人狼議事


266 冷たい校舎村7

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視点:


【人】 粉ひき ケヴィン


[ 火、なんて、あるはずもないけども。
 行先はわかっていたから。
 害しかないという煙草を持っていたら、
 受付の人に嫌な顔をされそうだ。 ]


  他人に合わせられない苦しみもある。
  同じ苦しさなら、
  生きやすい方を選ぶよ、俺は。

  害しかないって、喫煙者が言うかよ。


[ 害しかない煙草でしか、
 隠せないものだってあるのだろう。>>5:+82

 煙草をまた、引き寄せる。
 唇に触れさせれば、口許は掌に隠れる形。 ]
 

(8) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ つられてくれる優しさに>>5:+82
 掌の影、笑みを少しだけ深くした。

 それも、曰くの一般論を耳にすれば>>5:+83
 きゅうと硬く結んでしまうことになる。

 気づかないのがわるいんじゃあない。
 ほんとうに、ぜんぶかわってるんだ。

 でも、
 嬉しいって、思ってくれるだろうか。
 そうならば、うれしい。うれしいけども。 ]
 

(9) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 煙草を受け取ってよかった、と、思う。

 咥えもしない煙草を、
 指で挟む形を取っていれば、
 ひどく震える唇は 隠れてくれるから。

 目をそぅと、伏せてやれば、
 考え込むような仕草になってくれるだろう。


 どうか、そのまま。
 思い出さないままでいてほしい。 ]
 

(10) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 手を下ろしたら、
 よく笑う顔は、随分と、
 へたくそな笑顔を描いている。 ]


  嬉しいんなら、俺も嬉しいんだが、な。
  つか、完璧超人とか。
  そう思われてたのか、俺。

 
[ 意外だわ、って、今度こそ、
 いつもやるみたいに けらって笑う。 ]
 

(11) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  怖がっちゃあいないさ。
  慣れないことには驚くだろ。それだけだ。
  …………


[ 幽霊を示す手を、つっついた。
 それから、低い位置にある頭に手を乗せて、
 下向かせるように押し込んだ。
 病院の入り口までの道。
 転ばないように加減をして。 ]
 

(12) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 煙草をもったまんまの方の手は、
 マフラーをぐいっと持ち上げる。
 
 だって。
 ひどいかおだって、自分でもわかった。


 冬で。本当に良かった。

 トナカイよりも 赤いはなも。みみも。
 全部、寒さのせいにしてしまえ。 ]
 

(13) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ からかわれてるのはわかってるし、
 本気にするつもりなんてさらさらないから。

 頭を押し込んだ手を放して、
 こっちを見るなり、病院につくなりする頃には。


 どこに出しても恥ずかしくない、
 完璧超人らしく微笑んで。

 ばくばくとうるさいものをたしなめるように、
 冷たい空気をおもいっきり、 すいこんだ。 *]
 

(14) ほるむ 2019/06/18(Tue) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  それは、あるなぁ。


[ 悪いってわかっててもやめられないもの>>40
 煙を吐くように、吐き続ける嘘は、
 きっと そういうものなのだろう。

 ため息に浅く、首を傾ける。
 似合わないだろうか、とか。
 そんなふうに、思った。

 羨む気持ち程、気づかない。
 羨み続けていたら、向く物に鈍くもなる。 ]
 

(75) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 弱点なんて>>41
 作りたくはなかったけども。
 頭を抑え込みながら、自覚する。

 てれてねーよ、って、風に。>>42
 頭をわしゃっと乱して抗議した。
 抵抗されれば、手の力は緩めるけども、
 顔を見られたくないから はなさなかった。

 そんなのも、病院の扉をくぐってしまえば>>43
 いつもどおり を、つくった、のに。 ]
 

(76) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 逸らされて>>43
 いつもどおりは簡単に、崩れる。
 ちがう、悪いのは自分の方だ。

 距離の取り方は、やはり つかめないままだ。
 昔のままでいられたならば
 もう少し素直であったのだろうけども。 ]


  ……冗談ってわかってても、
  慣れてないから。そんだけだ。

  おこっちゃあいないさ。


[ 照れてもいない、って。
 念を押すように、付け加えて。
 マフラーの中に、口許を埋めた。 ]
 

(77) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 曰くの、完璧超人は、
 慣れていないことには頗る弱いらしい。
 こういうのにも慣れねぇと、って。
 マフラーの中で自嘲する。

 これが
 他の子だったら? ってのは、考えない。
 考えたらだめな 気が、したから。
 慣れてないせいだ って、ことにした。

 病院の中。
 担任の姿が見えたら、
 薄く微笑んで、会釈をした。 ]
 

(78) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 隣へと向けられる顔を見たら>>44
 ほほえみは苦いものになったけども。 ]


  養が。……よかった。


[ 伝えられたことに>>7
 無事だったこと、ひどく、安心した。
 そうやって 胸をなでおろしていたところで。 ]
 

(79) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 冷たいまんまの耳朶。
 つねられて ぅお、と、そっちを見た。>>45 ]


