76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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ああ、僕は醜い。
[木枯しのようなつぶやき。 ひゅうと、風の音のように……。]
(*0) 2013/03/24(Sun) 01時頃
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んん……
[眠っているのに。満月は確かに瞼の裏に映る。 青い目に月はまぶしくて。 けれど目を開くことができないまま、とろとろ眠る]
(*1) 2013/03/24(Sun) 09時頃
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[意識の中に風がたゆたう。 閉じた意識の中に、水面に結ぶ泡沫(うたかた)のような音が響く]
……誰……
[夢に遊ぶような声は脳裏に僅かな香りを伝えて*]
(*2) 2013/03/24(Sun) 09時頃
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ああ、これが冬のような愛なのか?
[その手から出た赤はなぜか蒼くも見え…。]
(*3) 2013/03/24(Sun) 13時頃
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[そんな中、 ぼんやりと、やんわりと、
微睡みに酔いしれている声を拾う。]
――……その声は?
[暖かな暖炉のまえ、眠れるキティに…。]
(*4) 2013/03/24(Sun) 20時頃
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君は眠っているんだね。 キティ……。
[薔薇の香りは、その眠れる子にも届くだろう。 それはなお、眠りを誘うのか、それとも。]
(*5) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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[聞こえる声はまどろみを呼ぶ。 酷く心地よくて、酷く危うい]
…誰。
キティって、誰を……
[泡沫のような意識はただただ風に舞う木の葉のように 頼りなさげに返る]
(*6) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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ああ、なんだか、 子猫のようだと思ったんだよ……。
ごめんね。
でも、君のことを感じれる。 何か特別に呼びたいな。
[その眠る彼が誰なのか、 声が響く方向に意識を向ける。]
(*7) 2013/03/24(Sun) 21時頃
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[ふわり。響く声。 口からの声はヤニクに向けられるのに 意識はもう一つの声に時折傾く]
…猫じゃない。誰だって聞いてるンだけど… ……って。何。この声。
[初めて気付いた声の違和感。 ふわふわした意識がようやっと目覚めたよう]
(*8) 2013/03/24(Sun) 21時頃
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僕が誰か? それは、君が誰かというところからはじまるよ。
とにかく、とても月が綺麗で、香りが良いよ。
[弾むような息遣い、掠れた声は、眠りの子の耳をくすぐる。]
(*9) 2013/03/24(Sun) 21時頃
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ん。
[耳元に響く空気に僅か身を竦ませる。 吐息は少し、熱を持つ]
俺が、誰か?俺は……
[サイラス、といいそうになって息が詰まる。 薔薇の香りの甘さと流れ込んでくるものに。 瞼に映りこむような月に、くらりと頭痛がする]
(*10) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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君の元に、行くよ……。 どこに来るかい?
[名乗ろうとする言葉を促すのではなく、 そう、求めるのは香りと、そこにあるという存在。]
薔薇の木の下でも、 僕の部屋でも、 もしくは屋根裏でも…。
僕の声が聞こえる君はきっと特別だから…。
(*11) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[窓から見える月明かりの姿と聞こえる声。 未だ疑問は抜けきらずとも、やはり声は紡がれ続く]
…とく、べつ?
[息を呑む音は体の中に響く]
……薔薇の…下に。いくよ。
(*12) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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そう……じゃ、待ってる。
[薔薇の木の下。その言葉に、にこやかな香り。] ]
(*13) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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[薔薇の木の下に赴くのは談話室でヤニクと分かれてからのこと。 月明かりに見るその姿、ブレンダのようであって、どこか違う。
何が違うのかはすぐにはわからない。そう接点があった訳ではないから]
ブレンダ。
[青い目の色に、薔薇の木が映り込む]
(*14) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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バーチュー……先輩? いや、サイラスでいいかな。
[青い眸に、新緑の眸はうっとりと。 薔薇の下、腰掛けたまま、手を伸ばした。
薔薇の刺に血のにじむ、指先。]
(*15) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[今、先輩だの後輩だのと追求する気はない。 ただ名を呼ばれて、香るものにぼんやりとしてうなづいた。 伸ばされた手、躊躇なくこちらからも手を伸ばしてそれを取る。
指先に滲むいろ、何故だろう、その指に無意識に寄せたくちびるは]
(*16) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[伸ばされた手、指先、 サイラスもまた伸ばしてくれて、にこやかに微笑んだ。]
ああ、君も、感じるだろう? 薔薇が、欲しているんだ。
[指にサイラスの唇が触れて、 はぁ、とため息をこぼす。
もう片方の手も、静かに伸びると、彼の柔らかな金髪に触れた。]
薔薇は本当にかぐわしいね。 そして、君もとても……。
[薔薇の酔いに敏感に感じてしまったこと、 きっと、声の通じる彼もそうで……。
次には指に口付ける彼の頭を包むように抱こうとする。]
(*17) 2013/03/24(Sun) 22時頃
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[薔薇の香りが頭を埋める。 くちびるを寄せた指先から甘い毒が入ってくるよう。 もうくせになった髪に触れられる感触。 それこそ、猫のように摺り寄せて]
薔薇の、せいなんだ。 …酔いがさめない。眠くて…だけど、眠れない。
[彼の手が自分の頭を包み込もうとするように 空いた片方の手が、彼の細い体に触れる。 抱き寄せるように。 お互いの間、香りが満ちる隙間を埋めるように]
薔薇は、何を欲しがっているんだろう。
(*18) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[頭を抱き寄せると、彼の手は細い体躯を抱いてくれた。 まるで、我が子をあやすような形になりながら、それでも、感じていることは、そんな美しいものではない。
感じる熱は、冷たさの中、咲き誇る赤い花のよう。]
眠れないのか。 かわいそうに……。
大丈夫。眠れるよ。 君を眠らせてあげる。
[髪に触れ、遊ばせながら、 もう片方の指からは、熱が奪われるのを感じている。]
薔薇が欲しているもの。 さぁ、なんだろう。
けれど、僕や君の欲しがっているものを きっと欲しがっているんじゃないかな。
(*19) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[そんな理由づけ。 包み込んだ頭、耳の当たりにくすぐるように、掠れた声を吹きかけて…。]
――……
[彼がこちらを見上げれば、 薄紅の唇をその額に落とす。]
――……きっと、特別なんだよ……。
[青い眸を新緑は見つめて…。]
(*20) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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俺が、欲しいもの?
