254 【突発R18】クイン・エルヴィニアの宮殿
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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紳士ならびに淑女の皆様、わたくしの館へようこそ。 世間の噂など唯の噂話、此処でひととき御寛ぎなさいな。
(0) 2018/11/22(Thu) 22時半頃
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―クイン・エルヴィニアの宮殿内―
[長きにわたってエルヴィニアを治めるエルフの女王、グロリアは、彼女だけが立ち入れる、魔方陣の描かれた儀式の祭壇に向かっていた。]
イーサ、ハガラス、ミューズ、ファイラ、
四方の精霊、世界を守護する大いなる神々よ。
銀の鍵にて扉を開き、彼方と此方を繋げたまえ。
世界の行く末閉ざさぬため、大いなる実りを導き給え――――
[その願いは恐らく聞き入れられた。
エルヴィニアの宮殿には、ほどなく異界からの来訪者…
この世界とは全く別の文明を築いた世界から、人間達が訪れるだろう。
その時を、この日のために宮殿に招かれたエルヴィニアの民であるデミヒューマンの有力者、貴族たちは待ち望んでいた*]
(#0) 2018/11/22(Thu) 22時半頃
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―宮殿・迎賓室―
女王陛下が籠られてしばらくになりますわね。 まだお顔をお見せになってはいらっしゃいませんこと?
[軽くウェーブを描いて背中まで伸びる美しい銀髪。何不自由なく育てられたことが分かる、エルフにしては豊満な肢体。 今年で齢200にはなろうかというコリーンは、エルヴィニアの中でも由緒ある貴族の次女だった。もっとも、精神的には見た目通り、20が来るか来ないか、という程度のものだったけれど。
軽くワインをあおり、近くを通るエルフの侍女達を捕まえては、他愛もない話に興じている**]
(1) 2018/11/22(Thu) 23時頃
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[受験に備えて、身形など構わずに。 机に向かって、ふと意識が遠のくのはいつもの事だった。 うつらうつら、転寝してしまったのだろうと。
けれど、目がさめればそこはいつもの自室ではない。 魔法陣>>#0の片隅、見慣れぬ部屋に知らない気配。
これはまるで、前に読んだライトノベルのような。]
…………ふぇ?
[混乱のうちに辺りを見ていた。 もしかしたらそのうち、どこかに連れられていくかもしれない。]**
(2) 2018/11/23(Fri) 07時頃
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…あら。何があったのかしら。見て来てちょうだいな?
[ふと、部屋の外で少々賑やかな声と靴音がする。 城の侍女の一人に声をかけると、ほどなくして件の、彼方からの人間が来たらしいと知れた。]
へえ。それでどんな感じだったの。 ……15,6くらいの普通の女の子? へえ。そう…… 陛下の事だから、呼び出す人間を間違ったりはしていないと思うけれど…大丈夫なのかしら。
気になりますわね。
[少々興味はなくもない。それに、待ってばかりいるのも退屈だ。ワインを飲み終わると、部屋を出てその呼ばれた人間というのを探す事にした。 他のエルヴィニアの種族達も来ているかもしれない、と思いながら*]
(3) 2018/11/23(Fri) 20時頃
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[夢にしては現実味がありすぎる。 しかし現実にしては周りの人間はどうか。 足元に描かれた魔法陣は?
ぼんやりと考えながらいると、丁重にもてなされ魔法陣のある部屋から別の部屋へと移動させられることになった。 訳もわからず、どうしてこうなっているのかも。]
……あ、あの、ここは一体……? あなたたちは?あの、私は……。
[目の前にいる彼らの姿。 人間とよく似てはいるが、人間ではないと一見して分かる相手もいたかもしれない。 例えば長い耳、獣の耳や尻尾。だけど。]
こすぷれ……ですか?
[などと尋ねながら移動することになる。 召喚された者たちを歓待する部屋へと。]*
(4) 2018/11/23(Fri) 21時半頃
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さて…
[呼び出された人間達を歓待するための宴は、もう随分準備がされているようだった。大きな机の上にいくつもの席が並び、燭台を中心に、エルヴィニアで取れる大地、山海の恵みを用いた料理が並べられている。エルフはあまり肉は食べないけれど、他の種族、半人半獣の者達であればそういうものを好んで食するだろう。だから、大皿に並べられた料理は随分さまざまな種類があるようだった]
少し早いけれど、先に待っていても良いかもしれないわね。
[ふと見渡すと、この辺りでは見慣れない格好の少女がいる。一見ではそう高貴な身分といった感じではなさそう、顔立ちにはあどけなさが残り、体格もエルフの少女ほど華奢とは言わないにせよ、まだ若干未熟さを残している、と個人的には感じられた]
そこのあなた。あなた、女王陛下の言ってらした人間かしら。 その様子だと勝手がわからずに戸惑っているか…この宮殿の豪勢さに戸惑っている、といったところかしらね。
……陛下から何か聞いてはいないのかしら?
[一見すれば少々上から目線とも取れるような口ぶりで、彼女に向けて話しかけた*]
(5) 2018/11/23(Fri) 22時半頃
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―宮殿・迎賓室―
[エルヴィニアを治める女王の宮殿。 今、ここに集まっているのは、多種多様な特徴を持つエルヴィニアの民の中でも特に強い力を持った貴族たちだ。 たとえば、あちらでワインを傾けながら侍女たちに声をかけている銀の髪のエルフの女性は>>1エルヴィニアでも特に由緒ある家柄の娘だと聞く]
……。
[そっと手を上げて見せれば、近くにいたエルフの侍女がはっとして立ち竦む。 彼女が手にしていた盆からワインの入ったグラスを一つ手に取れば、ぎこちない笑顔を顔に貼りつけたまま一礼してその場を離れていった。 その瞳に、薄らと涙と怯えの色を浮かべながら]
(6) 2018/11/24(Sat) 00時半頃
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……はあ。
[溜息を一つついて、それから迎賓室の窓に映った自分の姿に視線を向ける。 なるほど、確かにこれはいかつい。 あのエルフの侍女が怯えるのも無理はない。
先ほどからちらちらと此方の姿に向けられる視線といい、あの侍女の怯えようといい。 異世界からやってくるという者たちにも先程の侍女のように怯えられるかもしれないと、そのあたりを考えるとかなり気が重い。
おそらくそう遠くない未来に小さく重い溜息をつくと、そのまま部屋の隅へと歩を進めて壁に凭れ掛かった]
(7) 2018/11/24(Sat) 00時半頃
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[ノクスフィグラ。 種族的にはエルフの傍流とされる、エルヴィニアの少数民族の一つ。
独特な文化を持ち、他種族との交流も殆どない、きわめて閉鎖的な種族であるとされている。 何しろ他種族の前には滅多にその姿を現さず、出現するのは決まって夜更けから夜明け前にかけて。 それ故他種族の者たちから「ノクスフィグラ(夜の姿)」等と呼ばれている。
そんな一族であるがゆえに大地の力が衰えた今、エルヴィニアで最も滅びに近い種族となってしまった。 それでも、族長である父や長老たちは頑なに今回の女王によって召喚されるという人間や他種族との交流を拒んでいた。 それを一族の若手たちでどうにか説得を繰り返し、今回の宴に参加することを了承させることができた]
(8) 2018/11/24(Sat) 00時半頃
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[――ただ一つ。 『一族以外の者に対して、無暗矢鱈に本来の姿を見せないこと』 という条件と引き換えに]
(9) 2018/11/24(Sat) 00時半頃
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墓堀 ギリアンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(墓堀 ギリアンは村を出ました)
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(……最初にこの姿を見たときは驚いたさ)
[グラスを持っていないほうの手で拳を握りしめながら、内心そんなことを呟く。
人間たちにせよ、他の種族たちにせよ、一体誰がこんな姿の自分を見て嫁にきてくれるなどというのだろう? 愛してくれるなどというのだろう? 始まる前から何とも言えない諦念に心折れそうになるが]
(……。まあ、いいか)
[こうして他種族が多く集まっているこの場が、外の世界を知る絶好の機会であることは間違いない。 ノクスフィグラの明日を担う身としては他種族の知識や技術を学ぶ絶好の機会でもある。 そして、この機をむざむざ逃すこともないだろう。
そう、気持ちを切り替えると後の行動は早かった。 近くにいた給仕に空けたグラスを預けると、迎賓室を出て宮殿内部を散策しに向かう。 散策の途中もしかしたら他の種族や、或いは召喚された人間たちに出会うこともあったかもしれない]**
(10) 2018/11/24(Sat) 00時半頃
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は、い?
[素っ頓狂な声が出たのは、非現実的な状況にぼんやりとしてしまっていたから。 声をかけられると思っていなかった為、話しかけられ>>5大げさに肩を跳ねさせながら振り返る。 そこには一見して美しい女性が立っていたが。]
……人間? あー…やっぱり、あなたも人間では、ない?
[彼女の耳も長く尖っていただろうか。 なんかそういう設定なのか、本当に不思議な世界に巻き込まれたのかは分からない。 だから困ったように首を傾げながら胸元で手を握りしめた。
なお、流石にこの服装はこの場に相応しくないと着替えさせられそうだったのだが、得体の知れない場所で着替えなどできるものかとそれを言わないまでも固辞していたと言う裏話。]
(11) 2018/11/24(Sat) 07時半頃
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いや、女の人はまだなんかやってましたけど…?
[陛下、とやらはおそらく自分以外の誰かを召喚する為にまだ儀式を続けているのだろう。 勿論、自分の知らぬことなのだが。 ちなみに扉から見えたトレイルの姿>>10に 「おおっ……?!」 と、驚きとも恐怖とも取れない声が漏れていたりもする。 勿論、見えたのは別の姿。>>9]
い、いろんな人がいるんですねえ。 ……私、転寝していたらいつのまにか此処にいて。 正直よくわかってないんですよぉ…。
[さて、視線の先のトレイルはそのまま何処かに行ったのかどうか。 会話は目の前の美しい女性と続けていたけれど。]**
(12) 2018/11/24(Sat) 07時半頃
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[迎賓室を辞そうとしたときだった。 視線の先に、先程のエルフの令嬢が見知らぬ少女に声をかけているのが見えたのは>>11
年の頃は十五、六と言ったところか、髪の色や顔立ち、何よりその身体的特徴から見てあの令嬢の関係者というわけではないらしい。 そしてここに集ったエルヴィニアの貴族たちとは明らかに異なる服装]
(……なるほど。彼女は)
[陛下が召喚した、異世界からの来訪者。 その一人なのだろう]
(13) 2018/11/24(Sat) 10時頃
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[不意に、目が合った>>12]
「おおっ……?!」
[距離こそあったが、その表情と仕草は彼女の心情を雄弁に伝えてくるもので。つい、口許に苦笑いが浮かぶ。
視線があったとはいえ、黒髪の少女と銀髪の令嬢の会話は今も続いている>>5>>11>>12 そこに割り込むのは無粋が過ぎるというものだろう。 何よりあの少女の驚きと恐怖が混じった顔を思い出せば余計躊躇われるというもの]
(そうだな……)
(14) 2018/11/24(Sat) 10時頃
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[なるべく怖がらせないよう、離れた場所からにこりと微笑って小さく手を振ってみせる。 とはいえ、彼女たちから見ればそれは威圧感のあるものであったかもしれないが。
それから、少し考えるそぶりの後に片手を翳して小さく呪を唱えれば。 その掌の上にはひらひらと仄かな燐光を放ちながら舞う二匹の蝶の姿があっただろう。
掌を彼女たち二人のほうへ翳せば、そのままひらひらと蝶は二人のほうへと飛んでいく。 一匹は黒髪の少女のほうへ。もう一匹は銀髪の令嬢へ。 それぞれの元に辿り着けば、黒髪の少女の蝶は薄紅の花弁を幾重にも重ねた芍薬の花に、銀髪の令嬢の蝶は淡い紫の薔薇の花にそれぞれ姿を変えることだろう。
それらを見届けた後、再度二人に恭しく一礼してからその場を後にする]**
(15) 2018/11/24(Sat) 10時頃
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………?
[少しばかり頬を引きつらせながらも、手を振られれば>>15こちらも手を振り返した。 顔に大きな傷。ギョロリと見開かれた目。 自分の暮らしていた世界でならおそらくこう思う。
多分、その筋の人。 ネコ好きだとかで猫に猫語で話しかけていたりして好感度が上がるタイプ。
とは言え現実には本当にその筋の人ならお近づきになりたくは無い。 そもそもまだ、この場がどんな場所なのか、なぜ自分が此処にいるのかも分かっていないのだから。
とは言え、怖い顔で花屋さん。 そんな人も勿論いるだろうけれど。
閑話休題。]
(16) 2018/11/24(Sat) 12時頃
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[何か唇が動いた気がする。 そして次には彼の掌から浮かび上がるかのよう、ひらりひらりひらめく煌めき。 それにを瞬かせていれば、それは蝶の形を成して此方へと。
ひらり、きらり、ふわり。 程なくして自分の手元に来た蝶は見覚えのある、然し見事な芍薬へと変化した。]
うわあ……、魔法?
[その美しい変化に、流石に手品でもこうはいかないだろうと自然とそのふた文字が口をついて出た。 細めの目を見開いて、驚嘆で溜息が漏れ頬が僅かに染まる。 芍薬をしっかりと手にしながら、ふとそれを贈ってくれた彼の顔を見る。
確かに、その姿は見目麗しいとは言えない。 どちらかと言えば恐怖心を抱きかねない姿だったけれども。]
(17) 2018/11/24(Sat) 12時頃
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あ、ありがとうございました!
