155 【身内】砂煙の村
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――――…、ぁ、
[僅かな足音に呼応するように掛けられた声>>61に、びくりと肩を揺らした。 人に呼び止められる事など、滅多に無い。 特にまさか、彼に見咎められるとは思わずに。――彼はもっと、多くの人と声に囲まれる方が似合っていると、そう思うから。 その声に後押しされるように、もう一歩退がりかけて。]
……だ、いじょうぶ。 いつもの事、だけれど、――…、
[――背に壁が当たれば、勝手に逃げ出そうとして、そして勝手に、退路を絶たれたような心地。 伸びかけた彼の手は、避けることこそしなかったけれど――先の今でのその行為は余りにも軽率だと、そう思う。
――そう思う、からこそ。 離れていった彼の手>>62を追うように――反射的に、不自然に。"持ち上げてしまった"自らの腕は、行き場を無くした。
触れることのなかった彼の手の代わりに、触れられることのなかった肩をきつく握って。]
(68) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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……怖く、ないのかい。 触れた方が――消えてしまったんだろ。
[手袋越しとはいえ、万一の事が起きた時。身を滅ぼす事になるのは、手を伸ばす彼の方だと。 意図せず責めるような響きを含んだ言葉を吐き出しながらも、彷徨わせた視線は煉瓦の上に放り出された紙袋へ。
今、助けはいらないと、そう告げたら。 ほんの先まで近くにあった彼の手は再び離れていってしまうのだろうかと、嫌に募る焦燥の中で思った。
――嗚呼、これでは余りに格好が付かない。 どうせ掴むのならば、躊躇わずに。すぐに手を伸ばせたならば良かったのに。]
――………、ッド、
[深く関わることなどないから、人の名前など覚えない。人の名前など、呼ばない。 恐らく初めて口にした彼の名前は、上手く発音しきることができないまま。 肩に爪を立てていた腕は、再び持ち上げた。]
(69) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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[例えば、あまりに突飛のない世界の真実>>3を聞くことになったとして――そしてそれを信じたところで、尚。 手袋を外して彼に触れることは、きっとできなかっただろう。 "今は"まだ。それだけで、精一杯なものだから。
肩から離した腕で、彼の手袋に包まれた手を追おうと伸ばす。 これまで散々、拒まれるふりをして――その実、自分の方がすべてを拒絶してきていたけれど。 今回ばかりは拒絶されたくないと、そう思った。
もしもその手を掴む事ができたのなら――それだけの接触にも、震える溜息を吐いて瞳を持ち上げて、彼を見ようと。
そうして、その手が届いたとしても、そうでなかったとしても。]
(70) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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