278 冷たい校舎村8
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──現在/踊り場──
……は?
[ ──って、礼一郎は言った。
話を聞く男の時代と誰かが言っていた。 けど、礼一郎はかなり序盤で、思わず。
軽い調子で肩をすくめられて、>>3:893 それでも、話は続いていくので、 氷室が、静かな目をしているので、
礼一郎はかろうじて口を閉ざす。]
(37) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ 氷室は流暢に言葉を紡いだ。 中には同意できる点もそりゃ、ある。 クラスメートが死んだらいやだよな。 頬を引っ叩くかはわからないけれど、 死ぬなって、言うよなあ、そうだよな。
なんでだろうな。 そこまでは同じ意見なのに、>>3:894]
(38) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ ……間違っている。とは、思わなかった。]
(39) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ けど、] ……わかんねえよ。 励みになんかならねえし、
死ぬんじゃなくっても、 死にたくなるような悩み抱えてるやつ、 少ねえほうがいいに決まってんじゃん。
俺だったらそんなん、 ……逆にもっと死にたくなる。
[ 意味が分からない、という風に首を横に振った。 穏やかな声で言われるのが、かえって怖い。]
(40) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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……でも、 そういうふうに思うやつも、 いるかもしれねえってのは、わかった。
[ 礼一郎にはやっぱりわかりそうもない。 平和で、円満で、みんな笑ってる。 それが嘘もごまかしもなく存在しててほしい。
誰かの苦悩は生きる糧にはならない。
ゆるりともう一度頭を横に振った。 可能性として、覚えておきます。それでいい?]
(41) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ 氷室は、礼一郎は違うと言う。>>3:896
その仮説を採用するなら違うだろうな。 礼一郎用の仮説はもう別に考えてあるけど。
否定されるのを、礼一郎は聞いて、>>3:897 お利口によく聞いていたんだけれど、
……なんだか、聞いてて自然とさ、 ほんの少しだけど、笑えてきた。 笑えて……んのかな。苦笑い?]
(42) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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……なんだよそれ。 俺が超ナイーブみたいじゃん。 [ そういうふうに見えてるんだなあって、 そりゃ、礼一郎は小心者だけど。]
(43) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ 話の矛先を切り替えるように、 礼一郎はそういう話なら、と口を開いた。]
……絶対いやだけど、 もしおまえがこの世界の主だったら、
俺が、励み? 糧? になってやるよ。 ……存分に励みにして、死ぬなよ。
[ 誰だって絶対いやだって言うんだろうけど、 礼一郎は目の前の友人じゃないといいって思う。
というか、みんな違っててほしいよ。 今からでも、どうにかなんねえのかな。
……ならないんだろうなあ。って、 ないものねだりばかりしていたら、]
(44) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ 時計の針は8時50分に差し掛かろうとしている。*]
(45) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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[ レイレイコンビの、礼儀正しいほう。]
(95) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ そう呼ばれるの、 礼一郎はほんと好きだった。]
(96) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ わかりあえたらよかったんだけど。 ……って、礼一郎は思っちゃうんだよな。 そうじゃないからこそ、補い合えるのに。]
(97) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ ……ま、君がわかってんなら大丈夫か。]
(98) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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──現在/踊り場──
[ 圧倒的爽やかイケメンスマイルを、 ありがたがることもなく注がれている。
……冗談。礼一郎にとってもそれは、 やさしく受け止めてくれる友人の笑み。 に、見えているから、ちょっと照れるな。
……というか、 やさしいとされて礼一郎は少したじろいだ。 もうちょっとそれが冗談じみてたら、 「 まあな 」ってふふんと笑って受け流すとか、 できた……はずだ。いつもどおりにさ。]
(99) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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……そーか?
[ ありがとってほんの小さな声で言う。
でも、礼一郎はさ、 そうやってやさしいだなんだ言われるのが、 ずっと、嬉しかったし、誇らしかったのだ。]
(100) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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……別にそんなヤワじゃねえし。
[ 否定もせずにいっと笑われて、>>69 礼一郎はちょっと、ムッとした声で言う。 ……かなり、いつもみたいに。拗ねたように。]
(101) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ ……理解のできない礼一郎なりに、 おまえの力になりたいよって、 伝えたつもりだったんだけどな。
や、それは伝わってるんだろうなあ。
勢いのいいほう、なのに、 物分かりもいいんだから、できた人間だよ。
……ほんとに、そう思ってる。]
(102) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ 礼一郎とはきっと違うやり方で、 氷室は人と人の間を渡り歩いて、飛び回ってて、
それをずっと見てられたらなって思うよ。 礼一郎はそういう友人がいて誇らしかった。
……それに、ほら、 たまに、危なっかしいとこもあるし。]
(103) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ ……解決。って、なんだろうな。 礼一郎にはまだわからない、けど、]
(104) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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……うるせえ。 ちょっとでも報われるなって話だろ。 おまえがそれで、生きる気になんなら。
んなこと、わかってるよ。 ……おまえと、俺と、みんなも、 みんなで、また笑って……、
(105) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ …………チャイムが鳴る。>>#0]
(106) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ すっ とその場の空気が変わった。
氷室が顔を上げて、 打って変わった真面目な表情で言う。
マネキン人形が増えてる。 ……という言葉に、礼一郎はうなずく。 いやだなって思いながらも、うなずいた。
間を置かず駆け出した氷室のあとから、 勢いよく階段を下っていく。*]
(107) 2020/06/20(Sat) 03時半頃
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[ 氷室がひらりと手を振って別の方向に消えた。>>74 礼一郎も、あとでって手を振って、 当たり前のように、別の道を駆けていく。]
(112) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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──現在──
