人狼議事


278 冷たい校舎村8

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視点:


【人】 CC レイ



[光の奔流に飲まれて――……]

 

(73) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ

―― 自室 ――


[最初に見えたのは、部屋の天井だった。
 上体を起こして、頭を掻く。
 チカチカとランプが点滅を繰り返す
 スマホを手に取って、画面に光を灯した]


  夢じゃ、なかった。


[メッセージ>>23を確認すると、
 俺は弾かれたように
 ベッドから飛び起きた]
 

(74) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ


[足元に、かさりという感覚。
 床のフローリングに何かが散らばっていた。
 俺は怪訝に思いながら、それらを拾い上げる]


  ……これは。
 

[それは、現像された数枚の写真だった。
 なぜここに置いてあるのか、分からない。
 誰が現像したのかも、分からない。
 ただ、写真の中、
 見覚えのある光景に息を飲んだ]
  

(75) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  行こう。


[とんとん、と机で写真の束を整えて
 コートのポケットに突っ込んだ。

 衣装タンスから久々に
 男物の服を取り出して袖を通す。
 化粧をしない違和感を鼻で笑い、玄関へ向かう]
 

(76) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  クラスメイトが病院に運ばれたって。
  俺、行かなくちゃ。


[途中、寝室の両親にそう声を掛けて、
 俺は一目散に玄関から駆け出した]
 

(77) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  はあっ、はあっ、はあっ。


[転ぶ、滑る、落ちる。
 そんな縁起担ぎ、今は気にしていられるか。
 俺は全速力で、アスファルトの道を駆けてゆく。

 ――と、携帯が震えた>>62
  

(78) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  もしもし、なんだ辰美。
  もうすぐ病院着くとこ!


[ほとんど叫ぶように、
 電話口の友人に向かって答える。
 病院の入り口が、目と鼻の先に見えていた]*
 

(79) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  おう。ただいま。


>>80その言葉は、自然に出てきた。
 「おかえり」と「ただいま」なんて
 普段友達にする挨拶じゃないだろ。

 言った後に、なんか照れくさくなった]
 

(83) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  ――――っ、ん?


[電話が切られる直前、>>81
 辰美からなにかお節介を言われた気がする。
 聞き間違いだよな。なんだ。

 頭の中を疑問符で埋めつつ、
 スマホをポケットに放り込む]
 

(84) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ


[視線の先、病院の前で
 手を振る辰美の姿があった。>>82

 荒く白い息を吐き出して、
 辰美の前で立ち止まる。
 膝を抱えて、息を整えながら]


  ……葉野は?


[短く、そう問うた]*
 

(85) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃

【人】 CC レイ



  ……そっか。
  きっと、大丈夫だよな。うん。


[それは、自分に言い聞かせるように。

 俺は、葉野を信じると決めたのだ。>>5:269
 だから、あいつが生きて帰ってくるって
 信じて待つだけだ。

 それしか、できない]
 

(102) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃

【人】 CC レイ


[そうして、伸ばされた伸ばされた辰美の手に
 ぱちぱちと瞬きをして>>88
 

  うっせ。
  おまえの1億倍イケメンだし。

  
[ようやく、相好を崩した]
 

(103) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃

【人】 CC レイ



  ……ま。
  女装しても俺の悩みは解決しないって
  色々あって思い知らされたし。

  むしろフツーの格好しても
  俺の悩みは尽きねえわけだけど。

  ゆっくり、自分と向き合ってくわ。
  
 

(104) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃

【人】 CC レイ


[ホントにもうヘーキ>>2:109、とは
 もう言わなかった。
 やせ我慢をするのは、やめた。

 前を向いて、歩いていくために。
 弱音だって少しは友達に吐く。

 俺は、伸ばされた手を、掴む]
 

(105) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃

【人】 CC レイ



  心臓いてえ。
  久しぶりにこんなに走った。


[ガキの頃に戻ったみたいだ、と
 無理に笑った。割と本当に胸と足が痛い。
 辰美、おぶっていってくんね。と冗談を言った]*
 

(106) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃

【人】 CC レイ



  ……なんだよ。

  今まで気になってたのに
  理由聞かなかったのか?


>>108辰美の手を握りながら、
 にっと歯を見せて笑った]
 

(124) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ



  色々あったんだよ。本当に、色々。


[中学の頃の話は、もう時効なのだろうか。
 辰美を知らぬうちに失恋に追い込んだことを
 俺はきっと一生忘れない。

 文化祭の後のことは、
 少し考えただけで息が苦しくなる。

 きっと、色々なことの理由
 その全てを話すのには
 長い長い時間がかかるだろうけれど]
 

(125) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ



  落ち着いたら、話すよ。


[少なくとも、いま出来得るかぎりで。
 俺はもう逃げないって決めたから。
 でも照れくさいから「ありがとう」は言ってやらねえ]
 

(126) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ


[思い切り、辰美に腕を引かれる。>>110

 疲れて立ち止まることを
 こいつは許してくれないらしい。
 そうしたら前を向くしかないじゃん。俺は。

 顔を上げて、前を見据えて]
 

(127) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ


[それから誠香のことに話が及ぶと、>>111
 俺は顔を真っ赤にして]


  おい。どっかから何か聞いただろ辰美。
  まさか葉野が漏らしたのか。
  くちかっるいなアイツ!


