273 魔性の病院【R18ペア】
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
− 温泉 −
[ 中心からの方が効果的なのだと説明はされたが、この方法しかないとは言われず、安堵した。 手間のかかる患者ですまないとは思う。 だが、ああいった行為は、やはり、気軽にしてはならないものだ。 誓いとか、そういう──古風な考え方なのかもしれないけれど。]
──…、
[ 動けぬことに加え、体に触れられすぎて精神的に疲れてしまった。 それを察したように、黍炉はもう一度湯をかけて、身体を拭いてくれる。]
(*0) 2019/12/12(Thu) 23時半頃
|
|
[ 命を分け与える、と言われて、血を飲まされたことを思い出した。 思い出せば少し、疼く。
「私にとっての宝玉だ」という彼の言葉は面映い。 身体が宝石に変じずとも、と言うからには、変じることが最大の売りではあったらしい。]
…何処で、おれのことを知った。
[ こちらは黍炉のことをほとんど何も知らないのに。 不公平を悔しがる色が声に滲んだかもしれない。*]
(*1) 2019/12/12(Thu) 23時半頃
|
|
─ 温泉 ─
[乾いて温かな場所に移し身体を揉み解していくうちに、心もいくらかほぐれてきたらしい。 強張っていた筋肉から力が抜け、心持ち緊張が解けた気配が指先に伝わる。 だからだろうか。彼のほうから問いが投げかけられた。]
おまえが戦場にいると困るものがいたようだね。 除いて欲しいと依頼されたのだよ。
相手の名は聞かない方がいいね。 まだ、おまえは私のものではないのだから。
[依頼の標的だったと、隠すことなく語って聞かせる。]
(*2) 2019/12/13(Fri) 00時頃
|
|
魔界からの依頼など滅多に受けないのだよ。 けれども、私は自分の直感を信じる方だからね。
おまえだったからこそ受けた。 実際におまえと会って、やはり直感は正しかったと思ったよ。
おまえが欲しい。 今も、そう思っている。
(*3) 2019/12/13(Fri) 00時頃
|
|
[ 黍炉が語る経緯はさほど奇異なものではなかった。 依頼人についても探りを入れようとは思わない。 自ら挑んでくることを選ばなかった相手だ。どのみち相容れない。]
おれのどこがお前の関心を引いたのかわからない。 おれを治療して城に連れ帰って、それでどうする?
[ 黍炉を理解しようと問いを重ねた。*]
(*4) 2019/12/13(Fri) 00時半頃
|
|
おまえは運命を信じるかい?
[重ねられる問いに応えて指を挙げる。 見えざる運命の糸を絡め取ろうとするかのように。]
世界を縦横に包む縁の繋がり、 その一端が、おまえと私を結んでいる。 私はそう感じたのだよ。
おまえのことを知るうち、その思いは強くなった。 おまえと戦場で対峙して、刃を交わし、 思いは、確信へと変わったのだ。
(*5) 2019/12/13(Fri) 11時頃
|
|
おまえと血の契りを交わし、永世を共にしたい。 それが私の企みの全てだ。
[互いの温度を確かめるよう、胸の上に掌を置いて告げる。]
(*6) 2019/12/13(Fri) 11時頃
|
|
[ 運命──意志を超越した定めの力。 彼はそれを感じたのだという。]
…刃を交わして、か。
[ 彼は繰り返し「おまえが欲しい」と口にしていた。 そこに嘘はないのだろう。]
(*7) 2019/12/13(Fri) 20時半頃
|
|
[ 城に帰った後の話をするなんて、まるで行きたいと言っているようじゃないかと、 不意に思い至って、遊色が滲む。]
まずは動ける身体を取り戻す。
[ シコウは魔物だ。 人間のようには、不老不死を差し出されて舞い上がることはない。
己を駆り立てるエゴが必要だった。]
(*8) 2019/12/13(Fri) 20時半頃
|
|
良いとも。 おまえ自身で私を測るといい。
[まずは、と一線を引く言葉に頷く。 彼が動けるようになった後のことにもさらりと触れ、煌き帯びた肌を撫でて微笑んだ。
瞳も肌も、本人の素質そのままに美しく素直だ。 彼の心を掴めばどれほどの色を見せてくれるのか。 今から楽しみでならない。]
(*9) 2019/12/13(Fri) 22時半頃
|
|
冷えないうちに、部屋に戻ろうか。
なにかしておきたいことはあるかい?
