人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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【人】 複眼レフ パラチーノ


[ あじさいの葉は、 見た目よりもざらつく。
  ──── 視界と触覚が別を伝えてくるので、
  何だか、新しい発見でもしたかのように、
  興味深げに 指先を這わせていた。

  葉から、 茎、 然して柔かな蕾へと。 ]
 

(186) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  …花って、綺麗なだけじゃないんだよね。


[ いまさら、とでも言うべき呟きを
  誰に聞かそうというわけでもなく、
  唯、 ぽつん と 宙に浮かせた。

 この視界になってから、 ばらには良く刺されるし、
  葉や花の付け根に棘を持つしょくぶつが、
  案外多いことに気がついた。

  色のない世界に、結局は、 慣れつつあるおとこは、
  …楽しんでいる、 わけではないのだけれど
  世界のうちに 真実 を 捉えている。 ]
 

(187) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 連れ出してきたのは、 やっぱりおとこだった。
  半分はかんじゃさまを脱している"かんじゃさま"を
  "それ以外"の理由で構うせんせいは少なく、

  人体のせんせいから遠く、
  …半分は、かんじゃさまに足を突っ込んだせんせいは、

  唯、 暇潰しに
      気晴らしに、 中庭まで。 ]
 

(188) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 葉を一枚、手にして、
  振り向けば、 "様式的"な 姿。

  戻った として
  戻れない ことを ──── ほしはかたるから、 ]


  今度は食用菊でも植えてみる?


[ 茶化すよに、 騙るばかりで。]
 

(189) is0716 2019/06/25(Tue) 21時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ この中庭には 繊細なしょくぶつばかりだと思っていた。

  少しでも茎に傷を付けたなら、
  其処から萎れてしまうような、
  肥料を濃くしてしまえば、
  直ぐにでも根から腐り落ちるような…

  ──── 唯、 このあじさいの葉ひとつとっても、

  間違って口にいれようものなら、
  丸一日は苦しむことになる。]
 

(197) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ そんなことを知ったのも、
    書物に触れるようになってからだ。

  しょくぶつのせんせい、なんて名ばかりも甚だしい。

  呼ばれる、 と 同時、
          足跡のよに 葉が落ちる。 ]
 

(198) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



[ なあに、 と 紡ぎかけたうすい唇は、
  完全に防御能を失っていて、
  抵抗もなく、 ゆびさきを受け入れ、 ]

 

(199) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



    [ 触れるものは薄く開いた歯のみで、
      ──── 咥内に"おちる"よに 花弁を残す。 ]

 

(*24) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 口のなかに入ったものを、 押し戻す其れも無いから、
  伝うゆびさきに、 大人しく従う。

  従順な こどものよう。
  見た目は逆だっていうのに、酷く自然に。

  そのあと、 だって
  子離れを促す親のようだ! ───知らないけど。 ]
 

(200) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ふふ、 おとなになるってなんだろね。
  十年経ったところでどのくらい変わるのかな。


    ── 外に、 出られるようになってたら良いのに。

 

(201) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ それだから、 中途半端な"こども"は、
  おとなってなぁに? なんて 質問さえしてしまって

  同時に、 とおくのゆめをかたっていた。

  遠くからでは、 きっと、
    さくらの " しろ "は見分けられないだろう。]
 

(202) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  それこそ、 ほしに願わないといけないかなあ…


[ "ササ"というしょくぶつに、 願いを下げてみようか、
  それとも もみの木にでも飾ってみようか。

  ─── 死に行くほしでなければ、抱えてはくれないか。

  幾つか指折り数えてみるも、
  くろいろの空を翔しる其ればかりが、
  信じられる何かにも思えて、

  手の内の、数枚欠けた真実の白を 人工日光に掲げた。**]
 

(203) is0716 2019/06/26(Wed) 00時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ほしに 願うなら、 ]


  ──── え、 おれも?