[恭しい一礼に此方も思ったより大きな声を出して。 ぺこり、と頭を下げたのだった。]**
(18) 2018/11/24(Sat) 12時頃
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―二都花苗という娘について―
[昔から親に褒められたという記憶がない。
褒められるのはいつも別の兄弟。 成績が良い優等生の兄に、 泣き虫だけど可愛らしい妹。 2人とも母に似てはっきりとした顔立ちで、クラスの中でも目立つ存在だった。
対して自分は、父親に似た野暮ったい顔。 母は口癖のようにいう。]
(19) 2018/11/24(Sat) 19時頃
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「花苗はお父さんに似てブサイクだから」
[優秀で褒められるのは兄の役目。 可愛らしくて褒められるのは妹の役目。 自分は勉強もパッとせず、要領も悪い。 自分の方が沢山手伝いをしていても、母はいう。
「お兄ちゃんはお母さんの自慢だわ」 「花苗も妹を見習いなさい」
だからせめて高校は。 比べられないように寮のある場所か、より難易度の高いところを受けるつもりだった。
毎日毎晩、受験に備えて。 友達と遊ぶのも我慢して。 キラキラとした華やかな世界は夢の中。]
(20) 2018/11/24(Sat) 19時頃
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[キラキラしたもの、女の子らしいもの。 嫌いなわけじゃない。むしろ好き。
だけど、どうせ似合わない。 似合わないから近づけない。 せめて1人で生きられるようにと、いつか1人で生きられるように勉強だけは頑張ろう。
頑張ったところで兄は超えられないけれど、頑張るのをやめたら転げ落ちて行くだけだから。
せめて、世の中の邪魔にならない人間になりたい。 度重なる母からの否定の言葉は、自己評価を下げに下げて反抗心すら削がせていた。]**
(21) 2018/11/24(Sat) 19時頃
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[商売人にもいろいろなタイプがいる。 愛想の良い者もいれば、職人気質の頑固な者も。 器量の良し悪しも様々だ。 天使のような容貌のならず者もいれば、死神のような顔をした花売りだっている。
さて閑話休題。
ひらりと彼女たちの許へ飛んでいった蝶がそのまま花へと変じたのを見れば。 黒髪の少女が頬を上気させるのが見えた>>17
あの様子だと、彼方の世界には魔法は存在しないのかもしれない。 なんにせよ、彼女の表情が綻ぶのを見れば此方もつい、ほっと息を吐いてしまう。 そのまま扉を通り抜けようと背を向けたところで]
「あ、ありがとうございました!」>>18
[背に聞こえた大きな声に、 つい後ろを振り向けば、ぺこりと頭を下げる少女の姿]
(22) 2018/11/24(Sat) 20時半頃
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どういたしまして。 可愛らしいお嬢さん。
[聞こえたかは、わからない。 それでもそう彼女に一声かけて部屋を辞した]*
(23) 2018/11/24(Sat) 20時半頃
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あら、やはり貴女、ここの種族ではありませんでしたのね。 陛下がお呼びになった人間という事かしら。 貴女のような子が、ねえ……
[上から下までざっくりと眺めて、はたと気づいたように一礼した]
これは、不躾に失礼いたしましたわ。 ええ、私は人間ではありませんでしてよ。 ここには貴女達以外に人間はおりませんもの。
私はエルヴィニアを治めるエルフの貴族…と言っても、貴女達は彼方から来たと聞いておりますから、何の事やらわかりはしないかもしれませんけれど。
[豊満な肢体を包むドレスの上、頭の両側には尖った耳がついている。それが他でもない、エルフの徴。困ったような仕草を見せる少女をもう一度見て、少々考え、また口を開いた]
そう言えば、着替えてはおりませんのね。 ……まあ、良いですわ。私にはそうは思えませんけれど、彼方ではそれが正装なのかもしれませんし。 貴女を歓待する宴が間もなく始まるでしょうから、恥ずかしくない格好であれば良いのよ。 そうね、貴女が呼ばれたわけは、誰かから説明があるでしょうけれど。
(24) 2018/11/24(Sat) 22時半頃
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[そんな事を話しながら、彼女が一瞬とても驚いたように見えたので視線をやると、ノクスフィグラの姿が見えた。彼の種族とはあまり交流がないので彼がどのような立場にあるのかも良くは知らない。ただ、あれが本来の姿でないらしい、という事ぐらいは一応聞き知ってはいたのだけれど。 驚くのも無理はないな、と思った]
……あら。
[彼が立ち去り際、輝く蝶を紫の薔薇に変えて、髪に止まらせた>>15のを見て、目を丸くした]
彼も陛下に招かれたという事かしら。 ……まあ、悪い趣向ではありませんわ。あの見た目には少々不似合いなぐらいに。
[満更でもない、といった表情で呟く。傍らの少女は芍薬の花を咲かせている。思わず大声で礼を言うあたり>>18は高貴の者ではなさそうだ、どちらかと言えば純朴な、村娘の類に感じられた*]
(25) 2018/11/24(Sat) 22時半頃
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[宮殿内を散策してる途中にも、時折刺さるような視線を感じた。 女王陛下から招待を受けた証を刺繍した腕章がなければ、途中すれ違う者たちの視線は、もっと冷ややかなものであったことだろう。
今更ながら、随分と無理な条件をつけてきたものだ。 長老たちはよっぽど自分たちが蒐集した魔法技術と心中したいらしい]
(僕らとしては、そんなことは真っ平御免なんだがな……)
[魔術や知識等というものは、民のために使わなければ意味がない。 もしも自分たちの魔術をエルヴィニア用いることができたなら、今回のように国の存亡に関わるような事態に陥ることも、異世界から人間を召喚することもなかったかもしれない。 考えても、詮無いことではあるけれど。
本日何度目かの溜息の後。 廊下を暫く歩いていると、とある部屋を見つけた。
何やら困惑した様子で話しているその部屋のエルフたちに話を聞けば、女王によって召喚された異世界の少女が此方の用意した衣装を召してくれないとのこと>>11]
(26) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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ふぅん……。
[背格好からして、あの黒髪の少女であることは間違いあるまい。
先ほど出会った少女の格好を思い出す。 見慣れない、変わった衣装を着ているとは思ったが、まさか着替えを固辞していたとは想像もしなかった。
よほどあの衣装にこだわりがあるのかとも思ったし、或いは、あれが彼方の世界の正装であるのかもしれない。 それならばその意志を無下にすることもできないが。 とはいえ、この場に集まっているのはエルヴィニアの貴族階級やそうでなくてもある程度の力を持った者たち。 何かしら機嫌を損ねるような気難しい者たち――それこそ此方の父や長老たちのような――が、いないとも限らない]
(27) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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[衣装室の中を見回す。 少しばかり訝しげな侍女たちの目が気にならないと言えば嘘になるが、構わず]
では、このドレスを彼女へ。
[そう口にしながら手に取ったのは、胸元に贅沢にフリルをあしらった薄紅色のシフォンドレス。 ウェストを絞り裾が広がるように仕立てられたそれを手にすると、それを衣装係のエルフに手渡した。 衣装係の眉間の皺がより深くなるのを見て取れば]
そうだな……。 お節介な男からの贈り物とでも 言っておけば彼女も無下にはしないだろうよ。
[――おそらくは。 言いかけた言葉を飲み込みながら、此方に向けられた視線に苦笑しつつ。 そっとドレスに芍薬の花をあしらった髪飾りを添える。 これで、誰からの贈り物か伝わるだろうと、衣装係に言い添えるのも忘れない]
(28) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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あとは……。
[大ぶりの真珠のイヤリングと、三連の真珠のネックレス。 銀色のミュールはそれほどヒールの高くないものを。 恐らく見た目通りの素朴な少女であろう彼女はあまり華美なものを選んでも身に着けてはくれないだろうと思うから]
それじゃあ、よろしく頼むよ。 ああ、そうだ。 彼女がもし他の衣装のほうがいいというのなら 希望を叶えてやってほしいな。 此方としては無理強いもしたくないし。
ん、僕かい? 僕は……少しそのあたりを歩きたいからさ。
[迎賓室のあの空気が少しばかり戻りづらいとは流石に口にはできなかった。 とはいえ特に呼び止められることはないだろうし、後はあの衣装係がきちんと自分の職務を全うすることに期待しよう]*
(29) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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えるゔぃにあ……エルフ? あっあっ、ごめんなさい、正装では無いんですけど……その、急に知らない場所で着替えるのが、気が引けて……。
[知らない地名、その種族名はわかったけれど。>>24 それにしては豊満な肉体な気がしたが、巨乳エルフだって漫画でよくあるし、そもそもそんなのエルフの存在しない世界での自分のイメージなのだからこちらは違うのかもしれない。 だが、着替えていないことを指摘されれば恐縮しながら頭を下げた。
実際、知らない場所でいきなり脱ぐのは気がひける。 それに、自分には決して似合わない気がした。
スカートだって、制服のそれが精一杯なのに。
恥ずかしくない格好か、と思えば、慣れている格好だから良いのだけれど。 そも、そんなに畏まった場なのかどうかもあやふやだ。]
(30) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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……ええと、私は日本に住んでた、にとかなえです。 あの、どうして私は………ここに、いるんでしょう。
[誰かから説明がある。>>24 そう説明されても、やはり出来るなら先に知りたいものだから、そんな風に問いかけていた。 芍薬の花を手にしながら。 美しい薔薇が似合う女性へと。
……貴族と言われても、そんなものとは縁遠い自分にはいまいちピンと来ていなかったから、出来るだけ丁寧な言葉を使おうとして結果辿々しくなってしまったが。]
(31) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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[そんな風、問いかけていた矢先。 先程自分に衣装を着せようとしていた別の誰かが再びドレスを持ってやってきていた。>>28>>29 畳まれてはいるが薄紅色のドレスに、装飾品が何点か。 ぎょっとしながらそちらを見ては、胸元で芍薬の花を握りしめたままふるりと首を横へ。]
その、すいません、……私そういうのは……?
[しかしどうやら、『お節介な男』の贈り物らしい。>>28 よく見れば芍薬の花をあしらった髪飾り。 そもそも、ここで自分に視線を向けてくれた男性なんて今のところ1人だけだ。
ああ、自分を気遣ってくれたのか。 そう思うと少しだけ胸の中が温かくなった気がする。 けれどそれを直ぐ否定する癖が身にしみていた。]
(32) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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(そんなに、見窄らしいかっこだったんだな。ごめんなさい。)
[気を遣わせてしまうほどに。 この場がどんな場なのか分からないけれど、しかし気遣い屋らしい彼にさらに気を遣わせてしまった事に罪悪感が募る。 だからこそコリーンに頭を下げて。]
……その、すいません。 折角なので、着替えてきます。
(33) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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[その前に何か言葉は交わしただろうか。 着替えの部屋に向かったなら、衣装係の持ってきてくれた衣装へと着替えて見る。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。
そんな言葉に準えられる芍薬の花ほど、自分は美しくない。むしろ、外見は人と比べてはならないのに。 ふんわりとしたドレスを着て、芍薬の髪飾りをつけて。 真珠のイヤリングとネックレス。>>29 姿見を見て、普段の自分とはちがう姿に目を瞠った、けれど。]
………幸苗の方が、似合いそう。
[思わずつぶやいた、妹の名前。 暫くそのまま、姿見の前から離れなかった。]*
(34) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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─廊下─
[着替えが終わって、1人。
コリーンから聞いたのだったか。 それとも、着替えの最中に聞いたのだったか。 自分がここに招ばれた理由を耳にして、それが漸く実感を伴ってきていた。
『世界の黄昏に至りて彼方よりの来訪者来たれり、一粒の種地に落ちて此方に万の繁栄の種を残さん』
子を産み育む力が衰えているらしいこの世界。 自分が男だったら良かったのに、と思ったのは、よりその「種」を撒くことが出来るからだ。 女の身では、自分の体でその種を育まなくてはならない。 その方法は知りはするけれど、授業の保健体育と女子の噂話の域を出ないもの。 けれど、子を産む、産ませる、育む、となると。]
(35) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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(……産めよ、殖せよ、だっけ。)
[未だ平らな下腹を抑えながら、そんな時代もあったと思い返す歴史の授業。
それを、世界単位で望まれる為に招ばれた? ……ゾッとしない。こんな形でも、一人前に恋に対する憧れもあったし、人並みに結婚したり出来るかもしれないと言う儚い希望はあった。 それは確かに希な望みだったのだろう。 けれど可能性はゼロではない、そう思っていたのに。]
(……ううん。あちらの世界ではゼロだから、神様がこちらで役に立てって追い出したのかな。)
[こんな綺麗なドレスも装飾品も、元の世界では手を伸ばすことすらしなかったかもしれない。 将来、誰かの邪魔にならないように生きようと思っていた。 ここなら必要とされる。それは、喜ばしい事だけど。]
(36) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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|
(産み殖やせなくなったら?)
[それは、不必要とされる事、否定されることに慣れた自分の導き出した将来図。
この世界にも不必要だと言われたら、どうしよう?
そもそも、きちんと出来るのか。 世界の為に産み殖やすのなら、相手も1人だけとは限らない。 産むのは痛くて苦しいのは当然だし、そもそも、自分はそういう対象になれるのか。
……なれたとして。 果たして自分は、本当に、それで。]
(37) 2018/11/25(Sun) 09時頃
|
|
………っ。
[手に持つのは芍薬の花。 黒髪につけた髪飾りと同じ。着せられたドレスの色に似た。
戻ろうとして脚が竦んで動けなくなる。 廊下の壁を背に、硬く瞼を閉ざして俯き微かに震えていた。]**
(38) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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[パタパタと、必死ながら軽い足音がする。その足音を追う乱暴な足音に掻き消されるような軽さは少女がキチンとした食事を毎日できないことを表すかのよう。 手にさげた籠から散る花は、少女が決して流すことのない涙のようにも見えた]
(39) 2018/11/25(Sun) 12時頃
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『いいっ加減にしやがれ!!』
[焦れたような声が手首を取り捻りあげるように少女を引く。 それに苦痛を呻くことなく開いた口からは、花の鮮やかさで声が飛び出た]
しつこくしないでください!私の売る花は野の花ばかり! 男に金をもらって股を開くほど落ちぶれちゃいませんの!! 加えて貴方のような醜男なんてもってのほかだわ!
[街に落ちた良家の子女、というのがふさわしいだろうか。街の色に染まり切らない語尾は潔癖なまでに烈しいが、それだけでしかない]
『てめぇ…!』
[自らを捉えた男が怒りも露わに拳を振り上げたのを見て首をすくめつつ、腕を握る手が緩んだのを幸いと振り払って男を振り返る。 それでも、殴られることに備えられるほど少女には経験がなかったのだけれど。 そのまま殴られるしかないかと考えた瞬間、背にしていた壁の感触が掻き消える]
えっ、きゃあっ!