[彼に柔らかなタオル地のバスローブを着せ付け、問いかける。 動けない相手に服を着せるのは、慣れているとは言い難いけれども、時間と手間をたっぷりかけて丁寧に行うことは楽しい時間でもあった。*]
(*10) 2019/12/13(Fri) 22時半頃
|
|
[ 黍炉はあくまでもシコウを受け入れ、代わりに癖のように撫でてゆく。 猫の子でもあるまいに。
寝室に戻る準備をしながら彼が発した問いは、シコウの望みを確認するものだった。
わずかな間、思案して答える。]
…肩を、貸してくれるか。 足を床につけて歩きたい。
[ わずかに関節が動く程度で歩くのは無理だとしても。 まずは、は、今からだ。
彼に触れてみたくて頼んだわけでは、ない。*]
(*11) 2019/12/14(Sat) 00時半頃
|
|
いいとも。 おいで。
[彼の思いはともあれ、言葉に出された要望に応えて手を伸ばす。 背中に腕を回し、彼の手を導いて肩に掴まらせ、背中と腕を支えて寝椅子から起き上がらせる。 脇の下から持ち上げてやれば、立つ形にはなるだろう。]
部屋の出口までだよ。 その先は、裸足では冷たいからね。
[目標を示し、彼の動きを見ながらゆっくりと歩を踏み出した。]
(*12) 2019/12/14(Sat) 10時半頃
|
|
[ 黍炉の手を借りて身体を起こす。 軽い立ちくらみを覚えた。 魔物といえど、かりそめの死からの復活はひどく消耗するものだ。
ひとまずのゴールを告げられて、うなずく。 今の自分の力量を知れば、むやみと挫折せずに治療の道筋をたてられるだろう。]
…おまえは良い指揮官だな。
[ 意のままになる影以外のものを率いても、その力を十二分に引き出すことができるだろうと感じた。]
(*13) 2019/12/14(Sat) 11時頃
|
|
[ 爪先から足を下ろす。 タイルの床からは自然石の持つ力はあまり感じない。 かかとをつけて体重を乗せてみる。 黍炉の言っていた身体の中心を意識して腰を前に出す。]
ひとつずつ手順を計算して歩こうとすると、存外、難しいものだな。
[ いっそ他のことを考えながらの方がうまくいくだろうか。 とはいえ、記憶はどこか色あせて感じられ、鮮明に思い浮かぶのは黍炉のことばかりだ。 その太刀筋、深い接吻け、血の絆──
邪念に流れるのはよせ。
唇を引き結びながら、黍炉にぶら下がるようにして進む。*]
(*14) 2019/12/14(Sat) 11時頃
|
|
おまえにそう言われると面映ゆいね。
[誉め言葉に返したついでに、頬へ接吻ける。 足を下ろした彼が歩こうとするのを柔らかな眼差しで見守った。 生まれて初めて子供が立ち上がるのを励ますような視線だ。]
意識していなかったことを改めて意識するのは 発見に満ちた体験だよ。 今だけなのだから、楽しむといい。
[ひとつひとつの動きを確かめながら歩こうとする彼に合わせ、揺るぎなく支えながら扉を目指して進む。 途中、彼の体温がわずかに上がったのを感じ、そっと腕に力を込めた。 安心させるように。あるいは、己の存在を彼の肌に捺すように。]
(*15) 2019/12/14(Sat) 11時半頃
|
|
[ 今だけ、という言葉に意欲的に肯く。 生まれたての小鹿のような頼りない足取りではあったが、部屋を出るところまで時間をかけて辿り着いた。 腕を回されていたから肩から先も冷えることなく、ほのかに熱っているほどだ。]
── 感謝する。
[ 疲労の中にも晴々とした、だがまだ硬めの言葉で気持ちを伝える。 その後の展開に戸惑うように口をつぐんだ。
歩くのはここまで、となると残りの距離は黍炉の手を煩わせることになる。 車椅子という手もあったが、彼の表情が伺えないのは、いささか気が進まない。 かといって自分から、先ほどのように、とも言い出せないでいた。*]
(*16) 2019/12/14(Sat) 12時頃
|
|
[時間を掛けてやり遂げた彼の表情は晴れやかだ。 けれども礼を言った後は、瞳がやや曇る。 何かを言いよどんでいるという風情であったが、それを問うこともなく一旦身をかがめ、膝裏を掬って持ち上げた。
視線だけで棚から大判の布を取り出して、彼の上に広げ掛ける。 ついでに、自身も影から紡ぎ出した袍を再び纏った。]
また明日も続きをしよう。 無理をしても良いことはないからね。 今日はもう休むといい。
[額に唇をつけて囁き、扉を開いて歩き出す。 傍目には、扉が自ら開いて送り出したようにも見えるだろう。 後は真っ直ぐ元の病室へと戻る。 相変わらず、誰ともすれ違うことはなかった。]
(*17) 2019/12/14(Sat) 12時半頃
|
|
[ 明日を約束する言葉に、同意しておく。 抱き上げられることに抵抗はしなかった。