  もう、かえるのか。
  他の皆には合わなくて良いのか。


[ なんて、問いはするけども。
 引き留めようとは、しない。 ]
 

(80) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  見舞い品、用意しとかねぇとな。


[ そう、聞こえるように笑ってから。
 またな、と、見送った。
 もう少しだけ 此処にいようって、思って。

 待合室の長椅子に座り込んだら、
 クラスメイトの声が聞こえてくる。

 顔を合わせれば、
 片手をあげて 迎えよう。
 おかえり の、意を込めて。 *]
 

(81) ほるむ 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 髪をかき乱す掌はあたたかい。
 冬の外気に晒していたはずなのに、
 やけに熱いってことすら、嫌になる。

 マフラーの下、
 首元が薄らと汗ばんでいる。
 その理由を自覚しているから、
 なんでもない風に押し込んだ。

 いらないものは飲み込んで、
 こうしてふざけあうことが出来れば、
 お友達になれてるかな、って。
 それで、嬉しくなるから良い。良いんだ。 ]
 

(176) ほるむ 2019/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 頭の後ろで手を組むのを見て>>168
 からりと笑った。
 数少ない弱点は、
 失われてしまうとつまらないものらしい。 ]
 
 
  なんでもかんでも慣れた方が、
  俺にとっちゃあ都合が良いけどな。

  …………


[ 少しだけ、考え込むような間。
 悪ふざけの笑顔の形を、つくって。 ]
  

(177) ほるむ 2019/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  フータくんかっこいい とか、
  ふざけて笑うのも、わるくねぇだろ。


[ 軽い声。
 男子高校生らしく、冗談めかして。
 久々にその名前を呼ぶ。>>167
 
 呼んで、少しして。
 やめておけば良かった、って、思った。
 担任が来たのはすぐのことだったから、
 丁度良かった、とも、思った。 ]
 

(178) ほるむ 2019/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ だって、声が震えそうだった。

 フータくん、って、よんだこと。
 少しでもその話がつづいていたら、だ。

 担任に告げられた安否のあとは、
 帰ってしまうようだったから。
 少しだけ、安堵もしたものだ。>>169 ]


  おう。


[ 短く答える声も、いつも通り。 ]
 

(179) ほるむ 2019/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ お見舞い品の話をしたあとは、
 振り返りもしないのを、見送った。


 すぐに会いに行くことはしない。
 少し、クラスメイトの安否も確認したら、
 宇井野も帰るつもりだったから。

 クラスメイトたちが集まる頃には、
 何もおかしなことなんてない、いつも通り。

 つけっぱなしのマフラーの中が、
 随分とあつくなってしまっているだけ。 *]
 

(180) ほるむ 2019/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

    ──── 後日:病院 ────


[ 「無理はするなよ」の、一文と、
 綺麗な形をした折り鶴を、
 委員長に託した数日後。>>133

 少し大きめの紙袋を引っ提げて、
 病室の扉を、叩いた。放課後の事だ。 ]


  よう。


[ 相変わらず、挨拶とも取れそうな風に、
 病室にいる人の名前を呼んで。 ]
 

(181) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  具合、悪くはなさそうだな。
  ほれ。時間あるときに目ェ通しとけ。


[ 紙袋からまず出てくるのは、
 真新しいノートが数冊。
 授業の板書。すでに誰かが持ってきてるなら、
 そっちに任せることになるが。

 整えた文字が並ぶノートは、
 ポイントがわかりやすくまとめられている。

 それを邪魔にならない処に置いてから。 ]
 

(182) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 続いて。
 ピンク色のもふもふを、
 千羽鶴の近くにでも置いてやろう。

 ゆるい顔をして、
 てんとうむしの乗ったクローバーを持つ、
 あのねこのぬいぐるみだ。
 病院関係者と、教師の許可をとって、
 学校に保管してあったのをもってきた。


 ゆるーっとしたつぶらな瞳が、
 養をじぃっとみつめることだろう。 ]
 

(183) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  見舞い品。
  早めに退院して、
  先生にでも渡してやれよ。


[ 病室を彩る、可愛らしい猫。
 癒し効果はそれなりだろう。

 座る形をした脚の上にのっけるよう、
 真っ赤なハート型を抱えている。
 健康願のお守りだ。
 千羽鶴に隠れるように置いたけども、
 もしもその御守りについて問われたならば、
 店員にすすめられた、と、返そうか。 ]
 

(184) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ いや、何一つ嘘はない。
 嘘はないぞ。
 入院してる友人に、って。
 そう言ったら、ハートが出てきたから。

 猫が抱えるのにちょうどよかったから、
 ……とか。
 そういうわけでもない。 ないぞ。 *]
 

(185) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

    ──── 後日:パン屋 ────

[ アスパラベーコンパンが美味しい。 
 近くにいかがわしい繁華街はあるけども、
 宇井野は随分と大きくて、
 ついでに制服を着ているものだから。
 あやしい声かけなんてされることもない。

 だから、よく行くんだ。パン屋。
 アスパラベーコンパン以外も美味しい。
 季節限定のパンにも惹かれるから、
 結構な数を買ってしまうことだってある。


 そこでバイトしている田所の前に、
 パンが乗ったトレイを二つ置くことも、
 あまり珍しい光景ではないのだ。 ]
 

