158 Anotherday for "wolves"
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―― 集会場 ――
[教会特有の厳かな空気に、奥に鎮座する長の存在が拍車をかける。 ベネットはくちびるを固く結び視線をヴェスパタインへと向ける。 長のくちびるが開かれて紡がれてゆく言葉。 おおよそ見当のついた話題に、男の眉が微かに下がった。 隣村の噂が根も葉もないものであればよかったのに。 嘆息が漏れかけるを感じ、眉を寄せる。
“共存”の道を選んだ人狼。 その共存相手たる人間に危害を加えればそれは成り立たない。 長の意に従い、あるいは共感し志を同じくして、 共存のため人間に歩み寄り暮らしてゆくはずだった。
隣村で人を食い殺した人狼。 長は“誰か”というから犯人は見つかっていないと知れる。
隣村に住まう血縁は居ない。 ならば禁を犯した者が血縁である可能性は低いか。 一族のことを一番に考えてしまうのは、直系の跡継ぎであるゆえ。]
(48) 2015/05/11(Mon) 14時頃
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[耐えてくれ、と長は言う。 黒銀の髪が揺れるその目許をじ、と見詰めた。]
――……。
[これまでも耐えてきた。 自分たちで選んだ共存の道だから、 表面上は穏やかによき隣人としてある人間の眸の奥に、 微かな恐怖の色が見えようとも見ぬ振りをして。 知らぬふりをしてやり過ごすだけ。 そう、これまでより些か我慢の度合いが強まるだけ。
ベネットは長の言葉に、ゆっくりと頷く。 時間が経てば解決に至るならば、 これまでの事を思えばそれが妥当であるように思えた。]
(51) 2015/05/11(Mon) 14時頃
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[長の方針を聞き、話は終わりかと思うけれど、 しかし、と続けられる声>>#4がして、また表情を引き締める。
先を見据えての長の言葉。 もしもの話に眉を顰める。
天秤の軋むような音が、遠く聞こえたような気がした。]
(52) 2015/05/11(Mon) 14時頃
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[――信じているなら、どうしてもしもの話なんて。
苦々しい思いは、空気を震わすことなく密やかに溶ける。]
(*2) 2015/05/11(Mon) 14時半頃
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これまで通り変わらずに。 そうしていれば、これまでの暮らしを守れる。
隣村のことだから、 此処とは違う。
長の意に背くものなどこの村にはいないだろう。
[彼らの言葉>>45に同調するように、そ、と紡ぎ。]
(64) 2015/05/11(Mon) 15時頃
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[呼ぶ声>>53に、顔をあげる。 ドナルドの誘いにベネットはきょとと瞬いた。]
静かに待とう、って言われたばかりだよ。 自粛しなくていいのかい。
[長の言葉>>#3をなぞりゆるく首を傾げる。 けれど間を空けず微か口の端を持ち上げ]
なんて、ね。 ああ、飲みたいと思ってたんだ。 行こう、少しばかり羽目を外すくらい許してくれるだろ。
[揺れる思いを軽口で紛らわせ、男は友の誘いを受ける。]
(65) 2015/05/11(Mon) 15時頃
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[友と酌み交わすことは好きだが酒に強いわけではない。 だからこそ泥酔しないように加減をする。 ルパートの営む酒場で飲む際もそこで酔い潰れたことはなく。 ただ、自宅できょうだいと飲む時はその限りではなかったけれど。
共存を意識するがゆえに体面を気にする節がある。 それは近しい者なら感じ取れるもの。
外で悪酔いすることがないのも、 年頃の異性に対して節度ある距離を保つのも、 この村で、浮いた噂とは無縁でいるのも、
静かに暮らし、家を、家族を、大事なものを守るためであり。]
(72) 2015/05/11(Mon) 16時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 16時頃
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[ 「 ――…… オォ ン 」
泣くような獣の声が遠く遠く聞こえる。 きょうだいだからこそ聞くことが出来たのかもしれない。
それはひとを愛した、末の妹の遠吠え。
助けを呼ぶような、嘆くような、
幸せと喜びとは程遠い、その声が、
不測の事態がおきたのだと、知らせるように。]
(*4) 2015/05/11(Mon) 16時半頃
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[嗚呼、泣いてる。 幸せを願い送り出した末の妹の思いに心が震える。
守りたいもの。 大事な存在。
禁を破るが彼女ならば、 長は彼女に制裁を加えるだろうか。
ひとを愛した人狼でも叶わぬ共存なら、 それは土台無理な願いだったのだ。
誇り高き狼の血がドクと脈打つ。]
(*5) 2015/05/11(Mon) 17時頃
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[思いに同調するように、繋がる意識。]
共存の為、ヒトの為に同胞に手を掛ける。 本当にそれが、正しいこと?