身体を覆う布は、簡易なカモフラージュだろうか。 相変わらず顔が近づく度に肌に捺される接吻けには、わずかに前髪を振るように反応を返す。
そうして運ばれながら、部屋につまくでに意識は遠のいていた。 我知らず気を緩めてしまったのだろう。 疲労のせいにしておくことにする。*]
(*18) 2019/12/14(Sat) 12時半頃
|
|
[歩くうちに腕の中の重みが若干変化する。 眠ってしまったらしき彼の顔を覗きこみ微笑んで、唇に軽く触れるだけのキスをした。]
おやすみ。愛しい子。
[夢の中へ囁くかのように密やかに告げる。]
(*19) 2019/12/14(Sat) 13時頃
|
|
─ 病室 ─
[再び彼を裸にしてシーツの間に収める。 バスローブは灰に帰して脱がせたから、目を覚まさせることもなかっただろう。 床の掃除は、きっと誰かがするはずだ。
暫く寝顔を堪能してからそっと髪を撫で、側を離れた。]
(*20) 2019/12/14(Sat) 13時頃
|
|
─ 病室 ─
[どれほどの時間が経ったか、若干疲れた顔で病室に戻る。 けれども部屋に近づくにつれて、足取りには軽やかさが戻った。
早く彼の顔を見たい。 扉を開き、影のように滑り込んで寝台へと向かう。*]
(*21) 2019/12/14(Sat) 13時頃
|
|
─ 病室 ─
[ 飢餓で目が覚めた。 空腹とは違う、乾きのような飢えだ。
呼べば黍炉は来るだろうか。 またオパールか彼の血を与えてくれるかもしれない。
──餌付け
そんな言葉が思い浮かんで意地になった。]
(*22) 2019/12/14(Sat) 14時頃
|
|
[ 視線を向け、サイドテーブルにまだナイフが乗っているのを確認し、手を伸ばしてみる。 なんとか掴むことができた。
再び手を戻し、しばし銀色の刃を眺めた後、枕の下に隠す。
少しばかり気が紛れて、もう一度、寝付くことができた。 黍炉が戻ってきたときもまだ眠りの中にいる。*]
(*23) 2019/12/14(Sat) 14時頃
|
|
[病室の中は、出てきた時よりも片付いていた。 おそらく、掃除の手が入ったのだろう。 サイドテーブルに何も乗っていないのを見て、うっすらと笑む。
寝台に近づいて覗きこみ、眠っているらしきを確認する。 彼の頬に掌を添えて顔を寄せ、綿の触れるほどの軽さで唇を合わせた。 紙の風船に息を吹きこむように、ふっと気を入れる。]
おはよう。 気分はどうだい?
[唇を離し、そんな言葉を掛けた。]
(*24) 2019/12/14(Sat) 15時頃
|
|
[ 呼びかけられ、現世に舞い戻った。 目を開けば焦点の合わないほど近くに黍炉の顔がある。
朝も晩もないだろうに、おはようと言われた。 吸血鬼風の諧謔か。]
…不覚だ。
[ 頬に触れている彼の手の冷たさが心地よいのは、微熱でもあるせいか。 目覚めてしまえば、飢餓が爪をたててくる。]
今日の、治療計画は?
[ 不調と渇望を押し殺して視線を伏せ、予定を確認する。 いつまで彼を占有していられるのか、知るよしもない。*]
(*25) 2019/12/14(Sat) 16時半頃
|
|
[視線を伏せるのは羞恥か矜持か。 今日の予定を聞いてくる彼の声には揺らぎを感じる。 やはりまだ調子がいいとは言えないようだ。]
口をお開け。
[軽い口調で命じて、手にしていたものを彼の口に押し込んだ。 滑らかな乳白色の、親指ほどの石だ。]
(*26) 2019/12/14(Sat) 17時頃
|
|
私の国にはオパールと言えばこういうものしかなくてね。 おまえのように美しい色彩を纏うものはないのだよ。 取り寄せてみたけれど、口に合うかい?
[口を封じておいて、そんなことを問う。]
[それから彼の肌に触れ、何か所かを指で押し、関節を曲げ伸ばしする。 最後に膝を曲げて立てさせておいて、懐からもう一つ何かを取り出した。]
(*27) 2019/12/14(Sat) 17時頃
|
|
やはり根本的に魔力が足りていないね。 無理もない。あの戦いで、あれだけのものを失ったのだから。 このまま動く訓練だけしても埒が明かない。 外から補ってやらないと。
[魔を魔たらしめている力が不足すれば、深淵から力が引き出せない。 力を引き出せなければ、魔力不足は解消されない。 堂々巡りだった。]
(*28) 2019/12/14(Sat) 17時頃
|
|
まずはこれを。
[彼の足の間に手をいれ、温泉で指を入れた場所に小さな薬を押し込む。 薬はすぐに溶けて、速やかに体に吸収されるだろう。
薬が回れば身体が熱くなり、心の防御が下がって欲望が増す。 ひとことで言うならば、催淫剤だ。 加えて、挿入した近辺の筋肉の緊張を和らげ、柔らかくする効用もある。]