(196) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  お、轟木。


[ 行きつけのパン屋さんで、
 クラスメイトの姿を見つけたのは、
 偶然、と、いうやつなのだろう。

 養が入院して、すぐのことだ。
 自販機のジュースを奢るタイミングを、
 逃してしまっていたから。丁度良い。 ]
 

(197) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  どれか一個、奢ろうか。


[ トレイとトングを片手に持って、
 もう片方の手を口許に添える。
 タバコ一本分を示すジェスチャー。

 ジュース一本もパン一個もさして変わらない。

 歩み寄って、軽く笑った。
 店内には、パンが並んでいて。
 季節外れのてんとうむしも、
 しあわせをはこぶ準備を済ませて、そこにいる。 *]
 

(198) ほるむ 2019/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 後日 ────

[ どこかで時計の針が止まったって、
 世界がかわるわけではない。
 冷たい校舎での記憶を抱えて、
 日常というものはまわりつづける。

 だから
 学校にも普通に登校するし、
 出会ったクラスメイトに挨拶だってする。 ]
 

(279) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  宮古。これ。


[ 朝。教室。
 宮古が登校してきたら、
 宇井野はエナメルの中から、
 小さな紙袋を取り出して、歩む。

 どこからあの世界にいたのかもわからない
 そんな、一日だったけども。
 鞄の中に借りたタオルはあったから、
 そこは夢でも何でもないのだろう。

 中には洗濯済の、水色のタオル。
 ふわふわのそれをおさめた、
 シンプルな白い紙袋を差し出した。 ]
 

(280) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


   ピンクがおんなのこ
   ブルーがおとこのこ

   そんな考えは もう古い って
   流れつつある世の中で
   古めかしい おとこのこ の 形に
   おさまろうと しているわけですが
 

(281) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


   差し出した水色のタオルが
   おんなのこ の 手に戻ることに
   何一つ おかしなことなんて ない


   ……ブルーが似合うおんなのこ って 
     魅力的だと おもうんだ
     
     他者を型枠にはめるのは すきじゃない
 

(282) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  雪、本当にすごかったからなぁ。
  ありがとな。


[ あの校舎の事を思い出しながら、
 少しずつ 日常のレールに戻ろうとする。

 自分があそこからいなくなって、
 それからどうなったのかは わからない。
 宮古もあそこでしんだのだろう、って。
 思うけども。

 宇井野が、吹っ切れることが出来たように。
 このクラスメイトも
 何かを置いて、再出発できたなら。
 良いなぁ、とも。 おもうのだ。 *]
 

(283) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

    ──── 病院 ────

[ 何を描いていたのだろうか。>>262
 伏せられでもしない限りは、
 見えるスケッチブックに向けた視線も、
 すぐに養へと戻して。

 メーワクなんて、覚えがないな。
 って風に、首を傾げて見せた。
 迷惑だとか思ってないから。


 寧ろ、良い機会ではあった。
 吹っ切れることが出来たし、
 たまにはああいうのも悪くはないだろう。 ]
 

(304) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  おう。自分の復習ついでにな。


[ わかりやすいだろ、って。
 ちょっと自慢気に、わらう。
 元の出来がよくない人間だから、
 ノートから尽力するしかなくて。

 喜んで受け取ってくれたら>>263
 差し出す側もそら嬉しい。

 次いだぬいぐるみ関しても、だ。
 見たことがあるハート? 気のせいじゃないか。
 とか、言われてたら返してたのだろう。>>264]
 

(305) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  そ、学校。
  こういうの、癒しになるって聞いたしな。


[ どこ、って、いうのには。>>264
 ぬいぐるみ買った店、って。

 店員にすすめられたというのを、
 受け容れてくれるのは助かる、が。 ]


  校舎のことは覚えてるけど、
  俺がいなくなるまでのことだけだな。

  …………。
 

(306) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 自分がいなくなるまでのことだから、
 猫の近くで死んだことは覚えてるけど>>265
 ハートのぬいぐるみについては知らない。

 知らなかったから、
 聞いて 少し黙り込んでしまう。

 うっそだろ。やばい。
 今、マフラーつけてきてない。
 ついでに空調の効いた室内だから、

 ごまかしようがないじゃあ、ないか。 ]
 

(307) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ と、いう問題は、
 気合でどうにか乗り切った。
 へらっ て、笑う顔は
 すこしのぎこちなさだけ隠せてないが
 やっぱりいつもどおりの形をしている。 ]


  ……ぐうぜん、 だろ。
  店員さんのすすめだしな、これ。

  しかし、轟木の近くにハート、ってのは
  なんか、イメージつかねぇな。


  皆のマネキンにも、
  そういうの あったのか。
 

(308) ほるむ 2019/06/20(Thu) 00時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ そう、話題をどうにか切り替えようとして。
 うっかり、目が泳いでしまったものだから、
 猫のぬいぐるみの方を見た。

