとっても
 恥ずかしい勘違い質問になってしまうわけだけれども。
 思わず聞いてしまった。
 うわあああ、やっぱり今のナシ! と言いたい気持ちを
 必死で抑えて、恐る恐る隣りにある顔を見上げた* ]

(310) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 少し未来の話 ――

 急に呼び出したりして、ごめんね。

[ 小さなカフェの隅っこの席で、
 誠香は千夏にぺこりと頭を下げた ]

 千夏ちゃん、何にする?
 このお店、紅茶の種類が多くて、
 ぼ……私、いつも迷っちゃうんだ。

[ はい、とメニューを手渡す。
 大学生になってから、僕という一人称を改めようと
 努力しているけれど、
 まだ高校時代の友人相手には、時折昔の一人称が
 出てきてしまう ]

(319) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 千夏と2人だけで会うのは、珍しいことだった。
 女の子たちで集まってメイクレッスンしてもらったり、
 みんなでゲームをやったりもしたけれど、
 2人だけという機会はなかったように思う。
 けれど今日は、
 どうしても2人で会わなければならなかった ]

 ……ずっと、千夏ちゃんに、
 謝らないといけないことがあったんだ。

[ 注文した紅茶が届き、
 砂時計の砂が落ちるのを眺めながら、
 誠香はゆっくり話し出す ]

 何から話せばいいんだろう。
 ……そうだ。まずはこれ、見てくれる?

[ 鞄をごそごそとあさって、手帳を取り出す。
 その中から出したのは、一枚の写真だった。
 誠香と、兄が写っている ]

(320) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 この人ね、私のお兄ちゃん。
 それで……千夏ちゃんが読んでくれた本の、
 本当の、作者。

[ ごめんなさい、と誠香は言った。
 中3の時、兄が事故で亡くなったこと。
 兄の夢は、作家になることだったこと。
 兄の残した原稿を誠香が応募したこと。
 そんなことをぽつぽつと話した。
 砂時計が落ちきったら、飲もうか、と言って
 紅茶に口を付けたけれど、誠香の話は続く ]

(321) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 だからね、サインしてほしいって言われた時、
 どうしてもうんって言えなかった。
 それは、本当は私の本じゃないから。
 お兄ちゃんの本を、私のサインで汚すなんて、
 とてもできなかった。
 今まで黙ってて、本当にごめん。
 あと……お兄ちゃんの本を好きになってくれて、
 ありがとう。

[ 椅子に座ったまま、誠香は千夏に頭を下げた。
 それでね、とまた鞄をごそごそとあさる ]

(322) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……これ、私の本。多分、最初で最後の。
 お兄ちゃんと、私の話。
 千夏ちゃん、受け取ってくれる?

[ 差し出したのは、出来上がったばかりの小説。
 当然まだ発売はされていない。
 著者献本として誠香が手に入れたもののうちの一冊だ。
 誠香は千夏に受け取ってほしいと思った、けれども、
 千夏はあくまでも兄の本のファンで、
 しかも誠香は千夏を今まで騙していたことになる。
 受け取ってもらえるだろうか。
 本を差し出した手は、微かに震えていた* ]

(323) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

 なら良し。

[ 誠香のどうしても譲れない部分は、
 どうやら肝に銘じていただけたらしい。>>430
 参りましたという声音に、偉そうに頷いた。

 自分のことを客観視できないという発言に、>>431
 仕方ないやつだなあ、と眉を下げて、
 1から10まで教えてやろう ]

(453) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あっは。何それ。
 自分の見た目が好きじゃないのにナルシスト?
 傲慢は……んー、どうかなあ。
 僕の方がよっぽど偉そうにしてる気がするけど。
 あー、でも氷室、自分の見た目のこと謙遜しないからな。
 僕はそれ、自虐が入ってる気がするけど、
 聞く人によっては傲慢ナルシスト発言に
 聞こえるのかもなあ。
 まあそんなのほっときゃいいじゃん。
 

(454) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 いいとこ?
 暴走しちゃうくらい友達思いなとことか?
 それくらい怒ってたしおちゃんのことも、
 必死になって連れ戻そうとするとことか?

 友達同士でいいところ褒めあうなんて、
 わざわざしないでしょ。
 口には出さなくても、こいつのこと好きだなあって
 思うから友達やってんじゃないの?
 

(455) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 氷室があまりにもわかってないみたいだから、
 僕だってわざわざ言ってるんだよ。
 僕しか言わないからって、
 僕しかそう思ってないわけじゃない。

[ 本当に世話がかかるやつだなあと言わんばかりに、
 誠香は丁寧に教えてやった。
 だって、辰美や阿東の気持ちが
 怜には伝わってないような気がして、
 それがとても歯がゆかったのだ ]

(456) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ だがしかし、色々ちゃんと伝わってなかったのは、
 誠香も同じだったらしい>>432 ]

 ……え。

[ そんなわけないだろって言葉が返ってきて、
 そうだよね! びっくりした! って返す心の準備は
 できていたのに。
 笑い飛ばされるはずが、返ってきたのは苦笑だった。
 差し出された写真に、
 わけがわからないまま視線を向けて、
 誠香はもう一度、え、と声を上げる ]

 これって、

[ それは、ここにあるはずのないものだ。
 幻と消える、とショックを受けた。>>4:402
 芸のないピースで笑っている誠香の写真。>>0:1415
 信じられないものを見る顔で、写真と怜の顔を見比べて、
 信じられない言葉を聞いた ]

(457) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そして次の瞬間、がっくりと頭が膝のあたりまで落ちた。
 頭を抱えて喉の奥で呻く ]

 僕の、僕の今までの苦労は、なんだったんだ……。

[ 今度は、がば! とばね仕掛けのように顔を上げて ]

 僕はずっと、氷室が僕とは
 性別度外視の友達付き合いをしたいんだって思ってた。
 でもな……でも、それって結構大変だったんだぞ!?
 わかってるか!?
 