[ 大分理解が遅れた反応をしつつ…
  其れもまた、
    或意味、"うつくしい"死への路かもしれない。

  そんな理解を してしまって。
  深く訪ねようにも、しらぎくは気紛れだから、

  仰せのままに、 車椅子の背を押して、
  静かな 温室に戻ろう。* ]
 

(210) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



       [ ■■■の咲く頃だ。 ]

 

(211) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 白と 黒と 灰と、
     ──── 地味な世界だ。

  このときばかりは、白衣という"色"の定まった服が、
  とても有り難く感じる。

  以前までの己の服は、凡てが派手な其で、
  今となってはその色彩の濃淡さえ曖昧で、
  感覚で選ぼうものなら、
     とんでもない色を身に付けることになる。

  ─── まあ、 自分ではわからないので、
         すれ違う目線から察する訳だが… 

  白衣は確実に白だからいい。隠せるし。]
 

(212) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 諸々の準備を整えた後、
    いつもどおりに、 部屋を出る。

  アルミのパウチを食堂までに絞りきり、
  dustBOXに投げ入れ ───── ]
 

(213) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



     [ 毎日 ずぅっと 変わらない。 ]

 

(*25) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ せんせいでありながら、
  "外"の調査を封じられて久しく、

     毎日の習慣はひとつも変わらない。

  …其でも、 おとこはあんまり変化もなく、
  何時だって口は可愛くないし、
  何時だって顔には笑顔が貼り付いていて、

  卒もなく、 過ごしていた。 ]
 

(214) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



    しらぎくさん ごはんだよー。


[ スープとパン、 すこしのたんぱく質。
  ほとんど変わらない其れを、トレーにのせて、
  苗床の扉を叩くのも、 何時だって一緒だ。


    ──── 時折、思い出したように、
           真白の頬が感傷と共に痛む。

        たった それだけ。 ]
 

(215) is0716 2019/06/26(Wed) 22時半頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



  [ 何時気がついたのだったか、忘れてしまったけれど、

    「 嫌い 」と 部屋を閉め出されるときは、
    決まって、 何かが咲いた日だった。

    女郎花と男郎花の揃った時、
         しらぎくの二度目の春、 ───────

    途端 また、 "いつか"のような、
    虚無に基づいた衝動に駆られてしまって。

       切り落とす舌がなくて良かった、と思う。 ]

 

(*28) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



 [ 何処かで、知っていたんだ。


  (        死に時を探していて
     死に場所を求めている。      )


  ───── そんなものじゃあない、もっとしちめんどうくさい、
         "nameless"な欲求みたいなものを。]

 

(*29) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【赤】 複眼レフ パラチーノ



  [ "気にかけて欲しい"?
       ──── それとも違う。

    "殺して欲しい"?
       ──── きっと 違う。


         何時かの感傷が響くとき、
         現実に戻ってくるかのような、

         確からしい "てごたえ"を
         覚えていることだけは 確かだ。 ]

 

(*30) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  …そう、 ? 
      たしかにちょっと、 さっき
      ほんのすこしだけ

      鋏が欲しくなったんだ。

 

(225) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 否定もなく ちぃさな手のひらで、
  柔い感傷の痕が 人肌にあたたまるのを、
  とおくの だれか の感覚のように、

         くろいろが 空虚を 覗き、 ]
 

(226) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



    ( 嗚呼、 確かにおんなじ色をしている! )

 

(227) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 鈍くとも、 幾ら無責任なおとこであっても、
  夢の先をねがったことも、
  ほしの下で語りもした其れを、

      すこぅしだけ くろいろをさげて、
      …ほんのすこし の 本当の、
          安堵と悔悛とを混ぜたよに、

      バツの悪い わかものの顔で、
      ひとつ ひとつ 頷きつ。 ]
 

(228) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ──── 今度の空には、

        別のお願いをしないと。


[ なにがいいかな。 
  いわいとも、のろい ともつかない 中途半端な奴だから、
  "次"の 星降る夜を願うよに、
      プレゼントに迷うこどものように。

  …然して、

  また すこしの てごたえ みたいなものを
  "いきている" 地面の確認みたいなものを

  黒と 白との ちぃさな姿より、 受け取っている。 ]
 

(229) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



      そのまえに、 ──────

 

(230) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  おれの育てたあじさいが、
      ほんとうに 綺麗なのか、…何色か、
 
  ──── あなたにちゃんと 見て欲しいんだ。

 

(231) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 勿論、 ごはんをたべたあとね?
  お気に召したらしいスープを、
  silverになみなみ用意しつつ、 

       ほんのすこし色を取り戻した、
          人肌の頬を 無器用につっていた!]
 

(232) is0716 2019/06/27(Thu) 00時半頃

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