 何があったって、
 外は寒かったって。


 やっぱり こいつは爆弾魔だ。
 次来る時は、何か。
 逸れようのない話題を持ってくるべきだ。
 と、 密かに決心しながら。 *]
 

(309) ほるむ 2019/06/20(Thu) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

    ──── 後日:パン屋 ────

[ 店の中は、香ばしい匂いで満たされている。
 アスパラベーコンパンは焼き立てらしいし、
 新作もなかなか美味しそうだ。

 少しの上機嫌を口許ににじませながら、
 示される先を見た。>>312 ]


  ……お。
  これ、人気なやつだよな。


[ カスタードクリームたっぷりの、
 可愛らしいてんとう虫のパン。 ]
 

(348) ほるむ 2019/06/20(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 自分用とはわけるように、
 てんとうむしパンを一つ取った。
 生地にとじこめられているというのに、
 しあわせのカスタードの香りが、
 容赦なく腹を空かせてくる。 ]


  好きなのか。てんとう虫。


[ 何気なく、問いかける。
 こういう可愛らしいのも好きだったのか、とか。
 今の彼をそういえば、あまり知らない。

 好きであったら。うれしい、とか。
 思ってない。 おもって、ない。 ]
 

(349) ほるむ 2019/06/20(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 宇井野はあまり、甘いものはとらないから。
 トレイにのっかるてんとうむしパンはひとつ。

 あとは、食事系のパンばかりが、
 トングに挟まれて、トレイのうえ。


 てんとうむしは、見てるだけだ。
 店に来るたびにじぃと見て、
 それで少し嬉しくなってくる。

 おしこんで、のみこんで、言い訳して。
 それでも、
 しあわせを運んでくれるてんとうむしに、
 甘えてるところは、あるのかもしれない。 *]
 

(350) ほるむ 2019/06/20(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 後日:パン屋 ────

[ 少し硬いと噛み切るのが難しいアスパラ。
 だけども、しっかりと処理されたアスパラは、
 パン生地と共に、
 しっかりと切れてくれる柔らかさ。

 そんな、仕事の丁寧さを、
 宇井野は好ましく思っている。
 菓子パンも美味しいに違いない。

 約束された美味しさのてんとうむしパン。
 トングでつかんだ時点で、
 食感も想像できてしまうが、
 思いを馳せたら長くなるので省略しよう。 ]
 

(391) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  ああ。甘いのは食わねぇんだ。


[ 食えない、とは、言わない。>>366
 寧ろ好きな方でもあるが、
 甘さも可愛さも封印している。

 美味しいしな、と>>367
 言われればより、美味しそうに見えた。

 食べたらしあわせになれるだろうな。
 そっけない答えをききながら、
 二枚のトレイを置いて 包んでもらって。 ]
 

(392) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 受け取る袋はいつも大きい。
 てんとうむしパンは袋をわけてもらって。 ]


  ……ん?


[ 渡したら、半分。>>368
 輝かんばかりのクリームを露わにして、
 ずいと目の前に差し出されていた。
 
 あ、カスタード良い匂いだな。とか。
 考えながら、じぃと見つめて。 ]
 

(393) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  ははっ ありがとうな。


[ 受け取った。
 断面から流れ落ちてしまうほど、
 やわらかなクリームがたっぷりのパン。

 しあわせを運んでくれる、てんとうむし。>>369

 知らないはずが。ない。
 あんなにもたくさんのしあわせをくれた。
 ジンクスじみたものだとしても、
 宇井野にとって、てんとうむしは、
 本当にしあわせを運んでくれるんだ。 ]
 

(394) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  ああ、知ってるさ。…………。

  飼っててな。
  しあわせを、運んでくれたんだ。
  随分と前のことだが。


[ なんて。
 らしくもない、だろうか。
 らしくもないだろうな。

 気づいて欲しいわけではない。
 気づいてくれない方が良いけども。

 出してやらなければ、
 しあわせをくれた真実を、
 なかったことにしてしまう気がして。
 気づけば、そんなことが口をついて出ていた。 ]
 

(395) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ がぶりとかぶりつけば、
 口いっぱいに、甘い幸せ。
 口角に置き去りにされたクリームも、
 余さず舌の上へと誘い込んだ。

 甘いものを、幸せそうに食べる、って。
 昔、母に言われたことを思い出した。

 努めて無表情を保とうとしてるけども、
 柔らかいクリームに溶かされるように、
 頬が思わず 少し、ほんの少し、緩んでしまう。 ]
 

(396) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 美味しい。すごくおいしい。
 頬張ったのを溢さないように、
 と、いうていで。
 口許を片手で覆って。

 しあわせを分かち合える嬉しさが、
 吐息と共に流れてしまいそうだったから。

 ゆっくり、ゆっくり、生地を砕いて。
 味わって、咀嚼していることを、
 抑え込む間の沈黙の理由に、 した。 *]
 

(397) ほるむ 2019/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 病院 ────

[ 子供たちが遊ぶ絵>>416
 ん? って、首が傾いたら
 うまいよな、って、だけ。

 絵を描いているところを見られると、
 落ち着かないらしい、と、いう話は
 違う美術部員から聞いてはいたが。

 真新しいページに走るペン先も>>417
 目で追いかけて見たくなるのは、
 軽やかに何かが生み出されていく様が、
 興味深いものであるからだろう。 ]
 

