41 アンデッドスクール・リローデッド
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―屋上へ―
[午後の2つめ授業が始まる頃、くらいだったろうか。屋上へと続くドアから蜂蜜色がひょこ、と覗いた。 ドアを軋ませないよう注意して開いたのは、この場所は不良も時々使うと聞いたから。誰かいたらこっそり逃げようと決めていた。 誰もいないようなら、絵を描こうと思っていたから画材を入れた鞄を持っていた。 スケッチブックを胸の前に持って、屋上へ一歩踏み出す。]
(30) 2011/12/01(Thu) 03時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 03時頃
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―屋上― [扉から一歩でて辺りを見渡す。と、フェンスの側に塊を見つけた。思わずスケッチブックを引き寄せた、が。] 不良っていうには、髪が大人しい……?
[色もセットも、思い描くような不良と異なっていて。小さく小さく呟いて眠る学生の方へこっそり近付いていく。 少し離れたところでしゃがみ込む。どこかで見たようなその顔を覗きながら、首を傾いだ。動きに合わせて蜂蜜色は揺れる。]
めずらしー 難しそな顔して寝てる
[せっかくだから絵にしておこうとスケッチブックを開いた。鉛筆をくるり、器用に回して紙の上を走らせる。 ふと、観察対象に向かって手を伸ばす]
(33) 2011/12/01(Thu) 11時半頃
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[伸ばしかけた手は声に反応して、跳ねた。] ……うわ、びっくりした。起きた。
[行き場を失った手を引き戻す。驚いたせいか、浮かんだのは少しひきつった笑み。] ええと、ごめん。起こした、かな? コーネリアっていうよ。 君は?
[問いかけながらスケッチブックを胸元に引き寄せる。声音から不機嫌そうなのは伝わってきたので、いつでも逃げ出せるようにしながら。 けれどふと脳裏に浮かんだ事を尋ねてみた]
オーケストラか何かに入ってない?みたことある気がする。
(35) 2011/12/01(Thu) 13時頃
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[専門用語はからっきし、だったので分かるふりして頷いておいた。]
おお、多分それだあ。四重奏って4つの楽器のやつでしょ、それ見たよ。 なんかエラそうな楽器使うのに、弾いたのがゲームの曲で。
[あれはズルい曲選だ。と腕組み。少し失礼な言葉を使ってるのは気にしない。一年か、と問われてすぐに答えようとしたが]
…………、新歓に在校生が行っちゃいけないわけでもないよなあ [少しだけ楽しそうに上がる口元。どうせもう会わないだろうし、と小さな嘘を吐く。ウソがばれないように他の話題へ移そうと]
で、オケ部の人がこんなところでサボリ? 案外厳しい部活だと思ってたけど。
(37) 2011/12/01(Thu) 19時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 19時頃
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なにそれ、大まか過ぎる [けら、と短い笑い声]
全部バイオリンでも、ああいう楽器って高そうじゃん?実際高いんでしょお。 なんか、こう、分かる人にはわかる、音の高級感とかなんとか。 [顔の中心にパーツをあつめるような、そんなくしゃっとした表情を作る。 音の良しあしが分からない一般生ならではの反応を返した。]
わあ、顧問緩いんだ。オケ部のイメージ変わる。文化部の中でも筋トレ必要そうな印象だったしー、お堅い方々の集まる部活だと思ってたなあ。 ……ふむ、至極もっともだ。 でもサボリじゃない、自主勉。絵を描きに来たから。
[だからタカハシとは違うのです、と少し偉そうに胸を張った]
(41) 2011/12/01(Thu) 20時頃
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あ、そいえばさあ? タカハシはよく屋上来るの?