[ なんで。なんて言われたって困るけど、 礼一郎は最下層まで駆け下りてった。
下から順番に、とか。 性格的な部分かもしれない。
探しているものがあの人形だなんて、 本当に気が滅入ってしまうけど、
なあ、めちゃくちゃに走ってたって、 見つけられる探し物もあるのかもしれない。 ごめん、嘘言ったかも。って礼一郎は思う。 もうとっくにここにいない友人に、思う。]
(113) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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──現在/B1家庭科室──
[ なにかの導きでも、予感でもなく、 礼一郎がそこにたどり着いたのは、 自分の足で順に探し回ったからだ。
その教室に首を突っ込んですぐ、>>3:800 礼一郎はそれを愛宮心乃だと認識する。]
(114) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ ………… ]
(115) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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……なんで、
[ 重い足取りで礼一郎は歩いてって、 うつ伏せに転がる人形を見下ろしている。
背中に刺さったままの箒の、 かたちづくる、形を見ていた。
さっき見かけたときの、 掃除に励んでいた姿を思い出して、
……礼一郎はやっぱり、 これが本人の願望の果てだとは、>>3:782 思えない。……思いたくない。]
(116) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ ほんとにちゃんとしてるなあって、 礼一郎は、いつもそう思っていて……、]
(117) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ 許されたような気がするんだ。 ……って、声とあの陽射しが蘇って、]
(118) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ これもそうなの? って、礼一郎は思うけど、]
(119) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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……愛宮が背負う記号じゃ、ねえだろ。
[ ……思う、けど、 彼女もまた内にはなにかを秘めていて、 それに対するなにかのあらわれ、だったとしても、 礼一郎は、納得できそうもなく、悲しい。]
(120) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ 少しの間、そうしてじっと見下ろしていた。 誰かが訪れたとしても、気づかないくらい。
背中に突き刺さったままの二本が、 あまりに痛ましくって、それに、 これじゃ、布かけておこうとか、 そういうこともできないじゃん。
なんでだよ、愛宮さあ……って、 礼一郎はそういうことばかり考えてて、
……散々考えてから、 突き刺さったうちの一本に手をかける。 ゆっくりとそれを引き抜こうと力を込める。]
(121) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ こぽり。と、空になった穴から、 新たに血が溢れ出すのを、 箒を片手に、呆然と見つめていた。
……崩れた形を見て、 あと一本もって礼一郎は思う、けど、
小刻みに震える自分の手に気づいて、 先に、かけるものを探してこようって、
人形の傍らに箒を置き、 ふらふらとした足取りで廊下へ向かった。**]
(122) 2020/06/20(Sat) 04時半頃
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[ そこが1階と同じつくりであるということは、 さっき、廊下を駆け抜けながらも理解していた。]
(130) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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──現在──
[ 上と下から、 赤色と黄緑色に挟まれたような廊下を歩く。 ……視界にちらつく色がうるさくて、 なんだか気分が悪くなりそう。
……さっき、階段の踊り場で見たのは、 こんな色だっただろうか。と、 礼一郎は床の黄緑を眺めて思った。>>2:6
こんなの、掃除終わらないだろ。 礼一郎には奉仕活動なんて、 ある休日の午後を費やすくらいでよかった。]
(131) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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[ 1階が増えた。 上の階も増えていた。
それは何を表しているんだろうな。 まき散らされた色とりどりのインクも。
礼一郎はワックスがけされたあとの、 ぴかぴかの廊下のほうが好きなんだから、 そこんとこ、世界の主と気が合いそうにない。
……深層心理がどうとか言い出しちゃ、 もう礼一郎の手に負えないから考えない。]
(132) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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[ 単純に、この世界のあれもこれも、 礼一郎の感性とは重なりそうもない。]
(133) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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[ 体育館、この階にもあった。 人形はなくって、液体だけ。>>2:211
そこから、布を引っ張り出してくる。 ……こういう場合には便利だなって、 礼一郎は現実感なく考えるけど、
もう、さっきつくられた階層じゃ、 備品のひとつも使い物にならないなんて、 知ったら、いよいよ意味がわからないな。]
(134) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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[ 意味や目的なんてそもそもあるのかな。 という根本的な疑問は、いつも芽生えない。]
(135) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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──現在/B1家庭科室──
[ かぶせるようにって、 大きな布を抱えて礼一郎は戻った。
開いた扉、その先に、 さっきまではなかった人影がある。 赤く染まった手をだらりと垂らして、 そこにひとりたたずんでいる。]
……葉野?
[ 覇気のない声で問いかけた。 立ち尽くしている様子の彼女に、 少し遅れて、「大丈夫か」と言った。]
(136) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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……その、愛宮、だよな。 七星とかイクトのときみたいに、 布だけでも持ってきたんだけど──、
[ その前にもうひとつ問題があるんだったな。]
……それ、一本は、 俺、抜いたんだけどさ、
[ 礼一郎は迷いを含んだ声で言って、 少し、その人形に近づく。 ……それで、葉野と横並びになる。]
(137) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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痛そうで、見てらんなくて、 抜いちゃったんだけどさ、
そのままにしておいたほうが、 ……もしかすると、よかったのかな。
[ 葉野の横顔をちらりと見た。 それから、ふたたび視線を戻す。 戻しても、そこにあるのは、 およそ愛宮らしからぬとしか思えない光景である。]
(138) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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……みんな、ほんとは死にたくて、 この世界つくったやつだけじゃなくて。 だからこんなふうになるんじゃないかって。
言われたんだけどさ、葉野は、 ……葉野も、死にたかった?