[思わず葉野に濡れ衣を着せたのであった]
 

(128) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ


[そんなときだっただろう。
 病院の方角から「やったあああ」>>119という
 郁斗の叫び声が聞こえてきたのは]


  ……どうやら朗報みたいだな。


[きっとふたり、病院の中へ歩き出す。
 明るいニュースがその耳に飛び込んでくるまで、
 あとすこし]*
 

(129) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃

【人】 CC レイ



  葉野じゃなかったら
  ほかに誰がいるんだよ。


[俺は「嘘はよくないぜ」という表情で
 じっと辰美を見つめている>>131
 

(136) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃

【人】 CC レイ


[続くかと思われた辰美の言葉>>-396
 形を結ぶことなく、虚空に消える。

 なんでもないという
 辰美の返しに疑問しか浮かばず、
 だからいきなり背中を押されたことに>>132
 俺の反応は遅れてしまった]
 

(137) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃

【人】 CC レイ



  ……っと、と。


[押し出された先には、誠香の姿>>123があった。

 おまえよくもやりやがったな、とか。
 余計なお世話だちくしょう、とか。
 辰美に言ってやりたいことは色々とあったのだが。

 俺は誠香から視線を外すことができずに]
 

(138) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃

【人】 CC レイ



  誠香。


[呆けたように、その名を呼ぶのだろう]**
 

(139) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃

【人】 CC レイ



  さんきゅ。


[言葉を絞り出すのに、随分と勇気が要った。
 まだ温いブラックの缶コーヒーを>>140受け取ると、
 ぷしゅっと音を立ててプルタブを引く]


  うま。……あそこ、座ろうぜ。


[啜った苦味に、目を細める。
 入り口の長椅子を示し、そこに座り込んだ]
 

(199) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時頃

【人】 CC レイ


[女装をしていた頃は
 大股を広げないように常に気を遣っていたけれど、
 当たり前に男座りをしている自分に
 ある種の感動を覚えて、口元を僅かに綻ばせた]


  外にも郁斗のはしゃぎ声聞こえた。
  ……葉野、峠は越したみたいだな。


[声音は、穏やかだ]
 

(200) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時頃

【人】 CC レイ



  心配した。

  クラスのみんなが
  どんどんマネキン人形に変わっていって、
  本当に死んじまったんじゃないかって思った。

  ……誠香も、マネキン人形に変わって。
  どうすればいいんだって。途方に暮れた。

 

(201) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 CC レイ

 

  よかった。
  葉野も、みんなも、生きてて。

  ……誠香が、生きてて。
  もう話もできないかと思った。


[語尾が、少しだけ震える]
 

(202) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 CC レイ



  この缶コーヒー、
  俺のために買って待っててくれたんだ?


[声音を誤魔化すように、
 茶化した表情を誠香へと向けた]*
 

(203) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃

【人】 CC レイ



  俺は何もしてない。

  葉野が生きたいって思って、
  俺たちと一緒に帰ることを選んでくれただけ。
  ……まあ、多少、無理矢理だったけど。


[苦笑を浮かべて、コーヒーを啜った]
 

(252) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ



  うん、安心した。すごく。


[誠香の頭を撫でようと、いつも通りに
 手を伸ばそうとして――……

 躊躇い、その動きを止めた。
 ゆっくりと、手を膝の上に戻す]
 

(253) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ



  ……俺、さ。
  葉野がそこまで追い詰められてるって、
  知らなかった。
  悪いことしたなって。思う。

  現実に帰ってくる前、
  夕陽の部室が見えた。たぶん、CG研の部室。
  葉野の心象風景だったんだろうな。

  きっと悩んでたんだ。
  そこの人間関係とか、さ。


[コーヒーのほろ苦さに、目を細めて]
 

(254) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ



  一時期、辰美と葉野が
  付き合ってるって噂あったろ。

  あれ、葉野のついた嘘で。
  俺すっごい怒っちまった。
  恋人同士って嘘に巻き込まれた辰美が、
  あんまりにも可哀相で。

  でも辰美、あいつ優しいから
  学校の奴らの前では噂を否定しない。

 

(255) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ



  ……だから、仕返しのつもりだった。

  フツーに男の格好して、
  葉野と駅で待ち合わせした。

  目撃した人が恋人同士だって勘違いして
  ありもしない噂を流せば、
  葉野も少しは辰美の気持ち分かるだろーって。

 

(256) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ

 

  あのときは、葉野が
  死にたいって思うくらいの悩み、
  抱えてるなんて知らなかったからさ。

  ただ、正義感を振りかざしてるつもりだった。

 
[あのとき、購買で語れなかったことを、
 ぽつり、ぽつりと言葉として紡いでゆく。
 声音は冷静さを装えていたと、信じたい]*
 

(257) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃

【人】 CC レイ



  ……なにを、って。
  いま話したことが全部だけど。


[誠香の言葉>>261に、
 俺はきょとんと目を丸くしている。

 それから繰り出される
 暴風雨のようなマシンガントークに>>262
 脳がぐわんぐわんしてきた。
 こりゃあ効くぜ。効果はバツグンだ]
  

(271) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  俺たしかに。
  自分の見た目、好きじゃないよ。