いやあ、昨日キレイなもの見つけたんだ。屋上からとんだ紙飛行機。 今日も飛んでるのかと思ったんだけど、やっぱりないんだよねえ。
[来るなら、知ってる? そう尋ねて首を傾げる]
(42) 2011/12/01(Thu) 20時頃
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ネルは、雨が降りそうな気配があれば「うえ、傘持ってきてない」
2011/12/01(Thu) 20時頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 20時半頃
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げいじゅつせいのたかさ [抑揚薄く繰り返す。少しだけ唇を尖らせて、繰り返したけれどすぐに元の表情に戻した。]
そりゃあね……マグリッドは面白いと思うけど、さあ。 でもさあ
[もごもごと言葉にならない感情を、なんとか音にしようと頑張ってみたが 結局当てはまる言葉を見つけられずに舌が止まった。
紙飛行機のことを知ってる口ぶりに]
おお!やた、犯人見っけ! マリーさん?って人が飛ばしたんだ、ふむ。 わあ、屋上来てよかった。よかった。
ねね、マリーさんってどんな人? [さあ早く情報をよこせ、と言わんばかり。ぐっと詰め寄る様に近寄ろうと]
(51) 2011/12/01(Thu) 20時半頃
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[果たして“マリーさん”とはどんな人物なのだろうか。 タカハシに聞いてどれだけの情報を聞けたのかは、さておき。 本来の目的を思い出すと、フェンスへと向かい合って]
こっから飛ばしたのかなあ 紙飛行機の投身自殺……青春の響き。
[フェンス越しの空を掴むよう、網目を掴んだ。]
その絵をかいてー、 センセとの約束の絵も描かなきゃ
[にひ、と口端を吊り上げながら呟く。楽しげに、楽しげに。 ふと向かいの教室から視線を感じたような気がして、小さく手を振って――]
やば、サボリが堂々としてたら駄目じゃんか
(62) 2011/12/01(Thu) 22時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 22時頃
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[距離ある教室の、ガラスの向こう。 振り返された手を見ることが出来たのは視力の良さのおかげか。 にひの笑みはにっこおの笑顔に変わって]
おお……!振り返された あの子も授業に退屈してんだろうなあ。 サボリに来ればいいのに。
[まさか生徒会の人だと思わないし、そう呟いた。 ――生徒会室では庶務がサボってるとは知らず。
金属が強く、触れる音>>#0が聞こえたのはそのあとだったろうか。 教室から引き離されるように、その音の出どころを探して]
ふ、 あ、なんだ あれ
(66) 2011/12/01(Thu) 22時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 22時半頃
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[>>#1悲鳴、それから校内放送 人間のように見える何かは人間を、もっと丁寧に言えば教員を襲う。 それが何体も校庭になだれ込むのを屋上から見つめた。瞬きを忘れた眼はひり、と焦れた。
フェンスを強く掴み過ぎて関節が白くなった右手、それが膝の力が抜けても立っていられた理由かもしれない。空いている手はスケッチブックを、それこそ肉の中に埋めようかとするほど体に押し付ける]
た、タカハシっ、あれ、
[>>83相手の落ち着いた声に、少しだけ、落ち着いたのか、 唇を噛みつつも頷いた。フェンスを握った右手は思うように力を抜いてくれず、苦心したが 高橋に続くように]
なあっ、あれ、 [切羽詰まった響きで言葉になりきらない音が唇から落ちる。]
(121) 2011/12/01(Thu) 23時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/01(Thu) 23時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 00時頃
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―屋上→校舎へと―
[タカハシの後を追うように屋上を後にした。 縋るよう、力を入れればスケッチブックが弓なりに曲がる、それに気付いて慌てて力を緩めた。といっても悲鳴が聞こえるために力を入れて、それなりに癖がついてしまっていたが。
絵をかくのが好きでも、体育も得意科目であった彼は 体力の心配もなく走れる程度の身体能力はあった――万全の状態ならば。 浅く、早い呼吸を繰り返しながら走り、いつ「何か」がでてくるか分からない状態はそれなりにこたえたらしい。 >>177立ち寄った教室でモップを差し出されるまで、言葉もうまく返さなかった。 片手で受け取り、手に持ったままだったスケッチブックを鞄に突っ込む。]
使、う……! これでどんだけ、出来るのか分からないけど
[脳裏に「何か」の頭に突き刺さるモップを想像して眉を寄せた。 ちらり、タカハシを眺めてモップを持つ姿が似合うなと思ったことは言わないでおくけど]
(178) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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上までは登ってきてないみたい、だけど 誰かの悲鳴、聞こえたよな ――だれか
[殺されたのかな 廊下の方から目をそらせずに呟いた]
