273 魔性の病院【R18ペア】
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[導いた快楽が彼の上に華開くのを見守る。 狂おしくも毅然として体を開き、頂へ駆ける姿は眩いほどだ。 さて。彼を悦びの僕に堕とさず、気高き主に留まらせたものは何だったのか。 いずれ、それもわかるだろう。
雄々しくも官能的な叫びと共に、彼の体を輝きが走る。 樹が伸びていくように、虹色の煌きが広がった。 見る者を幻惑する色彩の美しさに、視線が吸い込まれるようだ。]
(*0) nekomichi 2019/12/15(Sun) 23時頃
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ああ───…
[請われた言葉に応えるとも、感嘆の溜息をつくともつかぬ息を零して、自らも精を解き放つ。 意図したよりも些か多くの気を注いでしまったのは、はたして彼の業だろうか。
嫋やかに彼の背へ身を伏せて抱きしめ、息が静まるのを待つ。*]
(*1) nekomichi 2019/12/15(Sun) 23時頃
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[ 満たされて、満ち溢れて、真っ白になった。 気を失ったのかもしれない。]
……、
[ のしかかる、というのとは別の重さを感じて目を開く。 同じ温もりをもつ者が背に寄り添っていた。]
(*2) enju 2019/12/16(Mon) 00時頃
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[ もう少し、こうしていたいような、 放置してはおけないような。
右の手にナイフを握り、左手を背後に伸ばして、まさぐる。]
(*3) enju 2019/12/16(Mon) 00時頃
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── 黍炉、
[ 腕を持ち上げるのすら難しかったのが嘘のように、すこぶる調子が良い。 その一方で、身体の節々が悲鳴をあげている。
その元凶に間違いない相手の名を呼んだ。*]
(*4) enju 2019/12/16(Mon) 00時頃
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[共にいきはてて、白い微睡に落ちる。 名を呼ばれ、まさぐられて、気怠げに瞼を持ち上げた。]
……なんだい?
[彼へと注ぎすぎてしまったせいで身体がいささか重い。 緩慢な動きで、彼の腰を撫でる。*]
(*5) nekomichi 2019/12/16(Mon) 00時半頃
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[ あんなことをした後だというのに、黍炉の返事はいたって普遍的だった。 別に、愛の言葉を期待していたわけではないけれど。 少しばかり拗ねた──りするものか。まったく。]
自分が何をしたか、わかっているのか?
[ どこか気怠げな色をまとう声に、彼の消耗を読み取って、叱るような言葉を返す。]
(*6) enju 2019/12/16(Mon) 21時半頃
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人間や下級の妖魔なら吸い尽くされてミイラになっているところだぞ。
[ 淫魔の力を制御できなかったのは自分の方なのだけれど。]
おれをやたらと煽るな。
[ 腰を撫でてくる手を捕らえて、少しばかり強く握った。*]
(*7) enju 2019/12/16(Mon) 21時半頃
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[わかっているのかと詰問する彼の声に、気遣いの色を見る。 叱責は心配の裏返しだろう。 そうと思えば、嬉しくもなる。]
私が干からびたら、悲しんでくれるのかい?
[喉の奥で笑い、首筋に唇をつける。 握られた手の圧は、想いの深さだ。]
(*8) nekomichi 2019/12/16(Mon) 22時頃
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おまえの顔が見たい。 抜いてもいいかい?
[彼の中に入っている部分は、さすがにもう柔らかくなっている。 けれども繋がりを解くのは惜しく、彼も同じように思っていると信じて、そんな確認をする。 実際は、彼の返事を待たず、じっくり時間を掛けて引き抜いた。]
とても良かった。
[何かを言われる前に、揺るぎなく告げて接吻ける。*]
(*9) nekomichi 2019/12/16(Mon) 22時頃
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[ 煽るなと警告したのに、すぐさま質問の形で絡んでくるのだから始末に負えない。]
助けなど要らないだろう。
[ この分なら、わざわざ血を分けてやる必要もなさそうだ。 そう判断して、手にしていたナイフをそっと枕の下に差し戻す。]
(*10) enju 2019/12/16(Mon) 23時頃
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[ 首筋に唇を押し付けてくるのに気を取られていたら、抜いてもいいかと確認された。]
…え?
[ 何をどう、と把握する間もなく、覚えたばかりの快感が下肢を駆け抜ける。 時間が経って暈は減っているのだろうが、こちらだって拡張されたのが戻っているのだから摩擦の度合いは同じようなもの。]
んン…っ!