(*6) 2015/05/11(Mon) 17時頃
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真面目? ――…ドナルドと同じだよ。
[意外そうにベネットは瞬き、 クツ、と小さく咽喉を鳴らして笑う。
酒を楽しむドナルドと共に過ごすのは楽しい。 だからこそ、ペースを緩めながらも ドナルドと飲む時は最後まで付き合うのが常だった。 さすがに帰り道でのやんちゃは全て把握とまではいかないけど。]
(79) 2015/05/11(Mon) 17時半頃
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[ふわりと舞う紙飛行機。 嗚呼、きょうだいたちとそうして遊んだ、と懐かしむ。]
恋文でも?
[軽い響きでそんな問いかけを投げるのは、 ドナルドが文字したためるさまがあったからで**]
(81) 2015/05/11(Mon) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 17時半頃
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[見開かれた隻眼>>90を見遣る双眸が瞬く。 ドナルドが思いめぐらす間、 不思議そうに首を傾け先を待つけれど、 続けられたそれに、困ったような笑みを少し。]
――…ん? そう言うなら、まあいいけど。
[違うと思われた事に僅かな寂しさを覚えながら 顔には出さぬようにはしたけれど、 響きにはほんの少しだけ混じってしまったかもしれない。]
(106) 2015/05/11(Mon) 20時頃
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[紙飛行機は他愛ない遊びのひとつ。 そう認識はしているけれど。 文字したためたそれは秘め事のようにも思えた。 何を、と思いながらそれを問うのは躊躇われて、 恋文、なんて軽口で遣り過ごしただけのこと。
メアリーと重なるようになってしまったのには些か驚き 軽い同意の音色>>84に曖昧な笑みを彼女へと向けて。
ドナルドの口振り>>91から考えれば 己の言葉とその響きは軽口には聞こえなかったのだろう。]
うん、知ってる。 ――…冗談のつもり、だったけど、 気に障ったなら済まない。
[素直に謝罪を口にして申し訳なさそうに眉を下げる。]
(107) 2015/05/11(Mon) 20時頃
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[サイラスの笑み>>103は何やら意味ありげに見える。 掻き消えた言葉は届かぬものの、 それに翻弄されるように、 サイラスとドナルドを交互に見遣り 悩ましげに眉を寄せるのだった。]
(108) 2015/05/11(Mon) 20時頃
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[漏れる音色と綻ぶサイラスの口許>>124に、はっとする。 己が紡いだ冗談に彼が冗談を重ねただけと知れれば 翻弄されたことが気恥ずかしくなり]
……う。 信じてないわけじゃないけど。 ほら、それだと、サイラスの言葉を軽んじるみたいじゃないか。
[そう返しながらも。 いつも通りとならなかった事が不思議で。 どうしてああも動揺してしまったのだろうと首を傾げる。]
(127) 2015/05/11(Mon) 22時頃
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[サイラスから告げられたそれに、 躊躇いながらも頷き]
ああ、いつでも歓迎するよ。 ――物語のほうなら、そうだな、考えておこう。 知識の方も用意はしているから、そちらも見るくらいはしてってよ。
[日常を引き寄せるように、 落ち着き取り戻しつつある響きを彼へと向けた。]
(128) 2015/05/11(Mon) 22時頃
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[信じているといいながら、 もしもの話をした族長。
信じていないわけでもないといいながら ドナルドの言葉だけを信じきるでもなく サイラスの冗談に翻弄された己。
チクリと刺すような痛みを感じるのは――、 己もまた不安を抱え、 何処かで信じきれていないのだと自覚したから。]
(*10) 2015/05/11(Mon) 22時半頃
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[ぽん、と軽く肩に触れるはグレッグの手。 呼びかける声>>126に視線を向ける。]
ん?