  ……けどさ。
  俺の長所ってそれくらいじゃん。
  レイくんはカッコイイねって。
  人から褒められるのって、
  それくらいだったし。

 

(272) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  この容姿を大事にしろって言われても、
  いきなりはできねえよ。

  今だって。
  本当の自分でいようと思って
  女装をやめたけど、
  また見た目だけで人が寄ってきたら、
  失望するし、落胆すると思う。

 

(273) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  葉野との噂だって「イケメンが〜」って
  囃し立てられてたんだろ。
  結局、人が見るところは
  “そこ”なんだなあって思う。


[その声音には、
 どうにもならない諦念があった]
 

(274) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  まあ、確かに。
  辰美には、独断で悪いことをしたなあ。
  謝らないとだなあ。

  今回の嘘の恋人を含めて、
  あいつを失恋させるのは2回目か。
  怖いなあ。……はあ。


[頭を掻いて、それから]
 

(275) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  でも、葉野には謝らねえよ。


[俺は、言い切った。
 ぽつりぽつりと俺は本音を漏らしてゆく]
 

(276) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  ついた嘘が、巡り巡って
  きっとあいつの首を絞めていった。
  あの歪になっていった校舎を見れば、
  なんとなく……分かる。

  そりゃあ、俺の取った方法は
  正しくないかもしれないけど。

  嘘はいけないって、怒って
  それでも見捨てない友達が
  きっとあいつには必要だった。
  
 

(277) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  あの校舎で、
  駄々っ子みたいにしてる葉野に、俺は怒った。

  それでもあいつは、
  俺たちといっしょに帰ってきてくれた。
  それ以上でもそれ以下でもない。

  だから俺は、葉野には謝らない。
  それでも絶対に、あいつを見捨たりはしない。


[そうして、話を締めくくった。
 ゆるゆるとコーヒーを口に運ぶ]*
 

(278) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃

【人】 CC レイ



  単独暴走。そうかも。

  けど、俺は友達のためにやったことを
  本人以外の誰にも否定されたくない。
  それをする権利は、辰美にしかない。

  辰美が迷惑だったって言えば、謝るけど。
  誠香も、そして原因を作った葉野すら、
  俺の行動の是非をジャッジする立場にはない。

  ……違うか?


[ぷりぷりと怒った様子で
 ペットボトルをコートにしまう誠香の横顔を
 俺は頬を少し緩めながら見守っている]
 

(288) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ


      ・・・・・・・・・
[……ん? 頬を少し緩めながら?]

 

(289) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ


[なんで微笑んでるんだ俺、って思う。
 
 あの校舎で、
 葉野に説教を垂れる自分と、
 今の誠香の姿が、なんとなく重なったのかもしれない。
 ああ、必死だなあって。

 中学の頃から付き合いのある辰美も礼一郎も
 俺みたいに自分の考えを人に押し付けない奴で。
 こんなふうに逃げ道なしに友達に真剣に説教されたの、
 初めてな気がする。

 ああ。なんだかんだで。
 誠香と俺は似た者同士なんだなあ。きっと]
 

(290) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ



[自分に真剣に向き合ってくる人がいるって
 やっぱり嬉しいことじゃんか。
 ――だから、笑っちゃうんだな]
 
 

(291) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ


[でもここで微笑むのは間違った反応だと
 さすがの俺も思ったし、
 だけどどんな表情を浮かべるのが正解か
 分からなくって]


  ……まあ。
  誠香の言うことは、分かった。
  分かってたよ。前から。


[困ったような顔をして、
 俺はじっと誠香を見つめたのだろう]
 

(292) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ



  おまえは友達想いの奴だし。
  俺の見た目で友達に
  なったわけじゃないことも。

  分かってるよ。知ってる。だから甘えてる。

 

(293) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ


[問題かあ>>280、と視線を泳がせて]


  そうじゃない友達を
  どうやって作るか、って言われてもなあ。


[そうして俺は、しばらく言い淀んだのちに]
 

(294) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ



  誠香。

  俺は、おまえがいてくれれば
  それでいいと思ってる。

  ……そういう“たったひとり”>>1:739
  いてくれれば、俺は何もいらない。


[随分と、遠回しな物言いに頭が痛くなった。
 でもそうとしか、答えられないじゃあないか]**
 

(295) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃

【人】 CC レイ

―― 現在 / 病院 ――



  ……何で笑ってるんだろうな。ほんと。


[ひょい、と肩をすくめてみせた。
 俺は誠香の譲れない主張>>305に]


  肝に銘じておきます。


[参りましたと言わんばかりの声音で
 そう返しただろう]
 

(430) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



  いいやつ、なのかな。俺は。

  自分のことは客観視できない。
  そう言ってくれるの、誠香くらいだし。

  傲慢、とか
  ナルシスト、とかは
  昔よく言われた。


>>308元カノとの別れ際に吐かれた
 言葉の数々が、リフレインする]
 

(431) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ


[そうして。
 いやいやいや>>309
 否定の言葉を並べる誠香の様子を、
 俺は苦笑を浮かべて見つめていた]


  ……ホントに、察しが悪いな。


[頭を掻いて、コートのポケットに入った
 写真の束から1枚を抜き出す。

 誠香に、その写真をまっすぐに差し出した]
 

(432) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



  俺がいちばん、
  自然な俺でいられるのは
  誠香の隣だって気付いたんだ。


[本来存在するはずのない、その写真は
 あの虚構の校舎で俺がシャッターを切った
 教室での誠香を写した1枚だ>>0:1384
 

(433) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



[俺の目から見た誠香って、
 こんな感じなんだ。――伝わる?]