(467) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ そんな視線も、
 爆弾一つで容易く逸らされるのだ。 ]


  いや、なんでもねーよ。なんでも。


[ ぐい、と、頬を掌底で押してやれば、
 今度こそは、いつも通り。>>418

 偶然だ、偶然。
 赤いハートは定番らしい。
 手で示してやった背丈から、
 友達は女だと勘違いされたのかも、とか。
 ……は、さすがに言わないでおこう。 ]
 

(468) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ いいやつ、ってのは、わかる。>>419
 性根ばかりは変わってないのだろう。
 
 赤いハートのぬいぐるみが落ちてて、
 じゃあ他のみんなもそうだったのか。

 と、思っていたから。


 暢気な笑顔が>>420
 今はなんだか、恨めしくさえある。 ]
 

(469) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  運命って、
  ロマンチストだよな、養。


[ 少しだけ、からかうようにわらった。
 運命かもな、とも、添えておいた。

 からから、軽い声にすれば、
 男子高校生らしいおふざけの完成だ。

 手が止まった。>>420
 スケッチブックから離れた紙。
 そのはじっこを持って、受け取った。 ]
 

(470) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ハートを抱いたねこのぬいぐるみ。
 それから、等身は低くても、
 特徴をよくとらえていたものだから。

 自分だって、よくわかった。>>421 ]


  っ ははっ!
  上手いな、本当に。

  おう、楽しみにしとく。
  この絵の分、替え玉はなしにしてやろうか。


[ 指の先が、「THANK YOU」をなぞる。 ]
 

(471) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ それから。 ]


  なんだ、改まって。
  ……
  礼を言うのはこっちもだよ、養。

  作るのは好きだし、
  誰かと、ってのも、さ。

  此方こそ、ありがとう。楽しかった。


[ 此方からも、改めて。>>422
 受け取った絵をひらっと振って。 ]
 

(472) ほるむ 2019/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 改まるとなんだか、照れくさい。
 あまり長居するつもりもなかったから、
 ここらでお暇するとしよう。

 また来るな、って、手を振って。
 病室の外へ。

 帰路につく、その前。
 紙の上。猫がかかえるハートを、
 そっと。そうっと、撫でて、から。 *]
 

(473) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── タオルの話 ────

[ 豪雪でもなく、怪我もしなかったから。
 タオルの類に世話になる必要もなく、
 嫌な静けさに包まれることもない、
 そんな朝を迎えている。

 白い紙袋。
 皺にせず、汚しもせずに、
 持ってくることが出来た。

 借りたものを素手で返す、
 なんてことは、さすがにしない。 ]
 

(474) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ わかりやすい、不思議な顔も>>435
 中身が見えないせいだとばかり。

 貸し借りはきちんとする主義なので、
 宮古が気づいてなかったなんて、
 考えも、しないのだ。

 借りた儘貰うなんて烏滸がましさもなく。
 気づいてなかったって知ったら、
 宇井野はそれなりに 驚いたはずだ。 ]
 

(475) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


   変わらない事実に苦悩して
   人の話に疲弊して

   少しずつ 麻痺してしまえば
   それが当たり前になっていって


   少しでも 無視できたら
   たぶん もうすこし
   楽に生きることが できるんだろう
 

(476) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン



   ……なんてことに
     たどり着きも しないから

     歩む道は棘だらけだし
     ハードモードも 良い所

 

(477) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  お。おしるこ、
  気づいてくれたんだな。
  とりあえずで、置いといたが。

  あの場所で買ったものだから、
  変わったものだったらやばいな、って。
  あとから思ったりもしたんだが。


[ 轟木が持っていたほうじ茶。
 あそこで口にしたのはこれくらいだから。

 食べ物が少し変わっていたら、って。
 思い当たったのは、置いてからで。

 皆が無事で帰って来たから。
 あの校舎の話だって
 日常会話として 成り立つのだろう。]
 

(478) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 宇井野だって。
 宮古がどうやって帰ったか、とか。
 なんにも知らないまんまだから。

 知らないからこそ、
 いつも通りの形をとるのに、
 さして苦労も、 いらないんだ。 *]
 

(479) ほるむ 2019/06/21(Fri) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 後日:パン屋 ────

[ そんなにか、って。
 轟木の言葉に笑っていたけども>>522
 食べてみれば、なるほど。
 此れは食べないと死にきれない。

 って、くらい。美味しい。
 
 美味しいから、
 破顔しそうになるのを耐えなければならないし、
 感嘆の声もまるっと飲み込まなければならない。 ]
 

(567) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ てんとうむしの形が、
 だんだんとなくなっていくのは、
 なんだか寂しくも思えるくらいに、
 宇井野はてんとうむしが好きだから。

 マイナーということは気にしてなくて。
 自然と昔の噺が出てきた。

 ともだち、と。>>523
 言葉にしてくれたのに、目を細める。
 忘れていて、ほしかった。
 覚えていない方が良かったのに。


 覚えていてくれたんだって
 嬉しい自分が顔を出そうと、した。 ]
 

