246 とある結社の手記:9
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/25(Wed) 01時半頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/25(Wed) 02時頃
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― 翌朝・ロビー ―
[朝になってサイモンに集められたとおもえば、彼に語られたのは、なんだか途方もない話であった。 おとぎ話の存在について、たしかに結社とかいう連中はずっと主張してきてはいたが、ついに明確な人数までも提示しだして、このなかにおとぎ話の存在が存在しているなどと言い張っているのである。
ルパートは頭痛がするのか額をおさえた。 昨日から「気が済んでくれれば……」と願い続けていたのは、こんな風に彼らが彼らの思想で凝り固まってしまわないよう願ってのことだ。]
はぁ…… 無茶苦茶いってるのがわかってるのかねえ。
(19) 2018/07/25(Wed) 02時頃
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[昨夜判明したのは、ワンダだけが家族そろってこられないわけではない、ということ。だって最後の一人はマリオの姉ではなく、ワンダだったのだ。 手伝いを頼んではうちにきている小さな小さなマリオは、姉と一緒に集められたわけではなかった。彼もまた、たった一人の家族と離れ離れにされてしまっているのであった。 ――今、傍らで娘のベッキーが袖を握っている。だからこそ、余計にその事実が不憫に思えるのだ。]
マリオ一人くらい、今から兄弟と同じグループに 移してやってもいいんじゃないのか。 子供なんだぞ。こんなに不安がってるじゃないか。
[しかし、この進言も相槌ひとつで一蹴された。 話し合いの後、すぐにマリオはコルクボードにメモを貼っているようだった。]
(20) 2018/07/25(Wed) 02時頃
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[ここは、人狼の腹である。]
(*10) 2018/07/25(Wed) 02時頃
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[旅人や行商人を……襲う?
襲うというのには、少し語弊があった。 誘い込み、会話によって次の旅先も知り、仲間に示唆して行き先をわかったうえで肉にする。
そうして得た肉を、ルパートは同胞である人狼らに、売っていた。 それは時に金で、時に行動で支払われる。 スージーに「性分かねえ」とルパートは言った。 ルパートは宿屋の主人をするように、誰かの世話をしてやるのが決して嫌いではない性分だったのだ。(>>0:263)) こと、人狼という化生の世界に於いても。
彼にとって人狼とは、いまや長年続けた生業であった。]
(*11) 2018/07/25(Wed) 02時半頃
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[だから、この宿屋こそ、彼にとっての胃袋であった。]
(*12) 2018/07/25(Wed) 02時半頃
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[長年その暮らしを続けてきた彼だからこそ、 年若い彼女らへ]
ってことは、やっちゃったのは、 おまえたちじゃあないってことなのかい?
(*13) 2018/07/25(Wed) 02時半頃
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[ルパートにとっての"娘"ベッキーと並びたちながら、唇も動かさずに人狼のみに聞こえる囁き声でいう。]
あれはいけないよなあ。 村のやつばかりでなく、 結社員にまで手をつけたみたいじゃあないか。 あーあ、こんなことになっちまって。
[嘆きというにはどこか淡々として。]
人数まで正解に分かられてるってことは、 あの陰気なボウズはホンモノ中のホンモノなんだろう。
まあ、今夜は彼を片づける他ないだろうね。
[説明を聞き、サイモンの背を見送って、ルパートはベッキーを心配そうに見遣った。]
(*16) 2018/07/25(Wed) 03時頃
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[ルパートという人を食ういきものは、村長アルフレッドの友人として、この村にある古い宿屋として、ローザス夫妻の昔馴染みとして、人間の夫として、ベッキーの父親として、かつての流浪の民の宿として――そんな風に生きてきた。ずいぶん長い間そうしてきた。
だから、この出来事は彼にとっても感慨深いことだった。]
ホンモノなうえにそのホンモノが 「もう一人いる」ってんだから、いるのかもね?
………。
[ユージンが占い師にはすぐに名乗り出て欲しそうにいう。 占いで、人狼を占えば、成否がわかるなんていう途方もない話、あの若者は可能性と感じるほども信じたのだという。]
(*18) 2018/07/25(Wed) 03時半頃
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こんなばかげた話、 信じようってやつもいるってことか。
[物珍しそうにユージンを眺める。]
だれが「ソレ」だ? だれが……これで誰か名乗り出たなら、 ……、……。
……。 …………。
おい、誰かあの占い師ってやつ、 できないもんかね?