[ 堪える声に甘美な色が混じる。]
(*11) enju 2019/12/16(Mon) 23時頃
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──っ、この莫迦! さっさと服を着ろ。
[ 目元に朱を刷いて、身を捩らせた。*]
(*12) enju 2019/12/16(Mon) 23時頃
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[どうやら血を分けてもらい損ねたらしい。 それとは気づかず、ただ彼の甘い声が胸に届く。 目元に朱を指した姿も美しく、間近に覗きこんで笑む。]
─── 愛しい子。
[思いが溢れて零れた。]
(*13) nekomichi 2019/12/16(Mon) 23時半頃
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[脱ぎ棄てたはずの衣を影より織り出して身に纏いながら、彼の上に覆いかぶさる。 流れ落ちる黒髪は密室を作り、初めての時を再現した。]
おまえには、私のすべてを注いでも惜しくない。 そう思っているよ。
おまえはわたしの宝玉だ。 愛している。
[囁いて顔を下ろす。 薄く開いた唇は、無言のうちに接吻けを要求していた。*]
(*14) nekomichi 2019/12/17(Tue) 00時頃
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[ 罵声を投げたら、告白が返ってきた。 相変わらず顔が近い。 黒髪の紗幕の中で、艶やかな唇が触れられるのを待っている。
前回は首をもたげることもままならなかったけれど、今は違う。]
おまえのすべてを注いだら、おれはおまえになってしまう。 逃げられないな。
[ 腕を上げて黍炉の後頭部に回す。 長い髪の間に指を差し入れて掴み、身体を転がして上下を入れ替えた。]
(*15) enju 2019/12/17(Tue) 19時半頃
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[ 格闘のような動きの最中、わずかに唇が掠めたのは事実だったけれど。]
── 体力が戻ったか、確かめる。
外に出て、付き合え。
[ 黍炉の頬を軽く引っかいて晴れ晴れと笑った。*]
(*16) enju 2019/12/17(Tue) 20時頃
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[髪を掴まれ、体を転がされ、世界が軽やかに回る。 身を任すのも心地よい。 唇を舐めて触れた余韻を味わい、彼を見上げた。]
いいとも。 おまえの、望むままに。
[何をするのか興味があるという顔で、体を起こす。]
(*17) nekomichi 2019/12/17(Tue) 21時頃
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おまえの服はその籠だよ。 他のものがよければ、私が術で作り出すけれど?
[寝台の脇にある籠を示し、ついでのように誘いをかける。 術で作る方は、己が望むときに消せるというおまけつきだ。
彼の本来の服は脱がせるときに破いてしまったので、置いてあるのは良く似せて作らせた新しい服だった。*]
(*18) nekomichi 2019/12/17(Tue) 21時頃
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[ 術で服を作り出すと聞いて目を細める。 楽を選ぶと碌なことにはならなそうだ。
寝台から足をおろす。 酷使された腰だの尻だのが少しばかり痛み、件の"治療"を思い出させた。]
ああもう。
[ 思わず口に出る。 これ以上、惑わされないうちに服をまとおう。]
(*19) enju 2019/12/17(Tue) 21時半頃
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[ 用意されていたのは、鎧の下に着込んでいた服によく似ていた。 生地はより手触りがいいものだ。 肌にぴたりと吸い付くようで、筋肉のラインまでしっかり出る。]
──…
[ 胸の頂がいささか腫れているのがわかった。 容赦なかったな、と思う。]
(*20) enju 2019/12/17(Tue) 21時半頃
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案内してくれるのか?
[ 黍炉に声をかける。 この病院にどんな設備があるのか、浴室以外は知らない。*]
(*21) enju 2019/12/17(Tue) 21時半頃
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[寝台から降りる際に零れた彼の言葉が、先ほどまでの営みを思い出させる。 直ぐにもまた押し倒したいと思いつつ、服を身に着ける彼を見ていた。 良く伸びてぴたりと合う服は、裸よりもむしろ身体の線を際立たせる。 つんと突き出している胸などは、触れて欲しいと主張しているようだ。
眺めまわしていたら、彼から問いが飛んできた。]
私も詳しくは知らないよ。 おまえに必要な場所だけ、都度確認していたからね。 リハビリ施設とやらもあったけれども、それだけ動けるのだから、いまさら歩行練習でもないだろう?