[壁が穴に変わったなどということを理解出来ず、ただ少女は、アリスのように街の片隅に不意に現れて不意にかき消えた隙間に、落ちていった]
(40) 2018/11/25(Sun) 12時頃
|
|
[落ちていたのは数秒か数分か、あるいは数時間か。 時間感覚もなくなるような暗闇が終わったのは突然。 べしゃりと石の床に落ちた少女からは淑女らしからぬ声が漏れただろう]
ぐえっ いたたた…なんですか、もう。 アリスは好きだけどワンダーランドを夢見る子供であれるほど楽天家じゃいられないんですよこっちは。 っ痛
[痛みに手を添えたのは男に引かれた腕。強がってはいたがやはりひねっていたようだ]
むぅ、困りました。 擦り傷とかなら消毒したらいいけど、ひねった時はどうしたらよかったんでしたっけ
[とにかく、と立ち上がり、扉から一度こそりと顔を出して廊下に出る。 何が起こったかわからないけれど、あのままあの場所にいても腕の痛みは終わらないだろうから、手当のできる人がいる場所を探してきょろきょろ辺りを見回しながら探索を開始した]
(41) 2018/11/25(Sun) 12時半頃
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―宮殿内・廊下―
[宮殿の中を暫く歩き、ぐるりと庭園を見て回って。 ふと、脳裏をよぎったのは先程の黒髪の少女。
あれから彼女は衣装を着てくれただろうか? 此方としては自分なりに彼女に似合いそうだと思ったものを贈ったつもり、なのだけれど。
彼方の世界に芍薬の花が美人を表す故事に使われていることは知らなくて>>34 ノクスフィグラにとって芍薬は、専ら薬草として用いるほうが一般的で花そのものに価値を置くことは少ない。
ただ、彼女の見るからに純朴で素直そうな様子が、此方の目にはとても愛らしく、好ましく映ったものだから。 「はにかみ」という花言葉を持つ、芍薬の花を彼女に贈った]
(42) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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[そういえば、と 彼女の名前を聞いていなかったことに気づく。 もしあとで会うことがあれば彼女に聞いてみるとしよう。
今度は、驚かないでいてもらえると嬉しいが。 現金なもので、あの黒髪の少女と会うことを考えると 迎賓室で重い溜息を吐いていたことをつい忘れてしまう。
怯えさせてしまいもしたけれど、 此方の贈り物にきちんと礼を伝えてくれた彼女は とても気立ての良い娘だと思ったから]
(43) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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……おや。
[庭園から宮殿内に戻って暫く歩いていると、進んでいく先に小柄な人影を見つけた>>41 彼女の服装といい、きょろきょろと周囲を見回す様子といい、どうやら、あの黒髪の少女と同じ"異世界からの来訪者"のようだ]
……。
(44) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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こんにちは、お嬢さん。
[今の自分の姿は少なからず若い女性を怖がらせてしまうものだから。 彼女から少し離れた場所から、そっとその背に声をかける]
見たところ、君も 『異世界からの来訪者』のようだけれど。 何か、お困りだろうか?
[言いながら、彼女の様子を観察する。 もし、彼女が怪我のことを口にするようなら、一言断りを入れてから治癒魔法を使おうとする。 この場所について聞かれれば、質問には答えられる限り答えようとするだろう]*
(45) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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―回想・銀色の夜―
[幼い頃、よくやんちゃをしては父や大人たちに叱られた。
あれは十になるかならないかの頃。 満月の夜に決まって父とその部下がどこかへ出かけていくのが不思議で仕方なかった。 召使たちから話を聞けば、ノクスフィグラの魔法技術を必要としているエルフたちとの交渉のため、領地の外へ出ているのだという。
その頃の自分は一族の領地の外の世界に興味津々で。 自分も領地の外に出てみたい、エルフや他の種族と会ってみたいと 駄々を捏ねて召使たちを困らせたり、父母に叱られたり。
それでも、その程度でへこたれるような自分でなかった。 良くも悪くも諦めが悪かった自分は、ある新月の晩、出かける父たちの後を追ってこっそり屋敷を抜け出した。 その前の年、誕生日祝いに強請った姿隠しの呪印を仕込んだ外套を身に纏って]
(46) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[途中まで――正確には、父の馬車にこっそり乗り込んでエルフの領地に向かうところまでは首尾よく進んだ。
父たちがやってきたのは、とあるエルフの貴族の屋敷だった。 父と部下を歓迎してのものか、その屋敷ではちょうど賑やかな宴が催されていた。
―――…。
初めて見る外の世界は、子供の頃の自分には、とても光り輝いて見えた。 シャンデリアの輝きに、豪華なご馳走。 何より煌びやかな衣装を身に纏った、様々な特徴を持つ他種族の姿。 それはちょうど、今日この場で催されている宴にも似ていて。
今まで本の中でしか知らなかった世界に夢中になってあたりを見回しているうちに―――…気がつけば、父の姿を見失っていた]
(47) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[そのことに気づいたときは焦った。
ここがノクスフィグラの領地から どれほど離れているのかは知らないが 子供一人で容易に帰れるような場所でないことは 流石に想像がついたから。
他種族の大人たちに見つからぬよう、 会場の中で父たちを探して歩いているうちに、 気がつけば、外に――中庭のほうへ出てしまっていた]
(48) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[深い藍色の天鵞絨を敷き詰めたような夜空に 月は美しく銀色の光を投げかけていたけれど、 そんなことを気に留めている余裕は既になかった。
もし、父たちが自分を置いて帰ってしまっていたら? そして、もしこの屋敷の者たちに見つかってしまったら。 素性の知れない自分は、見知らぬ土地の 見知らぬ屋敷に入り込んだ侵入者として罰を受けることだろう。
不安と焦りが募る胸中、 どうにか中庭に面したテラスへ足を向けたとき。 不意にテラスのほうから何者かの気配がした]
(49) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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―――…!
[そっと息を顰めて物陰から其方を伺う。 姿隠しの外套があるとはいえ、用心に越したことはない。 そこからそっと、テラスのほうへと目を凝らせば。
淡い月の光に照らされて、屋敷のテラスに立つのは まだ年若い女の姿。 美しいドレスを身に纏った、銀の髪の彼女は 恐らく、エルフであろうか? 佇む、彼女の姿を暫しぼぅと眺めていれば、 不意に彼女が此方を見た、ような気がした]
(50) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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……!
[姿隠しの外套はいつもと変わらず効果を発揮している。 当然、彼女に自分の姿が見えるはずなどないのだけれど。
咄嗟に、自分が彼女の姿を覗き見ていたことを思い出して なんとも言えない羞恥と罪悪感に襲われた。 物陰に身を顰めながら、一歩ずつ後ろへ下がって。 ……そのまま、夢中で屋敷の外へと駆け出していた。 それからどこをどう走ったのかはわからない。 気がつけば父や部下が乗ってきた馬車の元まで戻っていて。 疲れ切ってその場に座り込んでいたところを父に見つかった。 それから先は思い出すのも耐え難い。 勝手に父についてきたことを父母は勿論 周囲の大人たちから叱られ、咎められ、或いは窘められて。 その後数か月のあいだ屋敷から一歩も出して貰えない日々が続いた。 そんなわけで、生まれて初めての他種族との接触は なんとも言えない迷子の恐怖とその後の苦々しさと、 あの夜垣間見た、銀髪の美しい女のことで頁が埋まっている]
(51) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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(銀髪、か……)
[ふと、思い出すのは先程の紫の薔薇を渡した銀の髪の令嬢>>25
まさかな、とは思う。 何しろ十年以上前のことで、顔もよく覚えていない。 彼方とて、仮に此方の姿を見ていたとしても、今の自分の姿では到底彼女にわかるとは思えない。
ただ、あの夜見た月の光を受けて銀に輝く髪をした美しい乙女のことは、子供の頃のなんとも甘酸っぱい記憶として、今も心に残っている]*
(52) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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ぴぁ
[背後から声をかけられ>>45、悪いことをしているわけでもないのについ声を上げてしまう。 いや、悪いことはしているのかもしれない。知らない場所で勝手に歩き回るなんて実に悪いことじゃないか。 そう考えながら振り返れば、いかつい姿の男]
ぴぃ…
[怯んで一歩下がると同時、思わず痛めている腕を庇ったのは気づかれただろうか。 怯みはしたけれど今の状況を知る手がかりでもあると気づけば、下がった足を一歩踏み込む]
ええと、その… 勝手に歩き回ってしまって、ごめんなさい。 私、メアリー・リンドヴルムといいますの。 今、何がどうなっているかもわからなくて… 何か知っているなら、教えてくれたら嬉しいのです
[ちら、と伺うように見上げたのは、自分の小さな身長からは壁のように見えたから。 この姿に怒られると怖そうだなあなんて思ってしまったのだ*]
(53) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[小鳥のような悲鳴を挙げられた>>53 わかっていても少しばかり心に刺さるものがある。
ノクスフィグラの族長の息子として何不自由なく――言い換えれば周囲から大事にちやほやされて――育てられ、同年代の女の子たちからも、それなりに好意を寄せられてきたこの身は、こういう態度を取られることに慣れていない。 父の出した条件に応じて姿を変える前は大したことではないと高を括っていたが……今はそのときの自分を、無性に殴りたくて堪らない]
いや、気にしないでほしい。 恐らく君をここに呼び出したのは僕らと この宮殿の主――グロリア女王陛下だと思うから。
[ごめんなさいという彼女の言葉には小さく手を振ってみせながらそう答えて。 それよりも気になったのは、先程彼女が咄嗟に片方の腕を庇うような仕草をしたこと>>53]
(54) 2018/11/25(Sun) 14時半頃
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メアリー、といったか? すまないけど、少し診せてもらってもいいだろうか?
[悪いようにはしないから、と宥めるような声音でそう口にすれば。 彼女の許へ近づいて、そっとその腕を取る]
……少し、じっとしていてくれるか?
[一言、声をかけてから彼女の腕にもう片方の手を翳して簡単な治癒の魔法を唱える。 ポゥ、と淡い光が掌に宿ると共に、痛みが消えていくのが伝わっただろう]
(55) 2018/11/25(Sun) 14時半頃
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これで、大丈夫だと思うよ。 もし、まだ痛むようなら医者に診てもらおう。
[それから]
あらためて、ご挨拶させてもらおう。 僕はトレイル。 トレイル・ギリアン・モンストリウム。 ノクスフィグラだ。
そうだな、何から話せばいいか……。 まず、ここは君たちがいた世界とは異なる世界で、 君たちは我らが女王によってこの世界を救うために この世界に召喚された。
(56) 2018/11/25(Sun) 14時半頃
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[それから少し時間をかけて、 彼女たちがこの世界に召喚された理由について説明しよう。
今、この世界全体が衰退し生命力が衰えていること。 自分たちとは異なる文明を築き上げた世界から生命力に優れた人間たちを呼び寄せ、それによってこの地に再び多くの命を芽吹かせようとしていること。
それは、言い換えれば彼女たちにこの世界で、子を作り産み育ててほしいということであるが。 ――彼女は、此方の願いに果たして応じてくれるだろうか?]*
(57) 2018/11/25(Sun) 14時半頃
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女王陛下
[鸚鵡返しに呟いたところで腕を診せて欲しいとの言葉>>55。そうして手をかざされ、淡い光とともに痛みが引いていくのを感じると、くるりと手首や肘を伸ばして痛みが本当になくなったことを知る]
すごいわ。 すごいわあなた、魔法使いなのね!
[16歳にしては幼い感動の仕方は伸びなかった背とも関係がある。この背のせいで、家族はメアリーにさまざまな絵本を贈ったし、長女だというのに縁談の一つも来ないと嘘をつくのである]
(58) 2018/11/25(Sun) 15時頃
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[そうして、丁寧な説明をされたあと、少女は少し思案するようにじっと青年を見上げる]
トレイルさん……モンストリウム様と呼んだほうがいいのかしら。ここは見るからに豪華なお屋敷、いいえ、お城みたいだし とにかく。私は、貴方達の世界を助けるために呼ばれたのよね。
[一度、確認のように繰り返してから、少女はこくりと小首を傾げる]
だったら、私の家族へ、何か補填のようなものはないのかしら。 政略婚のようなものでしょう?この召喚。 それはいいの。だって私、そのことについては幼い頃から納得していたもの。 でも、政略婚のような状況で、私の…というか召喚された人たちの家族に補填がないなんてフェアじゃないわ。 貴方達に一方的な恩恵があるだけじゃないの
[違う?と青年に尋ねる少女は先程小鳥のように怯えた姿からは想像もできないくらい勝気に堂々と、自分の取り分を確認しようとする意思を持った瞳で見つめている*]
(59) 2018/11/25(Sun) 15時頃
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魔法使い、か。
[少女の言葉>>に苦笑混じりに応じる。 間違ってはいない。いないが……彼女の反応は(黒髪の少女よりも小柄なその背と合わせ)幾分か幼さを感じさせる。
尤も、そんな感想は此方の説明を聞いた後の彼女によって覆されることになるのだが>>59]
補填か……そうだな……。
[考えてみれば、僕らに親兄弟があるように、 彼女たちにもまた、帰るべき家があり家族があるのだろう。 この少女にも、――…あの黒髪の少女にも]
(60) 2018/11/25(Sun) 15時半頃
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申し訳ないとは思うが、 僕の一存でそれらを決めることはできないんだ。 君たちの召喚に関することは 全て女王陛下に権限が委ねられている。
もし、君たちが彼方の世界に戻ることを望むなら 恐らく女王陛下も無理強いはしないだろう。 僕らとしてもこの世界における君たちの衣食住は 可能な限り保障するつもりだ。
[何しろ、彼女たちの協力が――その生命力を得ることができなければ、この世界の衰退を止めることは難しいのだから。 ふむ……と、口許に手を当てて考え込むこと暫し]
君の家族への補填については少し考えさせてくれ。
[できる限り、応じる意思があることを示しつつ彼女の言葉にはそう答えた]*
(61) 2018/11/25(Sun) 15時半頃
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ええ。 そうね、私も、責任の所在を間違えてしまっていたわ。 女王陛下に会うことがあったら尋ねてみるから、貴方が気にしないで大丈夫よ、魔法使いさん
[丁寧な返答>>61に、素直に頷いて。言葉を聞いた分には生真面目な性格らしい青年が気にしないようにと無邪気に笑ってみせる]
無差別に産めよ増やせよの方針じゃないなら、それぞれの身柄を預けることになる相手に補填してもらうこともできるもの。 それなら、普通の政略結婚と同じだわ。
でも、そうね。 もしそれでも何か気にしてしまう優しい人であるのなら、私が行っていい場所や、貴方のオススメの場所を案内してくださらないかしら?
[無邪気な笑みで手を差し出す仕草は、華やかな舞踏会の片隅であるかのように優雅に*]
(62) 2018/11/25(Sun) 16時頃
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[伸ばした腕は届いただろうか。
届いても届かなくても、案内を断られようと、少女はふうわりと楽しげに笑うだろう*]
(63) 2018/11/25(Sun) 20時頃
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[眼前の少女>>30は当然と言えばそうだけれど、戸惑っているように見える。正装ではないというのでやはりな、といった視線になった]
そう。確かに、いきなり見知らぬ場所に呼ばれたばかりだし、戸惑っているのでしょう。 私も、貴女のいる彼方に突然呼び出されれば、そうならないとも限りませんものね。
けれど、貴女を呼び出した陛下…グロリア様、いえ、私達は少々焦っているの。
(64) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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『世界の黄昏に至りて彼方よりの来訪者来たれり、一粒の種地に落ちて此方に万の繁栄の種を残さん』……
詳しくはまた陛下よりお言葉があるかもしれませんけれど。 貴女はね、このエルヴィニアで、この地の者たちとの間に子を成すの。結ばれて、沢山産む事になるのよ。
そうね、好むと好まざるに関わらず、かもしれないわね。陛下がどのくらい貴女の希望を聞き入れてくださるかは分からないけれど…… そこは陛下の御心次第なので、私にはどうする事もできない事ですわね。
私もそのために呼ばれたのよ。……できれば、良い殿方であってほしいと願うばかりだわ。
(65) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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[実際、望む相手と結ばれるわけではないという意味では自分も同じ。政略結婚というなら別に珍しい事でもない。貴族の娘なのだからそれが務めだ。そこは割り切っているが、貴族でなければそういう考えもないかもしれない。 そんな事を話している間に、先程の彼からドレスが送られてきた>>32ようだったので、また目を丸くした]
あら。本当に気が利くのだこと。色合いも悪くはなさそうではありませんの。
ねえ貴女、私はコリーン。このエルヴィニアで最も古くから続くアネストリエ家の者ですわ。…貴女、お名前は何と言ったかしら。
ともかく、早く着替えていらっしゃいな。 これ以上遠慮すると、あの方に恥をかかせる事になりましてよ。
[彼女にそう伝え、着替えてくるように促し、自分もその場を離れた*]
(66) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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─回想・コリーン─
焦っている……?