オパールだけでは足りないだろう? もっと効率よく回復する方法が、あるはずだよ。
[顎を捕え、顔を覗きこむ。 薄く笑み浮かべる瞳の奥が赤く輝いていた。*]
(*29) 2019/12/14(Sat) 17時頃
|
|
[ 命じる声に身体が反応する。 深呼吸しようとする態で唇を緩めれば、鉱石の波動が舌に乗った。 黍炉の指を齧りたいとすら思った飢餓の衝動が引いていく。
大地が蓄えた力の結晶──
宝石としての価値や見栄えを自分の身体と比較されても聞き流せばよかったが、 わざわざ国から取り寄せたと聞けば、彼を見上げる。 言葉を封じられた口の中で月色のコモンオパールを滑らかに転がした。]
(*30) 2019/12/14(Sat) 18時半頃
|
|
[ 滋養を与えられ、大人しく彼が身体を触診するのを見守る。 懐柔されたつもりはない。治療のためだと感じたからだ。
黍炉の見立てでは、魔力が足りていないのだそうだ。 確かに、影にエナジードレインされた怠さをもっと酷くしたような空隙がある。 体力の有無とは似て非なる虚無だ。
黍炉はそれも予想していたとみえ、薬を用意してきていた。 挿れられた場所は想定外だったものの、抗議する間もあらばこそ身体は薬を飲み込んでいた。]
(*31) 2019/12/14(Sat) 18時半頃
|
|
[ 別段の痛みも違物感もない。 すぐに形が崩れたか。 オパールの方がまだしも硬い。
待つほどもなく、ふわっと熱風に煽られて身体が浮くような感覚に見舞われた。 顔を寄せた黍炉の目の奥が赤く輝くのを見、あの戦場を思い出す。
一目で惹きつけられた、あの紅──
示唆するように黍炉が囁く。]
(*32) 2019/12/14(Sat) 18時半頃
|
|
[ 外から魔力を補う方法… 黍炉のような吸血の業はないし、影を操ることもできない。
戦う以外の才など…
困惑する様子を見つめる黍炉の笑みが、別人のそれと重複した。 優しく妖艶で情熱的な──
そんな、
確かに己の血の半分は淫魔の母から受け継いだものだ。 淫魔は他者の精気を吸い取って糧にする。性交によって。]
(*33) 2019/12/14(Sat) 18時半頃
|
|
何を、 考え て
[ まだ残っているオパールが歯に当たって硬質の音をたてる。
考えてしまったのは、自分なのだけれど。*]
(*34) 2019/12/14(Sat) 18時半頃
|
|
[見上げてくる彼の眼差しが変わる。 薬が効いてきたのだろう。 歯の間で鳴る宝玉が、彼の心を代弁しているかのようだ。]
おまえの体は知っているはずだよ。 どうすれば、足りないものを補えるか。
[シーツを剥ぎ、彼の肌を空気に晒す。 足元へ回り、足首を掴んで左右に割り広げた。]
(*35) 2019/12/14(Sat) 22時頃
|
|
[膝立ちで寝台に上がり、自らの帯に指を掛ける。 温泉では溶かすように消した服を、見せつけるように脱ぐ。 帯を解けば、深紅の間から白い肌が覗いた。]
私の国には、房中術という技術があってね。
[足の間から身を乗り出し、彼の両脇に手を付いて見下ろす。 片手で彼の喉に触れ、指先を肌に滑らせた。]
(*36) 2019/12/14(Sat) 22時頃
|
|
性交に関する技だけれども、単に快楽を追求するものではない。 陰陽の気を巡らせ、体内の気を整え、高めるもの。 すなわち、よりよく生きる為のものなのだよ。
その一端を、おまえに見せてあげよう。
[指に続いて唇を下ろす。 耳朶を、首筋を、鎖骨を甘噛みし、舌先で擽って、膚の下に眠る熱を呼んだ。*]
(*37) 2019/12/14(Sat) 22時頃
|
|
[ 身体を覆っていたシーツを取り除かれ、素裸に剥かれる。 あまつさえ、足首を押し開かれて、立てていた膝の奥まで黍炉の目の前に暴かれてしまう。 肌寒いと感じてしかるべきなのに、体はむしろ熱っていた。
彼もまた帯びを解き、衣を落として一矢纏わぬ姿になる。 身をもって対等だと示そうとした──わけでもあるまい。]
(*38) 2019/12/14(Sat) 22時半頃
|
|
[ 房中術、という聴き慣れない言葉に耳が吸い寄せられる。 漠然とした理解しかできなかったが、治療技術の一環であるようだ。
それなら、と心が揺れる。
矜恃を損なうことなく魔力を得られるだろうか。 淫魔は相手を喜ばせ、より多くの精気を啜るために手練手管を使い、あられもなく媚び乱れるものだと聞くが、自分にはそんなことは無理だ。 無理に決っている。
黍炉の声、その抑揚、何もかもが欲を煽るのを感じながらも、認めたくはなくて、寝具を握りしめた。]
(*39) 2019/12/14(Sat) 22時半頃
|
|
[見せてあげようとの宣言とともに指先が喉に触れてくれば、びくと肩が揺れた。 生殺与奪の紙一重におかれ、感覚が研ぎ澄まされる。