[答えながら立ち上がる。 軽く衣服を整えて歩き出せば、先ほどの名残は見当たらない。]
(*22) nekomichi 2019/12/17(Tue) 23時頃
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そういえば、遊技場という場所があったね。 長期の入院患者が楽しむための場所らしいけれど。 広さはありそうだから、行ってみるとしようか。
[先に立って病室の扉を開く。 外は相変わらず、誰も見当たらない。 注意深く観察すれば、それもまたなにかの術だと気付くだろう。*]
(*23) nekomichi 2019/12/17(Tue) 23時頃
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[ 黍炉に見られているのが気になる。 また以前のようなストイックな鎧を誂えようと決めた。 何を着ていようと、彼に見られた事実は変えられないのだけれど。
黍炉だけだ──この先ずっと。]
遊技場か。
[ 彼のいう"楽しむ"を図りかねるけれど、彼もよく知らないらしいから、行ってみて鍛錬に使えないようであれば別をあたればいい。 そう判断して、黍炉の後に続く。]
(*24) enju 2019/12/17(Tue) 23時半頃
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[ 勝手に開いた扉について黍炉に確認することはなかった。 部屋の外に出て自分の手で閉める。]
できるなら他の者と会いたくはない。
[ 控えめに希望を告げておく。 黍炉の説明を信じるならば、自分は戦死したことになっているようであるし。*]
(*25) enju 2019/12/17(Tue) 23時半頃
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[移動するにあたって、彼から要望が出される。 もとより、他と会わせる気は無かった。 わざわざ空間の位相をずらして、他者と遇わぬようにしている。]
心配いらない。 私とおまえだけだよ。
おまえを独占していたいから。
[エスコートの手を伸ばすが、彼が取らずとも気にしない。 ついて来ることを疑わない足取りで廊下を進む。]
(*26) nekomichi 2019/12/18(Wed) 00時頃
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[ほどなくして遊技場というプレートが掛かった扉の前に到着する。 扉は全面がガラス張りで、奥にはどうやら運動のスペースが広がっているようだった。
組みうちでも剣の手合せでも楽にできる場所だったが、そちらへ向かうより先に別の表示が目に入る。]
プール? 水の気配がするね。
[導かれるように扉を開けば、大きな水場の周囲を、これもまた様々な形の水場が囲んでいる。探せば水ではないものが入っている場所もあるかもしれない。]
(*27) nekomichi 2019/12/18(Wed) 00時頃
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これはいいね。 水の中なら、負担を少なくして負荷を増やせる。 体の動きを確認するなら、こちらの方がいいよ。
[嬉々としてプールの方へ誘う。 つまりは、水遊びしたい心境になったのだった。*]
(*28) nekomichi 2019/12/18(Wed) 00時頃
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− 遊技場 −
[ 独占云々については、城主であれば彼も忙しく、自由になる時間も少ないのだろうと思うことにした。 言に違わず、誰とも顔をあわせることなく遊技場につく。
プールに興味をもったらしい黍炉を横目で見た。]
ここのは熱くはなさそうだ。
[ 温泉と比較してみたりする。 黍炉が脱ぐつもりなのか、そのまま飛び込むのか様子を伺った。*]
(*29) enju 2019/12/18(Wed) 01時頃
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─ プール ─
熱いのが好きかい? それとも水浴びのほうが?