(139) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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[ 礼一郎はやっぱり、 そんなのあんまりだと思うので、
世界の主がちょっと不器用なだけ。 だと思いたい。思っていたいんだけどさ。
どうですかね。そこんとこ。 クラスメートの女子。友人。 文化祭に一緒に取り組んだ仲間。 礼一郎の友人に迷惑をかけて、 そのあと、また別の友人には迷惑をかけられてた。
……そのくらいの距離感から、 距離感にふさわしくない質問を投げますが、 どうですかねって、箒を見下ろしたまんま。*]
(140) 2020/06/20(Sat) 13時頃
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──現在/B1家庭科室──
そ。
……やっぱ、そのままってのもな。 痛々しいし、やっぱ正直見んのキツイし。
[ おっしゃるとおりと肯定を返した。>>141
やだなあ、犯人的だなんて。 礼一郎にはそんなつもりも、 ……そんなふうに見えてたつもりも、 まったくなかったもんだから、 ふつうに背後をとったんだよね。
クラスメートを殺す? ないない、そんなことあるはずがない。]
(154) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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[ 抜いてあげたいよねって葉野は言って、 もう一本の箒に手をかけた。>>141]
うん、こんなの、 愛宮に似合わねえし。
[ 礼一郎はめいっぱいの同意を込めて、 ひとつうなずきを返した。
おさえておこうか。と礼一郎はしゃがんで、 人形の背中、箒の根本あたりに手を置いた。]
(155) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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[ みんな本当は死にたい説。 ……支持者はどのくらい集まるんだろうか。
考え込む様子を礼一郎は見上げていた。>>142 支持とも非支持ともとりがたい言葉が、 葉野の口からこぼれ出てくる。人騒がせ。まあね。]
……ま、確かに。 人騒がせなのは間違いねえよな。
こうなるとき、痛かったりすんのかな。 痛くなくても、怖そうだよなあ。
[ 見てきたいくつかの人形、 どれも痛々しかった、と礼一郎は思う。 友人が死んだようで胸が苦しかったです。でも、]
(156) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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……でも、 それでメール送ったやつがスッキリして、 じゃあ生き返ろーって思えるんなら、 それなら、アリかなって気もしねえ?
人の迷惑もちょっとは考えろよって、 そりゃ少しは思うかもしんないけどさ。
[ ……人騒がせなのはたいがい事実だと思うし、 葉野が言ったっていいんじゃないかな。>>142]
(157) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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[ でも、葉野は死にたくなかったと言うので、 どうやらこの一説は死にました。>>143
素直に、言葉の綾とか考えなくて、 ふつうに、そっか。って思って。]
そっか。 じゃ、やっぱ違うのかな。
……なんかさ、 そうじゃなかったらいいなって思ってたのか、 そうだったらいいなって思ってたのかも、 自分でもよくわかんねーや。
[ みんなに悩みがあってほしくはないし、 でも、世界の主が考えを変えてくれるなら、 それはそれでいいような気もしていた。]
(158) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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[ そう、気づいたらちょっと他人目線。 この世界をつくったのなんて、 自分じゃないような気もしてきていて、 友達の言葉に、結局引っ張られているのかも。]
(159) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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[ 抜けた箒の根本から、 また、血が新たにどろりと流れる。>>143
……二度目もやっぱり、 痛そうだって思ってしまって、 礼一郎はハンカチを少しの間傷にあてがってみる。
……際限なくあふれるなら意味ないけどさ。 いきなり、ばさっと布かけるのも違うじゃん。]
……こういうの、 仰向けのほうがいいのかな。
[ わかんないけどさ。 そう思って、ゆっくり体を反転させてみる。]
(160) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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…………、
[ 手を組み祈るようなポーズと、 額に記されたマークが見えて、
何も言えずに、 礼一郎は布でそれを覆い隠そうとした。*]
(161) 2020/06/20(Sat) 17時頃
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──現在/B1家庭科室──
はは、なんだそれ。 いーよ。やってみる? 怖かったのに怖くなかったーとか、 嘘つくのナシな。
[ 見栄を張りたくなるのは、 もしかすると礼一郎のほうかも。 人形、見るだけでも怖かったんだし。
ちょっとした遊びのつもりだった。 次々にクラスメートがこうなっていく。 そういう世界なんだと理解しはじめている。]
(178) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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……どっちかが帰る前に、 教えられりゃ、覚悟決められんだけどな。 ほら、あとから帰るほうは。
[ 残念ながら、礼一郎の頭に、 いなくなった友人の言葉は届いてません。
もうずっと通信状況は不良。 ふつうの人間なんだから、それは叶わないな。
死にたかったとか全然ない。とか、 そいつが言うから、>>143 礼一郎も当たり前に、二人して帰る気でいる。]
(179) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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そうそう。 それで、やっぱり生きるってなるなら、 ……それがさあ、一番大事じゃん。
[ いくらこの世界に少しずつ慣れたって、 帰ったら、の約束をしていたって、 誰かが死のうとしてるのは変わらないから、 結局なんかちょっとしんみりするよな。
礼一郎の声はまた少し沈むし、 何が最善かわからないことばかりで、 スッキリしていません。見ての通り。]
(180) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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……メール、 信じて欲しかった、だっけ。
そんなの、あんなんさあ、 逆にどう疑えってんだよ。
楽しかったじゃん、文化祭。 なんで信じる信じないの話になんの? ……信じるに決まってんのにな。
(181) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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[ そうだろって、礼一郎は思う。 礼一郎の感覚でモノを言うだけ。
遺書の文面を思い出して、 そこからわかることがあまりになくて、 なんだかほんとにやるせないよな。
文化祭、楽しかったね。そうだね。 いい思い出になったよね。もちろん。
……で? だから? なんだってんだよ。]
(182) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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ほんと、そいつ、バカじゃねーの。 もっとさあ、何が辛かったとか、 恨み言とか、ちゃんと、書いとけよ。
許すも許さねえも、 わかんねえよ、あれじゃ……、
[ 思い出しているうちに悲しくなって、 ゆっくり息をしながら、 マネキンをおさえる手に力を込めた。
あんまり良い子の口の利き方じゃなかったな。 葉野からハンカチを受け取って、>>176
はやく止まれって、 祈るような気持ちで傷口をおさえた。]
(183) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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[ ……布を人形全体にかぶせる。
お疲れ、と声がして、>>177 この状況で聞くのが少し不思議だった。]
……ああ、お疲れ。
俺、いったん教室戻るわ。 この……愛宮のことも伝えなきゃだし。
おにぎり、あとでもらうわ。 サンキューな。
[ とっさに同じ言葉を返して、 報連相がちゃんとできるふたりだった。 それでは。というふうに別れ際、 あっ、と礼一郎は慌てて付け足した。]
(184) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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……バカとか言ったの、内緒な。
[ 今死のうかと思い詰めている人間に、 バカだなんだとかそんな、言えないよな。
気にしすぎ? 礼一郎は小心者でナイーブだ。 誰かが書き残したものにケチつけるなんて、 人としてロクなもんじゃないだろ、って。
いつか、元いた世界で、 人形になる痛みや恐怖を共有するはずの友人に、 頼む。ってふうに両手を合わせて、立ち去った。*]
(185) 2020/06/20(Sat) 20時頃
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[ 書き換えられた黒板のメッセージを見てる。]
(197) 2020/06/20(Sat) 20時半頃
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──現在/3年8組──
[ 増えたもの、いなくなった人間。 ……が、書き連ねられてた場所に、 いくつかメッセージが加えられている。
七星、喜多仲、早未。と来て、 綿津見の名が書かれているのを、>>172
いなくなった人間の名前だ。 と、礼一郎の脳はすんなりと認識して、 どうやらそれは彼らに宛てられた……、
帰ったあと、についてのメッセージ?]
