158 Anotherday for "wolves"
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[びくりと、彼の大きな声に身を震わせて。 涙ながらに彼を見上げたけれど。 留まることを知らないそれは、またじわりと眼に水の膜を張って。
涙の止め方も分からないまま、 周囲の人の目を気にする余裕もなく、 ごめんなさいと謝り続けた。
重なる彼の謝罪の声>>110に、ふるりと首を左右に振る。 彼が謝ることじゃない。
謝るのは、私の、――私が、犯した罪。
あやすように髪を撫でる手は、 とても優しいのに、 今はその優しさが胸に染み入り、また涙が溢れ出した。]
(123) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[止め方を忘れた涙がようやく枯れたのは、 手に乾いた手巾の感覚が触れた時。
すん…と鼻で息を吸い込めば、幾らか頭に空気が送られ、ゆるりと思考が回り始めた。 傷ついた手に手巾で触れる手つきは、まるで子供を相手にするように優しくて。
だから、
――この人に話してもいいと、思った。]
(124) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[ぽつり、ぽつりと、言葉にする。
昨日ルパートさんが店に訪れた事。 その時、話した会話の内容を。 あの時感じた違和感を。
教会に訪れていないと話した彼から感じた血の匂い。]
帰り際に、彼から匂いがしたの。 何か生臭い、鉄が錆びたような匂い。
だから、
だから、――私はあの人に、 ルパートさんに投票したんです。
(126) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[じわりと、その時の事を思い出してまた涙が滲む。]
まさか、彼に票が集まるなんて思わなくて。 怖くなって…、家に帰ってベットに入ったわ。
なかなか、眠りにつけなくて。 ルパートさんの顔が頭から離れなくて。 一晩中、彼のことを考えて……。
明け方……夢を見たわ。
大きな包丁を携えたルパートさんが小屋に入っていく夢。 彼が手にかけたのは人ではなく、――鶏だった。
宿の裏に、小屋があって。 彼が吊るしたはずの鶏がそこにある。
(128) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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[そこまで一区切りに告げたなら、一つ呼吸をして彼を見た。 あんなに怖れていたはずの彼の眼が、 今は、気にならなくなったのは。 髪を撫でてくれた掌の温かさを知ったからだろうか。 昔に見た、彼の笑顔を思い出したからだろうか。
それでも、この先の話を彼が聞いたなら
彼は私を信じるだろうか? ]
(129) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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……こんな話、信じてもらえるかしら。
[自嘲にも似た笑いを、ふ、と漏らしたのは、 自身もにわかに信じがたい話だったから。*]
(130) 2015/05/15(Fri) 22時半頃
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……本屋に?
[行き先を尋ねられると共に、彼の行く先を聞いたなら。 思い浮かんだのは紛れも無く本屋の長男である彼の人。 ドナルドが何の用事かと首を傾げた。 誘われれば、少し躊躇ってこくりと頷きを一つ。
向かう地はあったのだけれど、ドナルドと出会った今、一人でその地へ赴くには、少し怖さも勝ってしまって。]
……後で、一つだけお願いがあるんです。
(138) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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宿屋の小屋を、一緒に、確かめて貰えませんか?