[感想めいたことを呟く彼へ、肩越しの問いを投げる。 そのまま、もっとも大きなプールへと近づいていった。 円形で、中央に太い柱があり、流れている。]
わざわざ水を動かしているようだね。 面白いよ、これは。
[着衣のまま水に入り、体を浮かべた。 黒髪と深紅の衣を漂わせて、流れていく。]
(*30) nekomichi 2019/12/18(Wed) 15時半頃
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─ プール ─
別に、面白くなくとも構わないが。
[ 身体の動きを確認する役に立つと黍炉が言うから近づいてゆく。 それなりの流れがあるようだ。 さっそく浸かって浮かんで漂う彼を見下ろした。]
──…、
[ 遠ざかってゆく姿を見ているだけで、わけもなく寂寞を覚える。]
(*31) enju 2019/12/18(Wed) 19時頃
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[ そのうち、一周して戻ってくるだろう── 頭では理解できているのだが、焦り混じりの切なさは募る。]
…こんなことで。
[ 気を引くような派手な水飛沫をあげてプールに入り、黍炉を追う形で歩き始めた。 泳ぐことはしない。 これは鍛錬だ。
水からかかる圧と抵抗、それでいて身が軽くなるミスマッチな感覚は確かに珍奇なものだった。 この中で格闘などすればどうなるだろう?*]
(*32) enju 2019/12/18(Wed) 19時頃
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[盛大な水音が聞こえて、顔を上げた。 自然と身体が沈んで、足が床につく。 たっぷりとした衣服が水を孕んで引っ張られた。]
ふふ。ふふふ。
[半ば流されながら、後ろ向きに跳ね歩く。 面白い。つい笑いが声に出る。]
(*33) nekomichi 2019/12/18(Wed) 22時頃
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おいで。 私を捕まえてごらんよ。
[こちらを見る彼の表情は、どこか切なくて切実だ。 それはつい苛めてしまいたくなる愛らしさで、 同時に庇護欲も掻き立てられる。
生さぬ仲であろうと血の契りが未だであろうと、あれは私の子だ。 私で満たし、生まれ変わらせた子。 早く私を捕まえに来て。*]
(*34) nekomichi 2019/12/18(Wed) 22時頃
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[ 挑発された、と認識した。]
よし。
[ ぬるい水を掻き分け大股に歩く。 ほとんど倒れ込むような姿勢だが、水の抵抗がそれを支えた。
こちらを向いて笑っている顔に向け、平手で水面を削いで水を飛ばす。 目潰し…のつもり。
波立つ水面が呼吸を揺らして、唇から笑いめたいものが漏れた。 追いかけ、手を伸ばして、漂う彼の衣を掴もうと試みる。*]
(*35) enju 2019/12/18(Wed) 22時半頃
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[どうやら誘いは彼に火をつけたらしい。 やる気になった顔で追いかけてくる。 蹴立てられた波紋を視線で追っていたら、斬り飛ばされた水が飛んできた。]
ははは、あはははは、 やってくれたね。
[たまらず、声を上げて笑いながら手を翳す。その上から、びっしょりと水を被った。
頭から濡れたお返しに、両手を翼のように動かして水を飛ばす。 ゆったりとした袖が水の中でゆらゆらと踊った。]
(*36) nekomichi 2019/12/18(Wed) 23時頃
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[もとより水の抵抗が少ない分、彼の方が有利だ。 けれど、足さばきと水の流れを利用して、二度までは手を躱した。 三度目に、ついに服の裾を掴まれる。]
………――。
[微笑みを投げ、引かれてバランスを崩したという態で仰向けに倒れる。 ほとんど水しぶきもあげずに水の中に滑り込み、服を掴む彼の手を、逆に掴み返そうとした。 もろともに、水の中に引き込んでしまおうと。]
(*37) nekomichi 2019/12/18(Wed) 23時頃
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[ 笑いが水を揺らす。 濡れそぼった黍炉はとても嬉しそうに見えた。
手を躱す彼の動きを学び、彼の作り出す水流を利用して、三度目にやっと捕まえる。]
これで ──、
[ 手繰り寄せる前に黍炉の全身が水中に没し、道連れのように引きずり込まれた。]
(*38) enju 2019/12/18(Wed) 23時半頃
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[ 水中では、音の質、見えている光の色が変化した。 透明なオパールのような泡越しに黍炉を見る。
まったく絶妙な造形だ。
二人で何をしていたのか、一瞬、忘れた。*]
(*39) enju 2019/12/18(Wed) 23時半頃
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[水の底から彼を見上げる。 無数にさざめき昇っていく泡たちの向こうから、彼が降りてくる。 水面から差す光を背に、黒く切り取られた影となって。 ああ、でもその瞳は、虹を宿す稀有なる眼差しは、光など無くとも美しく輝いてある。]
─── 。
[背中に腕を回し、抱き寄せ、接吻ける。 舌を差し入れ深く誘い、息を交わす。