(458) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 氷室は完全に僕を女の子扱いしてさ!
 車道側歩くし!
 マフラーしてるのに追いマフラーするし!
 頭撫でるし!
 それなのに、僕が氷室を男扱いして照れたらヘコむんだ。
 おかしくないか!? おかしいだろ!?
 氷室、辰美と歩く時に意識して車道側歩くか!?
 僕が何の躊躇いもなく阿東に撫でられてたら
 変じゃないか!?
 そういう無茶苦茶な関係を、
 危ういバランスを崩さないように、
 僕がどれだけ……どれだけ……
 

(459) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ うあああああ、とまた呻いた。
 ちょっと涙目で、僕はな! と言い放つ ]

 言っとくけど僕はな!
 氷室に運命なんか感じてないんだからな!
 びびびっときたことなんてないし!

 なんとなく知り合って、
 なんとなく仲良くなって、
 なんとなく一緒にいるのが当たり前になって、
 そういう……そういう、空気みたいなもんなんだからな!
 

(460) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……空気だから、いるのが当たり前だし。
 空気だから……
 いなくなったら、きっと僕は息ができないんだ。
 だから……ずっと一緒にいろよ。
 前からずっと、言ってただろ。
 僕は氷室のこと、男子だとしか思ったこと、なかったよ。

[ 真っ赤な顔をプイっと背けて、言い捨てた ]

 ……男の格好、
 僕より先にしおちゃんに見せてんじゃねえよ、馬鹿。*
 

(461) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 現在:病院前 ――

[ 打ち明けるつもりなんかなかった、
 涙ぐましい(?)誠香の苦労は、
 当然ながら怜の知るはずのないものだ。
 食ってかかられて>>494
 苦労は苦労だよ! と返す。
 およそ告白の現場とは思えない、
 甘さのかけらもない空気だった ]

(501) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 性別度外視なんだったらそんなこと気を使わないんだよ!
 辰美はでかい? それなら阿東なら、
 意識して車道側歩くんだな!?
 
 確かに阿東が僕の頭撫でるなんて
 全くイメージできないけど!
 今言ってるのはそういうことじゃないだろ!?
 僕が男子に照れもせず撫でられるのは
 変だって話をしてるんだろ!?

 無茶苦茶じゃないってんならあれだ、
 めっちゃ矛盾してたよ!
 僕を女の子扱いしながら、
 氷室を男扱いするなって、横暴だ! おーぼー!

[ それでも、その関係は居心地が良くて、
 苦労といいつつ、誠香はその関係が大事だったのだ ]

(502) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 運命なんか感じてないと言ってやったら、
 運命かわからないと返ってきた。>>497
 それでもいいや、と誠香は思った。
 そんな劇的なの、求めてない ]

 ……お互い、一緒にいるのが当たり前なら、
 一緒にいるしかないじゃん。

[ 電流が走らなくても人は生きていけるけど、
 空気がなければ生きてはいけないのだし ]

(503) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 零してしまった小さなヤキモチには、
 これからいくらでも独り占めできるときた。>>499
 それならそうさせてもらおう、と誠香は思う。
 なにしろ、怜の彼女は嫉妬されていじめられたり
 大変らしいし?>>1:693
 割り込む隙なんてありませんよー残念でしたー。
 それくらいのアピールという名の先制攻撃は
 必要だろうなあ、と思っている。
 ……とはいうものの、 ]

 照れる! 照れるから!

[ 頭を撫でられるのはやっぱり照れる。
 恥ずかしいものは恥ずかしい。ので。
 誠香は逃げる……のではなく、距離を詰めた。
 ぼふ、と怜の胸に顔を埋める。
 抗議するように、ぼそりと言った ]

 ……だから、顔見んな。
 

(504) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 背中に怜の手が回って、強く強く抱きしめられる。
 噛み締めるように告げられた言葉に、>>500
 怜が自分のことを大好きなのは知ってたけど、
 その大好きは知らなかったな、と思った。
 だから、ぐりぐりと怜の胸に頭を押し付けて、
 誠香も自分の気持ちを返す ]

 僕も好きだよ、怜。
 ……ずっと、好きだった。**
 

(505) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― ゲームの話 ――

[ そのメールを受け取ると、>>410
 誠香はすぐに怜と連絡を取った。
 女子が来るか来ないかわからないので、
 怜も来ないのであれば行くのはよろしくない。

 怜の確認が取れてから、
 さくっと誠香は返信した ]

(557) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


From:せーか
To:みんな

――――――

行くー!

――――――

[ 一斉送信にしたのは、
 少なくとも誠香が行くと判明すれば、
 他の女の子も来やすくなるんじゃないかな、と
 思ったからだ ]

(558) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ そして当日、
 誠香はエコバッグにお菓子と飲み物をしこたま詰めて、
 辰美の家へとやってきた。
 袋はそれはそれは重くて、
 あの校舎の連城と喜多仲をちょっと思い出した。
 でも、誠香はゲームは見る専なので!
 お菓子と飲み物は必須なので!

 あ、罰ゲーム用の激辛お菓子も持ってきました。
 誠香はゲームは参加しないので、
 高みの見物を決め込むつもりでいる* ]

(559) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― ゲームの話 ――

 腹が減っては戦はできぬって言うし!
 いや、僕は見る専だから戦わないけど!

[ 出迎えの挨拶より先に荷物の感想を言われて、>>574
 誠香も挨拶よりも先にそんなことを言って胸を張った。
 あ、千夏ちゃんも来るかな、と思って、
 0カロリーの寒天ゼリーなんかも用意しています。
 最近の誠香の夜更かしのお供です ]

 お邪魔しまーす!

[ 家、広っ! と内心思いながら、
 案内されるままついていく。
 和室の部屋に案内されて、
 さあまずはなんのお菓子を開けようかな、と思っていると
 流れるような動きでコントローラーを手渡されていた。
 反射的に受け取ってしまっていた ]

(656) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 えっ!? 僕は応援と冷やかし担当だよ!?
 やらないし!

[ 抵抗してみたものの、
 頑なに拒んで場の雰囲気を壊すようなこと、
 誠香にはできようはずもなく ]

 ぐああああああああああ……。

[ 誠香が持ってきた罰ゲーム用お菓子の被害者第一号は、
 めでたく持ってきた張本人になった。
 誰だこんな酷い食べ物持ってきたの! 僕だよ!! ]

(657) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……まなっち、無事?