 

(434) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ


 
[とびきりキュートで、
 世界一可愛い女の子だろ]

 

(435) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



  ――俺、誠香のことが好きだ。
  もちろん、トモダチって意味ではなく。

  あの校舎で、やっと気づいた。 


[ずっと受け身で
 誰かの好意に応えるだけだった俺が、
 初めて、恋した相手に想いを伝えた。

 微かに語尾が震えたことに、
 誠香が気付かなければいい]*
 

(436) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ

―― 数日後 / 早未と ――


[放課後。
 女装をやめて男子の制服に袖を通した俺は、
 早未の席の前に立っている]


  早未。これ、お裾分け。
  きっともう使わないから。


[ポーチの中から、未使用の化粧品を
 いくつか取り出して机の上に広げる。
 それは日の光を浴びて、宝物のように煌めいた]
 

(437) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



[現実世界に戻った日から、気付いていた。
 ポーチの中から、1本のルージュ>>4:77
 姿を消していることに]
 
 

(438) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ



  このチークの色味、
  早未にすごく似合うと思う。


[歯を見せて、男らしく笑う。

 この化粧品たちだって、
 俺のポーチの中で腐っていくよりは
 早未に使ってほしいと思っているはずだ。

 ……きっと]*
 

(439) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃

【人】 CC レイ

―― 現在 / 病院 ――


[放っておけないから、>>454
 きっと俺はこんなふうになってしまったのだろう。

 けれど、竹を割ったように力強く
 誠香に断言されてしまえば、
 他人からの、それも過去の俺の評価なんて
 気にしなくてもいいんじゃないかな、と
 不思議と思えてくる]
 

(491) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  確かに誠香はいつも偉そうだ。


[うんうん、と
 ふざけたいつもの調子で頷いて見せた。

 それから、マシンガントークで繰り出される
 俺の“いいところ”>>455に目を瞬かせて、
 やがて頬をふにゃりと緩めたのだった]  
 

(492) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



[きっと、誠香のそんなところに
 俺は惹かれたんだろうな]

 

(493) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ


[写真と俺の顔を交互に見つめる誠香を
 黙って見つめていたのだが――……

 返ってきた思わぬ反応に、>>458
 今度こそ俺は驚きに息を飲んで]


  ……く、苦労ってなんだよ!


[思わず食って掛かってしまった]
 

(494) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  誠香と歩いてて
  俺が車道側歩くのなんて当然だろ!!!!
  辰美は俺よりデケーからむしろ
  車道側を歩いてくれ!!俺の盾になれ!?

  礼一郎が誠香の頭を撫でてたら
  天変地異だと思うぞ!?
  おっま、礼一郎のキャラを考えてみろ!!
  槍の雨が降る!!!
  
  む、無茶苦茶じゃねえし!!!

 

(495) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ


[とりあえず、誠香に続いてわめいた。
 いつものようにワーワーと。

 けど最後の方はちょっと自信がなくなって
 声が尻すぼみになっていたかもしれない。

 涙目で、くわっと言い放つ
 誠香の剣幕に気圧されて>>460
 ぐぐぐ、と一瞬言い淀んだ]
 

(496) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  ……お、俺だって!!!
  びびびっと来たわけじゃないし!!
  運命かって言われると分かんねえよ!!

  けど、誠香が隣にいないと
  しっくりこないんだ!!だめなんだ!


[それから、続く誠香の言葉>>461に]
 

(497) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  それって……


[呆けたように、息を飲んで。
 それからゆっくりと、唇を緩めた]
 

(498) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  これから先は
  いくらでも俺を独り占めできるんだから、
  ……許してくれ。


[照れたように、ぼそりと言い放つ。

 いつものように、誠香の頭に手を伸ばして
 わしゃりと頭を撫でた。

 ――それから。
 いつもとは違って、まるで恋人にそうするように
 誠香の背に手を回して、強く強く抱きしめる]
 

(499) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ



  何度でも言ってやる。
  大好きだ、誠香。


[今までの“好き”とは意味合いの違うそれを、
 噛み締めるようにして、言った]**
 

(500) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃

【人】 CC レイ

―― 現在 / 病院前 ――


[ぐりぐりと、頭を胸に押し付けられる
 遠慮ない、けれどあたたかな感触。>>504

 ――これが、愛おしいってことなんだ。

 込み上げる気持ちを
 どう処理していいか分からずに、
 ただ誠香を思い切り抱きしめた]
 

(698) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ


[ずっと、好きだった。>>505
 その誠香の囁きに、大きく目を見開いて
 俺はふっと頬を緩めたのだった。

 ……と。
 ぱたぱたと級友の足音が近づいてくる。
 慌てて誠香と距離を取って、平静を装った。

 駆けてきた七星は
 俺たちに葉野の無事と、
 今日は面会できない旨を伝えて去ってゆく]
 

(699) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ



  ちくしょう。
  良いムードになるとこれだ。


[おどけるように肩をすくめて、
 それから誠香と顔を見合わせるだろう]


  ……続きはまた今度。


[誠香の頭をわしゃりと撫でて、笑った]* 
 

(700) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ

―― 病院からの帰り路 ――


[葉野の無事を確かめて、
 きっと病院を出たのは明け方だったろう。
 手を振って誠香と別れた、その帰り道。
 ひとりで家路を歩く]


  ……ふふふ。


[笑いが、込み上げてくる。我慢できない]
 

(701) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ



  へへっ、へへへへへ。


[早朝。誰も道を歩いてないからって
 ゆるんでだらけまくった顔を晒す。
 口角が自然に上がっちまうのは、
 なんかのバグか?]
 