[と、少し可笑しそうに訊いたのだった。**]
(*19) 2018/07/25(Wed) 03時半頃
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― 朝・ロビー ―
[娘は不安でべそをかきはじめているようだ。 友人に元気づけられている彼女の肩を、ルパートはぽんぽんと叩く。]
ママがついてるさ。 [妻ドロシーが死んだのも、三年も前のこと。]
ん? おい、おいおいおい! さらっと壊すとかいってるが。 こいつはなあ。カミさんの形見みたいなもんでなあ。 いやまあ、でもまあ。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……
はぁ〜なんでこんなコトになっちまったかなあ、 アルフレッドぉ……。 **
(32) 2018/07/25(Wed) 04時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/25(Wed) 04時頃
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死、んだらそりゃあ……そうだがよ。
[昨夜ワンダがきたときも、最後の晩餐なんて言っていたっけ。(>>33)]
外で見張るみたいなこと説明されたが トンカンやって見つからず どうにか抜け出せるモンなのかねえ……?
[見るも無残な窓をみる。 ルパートとしてはこの宿を終の棲家として一生添い遂げるような気持ちでいたためか、溜息が止まりそうもなかった。]
たしかに話がまったく通じないなら ここでじっとしてるほうが怖いわな。
はあ。壊すとなっても止めないが、……はあ……。 わかってる。気にしないでくれ。 このウチが気に入ってるんだよ。これでも。
(45) 2018/07/25(Wed) 10時半頃
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[壁を壊す。 そう考えた次に想像するのは直すことなのだ。 捨てて出ていくことではなくて。
もしもうまく逃げ切ったとして、ほとぼりが冷めたころ戻ってくることを想像する。 すると今度は、でたらめ集団に嫌疑をかけられたまま逃げ出して、ここに戻ってきても大丈夫なのかを想像することになる。
この宿が人生だったから。
しかし同時にルパートには家族がいて、彼女の身の安全を助けてやらなければならない――じゃあ、*どうすればいいのだろう。*]
(46) 2018/07/25(Wed) 11時頃
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[ロイエが刺々しく否定する。(>>*22)]
悪いね、小さいころから見知ってると、 どうにも子供扱いしちまって。 いやだねえ、年よりってのは。
第一あんたはろくに食べないもんな。
[ルパートの店から肉を買うことがないばかりか、ロイエが人を食う話をとんと聞かない。]
そうだねぇ…… ただまあ、仮にこのまま全員で逃げ出せるってんなら、 話は変わるんだろう。
[外の物音に耳をそばだて、期待はできねえがと微かにわらった。]
そうなりゃあ、あの陰気なボウズも そっとしておくことになるのかもな。
(*27) 2018/07/25(Wed) 12時頃
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[サイモンに対する年若い二人の話をきいていうのは、恨みや怒りでもなく]
才能があるんだろうねえ。
数まで言い当てられるんだ。 次にどんな炙り出し方をされるか分かったもんじゃない。
次は翌朝って言ったか。 機会を待って済ませちまわないとな。
(*28) 2018/07/25(Wed) 12時頃
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狼煙に覚悟か。うん、うん。 まあ、必要になったことは、 一つずつやっていかなけりゃ。
[仕事をするだけ。そんな口ぶりだった。]
(*36) 2018/07/25(Wed) 21時半頃
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ははははは。
[隠し通路や隠しトンネルとか隠し部屋とかは、]
ないよ。
食糧庫のほうの 地下の出入り口も塞がれちまってね。
気づかずにいて貰えれば そっちから行こうと言えたんだが。
[あればとうに提案していたのかもしれない。]
(*38) 2018/07/25(Wed) 21時半頃
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そりゃあ、いちいち占われたら、 いずれは見つかっちまうだろうな。
ピスティオ、おまえだけ。 疑われようと占われようと、 なんともないってわけだ。
[彼のひそやかな優越感を知ってか知らずか、僅かに笑いの気配を伴って声をかける。(>>*34)]
(*39) 2018/07/25(Wed) 22時頃
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[宿の一室に取り残されていた子供。それがピスティオである。
彼の両親を肉の塊に変え、ちょうどよい大きさに切り分けて、声なき声で囁きあってはそれを分けあう。 あの子は両親が戻らないことを知っていた。
奇妙な子供だった。 人狼ではない、人間なのに、狼の声を聞く子供。 全ての作業を終えて宿に戻り、「置いていかれちまったのかい」と訊いたのが、どちらの声でだったか。もうすっかり忘れてしまった。]
(*40) 2018/07/25(Wed) 22時頃
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逃げないってことになったら、 誰か三人、人狼としてでっちあげなけりゃな。
ピスティオ、手伝ってくれるかい?