(568) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ どうにか、微笑まし気って形にできたはずだ。
 そんな顔で、目を合わせたら。>>523 ]


  ……………… 


[ 何年ぶりだろう。
 その名前、呼んでもらったの。>>524
 呼ぶ声を忘れたことはなかった。

 諦めようとして、
 忘れようとして、
 夢にまで出て来たから、
 諦めるのを 諦めてしまったくらい。

 それくらいに、しあわせ だったんだ。 ]
 

(569) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 違うって そう、答えを出してくれれば良い。
 しあわせの天使にはもうなれない。

 昔とはまったく、変わってるんだ。
 例えば、赤い髪の毛とか。
 例えば、日本人じゃあない顔立ちとか。
 それなのに、目は黒いのとか。

 昔とおんなじって言えるのは
 それくらいなものだから。

 甘いもの食べて
 幸せそうな顔だって、
 そうならないようにって してるつもりだった。 ]
 

(570) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ んぐ、と。
 パンが喉に詰まりそうになったのを、
 どうにかこうにか飲み込んだ。

 そうしたら、口が空っぽになってしまって、
 黙り込む理由がなくなってしまうので、
 残りを一気に詰め込んだ。


 ばくばくとした煩さも、
 ぶわりと湧き上がるような熱さも、
 ぐるぐると回りそうな視界も。
 気のせいだ。全部全部、気のせいだ。 ]
 

(571) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ また、苦しくなってきて。
 そうだ、こういうときは、息を止めて。
 息を止めようと、したのに。
 息の止め方を忘れてしまったらしい。

 胸に塊がつっかかったように、
 肺が空気を吐き出したがるから、
 またパンを呑み込んですぐに、
 大きく大きく息を吐いた。

 平常心、平常心。 平常心。
 ああ、でも、顔は見せられそうにない。 ]
 

(572) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 人間、嬉しさが過ぎた時。
 逃げ出したくなるものらしい、って。

 高校一年生。
 おともだちと再会したときに、学んでいる。


 学んだから、怖いんだ。
 だって、こんなの、おとこのこじゃない。
 おともだち と、出会って。
 こんなにうれしいのって。 ]
 

(573) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン



   この嬉しさを 説明しようとして

   抱いた感情に名前をつけるのが
   名前を知ってしまうのが 怖い


   違う 違う ……違うの
   だっておかしいことだって 知ってる
 
 

(574) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 通り過ぎる猫を目で追うふりして、
 顔を背けたまんま。 ]


  …………ああ。
  こんなにも、美味いなんて、 な。


[ あの頃一緒に食べたおやつみたいに>>526
 しあわせのまほうをかけてくれる。
 
 その、しあわせを抱いたまんま。
 袋を揺らして、また目を合わせた。 ]
 

(575) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  じゃ、俺、そろそろ行くわ。
  またな。


[ いつも通り、笑えているはず。
 いつも通りでいられるうちに、
 ばいばいをしてしまいたかった。

 どこもかしこも真っ赤になってしまう前に。
 背中を向けてしまいたくて。

 声が少し 震えてるなんて気づかなくて。
 視界が少し 滲んでいるなんて気づかなくて。 ]
 

(576) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ひら、と、手を振った。

 いつも 別れ際にやるみたいに。
 逃げたがりの心を隠すみたいに。 *]
 

(577) ほるむ 2019/06/21(Fri) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 病院 ────

[ 背中にたいあたりされるのは>>562
 それはそれで青春っぽくて楽しそうなので、
 言っても言わなくても、
 宇井野に悪いことなんてなかったわけだ。

 おんぶの刑に処されたくば、
 いつでも背中に飛び込んでくると良い。


         と、いうのは置いておいて。 ]
 

(607) ほるむ 2019/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 芸術家とは、時に、
 運命に翻弄されやすいらしいということは、
 歴史や神話が物語っているから。

 おふざけめいた色であっても>>563
 芸術家気質の言葉は強い。

 そうか、って、からっと笑ったのは
 揶揄の延長からは逸れて。


 なんだか少し いいなっておもった。 ]
 

(616) ほるむ 2019/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  特徴はとらえてると思うが、
  可愛らしすぎやしないか?


[ 男らしいルートを進む以上、
 不服さは見せておかねばなるまいが。>>564
 まぁ、似てるよ、って。
 仕方ないって風に、わらってやった。

 食う量については、
 体格ですべてを察してくれ。 ]
 

(617) ほるむ 2019/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  今度は、
  ファンシーじゃない店で頼むわ。


[ 病み上がりだから、
 身体を動かすのもよくないというので、
 飲食やら買い物に落ち着くのだろうが。

 ゆる猫を示してやってから、
 絵を片手に、背中を向けた。

 こんな、日常のひとかけらもまた、
 やがては良い思い出になっていくんだろう。 ]
 

(618) ほるむ 2019/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ しあわせそうなねこだって
 色褪せてくすんで、古びてしまうのだろう。