(198) 2020/06/20(Sat) 20時半頃
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[ 連絡事項としての愛宮の不在。 礼一郎が書こうと思ってたのはそれで、 黒板を前に、チョークも取らず戸惑った。
女子の字が並んでるそこに、 ……書く? 書いていいんだろか。何を?
少し悩んでいたけれど、 でも、考えてみたらさ、このほうがいいよな。 誰かがいなくなりました。よりよっぽど。
……白いチョークを手に取る。]
(199) 2020/06/20(Sat) 20時半頃
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愛宮、食事のお礼に今度なにか奢らせて
[ ……誰か、葉野あたり、 何か書き足してくれてもいいよ。
思ったよりも照れ臭い。 礼一郎はチョークの粉を払いながら思う。
それから、えーっと、 掃除のほうは、あとはこっちでやっておくので。 心配しないでください。ちゃんとやります。
約束どおり、礼一郎は雑巾とバケツを手に、 再び1階まで、階段を下りていく。*]
(200) 2020/06/20(Sat) 20時半頃
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──現在/1階廊下──
終わんねえだろ、これ。
[ ここまで愛宮がやってくれたんだろうな。 ……ってとこまでやってきて、 礼一郎は先は長いなあって思う。
掃除に詳しいわけでもないし、 せいぜい足跡とインクの片づけのつもりで、 箒も塵取りも薬品もなく、雑巾を握っている。
ま、でも、やるって言ったからには、 ちゃんとやりますからねって、 礼一郎は廊下にしゃがみこんでいる。
つーか、また足跡増えてない? 誰だよまったく。>>3:851]
(231) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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[ ごしごしと床をこすっていた。 無心にちゃんとお掃除してるんだけど、 やっぱり、しあわせは見えないし、 許される。という感覚は芽生えない。けど、]
(232) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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[ 正しいことをしている気にはなれる。]
(233) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……胸を張って生きていたかったんだよね。
(234) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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お掃除の実況ってのもなんだし、 少し、礼一郎の話でもしようか。 っていうか、します。させてね。
(235) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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あるとき礼一郎は気づいた。 虐待ってやつかな、これ。って。 もう結構前の話だ。
(236) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……気づいたから、 あまりひどいことをしないようにしよう。 これは人ではない。というのは、 家の外では通じないルールだった。
今さら人間になんて見えない。 気持ちが悪い生き物だけど、 これ以上、恥を重ねるのはやめよう。
(237) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……でもさ、 礼一郎がそう決めてから、 それは、おなかすいたとか、 しまいには万引きしちゃったとか、 礼一郎にばっかり言ってくる。
(238) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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たぶん、助けなんて、 とっくに求められてた。
(239) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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それが憎かった。
(240) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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ふつうに、ちゃんと、真面目に、 正しいことをして生きてきたはずなのに、 気づけば許しを請う側に落ちていたのが、 礼一郎にはどうしても許せる気がしない。
(241) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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何を? ……決まってんじゃん。 妹が生まれて、今も生きてること。
(242) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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それさえいなけりゃ、 礼一郎の人生は完璧だった。
(243) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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今さら死なれたって処理に困るけど、 生まれてこなきゃよかったのに。 ──って、礼一郎はよく考えた。 あるいは不審者にでもさらわれて、 二度と見つからなければいいのに。
(244) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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家に帰るたび、そういうことを考えてる。 正しくない思考であることはわかってる。
(245) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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家に帰らなくていいから、 礼一郎はこの場所にいると、 少しだけちゃんとした人間になれた気がする。
(246) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……だからさ、
(247) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……帰れなくても、 別によかったんだけどな。
[ 赤い足跡をまたひとつ消したとこだった。 向こうのほうに、誰かがぽたぽた垂らした、 血痕も残っているはずだから、急ごうか。
帰れなくてもよかったんだけど、 ……友達との約束は守りたいからさ。
生きていかなきゃいかないし、 たぶん、そうじゃなくても、 ここにずっとはいられない。 ……って、薄々気づいている。]
(248) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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[ 立ち上がって、大きく伸びをする。 あのさあ、愛宮、これマジできりないよ。 やれるとこまでやるけど……腹減ったな。
家庭科室。おにぎりがある。だっけ。 じゃ、家庭科室前まで片づけようか。*]
(249) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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[ 彩り豊かなおにぎりに、 礼一郎はわあっと感嘆の声を漏らした。 おにぎりなんて、海苔をぺたり。 食べていけば梅か鮭、みたいな、 ベーシックなのしか馴染みがなくて。
うん、でも、あれ? あのさ……、]
(282) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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──現在/家庭科室──
……ど、 どういう計算?
[ 食事は残しちゃいけません。 ──って、習わなかったか?
なあ葉野、これ、 何人が何個ずつ食べる計算なんだ?