生きてる、人、まだいるよ ね
(179) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 02時半頃
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[正直な答えに、逆にほっとしたのかもしれない。 息を深く吸って、吐いた。] ん。 こんだけ、酷いことになってるなら きっと軍隊とか、警察とか。助けてくれるかもしれないし。
[不確かなものに縋るよう、口にする。自分に言い聞かせる為の言葉は思ったよりも力になってくれなかった。笑おうと思った唇は、い、と横に引っ張られただけで、けれど歯の根の震えが収まっていたことが救いではあった。 劈くような悲鳴に喉が引き攣れるよう。小さな悲鳴が上がる。喉の奥で押し殺したような音になって、手のひらに消えていった。 >>185先に行くという言葉に、迷ったものの頷く]
……ごめん、ありがとー
(190) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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[>>188 町の方から怪物がなだれ込んできた事、思い出して少しだけ視線を落とした。 他の町でも似たような騒ぎが起こっていたら。軍隊も警察も、ほかの、もっと首都に近い場所の方へ出動していたら。嫌な予感を打ち消す様に頭を振った]
[階下、どことなく血腥い、赤い匂いが漂うようで、モップを握りしめた手に力を入れる。 ちらちら、蠢くものが見えるのは恐怖心が引き起こす幻覚だったのか 食い殺された人間の新しい目ざめの瞬間だったのか]
(191) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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―階段―
[前に行ってもらうのだから、と後ろの警戒を受け持ったつもりだったが。 自分たちの通った道、警戒せずとも怪物はいないだろうと気付かなかった。
得体のしれないものから身を守る手段がモップしかない、のは非常に心許ない。 なるべく高橋から離れないように、と歩いていたが。]
[階段の踊り場。その先に広がる風景に視線を奪われた。 赤く染まった床、飛沫した血液。 学生服と、赤い学生服。
ガチ と今度こそ、歯の根の合わない音が聞こえた。 それが自分の出した音だと気付く前に――悲鳴が零れ落ちる。 抑えられでもしない限りは階下に、そして階段に、声にならない叫びが木霊するだろう]
(195) 2011/12/02(Fri) 03時半頃
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ぅあ、 あぁああ……
[モップを持っていたはずの指は戦慄き、もともとの目的を忘れた様に、柄をぐっと体に寄せた。学生服をきた怪物は、頬まで裂けた口から歯肉を見せて唸り声をあげた。捕食者の笑い声だと、どこかで思う。 震えた足は姿勢を保つことをせず、後ろへ倒れるように座り込む。踊り場の壁へとずり下がっても、その場の一部始終は見えていた。 突き飛ばされた学生服、それを追うように学生服が階段を下りて女子学生の上の学生服を学生服が――あれ、タカハシはどこだ。]
(198) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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[悲鳴をこぼさないよう、押し当てた右手。口を覆う役割よりも息を止める働き優先するような力強さに、犬歯が食い込む。その痛みを感じる余裕はなかった。 振り下ろされる柄の軌道と、それに伴い、付着した血液と体液が宙を舞う。その光景を焼き付けるように、目を見開いて。]
[学生服の執行人は叫びながら振りかぶる。良い声だな、とその叫び声を聞きながらどこか別の次元で思っていた。]
ふ、 ぃう、っ あ
[漸く動きが止まった学生服に掛けようと思った言葉は、音の出来そこないにしかならない。 よろめきながらも立ち上がり、同時に零れ落ちた水滴。ぼた、と学生服に吸い込まれていくそれを見て、泣いたらしいことを理解した。]
(199) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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[ぼんやりと立ち竦む学生服>>197、その前に転がっている動かない学生服と同じ服。 最初に死んでいた女学生の、指がひく、と蠢いたように見えた。けれど彼女の顔面からすでに死んでいることは理解できる。気持ち悪い、予感しかしなくて。]
タカ、ハ [でも本当に高橋なんだろうか、学生服がいっぱいすぎて分からない。 恐らく高橋の学生服を引っ張る。]
ほかの、来るかもしれないから
[ありがとう、もごめん、も。 出てこなかった。その代り今度は自分が前に立ってモップの柄を握った。強く言われれば場所は変わるかもしれないけれど。 いまだ水が溢れる眼をこすり付け、廊下を歩く。階段を下る。まだ生きてる人を探しながら**]
(200) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 04時頃
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泣いてない。
[鼻を啜りながら一言。叩かれた背中から小気味よい音がしたので、返事はもごもごと。]
確かにコレじゃ不安だけどさ、 楽器を武器にするなよオケ部員 [その言い種に突っ込む気力は出てきた。満面の笑顔とは言えない、口端の歪めた表情を浮かべつつ。