[そっと、綴られた言葉に、はたり、瞬きをした。 そうして今度は此方から耳朶に口を寄せて 密やかに、ひとつ、ふたつ、綴りはなれる。]
(145) 2015/05/11(Mon) 22時半頃
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[マーガレットの花がクラリッサの手から族長へと贈られる。 村の平和を願う声>>148に彼女へと向けた眸が細まる。
自分の友情を、とサイラスが言うには、 「サイラスは?」友じゃないのか、と言いたげに、 上機嫌な彼にぽつと小さく紡いだけれど、 間もなく岐路につく彼に届いたかどうかは知れない。]
(158) 2015/05/11(Mon) 23時頃
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[グレッグが小突いた背を気にするように チラと視線は背のほうへ向くが何言うでもなく。 ただ、ほんの少しの笑みが口許には残っている。
集会場にある人影は徐々に疎らになり]
――…ドナルド。
[ぽつ、と窺うように隻眼を覗く。*]
(187) 2015/05/12(Tue) 00時頃
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[聞きなれぬ声>>*12は遠い日に聞いたような 何処か懐かしさを覚えさせるもの。]
ああ。
[同意か感嘆か知れぬ音をぽつり漏らす。]
(*15) 2015/05/12(Tue) 02時半頃
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[族長の話。 途絶えた妹からの手紙。 ドナルドからの思わぬ反応。
不安が重なり居た堪れない思いが過ぎるも サイラスとグレッグの言葉があるから留まれている。
視線を感じ顔を向けると、 ラディスラヴァのくちびるが笑みを形作るが見える。 仰ぐように音なき音を綴るくちびる。]
――…、
[じ、と耳を傾ければ、猫の鳴き声> 254が代わりに聞こえて 彼女に、そっと笑みの形を向ける。]
(256) 2015/05/12(Tue) 03時頃
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[自分には聞こえぬその歌がいつか聞こえれば良いと思う。 見詰める先の、天井仰ぐラディスラヴァの顔が此方を向いて>>258 ぱたぱた手を振るさまに、ベネットは不思議そうに瞬きをした。]
ああ。
[猫の毛並みに顔を埋めるを見て、察する。]
綺麗だったから恥ずかしがることないのに。
[少しだけ困ったような笑みを浮かべ、 合図を受け取るように静かに視線を彼女からはずす。]
(259) 2015/05/12(Tue) 03時頃
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[翻弄されるように向けた視線が ドナルドを悩ませていたとは気付かない。
考える刹那の間> 241さえも落ち着かず、 そわ、と視線がゆれるけれど。 これで壊れる友情とも思いたくなくて 彼の声を待つように、集会場に佇む。**]
(266) 2015/05/12(Tue) 04時頃
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[揺れるまなざしはドナルドへと引き寄せられる。 茶化すその響き>>267に安堵の息が微か漏れた。]
照れるなぁ。でもドナルドほどじゃあないよ。
[照れた素振りも見せずに軽口で返すのは、 茶化そうとする彼にのっただけ。 グレッグに向けたとは少し違う笑みを彼に向け 友との関係が壊れなかったことを素直に喜ぶ。]
じゃあ、そろそろ行こうか。 朝から食べそびれててはらぺこなんだよね。 ルパートに今日のおすすめ出して貰おう。
[平らな腹を擦りながら、揺らぐ日常を綴る。 教会を出て、足を向けるのはルパートの営む酒場。**]
(268) 2015/05/12(Tue) 09時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 09時頃
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―― 酒場 ――
[寄り道多い渡鴉> 272に寄り道少ない本の虫。 気質も違うのに友達だということを不思議がる者もいる。 そういう時は「違うからこそ一緒に居て楽しいんだよ」と 不思議がる相手に笑いながらそういうのがお決まりだった。
片手掲げて挨拶かわすドナルドに続き 宿屋の戸口で軽く頭を下げ挨拶がわりとするのが常。
いつもの席に腰掛けて]
僕もおすすめ、それと今日はミードで。
[短い注文を済ませる。 飲み物はエールであることもあればワインなこともあり 彼のように“いつもの”で通じるものはなく。]
(282) 2015/05/12(Tue) 12時頃
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[ちびりと舐めるように酒を飲むのは空腹であるがゆえ。 酔いがまわりすぎないようにとの自制。]
いい飲みっぷりだね。
[隣のドナルドがエール呷るを見遣り楽しそうに目を細めた。 けれど何か思うような片眼> 276に、笑みは薄れ]
(283) 2015/05/12(Tue) 12時頃
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[切り出された本題>>280に微か首を傾ける。 考えるように視線が落ちるは、何故彼の事を、という疑問から。 切り替えるように視線を戻して]
そりゃ同じ村に住んでるし知ってるよ。 何か知ってること、って…… あー……、本が好きで、特に星に興味があるみたいだ、とか――…
[ドナルドが知らぬだろうと思えるものはそれくらいしか浮かばず。 そうして廻る思考は当初の疑問へ。]
如何して彼の事が知りたいんだい?