[ その後、まなも毒々しい赤い食べ物……いや、
 あんなもの食べ物だと誠香は認めない……の犠牲者となり
 誠香はぐったりしているまなに声をかける>>564 ]

 ちょっと横になった方がいいよ。

[ おいでおいでと膝にお招きして、膝枕を提供。
 お互い酷い目に遭ったねと慰めあったけれども、
 その酷い食べ物を持ってきたのは誠香である* ]

(658) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


From:せーか
To:しおちゃん

――――――

おかえり。

なんでもって言ったな!?
そうだなあ、それじゃ、
千夏ちゃん先生のメイク講座の
会場提供してくれたら
助かるな☆

――――――
 

(668) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― お見舞い ――

[ コンコン、とノックをして、
 扉の向こうから返事の声がするのを聞いて、
 そうっと誠香は扉を開けた ]

 こんにちは。
 しおちゃん、来たよー。

[ 扉の陰から室内を覗き込んで、
 紫織の姿しかないのを認めるとへらりと笑って中に入る。
 最初は他愛もない雑談をしていたけれど、
 話がふっと途切れたタイミングで、
 あのさ、と誠香は言った ]

(669) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕はっていうか僕もっていうか……
 もう、死ぬしかないかな、って考えたことあるんだ。
 でも、今は生きなきゃなって思ってる。
 それってさ、あの校舎のお陰だって思うんだ。
 あそこで、生きることと死ぬこと、いっぱい考えた。
 最後は死んでさ。死ぬって怖いことだなって思った。
 ……怖いだけじゃなかったけど。
 でも、変な話、あそこで死んだから、
 僕は生きようって思えたんだ。

[ 窓辺に飾られた花籠>>582を眺めながら、
 ぽつりぽつりと誠香は言う。
 でもさ、と言葉を続けた ]

(670) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 でもさ……結局、僕がそう思えたのって、
 あの校舎のことが、いい経験になったって思えるのって、
 しおちゃんが帰ってきてくれたからなんだ。
 しおちゃんが帰ってきてくれなかったら、
 僕はまた苦しい思い出が一つ増えて、
 きっと、生きていくのがもっと苦しくなってたと思う。

 だからさ、しおちゃん、帰ってきてくれてありがとう。

[ そう言って誠香は笑みを浮かべる。
 ちょっと涙目になってたかもしれないけれど ]

(671) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 だからね、しおちゃんはメールで許してくださいって
 書いてたけど、ほんとは許すも許さないもないんだ。
 ありがとうって言わなきゃいけないのは僕の方。

 ……でも、僕、しおちゃんと2人で最後に過ごした
 夜のこと、忘れられなくて。

[ 阿東にはあまり気に病むなと言われたけれども>>+5:52
 あの日、残っていた女子は紫織の他には誠香だけだった。
 女子として何かできたのじゃないか、という気持ちは、
 誠香の中にくすぶっている ]

(673) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あの夜、僕は帰ったらみんなで千夏ちゃんに
 メイク教えてもらおうってまなっちと話してたんだよ、
 って言ったよね。
 その時しおちゃん「いいなぁ」って言ったんだ。>>5:0
 後から気づいた。その返事って、まるでそこに、
 しおちゃんはいないみたいだって。
 賛成してるっていうより、羨ましがってるみたいだって。
 どうしてもっと早く気付かなかったんだろうって、
 後悔したんだ。
 ……でも、しおちゃんは、ちゃんと帰ってきてくれた。
 だから、絶対しおちゃんと一緒にやりたくて。

[ それであんなメールを返したんだよ、と誠香は笑った。
 あ、いけない、忘れるところだった、と鞄を探る ]

(675) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 お見舞い、何がいいかなあと思って。
 お菓子とかお花とか、もう一杯貰ってるだろうし。
 それで、さ。

[ はい、と机に置いたのは小さな包みだ。
 メイク講座に先立って、そもそも化粧と名の付くものを
 一切持っていなかった誠香は一通り揃える必要があった。
 その買い物の時に見つけたもの。
 この冬の新色! と銘打たれたマニキュアである ]

 ベッドの上ってなんとなく、
 手を見る機会も多いんじゃないかと思って。
 爪が綺麗だと、ちょっと気分も上がるかなって。

[ 良かったら使ってみて。そう言って誠香は笑った* ]

(677) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/27(Sat) 22時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 映画館へ行こう ――

[ “まなっちと映画館に行きたいです”>>4:172
 あの校舎の3-8の黒板に、確かに誠香はそう書いた。
 阿東がまなにそのことを伝えたなんて
 知る由もない誠香は、誘わなければ、と思う。
 お願い事は、待っていても叶わない ]

 まなっち! あの、あのさ、
 今度、一緒に映画館に行かない?
 まなっちのオススメの映画があったら教えてほしい。

[ 実は、女の子と2人で映画館、という経験が、
 誠香には全くなかった。
 なんだか妙に緊張する。
 だからまなからOKがもらえた時は、
 締まりのない顔で笑ってしまった ]

(720) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ まなのオススメのもの、とお願いはしたものの、
 ホラーだったらどうしようと、内心怯えていた。
 誠香は怖いのが得意じゃない。
 そのことは、あの校舎でこの上もなく証明された。
 だから、まなが選んだものが青春もので>>680
 誠香はとてもほっとした。
 たとえそれが、あの校舎を思い出させる、
 悩める高校生を題材にしたものだとしても、
 あの校舎のようなホラーな舞台はないはずだ ]

 ありがとう。僕のもどうぞ。

[ 誠香が選んだのは、塩バター味のポップコーンだ。
 まながキャラメル味を選んだのでそうした。>>682
 甘いものとしょっぱいもの。
 交互に食べると止まらなくなる。
 無限に食べられてしまう ]

(721) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕の好きな映画?
 そうだなあ……コメディが好き。
 でも、ただ笑えるだけ、じゃなくて、
 ちょっとだけほろっとしたりする感じの。

[ 泣ける! と銘打たれた
 泣かせにかかる映画はあまり好きじゃない。
 楽しい話だけど、どこかしんみりしたりもする、
 そういうのが誠香の好みだ ]

 また一緒に観に行ってくれる?