[怒るでもなく、喜ぶでもなく、人に寄り添って生きた人食い宿屋の主人は、いつもの調子で穏やかに訊いた。]
(*42) 2018/07/25(Wed) 22時頃
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……責任って。 …………。
[言葉の責任。(>>50)(>>51) ルパートは「気が済んでくれたら」と昨日からそう繰り返してきた。
閉じ込めて気の済むように調べてみたところで何もなく、何も見つからないから解散となるような。 何事もないことに由来した気の済み方をして欲しくての言葉だった。 調べても調べても何もなくて、気が済んでくれたなら……
「いない」を前提にした考えは、結社員が「いる」と言ってしまっている時点で成立しなくなっていた。 結社員の言葉が真実だと思わなくても、だ。 たとえ妄想由来の世迷言であっても妄想を現実と思い込んでいるのなら、こちらが「いない」を前提にしてみたって、彼らのなかでは「三人いる」が覆らないのかもしれないのだから。
そうなれば「この中から誰か三人が連れていかれる」。 連れていかれてどうなるのかを知りはしない。]
(111) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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[イヴォンやパティは、逃げてはならないと言っている。 イヴォンについては敵討ちとまで主張して。(>>72) 眉根が寄った。]
ヨアヒムの仇…… イヴォンさん、本気でいってるんだな?
[自然、昔馴染みとして彼女を名前で呼んでいた。 友人のヨアヒムは、昨年死んだ。 葬儀には出たが、死んだ彼の顔を見ることは叶わなかった。 事情は詳しくきいていない。イヴォンの心労を思うに深くは聞けなかったのが正しい。]
(112) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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[無論、聞かずとも、誰が殺したのかを知っていた。]
(*43) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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[そもそも結社員が居るからやってきたという訳知りらしいモンドは、今更逃げられないと踏んでいるのか逃げることに賛同していない。]
(113) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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………。
[扉のほうを見た。]
占い師は外に出られる、って話も。 あいつらの手伝いに外に出ていくのがそもそも、 大丈夫なのかわからねえけどなあ……。
[ピスティオの案に、苦笑いになる。]
はは。それで信じて外に出してくれそうなら ウチの壁が無事で済むな。
占い師だけじゃないしな、 はっきり居るようなこと言ってたのは。 人狼もだ。……。
連中がもう人狼がいるってこと信じ込んじまってるなら 占い師を全員で名乗ってみたって……
(114) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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[困っているうち、フーバー家の娘リンダの告白があった。(>>79)]
……二人とも、もう見つかって、死んでたってのか? ………… 教えてくれりゃあ、こんなことしないでも、 逃げるなり村から離れるなり、
……なにか、出来たんじゃないのか?
[微かに言葉に怒気がにじむ。 娘のベッキー。彼女に宿の世話をともにするよう話したのも自分。アルフレッドの提案を受け入れたのも。こんな異様な場所からは離れておけと言えなかったのも。**]
(115) 2018/07/25(Wed) 22時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/25(Wed) 23時頃
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止してくれ。 ジジイなことは認めるが 策略なんて大げさな話じゃあない。 連中の言いたいことと、 おれたちの言い分の間をとりたいだけさ。
[ロイエに首を振り、ピスティオに頷く。]
手伝ってくれるか? ありがとうピスティオ。助かるよ。 ああ、今日からおまえが占い師。 よろしく頼んだぜ。
そうなりゃあ、 おまえを優先的に外に出してやれるかもしれない。 おれたちにとっても願ってもないことだ。
(*55) 2018/07/26(Thu) 01時頃
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ロイエが腕によりをかけて育ててきた娘さんだしな。 言いたいことはわかる。 なにせ、いいにおいがしているからな。 なるほど、高級な肉ってのは違うもんなんだねえ。
[どこか冗談めかしていう。]
……じゃあ、リンダお嬢様に おれたちが手を出さないかわりに、 ロイエはおれたちのお願いごとを 守ってくれるってのかい?
[そうじゃなければ、そのお願いごとを聞く理由はどこにあるのだろう。]
(*56) 2018/07/26(Thu) 01時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/26(Thu) 04時半頃
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― ロビー ―
……お嬢様にどうにか出来たかっていやぁ、 難しかったのかもしれませんが……
……ただね……
[ワイングラスを手にしたフーバーの娘。弱弱しく胸を押さえた姿に、溜息をつく。 「でも」と彼女は事情を語りはじめた。(>>119) すると明らかに様子が変わって、ぼんやりと呟くような声色になった。(>>120)]
……
[腕が乱暴に引きちぎられて、赤くて、体のなかはからっぽ。 ルパートは言葉通りの恐ろしい光景を頭に浮かべようとして表情を強張らせた。 つまりきっと彼女は死体を見てしまったと言っている。 それが恐ろしくて、父親にも口止めされていて、誰にも言えなかった。 ――気の毒に。そうは思えど心境は複雑だ。]
(161) 2018/07/26(Thu) 18時頃
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……そんな目……って? あッ!ちょっと、大丈夫か……!?