続けて唇が下りてきた。 いつもの挨拶のように唇を啄むのかと思えば、横にずれて耳朶を咥え、下へと辿ってゆく。]
…黍炉…っ
[ どうしていいかわからず、名を呼んだ。 制止の声は喉元まで出かかっているのに、先を望む気持ちがそれを阻む。*]
(*40) 2019/12/14(Sat) 22時半頃
|
|
ここにいるよ。
[名を呼ばれ、応えて肌を吸う。 禁欲を貫いてきた彼の体が熱に浮かされ熟れていく。 それを全身で味わう。
この手で見出し選び取り手間暇かけた果実を、今もぎ取る。 その瞬間を引き延ばしたくて、唇の雨を降らし、指先で肌を爪弾き、柔らかな場所を擦りあわせて互いの熱を高めていく。]
(*41) 2019/12/14(Sat) 23時半頃
|
|
[荒い息が零れ、肌が湿り気を帯びてくれば、指を足の間へと向けた。 薬を入れた場所に触れ、十分に柔らかくなっていることを確かめる。]
おまえに私を注ごう。 存分に貪るといい。
[膝裏を捕えて持ち上げ、彼の体を折りたたむようにしてのしかかる。 自らの剣先で彼の秘門に狙いを定め、斜めに体重を掛けて押し破った。
ゆっくりと、容赦なく力を加え、奥深くまで貫き通す。 そこで一度動きを止め、互いの温度が均衡するのを待った。*]
(*42) 2019/12/14(Sat) 23時半頃
|
|
[ ここにいる──と、黍炉はいたるところに唇を触れさせてゆく。 狼煙が繋がるように彼のもたらす熱は全身を巡った。
どうして、こんな…
相変わらず自力で動くことはできず、彼の為すがままだ。 けれども、不安や警戒は感じなくなっていた。 より切羽詰まった情動に押し流されて、短い呼吸を繰り返す。 その合間合間に、無音で黍炉を呼び、その存在を確かめた。]
(*43) 2019/12/15(Sun) 00時半頃
|
|
[ 膝を抱え上げられ、のしかかられても、逃げる算段をすることはない。 遊色の滲む目に黍炉を捉え肯く。
これまでの甘い接触から一転した強引さで怒張した男根に貫かれて初めて、のけぞり、雄叫びをあげた。
薬の効果で痛みはない。 だが、自分が犯されているのだとわかって愕然とする。 房中術というのは結局、女夢魔と同じことをしろということだったのか。]
く──…、
[ 喘ぐ声が揺れる。*]
(*44) 2019/12/15(Sun) 00時半頃
|
|
[肌を吸われる間は瞳に色を揺らめかせて期待を示していた彼も、貫かれれば雄叫びを上げて戦慄いた。 愕然と見上げる彼に微笑みかける。]
そう身構えるものではないよ。 感じてごらん。自分の体がどうなるか。 どこが気持ちよくて、どこが響くのか。
[教え導きながらゆるやかに腰を使う。 最初は小刻みに揺らして存在を確かめさせ、次第に大きく深く抽送を繰り返す。 急ぐことはない。今は、感じることを教える時だ。]
(*45) 2019/12/15(Sun) 01時半頃
|
|
口は閉じないで。声を出して。 その方がより感じやすいからね。 気持ちいい場所があるはずだよ。こことか、こことか。 内側が熱くなって、痺れるような心地がしてくる。 その感覚を逃がさないようにしなさい。
私と、息を合わせて。 もっと、感じて。
[言葉に合わせて動きに緩急をつけ、角度を変えて内側を摺り上げる。 未踏の沃野に、存分に悦びの技を施した。*]
(*46) 2019/12/15(Sun) 01時半頃
|
|
[ 騙されたというよりはしてやられたのだとわかっている。 あえて口にしないことはあったとしても、黍炉は嘘はつかない。 こんな事態に陥っているのも、自分のせいだと、唇を噛んで目を閉じる。
けれども、身体を貫く質量は熱く、あまつさえ黍炉は掻き混ぜるように腰を使った。 臓腑を棒で貫かれるのと同じようなものだと思えば、ひどく乱暴な行為だ。 痛覚が麻痺しているとはいえ、負担は大きい──
そう思って耐え忍んでいるものを、黍炉は異なる見解を告げる。]
(*47) 2019/12/15(Sun) 02時半頃
|
|
[ 馬鹿な、と跳ねつけたが、繰り返される抽送は幾度も打ち寄せてきた。 狂おしさが募り、身体の奥が落ち着かない。
それに黍炉はこの方面においても熟練であった。 どこを攻めればいいか、その緩急をも心得ている。
波に攫われるように揺らされ、引き延ばされて、摩擦は火花を散らす快感に転じた。]
…っ! い…
[ 誘われるままに声が出てしまう。 後はなし崩しだった。]
(*48) 2019/12/15(Sun) 02時半頃
|
|
[ 苦しいのに気持ちいい。切ないのに止められない。 後悔しながらも感じてしまう。 自分の中に、こんな素質があったのか。]
…う、 くぅ、 ああ── そこ、を