[ ……なんて、確かに映画の始まる前にする話では>>683
 なかったかもしれない ]

(722) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 映画が終わって、ほうっと息を吐きだす。
 紙コップの中では、氷がすっかり解けていて、
 水っぽくなってしまったジュースの残りをすすった ]

 ……うん。
 いい映画だった。

[ エンドロールが流れ始めると、立ち上がる人たち。
 スクリーンがさえぎられて、ちょっと邪魔。
 もったいないなあ、と思う。
 映画によっては、エンドロールのあとに、
 少しだけ、おまけのように“その後”が
 描かれたりするのに ]

 また、来ようね。

[ まだスクリーンを眺めているまなの横顔をそっと見て、
 上映前にかわした約束を、再確認した* ]

(723) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 病院前 ――

[ 思えば、冷静さが足りなかったのかもしれない。
 深夜とはいえ、ここは病院前だ。入口の前だ。
 人が出入りするところだ。
 そういうことすら頭から抜け落ちる程度には、
 冷静ではなかった。
 辰美と阿東が気を利かせて、
 別の出入り口を使っていたなんてことも、>>175
 もちろん知るわけがない。
 そんなすっかりログアウトしていた冷静さんは、
 響いた足音によって急いで帰ってきた>>699 ]

 !!!!!

[ ばばばっと光速で離れた誠香は自分を褒めたい。
 マフラーで顔の下半分がそれなりに隠れていたことも
 幸いした。
 なによりも夏美の頭の中は
 今それどころじゃなかっただろう ]

(750) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うん、喜多仲の歓声、外まで聞こえてたよ。
 ありがとう夏美ちゃん。

[ 紫織の無事を知らせる夏美の言葉にそうお礼を言って、
 去っていく夏美を見送った後、
 はああああ、と大きくため息をついた ]

 ……いや、僕らが時と場所を選ばなすぎじゃない?

[ ちくしょう、と言いながら笑っている怜に、>>700
 余裕だなあ、と誠香は思う。
 誠香の方はというと、まだ動悸が激しくて、
 笑うどころじゃない。
 別にドキドキしてるんじゃない。
 夏美にばれそうになって動揺したせいだ。
 そのはずだったのに ]

(751) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……ばか。

[ 続きって何だ、続きって。
 別の意味でも心臓が壊されそうになった ]

(752) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 紫織の無事も、今日は会えないことも、
 確認済みだったけれど、
 病院前まで来て中に入らず帰るというのも
 どうかと思って、誠香は中に入る。
 もう帰った人もいたかもしれないけれど、
 少なくとも、千夏やまなには会えたはず。>>676>>99
 担任の姿が目に入ると、
 あの校舎以外メンバーを全く予想していなかった誠香は、
 驚くと同時に納得もした。
 そうだ、この担任は、そういう人だった ]

 せんせー、お疲れ様です。
 しおちゃん、面会っていつからできそうですか?

[ そんなことを聞いてみたりした。
 はよ帰れ、と言われれば、はあい、と素直に頷く。
 正直、そろそろ眠い ]

(753) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 帰りは、父がまた迎えに来てくれた。
 怜とはその前に手を振って別れた。>>701
 なにしろ、これから誠香は両親に、大事な話を
 打ち明けなければならないのだ。>>196
 その話とセットのように彼氏の存在を告白するのは
 いくらなんでもハードモードすぎる。 

 車の助手席に座ると、眠気がどっと押し寄せてきて、
 頭がかくっと落ちそうになったけれど、
 そんなタイミングで届くメール。>>223

 返事を打ち終えて、>>668
 今度こそ誠香は目を閉じる。
 まだ問題は山積みだけれど、
 今はほんのり幸せな夢が見られそうな気がした** ]

(754) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― ゲームの話 ――

[ それは誠香の舌が激辛をようやく忘れた頃だったか。
 連城が、なにやらカミングアウトすると言う。>>737
 誠香は、大学合格した! とか、
 実は〇〇ちゃんと付き合うことになりました! とか、
 そういう類のカミングアウトだと思っていた。
 ちょっと恋愛脳になっていたのかもしれない。
 
 実際のところ、連城のカミングアウトは
 そんなものとはまったく違っていて、
 衝撃に誠香はぽかんと口を開けることしかできなかった。

 めっちゃ緊張してんじゃん。
 なんで無理して笑ってんだよ連城。
 そんな言葉が浮かんだけれど、声になっては出てこない。

 結局、部屋を出ていく連城を、>>739
 ぽかんとしたまま見送ることしかできなかった ]

(804) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 補足するように言葉を足す辰美に>>758
 ああ、辰美は知ってたんだなあ、と思った。
 そして、すとんと落ち着いた。
 なにしろ、事情を知っている辰美が落ち着いているのだ。
 だったら、大丈夫なんだろう。
 切り替えが早いのが誠香のいいところである ]

(805) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ おずおずと自己紹介するもうひとりの連城に>>741
 阿東が勝負を持ち掛けた。>>748
 ああそうか、違う人格なら、
 ゲームの強さだって違うのか!
 それがなんだか誠香は目からうろこで、
 興味津々でゲームの行方を見守ることになるのだけど、
 もう一人の連城は、むしろゲームが強かった!>>-177

 誠香の出る幕はないので、
 敗者に罰ゲームを性懲りもなく差し出すのだった* ]

(806) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話 ―― 

 会って、話したいことがあるんだ。
 デート、じゃなくて。

[ 年が明けて、1月。ますます受験が迫る頃。
 受験勉強の夜更かしの合間に、
 いつものように怜と通話していた誠香は
 そんなことを切り出した。
 努めて何気ない風に言おうとしたけれど、
 どうしても声が硬くなってしまったのは
 伝わってしまったかもしれない ]

(884) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 待ち合わせに選んだのは、少し遠めのカフェだった。
 知り合いと鉢合わせすることのなさそうなところにした。
 店内に程よく客が入っていて、
 会話の邪魔にならない程度にBGMもかかっていて、
 誰もこちらの会話なんか気にしないような、そんな店 ]