[何かあったのか、と問うような響きをくちびるにのせる。**]
(284) 2015/05/12(Tue) 12時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 12時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 12時頃
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[仄かな甘みがふわと口腔に広がる。 苦味も癖もない、ベネットにとっては飲みやすい酒。 空っぽの胃にじわりとしみるアルコール。 ちびりともう一口分運ぶと、ほとんど量の変わらぬグラスを置いた。
違うことが多いのに、本の趣味はぴたりとあうようで おすすめの本を紹介すれば見事に読破済み。 驚きながらも、この本のこの一節が好きだとか話が弾み こうして時間をみつけては話す、友と呼べる間柄となり。 そう、ドナルドの未だ読まぬ本をすすめたいと思い 寝る時間を惜しんで読書に勤しんだ時期もあった。
ドナルドの言葉>>316を聞き、アルカイドを思い浮かべ]
さっきドナルドが呼んだみたいに猫っぽいところがあるから 猫みたいな気まぐれが重なっただけ、とか。 まあ何度も重なるなら気になるか。 ――…なんだろうね、今度会ったらきいてみようか?
(351) 2015/05/12(Tue) 20時頃
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[時期の話をドナルドから改めてきけば、「ああ」と納得の声を漏らした。 丁度自分も末の妹の事で慌しくあった時期。 ドナルドの姿が見えない事に気付くは遅れて、 戻ってすぐに「ひとこと言って欲しかった」と本音を零したりもして。
知りたい、というドナルド>>322に、はた、と瞬く。]
不思議なコだよね。 気になるのも分かる気がする、…… って、え、……へえええ、そうなんだ。 ドナルドってああいう顔立ちが好みだったのか。 中性的だし、端整だし、うん、わからなくもない、けど。 ふううん、そう、だったのか。
[彼の浮いた話は聞き覚えがなかったから 意外そうな、驚いたような、様々な色の滲む声が零れる。 ニヤリと上がる口の端からは本気か冗談かうかがいしれない。 じぃ、と見定めるように黒い双眸が片目を見詰める。]
(352) 2015/05/12(Tue) 20時頃
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[――と。 話すうち、聞こえてきたのは件のアルカイドの声>>341で。]
噂をすれば――…
[独り言ちるように呟き視線めぐらせれば カウンターに陣取るアルカイドの蒼>>343に黒がかち合う。]
やあ、さっきぶりだね。 ……あ、前読んでた本の続編、入荷したよ。
[少しずつ増えてゆく星に関する本の一冊、 タイトルを告げて相変わらず常と変わらぬ響きを向けた。*]
(353) 2015/05/12(Tue) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 20時頃
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[柔らかな色を纏うブルー>>358は夜空を彩る星のようだと思う。 つられるように目許を和ませて。 アルカイドがきみたちと言い直すを気にする風でもないのは、 二人であることに今気付いたのだと思ったから。]
そうそう。 食べそびれてた食事も、ね。
[酒も食事も目当てとばかりに、 寄り道なる言にこくと頷き肯定する。]
(369) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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[ふと思い出したがゆえの唐突な話題であったが アルカイドもややして思い至るよう。 輝き増した宝石>>360に、ふっと嬉しげに笑う。]
ほんとほんと。 ああ、いつでもおいで。
[嬉しそうな気配>>361は彼からも伝い 仄かな酔いも相俟ってへらりと少々締まりない。 ドナルドをまじまじ見詰めるさまにきょとり。 今、言葉を交わすアルカイドから ドナルドを避けるような素振りは感じられず]
やっぱり気のせいじゃないかな。
[と、ドナルドにゆるく首を傾げて言う。]
(370) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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――…不思議、って。 僕とドナルドが一緒にいること? あー、たまに言われる事があるけど、 ドナルドも読書家でね、色々本の話が出来て楽しいよ。
[アルカイドの唇から落ちる音色>>361に、へらと笑むまま答えた。
避ける素振り感じぬ代わり、 見知らぬ者を警戒する猫のような気配をアルカイドから感じる。 少し考える風に「んー」と間延びした音漏らし]
――…そういえば二人はあまり話したことないんだっけ。 良ければアルカイドもこっちで一緒に飲まないかい?