[どう言うことだろう。 何か必要があって招び出されたらしいが、なにか危機迫るような事がここでは起きているのか。 起きているのだとしても、それで自分が招ばれる訳がわからない。
けれど、語られた言葉は驚きのもの。 思わず頬を引きつらせ、けれど眉は八の字へ。]
(67) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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えっ…………、そん、な。 私、初恋も……………。
[ああでも。言い訳しようとして唇を噤んだ。
初恋しようがしまいが、結果は見えている。 ブサイクな自分だもの、恋をしても破れるだけ。 恋をしても悲しいだけ。 自分の体WだけWが必要なのだろう。 それでも、貧相な自分の体がどんな風に見られ扱われるかは分からない。 相手を満足させられないかもしれない。 けれど、いっそその方が良いかもしれない。
自分なんかと子を成したくない相手かもしれない。 他に愛する人がいる相手も、子孫繁栄の為ならと自分との子作りを余儀なくされるかもしれない。 そんな時、本当に愛しい人に言えるはず。
『本当に愛しているのは君だけ』 自分の姿を見たならば、子が欲しいだけ、必要だからと割り切れるかもしれない。 そういう意味でも自分は適任、かもしれない。]
(68) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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私の希望なんて……、その、迷惑ですから。 ただ、なにも書き置きもしていないですから、………。
[手紙くらい届けられれば。 家族に迷惑がかからないかも。そんな気持ちと、きっと家族は自分なんていなくても気にしないという気持ちが混じって言葉を途切れさせた。
そんな時にドレスが届いたのだったか。]
………私は、花苗です。 二都花苗。 まだ学生です……、ええ、ええ、そうですよね。
[コリーンの出自に驚きながらも、着替えるためにその場を辞する。 何度もなんども、相手にペコペコ頭を下げる事になっただろう。]*
(69) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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─廊下から、中庭へ─
[芍薬の花を手に、俯き考え込んでいてもなにも答えは出てこない。 だからふらりと廊下を歩き始め、辿り着いたのは中庭だった。 今は、人の気配は薄い。 ふわりふわり、揺蕩う光は魔法なのか、妖精の類なのか。 誘われるように外に出てそのままぼんやりと外を眺めていた。]
(どうせ、帰っても。)
[けれど、気がかりなのは本当に自分が、必要とされているのかどうか。
不必要になってしまった時、切り捨てられないかどうか。
そもそも、自分の見目を考えれば。 どんなに着飾っていても、他に美しい娘など沢山居るはずだ。 そして、どうしたって頭に浮かぶのは馬の姿。]
(70) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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(……雌の場合、なんて言うんだろう。)
[それともあれは雄だけだったか。 それを調べる事すら今はできない。
逃げる場所も無いけれど、不安ばかりが募る。
……涙は目の縁にじんわりと溜まるだけ。 こぼれ落ちることは、無かった。]*
(71) 2018/11/25(Sun) 21時頃
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──中庭──
おろ?
[バスケの自主練の帰り道。 火照った身体で夜風を切りさいて、自転車をガシガシ漕いでいた夜。 信号に捕まって、赤から青へ変わるまでの短い時間を夜空の月を見上げなら潰していた────はずなのだが。]
[気づけば足元はアスファルトではなく土に早変わりをしていて 少し遠くには写真とか、映画ぐらいでしか見たことのない「宮殿?」「城?」としか頭に思い浮かばない建物がそびえ立っている。]
[自動車のエンジン音が消えた代わりに 建物の中からざわざわ、ガヤガヤという人の声が耳に入ってくる。動物だかの声も聞こえる気がするのはどういう事だ。そこまで田舎だっただろうか]
[がしゃん、とペダルを踏み付ける。自転車だけが唯一変わらないものだった。]
────。 どーなってんの?
[月並みな言葉が喉をついて出た。]*
(72) 2018/11/25(Sun) 22時半頃
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[がしゃん。と、静かな中庭で響いた音に肩が跳ねる。>>72 いきなりの音に息を呑んだし、細いけれど目を見開いて音の方を見た。
ぎゅう、と先程もらった芍薬を握り締めながら。 現実世界では着ることもないドレスに身を纏って、恐る恐る音のした方に近づいて行く。
そうすると、その先にいたのは。 恐らく、自分と同じようにこの世界に呼ばれたW人間Wだ。]
……あ、あの、えっと……!
[ああでも、この世界の住人でもないのにいきなりなにを話せば良い? 人間の自分が話したところで、説得力など皆無ではないか。 ただ思わず話しかけてしまって、けれどなにを話して良いか戸惑ってしまって。]
(73) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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あの、………………学校帰り、だったんですか? 私、二都花苗って言いまして、その、えっと。
………ここ、日本じゃない、というか。 現代の地球じゃない、みたい、です。
[声がどんどん小さくなる。 それでも、そこまで言っては言葉を区切って、癖のように「ごめんなさい」と蚊の鳴くような声で謝罪したのだった。]*
(74) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/25(Sun) 23時頃
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いや、此方こそ期待に沿えず申し訳ない。
[>>62緩く首を横に振る。 先の彼女の言葉だけれども、実際のところ、彼女たちの家族についての責任は女王だけではなくこれから彼女たちに関わる僕らにも少なからずあることだろう。]
「世界の黄昏に至りて彼方よりの来訪者来たれり、 一粒の種地に落ちて此方に万の繁栄の種を残さん」
[予言の言葉を呟いたところで一つ、息を吐いて]
君が僕らに応じてくれるというのなら。 女王も僕らも決して悪いようにはしないつもりだ。
(75) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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[ただ]
……こんなことを頼む立場で 聞くのもどうかと思うが。
その……君は、彼方の世界に 誰か心に決めた相手はいなかったのだろうか?
[もし、いたのだとしたら。 そのあたりは少なからず心苦しくはある]
(76) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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う、ぉわ!びっくりした!
[>>74周りの景色の変化に目を取られていたものだから、突然掛けられた声に過剰に反応してしまう。 見やれば、月の光を浴びて輝く装飾品をつけ、薄紅のドレスを纏う女がいた。]
[見慣れない景色。見慣れないドレス姿の女性。 けれど、女のどこか野暮ったい顔を見ると安堵の息が漸く漏れた。]
あぁ、そうだよ。 部活の帰りだったんだ。 俺は蓮だ。……ニト?なんか聞いたことあんな。
[同じ高校だかに、頭のすげー良いやつがそんな苗字だった気がしたが……今はそれよりも]
……それ、マジで言ってる? 白けるんだけど……
[彼女の突拍子もない言葉に>>74驚きとかよりも、何言ってるんだこいつはという感情が湧いて 小さく、小さく言葉がなっていくものだから慌てて]
(77) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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いや、いや悪い。 俺も頭が追いつかなくて……
あー。いや、つか、こーいうのって夢じゃねーの? ほら、頬を抓ったら起きるかもよ?
[出来るだけヘラヘラと軽い調子で言ってみたが 自分で抓った頬は痛いだけだった]*
(78) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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[差し出された手に顔を上げれば、無邪気な微笑みが目に入った>>62
……君は、なんとも不思議なお嬢さんだな。メアリー。
[此方と駆け引きしようとしてみせたかと思えば、今のように少女のように笑ってみせもする。 掴みどころのない少女だが、不思議と嫌な気持ちにはならない。
少しの間の後、にこ、と目を細めて見せる。 尤も、今の姿ではあまり見目の良いものにはならなかっただろうけど]
(79) 2018/11/25(Sun) 23時頃
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では、衣装室のほうへ案内しよう。 これから先女王陛下に会うつもりがあるのなら、 それに相応しい衣装に、着替えたほうがいい。
[あの黒髪の少女は、あれからどうしただろう? ちゃんと着替えてくれただろうか? 彼女のお気に召しただろうか? ふと、一瞬そんなことが思い浮かんだけれど。
恭しくメアリーの手を取ったまま、エスコートするように衣装室へと歩を進める。 もし別の場所に行ってみたいというのなら、彼女の希望に応じるとしよう]*
(80) 2018/11/25(Sun) 23時半頃
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恋なんて
[無邪気な笑みのまま、吐き捨てるような色をにじませて、少女は笑う。気にしないでいいのだと示すようにも、あなたの気にすることじゃないと払いおとすように見えるだろう笑みを]
許嫁すらもいない落ちぶれた家の娘に、そんなことが許されるわけないわ。 物語の恋や王子様には憧れるけれど、そんなことが現実に起こるわけがないって、もう理解してしまう年なのよ
[気を使うように問うてくれる青年>>76へ告げるには、少々あけすけすぎるような、諦めてしまった言葉]
恋を、してみたいとは、思うけれど、ね
(81) 2018/11/25(Sun) 23時半頃
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ご、ごめんなさい!
[驚かせてしまったらしくて>>77やはり咄嗟に謝ってしまう。 ぎゅ、と芍薬の花を握りしめたまま、恐る恐る彼へと視線を戻していた。]
二都……、聞いたこと、あります? えっと、兄が大地で、妹が幸苗で……若しかしたら、知り合いです、か?
[若しかしたら。 けれど、見た限りでは華やかな兄と妹とこの自分とでは繋がる事も少ないだろう。 そんなに近い範囲で招ばれる可能性も低い気がしたのだが。
念の為確認する。 ……兄の交友関係を、自分は殆ど知らない。 妹のそれも。 ただ、兄にも妹にもどこか目下に見られているのは知っていた。]
(82) 2018/11/25(Sun) 23時半頃
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ま、マジです、ごめんなさい……。 なんかこう、この国の女王様に召喚された? なんかこう、ファンタジーな世界観で、さっき魔法とか見ましたし、これ、この花も……。
[魔法で頂いたものだと相手に見せるが、恐らく今はただの芍薬。 どうにも説得力が持てなくて、小さくため息をついた。]
………あの、あちらに行けば。 女王様にお会いできますし、他の、エルフの人とか、居ましたよ……?
耳、尖ってましたし、きっと他にも…。
[そう、百聞は一見にしかず。 見せた方が早い、と。 こっち、と手招きしながら歓待室の方へと足を向けようとしていた。]*
(83) 2018/11/25(Sun) 23時半頃
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[そんな言葉も、恭しく>>80手を取られて仕舞えばしぼむように小さくなり、代わりに少女はほんの一瞬目を見開く。 怯えではなく、驚きの色が強いその意味は、そういえばと思い出したことを再確認したように]
そうだったわ。 ここは、私たちの世界と違ったのね。 あなたが私と普通に会話してくれてるから忘れてた。
[ふふ、とささやかに微笑む顔は少女の素の感情を表すように、甘いような投げやりなような色を感じさせるかもしれない。 それでもエスコートをされる作法は完璧に、少女は青年へ微笑みかける]
ええ。お願いするわ、王子様。 こんなちんちくりんでも似合う衣装があればいいのだけれど。*
(84) 2018/11/25(Sun) 23時半頃
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知り合い……まぁ、知ってるだけってか 有名だしな。ニトってやつ。 大地って言うんだ。なに、兄貴か。似てねぇな?
[>>82ニト。大地という男は、偉く評判がよく、遠目に見てもまぁ確かに凄そうな奴だった。 だからつい出てしまった言葉は、悪意があった訳ではないが……彼女がどう捉えたかは分からない。]
マジなのか。 いや、花見せられてもな。 ニト…ニト、ちゃん?だよな。お前に色々言っても仕方ないかぁ。
[多分年下であろう彼女にそういうと 彼女は見たほうが早いと違う場所に移ろうとする。]
エルフって…マジかよ、いよいよファンタジーじゃん。 指輪物語とか、そーゆう?
[とりあえず、と自転車を降りてその辺に止めてしまう。 ガチャリと鍵を回したが、なんだかそれが酷く頼りない気がした]
(85) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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な、なぁ。 それより、俺たちはなんでここに来たんだ? 世界を救え……とか、そう言う話か?
[ドラクエとか、魔王とか、そう言ったものをふわふわと頭に浮かべながら]*
(86) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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……兄と妹は母親似ですから。
[似てない>>85。それだけなら良い。 あからさまにがっかりされたり、ブサイクだと口にされるよりよほど心は穏やかだった。 それでもそこに浮かぶのは苦笑い。 困ったような、諦めたような。]
指輪物語はむしろホビットのイメージがあります……けど。 あ、わたし、中3です……。
[ちゃん付けで呼ばれるなんてそうなかったから(大抵呼び捨てか、心無いあだ名だ。)一瞬驚いたけれど、呼び方に戸惑う様子に一応学年を告げる。 歓待室に近づいて行けばより人の気配や声が強くなる。
大きな窓越しに覗けば、尖った耳や獣の耳や尻尾を生やしたデミヒューマンたちが見えただろう。]
(87) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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…………ここは、エルヴィニアという場所で。 言い伝えがあるそうです。
『世界の黄昏に至りて彼方よりの来訪者来たれり、一粒の種地に落ちて此方に万の繁栄の種を残さん』
えっと、つまりはその………。
[視線は歓待室の中へ。 けれど、言葉に詰まると視線を伏せた。 少し眉を寄せたのは、やはりその内容は刺激的すぎるからで。]
……私は。いえ、ここに招ばれた人たちは。 この地の住人たちとこ、
(88) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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こ……子作りして、沢山産むように、って………。
もっ!勿論、蓮さんは男性ですから! 産むのはお相手の仕事になるとは思いますけど!