もちろん、礼一郎の頭には、 そんな計算ありませんって想定はない。]
(283) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ すでにいくつか食べられた様子はあるが、 葉野と福住は女子だし、つか葉野も食べるのか? レイとソーマ……そんな大食漢だったかね。
……細かい計算なんてよそう。 礼一郎はとりあえずって、 ベーシックっぽいのふたつと、 変わり種っぽいのからツナカレーを手に取る。
ついふつうっぽいの選んじゃうのは、 礼一郎の性格なので仕方がない。]
(284) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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……いただきます。
[ 例によってひとり呟いて、 かぶりついてみたら、 中身はおかかとツナマヨだった。 ……ツナがかぶっちゃったな。]
(285) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ ゆっくりとそれを咀嚼していたとき、 礼一郎はふと黒板に残されていた、 短い返事に気づいた。>>3:326
お礼、こっちが言う側だと思うんだけどな。 ……やっぱり、帰ったら何か奢りますね。
……帰ったらって、何?
礼一郎はやっぱり、 すっきりしない顔をしているんだろう。
ふと、さっきの会話を思い出して──、]
(286) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ 委員長なら全部書いちゃう? ──って聞かれて、>>256 礼一郎は一瞬答えに詰まった。
「 ……遺書を宛てる相手に、 関係あるなら、書くんじゃねえかな 」
考えた末にそう答えたんだけれど、
……そうだね、言っても仕方ないことも、 言うのが恥ずかしいこともあるだろう。
葉野の言うのはたぶん正論だった。 だから、それ以上は何も言えなくて──、]
(287) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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──つっても、 許さなくてもいいって、 なんの話だよ……
[ ごちそうさまでした。
ちゃんと食事を終えてから、 スマートフォンを取り出した。
電波状況はいまだ圏外。 それでも確かに届いたメール。 正解を探すように、しばらく眺めていた。**]
(288) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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──現在/家庭科室──
……ソーマじゃん。 んー? これ?
[ 声をかけられたようやく、 新たな入室者に気が付いた。>>365 そこそこ集中していたらしい。
何をしているのか。 という問いに答える前に、 連城がおにぎりに着目したので、>>366
すかさず、礼一郎も口をはさむ。]
(377) 2020/06/21(Sun) 09時半頃
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おー、食え食え、 たんと食え。うまいから。 俺もおかわり検討中。 黄色っぽい……カレーのうまかった。
[ ……もうちょっと食べようかな。
礼一郎もひょいと立ち上がり、 もういくつかおにぎりを取って席に戻る。
……今度は、ふつうっぽくないやつ。 来いよって隣の席をぽんとたたいて、 「 いただきます 」……いや、さっき、 ごちそうさまも言っちゃったから、仕切り直し。]
(378) 2020/06/21(Sun) 09時半頃
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[ おにぎりを食べようとして、 机の上の置きっぱなしのスマホが目に入る。 ……何してんの? だっけ、えーっと。]
……遺書見てたんだよね。 結局、何が言いたいんだろうって。
こうなってる理由とか、意味? 読み解けばわかるんじゃないかなって……
それもう、全然わかんねえんだけどな。
[ 読解問題ならちゃんと本文を読み解けば、 隠された正解が見つかるはずなんだけどな。
手詰まりです、というふうに、 礼一郎は苦笑いを浮かべて、それで、]
(379) 2020/06/21(Sun) 09時半頃
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ソーマはどう思う? たぶんさ、 俺らの中にいるんだよな、こいつ。
[ おまえか? おまえだろ。みたいな、 詰問とか犯人捜しは趣味じゃないけどさ、
隣のこいつの可能性もあるのかあ。 って礼一郎は思ったりもしたけど、 礼一郎と違ってちょっとスッキリしたよな、 晴れやかな顔をしているようにも思える。
そうならいいんだけどな。 ……って、礼一郎は内心で思う。友人として。*]
(380) 2020/06/21(Sun) 09時半頃
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──現在/家庭科室──
……は? なんて?
[ コメのボウレイ。聞き違えか? そう思って聞き返したら、 どうやら辰美の受け売りらしい。>>414]
あー、もったいねえしな。 なんか、たまに、 あいつのボキャブラリーが謎だわ……
ま、そういうことだからさ、 たんと食おう。豪快にいこうぜ。
[ ぶつくさ言いながら、 二人並んで平和におにぎりを頬張る。 会話の内容は、あまり平和じゃない。]
(421) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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……やっぱそうだよなあ。 信じないわけ、ないのにな。
[ 連城があたりまえに、 あれは誰にとっても良い思い出だろうと、 肯定してくれることに救われる。
それから、そう言うってことは、 連城でもないのかなあって礼一郎は思う。]
(422) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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[ 連城が友人たちの名前を挙げて、 可能性をひとつずつ消していくのを、 礼一郎は良い子に黙って聞いていた。
集まってゲーム、の話の下りで、 「 そんな話、確かにしたわー 」って、 遠く思える朝に言及したりしながら、
最後に、連城が自分でもないと言うので、 礼一郎はなんだかそれがうれしい。]
(423) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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……そっか。 スッキリした顔してんなあって、 ちょっとだけ思ってた。マジで。へへ。
なんかさあ…… みんな悩んでて、みたいなの、 キツイなあって思ってたから、 ……なんかちょっとうれしいわ。
よかったな、ソーマ。お疲れ。