何もいないことを確認しながら教室の扉を開ける。死体もない空間は、けれど、千切れた肉片と夥しい血液に塗れていた。一歩踏み出す度に粘着質な音が足下から生まれる。 その教室から得たのは掃除用具の一種だったが当座の武器にはなるだろうか。]
演劇部の部室かどっかに行けば、大工用具はありそうだけど……
(207) 2011/12/02(Fri) 13時半頃
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演劇部の大工用具なら、むしろ野球部の倉庫に行って金属バット借りたほうが強そー
[そう言った時に響いたのは校内放送>>204。立て続けに情報は明らかにされる。流された名前は覚えのないものだったが、少なくとも2人は生きてる人間がいるようだ。]
生物室……、人、いるって! あっち行きながら、もっとまともな武器になるやつ、取ろ。音立てないようにすれば大丈夫なら、音楽室に楽器も取りにいけるよ。
[そう言って、それで大丈夫か問うよう首を傾ぐ。 人の存在を知っていくらか元気がでたらしく、金髪を震わせながら]
(208) 2011/12/02(Fri) 13時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 13時半頃
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―校舎外へ― [返事が何であれ、校舎を移るところまでは一緒だったように思われる。それが無理を言ってなのか、それとも高橋が気を使ってなのかはさておき。
昇降口から覗き見てゾンビのいないことを確認して。 ふと思い出す]
――ねこ。 [小さく小さく呟いて、眉尻が落ち込む。ゾンビ達が動物まで襲うのか分からないが、猫も危険な目にあってるのではないか。中庭で昼寝の約束が脳裏をよぎる。 助けにいこう、と思ったが。こんな事態に猫がどうとか言ったら怒るかもしれない。高橋の様子を盗み見る。悩んだ末に取った行動は]
……タカハシ、先いっててくれる? 大事なもの忘れた。
[二人で行動した方が良い、と相手が主張するなら。早く生物室行かなきゃ置いていかれるかも、とか。少し必死になって畳み掛けるように口にする]
(212) 2011/12/02(Fri) 15時半頃
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ネルは、必死になりすぎて少し涙目になりつつも主張。
2011/12/02(Fri) 15時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 15時半頃
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―中庭へ―
[>>212そうして、大事なものをとりに校舎外へ歩きだす。 一人でいく、と自分から言ったはずなのに途端に弱気になった。モップの柄を握った手、例の如く、関節が白く染まる。空いている手は、まるで想定外の悲鳴が飛び出すのを恐れるように、強く口元を覆った。
校舎の隙間から、ガラスの向こう側に、通路の奥に。至るところに怪物の影が見えるようで、足を早める。]
(叫んじゃ、……叫ぶと、……)
[胸中繰り返す言葉 ひう、と喉の奥が震える。怪物のすがたを探そうと強張る余り、足下には注意を向けられなかった**]
(222) 2011/12/02(Fri) 17時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 22時頃
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―中庭― [どこかに怪物がいないか、探す視線は定まらない。 そのせいか。足下の血だまりに潜む、小さめの物体に気がつかなかったのは。 足をとられる。バランスを崩した視界の隅に映るは、あの猫の――]
(272) 2011/12/02(Fri) 22時半頃
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[中庭に金属質な高音が響く。
鞄から飛び出したドロップ缶が、石にあたり幾度も跳ねた後、停止した。転んだ悲鳴を耐えたのもつかの間、現実を知る。3号館と4号館の壁によって反響した無機質な音は近くのゾンビを引きつけるには充分だった。]
――っ、 ねこ! [もう抑える意味は無いと声を張り上げる。立ち上がろうと地面に手をつくと、転んだ原因に触れた。――鍵のような。何も考えず縋るように、ぎゅ、と手の中に納める。 それから視線を外して猫の方に顔を向けた時、忌避していた物の姿を目に入れた。]
(273) 2011/12/02(Fri) 22時半頃
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[ひ、と短く喉を震わせる悲鳴。それだけで怪物の目標を定めさせるのに足りたようだ。 喰われたのか――片方が赤く虚ろな眼窩をこちらに向ける老いた怪物。向き合う学生の方は、目をいっぱいに見開いて。]
や、だ 来るな、来るな来るな来るな
[口を開けば開くだけ、怪物も顎を落としていく。既に肉を貪ったのか、赤黒い口内にある舌は異常に短かった。恐らくは捕食と同時に噛んだのだろう。
力が入らずその場に座り込んだまま、近付く怪物へとモップを振るった。]
(285) 2011/12/02(Fri) 23時頃
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[鈍い音をさせて、怪物の膝が曲がる。モップ越しの感触は嫌に芯まで響いた。骨を共鳴させ脳まで揺さぶる感覚に、息を飲む。 だが余波に嫌悪感を表す暇もなかった。歩行を諦めた怪物は地面を這いずり近寄ってくる。より、近くなった赤い空洞に竦められる。細い血まみれの指が伸ばされて――]
ぃ、 やめ、 ……っ さわん な!