(702) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ



[ああ、きっと。
 これが、恋をするってことなんだな]

 

(703) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ


[スキップしそうな勢いで、
 朝焼けを反射するアスファルトを踏みしめる]


  ………………。


[と、ポケットの中の携帯電話が震えた。
 そのメッセージ>>223を開き、
 ほっとしたように安堵の息を吐く]
 

(704) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ



[1番に伝えるのは、
 おまえだなって思ったから]

 

(705) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ

___________________

To:葉野 紫織
Sub:無題

おかえり。

許してやるから、
俺の話を耳をかっぽじってよく聞け。

誠香と、なんやかんや
そーいう仲になりました。よろしく。
___________________

(706) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

【人】 CC レイ


[葉野にひとつメッセージを送った。
 スマホをポケットにしまう。

 仰いだ空は
 朝焼けの赤と、夜の青が混じりあう
 綺麗な紫色をしていた]*
 

(707) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃

CC レイは、メモを貼った。

gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃


【人】 CC レイ

―― ゲームの話 ――


[辰美からゲームの誘い>>410が来た。

 ゲームはあまり強くない自覚があって、
 人前でボコボコにされるのも
 俺のチョモランマのようなプライドが許さないので。

 無視を決め込んでいた]
 

(724) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 CC レイ


[……が。

 誠香が「行きたい」と言った流れで
 葉野ばりに「俺ってゲーム上手いんだぜ」って
 嘘をなぜかついてしまい、なんやかんやで
 俺も行かざるを得ない状況に陥った。>>557

 仏頂面で、辰美の家を訪ねる]
 

(725) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 CC レイ



  ちわっす。


[案内された居間に上がり込んで、
 俺は辰美から差し出されたコントローラーに
 あからさまに眉根を寄せた。>>577

 そうして、ぼそりと周囲に漏らすのだ]
 

(726) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 CC レイ



 (彼女にカッコ悪いとこ見せらんねえだろ。
  いいか、手加減しろ。
  あとで何か奢ってやるから
  俺にわざと負けるんだ)

 

(727) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃

【人】 CC レイ


[そんな無茶な要求を、
 男性陣にしたとかしないとか……]*
  

(728) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃

CC レイは、メモを貼った。

gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃


CC レイは、メモを貼った。

gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃


【人】 CC レイ

―― ファミレスにて ――


[女装をしていた頃は、
 いつも駅から遠いファミレスで駄弁っていた
 俺と礼一郎だったけれど。

 近頃は、ターミナル駅の駅近ファミレスで
 ドリンクバーで居残るのが
 恒例となっておりまして]
 

(760) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ


[中学を卒業しても。
 高校を卒業しても。
 変わらぬ友情が続いている。
 
 喧嘩もせずに、心地良い距離感で]
 

(761) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ


[きっとそれはお互いに
 触れちゃいけないことをなんとなく知っていて
 それを避けていたからなんだろうけれど。

 礼一郎がかつて俺の女装について
 あまり触れなかったように、 
 俺も礼一郎に関する“よからぬ噂”に
 自分から触れることは、決してなかった]
 

(762) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ


[だってさ。
 その噂が真実であれ嘘であれ、
 俺たちの関係は変わらないわけじゃん。

 だったらそれでいいかなって]
 

(763) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  え、レイが引っ越し?
 
  良かったじゃん。どこらへんなんだよ。
  今度、泊まりに行かせろ。


[だから礼一郎が
 引っ越しの話題を持ち出したときに、
 俺はいつもと変わらぬ調子で
 笑みを向けたのだった>>691
 

(764) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



[からん、とメロンソーダの氷が弾ける]

 

(765) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ


[いつもと礼一郎の様子が違うことなんて
 とっくのとうに気付いていたんだ。

 だから若干たどたどしく紡がれる
 引っ越しの事情>>692に、
 努めていつも通りを心がけて。

 さまよう視線>>695が、
 俺を真正面から見据えるのを
 ゆっくりと待っていた]
 

(766) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  うん、覚えてるよ。


[随分と前にした
 ガリガリの女はタイプじゃないって話。

 あの話の時も、礼一郎はそうやって
 不安そうに眼を泳がせていたよな。
 だから、忘れられない]
 

(767) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  ……真面目か。


[すべてを聞き終えた俺は、
 にへらと笑うと、礼一郎の額にデコピンをした]


  律義に俺に説明するところが、
  本当に委員長気質。

 
[氷が融けて薄くなったメロンソーダを
 静かに口に含んだ]
 

(768) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  ……レイのそんな顔見たら、
  俺なんも言えねえよ。

  周囲に噂を立てられて  
  嫌な思いをすることのツラさ、
  俺は知ってるからさ。

  実家、引っ越し良いと思うよ。

 

(769) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  俺は人に説教できるほど
  偉い人間じゃ、ないけどさ。

  反省とか、後悔、
  みたいなものをしてるんだろ。
  レイがそんな顔してるってことはさ。

  だったら、やっぱ
  俺から言えることはなんもない。


[それから、ふっと相好を崩して]
 

(770) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



  レイに呼び出されるのがいやとか、
  俺にあるわけねーじゃん。

  そんなんでトモダチやめるような
  薄情者に、俺が見えたわけ?