(424) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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[ 何目線? って言われたら、まあ、 友達目線じゃないかな。
しゃらんらーってくるくるしながら帰るとこ、 ちょっといいなって思っちゃうけど、 礼一郎はよかったねって微笑んでいる。 お疲れってこういうときに言うか知らないけど。
そんな折に自分に話題が向けられたから、 礼一郎はそのまま、穏やかなトーンで答える。]
(425) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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……さあ? レイが言うには、この世界の主にしては、 俺はナイーブすぎるからナシらしい。
は? って感じだけど、 そう言われるとさ、 なんか、そうなのかなって。 わりと信じちゃってるんだよな。
あと、俺、 色がごちゃごちゃうるせえのも、 あちこちインクで汚れてるのも、 あんまし好きじゃねえからなあ……
[ ないんじゃない? って軽い調子で。]
(426) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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[ それから、連城がしたように、 自分が聞きかじった情報を吐き出す。]
葉野も、死にたいとかなかったって。 言ってたから……はは、 候補者、いなくなってんじゃん。
[ 行き着いた先に、可能性が残りません。 この世界のつくり的にはおかしいけど、]
……ほんとにさ、 やっぱり誰も死んでませんーって、 そういうオチだったらいいのにな。
[ そう思わない? 礼一郎は言って、 また一口、おにぎりをかじった。*]
(427) 2020/06/21(Sun) 18時半頃
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──現在/家庭科室──
[ そうだな。葉野よありがとう。 おにぎりはおいしかったです。 追加で取った青のりのやつも。
だよなーって言われて、>>459 そりゃもちろんって礼一郎はうなずく。 礼一郎の独りよがりじゃなくてよかった。]
(474) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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……なんだよ、 照れてんのか、この。 こっちまで恥ずかしいだろ。 そこはよかったでーすって言っとけよ。
[ 逸らされた視線に、>>462 礼一郎は今さらちょっと恥ずかしくて、 この、って連城を軽く小突いた。
うれしくて悪いかって礼一郎は思う。 けど、口に出すんじゃなかった。]
(475) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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そりゃ地獄だわ。 やだなー平和がいいよ、平和が。
[ 冗談っぽく礼一郎は言うけど、 礼一郎の周りだって平和じゃないしな。
わりと本気でそう願ってた。 礼一郎のとこは無理だけどさ、 みんながみんな、そうじゃなくてもいいじゃん。
だから、もしそうだとしたら、 少しでも心が軽く……ってのには同意だ。>>464]
(476) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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言えてる。し、 俺もさ、ここに来て、 よかったって思えることもあったよ。
……もしかしたら、この世界の主もさあ、 そのために俺らのこと呼んでくれたのかなあ。
[ 礼一郎はまた願望を吐く。 どこまでも、この世界の主にやさしくあれって、 良い子であれって無意識に求めるみたいに。
でもさ、本当にみんなのこと、 根はいいやつだって思ってんだから仕方ないだろ。
仏頂面でも超絶自信家でも嘘つきでも、 礼一郎の友だちに悪いやつなんているはずない。]
(477) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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……おまえまで笑ってんじゃねえ。 つーか、俺そんなにナイーブじゃねえし。 マジでナイーブだったら委員長やらねえわ。
[ 礼一郎の自覚としてはそんな感じです。
思い切り声をあげて笑われたもんだから、>>469 面白くなさそうな顔しておにぎりに逃げる。
どうすりゃいいかなーって、 連城が礼一郎と似た考えを話すから、>>471 礼一郎もそうだなーってうんうん唸る。]
(478) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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マジでそれな。 ここの正体なんかわかんないまま、 みんなで現実に戻ってさ、 アレなんだったんだろうなーって、 次の日、学校で話せたらいいのに。
……でもたぶん違うんだよな。 誰かが……誰だってやだよ。 泣いて土下座したら絆されてくんねえかな。
[ 土下座、礼一郎は今まで見る専だったけどね。 まあ、冗談でもそんなこと言わないけどさ。
現実的とは思えない展望を吐き出して、 礼一郎ははあってため息を吐く。]
(479) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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……なんで誰かわかんねえんだろ。 わかったらさ、ちゃんと、 生きて帰ろうって言えるのに。
[ ……考えすぎると食欲が失せるな。
良くないって思いながら、 自分の知っている情報を当然として、 相手も知ってると信じ込んでいた。
何気なく向けられた質問に、>>473 一瞬、「 えっ 」と動揺してしまう。]
(480) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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……悪い、 勝手に知ってると思い込んでた。
ふたりとも、帰ったんじゃねえかな。 愛宮は下の家庭科室で見たよ。 綿津見は、黒板で名前見ただけだから、 場所とかは俺もわかんないけど……
[ 帰れたんだよなって、 尋ねるというふうでもなく礼一郎も呟く。
見に行くなら、と場所も教えようとして、 自分の知っているだけのことは伝えた。*]
(481) 2020/06/21(Sun) 20時半頃
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──現在/家庭科室──
それでいいそれでいい。 なんてな、わはは。 そーそー、大事な友達……、 友だちだろー仲良くやろうぜ!