[そう、彼にお願いをしたならば。 彼と連れ立って本屋へと向かう道程へと向かい始める。]
[いともたやすく、不思議事で片付けられたそれに>>135、少し拍子抜けして瞬きを一つ、二つ繰り返したなら、張り詰めていた糸が少し緩んで、微かに笑みを浮かべた。]
[こんな時にも人は笑えるものなのだ。と、 どこかで思う自分も居る自分を、また知りながら。
彼から得た情報を、反芻し、たた、と足早な彼を追い掛ける。*]
(140) 2015/05/15(Fri) 23時頃
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―― 回想/昨夜 ――
[微かに感じた血の匂いと、教会を拒んだ姿にどこか違和感を覚えて。 小さな紙に、既知である常連である彼の名前を書いた。 これだけの人数が居る中でも顔が広くて、穏やかで、やわらかな笑みを浮かべていたあの人が、断罪の台に選ばれるはずもないであろうという思い半分と。 もし、彼が道を違えたのならば、正さねばならないという思いから。
だから、小さな箱が開かれて。 スティーブン先生が彼の名前を読み上げた時。 どきんと、心臓が大きく跳ねた。]
[処刑先?>>10 正すのは話し合いで、ではなかったのかと。 来いと響くその声に、声を掛けようとするよりも少し早く。 メアリーの声が聞こえた。>>10>>19
ああ、私がしたことは――
彼女から、父を取り上げてしまうこと。]
(152) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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[その夜はなかなか寝付けずに、何度もベッドで寝返りを打った。 カーテン越しに見えた月は、少し雲が掛かっていて。 少し薄暗く、視界を悪く見せた。
目を閉じても、瞼の裏に浮かび上がるのは、 宿屋の主人が、娘が大人になったと喜ぶ姿。 その成長を遂げた少女が悲痛に叫ぶ声。
眠れずにベッドサイドに佇んで]
お父さん……
[そう、父の名を呼んだ時、ふと目の端に洗面器が映り込んだ。*]
(153) 2015/05/16(Sat) 00時半頃
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―― →本屋へ ――
[紅い髪を追い本屋へと向かう。 昨日はいやに客足が少ないと感じた原因は、 次々に向けられる疑惑、怖れ、怒り…。]
昨日から、こうだったんですか…?
[先を歩く姿に、そっと声を投げて。 答えが肯定を示したなら、ゆるりとその噂の囁く声の方へと、視線を投げた。 瞳が交えることなく、蜘蛛の子を散らすように去りゆくその者達は 一見、何ら私達と変わることのない、人の姿。 今は言葉を交わすことも難しい気がして、視線を落とし、 先行くドナルドの踵を眼で追い掛ける。
ねえ、私が、貴方を避けていた時。 貴方はこんな、気持ちだったの?
[だったとしたら、私は彼に何と謝ればいいのか。 黙したままの背に、声にならない謝罪を告げる。]
(170) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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[だったとしたら、私は彼に何と謝ればいいのか。 黙したままの背に、声にならない謝罪を告げる。]
[やがて、その背が立ち止まり、目的である本屋へと辿り着く。 いつも通っているその本屋も、今日は人気が少なく静謐に思えた。
扉を開いたら、いつものようにベネットがカウンターに佇んでいて、その姿を見ていると、昨日と変わりない日常が戻ってきたような気がして。 先程借りたばかりの手巾をきゅ、と握りしめる。 ほ…と、密やかに漏れ出たのは安堵の吐息。]
……こんにちは、ベネット。
[上手く、笑えただろうか。 それとも、今笑うのは不謹慎だっただろうか。
心の奥底に今も引っかかるのは、昨日のこと。]
(171) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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[返ってきた言葉はいつも通りのもので。 それは私に、少しの安らぎと与えてくれた。]
……あ、いえ、今日は私は用事はある訳ではなくて。 ドナルドさんが……。
ええ、でも……、後で私の話も聞いて貰えますか?
[そう、お願いしたなら、私は一歩下がり。 ドナルドさんが会話を切り出すのを待っただろう。
やがて、その間にベネットとよく似た青年が、 新たな悲報を持って現れるのは、その少し後のこと。**]
(172) 2015/05/16(Sat) 01時半頃
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[是と聞いたなら、ふ、と緊張の糸が僅かに緩む。>>175 喉につかえた言葉には気づくことは出来ないまま、 勧めて貰った椅子に腰を下ろす。
ドナルドが顔を顰めて告げるそれに>>213]
びじょとやじゅう?