[リンダは誰を見るでもなく何かを呟いて、何もない宙を見ながらふらりとロイエに寄りかかり、涙を流しながら気を失ってしまった。 慌てて一歩前に出るが、リンダはロイエがしっかりと支えており、名前を大声で呼んでいた。リンダは目を瞑ったまま。 ロイエはリンダを抱え上げて、個室へと運んでいった。]
…… ちょっと、飲みすぎなんじゃあねえのか。
……。
(162) 2018/07/26(Thu) 18時頃
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[ルパートは肩をおとして俯いていたが、モンドに声を掛けられて顔をあげた。きっと余裕のない顔をしてしまっていたことだろう。(>>132)]
……わかった。
[結局、今や逃げるという話は難しいということになりつつある。 昨日マリオが抜け出してしまったことで、見張りは昨日の三倍。(>>107)(>>116) 少なくとも今頑張って壁を壊して外へ出てみたところで、すぐに止められてしまっては意味がない。 パティの言い分も、よくわかる。(>>68) マリオ、ラルフ、ワンダは家族が別のグループに居るのである。
今どうにも出来ないのなら、とりあえず落ち着くところから。それについては同感だ。
すぐにモンドからリンダを運ぶのでエールは後でと声がかかったが(>>133)――イヴォンがそれを飲むらしい。(>>142)
ルパートはすぐにキッチンへと向かった。]
(163) 2018/07/26(Thu) 18時頃
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― キッチン→カウンター ―
[エールを持ってロビーへ戻り、見つけ易い衣服を着ているはずのイヴォンの姿を探す。彼女はカウンターに陣取っていた。テーブルには、妻ドロシーの手布。]
……あぁ、すぐに出せるのが、 これだったもんだから…… うん。懐かしいな。
[手布を受け取り、指でその表面を撫でる。 外の悪路での馬車の転倒。妻は下敷き。すっかり制御不能になってしまった馬に踏まれて――。 ドロシーのことを思い起こし、首を振る。]
ほんとうに大馬鹿だ。 カミさんに顔向けできねえ。
[大馬鹿。それはきっと、ベッキーを危険にあわせている故の一言だ。ルパートにはそう聞こえた。片手で顔を覆い、後悔を呟いて俯いた。]
(164) 2018/07/26(Thu) 18時頃
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[夫人は一気にエールを飲み干す。大きなため息に顔を上げると、彼女はぷりぷり憤っていた。 話題や気分を変えようとしてくれていることに、流石に気づかないではなかった。]
二十年も前なんだぜ? そう責めてやるな。
[だから息を吐くようにして、笑い話にどうにかわらってみせる。あまり上手ではないだろうが、気遣いに応えたかった。]
昔とはずいぶん暮らしぶりも変わったろうしな。 照れずに久しぶりと声をかけてやりゃあいいのに。**
(165) 2018/07/26(Thu) 18時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/26(Thu) 18時頃
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[ロイエは少しの間の後、冷たい口調で同意をした。(>>*57)対してルパートは声音だけは穏やかに語り出すけれど――]
なに、身構えなくていい。 出来ないことを吹っ掛ける気はないからね。
んー……そうだな。 少し考える時間を貰おうか。
なに、どうせ今夜は結社のボウズを食って 時間切れが関の山。 リンダお嬢様に手をつける時間はないさ。
リンダお嬢様は…… あんたの育て方の賜物なんだろうなあ。 立派だよ。感心してるんだ、おれは。
[こんな時だから叶わないが――今ここに居るのが人食い達だけで、顔をあわせていたならば。ルパートはきっとにっこり笑っていたんだろう。]
(*70) 2018/07/26(Thu) 19時頃
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[さて、これは少し前の話]
どうしてって言われたら…… 人間と常に一緒にいるもんだからなあ。 避難口がせいぜいだ。悪いな。 [ルパートの妻ドロシーは人間であった。 娘ベッキーもそう。
ベッキーとルパートは血が繋がっていない。 つまり実の娘ではないのである。 ドロシーの連れ子がベッキーだ。 それをベッキーは知らない。
それだけでなく、旅人などまで抱え込み、ルパートは常にヒトと生きている。 だから、肉を売る副業をやったうえに、コソコソ隠し通路なんて掘ってる暇はない。見つかっちゃうよ。なんて、真意かどうかよくわからぬ冗談めかした言い方をした。]
(*72) 2018/07/26(Thu) 19時半頃
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[妻の事故……ルパートは妻の死後にも"十分に二人きりの時間をもっていた。" (>>164) ルパートは人間の肉を他人に売っている。
さて、あの棺は重かったっけ、軽かったっけ。]
(*74) 2018/07/26(Thu) 19時半頃
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おまえは欲がないねえ。
[グルメとは程遠いと自称するスージーには可笑しそうにわらっていた。(>>*64)]
(*75) 2018/07/26(Thu) 20時頃
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ははははは。色んな価値観があるが おまえのその考えを、おれは尊くおもう。
大事にしてほしいもんだね。
[その実、ルパートとて"食べたい"と強い欲求を抱く相手など居はしない。味覚の育て方は、沢山の味を知り受け入れることだという。それにはどうしても贅が必要だ。香りを嗜み、肉を噛みしめ、様々な味の違いに優劣をつけては幸せに浸るほど裕福な暮らしはしていない。
ただ、高級品が手に入るなら欲しい。機会は等しく与えられている。 と来れば、ルパートには襲わない理由が特にない。
ただそれだけのこと。 強制するのなら、お互いが何かを渡し合うのが道理じゃないか。]
(*77) 2018/07/26(Thu) 20時頃
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だからまぁ……
欲のないおまえがやりたいと言ってるんだ。 あの結社の占い師は、 おまえに任せるのでおれは構わない。
おまえには、ちょっとガス抜きが必要なようだし。 今、「最高の贅沢」を奪われそうなのはおまえだよ。 おまえにやる権利があるとおれは思う。
なに、見つからないように、だって助け合いだ。 協力するとも。
(*78) 2018/07/26(Thu) 20時半頃
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お、おう。 おれが怒られるようなことだっけ?