あの、えっと、その……………。
[余計なことを付け足しながら両手をバタバタ胸の前で左右に振ったが、どういい繕えば良いのやら。 内容が内容で、赤く染まった頬をふいと反らしながら。]
………そうしないと。 この世界が終わってしまう、らしい、です。
[そうポツリと付け足すのが精一杯だった。]*
(89) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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初恋…ねえ。
[初恋。貴族の娘にとっては、あったとしてもまず実ることのないものだ。偶然、親が決めた相手に惚れ込めるのでなければ。そうであれば、とても幸せだろう。]
まあ、陛下のお考えは分かりませんけれど、貴女が望むなら、こちりで不自由な生活を送ることにはならないと思いますわよ。 好みというのも様々ですものね。 そこはそれ、エルフとドワーフとホビットとケンタウロスでは、異性の好みも随分と違いますもの。
貴女がどのような殿方と…殿方かどうかも分かりませんけれど、 ともかく、良い相手と巡り会えるようには祈っておいて差し上げますわ。
…彼方の事が気になるなら、そうね。 陛下が歓待の宴にお出でになるでしょうから、その時にでも尋ねてみればよろしいのではなくて?
[花苗という人間の少女が去るのを見送り、自分はまた歓待の準備が概ね整った広間に戻っていく*]
(90) 2018/11/26(Mon) 00時頃
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じゃあ父親似なんだニトちゃん。 すげぇな。 父さんが上手く射止めたってことなんだろ?
[>>87兄が母親似というなら、母親は綺麗どころなのだろう。 余り良い感想ではなかったと思うが、同じ男としては少し感心する。]
確かに、そーかも。 中3かぁ。あれ、受験じゃん、ニトちゃん。 もしかしてこっちの高校とか来んの?
……うぉぉ、マジだ。 映画で見たことのある奴だぞ。なにあれ、よく出来てんな……
[>>87窓越しに見る光景に思わず唸る。 それが本物などでなく、作り物だと無意識にカテゴリ分けしてしまうのは未だ現実を飲み込めてないから。]
ん、んん? はんえー、とかそういうのが齎されるって話?
(91) 2018/11/26(Mon) 00時半頃
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[>>88視線を伏せて、言葉を濁す彼女によく理解が出来ないからと、しゃがみ込んで視線を合わせようとして見たが]
…………はぁ。 ……はぁ?? は?
[>>89言われた言葉を分からないまま飲み込んで。 次に遅れて来た理解に不理解を示して。 何を言ってるんだと、この思春期少女はと呆れるが。]
[彼女が冗談を言うようなタイプでも 妄想に取り付かれるようなタイプにも見えなくて そうして漸く現状を認識した。]
…………セカイ系AVかよ……。 せ、責任が重いにも程があるぞ……。
[エロいとか、そーゆうのの前に、世界が終わるとか言われても困る。とても。]
(92) 2018/11/26(Mon) 00時半頃
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……あん? いや、いやいや。あれ? じゃあニトちゃんダメじゃん。帰んなきゃ。 え、ほら、だから、分かる、分かってるだろ?その言い方だと。
ニトちゃん、日本でやりたい事とかあるっしょ? 何とか帰れるように、なんだっけ、えるゔぃにあの偉い人に言ってみよーぜ? ほらそれに。親御さんだって心配するぜ?
[>>89彼女の言葉から、自分がそう言う立場なら 彼女が、産む側だと言うのは分かる。分かった。 ダメだろ。いやいや。]
ほら、なんとかするから、俺がさ。 溜まってるし?うん。
[何を言っているのかわからくなっていた。]*
(93) 2018/11/26(Mon) 00時半頃
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ど、どうなんでしょう……? 両親のそういう話、聞いたことなくて。
[でも。それはきっと男性だからだろう。 女性と男性とでは魅力と思う場所は違うと思うし、母の惚気など聞いたことはないから。 ただ。 お父さんに似てブサイクだから、と。 そこに愛があったとしても、幼い頃からのその言葉は娘にとってナイフとなっていた。]
……私も最初はコスプレかと思ってました。 でも、魔法も見て、……私が招ばれた部屋は魔法陣も確かあって。 ただの夢じゃないなって……。
[他にはどんな人たちが、どんな風にここを訪れるのか。 それは分からない。 けれど確かに最初はこれが現実なんて受け入れられないだろう。
自分達がどうしてここに招ばれたのか、だって。]
(94) 2018/11/26(Mon) 01時頃
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で、でも、こっちの世界の人、放って置けないし……。 わ、わかってます、分かってますけど、……に、日本でやりたい事、そんな、なくって。
私、可愛くもないから、……ほ、褒められたことも、ほとんど、無くて。 ここで必要とされてるなら、………とか。
[自分で自分を否定する言葉を吐くのは、道化のように笑っていてもやはり心がズキズキ痛む。 それでもへらっと道化の笑みを浮かべながら、こちらを気にしてくれる相手にその必要はないのだと説明しようとした。
右手が無意味にパタパタパタリ。]
お、親も心配しないと、思います。 それにもし、何もしないで帰れたとして。
……兄や妹が、代わりに連れてこられたら。
(95) 2018/11/26(Mon) 01時頃
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[その方が親は悲しむだろう。 優秀な兄が遠く離れてしまうことが。 可愛らしい妹が繁栄のための畑にされる事が。 だから、万が一を考えたなら今が最善にも思えてしまっていた。
それに、それを言うならば。]
蓮さんだって、親御さんは?
[心配する人は彼にもいるだろう。 彼に顔を向けては、くすりと笑みをこぼした。]
(96) 2018/11/26(Mon) 01時頃
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優しい人ですね。蓮さん。 でも、蓮さんも私もここに招ばれたのは同じですから。
あー、でも………。
[溜まってる?>>93 その言葉、一瞬わからなかったが、理解してしまった。 こほんと咳払いして。]
だ、男子の方が、その、こう言う状況を楽しめてたり、す、するんでしょうか……???
[少なくとも出産の痛みはない訳だ。 いわゆるハーレムならウハウハなのだろうか。彼的に。
確かに男性の方が、より多くこの国の人たちと交わり子を成すこともできるだろう。
できるだろう、けど。]
(97) 2018/11/26(Mon) 01時頃
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……まあそもそも、あの、簡単に帰してくれるとも……思えませんで……。
[ごにょり。話題を変えるのはとても下手な自分に絶望した。]**
(98) 2018/11/26(Mon) 01時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/26(Mon) 01時頃
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まぁ、俺も両親の惚気なんて聞かねーか。 恥ずかしいから聞きたくもねーけどさ。
[>>94あくまで世間話として。 彼女の抱える想いがどのようなものか推し量る事が出来るはずもなく。]
今でも夢なんじゃねーかって思うけど。 こんな鮮明な夢見たことねーし。 夢ならニトちゃん、俺からすると夢の人物って事になるけど なんだかそんな気はしねーしなぁ。うん。
[それでも現実という気はしない。 かと言って夢なんだと思い切ることも出来ず、現状ふわふわとした心持ちだった。]
お人好しかよ、ニトちゃん。カンケーなくね、俺らからすると。
(99) 2018/11/26(Mon) 01時半頃
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………………マジかよ、ニトちゃん。
[>>95無理やり連れて来られた場所で、不条理を強いられることを 「必要とされてる」とするのは些か歪に過ぎる。 おかしいよ……という言葉は飲み込んだが、苦虫を噛んだような顔は隠せなかっただろう。]
……そーゆう事が起こったとしても ニトちゃんのせいじゃないっしょ。 [>>95代わりに連れて来られたら、などと意味のない仮定だ。 どころか謂れのない、的外れの非難でしかない。]
あ? あー……まぁ、そうだった。 俺も帰んなきゃいけねーわ。
[>>96肩を竦めて彼女の言葉に応える。 確かに、自分が代わりにこの世界に残り続けるというのは難しい。]
(100) 2018/11/26(Mon) 01時半頃
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たの、楽しめるかなぁ……。 そういう夢とか見ないわけじゃないけど… 現実感無さすぎるし。
流石に初対面の相手と仲良くフレンドリーに、はい、どうぞ。 とは難しいぜ。
……それ言っちゃう、ニトちゃん?
[>>98最後の最後に重いのを落とされては黙ってしまう以外にない。 どうしたものかと、歓待室のすぐ外で途方に暮れてしまった。 そう時間も経たずに、誰かに見つかるかもしれないが、話を聞かなければならないのは確かだったので、その時はおとなしく付いていく筈だ。]**
(101) 2018/11/26(Mon) 01時半頃
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『まあ、人間が来るんですって』
『我が一族にも再び繁栄が…!』
[一族の代表としての選出理由はただ一つ。 妻子も、恋人も、自分用の食料も、 何一つ持たなかったから。]
(102) 2018/11/26(Mon) 03時半頃
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[男の一族はヴァンピールと呼ばれる、 血を糧に生きる種族。 血さえあれば、半永続的に生きられる反面、 世界の衰退とともに餌と為り得る種族も少なくなり、 同族でも血を吸い尽くして他種族を侵害している輩もいる。
それ故、他種族から敬遠されてしまい、 このままではいずれ滅してしまう───と。
族長がそもそも輩を抑えず、 楽観的に構えてこの始末だ。
その尻拭いに選ばれたのは 不本意中の不本意だが、一族の中に身を置く立場。 意向であれば逆らえなかった。]
(103) 2018/11/26(Mon) 03時半頃
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[迎賓室に訪れたのは皆が一度散ってから。 その場に留まるでもなく、ふらと宮殿内を歩きまわり、 やがて、バルコニーで長身の男は不躾にも肘をつく。
ちら、と下に視線をやれば 小さな影が、ふたつ。>>98>>101
あれが人間か。]
……ふむ、どれが美味そうか。
[大抵、一族の皆は餌となる者とともに生活をしているが、 男には特定の餌がいない。 旅をし、時折出会った様々な種族から 血を分け与えてもらい、生きながらえている。 種族によって味の違いもあり特定の糧を持たないのも面白い。
その観点で、味見の一環としてなら、 乗り気ではなかったがこの宴も確かに楽しめそうだと、 わずかに口角をあげた]**
(104) 2018/11/26(Mon) 04時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/26(Mon) 04時頃
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[マジか>>100と問われて、苦く笑う。 そうして頷いて見せてしまった。 自分ではその歪さに気付かない。 けれど、必要とされる自分に飢えていたから。否定され続けていたから。
この世界で否定されないなら。 その期待が、判断を狂わせる。]
ま、まあ、私も怖いですけどね……? だって、知らない人に体を開くなんて、……怖いです、よ。 ましてや子供を………なんて。 でも、……ほっとけない、です。
[お人好しなのか、それともそれもまた現実逃避なのか。 窓から覗いていれば視線を感じて>>104みあげれば思った以上に大きな姿にギクリとその身を強張らせた。
気付けば他にも、薄硝子を通して歓待室向けられる視線が一つや二つでは無く。 いつのまにかこちらに気付かれ、値踏みされているかのよう。]
(105) 2018/11/26(Mon) 07時頃
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……あ、の。 そろそろ、中に入りましょうか。 私みたいに、着替えるように言われるかもしれないです。
その、さっき出会ったエルフの女性も親切に教えてくださいましたし、見た目は怖かった男性も素敵な魔法を見せてくれましたし……。
きっと皆さん、優しい、です。
[けれど必要で無くなったら?と、どこか怯えが混じるのは仕方がない。 その前にこれから為さねばならぬ行為すらまともに行えるかどうか。 彼を中に促しながら、チラ、とまたバルコニーを見上げる。
こうして見ると彼もまた、人間に見えるのだが。 人と違う特徴は、こちらから見て取れただろうか。
つい其方を見てしまう時間が長くなった事は、否めない。]**
(106) 2018/11/26(Mon) 07時頃
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[>>105頷いてみせる彼女に、かける言葉は見当たらない。 出会ってまだ少しなのに分かるぐらいの歪さなのに 出会ってまだ少しだから何を言えば良いかが分からない。]
そ、そーだよな、怖いよな! ……って、ほっとけないかー、そうかー……。
[意外と意志の強い子なのかもしれない。 余りいい方向に感じられた訳ではないけれど]
ま、ここで時間潰しててもしょーがねーかぁ。 着替えは、ちょっと遠慮してーけど。
……そっか。 ニトちゃんの人を見る目でも信じて見ますか。
[>>106 優しい人は、誰かを拉致するだろうか。 ネガティブな意見は胸の内から湧き出るようにあるが、結局想像だけでは何も変わらないし、ニトちゃんにそれをぶつけたってしょーがないのだから。]
[彼女の見上げる先にも気付かない程度には、押し寄せる現実に切羽詰まった状態で。凝り固まった足をなんとか前に踏み出して、歓待室の中へと向かう。]
(107) 2018/11/26(Mon) 12時半頃
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[歓待室の中へ入ればまるで映画のような現実が迎えてくれる。 耳の尖った美男美女。腰までしかない給仕服を着た小人が居ると思えば、首が痛くなるほど見上げなければ顔が見えない巨体を持つ者。 あからさまに狼っぽい顔をした男に、ドレスの裾から二本足の代わりに蛇のような尻尾を見せつける女。]
[燭台の揺らめきとともに照らされる食事の数々は、なんだか高校生には見慣れないもので、美味しそうより作り物みたいだという感想が何故か浮かぶ。 炎の明るさだけでなく、空中をふわふわと光球が浮かびそれが照明として一役をかっていたりするのだろうか。]
…………はぁ。
[うまい言葉も出ずにただ口をぽかーんと開けるばかり。 入った直後から突き刺さる視線の居心地の悪さもまたよろしくない。]
「あれが例の」 「雄?雌?どう見分けを付けるのかしら」 「……はっ、動物臭え」
[最後の言葉にムッと来たが、こちとら部活帰りで拉致されたままなのだ。 家に帰ってシャワーを浴びようと思っていたのだし、汗臭いとしたらお前らのせいだからなと言いたい。もちろんビビって言えなかったけど。]
(108) 2018/11/26(Mon) 12時半頃
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[嘘みたいな現実に押されながら そうこうしてれば事情のよく知るものが来てくれただろうか。]
[お召し物を変えようかと言われれば、多分断ったと思う。 今の己を日本の、本当の現実に繋ぎ止めてくれるのがこのジャージと、外に放置してある自転車ぐらいなのだから。 誰かに渡して、捨てられでもしたら、とても怖い。]
[ニトちゃんとはその間のやり取りで別れたかもしれないし 一緒に居たかもしれない。 別れるとしたら、「また会おうな、約束だぞ」と必ず念を押すことだろう]**
(109) 2018/11/26(Mon) 13時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/26(Mon) 13時頃
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[自分は、歓待室に戻る事はなかった。
彼と見比べられるのが怖かったし、値踏みされるような視線は苦手だった。 否定されることに慣れてはいても、だからと言って悲しくないわけではないから。
けれど別れ際、「また会おうな、約束だぞ」>>109と笑う彼に笑みを浮かべる。]
………はい。
[少しだけ、笑顔を浮かべて。 彼を見送り、自分はまた中庭へと戻っていく。 今度はより奥の方へと。
ああ、そういえば、朝ごはんを作っていなかった。 明日の朝、準備もしていなかったから家族は困ってしまうかもしれない。
炊飯器のスイッチは、いれていたかどうか。]
(110) 2018/11/26(Mon) 20時頃
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……大丈夫、かな。
[こんな時ですら自分自身のことより、家族の朝ごはんを心配している自分はいびつ、なのだろうか。 空に浮かぶ月をぼんやりと眺めながら、中庭で再び一人、考え事。
日本で、本当の自分の世界でやりたい事があったかどうか。]*
(111) 2018/11/26(Mon) 20時頃
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―歓待の間―
[もうそろそろ宴も始まる頃合いだろうか。行き交う城の使用人達は今更ながらエルヴィニアにこんなにも多くの種族がいたのかと思うほどに個性豊かだ。 犬や猫、その他獣が人間の形をとったようなもの、背の低いドワーフ、もっと背の低い子供のようなホビット、羽の生えた者、龍人やリザードマン…様々。あの人間達との間に子を成せるのか、疑いたくなる者もいる。 それを横目に、バルコニーで夜空を見上げていた]
(112) 2018/11/26(Mon) 21時頃
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そう言えば、こんな宴の時分でしたっけね。あの時は確か月は出ていなかったはずですけれど…
[思い出すのはしばらく昔の事。父がしばしば催したパーティはいつも楽しいものだったけれど、その日はなぜかどうにも招待客に話しかけられ愛想を振りまくのが面倒に感じて、一人テラスに出たのだった。
(113) 2018/11/26(Mon) 21時頃
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静かなテラスから四季折々の花を咲かせる中庭を見下ろしていると、ふとそこに誰かいるような気配がした。音がしたのかもしれない。 不思議に思って目を凝らしたけれど、やはり何物も見えなかった。 そのまましばらく佇んでいたけれど、そのうち母に呼ばれ、またホールに戻って。結局それきり]
……何だったのかしらね、あれは。
[どうでもいいと言えばそうなのだけれど、なぜか今でも時々思い出すくらいには、心の中に引っかかっていた*]
(114) 2018/11/26(Mon) 21時頃
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[男の視線に気づいたのか、 方ほのドレスを着た人間と目があった。 なにやら驚いた様子だが、 驚きの理由が皆目見当がつかない。
男たち種族は、他種との交流がなければ 生きていけない種族。 そのため、見目は他種族にくらべ 随分と洗練されているはず。
人間とも見た目は酷似しているだろう。 見た目だけではそれこそわからないほどに。 横髪に隠れた耳は先が少しばかり尖っていて、 口を開けば牙が覗くくらいで。
相変わらず片肘はついているが、 もう片方の手を人間に向けて振ってみようか。 人の良さげな笑みを貼り付けながら。>>105>>106]
(115) 2018/11/26(Mon) 21時半頃
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[人間は二人してどこかに消えたと思ったら、 先ほどの女だけが戻ってきたらしい。
なにを思ってるのか、どこかぼんやりとしている様子。>>111]
そこの。人間、君だよ。 なにを考えている?