[作品名とは知らずに繰り返したなら、ドナルドを見遣り、 何の事かと尋ねるようにベネットへと目を向けた。
知っている様子の彼から、 魔女と、呪いという言葉を耳にしたなら、 ドキリと小さく胸が跳ねる。
そこでようやく物語の一部だということに気づいたけれど、 話の内容を知らない私は、 昨日、自らした「咒い」を思い出してしまって 慌てて首を縦に振って、ベネットへと同意を示す。]
(236) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[但し、その後、泣いた事をベネットに告げられてしまえば]
それは……っ、今、言わなくても…っ
[揶揄とも気付かず先の自身の動搖ぶりを思い出して、形見を狭くする。 目を瞠るベネットから>>222、思わず視線を逸らしてしまったのは、自身の振る舞いを恥じたからで、思い遣る言葉を耳にして、俯いてしまう。
肩を竦めるドナルドに、少しだけ非難の視線を向けることは、忘れずに。]
(237) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[しばらくしたなら、温かい紅茶が運ばれてきて。>>223 そこでようやく、今朝から喉に何も通していないことを思い出す。 ミルクと砂糖を少量ずつ、はちみつ色の湯に溶かしたら、 心も溶かされたように、身体の力が抜けた。
ベネットの促しに、ドナルドが口を開く。
それは、彼の。 まだ聞いたことがない過去の事。]
(238) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[突然の吐露から始まるそれは、驚きの連続で。 淡々と語られるドナルドの口調は、 どこか、自分のことではないことのようにも思えた。 しかし、話が進む内にそれは、 次第に今の彼と重なっていく。
幼少の頃には気付くことの出来なかった、 彼に向けられていたであろう奇異の目を。 彼がこの村の離れた理由を。
一つ、静かな溜息と共に、伝えられた言葉は>>218 思っても寄らない結末だった。
その衝撃に、思わず両手で口元を覆う。 は、と声にならない呼吸を紡いで。 耳だけが彼の声を拾い続ける。 つう、と頬を伝ったものを、指先で拾うこともできず。 静かに、瞼を閉じることで払い落とした。]
(239) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[罪を犯したものの末路。 それは甚だしくも凄惨なものだった。
育ての父も、実の両親も失ってしまった彼。 父と思っていた者を手にかけた時の彼は、 一体どんな胸中だったのか。 ただ、想うのは彼が一人になってしまったこと。
自身と重ねることは出来ないけれど、 理解だけはしたいと、強く想う。
そのことを伝える彼に何と答えればいいのか。 すぐに言葉にはならずに。 沈黙を落としていたなら、ベネットが応える。>>226
彼が落とした答えに、強く同意を示すように。 こくりと、大きく頷きを。]
(240) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[ただ、気になることが一つ。]
一つ、聞いても?
[ドナルドが頷いたなら、ついと口にする。 彼にとって大きく仄暗い過去を残したこの村に。]
戻ってこようと思ったのは、どうして?
[その問いかけに、ドナルドは答えてくれただろうか。
飲むことも忘れていたカップに、ようやく口を付けて。 今度は自らが口にする。
朝『視た』夢を、ベネットへと――。]
(241) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[話す過程の中で、時折ちらりと浮かび上がるのは、 スティーブン先生に引かれながら、教会を後にする宿屋の主人の最後。 追い縋る少女の姿。
言葉を詰まらせて。 自らがルパートへ票を投じたことも告げたなら また、涙が溢れた。
涙ながらに、その夜、自らが施した咒いも。 その結果も。 余すこと無く、ベネットへ伝える。
二度目となる話を聞くドナルドは、静かにその場を見守っていた。]
(242) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[一頻り伝え終われば、最後にベネットの表情を伺うように。
信じて、もらえますか。
ドナルドに向けたはずの問いは、ベネットへと尋ねることは出来ず、瞳を睫毛で覆い、目を伏せる。]
夢が、本当なのか。 確かめに行きたいんです。
[ドナルドが言葉を足しなたら、>>220 彼へと一度視線を向けて、再びベネットへと視線を投げて、彼の応えを待った。**]
(243) 2015/05/16(Sat) 19時半頃
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[目許に触れる指先の温かさに>>266、深く、深く頷いた。 慰めの言葉は身に沁み入り、安堵を齎す。
膝元に置いた女性のドレスに、ぽたりと雫が落ちた。 それでも還らぬ人が居ることは事実で。
ごめんなさい。と贖罪を乞うように謝罪の言葉を並べた。]
(297) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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ありがとう、ございます。
[信じると言葉に感謝の意を表して>>267、小さく微笑む。 二人へと伝えたお陰か、少し心にも余裕が生まれて。 ベネットの傍らに、先日渡したマーガレットを見つけたなら、その花の意味を思い出して、表情が緩んだ。
それから少し彼らと言葉を交わして、 宿屋へ向かうべく席を立つ。
店を出ようとした頃、 ベネットの弟が駆け込んできて。 少年が青い顔で伝えたものは、 マーゴットの悲報だった。]
(298) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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[それは、新たに犠牲者を生んだという、 人を喰らう狼がまだこの村にいるという証。
新たな犠牲者は、またしても見知った少女の名。 ぐらりと、また天秤の傾く音が聞こえる。]
そんな……マーゴットが…
[いつもサイラスに手を引かれて、幼気なく笑っていた少女の姿を思い出す。 ぐらりと、傾いたのは天秤ばかりではなく、自身の身体。
ドナルドも、そしてベネットも今しがた話を聞いた様子で。 二人がそれぞれに反応を示したならば、やがて。
それぞれに、重い感情を胸に懐き、宿屋へと向かった。]
(299) 2015/05/16(Sat) 23時半頃
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── →宿屋へ ── [宿屋と向かう頃には、更に道中に人気は減り。 『人狼』へと恐れをなす人々には更に距離を置かれているように感じた。
宿屋に行く道すがら、サイラスの姿を見たけれど、 手を引く少女を失った彼が纏う雰囲気は、重く。 気軽に声を掛けられる雰囲気ではなく。
ただ、目が合ったなら]
……大丈夫?