[お互いを知る機会があれば誤解も解けるかもしれないと 妙なお節介をやいてしまうのは長男の性分。]
(371) 2015/05/12(Tue) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 22時頃
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―― 回想/教会前クラリッサとの ――
[ほろ酔う思考がふと集会場に向かうまでの一幕を過ぎらせる。 問いかけに対する答え>>364は当初と違っていた。]
――…そうだね。 僕らはあの狼と違い、人と共存してる。 隣人を食べるような真似はしない。
[そう、村はとても平和で。 これまでもこれからもそうあると信じていたから クラリッサの言葉に耳傾け相槌をうつ。
でも、と続く想いにはたと瞬き、またひとつ頷いて]
(388) 2015/05/12(Tue) 23時頃
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キミの答えを聞けて良かった。 ありがとう、クラリッサ。
[見上げる彼女の眼差しに黒がやわらかに綻ぶ。]
僕も――…、あの狼は同じじゃないと思うんだ。 だって僕らはあの狼と違ってヒトと同じ姿をしているから。
[単純で冗談のようなその答え。 クラリッサの笑みに、また僅か目を細めて、 そうして教会に入り、族長の言葉を聞いた。*]
―― 回想了 ――
(389) 2015/05/12(Tue) 23時頃
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―― 酒場 ――
[迎えてくれた宿屋の主人>>329のおすすめが並ぶテーブル。 チーズの皿と特製ミートパイは味わうようにゆっくりと口に運び 「へぇ、オーレリアが作ったんだ。うん、美味しい。食べにきた甲斐があったな」なんて言葉をルパートに向け、今度あった時にというそれに頷いたのは少し前のこと。
アルカイドの言葉>>392には]
うん、おいしいよね。 こっちのパイもおすすめだって。
……へぇ、いろんな酒場に行ってるんだ。 僕は此処が多いかな。 ああ、でも、本の仕入れに出向く時は他の酒場も使うけど。 そうだね、確かにここのが一番おいしい。
[居つかぬ理由、彼の内心を知らぬまま上機嫌で同意を示した。]
(411) 2015/05/12(Tue) 23時半頃
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[喜ぶ声>>393にまた目を細める。]
はは、いつも贔屓にしてもらって、こちらこそ、だよ。
[文字を読み解きながら、同じ本に触れる。 そんなひとときもベネットには楽しい時間のひとつ。]
本を買う用事がなくても――… また遊びにきてくれるとうれしいよ。
[ほろ酔う男は、ぽろとアルカイドに思いの一端零して]
(412) 2015/05/12(Tue) 23時半頃
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[先の質問からドナルドがアルカイドに興味あることは知れている。 ドナルドをちらと見遣れば、にやりとするが見えた。 気が合いそうという理由>>386には眉間に皺よせてやや不満そうに。]
えー、やっぱりってなんで……
[納得いかないとばかりの呟きが漏れる。 はー、と溜息吐いて、置いたミードを引き寄せ またちびりちびりと飲み進める。 今日は酔いがまわるのがはやい。 まだ半分ほどしか減らぬ一杯目の酒。]
(414) 2015/05/12(Tue) 23時半頃
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[ルパートとアルカイドの遣り取りに目を細める。 猫のような一面と、ひとらしい一面と。 他の一面はまだ縁がないけれど、知れる事は楽しく、嬉しく。
現れたサイラス>>409とジョスラン、そしてその兄と。 掛かる声に向けた顔は仄かに赤く。]
ああ、サイラス。 さっき振りだね。
[同じ言葉を挨拶として。]
(427) 2015/05/12(Tue) 23時半頃
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[アルカイドが此方にくれば空いている席を引いて おいでおいでと促す。
ドナルドが差し出す手に アルカイドの強張りに、はた、と瞬き繰り返すが、 己の反応に彼からの謝罪>>424聞こえ瞠目する。]
いや、アルカイドが謝ることじゃないよ。 ほら、周りからはそう見えるんだなーと思うのと 友と思う相手から言われるのはちょっと違うだろ。 それでちょっと、……拗ねた? んー……
[自分で言ってて感情がつかめないのか 首を捻り確たる答えはでないまま、 そんな感じと曖昧な言葉でくくりその話を端に置くことにした。]
(433) 2015/05/13(Wed) 00時頃
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[ぼやける思考。 少しだけ困ったように眉を寄せるは グレッグとの密やかな言葉を思い出して。]
――……。
[やはりひとりでは無理そうだ、と。 そんなことを思いながら、 アルカイドの変化>>426を聞いた。]
(440) 2015/05/13(Wed) 00時頃
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[悲鳴が聞こえていた。 ひとり、ふたり、さんにんの声。