[テーブルに片手で頬杖をついて、
 俺はじっと礼一郎の様子を窺った]*
 

(771) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃

【人】 CC レイ



[氷が融けて薄くなったメロンソーダは
 とても飲めたものじゃなくて]

 

(968) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ


 
[けれど、ドリンクバーで
 おかわりをもらうこともできずに、
 俺は平気な顔をしてグラスを飲み続けていたんだ]
 
 

(969) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ

―― ファミレスにて ――


  うん。


[礼一郎がくぐもった声で漏らす
 「否定してほしかった」>>818という言葉に
 俺はほろ苦い笑みを浮かべながら頷いた]


  ……うん。


[続く「許されたかった」の言葉に
 やっぱり同じように頷く]
 

(970) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ


[否定なんて出来るわけもなくって、
 許す資格も俺にはなくって。

 ただ、何があっても
 変わらず友達でいるよってことだけは
 おまえに伝えたかったんだ。

 ――女装をしてた俺に、
   おまえが変わらず接してくれたように。さ]
 

(971) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ


[テーブルに礼一郎が顔を伏せて
 小さく「うれしい」>>819なんて
 柄にもなく言うものだから。

 俺はそっと礼一郎の頭に手を伸ばして、
 よしよしと撫でてやる]


  うん、遊ぼう。


[肯定する。礼一郎の言葉を。力強く]
 

(972) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ



  泊まりにも行くし、
  ファミレスでも駄弁るぞ。

  だから、大丈夫。

 

(973) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ


[顔を上げた礼一郎の顔が>>820
 涙を堪えようとあまりにも必死な表情だったから、
 俺は思わず相好を崩して]


  ……ブサイクな顔。


[こんな時くらい、
 辰美のお株を奪ったっていいだろ?]
  

(974) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ



[これは大切な友達に
 これからも友達でいようって改めて伝えたっていう
 そういう単純な、お話]*
 
  

(975) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃

【人】 CC レイ



[そのときの、誠香の通話の声が>>884
 あんまりにも硬かったものだから、
 俺も身構えてしまっていたんだよな]

 

(1026) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ

―― デート、じゃない話 ――


[瀟洒なカフェで、向かい合って座る。>>885

 デートじゃないという前置きの通りに
 誠香の表情はいつになく暗い。
 俺は所在なさげに、居心地悪そうに座り、
 湯気を立てるエスプレッソを見下ろしていた。

 ――別れ話、とか。そんな。

 お洒落な店内BGMも耳に入らないほどに
 テーブルの下で緊張のあまり拳を握りしめる]
 

(1027) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ


[そうして、誠香の前置きを聞く。>>887
 俺の表情は、別れ話じゃなかったという安堵から、
 話を聞くための真剣な表情へと変化していっただろう]


  うん。聞きたい。


[俺は誠香の問いに、そう即答した>>888
 

(1028) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ



  ……これでも、おまえの恋人だし。

  誠香が背負ってるものを、
  いっしょに背負っていきたいって、思う。


[喉が、乾いた。

 お洒落なカフェらしい
 ほんのりとレモンの味がする水を、
 一気に飲み干した]*
 

(1029) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ

―― 早未との、あれこれ ――


[化粧品のお裾分け。

 その場で彼女が見せた笑顔と、
 「嬉しい」って言葉が、>>966
 どうにもよそよそしいもので。

 俺は、胸にチクリとした痛みを
 覚えてしまうのだ]
 

(1039) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ


[――まあ、よくある、ことだ。

 女装をしていたから、
 あの居心地の良い距離感があって。
 女装をやめたから、
 男女の友達の適正な距離に戻って。

 そういうもの、なのだろう]
 

(1040) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ


[俺が悪いわけでもないし、
 早未が悪いわけでもないのだ。

 だから俺は、歯を見せて笑いながら]


  早未がもらってくれて良かった。


[そう言って、彼女の席から離れるのだ]
 

(1041) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ



[――――……]

 

(1042) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ


[ゲーム大会の日。>>736

 早未がやって来たことに、少しの驚きを覚えて。
 なんでだろう。こういう賑やかな場所が好きな
 イメージが、あんまりなかったからかな。

 隣に座って、コントローラーを握った。
 こんなに早未と近くの距離にいるの、
 思えば久しぶりで]
 

(1043) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ



  あっ、待った!!今のナシ!!!
  やりなおしを要求する!!