[上から声をかけたが、彼女は気付いたか。 気づかなければ下まで行って正面に立ってやるつもりだが。]*
(116) 2018/11/26(Mon) 21時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/26(Mon) 21時半頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/26(Mon) 21時半頃
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[そもそも、注目されるという状態に慣れていないのだ。 だから視線がこちらに向けられている、それだけでむずがゆく思う時もある。 それが整った顔立ちの相手ならば尚更だ。>>115
此方に手を振られているらしく、其方に小さく頭を下げた。 それで終わりだと思っていたのに、また中庭へと戻れば呼びかけの声。>>116]
……私が、元の世界に戻ってやりたい事はあっただろうかと、考えていました。
私、なんの取り柄もなくて。 せめて周りに迷惑をかけないように生きようと思っていたらこんなことになって。
恐ろしい、反面、……元の世界より、こちらの世界が必要としてくれるなら、とか。
[それは元の世界からの逃避に近い。 それでも必要とされているなら幸せな気がしてしまう。 それでも、と帰りたい理由を探そうとして、失敗して。 困ったような顔で相手を見上げていた。]
(117) 2018/11/26(Mon) 21時半頃
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……あなたも、人間ではないひと、ですか?
[そうして呼びかけに、ふと疑問符一つ。]*
私は、にとかなえです。 ……なんの取り柄もない、人間です。
(118) 2018/11/26(Mon) 21時半頃
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[どうやら、呼びかけは聞こえたらしい。>>118 他の種族もちらほら人間を気にしているようだが、 其方に構うこともあるまい。
バルコニーの手すりに手をかけて、 体を浮かせ、そのまま中庭に降り立つと 人間の方へ長身が歩み寄って行く]
人間ではないよ。ここにいる、 君たちのように呼ばれたもの以外は、全員。
取り柄ならあるだろう。 人間という、種そのものがこの世界では特別だ。
(119) 2018/11/26(Mon) 22時頃
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|
[着飾っているというのに、 随分と自信のない態度だ。 人間とはそういう生き物なのだろうか。
覇気もなく、弱々しささえ感じる。 「にとかなえ」そう名乗った人間に 生命力の高さはどうも感じられないが。]
随分と卑下した考えを持っているな。 人間は皆そういうものか?
[値踏み、というわけではないが、 人間の首筋をチラと見やる視線は少しばかり冷ややか。
面倒なことを考える生き物だ、
その視線の奥では男は彼女の言葉を面倒くさく思っていた。]*
(120) 2018/11/26(Mon) 22時頃
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|
……そうか。
[無邪気な少女の笑みに、ふと別の色が混じる。>>81 なんとも複雑なその色に、上手く返せる機転の良さは 生憎持ち合わせていなくて。 苦笑交じりにそう返すしかなかった]
――…縛るものが何もないからこそ、 見つけることができるものも あるのではないかな。
少なくとも、君がこの世界で 数多の存在に求められる女性だということは確かだ。 そのなかには、メアリー。 君が求めるような、温かな恋を 見つけられる可能性もある。
(121) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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|
[言ってから、困ったような苦笑いを浮かべてゆるく首を横に振った。
あまり安易に希望を持たせるようなことをいうのも、この少女にあまりにも酷なことではないか]
……、これから先のことはわからないが。 少なくとも、これから先の君の幸福を 祈る者が一人いることだけは、 忘れないでおいてくれ。
(122) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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[差し出されて取ったその手は 思ったよりも華奢で、そして温かく感じた]
うん? ……ああ、そうか。
[彼女が見せた表情に刹那首を傾げたが 次の瞬間にはああ、と得心言ったように頷いて]
君の瞳に映る僕が、 君を怯えさせるものでないことを祈るよ。
[如何にも愛らしい少女と、今の自分とでは。 あまりに不釣り合いで、本当に童話の中の一節のよう。 そうして、その手を取って案内する先は先程の衣装室]
(123) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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|
そう言えばメアリー。 よければ、君のことを聞かせてもらっても いいだろうか? 勿論、無理にとは言わないが。
[折角こうして言葉を交わす機会を得たのだから。 彼女のことを、彼女が生まれ育った世界のことを 改めて知りたいと思った]
(124) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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|
―衣装室―
[そうして言葉を交わしているうちに、 気がつけば、衣装室の前まできていた]
君は華やかな顔立ちをしているし、 どの色も満遍なく着こなせそうに思うが……。
僕は、淡い色合いのドレスが 似合うのではないかと思うな。 ドレスは腰周りが高めのものを。 う、む……これなどどうだろう?
[選んだのは、胸元に真珠とビジューが散りばめられた、パフスリーブ付のライトブルーのドレス。 丁度腰の切り替え部分からワントーン濃い色合いのフレア状のオーバースカートを合わせた意匠になっている。
それから一言声をかけてから彼女の髪に触れて高い位置で結い上げてみると、オ―ガンジーのリボンと真珠でできた髪飾りを合わせて鏡の前で本人に確認する。
無論、ドレスにせよ髪飾りにせよ、彼女のお気に召さなければ気に入ったものを選んでもらおう]
(125) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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あとは……そうだな。
[少し、首回りが寂しいと彼女の細い首筋を見ながら思えば]
メアリーは、何か好きな花はあるかい?
[彼女は、この質問にはどのように答えただろう?
そっと、怖がらせないように手を――自分でも厳つく不格好なそれを彼女の首筋に近づければ。 仄かな燐光と共に黒いベルベットのチョーカーが現れる。 鏡の中をよく見れば、先程の質問でメアリーが答えた通りの花が一輪、チョーカーに添えられて咲いているのが見えたことだろう]*
(126) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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[苦笑いとともに告げられた言葉>>121>>122や、握ってくれた手は優しくて、ほっとするような温かさを感じる]
一人だけでも、充分だわ。 見知らぬ世界で一人ではないと知っているのと知らないのとでは、心構えが違うから。 ありがとう、魔法使いさん 最初に怯えてしまったのはごめんなさい。
[ニッコリと笑って謝る言葉に込める思いは真摯に。そうじゃないと人に伝わらないと教えてくれた父の顔は優しい笑顔で、違う世界にいることを思い出せば少しだけ寂しさに心が震えそうになるけれど]
(127) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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いえ、私が特にそうなんです。 ……ごめんなさい。
[穏やかな口調で話されているのだとは思う。 けれど、自分のその後ろ向きの考え方を指摘されれば緩く首を横に振りながら苦く笑った。
視線が首筋に移動したのには気づかない。 ただその視線が一層冷え込んだ気がして、居心地が悪くて視線を彼から外していた。]
(128) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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どうして私がここに招ばれたのか、は、疑問が残るところです、けど。 もし予言?伝承?が本当なら、体だけは健康だったから、なんだと思います。
…子供を産んだり、は、流石に知りませんが。
[その真実はまだ闇の中。 もしその伝承と自分の存在とがかけ離れていたなら。
子供をなせない体だったなら。
…この世界から見放されるのだろう。 それは流石にひどく恐ろしい気がして、自分の左腕をぎゅっと握り込んだ。]*
(129) 2018/11/26(Mon) 23時頃
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|
わたしのこと?
[エスコートされながらの言葉>>124に、少し考える。 自分に強いて話すようなことなんて、あっただろうか]
んん、どんなことがいいかしら。 生い立ち?趣味?ここに来る前何をしていたか?
生い立ちは、一言で済むわ。 古くは貴族に連なる資産家の家の長女。 まあ、父さんが失脚して落ちぶれてたから、資産家の家って名乗るのはおかしいかも。 馬主でもあったのよ。馬の脚が折れちゃって、そこから転がるように落ちぶれたから、文字通り失脚ね。馬にはかわいそうなことをしてしまったわ。 とても毛並みが良い、優しい瞳の子だったのに
[彼女の最期は肌馬と馬肉とどちらだったろうかと思いを馳せながら、ふと自分も似た状況なのだと思い出す。 そう気づいてしまえば、不思議とこの世界での扱いに対する消えそうにない怯えも、和らぐような気がした]
(130) 2018/11/26(Mon) 23時半頃
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ー衣装室ー
[生い立ちの他にも尋ねられれば素直に答えているうち、衣装室へと到着する。 キラキラと衣装の装飾や髪飾りが光を反射して眩しいほどの部屋に導かれ、服を選んでもらう>>125のは、なぜだか照れるような、嬉しいような気がして、自分の感情なのに見失ってしまいそう]
綺麗。 センスがいいのね。 ええ、これにさせていただくわ
[お嬢様ぶって答えたあと、着替えは魔法で行われただろうか。 魔法ではなく侍女の手伝いで着替えるなら、魔法がある世界も意外とアナログな部分があるんだななんて、変な部分で感心しただろう]
(131) 2018/11/26(Mon) 23時半頃
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[好きな花を尋ねられれば、思いを巡らせるのは売るために摘んでいた野の花。 野性味溢れる野原で花を摘むのはたまに手を傷つけたりして大変だったなと思い出して、少し笑う。 そうしてそれに連なるように思い出したのは、幼い頃の記憶]
オオイヌノフグリ 小さくて、簡単に花弁が落ちてしまうけれど 青い色がとても澄んでいて、綺麗で好きなの
[生家のあった地域では星の瞳と呼ばれていたのだったか。 日本で呼ばれている名前で覚えていたのは、1日だけの友達と一緒に見た図鑑のおかげだ*]
(132) 2018/11/26(Mon) 23時半頃
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ー10年程前/日本ー
[あれは、失脚してしまう前だっただろうか。父に連れられて一度だけ日本に行ったことがある。 父の友人だと言うその家の親御さんのことはあまり覚えていない。 覚えているのは、三兄妹>>19。 父を介して紹介されたお兄さんも、多分まだ幼くてお話もしてしなかった妹さんも、なぜか私の興味にはならなくて。 同い年に見えた女の子へ、突撃するように近づいて、無邪気に笑った]
あなた、かわいい顔してるのね! ねえ!一緒にあそびましょ!
[もちろん幼い時分。日本語は使えなかったから、多分言葉は通じていなかっただろうし父が勝手に外に行ってはいけないと言っていたから室内で、二人で見てもわかるものということで渡された図鑑を見ることになったのだけれど。 お互いに花を指差して名前を言い合うだけで、私は楽しかったし、色々な花の名前を覚えられた。 彼女は、どうだったのだろう。 成長して思い返す今になって、一人で楽しんでいたのではないかと、たまに不安になる]
(133) 2018/11/27(Tue) 00時頃
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――おや、もしかして、じゃあ君は処女か。
[随分と歳若いとは思ってはいたが。 人間の言葉から推察をして問いかける。>>129
ならば、一層試してみたい気もするが。
あまり男の存在に対して良い感情を抱いてないか、 視線をそらされ、 ふむ、と此方は視線をそらさずに顎をさすった。]
まあ、伝承が本当と、信じるしか 私たちには生きる術がなくなってるのも確かなんだ。 そうだな…ああ、そうか。 君が名乗っているのに、私が名乗っていなかった。 私はリ・シュロ。 「リ」は種族の中の血筋を表す記号みたいなものだから、 気にしなくていい。好きに呼べ。 血が主食のデミヒューマンだよ。
(134) 2018/11/27(Tue) 00時頃
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君の名前は、なんと呼べばいい。 聞き慣れなくて、 どこで区切ったらいいかわからないんだ。 ああ、あとそんなに謝らなくていい。 此方こそ名乗らず不躾に色々と聞いて失礼した。
[取って食ったりはしないから、と、 腕を握る様子をみながら彼女の背丈に合うようにかがむ。
まずは交流しないと、 試食の提案もままならなそうだ。]*
(135) 2018/11/27(Tue) 00時頃
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しょ…………?!