 急にごめんな。

[ 色々覚悟を決めるのに時間がいった。
 だから、誠香は待ち合わせの30分前からそこにいて、
 1杯目のカプチーノをほとんど空っぽにした状態で
 怜を迎える。
 怜の注文に合わせて、お代わりを注文して、
 少し強張った笑みを浮かべた ]

(885) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ まるで別れ話でもするようなムードを漂わせているが、
 今日呼んだのは断じてそんな理由ではない。

 「もしも言えるようになったら、
  一番に言わなきゃいけない人がいるんだ。
  その人たちに話せるようになるまでは、
  氷室にも、言えない」>>4:252

 誠香は、両親に打ち明けた。
 出版社とも話が付いた。
 それなら、次に話す相手は怜だと誠香は思った ]

(886) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 今日さ、わざわざこうやって来てもらったのは、
 怜に話しておきたいことがあって。
 ……あの校舎で聞かれただろ。
 どうして僕が死にたかったのか。
 その理由……話せるようになった、と思う、から、
 だから……呼んだ。

[ 届いたカプチーノは可愛いラテアートが施されている。
 笑っているラテアートのくまさんを見つめながら、
 ぽつりぽつりと誠香は話す。
 けれども、話す前に確認しなければならないことがある。
 誠香は顔を上げて、じっと怜の顔を見た ]

(887) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ただ……これを聞いちゃうと、怜も僕の共犯になる。
 僕は今までも嘘つきだったけど、
 これからも一生つき通さなきゃいけない嘘がある。
 聞いちゃったら、怜も僕の嘘に巻き込まれることになる。
 それでも、聞きたい?  

[ 誠香は、出版社と取引をした。
 一生嘘をつき通すことを決めた。
 けれど、怜にだけは、
 本当のことを知っておいてほしいと思った。
 けれど、真実を知るということは、
 誠香の嘘に巻き込むことを意味する。
 共犯にしてしまう ]

 どうする?

[ それでも聞く? と微笑んで、
 誠香は小さく首を傾げた* ]

(888) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― お邪魔虫の話 ――

[ 脳は糖分を消費する。 
 だから、受験勉強の合間に甘いものは必要だ。
 であるからして、これは脳の糖分補給だ。
 断じて受験勉強をサボって遊んでいるわけではない。
 大体、受験生だってたまの息抜きは必要だ! 問題ない! 何が悪い! ……あ、本音が漏れた。
 というわけで誠香は怜にねだってカフェへとやってきた。
 女子のための女子による女子の店である。>>353
 貴重な息抜きなのだ。
 どうせなら思いっきり羽目を外したい。
 可愛くて美味しい甘いものを
 頭痛がするくらい食べてやりたい。
 そんなわけで誠香はうっきうきの上機嫌だった ]

(917) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 あー、楽しみ! めっちゃ楽しみ!
 クレープにしようかなあ?
 パンケーキにしようかなあ?
 やっぱパフェかなあ!?

[ まだ手を繋ぐのは少し照れるけれど、
 今日はちっとも恥ずかしくない。
 繋いだ手をぶんぶん振って、
 怜は何にする? なんて話しつつ、
 テンションマックスで誠香はお店の扉を開けた ]

(918) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 …………?

[ そして誠香は首を傾げる。
 女の子たちの話し声で華やいだ感じのはずの店内が、
 なんだか少ししんとして、張り詰めたような空気? まで
 感じたので。

 なにごと? と店内を見回した誠香は、
 衝撃に目を見開いた ]

 あ、あれは、

[ 伝説のクリーム30倍盛りパンケーキ!!>>914
 しかもそれが運ばれる先にいるのは、
 きゃっきゃうふふな店内で、異質な空気を放つ男…… ]

(919) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 って、辰美としおちゃんじゃん!?

[ 2人の組み合わせに驚けばいいのか、
 伝説のパンケーキに驚けばいいのか、
 情報が散らかりすぎて、
 誠香は感情の行く先が見つからない。
 とりあえず ]

 邪魔はしないようにしよっか……。

[ こそこそと店内に入り、
 伝説のパンケーキ完食チャレンジの行方を
 こっそり見守るのだった。
 食べきった!? まじか!!* ]

(920) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/28(Sun) 19時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― パフェの話 ――

[ この間のカフェで、パフェを選ばなくて本当に良かった。
 巨大パフェを前にして、誠香は心からそう思っていた。
 パフェは美味しい。見た目も綺麗だ。
 パーフェクトの名にふさわしい。
 だがしかし、この美しさは有限だ。
 パフェの攻略、それは時間との戦いなのである。
 つまり、だらだらと時間をかけて食べて、
 アイス部分が溶けて混ざると……悲惨なことになる ]

 なにやってんだ辰美ー!
 辰美の実力はそんなもんじゃないでしょー!

[ パフェに刺さっていたショートケーキを攻略しながら、
 誠香は辰美に檄を飛ばす。>>939
 クリーム30倍を攻略したその才能を出し惜しみするとは
 なんたることだ! ]

(945) takicchi 2020/06/28(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ パフェのお供の飲み物は、
 いつもなら絶対飲まないブラックコーヒー。
 甘味がリセットされるのでお勧めです。
 
 ショートケーキを完食したら、
 今度はちょっと溶けかかっていたバニラアイスを
 お玉に一杯分くらい引き受けた。
 気分はすっかりフードファイターで、
 あれ、パフェってこんな風に食べるものだっけ?
 もっと美味しさを噛み締めながら
 食べるものじゃなかったっけ?
 そんな疑問がよぎったけれど、
 考えなかったことにした。
 楽しければいいんじゃないかな!!* ]

(946) takicchi 2020/06/28(Sun) 19時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話 ――

[ 何の躊躇いもなく即答されて>>1028
 唇が少し震えた。

 聞いてくれるんだ、という安堵の気持ち。
 これでもう逃げ道はなくなった。
 全部、話さなければいけない。
 その結果、軽蔑されるかもしれなくても。
 ……そんな、気持ち。
 それでも誠香は話すと決めた ]

 ……ありがと。

[ 一緒に背負っていきたいという言葉は素直に嬉しくて、
 全部、話し終わった後も、
 その気持ちでいてくれたらいいな、と思う。
 軽蔑されても仕方のないことだけど、
 できれば、嫌いにならないでほしいな、と思う ]