[イヴォンはまるで激高したかのようにもみえる。 さすがに演技か本気かわからなくなってきた。
後でひっぱたかれる予定らしいモンドに「余計なことを言ったようだ、スマン」と心のうちで謝った。(>>179)]
(192) 2018/07/26(Thu) 20時半頃
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[なぜかイヴォンの噴気は娘のベッキーにも向けられている。娘の男の話なんて聞かせてほしくはないところが…ないではない…!出来るだけ口うるさいことなんて言いたくはないが…!(>>180)]
話の切っ掛けはよくわからんが、 そうらしいぜ。 おれのためにも選ぶならいい男でたのむ。
[なんか同意をしてしまった。]
(196) 2018/07/26(Thu) 20時半頃
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マリオ〜〜〜?
おいイヴォンさん、 あんたがまだまだ若いのはわかったから、 へんな言葉をおぼえさせないでくれよ……。
[(>>190)マリオがちょっとよくわからない形でスージーをかばっている。スージーは吹き出している。イヴォンさんははれんちとか言ってるし……。]
(200) 2018/07/26(Thu) 21時頃
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で、なんの話だ? 読み聞かせ?
[カウンターのルパートからは、ラルフの書いた文字が見えていなかった。(>>177 >>178>>182) ワンダが息子と娘の話をしている。]
(202) 2018/07/26(Thu) 21時頃
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[軽い説明や前後の流れで、人狼に関するおとぎ話のことだと理解する。]
ベッキーのお気に入りの話は、 りんごの木の話だよなあ? ははは。覚えちゃないか……
[まずは関係ない語り聞かせの物語についてを挙げてから、うーんと唸る。]
悪い人狼がきて、人を食べちゃうヤツなら カミさんが話して聞かせてたっけね。 勇気のある村の子供がこらしめておわり。
(211) 2018/07/26(Thu) 21時頃
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ルパートは、スージーから説明をうけて、そのように話したのだろう。
2018/07/26(Thu) 21時頃
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[娘はガンギレだった。(>>214) 普段こんな話娘とはしないから、父はショックをうけて、どう謝ろうか考えている。]
揶揄ってるならいいが、 その勘違いだけは絶対にやめてくれよ……。
[ほほほ……とソファへと戻るイヴォンに、イヤそうな顔をして]
ヨアヒムかぁ……………。 ヨアヒム…………。
[と眉間に皺をよせるのだった。]
(217) 2018/07/26(Thu) 21時半頃
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動物の肉じゃだめかどうかなんて そんな話あったかねえ?
[もうさっきの娘を怒らせた話からは話題を変えたい。記憶にないので娘に確認をしてみるが、ご機嫌はいかがだろうか……。]
おとぎ話では子供が大活躍するもんさ。
[スージーの「だっさ」(>>216)にそのように返した。]
(224) 2018/07/26(Thu) 21時半頃
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ルパートは、ノアが気の毒そうな顔をしてくれていることに、少しのありがたみをかんじた…
2018/07/26(Thu) 21時半頃
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[はあ、とわざとらしく溜息のふりをする。]
世話なんてしちゃないよ。 いつも手伝ってもらってるんだから。
(*81) 2018/07/26(Thu) 21時半頃
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[皆と喋っていて気づくのが遅れたが、リンダが二階からおりてきていて、彼女は階段の手前にいる。(>>225)]
……
[彼女の顔をみれば、先ほどの話が否応なしに蘇る。 今だ複雑に思っているところはあるけれど。それでも。]
お嬢様。さっきは悪かったね。
[よけいに心労をかけてしまったことには、違いないのだろうから。]
あと、お嬢様はちょっと飲みすぎだよ。 はたから見てもな。 マリオの言う通り、お茶にしておきな。
(228) 2018/07/26(Thu) 22時頃
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肉に関しちゃ、ここはあっちもこっちも肉でいっぱいだが 人の目も多い。 次襲えるのがいつになるかもわからねえし、 ちょっと貰っておくのがいいだろうな。
どうせ余るだろ?