[思わず。 その問いかけに素っ頓狂な声を上げるとともに頬が赤く染まっていた。>>134 確かにそうなのだが、そう明け透けに言われたくないお年頃でもある。 だからあまりに自然に言葉にされ、ふるふると震えて言葉を失っていたが、やがて小さくこくりと頷いた。
隠しても仕方がない。仕方がない、けれど。]
……まだ、15ですから。 私の国では結婚だって、親の同意があった上で16からです。
[……とは言え、すでに経験済みのクラスメイトもいる。その真相は闇の中だが。 ドラマでも14の母だとか、古いドラマでも受験シーズンに出産したものもある。 だから、婚姻年齢に達していないからと言うのは言い訳に過ぎない。
それでも、少しばかり理由として添えたくなったのは、これからどうしたって誰かと交わりそれを失う可能性が高いからだ。 今はそうなのだ、と言うことを忘れてはならないと思う。]
(136) 2018/11/27(Tue) 00時半頃
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……あ、気づかなくてすいません。 二都、がファミリーネームで、花苗がファストネーム…と言って通じますか? 花苗、が私個人の名前です。 私の国の字では、花の苗と書いて花苗と読ませています。
ええと……シュロ、さん。
[彼にとってはリがファミリーネームのようなものなのだろう。 だから個人名のシュロで呼びかけ、高さの合わさる視線に首を傾げた。]
(137) 2018/11/27(Tue) 00時半頃
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血が主食…と言う事は吸血鬼? 太陽の光や、ニンニクや十字架が苦手だったりするんですか?
私の世界の伝承ではそんな風に伝え聞いています。 その……処女の血は彼らにとって甘露、とも?
[その辺りはどうなのだろう。 少しばかり興味を覚えて問いを重ねる。 ただ此方から近づく事はなかった。
そも、今の距離感だけでも自分にとっては大分近い。むしろ近すぎる。]*
(138) 2018/11/27(Tue) 00時半頃
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…15? それは、少々、いや 若すぎやしないか…まだ、体も成熟してないだろう
[それは処女で当然だ。>>136 280も生きている男の感覚からすれば、 まだ、子供も子供の年齢だ。
人間の寿命はそれほどまでに短いのだろうか。 驚きでわずかに目が見開く。 そんな年齢の子が呼ばれていたとは考えもしなかった。]
(139) 2018/11/27(Tue) 01時頃
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カナエは、私たちのことをよく知っているな?
[カナエ、もう一度復唱して名を覚えて こくりと頷いた。]
吸血鬼と太古には呼ばれていたが現在はヴァンピールと、 そう呼ばれてる。
…しかし、知られてるとなると恥ずかしいな。 言ってしまうと、君が人間な上処女だとしって、 少し味を試したくなったんだ。すまない。 でも、君を食事としか思ってないわけではない。
[あった。 が、それはお口をチャックしよう。]
(140) 2018/11/27(Tue) 01時頃
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[知らないのであれば告げなかったというのに。
先ほどまで淡々とした口調と表情だった男が、 悪さがバレたというように 少しだけ表情が和らぎ、苦笑いを浮かべていた。]
後で構わないから、一度血をいただけないだろうか。 嫌なら、無理にとは言わない。
[抵抗されなければ彼女の首筋にぴたりと、 男の指先を当てて。 「ここを噛みたいんだけど」と指し示した。]*
(141) 2018/11/27(Tue) 01時頃
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…今は法律で結婚は16からですが、その法律になる前には初産は15から17が一般的だったそうですよ。 それに、妊娠適齢期、と言う言葉があって……。
人間は、35歳を超えると妊娠が難しくなるらしいです。 40代に入ると月のものが来なくなる人も。 ……生物としての寿命が延びても、その辺りはなかなか変わらないと、聞きました。
[ニュースで。と言いかけて、それが何が説明が難しいだろうと言葉を濁す。 だから、人間という種について知っていてくれれば良い。 沢山産みたくても、長らく過ごしたくても。 産み増やすには年齢的な限度がある。 それを思えば、やや未成熟ながらも自分の年齢で呼ばれたのは、最大限その時間を費やす為なら良いものなのかもしれない。
それを誰が判断したかなんて、知らないが。]
(142) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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エルフや、吸血鬼……ヴァンピール? ほかの種族についても、伝承や小説で多かれ少なかれ知る人は多いですよ。 ただ、そうですね………?
[ビク、と震えて言葉を切ったのは、首筋に触れるものがあったから。>>141 思わず首を竦めた後、少しだけ間を置いてから軽く首を逸らして晒す。
ほんの少し眉が寄せられているのは、来るかもしれない痛みに備えて。]
……別に、今でも構いませんけれど……。 ただ、それでもし私がヴァンピールになってしまったら? 吸血鬼に噛まれた人間は吸血鬼になると聞きます。 そうしたら、ここに招ばれた意味が無くなってしまうかもしれませんね。
もしそうなるのなら、よくないのでは。
(143) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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[血を少し吸われるくらい問題ない。 ただきになるのはその後の事だ。 招ばれた癖に、そんな事で世界から見捨てられるのは避けたい。 自分の存在理由が消えるのは苦しい。
だから、問題なければ身を硬くして首を差し出すだろうし、それで問題がありそうならば。 此方なら、と自分で指先の皮膚を噛み切って彼に差し出すことになるだろう。
なにせ、この機会を失えば処女でなくなる可能性もまた、高いのだから。]**
(144) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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ー10年程前/日本ー
これは、菜の花。 これは、シロツメクサ。
[あれは大分昔のこと。 自分が年長だったか、小1だったかの頃の話だった。 海外から父のお客様が子供連れで来訪した時のこと。 パッチリとした目をした自分とは対照的な可愛らしい子だった。
その頃から自分は父に似て、……と。 母の口癖のようになっていたその言葉のナイフをその身に受けていた。 幼い頃の自分にとって、母の評価は絶対だったからこそ深く深く刻まれた自己評価の低さ。 けれどまだその頃はただ可愛らしい友達が嬉しくて、一緒に図鑑を読んで、言葉が通じないながらも遊んでいたのだ。]
(145) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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これは、……? オオイヌノフグリ?とも言うんだって。 可愛いねえ。
[瑠璃唐草、星の瞳なんて名前も連なっていたけれど、そこは幼い時分。 漢字が読めなかったからこそカタカナで書かれたその名前を伝えて、忌憚ない感想を述べていた。 そして思い出したように顔を上げると、自分の机に向かってオルゴールを開ける。 オルゴールから流れる星への祈りの歌。 その中に入っていたのは、オオイヌノフグリにも似た青色の花をビーズで作って連ねたネックレス。]
(146) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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あげる。まだ、さなちゃんは千切っちゃうし、私はまた作れば良いもん。 ね、メアリーちゃん。
[その首にかけて、可愛い子には矢張り綺麗なものが似合うな、と微笑んでいた過去。
お揃いのものをつけて並ぶことはできなかったけれど。]
また、遊びに来てね。
[言葉の通じない友達が嬉しくて、本心からそう伝えていたのは事実だった。
その後は年に一度、クリスマスカードを送っていたけれど。 それはまだ続いていたかどうか。]**
(147) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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ー元の世界でー
Merry Christmas dear friend Nitca!
[それは毎年の、遠い場所にいる友達との細やかな繋がり]
あなたは元気に、しているかしら わたしは、ちゃんと元気です
[書き慣れない日本語を並べ、クリスマスカードを贈りあう。顔を合わすこともないけれど温かな繋がりは、家が失脚した後も続いていた。 もしかしたら父が失脚したことを知っているかもしれないことは、時折頭をよぎったけれど。失脚してからはじめてのクリスマスに贈られてきたクリスマスカードが泣きそうなほど嬉しかったことを覚えている。 何年もクリスマスカードを贈り合ううち、フルネームを知って、可愛らしい名前だと感想も送って、ニックネームのようにニトカと宛名に書きながら、日本語の語学を必死に勉強した。 もしも奇跡が起きてまた会えた時は、ちゃんと伝えたいことを言うのだと、そんな決意は勉強を後押ししてくれて、今では、ある程度の日常会話ならできる。はずだ。日本の人と話したことがないから自身はないけれど。]
(148) 2018/11/27(Tue) 01時半頃
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ー異世界ー
[そういえば、今年はクリスマスカードを送れないなと、思い出す。 日本語も去年よりまともにかけるようになったのに、残念だと、はっきりとした未練が湧いた。 それでも、召喚されたことで家族に補填がかけられる可能性があるのなら、きっと私は、決意を変えはしないだろうから]
ごめんね、ニトカ
[小さく小さく、ポツリと謝罪を呟いた**]
(149) 2018/11/27(Tue) 02時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/27(Tue) 02時頃
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ー>>132の刻ー
[チョーカーに細やかに咲いた思い出の花>>126に綻ぶように微笑んで、指先で撫でる]
…肌触りの良いベルベットに、光るように星の瞳の名を持つ花。 素敵だけれど、少しシンプルかしら。 ねえ、魔法使いさん? 夜空のように、青いビーズの花を、チョーカーに散らしてくれないかしら あなたのセンスで星を散らしてくれれば、きっと綺麗だわ
[本物の花は萎れてしまうと悲しいから、なんて言いながら、思い出を辿る。
『また、遊びに来てね』
叶えられなくなる約束>>147を忘れないように、少女は傍らの青年へ彩りを願った*]
(150) 2018/11/27(Tue) 02時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/27(Tue) 08時半頃
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―宮殿内・廊下―
どんなことでも。 君が話したいと思うことであればいいが 強いていうなら、君が好きなものがいいな。
[流石に漠然としていたか、と自分の問いかけを省みて。 そうして彼女が語った生い立ちには]
そうか……。 君たちの世界に、魔法がないのが少し残念だな。 馬にとっての脚は文字通り命だろうから。
……だが、その馬はきっと幸せだったと思う。 ただの財産としてではなく、 君のように思ってくれる誰かと 出会うことができたのだから。
(151) 2018/11/27(Tue) 09時頃
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―衣装室―
[剣と魔法の世界といっても、魔法への適性は、種族によって(或いは個人によって)さまざまだ。 さて、ここの衣装係はどうだったろう]
ありがとう。 そういってもらえると嬉しいね。
[彼女の言葉にはにかむようにそう答えて]
オオイヌノフグリ?
[一瞬、思い浮かばなくて首を傾げたが、色や特徴と聞いて嗚呼と]
(152) 2018/11/27(Tue) 09時頃
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星の瞳か。 恥ずかしいけど、こういう場で花と考えるとつい、 薔薇のような大きくて華やかな花を 思い浮かべてしまっていたな。
だが、野の花というのは悪くない。
[瑠璃色の小ぶりな花は華やかさには欠けるかもしれないけれど。 彼女の飾らない美しさを引き立てる。 何より子供の頃を思い出させるその花は、不思議な温かい感情を呼び起こすものだったから]
(153) 2018/11/27(Tue) 09時頃
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[とはいえ、少しばかり飾り気がないのもまた事実で。 傍らの彼女も同じことを思っていた様子。
要望を聞けば、少しの思案のあと 飾っていた花を手にとって小さな硝子の中に封じ込めると正面にペンダントトップとして飾る。 そうしてチョーカーには青いビーズで作られた花をぐるりと囲むようにして飾りつける。
それが終われば、どうだろう?と彼女に首を傾げてみせた]**
(154) 2018/11/27(Tue) 09時頃
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ー廊下にてー
そうね。そうだといい。何も、できなかったけれど。彼女を思えたことだけでも、何かできたというのなら
[真っ直ぐに青年を見上げ、少女は柔らかに笑うだろう。 育ちきらずに子供のような小柄な体で、全ての言葉を受け取って]
信じるわ。優しいあなたの言葉だから、全部。
あなたの言葉に安心するの。ここが私たちの住む世界と違っても、あなたに会えたことは幸運だと思うのよ。 だから、ありがとう、トレイル。
[はっきりと名前を呼んで、愛を告げるように感謝の言葉を。 そうして、自分の言葉に照れたように笑みの質を陽気なものにして話を青年の願う話>>151へと]
好きなものは、学ぶこと、かしら 家庭教師に押し付けられる勉強はそれほど好きじゃないけれど、自分で決めて学ぶことは楽しいわ。 花の色、花弁の形、葉っぱの様子。 生まれと違う言葉、誰かとつながる手段。 そういったものを学んでいると、私の中の何かに、栄養を与えている気分になるの
(155) 2018/11/27(Tue) 10時半頃
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ー衣装室にてー
[着替えは魔法で行われた。耳の長い衣装係が指揮棒を振れば、蔦や枝のようなものが体を覆い、青年の言ったドレスやヘアセットへ変わる。 枝の隙間から隙間風は入ってこなかったけれど、もしかしたら隙間から見えていたらと思うと、思わず顔が赤くなる。この世界では普通の着替え方かもしれないけれど、異性もいるところでこの着替え方は、少し恥ずかしい]
……トレイル、あ、あの、肌、とか
[見えたりしなかった?なんて聞けるはずもなく、真っ赤になりながらも着替えが終わるとこれ幸いと彼の懐に入る。 懐の中なら、逆に近すぎて見えないだろうと思ったけれど、これもこれで、なんだか、照れる]
(156) 2018/11/27(Tue) 10時半頃
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[けれど花の話>>153に変われば少し安心して、ホッとした気待ちのまま微笑んだ]
私も最初はそういう大ぶりの花を考えたのだけれど けれど、この花は、あちらの世界での思い出の花なの。 一度だけしか会えなかったけれど大好きで、可愛らしい子と、一緒に覚えた花だから。
[懐かしそうな笑顔は、声は、思い出を愛しむように。 そうしてチョーカーの飾りが変われば、それはより一層深くなる]
私の頭の中を覗いているみたい。 綺麗で、懐かしくて、思い出を否定せずに新しくなってる。 素敵。ありがとう
[気に入ったわと呟く声は、幸せそうに甘く。蕩けるように柔らかに。 笑顔もそれと同様に浮かべながら、青年へと向けられるだろう]*
(157) 2018/11/27(Tue) 11時頃
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[寿命が伸びる、縮む 他種族や人間の概念にはあるのだった。>>142 自身の感覚として、 それがまず抜け落ちていだろう。 適齢期、というのは他の種族にもあるやもしれない]
…なるほど、勉強になった。 では君のような年齢でも既に、 清い身体を失っている子はいるんだね
[それはそれで試してみたいが 彼女も遠からず失うだろうし、 そのあとにもう一度頼んでもいいかもしれない。 つぅ、と指で首筋をなぞると、 彼女の体が強張った。]
(158) 2018/11/27(Tue) 13時頃
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ふむ…それについては少々誤解があるようだ。 私たちの牙で確かに他種族を眷属とすることも出来る。 しかしよっぽど執心しているとかでなければ、 それはないよ。 噛んで血をもらうだけでは。 私が望まなければあり得ない。
[要するに吸う行為ではなく牙に秘密がある。 と、までは説明しようか。 ヴァンピールは自らを高潔な一族だと自負しており、 他種族を餌としてしか捉えない者も多い。 他種族が不可欠とはいえ、 隷属させる以外で好んで 他と接触をするヴァンピールは本当にごく稀だ。]