[ 自分の掠れた声を聞いてよけいに興奮してしまうのだから救いようがない。 惜しむことなく費やされる時間の中、 催淫薬で蕩けた肉体は欲望のままに捧げられ、理性は淫夢に溺れた。*]
(*49) 2019/12/15(Sun) 02時半頃
|
|
[頑なだった彼も、揺さぶり煽るうちに蕩けていく。 最初に漏れた声が陥落の合図だった。
快楽に身を差し出し、動かぬ体を悶えさせて求める言葉を口にする。 欲望に全てを明け渡したわけではない証拠に、眉間には苦悩の印が刻まれる。それもまた彼の色香を増していた。
愛しい。 溢れる思いごと彼を抱きしめて、昂る熱を繰り返し叩きつける。]
(*50) 2019/12/15(Sun) 09時半頃
|
|
[愛しさは満ち、欲望は溢れ、体を臨界へ導いていく。 背筋を灼く甘い衝動に耐えながら、彼の胸へ手を伸ばした。 今まで触れてこなかった快感の釦を指先に転がして、もうひとつ上るのを促す。]
ああ───…もういくよ。 おまえの中に私を解き放つよ。
全部、飲みほして……っ
[声を上ずらせて告げるのと同時に深く突きあげる。 彼への思いが熱く迸った。*]
(*51) 2019/12/15(Sun) 09時半頃
|
|
[ 痺れるような官能を呼び覚され、漏れる息はあられもなく乱れる一方で、 いまだ力の戻らない身体では顔を覆うことすらできず、黍炉の目から何ものをも隠すことができなかった。
全部、見られている。
人形めいて動けない身体に閉じ込められたまま犯される苦悶に羞恥が拍車をかけ、背徳は身を焦した。 身体の奥まで彼の形に作り替えられ、このまま抱擁が続くことを求めてしまう。]
(*52) 2019/12/15(Sun) 11時半頃
|
|
[ 一向に疲れも退屈も覚えぬらしき黍炉は、まだ先があるのだと、胸に凝った性感の兆しに指を触れて示した。 彼自身の喜びを伝え、解き放つ。]
──…ンぁっ!
[ 快感がまたひとつ弾け飛ぶのと同時に、吐き出された彼の情動を感じる。]
(*53) 2019/12/15(Sun) 11時半頃
|
|
[ 自分も雄であるから、黍炉の身に起きたことは把握できた。 達したのだな、と取りとめなく思う。
おれの身体で──満足したか。
良かったような、虚しいような、済んだのだという感慨。 だが、自分の身体の変化にはついていけなかった。
身体の奥から熱が広がる。 精液を糧として吸収したのだとわかった。
彼を包む臓腑が脈動し、まだ残っているものを絞り出そうとする。 それもまた淫魔のさがだろう。]
(*54) 2019/12/15(Sun) 11時半頃
|
|
[ 終わりたくない──
もっと、 と言い出しそうな口に拳を当てて堪えた。*]
(*55) 2019/12/15(Sun) 11時半頃
|
|
[ひとつの頂を極めたのち、緩やかに降りてくる。 彼の胸板に手を置いて、己の熱さを伝えた。]
満足してくれたかい? その様子だと、まだだね。
[口を塞ぐ拳を掴み、引き戻す。 両の手首をそれぞれ掴み、体重を掛けて押さえこんだ。]
(*56) 2019/12/15(Sun) 12時半頃
|
|
─── もっと欲しい、だろう?
[彼の魂に囁きかけるように、深く密やかに問う。 肉体に眠るエゴを呼び覚まそうとするかのように。]
(*57) 2019/12/15(Sun) 12時半頃
|
|
[腰を揺らし、中にあるものを思い出させる。 一度達したはずのそれは、未だ熱と硬さを保っていた。 吸血鬼特有の肉体再生力に加え、気を操る熟達した技が、未だ限界を遠ざけていた。]
今度はおまえの番だよ。 おまえの体は覚えがいいから、すぐにもっと感じるようになる。 中だけで達することもできるはずだよ。
さあ、いくよ。
[宣告と共に、再び腰を動かし始める。 先ほどよりも余裕をもって内側を探索し、開拓し、蠢く襞の間に潜む快楽を掘り起こしていく。 滑らかさを増した秘洞は、より強く快感の電流を導くだろう。*]
(*58) 2019/12/15(Sun) 12時半頃
|
|
[ 黍炉から直接に注がれた魔力はたちまち効果をもたらしていた。 血を飲まされるより効率がいいことも明白だった。]
もう 動ける。
[ 目標が果たされたのだから、解放されていいはずだと声を落とす。 もとより、望んでこの方法で魔力を回復したかったわけではない。
もっとも、足りているかといえば、否であるのは認めざるを得ないだろう。 手首を押さえ込まれて、振り解くことすらできない。 心も、体も、まだ辛い。]
(*59) 2019/12/15(Sun) 17時頃
|
|
[ それに黍炉もまた、これで終わりにするつもりはないようだった。 欲望を見抜く囁きに、体温は沸き立つ。]
ダメだ、 そんなのは関係ない──!