(1046) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 僕さ、お兄ちゃんがいたんだ。
 僕が中3の時、交通事故で亡くなったんだけど。
 ……事故の前、僕、お兄ちゃんに酷いこと言ったんだ。
 それで……ずっと僕、本当は、
 お兄ちゃんは自殺したんじゃないかって、疑ってた。
 ……どうやらそれは、
 僕の考えすぎだったらしいんだけど。

[ ラテアートのくまさんは、
 誠香が口をつけると歪んでいく。
 見るともなしにそれを見つめて、
 誠香は小さく息を吐きだす ]

(1047) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……自殺じゃなくて事故だって、
 僕がはっきりわかったのって、つい最近のことなんだ。
 どうもお兄ちゃん、僕と仲直りするために、
 僕にお菓子を買いに行って事故に遭ったらしいんだよね。
 僕がそれを聞いたらきっと気に病むだろうって、
 両親はそのことを僕に言わなかったんだ。

[ 両親は悪くない。誠香が悪い。
 兄は自殺したのかも。
 誠香が両親にそう言ってさえいれば、
 即座に否定されていたに違いないのだから ]

(1048) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 それでね、僕はお兄ちゃんに言った酷い一言が、
 せめて“嘘じゃなかった”って証明したくなった。
 そんなの、何の救いにもならないんだけど、
 でもその時はもう、
 僕にはそれしか縋るものがなかったんだ。
 
[ 肝心のことはぼかし続けたけれど、
 このあたりで限界だった。
 誠香はグラスを手に取ると、
 レモンの香る水を一口飲んで、ため息をつく。
 覚悟を決めて、顔を上げた ]

(1049) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……お兄ちゃんの夢は、作家になることだった。
 事故の日、僕、模試の結果にイライラしててさ、
 のんきそうなお兄ちゃんに八つ当たりしたんだ。
 それで、言っちゃった。
 ……お兄ちゃんには、才能なんか、ないって。

[ 酷いよな、と誠香は笑う。
 ああ、これ、辰美が嫌いな笑い方だよな、なんて思って
 けれど他の表情が見つからなかった ]

(1050) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 酷いよな。そんな言葉を投げつけたこともだけど、
 その言葉が嘘じゃないって証明しようなんてさ。
 でもその時はもう、そうするしか逃げ道はないと思って。
 それで、応募したんだ。
 お兄ちゃんの残した原稿を、僕の名前で。
 だって、亡くなった人の名前を使って応募なんて
 できないと思ったし。
 ……才能がないことを証明する、つもりだったし。

 ……そしたら、証明されちゃった。
 お兄ちゃんには、才能があったって、証明されちゃった。

[ はあ、と大きく息を吐くと、
 誠香はやっぱり泣き出しそうな笑みを浮かべた ]

 これが、高校生作家の正体。
 今まで僕の名前で出された本は全部、
 お兄ちゃんの残した原稿なんだよ。
 

(1051) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ だから死にたかった、と誠香は言った ]

 もう、耐えきれなかったんだ。
 お兄ちゃんが僕の言葉に傷ついて、
 自殺したかもしれなかったことも、
 お兄ちゃんの原稿を盗むみたいにして、
 作家になってしまったことも、
 お兄ちゃんの残した原稿が、
 どんどん少なくなっていくことも、
 ……お兄ちゃんはもういないのに、
 時々、普通に楽しく暮らしてる自分のことも。
 全部、全部、辛かった。投げ捨ててしまいたかった。
 

(1052) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 本当のことを言うと、
 そんな気持ちが全部なくなったわけではなかった。
 兄の死が自殺じゃなかったとしても、
 あの日喧嘩をしていなければ、という気持ちはあるし、
 兄の原稿を盗んで作家になってしまったことに
 変わりはない。
 なにもかもなかったことにはならない ]

(1053) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 だけど、あの、しおちゃんの作った校舎で、
 色んなこと考えたし、
 一度、本当に死んじゃったし、
 ……怜を置いて死ねないなって思ったし、
 向き合う覚悟、決めた。

 それで、両親に打ち明けて、
 出版社にも、事情を説明したんだ。
 なんとか、許してもらえた。
 ……いろいろ、条件を出されちゃったけど。
 だから、ごめんね、怜。

[ 情けない笑みを誠香は浮かべた。
 カプチーノに口をつける。
 くまさんは無残なことになった ]

(1054) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 これで、怜も、共犯。
 今話したこと全部は、
 絶対に漏らしちゃいけない秘密なんだ。
 それが、出版社の出した条件の一つだから。

[ 馬鹿みたいだよねえ、と自嘲の笑みを浮かべながら、
 出版社の出した条件を伝える。
 売れるための美談にすること ]

(1055) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……ある意味、僕にとっても都合がいいけどね。
 本当のことなんか発表したら、
 バッシングで僕死にそうだし。
 でもこれで、僕はまた、
 新しい嘘をつき通さなきゃいけなくなったってわけ。

[ 全部話し終えたタイミングで、
 カプチーノの入ったカップは空っぽになった。
 空っぽになったカップをしばらく眺めて、
 はあ、と誠香は大きくため息をつく。
 それから、顔を上げて、微笑んで。
 軽蔑した? って、聞いた* ]

(1056) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話 ――

[ 軽蔑した? って聞きながら、
 肯定されたらどうしようと思っていた。
 否定の言葉を期待しながら、
 虫のいいことを考えているなと思う。
 だって、誠香だったらきっと軽蔑する。
 全部自滅の自業自得じゃん、と思ってしまう。

 それなのに、返ってきたのは
 思いがけない感謝の言葉。>>1077
 誠香は思わずきょとんとして、
 それから意味を理解すると苦笑した ]

 ……お礼を言うことじゃないよ。
 僕の嘘に、巻きこんじゃったのに。

[ 頭を撫でる手に、
 怜は僕に甘すぎだ、なんて思う ]

(1117) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 感想を伝えられたことは確かになかった。>>1079
 あの雪の日に、
 初めて読者だったことを知って驚いたくらいだ。
 だから誠香はうんと頷いて、
 僕は、と言った ]