(159) 2018/11/27(Tue) 13時半頃
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[話しながらもゆったりと顔を近づけ、 逸らした首筋に、唇と肌が触れる寸前言葉を止めた ]
…私にしがみついておいて。 少し痛むから。それと───
[彼女の耳元に言葉を落とす。]
(160) 2018/11/27(Tue) 13時半頃
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[唇を肌に沿わせると、 しまっていた牙が柔らかい肌へと突き立てて。 ぷつり、皮膚を破き、人間へと食い込んでいく。
なるべく浅く済ませた為、 吸えても溢れた血は僅か。 舌で舐めとりコクリと喉を通したら 首筋から顔を離した。 1分にも満たない数十秒の出来事。]
(161) 2018/11/27(Tue) 13時半頃
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[人間の血は、恐ろしく甘美だった。 処女だったから余計に、かもしれないが。 危うく吸いついて食事として楽しむどころか、 吸い尽くして殺してしまいたい衝動に駆られるほどに。 いや、その前に酩酊してしまうやも。]
(……危なかった)
[これが間も無く失われるというのは、正直惜しい。]
…大丈夫か。
[ひとまず、相手の様子を伺う。 食事の感想を聞かれたら、美味かったよ、 とだけ答えておこうか。]**
(162) 2018/11/27(Tue) 13時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/27(Tue) 13時半頃
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……まあ、それは。
[ふい、と目を逸らしてしまったのは。 そう言う経験とは縁遠い、と思っていたからこそ。
まさかこんな風に異世界に入って、こんな流れになるとは思わなかった。 本当にこんなことが無ければ、一生未経験だったかもしれない。そういった、誰かと愛し合い命を紡ぐような行為を、若いうちからしている子もいるとは知っていても。]
[そうして、吸血に関しては頷く事で納得と了承を。>>159 吸血鬼にしても色々な謂れがある。 だから彼らはそうなのか、と。それならば別に血を提供するのも厭わない、と白い首筋を晒していた。
しかし、距離が近づく。 そちらの方が何だか居た堪れない気がした。 こんな風に誰かと、特に異性と近づく事なんて無かったのだから。 変にドギマギして、これはただ血を分けるだけなのだと言い聞かせているのに頬が熱い。
くちびるが触れる寸前。 紡がれた言葉で吐息が首筋にかかり、妙に蠱惑的に感じられた。]
(163) 2018/11/27(Tue) 17時半頃
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……まあ、噛むんですからね……痛いですよね。 そ、それでは、失礼します……。
[恐る恐る彼の服に手を伸ばす。 ぎゅう、としがみつく様に指先に力を込めて。
牙よりも先に触れた肌と肌に、ぎゅう、と瞼を固く閉ざした。]
(164) 2018/11/27(Tue) 17時半頃
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だ、大丈夫です、大丈夫です……ごめんなさい……。
[よろりと、彼にもたれ掛かる姿勢になりながら、声をかけられれば何とか自力で立とうと足に力を込め両手で彼の胸を軽く押して離れようとしていた。 吸血が、こんなにクラクラするものだとは。]
……ところで、どうでした? 私の、血……。
[美味しい、と答えを聞いて>>162ホッとその頬が緩む。]
(165) 2018/11/27(Tue) 17時半頃
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ご満足いただけたなら、良かったです。
[さて、自分では視認できないが、吸い口はどうなっていただろう。
未だに血が滲んでいただろうか。 それとも鬱血したような痕が残るのか。 または傷口などとうに消えていたかもしれない。]
……誰かに言われる前に、止血、した方が良いですよね。
[だからこそ、そんな風に口にして、止められなければそのまま他の誰かのいる場所へと移動しようとするはずだ。 ドレスを汚すのは、忍びないのだから。]**
(166) 2018/11/27(Tue) 17時半頃
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ー歓待の宴へー
[着替えが終わり、トレイルのエスコートをまだ受けられているだろうか。一人でも二人でも、少女は歓待室へ向かうだろう]
交渉をするのにも、自らの価値を見せておかないと。 下に見られたら、纏まる交渉もまとまらないわ
[自分を元気付けるように呟いて、背筋を伸ばして真っ直ぐに歓待室の真ん中へ 軽い一礼は礼儀作法に則った完璧なものを順番に、四方に。
舐められるなと、自分の中の勝気な自分が喝を入れる。 大丈夫と、誠実で優しい彼を知る自分が背中を押す]
ご招待、ありがとうございますわ、皆々様
[一声は皮肉たっぷりに。挑発的にまで取れる笑みは剣のように]
値踏みするのは結構。いくらでもしてくださいませ。 代わりに私は、自らの価値を示します。 さあ、誰か一曲、踊っていただけないかしら
(167) 2018/11/27(Tue) 19時半頃
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[くるりとその場で一回り。笑って場を見る瞳は睥睨するような光すら載せて力強く。 一曲、二曲と誰かに誘われ踊る少女は、自分の世界の礼儀作法に則ったものであれど完璧に演じてみせる]
『しかし、あんな幼さで畑となれるか?』 『色々試してみるのが先だろう。希望の一粒はあれ一人ではない』
[耳が拾った囁き声には、甘美な笑みの仮面を向けて、無邪気さを騙り小首を傾げてみせる。 ここは少女にとっては戦場。身売りする先を少しでも良いものにするために、少女は自らの意思で『可愛らしいお人形』を演じてみせよう**]
(168) 2018/11/27(Tue) 19時半頃
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─歓待室─
[いつも通りのジャージ姿で、装飾された椅子に片膝を立てて座る。]
[始めの方は借りて来た猫のように行儀よく座っては居たのだ。 それでも、わらわら動物園の客のように押し寄せてくるこちらの世界の住人とやらに辟易してしまった。]
[ある者は熱っぽい視線を向けて来たが、それは未知の生物を発見した生物学者のような様子で。 ある者は顔を見て直ぐに歓待室から出て行ってしまった。去り際の台詞は「滅んでも致し方ない」だ。]
[その辺りは極端な例で、大抵の住人は好奇心を胸のうちに抱えながらも、誰が?誰が?と二の足を踏んで居る様子。 悪い感情が場を支配して居ないのは良いことだとは思うが、好奇の目に晒され続けるのも普通の高校生には荷が重い。]
これさぁ、何人ぐらい今日居るの?居るんですか?
[近くに居た執事のような人型に尋ねて見たが、彼も分からないとのこと。 多種多様な生物が入り乱れる為、そこら辺の処理が追いつかないのかもしれなかった。]
(169) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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[大丈夫だという声とともに、 体は彼女の手によって離される。
彼女の反応からはそう見えないが、 本人が言うんだ。深くは追求しない。 男は他人に必要以上に踏み込むことを嫌う。
だから、声になさないのなら、 それはそこまでのことなのだろうと。]
満足だ。なんせ初めての味でもあるしな。 …傷はまもなく癒える。 体に穴が空いたように思うかもしれないが、 10分もすれば落ち着くさ。 ──逆を言えばそれまでは少し血が出るかもしれん。
[その血さえも舐めとってしまいたいが、 流石に実行はしない。 あまりにも意地汚すぎるだろう。]
(170) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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[こくりともう一度喉を鳴らす。
血の滴が通ったあの心地を思い出すように。 喉が、逆に少し乾いてしまった気分だ。]
(171) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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そこらにいる給仕に声をかければ処置をしてくれる。 頼むといい。それではありがとう。感謝する。 先に歓待室に戻っておくよ。またな。
[彼女がどこかへ移動するといのなら止めはしない。 試食を済ませた男の対応はいたって淡白。 出会ったときのように手を振れば、 さっさと踵を返して歓待室へ向かった]*
(172) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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[無礼千万。社交的な場でのマナーなど、クイズ番組でしか見たことのない蓮は、そのまま椅子の上で手持ち無沙汰を続けて居たが]
[自分からは少し離れた歓待室の一つ場所で、幼い少女がその外見からは想像出来ない大人びた雰囲気を纏いながら踊って居た。 堂々たる振る舞いに、最初はこのイベントに来たこの世界の住人の一人なのかと思っていたが、コソコソと話される噂を聴いてみればあの少女も「招ばれた」側だという。]
[堂に入った振る舞いについ見入ってしまった。 あれもまた映画ぐらいでしか己は見ることのない人種だ。 遠目に見る彼女を見て、なんだか気恥ずかしく膝を直して椅子に座りなおす事にした。]
こわくねーんかなぁ。
[的外れかもしれないがそんなことをポツリと呟いて彼女の様子をぼーっと見ていた]*
(173) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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─歓待室─
…おい。なんだこの人数の多さ。 獣の種族が多いのか?臭うぞ
[歓待室の賑わう声の中に、 扉を開けて入ろうとして、一歩目で止まり、 露骨に眉間にしわを寄せ、不快だと態度で表す。
男もヴァンピールの一族である故、 他種族に対して少々高慢とも取れる態度を取りがちだ。 少しばかり毛むくじゃらの獣人どもに睨まれたが、 実際血も獣臭くてまずいのだ。嘘はついちゃいない。]
…赤ワインを。
[その場にいた給仕からグラスをとると、 なるべく人を避けるように端へと寄ろうか。]
(174) 2018/11/27(Tue) 20時頃
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[今までみたこともないような種族もちらほらといる。
人間が何人きたかは知らないが、 それにしても皆浮き足立っている。 少女に見入るデミヒューマンたちは特に。
その様子をぼうっと眺めていると、 同じく、椅子に座ってぼうっとしているものを見つけた。 あれは、先ほどカナエといた人間。>>173]
(175) 2018/11/27(Tue) 20時半頃
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なあ、そこの人間
[そろりと動き出して、 珍しい服装をした人間の元に歩み寄って行く。 好奇の目を寄せていた数人も ヴァンピールがきたと、逃げていった。]
暇なんだ。 かといってここにいる奴らは俺と合わん。 少し話し相手になれ。
[近くから自らの椅子を手繰り寄せれば、 彼の返事などお構いなしに 向かいに座って頬杖をついた。]*
(176) 2018/11/27(Tue) 20時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2018/11/27(Tue) 20時半頃
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―歓待の間―
[広間で待っていれば、宴の頃合いか、人々が集まってくる。と言っても自分は中心ではない。少し離れた場所でワイングラスを軽く回して傾け、呼ばれたと思しき者達に視線を向けている。半分は品定めするかのように]
あら、あの子……
[広間の中央で可憐に回る少女>>167、それに離れた場所で見た事のない格好のまま佇んでいる少年>>173。花苗のように、彼方から来た者達なのだろう]
(177) 2018/11/27(Tue) 20時半頃
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年若い子達が多いようね。 やはり…そういう事なのかしら。
[繁殖力が強い、生命力の強い人間。それを選んできたという事なのだろうか。周囲から彼らへ向けられる視線はあまり好意的なものばかりとは言い難かったが、その様子をまだしばし眺める*]
(178) 2018/11/27(Tue) 20時半頃
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[>>176「そこの人間」なんて、まさに、な台詞を言われる日が来るとは思わなかった。 人混みが割れるようにして己よりも身長の高い男が現れる。]
どうも人間のレンです。
俺もその意見には賛成っすけど。 おじさんの話し相手に叶うかは分かんないっすよ?
[赤の他人──しかも己よりも背の高い大人が──が頬杖をついてこちらを見て来るというのはなかなかプレッシャーがある。 なんとか目を逸らさずに、ふと、今まで見ていたことを聞いてみる。]
あの女の子、綺麗っすね。 踊って来ないんすか? きっと、退屈はしないと思うっすけど。
[そう言って>>168あちらの堂々たる少女の方を指して言った]*
(179) 2018/11/27(Tue) 20時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/27(Tue) 21時頃
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[数曲を続けて踊り続ければ、流石に小さな体の体力は疲れてしまう。疲れ以外にも、威嚇のような気品を身に纏うだけで精神は少しずつ削られる。決意はしても、怯えは消えない。 するりと踊りの輪から抜け出して、給仕の侍女からノンアルコールのカクテルを受け取ると、いくつか感じていた視線へと視線を回す]
[眼鏡と、派手な金髪>>173の青年は、もしかしたら同じ立場なのだろうか。色とりどりの中の広間で視線が通る程度に周りにスペースができているし、その髪の色は、なんだか、色を塗ったみたいだ]
[もう一つ感じていた視線>>177へ視界を動かせば、目に入ったのは見事な白銀。 感じた視線は品定めの色も滲んでいたけれど、周りよりは品がある。 じっと見上げていれば、さて、視線は絡んだか*]
(180) 2018/11/27(Tue) 21時頃
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[ジクジクと首が熱をはらんでいる。 それも、傷口が塞がれば治るのだろうか。 少しすれば塞がる、というのも不思議な感じがしたが、こくりと頷いてみせる。
誰かに傷を塞いでもらおう。 魔法で治癒とまでいかずとも、布を当てるくらいはしたい。
だから手を振りながら歓待室に戻る彼に軽くこちらも手を振って、少し遅れて自分も歓待室に向かうのだ。]*
(181) 2018/11/27(Tue) 21時頃
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[歓待室に戻る前には、傷はふさがっていた。 塞がっている代わり、微かに痣のように色濃くなった箇所が残っている。 それでも血が止まればホッとして、途中にいた給仕から受け取った濡れた布で拭い、歓待室にゆっくりと顔を出したのだが。
嗚呼そうだ、クリスマスカードも送れなくなる。 彼女の境遇は親から伝え聞いていたけれど、クリスマスカードくらいはと音楽が鳴るもの、キラキラ綺麗なものを選んで奮発して。 お祝いの言葉と、祝福を願う言葉とを添えて、毎年毎年。
ぼうやりと、歓待室で踊る少女を見て、そんな思いが蘇る。
あの少女の面影によく似た少女がそこにいて、そんな、と思わず後ずさってしまった。]
(182) 2018/11/27(Tue) 21時頃
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………メアリー………?
[彼女だけ、自分をニトカと呼んだのは。 ………ほんの小さな小さな呟きはざわめきの中に消えてしまうだろう。 ただ、もし本当に彼女なら?]
Waarom ben je hier? (なんで、ここにいるの?)
[ぐっと、拳を握りしめる。 彼女の境遇の大まかな事は聞いていたけれど、それでも彼女は幸せになれると思っていた。 元の世界でも家族に愛され、いつか愛する人も出来るだろうと。
でも、ここにいるのなら、 ここに呼ばれた理由を考えれば。 彼女もまた、……世界の生贄に近い。
自分には当てはめなかったその言葉を当てはめてしまって、酷く狼狽えて踵を返して再び歓待室を後にしていた。]
(183) 2018/11/27(Tue) 21時頃
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[まさか、そんな、でも、あまりにも似ていて。
首元を彩る花が、あの一日の思い出を思い出させて。
どうして、という思いが拭えぬまま、一人個室に逃げ込もうとしていた。]*
(184) 2018/11/27(Tue) 21時頃
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