[自然に笑い合って、ゲームをして]
 

(1044) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ


[確かに、それは昔みたいに
 ふたりで買い物にいくような距離感では
 なかったけれど。

 これはこれで、なかなか、心地の良いもので]


  やっぱり、そのチーク。
  早未に似合うよ。


[対戦の途中に、そう笑いかけるのだろう]*
 

(1045) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃

【人】 CC レイ



[エスプレッソに口をつける暇さえ、
 俺には与えられずに]

 

(1073) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ

―― デート、じゃない話 ――


[ありがとう、という
 感謝の言葉を皮切りに。>>1046

 誠香の口から語られたのは、
 亡くなった彼女の兄の話だった。
 中学校の頃、俺らが出会う前に
 起こった事故のことを、俺が知るはずもなく]
 

(1074) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ


[ごくり、と喉を鳴らした。
 俺は誠香から目線を外さずに、
 ただその話に聞き入っている。

 エスプレッソはいつの間にか、
 冷え切っていた。

 誠香の後悔>>1048や、懺悔>>1050は、
 胸に差し迫るものがあって]
 

(1075) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



   (ああ、だから。
    作家の話題を嫌がっていたんだな)
 
 

(1076) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ


[点と線が繋がって、
 今まで胸に抱えていた違和感が
 確かに氷解するのが分かった]


  ……ありがとう。
  俺に話してくれて。


[軽蔑した?って、こちらを見つめて
 ため息をつく誠香に>>1056、首を振って。
 ゆっくりと彼女の頭に手を伸ばした]
 

(1077) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  つらかったな。


[わしゃりと、誠香の頭をひと撫でして。

 それから、どう言葉を続けていいか分からずに、
 視線を一瞬彷徨わせたのだった。

 俺が何を言ったところで、仲直りをできないままに
 誠香の兄が亡くなったという事実は変わらず。
 彼女が背負った秘密も、どうにもならず。

 だから少しの躊躇のあとに、
 俺は滔々と語りだす]
 

(1078) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  ……俺さ。

  誠香の出した小説は全部読んでて。
  けどおまえがその話題嫌がってたから、
  感想を伝えたことはなかったよな。


[確認をするように、微笑んだ]
 

(1079) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  作者は――誠香だと、思ってたんだけど。
  家族に愛されて育った人なんだな、って
  いつも思ってた。

  物語を作るときに、
  家族の存在って邪魔になることが
  多いじゃないか。

  だから、親が海外にいる設定だったり。
  ひとりっ子だったり。
  最近の小説って、そんな感じで。

 

(1080) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ

 

  でもさ。
  誠香の兄ちゃんの作品って全部、
  家族へのあたたかな眼差しがあるんだよな。

  話の筋に絡まない脇役でも、
  家族描写に手を抜かないところがさ。
  ああ、家族が好きなんだなって。

  描写に、作者の経歴って滲み出るから。
  そういうところも、
  おまえの兄ちゃんの小説、好きなんだ。

 

(1081) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  ファンなんだぜ。俺。
  おまえの兄ちゃんの作品の。

  匿名で、ファンレターも送ってたんだ。
  ……絶対に知らないだろ?

  そういう話、わざとしてこなかったし。


[それから、誠香をまっすぐに見据えて]
 

(1082) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  ……だから、さ。

  あんな文章を書ける人だから。
  俺はおまえの兄ちゃんが、
  おまえを恨んでるとは思わないよ。

 

(1083) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  良かったら、
  誠香の兄ちゃんの墓参り、行かせてくれないか。
  ファンとして、感想のひとつも伝えたいし。

  ――それに。


[歯を見せて、笑った]
 

(1084) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ



  あんたの妹さんをもらいます、って
  挨拶もしなきゃだしな。*

 

(1085) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃

【人】 CC レイ

―― デート、じゃない話 ――


  ……うん。うん。


[嗚咽を漏らす誠香の頭を、
 ぽんぽんと優しく撫でてやる。>>1121
 彼女が、落ち着くようにと。

 涙にぐちゃぐちゃになった顔も可愛いって
 こんなときも思っちゃうんだから、駄目だよな。

 そうして、ごく自然な流れで
 遠回しに愛を伝えてみたのだが――……]
 

(1132) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃

【人】 CC レイ



  えっ!? 早い!?!?

  俺はもうふたりの未来を
  見据えているんですけど!?


[その前に受験を見据えろよ、という
 ツッコミがそこかしこから飛んできそうだが、
 今の俺は鋼のハートだから響きません]
 

(1133) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃

【人】 CC レイ


[お洒落なカフェでふたりのカップルが
 えんえん泣いたり、
 いきなり食い気味に言い合ったり。 

 「あの〜、お客様」と
 迷惑そうな顔をした店員がやってくるまでに
 そう時間はかからなかった]


  ……すみません。


[頭を下げて、きっとふたりは店を後にする]
 

(1134) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃

【人】 CC レイ



  もうあのお店、
  入れなくなっちゃったな……。


[未練がましく、お洒落なカフェを見つめて]


  場所、変えよっか。


[誠香の手に、自分の指を絡めて歩き出す]
 

(1135) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃

【人】 CC レイ



[デート、じゃない話。

 ――――改め。デートのお話]**

 

(1136) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃

【人】 CC レイ



[――その日は、呆気なくやって来た]

 