 僕は、そのことに感謝してたよ。

[ 正直、知り合って間もない頃に小説の話をされていたら、 仲良くなれたか怪しいとすら思う ]

(1118) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 初めて怜から聞く兄の本への感想に、>>1081
 誠香は目の奥が熱くなった。

 兄は優しい人だった。
 兄は、優しい文章を書く人だった。
 
 誠香は、兄が好きだった。
 兄が書く文章が好きだった。

 そう、兄に才能がないなんて、そんなはずなかった。
 そのことを、誰よりも誠香は知っていたはずだったのだ ]

(1119) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ うん、うん、と涙をこらえながら、
 誠香は相槌を打っていたけれど、
 ファンレターを送っていた、と聞いて>>1082
 ぽかんと口を大きく開けた。
 そんなこと、知らなかった。
 全然、気づかなかった ]

 なにそれ……知らない。
 うそ……まじで?

[ ファンレターは、もちろん全部読んだ。
 大切に取ってあるけれど、読むたび誠香は胸が痛かった。
 その感想を受け取るべき人は、誠香ではなかったから ]

(1120) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ だから、兄は誠香を恨んでいない。>>1083
 その言葉に、表面張力ぎりぎりだった、
 誠香の瞳の涙が、とうとうあふれてしまう ]

 そう、かな……?
 おにーちゃん、許してくれる、かなあ……?
 僕……僕、おにーちゃんのこと、好きだった!
 大好きだった!
 おにーちゃんに才能がないなんて、
 ひどい……ひどいうそついた!
 それでもっ、許して、くれる、かなあ……?

[ きっと誠香は涙でぐちゃぐちゃで、酷い顔をしている。
 両手で顔を覆ったけれど、
 指の隙間から涙があふれて止まらない。
 墓参り、という言葉に、>>1084
 声にならずうんうんと頷いた ]

(1121) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 思い出したのは、あの校舎でのこと。
 あの時誠香はわんわん泣く怜を慰めたけれど、 
 今は完全に立場が逆転していて。
 きっと今、誠香はとてもブサイクだ。

 こんな恥ずかしいとこ見られたら、
 女だったら嫁にいけないとこだった。>>2:52

 そんな言葉を思い出したタイミングで、
 怜が何か言った>>1085 ]

 いやそれは気が早すぎだろ!?

[ 食い気味でツッコんだ誠香はきっと悪くない。
 驚きのあまり涙も止まっちゃったよ!!* ]

(1122) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― ニセモノ作家の進む未来 ――

[ 誠香の書いた、最初で最後の小説が世に出た。
 出版社の力の入れようはそれはもうものすごく、
 今まで世間を欺いていたことを告白する自伝的小説、
 という内容も世間の注目を集めた。
 どうやら本当に映画化の話まであるらしい。

 嘘が真実になっていく現実を、
 誠香は黙って受け止めていた。
 誠香はそれだけのことをしたのだし、
 その道を選んだのは、誠香自身だ ]

(1123) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 最初で最後の小説、という約束だった。
 これで作家は終わり。そのはずだった。
 ふつーの大学生に戻ります!
 
 ちなみに進学先は海星大学だ。
 国公立への進学はやめた。
 もともと、そこを第一志望にしたのは、
 そこが兄の入学した大学だったからだ。
 兄の陰を追いかけるのは、もうおしまい。
 あと、美貌の彼氏に群がる女どもを
 ちぎっては投げちぎっては投げするためには、
 やっぱり近くにいたかったので。

 そうしてふつーの大学生になった、はずだったが、
 出版社は諦めが悪かった。
 誠香の書いた小説が売れたので、欲が出たらしい。
 暴露本みたいなものだから話題になっただけだよ、
 と誠香は思っているのだが ]

(1124) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ その日も、出版社に呼ばれていた。
 出版社あてに届いたというファンレターは開封済みで、
 批判的な内容の手紙は弾かれたのだろうなと知れた。
 正真正銘誠香の小説に宛てられた感想の手紙だ。
 ありがたいとは思うけれど、
 まだどこか、現実味がないというか、
 信じられないような気持ちでいる。
 ……本当だったとしても、あの小説の内容は、
 誠香が一生つき通す嘘なのだけど ]

 「あと……そうそう、これ、見てください」

[ 相変わらず誠香はエゴサはしない。
 きっと誠香のついた嘘への批判なんて、
 山ほど出てくるだろうし。
 受け止める勇気は正直なかった。
 受け止めようとしたら、ごめんなさいと叫びながら、
 今度こそ死にたくなってしまいそうだ ]

(1125) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


[ 出版社の人が示したディスプレイに、
 気のない顔を向けた誠香は、
 目に飛び込んできたものに大きく目を見開いた ]
 

(1126) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ それは、CG作品だった。
 重苦しいフクロウの幻影がほどかれて、
 その中から翼を広げた白鳥が出てくるような>>733 ]

 「このCG描いた子、福住さんと同い年らしいですよ。
  それで……」

[ 出版社の人が何か言っていたけれど、
 誠香の耳には届いていなかった。
 食い入るようにディスプレイを見つめる誠香の目から、
 ぱたぱたと透明の雫が零れる ]

(1127) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 怜があの世界から持ち帰った何枚かの写真。>>75
 その中に、深緑色のフクロウを描いたCG作品を>>5:56
 撮影したものは含まれていただろうか。>>5:256 
 見たことがあればすぐにわかったし、
 見たことがなくても、同い年のHN『Hanon』の名に、
 きっと誠香は察しただろう。
 あの時は、気づけなかったけれど。>>0:1192
 察したというより、きっとそうだと信じた、という方が
 正しいかもしれない ]

(1128) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……ひとつだけ、書いてみたいお話があります。

[ 涙を拭った誠香は、顔を上げて出版社の人間を見つめた。

 悩みを抱えた人々が、自らの悩みと向き合いながら
 仲間と手を取り合って前に進んでいく物語。
 それなら、書けるかもしれないと思った。
 それなら、書いてみてもいいと思った ]