(*82) 2018/07/26(Thu) 22時頃
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ああ。 おれだって人手があるから宿屋の仕事を続けられる。 おまえは腕がいいし脚もはやい。
[持ちつ持たれつ、だ。 スージーには自分の身を危険に晒してでも協力を買って出るような仲間意識がある。そこに期待できるところが良い。人狼だって、様々だ。]
昔から聞き分けのいい子だったからね。
おまえの親を気取る気はないが、 長い付き合いには、なるからなあ。
[適当な人間を食べてバレてそこで終わり。そういう未来にはならずにいてくれた。素直は美徳だ。]
(*85) 2018/07/26(Thu) 22時頃
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保存して隠すのは危ないだろうね。 宿泊客が少ない時なら目も届くが、 さすがにここまで大勢いるとな…… やめておいたほうがいい。
勿体ないねえ。 食い切らずにごみになっちまうのは。
(*86) 2018/07/26(Thu) 22時頃
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[娘の視線が痛い……。(>>230) それはさておき。まずはリンダへ言葉を返す。 彼女の様子から察するに……また飲んでたな?と疑ってしまうが、真実を確かめたいほど口うるさいことを言いたいわけではない。(>>235)]
倒れちまったんだから。 疲れてる時は、しんどい酔い方をするもんさ。
みじか……いが、まあ。 何事もまずは少しづつだよな。 うん、うん。……
(243) 2018/07/26(Thu) 22時半頃
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ルパートは、リンダがスージーにハッキリ飲んでたというのが聞こえて、肩をすくめた。
2018/07/26(Thu) 22時半頃
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― ロビー→キッチン ―
[ベッキーの母親がしていた人狼にまつわるおとぎ話の詳細は、パティがよく知っていたので(>>244)安心して任せた。
サイモンやリンダのとんでもない話を聞いて話し込んでしまったが、食事にするなり、酒を飲むなり、どうとでも出来るようにと、ルパートはキッチンに引っ込んでいった。 今朝パティが手伝ってくれた食事の用意もある。
ロビーへ戻って来たルパートは、さっきの今で食欲がないやつもいるかもしれないから、必要なら声をかけるか、自分で好きによそってくれとその場にいる面々に伝えた。 それに、もしもまたいざ逃げる、なんて話が現実味を帯びてきたなら、呑気に食事をしている場合でもなくなってしまうのだから。
黒パンや、結社員から渡されている肉や野菜類を放り込んだ山羊のシチュー。果物にもまだ備蓄がある。 贅を凝らした食事ではないが、腹にはたまって、あたたかい。ロイエから受け取った塩と胡椒こと"魔法の粉"もおおいに役立ってくれているはずだ。**]
(250) 2018/07/26(Thu) 22時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/26(Thu) 23時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/26(Thu) 23時頃
ルパートは、笑いながら、ちいさな勇者にフライパンを貸し出した。>>266
2018/07/26(Thu) 23時半頃
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そんなもんかね? 自分の娘にも……とはいえ、人間の子だが…… 親らしくしてやれているとはいえないぜ。
[なにせ彼は人食いだ。(>>*87) 冗談めかすでも後悔するでもなく、ただ事実として言った一言は、どこか空虚だ。]
じゃあ、これからも世話をするために せいぜい長生きしなくちゃあな。
(*93) 2018/07/27(Fri) 01時半頃
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無駄を出すのは気が引けるが、 まあ、人狼を閉じ込めちまったほうがいけない。
[いただくのは命だ。(>>*88) ルパートはそれを知り、襲撃をする。 相手は人間。言葉が通じる。考えを聞き、意味をわかろうとし、意見を述べて、聞いてもらうことができる。
話しをすることができる。 そういう隣人だ。
空っぽな肉袋ではなくて、誰かの生涯を食べる。 尊ぶとか大切とか、そういう話でもない。ただ何かの生涯を終わらせる。
話すことができるゆえに、殺されることは別に望まれていないことを知っている。 だから、ルパートの生活はこうなった。
自分たちが満足に食べられるように。欲しい量をみんなで共有しよう。各々食っては無駄が出る。みんなで共有しよう。 望まれていないのに、どうせ余らせてしまうのに、不要なほど死体を出す必要がない。 ただそれだけ。鮮やかさはとうの昔に忘れてきてしまったが。]
(*97) 2018/07/27(Fri) 02時頃
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[だから無駄を出すのは気が引けた。 ……それもここまで。
寄り添って生きることは、 もうさせて貰えないようだから。]
(*98) 2018/07/27(Fri) 02時頃
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[それなりに愛着もあったのだろうな、と、続けてきた物事のひとつの終わりを迎えるにあたり思う。 ともに生活をした隣人の一人ベッキーについて、彼女の友人である人狼の言葉に、ふ、とわらった。(>>*95)]