いつまでもこうしていたい。 互いの身体だけを感じていたい。
音のない世界にふたり漂う。*]
(*40) nekomichi 2019/12/19(Thu) 00時頃
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[ 水中で接吻けられた。 不意をつかれはしたものの、黍炉がこの行為を好んでするということは把握している。 そして、今は勝負中の気分だった。
こちらからは離してやるものかと、彼の背に回した手を強める。
痺れるように甘い。*]
(*41) enju 2019/12/19(Thu) 08時頃
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[抱き寄せ唇を合わせれば、挑むような接吻けが返ってくる。 抱擁の力強さに背筋が細波立った。 濡れた布越しに肉体を感じる。 引き締まった、しなやかな筋肉の連なり。 足を絡め、さらに深みへ沈む。
不死の身とはいえ、水中で活動するようにはできていない。 過ぎれば意識を失いもする。 その間際の、苦しさが恍惚にすり替わっていく瞬間が好きだ。
愛しい者と共に、世界の狭間に浮かぶ。 死と生を跨ぐ遊びに彼を誘った。]
(*42) nekomichi 2019/12/19(Thu) 10時半頃
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[ たおやかな肢体が絡んでくる。 一人なら何もせずとも浮くものが、二人でも縺れ合うと沈んでゆく不思議。
目を閉じて、黍炉だけを知覚した。
熱い。興奮しているのかもしれない。
互いの境界も曖昧になって蕩けた。*]
(*43) enju 2019/12/19(Thu) 19時頃
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[絡み合う二つの肉体が一つになっていく。 舌先から身体が溶けだして混ざり合うかのよう。 二人の境も、世界の内と外も、全てが曖昧になっていく。
愛しいと思う、ただそれだけが、己を形作る意思。
抱き、抱かれながら至福の極みへと昇っていく。]
(*44) nekomichi 2019/12/19(Thu) 21時頃
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─ 病室 ─
[気が付けば白いベッドの上にいた。 おそらくだが、病院のものに発見されて運ばれたのだろう。 裸…なのは、そも意志力で服を作り出していたのだから意識を失えば消えて当然だった。
隣を見れば、別の寝台に横顔がある。 微笑んで、彼の隣に潜り込んだ。*]
(*45) nekomichi 2019/12/19(Thu) 21時頃
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[ 自我を保つことが難しい行為に身を捧げたけれど、 今回は深淵が暴れ出すことはなかった。
満たされて安定しているのだろう。]
……、
[ とても温かい。]
(*46) enju 2019/12/19(Thu) 21時半頃
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─ 病室 ─
[ 気が付けば、黒い髪が腕に乗っていた。 おそらくだが、添い寝という状況なのだろう。 裸…なのは、濡れた服を着たままでベッドに寝かせるわけにいかないのだから当然か。 別の理由の可能性は、この際、置いておく。]
──…、
[ さて、この闖入者をどうしてくれよう。 目を開く前に一本取れば、勝ちだろうか。
こつり、と額を当てにゆく。*]
(*47) enju 2019/12/19(Thu) 21時半頃
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[彼が微かに身じろいで、目覚めたのだとわかった。 けれど少しでも長く触れていたくて、気づかないふりをする。 目を閉じていたら、こつりと額に何かが当たった。
瞼を開けば、焦点の合わないほど近くに、彼の顔がある。]
おはよう。
[今がいつだろうと、目覚めた時がおはようの時なのだ。 当然のように接吻けて、彼の顔へ手を伸ばした。*]
(*48) nekomichi 2019/12/19(Thu) 22時頃
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[ おはようの接吻をまた受けてしまった。]
病院はそういうことをする場ではない。
[ 正論を吐き、腕枕にされていた手を引き抜いてサイドテーブルに伸ばす。 置いてあった包帯を掴むと、伸ばされた手に巻き付けた。 両手を縛るか、ベッドの桟にくくってしまうか。 いっそ両方+目隠しもか。*]
(*49) enju 2019/12/19(Thu) 22時頃
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[正論を吐きながらの、彼の行為はアブノーマルだ。 無論、彼にそんなつもりはないのだろうけれども。]
私を縛ってどうするつもりだい? 自分でもしてみたくなった?
[抵抗することなく縛られながら、彼に足を絡める。 彼の言葉など、まったく気にしていない顔だ。]
(*50) nekomichi 2019/12/19(Thu) 22時半頃
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知っているかい? 視界を塞ぐと、他の感覚が鋭くなる。
つまり、もっと気持ちよくなれる。
[唇を寄せて、耳元に息を吹きかける。 肌を擦り合わせて腰を揺らした。 腰についているも野の使い方を思い出させるように。]
する方の悦びも知りたいのなら、構わないよ?