[思わず退けぞった態勢のまま、怪物の顔面に蹴りを入れる。体重をかけた蹴りは態勢の悪さのせいで、怪物の動きを止めることは能わなかった。二度目、三度目の蹴りも同様に。
泣き顔で蹴りつけた踵、眼窩に入ったようだ。ことさら粘着質な音と小さな破裂音。妙に耳に残るその音に、背筋がざわつく]
(297) 2011/12/02(Fri) 23時半頃
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[それでも動きの止まらないゾンビに一際強い蹴りを浴びせ、間をとると立ち上がる――少々ふらつき気味ではあったが。 先ほどの威勢はどこに行ったのか、ぼろぼろ水滴を眼から落としながらも]
[怪物の頭を踏みつける。 何度も振り下ろした靴は、制服の裾は、赤黒く染まっていく。忘れられていたモップとは対照的に、足下は汚れていった。
鈍い音をあげ、とっくに動きを止めた怪物から溢れるものを踏みにじるように足を下ろす。頭蓋骨を保てなくなった形は歪で、成形前の粘土のようだった]
(304) 2011/12/02(Fri) 23時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/03(Sat) 00時半頃
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―中庭― [制服の胸元をぎゅうと握ろうとして、手にしていたモップの存在に改めて気づいた。武器があったのに蹴り続けていたことが馬鹿らしくて、けれど笑えない。 いまだ流れる涙を制服のすそで乱暴に拭って猫の方へ歩き出す。
最初に転んだときに口の中を切ったらしい、じわと広がっていく鉄臭さ。 今頃気付いたせいか、怪物を蹴り殺したときに飛び散った血が口の中へ入ったことは知らなかった。己の血の中にある特殊な細胞が、外部から入ってきた血に対して作用したことも、知らなかった。少量の血ならば打ち勝つことが出来たらしい。けれど、元々そんなものの存在を彼が知っていたのかも――疑わしい。彼は何一つ気付くことなく、けれど生きていた。]
ねこ、おいで 一緒にいこ
[これ以上周りの怪物を呼び寄せないように、小さく呟くその声は嗚咽交じりで聞き取りにくい。]
(329) 2011/12/03(Sat) 00時半頃
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[猫は中庭の、隅に縮こまっていた。
転んだ原因となったものをポケットに突っこんで、猫に手を伸ばす。 抱き上げても唸ることはせず、自身の、そして周囲の状況が分かっているかのように物言わぬ目で眺めるだけだった。この状況でそれがどれだけ救いになったか、彼には分からない。 ただその暖かい猫の体を密着させるように抱きかかえた。]
モップ……もちにくい [すん、と啜り上げながら呟く。片手で猫を抱え直して、モップがなにか障害物に当たらないよう気を付けながら。今度は生物室を目指して歩いていく。]
なくなよ、ないたら殺されるから
(335) 2011/12/03(Sat) 00時半頃
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[何人もの人間が襲われて、死んでいったのか敷地内は妙に静かに感じた。 どこからか聞こえてきた打ち付ける音>>321に身を竦ませる。 猫を押しつぶさないように気を付けながらも、そちらの方向を、中庭から見上げてみた]
(343) 2011/12/03(Sat) 01時頃
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