そんなもんかい。 それならおれも誇らしい。
[共に暮らすための仕事として、やるだけやったと言えるだろうか。]
ははは。ばかいうもんじゃない。 歳よりがいなくなったら、 皆いなくなったなりにどうにかするもんだ。
おまえもそうするんだよ。
なあロイエ? あんたもいるのに、だめってこたぁないじゃないか。
(*102) 2018/07/27(Fri) 02時半頃
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なるほどね。報いってやつだ。
まあ、良いとか悪いとかは、 さておいてもだ。
お互い邪魔なら、どちらか一方どくしかない。 そういう風にされちまったんだからな。 [力比べなんていう方法を、向こう側から選ばれてしまったのだから。]
(*104) 2018/07/27(Fri) 03時頃
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はははは。なに甘ったれてんだ。
おれのやり方なんざ、そのままにしなくていいし。 メシなんて自分が食いたいようにくいな。
[と笑うのだった。]
おいおい、よぼよぼのじじいになっても 死ねもしねえとは、生きてるほうが地獄だね。
(*106) 2018/07/27(Fri) 03時頃
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― さっきのこと ―
[太っ腹な提案を、フーバー家のお嬢さんが結社に対してしてくれていたことを知るのは、もう少しあとのこと。(>>246)]
(320) 2018/07/27(Fri) 03時半頃
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[ベッキーがりんごの木の話で、ぱっと表情を明るくした。明らかにルパートの顔はほっとしていた。(>>251) 娘の不興を買ったからというだけではない。彼女は今日ひどく悩まされて、今も不安だろう。そう思うからだ。]
何度も読まされたからなあ。 しまいにゃぜんぶ覚えて、 おまえがおれやカミさんに 読んで聞かせてくれてた。
なんだ、案外覚えてるもんなんだなあ。 こ〜んなにちっちゃかったんだぜ?
[懐かしんで目を細める。大きくなったなと思う。]
(321) 2018/07/27(Fri) 03時半頃
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[ノアに読み聞かせを面白がられると(>>261)、心外といった様子で]
面白いとはなんだ、面白いとは。 おれが子供の面倒みてどうおかしいって?
[と、茶化すノアに文句を冗談めかしていう。]
上等だ。聞きたいってんなら聞かせてやろうか。 ……いや、さすがに大方忘れちまったな。
[と肩をすくめた。]
(322) 2018/07/27(Fri) 03時半頃
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リンダお嬢様……それは、 ハイ。
[満面の笑みでそう返されてしまっては、もうハイと答えるしかない。(>>252) 実際、夜まで我慢できたなら上等だ。 誰か飲んでると飲みたくなってしまうもの。 どうしても美味しそうにみえてしまう。 きっと酒をのんで忘れたいのだろうとは思うから 夜まで我慢が出来たなら、素直に褒めることにしようじゃないか。]
(323) 2018/07/27(Fri) 03時半頃
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― キッチン ―
[食事の支度をはじめると、マリオがやってきた。 フライパンを貸してほしかったらしい。 外にも出られない。遊び道具が少なくて何かしたくなっているならと、マリオには小ぶりのフライパンを持たせてやったつもりだが、どうにもフラフラしている。ロビーのほうへ、パティに]
おーい、ごめんな。 つい渡しちまった。
[と声をかける。 彼女にマリオの相手を任せることになってしまうが、パティも手慣れたものだった。]
(328) 2018/07/27(Fri) 04時頃
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[ベッキーがキッチンにやってくると、ルパートは首を横にふり]
いんや、皆と喋ってるなら今日は別にいいさ。
[気疲れしているだろうから休ませようとおもったが、娘は手伝っていくことにしたようだ。 慣れたことをしている方が気が紛れることもあるだろうから、止めはしなかった。]
(329) 2018/07/27(Fri) 04時頃
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[マリオが手伝いにやってくると、目を細め、なにか出来そうなことを用意してやることにする。]
手伝ってくれるのかい? じゃあ、野菜の泥を落としてもらうか。
桶に水をいれて……ほれ。 こぼさないようにな。
[マリオにお手伝いゾーンを用意してやって、そちらを任せる。 お手伝いが完了後、シチューの味見は一緒にした。]
(330) 2018/07/27(Fri) 04時頃
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[マリオのやりすぎは、パティが止めてくれる。 すっかり任せておけたので、食事の準備は無事に済み……
皆に呼びかけることとなったのだった。(>>250)]
(331) 2018/07/27(Fri) 04時頃