[ 淫魔の業など習得する必要はないと突っぱねる。 けれど、再び中を掻き乱されてしまえば、防御はあえなく突き崩された。]
(*60) 2019/12/15(Sun) 17時頃
|
|
[ 結合部から淫猥な音が響く。 身体に力が戻るにつれ、感度も良くなったのか、 先ほどよりも鮮烈な刺激を、よりダイレクトに読み取ってしまう。]
ひ、 っあ…!
[ 狂おしい劣情に見舞われ、あられもない姿勢に担ぎあげられたまま、 蹴りつけることもできない爪先が、反り返って痙攣した。*]
(*61) 2019/12/15(Sun) 17時頃
|
|
[精を与えられた彼は、明らかに力を取り戻していた。 悶える手足は力強く、咥えこんだ場所も先ほどより締め付けてくる。 彼の体が喜んでいることは明らかだ。]
もっと深くまで欲しくないかい?
[これだけ力が戻っていれば、別の体位もできるだろう。 喘ぎ震える体から自身を引き抜いて体を離す。 ついでとばかり、今は口を開けてひくついている窄まりを眺め、軽く息を吹きかけた。]
(*62) 2019/12/15(Sun) 17時半頃
|
|
[彼が余韻に喘いでいる間に、手早く体をうつ伏せに返す。]
膝を立てて、腰を上げなさい。 できるだろう?
[背中に手を置いて制しながら、指示を下す。 命じたのは獣の、或いは服従の姿勢。*]
(*63) 2019/12/15(Sun) 17時半頃
|
|
[ 意志とは無関係に、身体は黍炉を迎え入れる度に柔軟になってゆく。 もっと深く、と誘う言葉に反応したのは警戒でもあり、期待でもあった。]
──… うっ
[ 不意に、隘路を満たしていたものが引き戻される。 関門を抜ける瞬間にひときわ大きな快感を残して、土産にしていった。 とはいえ、展開が読めない。
これで仕舞いなのか。
ようやく自由になったというのに、どこか後ろ髪を引かれている自分がいる。]
(*64) 2019/12/15(Sun) 18時頃
|
|
[ 躊躇いつつ目を合わせたとたんに、手際良くうつ伏せにさせられる。 そして与えられたのは掌ではなく、命令の言葉だった。
できるか、と問われれば否はない。 回復の程度を確かめたいのなら、示してやってもいい。
けれど、黍炉の声に含まれたものは甘く剣呑だ。]
膝、を…?
[ 指示に従いはしよう。 けれど、動きは緩慢なものだった。*]
(*65) 2019/12/15(Sun) 18時頃
|
|
[結合を解く際に彼が見せた表情は、安堵と未練の色が混ざり合う。 歓びに目覚めつつある彼への寿ぎに、掌で尻を打った。 或いは、動作が遅れたことへの叱責にみえたかもしれない。]
もっと高く上げなさい。 私に、良く見えるように。
[命じる声は甘く、それでいて容赦なく。 小気味良い音を伴って、打擲を幾度か繰り返す。*]
(*66) 2019/12/15(Sun) 18時頃
|
|
[ 尻を叩かれ、目を瞠った。 これまで、親にもそんな仕打ちを受けたことはない。
痛みというほどのものはなく、響いた音が引き締まった肌を質感を伝える。
繰り返されるうち、不意にこれも愛撫なのだと察した。 現に身体は、次の打擲を待ち受けて熱い。]
──… 、
[ 血と精によって、彼につながれた命だということを魂で理解する。]
(*67) 2019/12/15(Sun) 19時頃
|
|
すれば、いいのだろう。
[ 声にならない息をついて、腕の間に顔を伏せ、腰を上げて見せる。 止めさせるには彼の命令に従う他ないと割り切った態で、その実、葛藤と渇望に身を焦がしていた。*]
(*68) 2019/12/15(Sun) 19時頃
|
|
[打擲の音に、刺激に、彼の体は敏感に反応する。 これは快感なのだと肉体から理性へと理解が及んだようだ。 やはり、覚えがいい。
命令に従い腰を上げた動きも声も、服従の悦びを奥底に感じさせて熱く甘い。 もっと教えてやりたい。 この先に、どれほどの世界が待っているのかを。]
(*69) 2019/12/15(Sun) 20時半頃
|
|
よくできたね。 いい子だ。
[両手で尻の膨らみを撫で、親指を谷間に添わせて揉みしだく。 待ち焦がれている場所を指先で軽く押し開いた。]
おまえのここは、もう待てないようだよ。 淡い桃色につやつやと輝いて、とても綺麗だ。
奥が動いているね。欲しがってる。 この柔らかな襞が私を包むから、 隙間なく触れ合って悦びを共にするのだね。
[見たままを声に出して彼にも伝えてやる。]
(*70) 2019/12/15(Sun) 20時半頃
|
|
じゃあ、いくよ。
[声を掛けて、彼の腰を掴む。 割れ目に己の熱を押し当てて質量を意識させた後、待ち焦がれる場所へ先端を突き入れた。
たっぷりと時間を掛けて貫けば、結合は先ほどより深い。*]
(*71) 2019/12/15(Sun) 20時半頃