(1282) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ

―― 卒業式 ――


  来なくていいって、言ってんのにさ。
  はずいんだよ。
  高校生にもなって親が来るの。


[卒業証書の筒で肩をポンポンと叩きながら、
 俺は両親に唇を尖らせる。

 ――もちろん、照れ隠しなんだけどさ。

 俺は、男子高校生の制服を着て、
 ここに立っている]
 

(1283) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ


[悪運だけは、昔からすごいんだぜ。俺って。

 補欠からの繰り上がり合格。
 春からは俺は、第一志望の海星大学に通う。

 周りからは奇跡の合格、なんて囃されてさ。
 本当に失礼しちゃうよな。
 実力だよ実力。……たぶん]
 

(1284) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  ちょっと、今日は。
  紹介したい子がいるんだ。
 

[あらまあ、と両親は顔を見合わせる。
 彼女でも出来たの、とニヤけた顔をされたので
 図星を突かれた俺は]


  そーだよ、めっっっちゃ可愛い彼女。


[やっぱり照れくさくて、
 両親から視線を逸らした]
 

(1285) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  だーーーっ、もう。うるせえな。


[ねえねえ、どの子どの子。

 あんまりにも両親がうるさいものだから、
 遠くの方でクラスメイトと談笑する誠香を
 躊躇いがちに指し示した。

 あら〜〜〜〜〜、と両親はまた盛り上がる]
 

(1286) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  ちげーーーーよ!
  そっちは早未。別のクラスメイト!
  誠香はあっちで……って。

  はーーーー。もう帰れ帰れ。


[呆れたように踵を返そうとしたところで、
 ぽんっと唐突に。軽い調子で。
 その質問は両親から投げられた]
 

(1287) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



   「そういえば。
      怜はどうして女装してたんだ」

 

(1288) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ


[俺はきょとん、と目を丸くして。
 しばらく呆けたように立ち尽くしていたけれど。

 やがて、ふっと頬を緩めて
 歯を見せて笑ってみせたんだ。

 このやさしく愉快な両親は
 俺が女装を始めたときも、女装を辞めたときも、
 何も俺に聞いてこなかったっけ]
 

(1289) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  なあ。今更、それ聞く?


[口調は、どこまでも軽く。

 さてさて、どこから話したものやら。
 両親を振り返り、青空を仰いだ。
 あたたかな春風が、校舎から吹き抜けていった]
 

(1290) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



[――――……]

 

(1291) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ


[教室の黒板には、
 俺の書いた整った文字が大きく踊っている。

 「祝、卒業!」

 書記としての最後の仕事だからな。
 それぐらいはやりますとも]
 

(1292) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  葉野〜。
  CGだけでなくアナログ絵もいけるんだろ?


[なんて無茶ぶりをして、
 桜の木をチョークで描いてもらおうとして]


  ……あ。記念にこれも。


[黒板に1枚1枚、写真を貼ってゆく]
 

(1293) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ


[それは、クラスメイト達を模した動物たちの写真。
 あの冷たい校舎での出来事が、
 確かに起こったことだと伝えるもの。

 オレンジ色の金糸雀。黄色い羊。空色の豹。
 白色の子鹿。深い青色の牛。黒い馬。
 深緑色のフクロウ。水色の兎。紺色の狼。

 ――そして最後に、桃色の熱帯魚の写真を>>5:56
 

(1294) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  葉野の作品、
  みんなに見てもらった方が良いだろ。


[にっ、と歯を見せて笑う]
 

(1295) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  いいんちょー!
  ほら、黒板をバックに写真撮ろーぜ!
 

[手を振って礼一郎を呼んで撮った写真には、
 きっと素敵な笑顔がおさまっている。>>1188

 文化祭の打ち上げの時は逃げ回って、
 辰美に無理矢理撮らされた写真>>0:1402にしか
 フレームにおさまっていなかった俺が、
 今は色んなクラスメイト達と肩を組んで写真を撮りあう。

 ――少しは、前向きになれたのかな。どうだろ]
 

(1296) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  辰美、肩貸せ。


[あの時の仕返しとばかりに、
 無理矢理に肩を組んでやる。

 パシャリ、と音がして。

 俺は辰美の制服のポケットに、
 撮影の隙に1枚の写真を捻じ込んだ]
 

(1297) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  アンニュイな辰美もいいけど。
  しょーじき、今の表情の方がずっといいぜ。


[無理矢理ポケットに捻じ込んだ写真には、
 あの冷たい校舎で撮られた>>0:1366
 アンニュイな表情をした辰美が写っている。

 悪戯に笑って、辰美から離れた]
 

(1298) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



  はーーーい! 注目!
  クラス全員で記念写真を撮りまーす!!


[写真部から勝手に持ち出した三脚を
 教室のど真ん中に置いて、声を張り上げる]
 

(1299) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ



[――――パシャ]

 

(1300) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ


[これは終わりじゃなくって、
 俺たちの日々はこれからも続いてくんだ。
 全然寂しいことじゃないって分かってるけど、
 写真を見て、時々昔を懐かしむことを
 どうか許してほしい]
 

(1301) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ

 

[色々……本当に色々、あったけれど]

 

(1302) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

【人】 CC レイ

 

[なんだかんだ仲間に恵まれた
 最高の高校生活だったって。

 その写真を見るたびに、きっと俺は思い出す]**

 

(1303) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃

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