271 【身内村】村建てをころころする村
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さあ。
どうだろうね。
(*12) Noah 2019/10/26(Sat) 00時頃
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[贈る、というには粗野がすぎ。 奪う、というには些か執拗に過ぎた。]
[上顎から、歯列。 ざらついた舌と、頬の内側まで。]
[ ――暴く、と云うのが正しいのかもしれない。 ]
(*13) Noah 2019/10/26(Sat) 01時頃
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――そう。
いいよ、教えてやる。
[慣れた口上だ。男は狼であり、真理であると。 そうして自分の善悪の境目は。 ――無垢なるものよ、故に堕ちよと。 昏い歓びへと、偏っていることなど。 自分が、良く識っている。>>-865]
(*14) Noah 2019/10/26(Sat) 02時半頃
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じゃないと。 ――悪いおおかみに、喰われちまうぞ。
(*15) Noah 2019/10/26(Sat) 03時半頃
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お前が悪いよ。 うん。
(*16) Noah 2019/10/26(Sat) 18時頃
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[この手から与えられるものに溺れ、 ( そうしなければ、生きていけないほど ) 只管に、愛らしくあればいい。 ( 猫とはそういうものだろう? )
そうして。 どこまでも、どこまでも。 堕ちてゆけばいい。
その深淵で、何処にも逃げ場がないと知って尚。 同じ台詞を吐けるなら、その時は。
愛してやろう、――誰より。*]
(*17) Noah 2019/10/26(Sat) 19時頃
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鬼でもねぇから聞いとこう。
"想像がつかない"ことをするわけだが。
とびきり痛いのと、とびきり優しいのと。 どっちがいい?
(*18) Noah 2019/10/26(Sat) 20時頃
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――で、どうしてほしい?
(*19) Noah 2019/10/26(Sat) 21時半頃
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お望みならうんと優しくするが。 逃げたかったら、逃げてもいいぞ。
[ 譲歩は此処まで。 逃げたいのなら、どうぞお好きに。と。 わざと、両手を上げてみせる。]
(*20) Noah 2019/10/26(Sat) 22時頃
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[例えば好きだと言ったのなら、 例えば、愛していると言ったのなら。 そんな仮定をするには、少し。 お互いの間に、刻んだ年月が広すぎる。
君の前では、悪い大人で居よう。>>-1281 狼にでも噛まれたと思って忘れていればいい。
そうして、いつか、誰かに寄り添うそのときに、
――合わせた膚を、思い出せばいい。 小狡く階段の上から手を拱いた、"誰か"の顔を。
捧げたわけでもなく、ただ徒に。 君という無垢な花を散らした、悪い狼を。]
(*21) Noah 2019/10/27(Sun) 00時頃
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[細い指を捕まえて、手を繋ぐ。 指を交差させて、宛ら。
―― " " のように。]
(*22) Noah 2019/10/27(Sun) 00時頃
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[そんな愛し方しか知らないから、壊してしまうことも。]
(*23) Noah 2019/10/27(Sun) 03時頃
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[なんてことはない、昔話をしよう。 何処にでもいるような、下らない只の男の話を。
どんな野郎にでさえ幼い頃というものはあるもので。 同級生が好きな子ほどいじめたいと、 ちょっかいをかけては男子のバカと蔑まれるような、 そんなありきたりな日常の中。
別にあんなブス好きじゃないし、だなどと。 淡い恋心を、悪戯心にすり替えてしまうのが、 "当たり前"の、健全な成長をした男子の姿だろう。
本当に気を許せる相手の前だからと、こっそりと、 ――ねえ、××××は、好きな人居ないの。
信頼の上に、無邪気な問を重ねられて、 答えられる形がないことに、気づいてしまった。]
(*24) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[居ないよ。はぐらかす。何かを間違えてる気がした。 ××くんはねえ、×××ちゃんが好きなんだって。 ぼくが言ったことは内緒だよ。 うん。わかった。 皆すごいね、とともだちが笑ったから、 一緒になって笑った。嫌な予感がする。 心のどこかで、いつか、自分も彼らのように。 女子たちに、子供だと蔑まれる日が来るのだろうと、 考えてみる。 未来のことはよくわからない。 少しだけ自分の影の端に覗いたものに、蓋をした。 だって見たくない。 見たら、戻れなくなる気がした。
