151 宇宙船は旅浪者の夢を見るか?
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新作入るならそうと言ってくださいよおー。 うふふ、これで今夜のレポートはバッチリですー。
[サイノのご機嫌とは正反対に、購買の店主の笑顔は凍りついている。 我が友よ、それはきっと……わざと知らせていなかったのだ。]
それじゃ、バナナミルクプリン、次入ったらぜったい、教えてくださいねー。
[ふた袋分のプリンを手に鼻歌を歌いながら歩く少年を、道ゆく人々は皆呆れ顔で振り返るのであった。]
(9) 2015/03/06(Fri) 01時頃
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[翌朝。]
送信、かんりょー。
[学生生活最後のレポートを仕上げ、サイノは大きくあくびをした。 とはいえ、特にこれといって大きな感慨があるわけではない。 船を降りても、待っているのは研究者としての日常。まあ、退屈な講義の幾つかを受けなくて済むだけでも薔薇色の生活に違いない。プリンと研究のこと以外には本当に驚くほど目もくれないのが、このサイノ・チイという少年なのだ。]
フィルー。ワタシ、ブランチに行ってきますねー。
[ディスプレイをスリープにしながら同居人に声をかけ、リュックにプリンのパウチを二つ三つ詰め込んで、ベッドの脇に脱ぎ捨ててあった薄汚れたスニーカーを引っ掛けた。我輩も定位置に、つまり、ぼさぼさの赤毛の頂上に陣取った。]
(11) 2015/03/06(Fri) 01時頃
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サンドイッチ、サンドイッチ、うっれしーなー……っと ……食べる?
["要らん。"差し出された手を脚で押しのける。我輩にそのような非効率的な機能は備わっていない。]
ちぇー。つまんないの。
[サイノは口を尖らせて、左手のカフェオレ・タンブラーに口をつけた。まったく、歩きながらの食事は行儀が良くないとあれ程言っておるというのに。]
(91) 2015/03/06(Fri) 23時頃
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[ほどなくして、我々は空いたベンチを見つけて腰掛けた。
どこかから、歌が聞こえる。女の声だ。我輩は音楽には明るくないが、アカペラのメゾ・ソプラノといったところだろうか。しかし、この地区にアンビエント・サウンドの放送はなされていないはずだ。音楽科の学生の練習を兼ねたパフォーマンス演奏をよく見かけるから、その類のものかもしれない。ついこの間は、練習室の予約を取り損ねた学生が事もあろうにアナログ・トロンボーンを持ち込んで、さすがに警備員に連行される場面にも遭遇した。ここで歓迎されるのは、歌か音量調整のきく電子バイオリンくらいであろう。]
トリも一緒に歌って来れば?
[音楽に合わせて揺れていると、サイノがサンドイッチを頬張りながら呟いた。 "ふん、ヒトふぜいが、我輩の美声と比べられては可哀想だろう。"答えたが、まあこれはだいたい嘘だ。美声は本当であるが、淑女の歌声を邪魔するほど、我輩は野暮ではない。]
(100) 2015/03/06(Fri) 23時半頃
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あーあ。 卒業、かあ。
[タンブラーをリュックにしまいながら、サイノは大きくため息をついた。"何だ、今さら感傷か?"少々意外に思った。てっきり、何の感慨もなく過ごしているものだと思っていたからだ。]
そういうわけじゃないけどさー。 ほら、この眺めともしばらくお別れなんだなあって。
[そう言って、窓の外の宇宙空間に視線を向けた。ブルーリッジ・ラボは陸の施設、ここで生まれた我々には、そこから見える風景は知識はあるとはいえ、リアルタイムの体験としては未知の世界だ。"案外、変わらんかも知れんぞ。"我輩は答える。]
そうかもね。
[サイノは肩をすくめた。]
(126) 2015/03/07(Sat) 17時頃
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そういえば、皆はどうするんだろうね。
(127) 2015/03/07(Sat) 17時頃
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トリは、同居人や幾らかの友人知人らの顔を思い浮かべ、鳥らしく首をひねりながら答えた。"さあ、どうだろうな。"
2015/03/07(Sat) 17時頃
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