|
|
[ 黍炉が語るのが自分のことだとは思えない。
そんな風に認められて喜べるものか。
彼に求められるのは、きっと心地いいことなのだろうけど── やはり、自分がふさわしいと思うべきではない。]
…早く、
[ 済ませろ、とも、欲しい、とも続けずに、腰を突き出す。 殊勝な態度など知るものか。]
(*72) 2019/12/15(Sun) 21時頃
|
|
[ あくまでも悠然と、黍炉は事を進める。 言葉で煽り、先触れを与え、じっくりと味わう。
これまでとは違う角度で深く抉られ、背筋が漣立った。]
う、 ぐ… っん
[ 仰臥の時とは異なり、自力で身体を支えていなければならない分、縋りつくように締め付けてしまうのがわかる。 血が頭に下がってきて、むやみと活動的になっていた。
このまま貪ってしまいたいような、衝動。*]
(*73) 2019/12/15(Sun) 21時頃
|
|
[言葉でも態度でも求められたままに、彼を存分に貫き、擦り、味わう。 腰を激しく打ち付ければ、打擲を思わせる音が鳴った。 ひとしきり煽り立ててから、動きを緩やかなものに変えた。]
おまえの望むように、動いてごらん。 合わせるから。
[挑発のような声音を投げかける。 繋がっている血の熱さは、彼の興奮を如実に伝えていた。*]
(*74) 2019/12/15(Sun) 21時頃
|
|
[ 奥深くまで激しく貫かれ、視界が滲んだ。 抜き差しされる動きに息が重なり、声が快楽に染まる。]
く…、 は、 っあ、 あ…
[ 腰だけでなく、身体ごと揺らされて寝台が軋む。
どうにかなってしまいそう、だ。
そんな惑乱の渦中にあったものを、黍炉の動きが緩やかになってゆくのに気づいて、熱に浮かされたように呻く。]
(*75) 2019/12/15(Sun) 21時半頃
|
|
どうし て
[ 望むように、なんて。
倒れ込んで休みたい。 そうしようと考えているはずなのに、惰性のように腰が揺れる。
自分がどれだけ動けるのか確かめるように、その動きは次第に大胆になった。
こんなに回復している。
疲れ切っているのに、まだ動きたい。 ほら、見せてやる── *]
(*76) 2019/12/15(Sun) 21時半頃
|
|
[主導権を渡されて、彼の声が戸惑いに揺れる。 けれども身体は素直に欲望を示した。 最初は試すように、次第に大胆に動く彼に合わせて突き上げ、迎え撃つ。 時にはわざと外して呼吸を乱しもした。
快楽の手綱は握ったまま好きに遊ばせて、 彼が十分に高まったところで視線に力を籠める。]
(*77) 2019/12/15(Sun) 22時頃
|
|
そろそろいいだろう。 おまえを達かせてしまおう。
ここに触れられると、おまえはもうどうにもならなくなる。 快感が全身を駆け巡って、制御できなくなる。 そうだろう?
[見えざる手が伸びて、彼の胸に触れた。 先ほど存在だけを教えた胸の珠を押しつぶすように摘まむ。 そこも感度がいいと、先ほどの感触で確かめていた。 別々の場所で生じた快楽が響き合えばどうなるか、彼は思い知るだろう。]
(*78) 2019/12/15(Sun) 22時頃
|
|
[同時に腰の動きを深く大きく規則的なものに変える。 彼自身が余さず快楽を味わえるように。 頂への道を逸れず倦まず駆け上がれるように。 どこを突けば彼が高みへ至れるかは、繰り返す抽送のうちに掴んでいた。]
感じて。もっと深く。 快楽に身を任せて。恐れず解放すればいい。 全て抱き留めるから。
[いってごらん、と、息だけで甘く囁いた。*]
(*79) 2019/12/15(Sun) 22時頃
|
|
[ 双方が同時に動けば、生じる刺激は予想もつかず、甘やかに狂おしく疾駆した。 時折、挟まれる黍炉の言葉が欲望の行く先を導く。]
や… あ 、
[ 胸の突起を弄ばれ、官能の頂に押し上げられる。]
(*80) 2019/12/15(Sun) 23時頃
|
|
[ 意図せず枕の下に潜り込んだ手が、隠しておいたナイフを見出した。 柄を握れば、しっくりと手になじむ。 異郷の地で懐かしいものと出会ったような安堵を覚える。
二人が出会って起こす快楽の奔流に呑まれそうになりながらも、舵をとる瞬間は自分でいられた。]
黍炉 、 一緒に ──
[ 恐れず、待ち受ける器と化した自分を開き、迎え入れる。]
(*81) 2019/12/15(Sun) 23時頃
|
|
あ、 …──っ ああ… ああ!
[ 法悦が訪れた瞬間、シコウの体は悦びの経絡に沿ってプレシャスオパールの輝きを宿した。
シコウ自身も見たことのない、光景。*]
(*82) 2019/12/15(Sun) 23時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る