ぼくはまだ、××××と遊んでる方がたのしいや。 そういって少しだけ照れたように笑う顔に、 ぼくもそうだよ。返した言葉は間違ってないだろうか]
(*25) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[感情の振れ幅がないだとか、ぼうっとしてるだとか。 鉄面皮だとか、クズだとか嫌なやつだとか。
この先もずっと言われ続けることになるけれど。 なあ、感情がないわけじゃないんだ。 傷つかないわけじゃないんだ。 少なくとも、幼い時分には、 ひととちがうことが、自分が異質と知ることが、 何より恐ろしくてたまらなかったんだ。
未来に預けた期待が、どうか報われますように。 そう、きっと子供だから。
子供だから、"こころのきび"ってやつが。 ――わからない、だけなんだ。]
(*26) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[少し成長すれば、恋人が出来るのは早かった。 運動神経は並、成績も並、顔はまぁ、普通。 身長だけが平均以上。ゆえに、体格には恵まれた。 全く宝の持ち腐れだ。なにせ、活かす気がない。 社交性もへったくれもありゃしなかったが、 まだまだ中学生気分が抜けきらない男子の中では、 どうやら、おとなに見えたらしい。
クラスで一番、なんてことは言わないけれど。 明るくて可愛い、普通の子。 きっかけは些細なことだったらしい。 正直覚えていなかった。ただその子が、すきだと言う。 そうして、付き合ってほしい、彼女にしてほしいと。 断る理由が特になかった。彼女の優しさは知ってる。 暑さにバテて、校舎裏で呑気に涼んでいた時。 花柄の水筒から水を分けてもらった。 理由なんてその程度。けれど、まあ。 こんな自分を好いてくれたのだから、大事にしようと。 その時触れた指が、あまりに柔らかかったから。 ――こわさないように、宝物のように、扱った。]
(*27) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[新しい服を着ているのを見かけたら可愛いと褒める。 その爪の先が色づいていることに、 いち早く気づいて、この前と違う色だと。
流行りの髪型は、彼女には少し似合わない。 それでも、褒められたくってしたことなら、 いくらでも褒めよう。俺、短いのも好きよ。 もう、折角伸ばしたのに。ばか。胸板を叩く拳は、 慈愛と優しさに満ちている。
小柄な彼女は抱きしめれば容易く収まった。
キスなんて幾らでも。それで喜ぶのなら。 望まれていることに気づいたから、 手探りで、おとなのまねごとをする。 すき。うわごとのようにつぶやく唇を塞いで、 知ってる。返しながら繋がれば、高く啼いた。
全身で、全霊で、大事にしているつもりだった。]
(*28) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[頬を張られた衝撃と広がる鉄の味。 ああ、歯を食いしばるのを忘れた。 ひどいと、詰る声を他人事のように受け止める。 どうやらどこかで間違えたらしい。 他人の顔を思いっきりぶん殴っておいて、 どうしてそんなに、辛い顔をするんだろう。 じゃあ、なんだっていうんだ。 この頬にぶつけた衝動は。
どうして好きって言ってくれないの。 どうして愛してるっていってくれないの。 こんなに大事にしてくれるなら、 言葉のひとつぐらい、くれたっていいじゃない。
――頬を殴られたのは少し前の話なのに、 今こそ思いっきり、側頭部を殴られた気がした。]
(*29) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[言葉が出なかった。 ただただ愕然とした。そうだ、普通、恋人同士なら。 好きだの愛してるだの、そういうのは、真っ先に。 出てきて、然るべきなのだ。 無意識に避けていたことに気づく。 ――何故?疑問が弾けて、初めてその時目を逸らした。 彼女は泣いている。 ただでさえ小さい身体を、更に小さく縮こまらせて、 肩を震わせて泣いている。 ああ、大事にしようと思ったのに。 間違えたんじゃない。そもそも履き違えていた。 彼女の優しさに甘えて、自分は何をした? 手を、離すべきだと、思った。 きっとこの先も苦しめる。なら、今離すべきだ。 わたしのこと、すきじゃないの。 大事だとは、思ってる。 ( そう、それは本当のこと ) ――ひどいよ。わたしはこんなに、すきなのに。]
(*30) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[ ひどく、 のどがかわいている。 ]
(*31) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[どうして彼女は、離そうとした手を握り直したのか。 一度飢えを知ったなら、もう二度と知らない頃には 戻れない。何度も泣いて、詰って、その度に。 別れたくないと縋る。望まれるなら、と。 どこまでも真摯に、彼女の願いを叶えようと思った。 言葉を与えてやれないまま、行動と態度だけは まねごとでは済まされないほどに、饒舌だった。
優しい彼女が笑わなくなった。 好きだよの四文字が伴わない行動に、態度に、 きっと彼女は疲れてしまったのだ。 そうして、壊れてしまった。]
(*32) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[例えばニュースで、親が子を殺しただとか。 子殺しの親は、子供の頃に親に虐待されていたとか。 そういう暗い話を耳にするたびに、そういうものか。 と、画面の向こうの世界を受け止めていた。
そういうものなら。 憎しみや苦しみが連鎖するなら。
――どうして、有り余る程受け取ったはずの、 愛情が連鎖してくれない?