 だけども、大事にしてやれば。
 終わってしまった出来事と一緒に、
 長く長く残ってくれる。


 額縁のようなものがいるだろうか。
 そうでなくとも、汚れないようにはしたい。
 受け取った絵を残すために、
 どこかに寄り道するのも悪くはない。 *]
 

(619) ほるむ 2019/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

    ──── タオル返却の話 ────


[ たった数粒の柘榴のように、
 彼方に引き留めるものでなくてよかった。
 と、今になって思う。>>698

 何もなかった今だから、
 えいえい、で、済むのだろうし。>>699

 こぶしを突き出す動作に、
 アドバイスの一つでも、と、考えたが。

 宮古には不要だろうと、
 からから笑うにとどまった。 ]
 

(723) ほるむ 2019/06/22(Sat) 19時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  宮古だけじゃあなく、
  全員から えいえい、……って
  されてもおかしくはなかったなぁ。


[ もしそうだったら、の、話。>>699
 本気でやりそうなやつってのは、
 思い当たらないものだから。

 朝礼前のとりとめのない、
 チャイムが鳴ればそこで終いの、
 日常会話として成立する。 ]
 

(724) ほるむ 2019/06/22(Sat) 19時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  変化? 藪から棒に、
  ……とも、言えないよなぁ。

  ま、ちょっとな。スッキリしたっつーか。
  相原とかも同じような具合らしいな。


[ そういうお前はどうなんだ。
 なんて声も、軽いものだ。>>700

 いつもどおり、覗き込むような視線を、
 いつもどおり、見下ろしてから。

 教室をぐるっと見回したら、
 あの校舎にいた顔ぶれも、
 入院中の生徒以外は揃いつつあったか。 *]

(725) ほるむ 2019/06/22(Sat) 19時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 後日:パン屋 ────

[ ちゃんと、隠すことが出来たら。
 ちゃんと、飲み込むことが出来れば。
 昔話も幕を下ろして、
 変わらない今が続く、はずだったのに。

 おともだちでいたいから、 
 久しぶり、も、口にできなかったのに。

 おともだちに留まりたいから、
 ぜんぶぜんぶ我慢してきた、のに。


 伸ばされた手>>728
 振りほどこうとも出来ない。意気地なし。 ]
 

(751) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  な、ん……


[ 間違えたのかな。
 一度、名前を呼ばれて>>728
 振り返ることは、出来なかった。

 二度目。昔と同じように>>729
 呼びかけられて、────だめだった。

 努めて、冷静に。振り返った。
 いつもの顔を作ろうとして。
 らしくもないくらいに、まっかっか。 ]
 

(752) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ たぶん。
 今の 宇井野 堅治とは程遠い、
 情けない顔をさらしたと思う。

 うまく、呼吸をしようとして。
 掴まれた腕が燃えそうなのを、
 冬の外気で落ち着かせようとして。


 何も言えなかった。
 うまく言葉になってくれない。
 鼓動が耳を塞いでくるのに、
 悪い、って。その声はしっかり届くんだ。>>730 ]
 

(753) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 腕まで心臓になったようだった。
 ばくばくと騒がしい脈も、
 気づかれなければ良い。

 眉の下がった表情を>>731
 ちゃんと見たいのに、見られない。

 違う。そんな顔、してほしいんじゃない。
 笑いあって、しあわせを共有出来て>>728
 悲しいことだって共有したかったけど、
 臆病者がそうしたがらなくって。

 違う、そんな顔、させたいんじゃない。
 嫌なんかじゃなくて、困ってもなくて。 ]
 

(754) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ただ。
 呼んでくれる声が、好きだった。

 呼び合えることが、うれしかった。

 けんちゃん って、呼んでくれて。
 フータくん って、呼んで。


 そのことがどれほど、しあわせだっただろう。 ]
 

(755) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 罪悪感が。
 ごめんなさい。強くなくて、ごめんなさい。
 臆病で、ごめんなさい。


 だけども どうか、いちどだけ。
 一度だけに、するから。
 どうか、見ないで、聞かないで。
 見逃して。
 そのまま忘れてくれたら、 良い。 ]
 

(756) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン



        [ 「 フータくん 」 ]
 
 

(757) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 唇が、小さく、そう、動いたら。
 軟らかな呼気が伴って、
 白い息になって、風にさらわれていく。

 視線が泳いでいる隙に>>731
 気づかれないように、名を紡いだ。
 自分で作り上げた器に、
 罅を入れるにも等しい行為と自覚して。


 だって、我慢できなかった。
 今の関係で満足したつもりで、
 そこから動きたくなかったのに。 ]
 

(758) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 口を閉ざした。
 くしゃりと崩れるように、笑って。 ]


  いや、こんなうまかったんだな、って。
  死ぬ前に食えてよかったよ、本当。
  また、買いに来ねぇと。


[ 落ち着かない手は袋を握って、
 いつも通りの形を思い出す。

 顔が赤いのだって、寒さのせい。
 声が震えたのだって、寒さのせい。

 全部、冬のせいにして。
 手を伸ばしたがる うるさい邪魔者を
 一つ、一つと。 押し込んで、飲み込んで。 *]
 