[微笑みで誘う。*]
(*51) nekomichi 2019/12/19(Thu) 22時半頃
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大人しくしていてもらおう。
[ 問いかけに律儀に答える。
拘束する理由など、他にあるか。 逃さないため、というのはあるか。ああ。
手を縛れば足を絡めてくる相手と格闘していると、 うっかり自分まで一緒に縛りそうになる。]
(*52) enju 2019/12/19(Thu) 23時半頃
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大変なものに見込まれたのだな、おれは。
[ ここまで衒いのない好意と性欲を示されると、揺さぶられる。 これまでにないことだから、戸惑いは大きいし、 いまだ、淫魔の業には苦手意識がある。]
あれはおれには必要な治療だった。 おまえだから、おれを助けられた。
(*53) enju 2019/12/19(Thu) 23時半頃
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そういうことだから、
── おまえと、また戦うのは、好いな。
[ 治療の名目が使えるくらい、叩きのめしにくるといい。 わざと負けてやるつもりはないが。
そっと笑った顔は、目隠しされた彼には見えないだろうけど、鋭敏化した他の感覚で、言葉にしなかったものまで伝わるといいと思った。*]
(*54) enju 2019/12/19(Thu) 23時半頃
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つれないこと。
[誘いに乗る様子の無い彼の態度に、唇をふくりと笑ませる。 手を縛る包帯を彼にも巻きつけようとして、身体をくねらせた。
こんな風に縛られて、こんな風に肌を密着させている状態で、おとなしくなどできるものか。 今度、彼も縛ってやろう。 そうすればわかってくれるはずだ。]
(*55) nekomichi 2019/12/20(Fri) 00時頃
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[こちらの目が塞がれているからだろうか。 彼の言葉がどこか素直な響きを帯びて聞こえる。 戦いしか知らなかったのだろう彼が示す好意の形は独特だった。 戦いの、その先を期待されているのならば応えよう。
けれども今は、もっと大切なことをしておきたい。]
大人しくしているから、抱いておくれ。 おまえを感じていたい。
[ただ側にいて欲しいと求め、ベッドに括られていたはずの両腕を彼に投げかけた。*]
(*56) nekomichi 2019/12/20(Fri) 00時頃
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[ 縛ったはずの相手が微笑み、腕を伸ばしてくる。]
……。
[ 変幻自在はともかく、恩義ある相手である。 その願いを無碍にするのもどうかと思う。
大人しくしているから、と殊勝な条件もつけているのだし。]
(*57) enju 2019/12/20(Fri) 00時半頃
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[ 先ほどまでのように、寝台に横たわって腕を枕代わりに伸ばした。
彼はどらちを向いて抱きしめられたいのだろう。 目覚める前に彼がしていたことの続きがあるのだろうか。
そんなことを考えるだけで、いささか鼓動が早まる。]
…これでいいか。
[ 話す声がいちいち肌に息のかかる距離だ。 記憶にある限り、こんな経験はない。*]
(*58) enju 2019/12/20(Fri) 00時半頃
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[伸ばされた腕の上に頭を載せ、彼と向き合い寄り添う。 両手はひとつに括られたままだったから、抱き返しはしない。 素直に手を下ろしていると彼のいいところに当たるのだけれども、そこはそれとしてだ。]
おまえを感じる。
[少し首を伸ばせば唇が触れ合うだろうけれど、今は宣言した通りにおとなしく腕の中に納まる。]
(*59) nekomichi 2019/12/20(Fri) 16時頃
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|
ここを出たら、
[肌を合わせながら口にするのは、今後のことだった。]
おまえを私の城に連れて行くよ。
血の契りを交わし、一族に迎え入れる。 私の"子"になっておくれ。
[これからの時間を共に在れと告げる。 そんな大切な話を目隠しのままでするのはどうかとも思うが、彼にはそのほうがいい気がしていた。*]
(*60) nekomichi 2019/12/20(Fri) 16時頃
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[ それなりに質量のある成人男性の身体が大人しく腕の間に収まっている。 先ほどの水中での合一を経験した身としては、空隙が気になるところだ。 下腹部に押し当てられる拳については故意を疑っていたけれど、意識しないことにしておく。
こんなにも近ければ、温度でも匂いでも感じるものはいくらでもあるのだから。]
近い未来だな。
[ ここを出たら、という設定に答える。 もう日常生活に支障のないくらいに回復している実感はあった。]
(*61) enju 2019/12/20(Fri) 20時半頃
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[ 決意、そして願いを語る黍炉の声を聞く。]
"親子"という言葉は、おれにとって、さほどそそられるものであった試しがない。
[ 後にして、未練もない程度。]
(*62) enju 2019/12/20(Fri) 20時半頃
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オトサカのシコウは死んだ。
[ 過去とは決別した。]
…死人のふるまいは おれにはわからない。
[ 包帯の下の黍炉の目は閉じているだろうか。 それなら彼は夢を見ているのだ。
唇を結ぶと、自分も目を閉じる。
── 夢を、見よう。*]
(*63) enju 2019/12/20(Fri) 20時半頃
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愛しい子――
[頭を下げ、彼の首筋に押し当てる。 獣が、親しい相手に自分を擦りつけるように。
彼が自身の過去にどのような想いを抱いているかは知らない。 けれども、そのすべてを捨てさせたからには、すべてを与える覚悟がある。]
おまえを愛し、慈しみ、守り導くよ。 私の全霊をもって。
[それは誓いであり告白であった。]
(*64) nekomichi 2019/12/20(Fri) 23時頃
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もうオトサカのシコウはいないのだから、 おまえには新しい名が必要だね。
私から、贈らせてもらえるかい?