友人を大事にすることは出来る。 他人を大事にすることは出来る。 恋人を、大事にすることだけは出来る。
でも、どうやったって、すきだよと。 あいしているよと、そう、伝えることが出来ない。 恐ろしくて、不安で、ただただこわくて、 なにか、とんでもなく間違ってるような気がして。]
(*33) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[何人目かで、気づいてしまった。 壊れる寸前、ただあなたが居ればいいとつぶやく唇に。 心の、底の底から。 安堵と、幸福がせりあがってくることに。
今この手を離したら、死ぬんだろうな。 寄る辺を失い、指標を失い、意味を失って。 そんなになるまで、愛されているんだな。 ――そういう実感が、ないと。
安心して、言葉に出来ないことに。
自分に自信がないだとか、他人を信用できないとか、 そういう次元じゃない。初めから壊れている。 ボロボロで穴だらけだから、 愛が吹き出して溢れていったとしても、 縁まで満たされないと、愛を返せない。]
(*34) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[いつかのともだち以上に、 腹を割るまでもなくわかりあえる相棒を得た。 ああ、楽しかったさ。 あんなに笑ったことはない。 あれほど満たされたことはない。 呼吸の深度で通じあえる仲。
ああもう、それだけで、いいや。
向き不向きってものがあるんだ、世の中には。 友愛親愛は得意でも恋愛だけがどうにも下手なんだ。 恋慕の情だけが、どうしようもなく壊れている。 ――生まれついての、欠陥品。
そのくせ。 愛されたがりなんだから、救えない。 愛されたって、壊してしまうくせに。]
(*35) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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[なんてことはない、昔話をしよう。 何処にでもいるような、下らない只の男だ。
そいつは、どれほど愛されたって愛せない。 誰より愛されることに長けているくせに、 誰より愛することが不得手で致命的に間違える。
言い訳ばかりが上手になって、 飢えて、餓えて、仕方がないのに。 人を堕とすことでしか、 自分に執着させることでしか、
愛を示せない、臆病なクソ野郎でね。
――実感がなくとも、嘯けるだけの強かさを、 どうにも持ち合わせることが出来なかった、
愚直で不器用な、欠陥品の話をしよう。]
(*36) Noah 2019/10/28(Mon) 01時頃
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そのうえで聞くけど、 なあ。
――どうしてほしい?
(*37) Noah 2019/10/28(Mon) 21時半頃
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[土産話は十分出来た。
――久し振りに連絡してみようか。 歩いてたと思ったら夢だったんだよ、なんて。 どうせむせるんだろう、知ってる。
語りだしはこうだ、 "ひとがたの猫を拾ったらひとだった"
いやそれは流石に。 脳内を心配されそうだが、残念ながら事実だ。
何はともあれ、 くだらないとっかかりとしては十分だろう。]
(*38) Noah 2019/10/29(Tue) 00時頃
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よう、 兄弟。
[これもまた、慣れた口上だ*]
(*39) Noah 2019/10/29(Tue) 00時頃
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(((((((((((っ・ω・)っ ブーン
落ち着かないを配られたので落ち着かなくなりました。
(*40) Noah 2019/10/29(Tue) 00時半頃
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―― じゃあな。
(*41) Noah 2019/10/29(Tue) 00時半頃
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