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― 夜 ―
[ルパートの食事は最後の最後。 皆の食事がひと段落して、部屋で休む者がぽつらぽつらと出てきたら、ラルフに声をかけて掃除をはじめる。 片付いてきたころ、キッチンに戻ってみれば、いつも通りの場所で娘が食事をとっていた。いや、それは食事が終わった頃だったのかもしれない。
キッチンの古びた椅子に腰かけて、器にシチューをよそって食べ始める。 食事風景だけは、いつもの、当たり前の光景だった。**]
(332) 2018/07/27(Fri) 04時頃
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― 夜・キッチン ―
[ベッキーに謝られ、皿に向けていた視線をあげる。(>>333)]
いい、いい。 洗い物と明日の仕込み始めててくれたろ。
ふう………
[スプーンをシチューに突っ込んだまま、ひと段落したことにか、はたまた疲れにか溜息をつく。]
あぁ、ラルフに礼はいっておいてくれ。 おじさんに言われるよりかは、ずっと嬉しいだろうさ。
……。 おまえ、今夜はおれの手伝いはいいから早く寝なさい。
(340) 2018/07/27(Fri) 05時頃
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[食事が済んで片づけをして、明日のことを少しして、部屋に戻るとベッキーに声をかけて、キッチンを出ようとしたところ。 呼び止められた。ふり返る。(>>334) ベッキーのハグを受けて、頭をなでてやる。]
ああ。おやすみ、またあした。
[続く一言に]
うん。いつでも見守ってくれてる。大丈夫。
[声を強張らせないよう心がける。なるべく安心させてやりたかった。 状況は、空気をどんどん重たく変えていっている。行方不明は死人に。いないはずの人食いおおかみは、三匹の人狼に。 一刻も早くこんなこと忘れさせてやりたいが、何一つ解決していないのだから、明日を思えば憂鬱だ。 一人娘がどうにか立っていられるよう。自分こそ支えになってやらなくては。**]
(341) 2018/07/27(Fri) 05時半頃
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[――おそらく。父親であるのなら、 そういう風にあれたらいいのだろう。]
(*112) 2018/07/27(Fri) 05時半頃
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[当然、そうしたくないわけではない。 支えになれるのならなってやりたい。
しかし生憎と。 "本当"の支えにはなれないことくらい分かっている。
相手は空っぽの肉袋ではなく、複雑で、細かくて、一つ一つ形が違って、話しができる。
そんな彼らの"本当"には、彼らの理想を裏切る行為を体の芯にしている者には、決してなれない。
――それが分かっていたとして止めようとはしない。 裏切りや嘘や隠し事と呼ばれるものであると承知していたとしてもだ。]
(*113) 2018/07/27(Fri) 06時頃
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― 少し前 ―
[甘えたい年ごろ。それは娘も同じかな。そう思ってみなくても、なんのかんのと頼られて感じるのは、そう悪いものではない。]
もう年だからな。 あちこちガタがきてやがる。 若いおまえにゃわからねえだろうなあ。
どうだかねえ。もうよぼよぼさ。
[と、やれ腰が痛いだのなんだのと言ってみせた。(>>*107)]
ほらな、ロイエのお墨付きだ。 人狼でも人間でも、 生きていくのに支障がないってなりゃあ メシなんざなるようになるさ。なぁ?
(*114) 2018/07/27(Fri) 06時半頃
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[続くロイエの言葉に、ううんと唸ったあと、困っているとも、照れ臭がるともとれる笑い声を伝えた。(>>*110)]
止してくれ。そんな立派なモンじゃあない。 宿の仕事と変わらねえのさ。 すこしだけ世話をやく。おれは対価をもらう。 ロイエの言う通りにたとえ恩を売ったのだとして、 何かの形で結局は返してもらったりするもんだ。
[慣れ合いだけよりは、対価というルールがあるほうがより波風立たずに過ごせるものとルパートは考えている。]
おまえにも、すこしだけ世話をやいたことがあったな。 随分と懐かしい話だが。
[お父様と呼ばれて、その畏まったもの言いに「パパ」と呼ばれ慣れてしまった人狼は、むず痒そうに喉を鳴らすようにして笑ってから、うんと頷いた。]
(*115) 2018/07/27(Fri) 07時頃
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何ばかなこと言ってんだい。 おれの宿が必要なくなって 離れることが親不孝なもんかよ。
そっちでの仕事に誇りがあるんだろう。 結構なことだ。立派だよ。 あのチビスケが、とも思うけどな。
(*116) 2018/07/27(Fri) 07時頃
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……親不孝とも思わない。 ウチを使わなくても生きていけるなら結構だ。
ただ、たまに帰ってきた時くらい もう少し寛がれたいモンだけどね。
[と冗談めかす。それから少しの間ののち。]
おかえり、ロイエ?
[と、今更な挨拶をするのだった。**]
(*117) 2018/07/27(Fri) 07時頃
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