[辛うじて、そんな言葉を掛けただろう。 それ程に、彼の表情は憔悴していたから。]
(311) 2015/05/17(Sun) 00時頃
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[宿屋が見えて来た頃、 遠目にグレッグとメアリーの姿を見とめて足が止まった。]
メアリー……
[名を呼ぶ声は、彼女には届かない距離。 否、声が届く距離に近づくことが、怖かった。
向かう足取りは重く、鉛を付けているようで。
それに、 ドナルドが口にしていたあの言葉が
思考を惑わせる。*]
(314) 2015/05/17(Sun) 00時半頃
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[声を掛ける事を躊躇って、 彼女が去るのを見送った後、 宿の裏手へと向かう。 奇しくもそれは、グレッグと同じ方向で]
グレッグ。
[気づいているだろうか、彼へと声投げた。
己が夢が真実なら、きっとそこにあるのは。 ルパートが残したはずの、鶏が血抜きの木に掛かったままか、 若しくは、何かしらの痕跡があるだろうと。 そう、信じて。]
お願い、宿屋の小屋を見せて欲しいの。
.
(324) 2015/05/17(Sun) 01時頃
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[話し合いと尋ねられれば、緩く首を振って]
ううん。 これからの話し合いの為に、必要なことなの。
[グレッグを見つめたなら、彼の視線がドナルドへ向かうのが見える。 その視線は少し刺のあるように思えて。
確か、幼い頃遊んだグレッグは。 ドナルドのことを兄のように慕っていたはずで。
そんな些細な違和感に、二人を見比べる。]
(345) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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[酒場を促す彼の声と、表情は。 いつも配送をお願いしている時よりもどこか元気がないように感じながら]
用事があるのは、酒場じゃなくて……
[グレッグの計らいに首を縦に振らずに居れば、 どうしてと。>>337、返ってきた言葉に 剣があるのを感じたなら。
少し躊躇いの色を浮かべて。 ベネットへと尋ねるように彼を仰ぎ見る。 そしてドナルドへもその視線を向けたなら、 意を決して]
信じて、もらえるのか分からないのだけど…… ルパートさんの無実を、確かめるためなの。
[話し出すのは、夢のこと*]
(347) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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―― 少し前のこと/ドナルドへと ――
[ドナルドの応えを待ちながら、彼の眼差しを追い掛ける。 彼が選んだ言葉は、とても簡潔なものだったけれど。
苦い笑みを向けられたなら、>>291 その言葉に深みがあることを知って。]
……そう。
[ただ、一言。否定も肯定もせずに相槌を打つ。 幼い頃に距離を置いてしまった自身には、 ただ、そう応えることしか出来ないけれど。
彼が旅立った後、 ラディと、彼女と共に居た少年が、 村を後にした方角をあくる日も眺めていた事は私も覚えている。
だから、ベネットが嬉しいと口にしたなら>>293、 その背を押すように、す、と顎を引いて肯定を見せた。**]
(351) 2015/05/17(Sun) 02時頃
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