[ バカみたいに、お気楽みたいに、 礼一郎は笑いながら肩でも組んでやろって、 小突き返されついでに腕を伸ばした。
じゃれてた。 じゃれて騒いでんだから、 こっちの顔が赤いのには気づかなくていいです。 日焼けしてるからわかりづらいしね。]
(520) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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……みんなそうだよ、たぶん。
まあ、でも、そうだよな。 死にたいって思い詰めてんのに、 そりゃあねえか。うん。
悪意なんかなけりゃいいし、 なんなら悪意だったって、 こうやって、会えたんだから、 それだけでもいい、よな。
[ 悪意はない。きっとそのはず。 連城もそこは同意見でよかった。
でも、やさしいのはどっちなんだろうね。 おまえは気遣いのできるやつだなあって、 礼一郎は思うけど、言わない。 恥ずかしいの、もう充分だったし。]
(521) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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は? うるせえ。 レイ以外に言われたことねえし。 ……いいだろ、どっちでも。
[ なんだかんだその指摘を受けて、 自分じゃないのかなって思っているので、 言い返すのはそのくらいにしておこう。
土下座されたから生きます。>>513 確かにそれもないなあって礼一郎は思う。でも、]
(522) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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確かに。 気持ち押し付けんのはよくないけどさ、 伝えるのは、伝えるべきだよな。
……俺は、俺なら、 友だちだと思ってるやつに、 生きてほしいって言われたらさ、 邪だけど、たぶんちょっとうれしいよ。
[ たとえばこの世界の主と話す機会があるとして、 一体何ができるんだろうなって考える。
考えてもそれ以上の答えが出ないから、 礼一郎も隣でおにぎりを食べてた。]
(523) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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……どんどんいなくなって、 最後に世界の主がひとり残される。
──ってことにだけは、 ならないといいよな。とにかく。
[ このままチャイムが鳴るたび誰かが消えて、 順番に消えて、最後はひとりぼっち。
考えるだけで気分が沈みそうで、 礼一郎は想像を追い払うように、 弱気な発言をする友人を見た。>>515]
(524) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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……やー、ソーマなら大丈夫だろ。 ちゃんと相手のこと考えてさ、 押し付けとかじゃなくて、 話せるだろ、おまえ、やさしいし……
[ 言いながら、言っている途中で、 また恥ずかしいこと言った。って、 礼一郎は気づいて、居たたまれなくなる。]
……ごちそうさま。 俺、そろそろ教室戻るわ。
[ おまえどうすんの、って、 表情を隠すように、立ち上がって廊下を見た。*]
(525) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[ それから、]
(552) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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──夜──
[ また同じように教室に戻る。 寝支度をして、床に寝っ転がって、 礼一郎は、なんか静かだなあって思った。
ひとり欠けただけなのに。 そういえば、サッカーもバスケもしなかった。 言い出しっぺがいないんだからさ。
……ひとり欠けただけ、じゃないな。 だけじゃない。一人ひとりが重いよ。
また朝になったら誰か消えるんだろうか。 やだなって礼一郎は思うけれど、 昨晩よりはすんなりと眠りに落ちる。]
(553) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ また同じ夢を見る。]
(555) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ それは足元にいる。]
(556) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ いつもと同じ。 いつものように謝るそれ。
違ったのは礼一郎のほうだけで、 ゆっくりとその傍らにしゃがみこんで、 じいっとそれのことを見ている。
なあ。って礼一郎が言う。]
(558) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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「 ほんと、なんで生きてんの? 」
(559) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……声、震えてんじゃん。笑える。]
(560) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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気づいたんだけど、 ここにいれば礼一郎は、 ちゃんとした人間でいられるんだ。 家に帰らなくっていい。 それが存在しない世界。 全部忘れちゃえばいい。
(561) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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でもさ、残念なことに、 礼一郎は平凡な人間だから、 やっぱりこの異様な空間では、 正しく呼吸ができないみたい。
(563) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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それに、逃げんじゃねえよって話だよね。
(565) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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じゃあ、そろそろ帰る準備をしよっか。
(566) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……やっぱり、目覚めは悪かった。]
(567) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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──朝──
[ 顔を洗いに行こうって、 礼一郎は今朝もそう思った。
廊下に出ると今日も絶賛文化祭。 朝からうるさいなあって礼一郎は思う。
文化祭、楽しかったよ。 お祭り騒ぎも礼一郎は好きだ。
でも、さすがにもう、 楽しいねーなんて言ってらんねえよ。]
(568) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……もっと楽しんだほうがよかった? ほら、この場所をつくった人的には。]
(569) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……廊下を歩いてく。
礼一郎は視力が良い。 裸眼で生活できる程度には。
だから、見えてたはずなんだけどさ、 床に一匹、よくわかんない虫がいる。 気持ち悪いやつ。飛べないやつ。たぶん。 ……というか、飛ばなかっただけかも。
いや、よく見たら塵か埃だったかも。 あるいは、インクの黒い染み。
礼一郎は別になんでもなく、 それの上を歩いてった。まっすぐ。]
(570) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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「 ぎゃっ 」
(571) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 小さい声がした気がして、 礼一郎はなんなんだよって振り返る。 聞き慣れた声のような気がしたんだよね。 ……でもこれ、なんだっけ。
振り返ったら、騒々しい廊下が広がってる。 ……あ。そういえばここ、家じゃねえわ。
それと、もうひとつ。]
(572) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 血だまりが広がっている。]
(573) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 礼一郎が通った場所に、ぽつんと。
そこから、礼一郎の歩幅で、 赤い足跡が点々と廊下に残されている。]
(574) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ それだけ。それだけなんだけどさ、]
(575) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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──── っ、
[ 礼一郎は怖かった。
何を思い出すんでも、何がよぎるんでもなく、 単純に小心者だからさ、礼一郎って。
なにもなかったはずのとこで声がして、 なにもなかったはずのとこに血の水たまり。
それがね、めちゃくちゃ怖かった。 たぶん、いなくなった奴らみんな、 すげえ怖かっただろうなあ。って思う。
思わず、逃げるように駆けだしながら、 礼一郎はなんでなんでなんでって考えて、]
(576) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……あ。なんか踏んだっけ。]
(577) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ それは紛れもなく、礼一郎の恥だった。]
(578) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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恥っつーか、 罪だよ、礼一郎。 生易しい言葉でごまかしてんじゃねーよ。
(579) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ そのとき、どういうわけか、 自分の番なんだなって礼一郎は理解する。 そういえば、もうすぐ8時50分だ。]
(580) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ …………もう怖くはなかった。]
(581) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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つまりそういうことだよ。 礼一郎にはそれが、 その程度のものにしか見えない。
(582) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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そこまでいっても恥ずかしいばっかりで、 罪悪感なんてこれっぽっちも覚えないんだ。 君たちにはあんなに素直にごめんって言えるのにね。
(583) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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それにさ、 もしもこの世界の幕引きが、 個々人にとっての幕引きが、 そいつの抱えてるものにより、 その形を決めるんなら、 恐ろしいものに追っかけられて、 必死になって逃げ惑うなんて、 礼一郎にはちっとも似合わないよ。
(584) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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だからさ、行こっか。
(585) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ いや、どうすれば終わりなの? あれ、もう一回探して殺せばいいわけ?