メアリーを呼ぶ声は先ほどまで聞こえたルパートの声。 さんにんのうち、ふたりの正体までは確信できる。
けれど、ああ、もうひとりの声は――。]
(*35) 2015/05/13(Wed) 00時半頃
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[楽しい話をしていた。 普段は迷惑かと躊躇いなかなか言えずにいた本音。 おすすめに興味示すアルカイド>>445に 「一口たべる?」とミートパイを勧めたりして。
告げられた理由>>446にも 疑うことなく「そうなんだ」と相槌をうち。 この村での彼しか知らないから この村にくるまでの彼に興味をひかれ。
たのしいと、笑う声>>447に 「たのしいと思ってもらえるなら嬉しいよ」と紡ぎながら 家主である医師の事には、なかなか仲がよさそうだ、とは内心で。
微笑む素面の猫>>448の言葉に 嬉しそうに微笑んで「歓迎するよ」と言い添えた。]
(469) 2015/05/13(Wed) 01時頃
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[酒場に増える影はラディスラヴァのもの>>449。 「やあ」と短い声を掛けるだけにとどめるは、 教会で音なく歌う姿を見かけたが故に。 まだ気まずさのようなものがあるかもしれない、と それは遠慮がちに紡がれた。
グレッグ>>457の視線が此方を向けば軽く手を掲げて]
ごめん、水、もらえるかな。 ちょっと、酔い、さましたい。
[もう片方の手を軽く口許に添え 酒気こもる吐息を熱とともにゆっくりと零す。]
(476) 2015/05/13(Wed) 01時頃
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[微笑みが女のくちびるを彩る>>*36。 漏れる声は空気震わすそれではなく、 直接響くような、音色。]
――…ああ、もうひとりはキミだったんだね。
ラディスラヴァ。
[教会の天井を仰ぎ紡がれるべきはこの音色だったか、と。 ふ、と目を細めて酒場に現れた彼女を見詰めた。]
(*38) 2015/05/13(Wed) 01時頃
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[冷えていた酒もぬるんでしまった。 淡い蜂蜜色の其れにふと視線を落とす。 酔っているな、と自覚する程度の理性はあるけれど 心地よいはずの熱っぽさが少しだけつらい。 きょうだいには見せられないな、と微か潤む眸で思う。
グレッグの声>>482に、 安堵したような笑みを薄っすら浮かべて]
ありがと。 助かる。
[忙しく働く彼に礼を言い、また籠もる熱をそっと吐き出す。]
(492) 2015/05/13(Wed) 01時半頃
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[コップへと注がれる水の音色。 向けられた声>>494に視線を上げて]
空きっ腹に飲んだのが拙かった。 失態、だな。
[グレッグに笑ってみせようとしたけど 少しばかりぎこちない動きになるのが感じられる。 コップに手を伸ばし注がれたばかりの水を流し込む。 すっと冷たさが伝わり、熱を和らげるようで ほっと安堵にも似た色が黒に滲む。]
(500) 2015/05/13(Wed) 02時頃
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[“お前たち”とルパートは言うから、 それは聞こえる者に向けられると思えた。]
――…僕も味方だよ。
今夜のことは、秘密にしよう。
[ぽつり、ぽつり、声を紡ぎ。]
(*45) 2015/05/13(Wed) 02時頃
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[楽しそうな笑みの音色>>*42が伝う。]
腐ってない『ひと』、ね。 ふぅん、キミにはそう見えるんだ。
腐りはしない。 けれど――…、
[共存の形はまるで飼い殺されるようで、 鈍っている、とそう感じていた。
密やかに交わされる言葉。 醒めてしまった己は泡沫の夢の中にはもう戻れない。]
(*48) 2015/05/13(Wed) 02時頃
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[――話す機会を。 グレッグとドナルドにそんな事を思っていたのに。 お節介をやく余裕がないどころか グレッグにまで手間をかけさせてしまって。 不甲斐ないと思いながらも 案じる言葉>>499が胸にしみて]
ん、気をつける。 ありがと、グレッグ。
[素直に感謝を口にして、 酔いをはらうように、ゆる、と首を振り。]
(504) 2015/05/13(Wed) 02時頃
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[酒にはそれ以上手をつけず 後は水と、チーズとミートパイを口にして。 グレッグの好意はありがたく受け取り
散会のその時まで酒場での話しに耳傾けた後、 ふらりと些かおぼつかぬ足取りで家路をたどる。**]
(507) 2015/05/13(Wed) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 02時半頃
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