 ひとつ、条件を出してもいいですか?
 表紙のデザインを『Hanon』さんにお願いしたいです。

[ 作者と同い年の若手デザイナーが表紙を手掛ける。
 出版社の好きな“話題性”という意味でも、
 悪くはないはずだ ]

(1129) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 おにーちゃん。
 おにーちゃんと違って、私には才能なんか、ないけど。
 それでも、作家になったよ。
 きっと一生、おにーちゃんには敵わないけど。
 

(1130) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



[ 真実になってしまった大きな嘘を一つ胸に抱えたまま、
 白鳥はもう兄のいない未来へと羽ばたく** ]
 
 

(1131) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― デート、じゃない話? ――

[ 誠香は知る由もないことだが、
 あれが“ごく自然な流れ”で
 “遠回し”のつもりだとしたら>>1132 
 怜の直球って何だろう。
 知る由もなくてよかった。
 知ってたら戦慄を禁じ得ないところだった ]

 早いよ!?
 僕たち、まだ高校生だし!
 これから大学生! 学生! が・く・せ・い!!

[ 未来を見据えてくれている、というのは、
 嬉しくないわけではないのだが、
 それよりやっぱり
 「気が早すぎぃ!」という気持ちが勝るのは
 仕方のないことだと思う ]

(1137) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ こんな展開、予想していなかった。
 誠香はずっと隠してきた秘密を打ち明けるつもりで、
 それは、怜以外には絶対聞かれてはならないことで、
 だから落ち着いたこの店を選んだのに。
 まさか迷惑行為になるほど
 自分たちが騒ぐ羽目になるなんて、
 思ってもみなかったのだ>>1134 ]

 すみませんすみません。

[ まだ泣きはらして赤い目元を
 ハンカチで誤魔化し(誤魔化せてない)ながら、
 ぺこぺこと頭を下げて、お店を出る羽目になった ]

(1138) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 ……まあ、このお店、ちょっと遠いし。

[ 絶対知り合いには会わないように、遠めの店を選んだ。
 だから、行きつけにするには少し不向きだ。
 未練がましく店を見つめる怜に>>1135
 誠香はそう言って笑う。

 場所変えよっか、という言葉に少し驚いたように瞬いて、
 それからふにゃっと笑みを浮かべた。
 これで解散、ではないことが嬉しくて ]

(1139) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ



   ……って、これじゃ、デートじゃん!
   僕、デートじゃないって言ったのに!**
 
 

(1140) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃

鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。

takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃


【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― パフェの話 ――

 なにやってんの喜多仲!
 甘いもの好きって言ったじゃん!
 その程度でギブなど許されんわ!
 食え! もっと食え!

[ いつの間にかパフェ攻略はスポ根と化していた。
 ソファに沈んでいる喜多仲に
 容赦なくツッコんだ。>>963
 なんだよローズティーって。オシャレか!>>962

 マカロンを摘まんでいるまなには何も言わない。>>-919
 誠香は基本的に女子には甘い ]

(1236) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 何のことだと!?
 一から十まで説明してやろうか!?
 あの場違い感半端なかった

[ 辰美の雄姿を! とか言ってやろうかと思ったが、
 がっつり皿に取る姿を見て途中で止めた。>>950
 無事の情けである(?) ]

(1237) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 うん、美味しい!
 だからこそ美味しい間に食べ切らないとね!

[ にこにこしながらパフェを平らげていく心乃には>>1167
 そう頷く。
 そう、美味しいのだ。
 だからこそ、アイスが溶けてまじりあい、
 すべてがでろでろになって見た目も味も台無しになる前に
 なんとしても完食せねばならぬのだ。
 心乃のパフェのお供のドリンクは見なかったことにした。
 あれはさすがに誠香の理解を超えている ]

(1238) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 阿東は頼りにならないなあ、と、
 ちまちまと食べる姿に>>944
 誠香は割と失礼なことを考えていた。
 まさかパフェ会を呼びかけた本人が
 甘いものが苦手だなんて>>1184
 夢にも思わなかったのだ。
 ちょっとは連城を見習えよ! という気持ち。>>952
 嬉しそうに食べる姿は気持ちがいい。なんか癒される ]

(1239) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ


 さすがここのん……!

[ そんな阿東だったが、心乃に勧められて>>1168
 やる気を出したようだった。>>1185
 そうか、これが北風と太陽……!
 北風のような己の対応を思い返し、
 誠香はちょっと反省した ]

 喜多仲ならもっと行けるって!
 僕、信じてるから!

[ にこっ☆
 心乃を見習って太陽っぽく振舞ったつもりだったけれど、
 絶対なんか違う* ]

(1240) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

 ―― 花火大会 ――

 自分が招集かけといて遅刻するとはいい度胸だな!
 アウトだ! 完全にアウト!

[ あの冬からちょっと伸びた髪を後ろでまとめて、
 誠香は仁王立ちしている。
 チョー重い、と示された
 ラムネがたくさん入っているらしい袋に>>1383
 あの校舎で、教室に食べ物を運んでいた喜多仲を
 思い出した ]

 今日は腕もげるー! って言わないんだな。

[ 仕方ない。ラムネに免じて許してやろう、
 なんて偉そうに。
 だって仕方ない。こうして集まると、
 誠香はどうしたって
 テンションが上がってしまうのだもの ]

(1420) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 橋の上でみんなで花火を見た。>>1387
 やべー! とはしゃぐ喜多仲に、>>1388
 いつもならうるさいこれ食べてろ! と
 飴の一つでも投げつけるところだったけれども、
 今日は花火の音の方が大きくて、
 そんなに気にならなかった。
 ……嘘。誠香も同じくらいはしゃいでいた ]

(1421) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

【人】 鉄血の福音 セイカ

[ 次々に打ちあがる花火を眺めながら、
 ぷしっとラムネのビー玉を押し込む。
 ……と、

 ぶしゃああああ、とラムネが噴き上がってきて ]

 喜多仲ああああああ!!

[ そりゃがたがたした地面を走って持ってきたら
 そうなりますよね。>>1382
 花火の音をBGMに、
 お約束の展開に誠香の怒声が響くのだった。
 ラムネ噴きこぼれるけど許す? ナンノコトデスカ** ]

(1422) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃

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