(759) ほるむ 2019/06/22(Sat) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── タオル返却の話 ────

[ えいえい、と。
 可愛らしく済むならば>>812
 死んじゃうなんて、おかしなこと、
 ならないとは思うけども。

 えい、と。
 つっついてやるくらいは、
 みんなしても許されそうだ。

 なんて、
 けが人に無理はさせられないから、
 冗談話でしかないのだけども。 ]
 

(838) ほるむ 2019/06/23(Sun) 09時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


  すっきり、ともまた違うとこか。


[ 互いの悩みなんてわからなければ、
 傾いた首から読み取れるものは>>813

 はっきり ない とは、言い切らないような、
 そんな何かがあったってことくらいか。

 でも、それが良いことで、
 前を向いているものであれば、
 それでよかったんだろう、と、思う。 ]
 

(839) ほるむ 2019/06/23(Sun) 09時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 見上げて笑う、その顔は>>814
 天使のようであったけども。

 例えば、女子がたまに口にするような、
 小悪魔なる三文字が、
 宮古には似合いそうだ……とか。 ]


  なんだよ、それ。


[ 悩んだままでも、って。
 木から降りられない猫でも愛でるように、
 口にするものだから。

 からりと笑いながら、
 密かに考えたりも、 した。 ]
 

(840) ほるむ 2019/06/23(Sun) 09時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ きんこんかんこん、チャイムと重なって、
 ちらりと時計の方を見た。

 もうこんな時間か、って、
 一番後ろの席へと急ぐ。

 タオルを返すというノルマは達成して、
 一限目までの間の朝礼が始まる。

 机の中、数学のノートを確かめて、
 筆箱を机の端っこへと、置いた。 ]
 

(841) ほるむ 2019/06/23(Sun) 09時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ノートはブルー。筆箱は黒。
 そこに、あのピンクのねこみたいな、
 可愛らしさは一つもない。

 似合う色、を、自分で定めて。
 だから、他者の眸には、
 それがどう映るかはわからないけども。


 借りたブルーのタオルよりも、
 誰の目にも似合う色というものが、
 見つかる日が来るかな、 ……なんて。 *]
 

(842) ほるむ 2019/06/23(Sun) 09時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

   ──── 後日:パン屋 ────

[ 形を整えた器に罅が入るから、
 中身が流れないように口を閉ざして。

 パンのお話に舵を切ったら、
 誤魔化せないかな、……だめかな。

 気づいて、気づかないで。
 そんな矛盾が渦巻く中に、
 その三音はやけに大きく、響いた。>>818 ]
 

(843) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 酸素を求める魚みたいに、
 口がはくはくとわなないた。

 違う、謝らないで。
 気づかれないようにって、
 していたのは こっちの方。>>819

 姿かたちが大きく変わって、
 昔みたいにキラキラしてなくて。 ]
 

(844) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン



   …… いっそ 全てかわっていたら
      ひさしぶり も 言えたのに
      
      二年だか 三年だか
      それくらいで褪せてしまうらしい
      そんな いらない感情は
      時間を重ねても変わってくれなくて

 

(845) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 嬉しいって言ってくれるのが>>820
 とてつもなく、嬉しかった。

 顔を合わせられなくて
 顔がまた火照っていくから、
 片手で覆うように隠している。

 あの日の約束、覚えてるよ。
 また会う日を願って、叶ったの。

 たいせつな、ともだちに、
 会えたことが嬉しくて、嬉しくて。
 嬉しいが過ぎて、はじめましてのふりをした。 ]
 

(846) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 顔を覆う、大きな手。
 指の隙間からちらと見やれば、
 口許を押さえる姿があって。>>821

 あの日からずっとずっと、
 身体が大きくなりました。
 大きいと、色んなものがよく見える。

 色づいた頬だって、見えるから。
 それだってなんだか、嬉しくて。

 掌に隠した顔は
 ちょっぴりしあわせそうに、わらった。 ]
 

(847) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ また、ともだちになってくれますか。
 新しい高校のともだちじゃなくって、
 むかしみたいに、を、
 少しでも望んでくれるなら。>>822 ]


  ………… う、 ん。


[ 顔覆う手を、外して。
 差し出された片手を緩く、握った。
 そしたら、顔を隠すものはなくなって。

 目いっぱいの しあわせ を
 物語る笑顔が、 其処に在る。 ]
 

(848) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ しあわせだから、隠してきた。
 嬉しいから、飲み込んできた。

 だって、おかしいもの、こんなの。
 おともだちを前にして、
 顔を赤くしてしまうのって、
 きっと、きっと、きもちわるい。


 でも、
 ともだちに、なってくれるなら。
 どうぞ、よろしくおねがいします。
 ひさしぶり、を、超えて。
 おともだち、 に、なってくれるなら。 ]
 

(849) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

【人】 粉ひき ケヴィン



   おともだちを超えたものを
   隠し通して見せるから

   ごめんね きもちわるくてごめんね
   どうか ゆるしてください


   垣根を超えることは望まないから
   どうか 好きでいさせてください *

 

(850) ほるむ 2019/06/23(Sun) 10時頃

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