229 観用少年
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[自分はそもそも、人付き合いも人との接し方も普段からこんな感じである。 謝罪の言葉は出ないが、非があれば認める。 だから、リッキィに対しての接し方も 人形と思ってるからという訳でもなく、寧ろ普通に"少年"と思ってはいる。 そういった事も全く表情に出ないが、スケベDVD……失礼、えっちなDVDを目に入らない所へ移したのは一応その表れ。 つまり良い意味でも悪い意味でも特別扱いはしていないのだ、今のところは。
閑話休題 掃除や洗濯の仕方を実際にやりつつ教えた訳だが、洗濯完了のアラームが鳴ってもリッキィは動く気配なし。>>20]
(あっ、後の事も教えないといけなかったか)
[そう思い至ったのはアラームが鳴ってから数秒後。 これに関しても怒る事はなく、リッキィに声をかけて洗濯機に向かい 干し方と、少々雑ながら畳み方まで教えた上でクローゼットに仕舞えばいいと伝えた。 ちなみに洗濯機には乾燥機能が付いていたりするのだけど、今回使っていない。 というかいつも忘れて、一通り作業が終わった後で思い出すのだ。 機種を選んでくれた妹が聞いたら絶対怒る。 『何の為に乾燥機能付き選んだと思ってるの!? いい加減ちゃんと覚えて!!』なんて。]
(212) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[あれ説明しながら結構自分で全部済ませちゃったぞ?]
………うん
[お礼なんて言わなくていいのになとも思ったけど、返す言葉はそれだけ。 次からは頑張ってくれるらしいからそれで充分かなと。 口煩く言うのは性に合わない。]
(213) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[そんなこんなを済ませての食事時。 リッキィには牛乳と氷砂糖、自分はカップ麺を食べる事に。 氷砂糖は特に嫌な顔もせず……それどころかおそらく今までで一番いい笑顔を見せてくれて、口にしてくれた。>>22 この様子なら大丈夫そうだと、自分も出来上がったカップ麺を食べ始める。]
うん、元々そんなに量食べないから
[不思議そうにこちらを見るリッキィにはそう答えたけれど、早い・美味い・安い、これに限る。 安いはそこまで重要ではないが、細かい所は置いておこう。
そして食事が終わり後片付けが終われば後は寝るだけ。 いつものように電気を消そうと思ったが、その前にリッキィが消してくれるとのこと。>>23 なら任せようかと頷いてみせたが、そういえばと寝床問題が頭を過る。 寝る必要があるのなら床に毛布を敷くなりすれば大丈夫だろうか……とか考えている間にリッキィが動いていたのだが]
………まぁ、いいか
[当然一人用のベッドだから広くはないが、小柄なリッキィぐらいなら一緒に入っても大丈夫かなと大して考え込まずに判断。 のっそのっそとリッキィの隣に入り……そのまま何もせず、なんとなく視線を感じながら眠りについた。]
(214) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[誰かと寝るのはいつぶりだったか 不思議といつもより安心出来て、暖かかった。*]
(215) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[あかん、このままじゃ溜まってまう。
……と半分冗談に考えてたり考えなかったりしたのはあれから数日経った頃。
いや、本当に考えていたのはリッキィについて。 牛乳は毎日欠かさず三回、氷砂糖も週一ペースをなるべく守りつつ多過ぎず少なすぎずで欠かさず与えていたし 粗雑に接しているなんて事も一切ない。 しかし案の定というか、やはりもう一つ与えるべきもの─ 愛情 ─を与えられていないようなのだ。 触った事は未だないが、リッキィの髪の質がここに来た頃より悪くなってきているのになんとなく気付いて漸く危機感を覚えたのが現段階での話。]
(枯らせるつもりはないんだけど)
[分からなければ対処しようがない。 出先からの帰路で一人そう考えたって何も進まない。 だがしかし、観用少年の存在を教えてくれた人物からアドバイスのようなものはもらった。 『やってもらって嬉しい事、やってもらえたら嬉しかっただろうなって事をしてあげたらどうか』 ……だそうだ、牛乳と砂糖菓子に出払ったついでにわざわざ聞きに行った意味は一応あったか。]
(216) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[本当に望んだものは自分で諦めて 終ぞここまで得られなかったけれど 小さな喜びがいくつかあったのも、覚えている。]
(217) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[その相談した人物から 『そんな事聞くって事は佐伯くん本当に観用少年買ったの? 見に行ってもいい?というか見せてお願い!!』 とかなんとか言われたりもしたが即お断りして、牛乳と砂糖菓子とついでの弁当入りの袋片手に夕方帰宅。 玄関の鍵を開けて中に入れば、おかえりなさいと笑顔で出迎えてくれるリッキィの姿が。>>25]
……うん、ただいま
[出迎えなんてされた事がなかったものでなんとも不思議な感覚に包まれはしたけれど、相変わらずの空っぽの目で見つめてそう返す。
いつもと違ったのは、リッキィの傍まで近寄り頭や頬を撫でようとしたことだろう。 やってもらって嬉しかった事、そう言われて思い付いたのはそれくらい。 そして、それを他の人が同じように嬉しく思うとは限らない。 だから少しでも嫌そうにしたらやめるつもりで、金の髪に手を伸ばしたのだ。]
(218) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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ごめんね、リッキィ 枯れさせたい訳ではないんだけど よく分からなくてさ、愛情って
[ちょっと遅い、いや大分遅いとは思うけど! リッキィを撫でられたにしろ撫でられなかったにしろ ここに来て漸く重要な告白をした。 それを伝えたところで出来る事があるかと言われると……自分には分からない。 アドバイスを参考に頑張っていくしかないのだ。 ……まぁ、やってもらえたら嬉しいと思っただろう事は今のところ叶っていたりするのだが]
……夜ご飯済ませようか 何かやりたい事あるなら、それでも
[そう言って牛乳だけ取り出し、残りはビニール袋に入れたままテーブルに置いて。 キッチンに向かって牛乳をコップに注いでからテーブルへと戻った。 机の引き出しをガサゴソされたことには現段階で全く気付いてない。
このまま食事となるか別の何かをする事になるかはともかく、自分に観用少年について話した人物は一つ教え忘れている。]
(219) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[健全な接し方ではなく、KENZENなことをする為にも彼等は活用される事実を!
それを知らずに買ってしまったからこそ何もしないでここまで来てしまった訳でもあるんです!*]
(220) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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