……礼一郎はやっぱり簡単にそう思うけど、 ダメだって言われちゃったんだよなあ。 どうしたらいいんだよって礼一郎は思う。]
(586) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 思いながらも、ゆっくりと歩きだす。]
(587) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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だいたいいっつも廊下に転がってんだから、 そういうことじゃないかなあ、たぶんね。
(588) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……ほら、
(589) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……2階の廊下の果てにそれはいる。]
(590) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 2階の廊下の突き当り……だったとこ。
その奥にできた通路を見て、>>16 礼一郎は、見に来てなかったなって思う。
通路の奥、鮮やかな夕陽みたいなオレンジ色。 ここからでもあちこち歪みが見てとれるね。
……結局のところ、 この世界の持ち主のことなんて、 礼一郎の知らないことばっかりなんだろうな。
もっと知りたかったし、 この奥も見に行きたかったけど、できないな。
だって、]
(591) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 礼一郎の足元にそれは転がっている。]
(592) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 人形の形をしていた。制服を着ていた。 辛うじて座っている。みたいな。 それをつま先で軽く蹴飛ばしたら、 簡単にバランスを崩して横倒しになった。
夢の中で見たみたいに。 礼一郎はゆっくりそこにしゃがんだ。 それの傍らにしゃがんだ。 転がっているものを見下ろしていた。
なんだか笑えてきちゃうよな。]
(593) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……ほんとさあ、 なんでずっとこうなんだろうな。 俺、ちゃんとしてたつもりなんだけどな。 真面目にやってたつもりなんだけど。 ……全部台無しじゃん。ふざけんなよ。
(594) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 声は震えていた。 夢で見たのとおんなじように。 ほんと、バカみたいだな。笑える。]
(595) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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あーあ。 全部なかったことになんないかな。 消えてくれりゃいいんだけどな。 それか、また全部ひっくり返って、 うちが正しいことになんねえかなあ。
……思ってる分には平気、つったってさ、 心のどっかでそう思ってる限り、 どう頑張ったって、ちゃんとしたって、 俺は正しくなんかないんだろうな。
(596) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……やってらんねえよ。
(597) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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その通りだよ、礼一郎。
(598) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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でも、それを背負って生きていくのが、 礼一郎の言う責任ってやつじゃないかな。
(599) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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さあ、先に進もう。 自分の道に戻らなきゃ。
(600) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ああ、今日はなんだかうるさいな。 みんなが傍にいてくれないせいだ。 嘘。全部礼一郎が悪いんだけどさ。 みんなといるときは、良かったなって。 ふつうでいられたんじゃないかなって、 ……どうしたって、思っちゃってさあ、]
(601) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 緩慢な動作で礼一郎は手を伸ばして、 それの短い髪を掴む。強引に引き寄せる。]
(602) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ じいっと、礼一郎はそれを見ている。]
(603) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……あー、こうなるんだ。
(604) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 人形の顔に大きく×印が刻まれている。]
(605) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 礼一郎の足元には、黄冬高校の制服を着た、 男子生徒の人形が一体、無造作に転がっている。]
(606) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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それは、紛れもなく礼一郎の恥だった。
(607) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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いつまで経っても正せない、 礼一郎のたったひとつの恥だよ。
(608) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……あのさ、礼一郎。 重ねた罪は消えたりしないよ。 償ったって、過去は変えられない。 礼一郎が礼一郎として生きる限り、 礼一郎はこの世で最低ランクのクズだよ。
(609) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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とっくに気付いてんだろ?
(610) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……うっせーな。
(611) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ あーあ。ほんとうるせえな。誰に言ってんだろ。 でも、見た人が怖がるようなもんでもないから、 まあ、よかったかな。って、礼一郎は思って。]
(612) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……思ってたのとは、ちょっと違ったけどさ。
(613) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ こんなときまで良い子気取りかよ。 って、礼一郎は最後にちょっとだけ笑った。]
(614) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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でもさ、本心なんだから仕方ないよね。 礼一郎は基本的に、真面目で善良な人間だよ。
(615) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……どこか遠くでチャイムが鳴っている。]
(616) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 礼一郎のお節介はひとつも嘘じゃなかったよ。 礼一郎の笑顔も、一から十まで本当だった。 君たちのことが心から好きで、だから心配だ。]
(617) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ……君たちなら信じてくれるかな。 礼一郎だって本当は正しく生きたかった。 清く正しく、己にも他人にも恥じる事のないよう。]
(618) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……というか、 そうやって生きてきたつもりなんだってば。
(619) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……そんな礼一郎から、一言いいかな。 真っ向から質問に答える気がないから、 あくまで一言……聞こえますかね。
(620) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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嘘をつき続けて狼に食われるんなら、 それは単に、相応の罰だよ。
それが嫌なら、 最初から正直に生きるしかない。 ……勝手に0点つけてろよ。
(621) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……それかさ、 村人たちとか欲張んないで、 友だちくらいにしておけば? 少なくとも俺、信じるよ。友だちだし。 ……お説教付きかもしんないけど。
(622) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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ま、俺に言われたかねえよな。
(623) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……あー、人形になった感想? 言う言う、正直に言うって。 約束どおり、帰ったあとでさ。
(624) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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──午前8時50分──
[ 2階の廊下の果て。 ……だったところに、それは転がってる。
廊下の隅っこに転がっている。 無造作にそのあたりに落ちている。 髪の短い男子生徒の人形だ。 ほかの特徴は……少し小柄かな。 本人は平均弱だって言い張るけどね。
それから、 ここに来てすぐ扉を蹴って、 黒く染まったはずの上履きが、 今は赤い血液でどろどろに汚れている。
でもその割に、その人形は無傷だ。 なんの傷もない。血も流していない。]
(625) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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じゃあ、なんの血だったのかって? ……帰って礼一郎にでも聞いてみなよ。
(626) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 傷ひとつない人形。 ただ、その顔に大きく、 真っ赤な×印が刻まれている。
傷なんかじゃない。 ただ、刻まれている。 消えない。 ** ]
(627) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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