[問いというより確認の声音で告げる。 耳元で囁いた音は、あたかも初めからそうと定められていたかのように響いた。]
── 砿矢。
[コウシ、と唇が綴った名は、元の名に通じていながら新しい装いを纏う。 未だ見出されざる原石だと文字は囁き、始まりを告げるものだと音は響く。 音の最後は、愛しさに甘く蕩けた。]
(*65) nekomichi 2019/12/20(Fri) 23時頃
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[ 黍炉が頭を擦り寄せて来る。 いっそ無邪気なほどの仕草だった。]
どっちが子供だ。
[ 押し負けたように身体を開く。 腕よりもっと近いところを枕用に明け渡す。]
(*66) enju 2019/12/21(Sat) 00時頃
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[ 耳元で黍炉がささやく愛の言葉に、ふ、と息を吐いた。 どれも、これまで与えられたことのないものだ。]
食わず嫌いはしないでおこう。
[ 持たざる者だと侮られてはならないと、平静を装う。]
全身全霊には、全身全霊で応える。 それが礼儀だ。
(*67) enju 2019/12/21(Sat) 00時頃
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[ 新しい名の響きは、すんなりと魂に馴染んだ。 滑らかなオパールを連想させる共感覚。]
…黍炉の砿矢
[ 呟いてみて、その音のいいのが気に入ったが、 一瞬後に、何を言ったんだ自分はと、動揺の遊色を踊らせた。*]
(*68) enju 2019/12/21(Sat) 00時頃
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ふ、ふふ。
[彼の懐に潜り込んで、肩の窪みに頭を乗せて、収まり良くしていた体が笑いに揺れる。 愛の告白にも冷静な態度を崩さなかった彼の口から、そんなことが聞けるなんて。]
黍炉の砿矢。 そうだね。私の可愛い子。
[たまらない、と笑みが溢れてどうしようもない。]
(*69) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時半頃
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さあ、ほら。 接吻けておくれ。 おまえと私の、新しい絆の印に。
[笑み蕩けた顔を上げて、誓いの接吻けを要求した。*]
(*70) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時半頃
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何もしない約束だぞ、
[ 今更ながら抑止にかかる。 けれど、心から楽しそうな笑みというのは伝染する性質があるものだ。]
…っ、調子に乗るな。
[ 押さえ込む動きで黍炉の頭を抱える。]
(*71) enju 2019/12/21(Sat) 01時頃
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[ お互いに目を瞑っていても、唇はうまく合わさるのだろうか。
考えるより動け、とは武人の基本。
己の欲するままに振る舞おう。*]
(*72) enju 2019/12/21(Sat) 01時頃
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[顔の両側に彼の掌を感じる。 顔が近づく気配。息が掛かる。 どれも温かい。
引き寄せられるように唇が合わさる。 柔らかく、軽い接触。 けれど、今までのどの接吻よりも甘く深く感じた。]
(*73) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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[それからは、寄り添いながら様々なことを話した。 地上のことや、城のこと。 待っているだろうあれそれに、共にしたいことの数々。
今後のことを語りつくし、穏やかに病院での最後の日を過ごす。]
(*74) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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>>*74 [ 黍炉の語る未来の形に心が騒ぐ。 それはもういろいろな意味でだ。
もっと鍛えねばと思う。]
(*75) enju 2019/12/21(Sat) 19時半頃
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