[花霞の向こう、浮かぶ影はなんだろう? 欲しいもの。ほしい?どんな風に? くちびるを寄せたゆびさきはするり、手から滑り落ちて]
ほしい、もの…
[額に触れる赤い、柔らかい感触。 目を閉じてそれを受け入れる
薄ら、瞳を開ければ。深緑と蒼が交わって]
(*21) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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[ひくり。耳元に感じる吐息に震える。 ふとその赤い唇に指を伸ばし]
これに、触れたい。
[空ろな、けれど秋の空のような深い蒼色。 指先はそろり、彼の赤い唇をなぞる ここに自分のものを重ねたい衝動がそわりと浮かんだ]
(*22) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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そう、きっと、欲しいもの、 あるよね?
[青と新緑、薔薇の芳香。 それまでにあまり言葉を交わしたことなどないのに、 薔薇の仕業かそれとも、もともとの気質か。
年上なのに、子猫のような彼の唇に薄紅の唇を寄せる。 共犯者を仕立てるように、 甘やかな、甘やかな、落とし穴のような口づけをしようと…。]
(*23) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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[そう、先に触れた彼の指先には笑みが返った。]
触れて…。 そう、大丈夫。
君が欲しいよ…。
[ねだられて、拒絶などない。 むしろ、欲望は、高まるばかり。
彼の唇に薄紅を重ね、触れる、そして、触れる以上の口づけを。]
(*24) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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[ほしいもの。漠然とした影はすぐに消える。 薔薇の香りが隠してしまうから
[流されるまま、秋空の色が瞼の裏に隠れると同時。 薄紅に同じものをふわり、重ねた。 甘い香りは脳髄をしびれさせて感覚を麻痺させる]
ん……
[次第に深く、抱き寄せる腕も力がこもる。 求める様はそれこそ子猫がミルクを舐めるよう]
(*25) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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ああ、可愛いね……。
[口づけは、深く、されど、その仕草はどこかあどけない。 けれど、欲望はそれでつきることはない。]
――……君が欲しいよ。 僕をもっと欲しがって……。
[薔薇の力で、蘇った肌の弾力は、彼に触れることを求めて……。 そう、月明かり、薔薇の木の下。 彼の望みに答えるよう、その指先を動かしていく。 そう、彼が抱かれたいのならば、そのように、抱きたいのなら、やはりそのように……と、問うて……。]
(*26) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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[薔薇の木の下、あえやかな声は幾程続いたか。*]
(*27) 2013/03/24(Sun) 23時頃
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[深くくちびるをあわせて、吐息まで取られてしまったよう。 くたり、その肩口に頭を預け。 息はあがり、頬は僅か上気して。 薔薇の蔓が意識を侵食する感覚がわかる]
……。俺も。
[手はぎこちなくその肌に触れた。 同性の筈なのに自分とは違う、花弁のようなしっとりしたそれにまたくらり。脳裏がしびれる
唇を滑らせて浮き出た鎖骨に紅薔薇の印を一つ、刻みつけ 持て余す薔薇の香と毒のような棘の感覚
抱き寄せて痩躯をゆるく押し倒す どちらを求めているかは月明かりが照らすまま。 薔薇の霞の中の交わりは、熱く深くとも、 そこに名残は残さない
誰が訪れても一時の色の香は消えうせる筈]
(*28) 2013/03/24(Sun) 23時半頃
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[そう、さきほど、声の通うものと、 肌を合わせたばかりなのに、
疼きは収まらず、なお、 求めてやまない……。]
ああ、君も苦しいだろうか。
[声の届くものへ。今、その苦しみが、そして、甘やかさを共有するものへ。 心の中で、細い指を伸ばす。]
(*29) 2013/03/25(Mon) 21時半頃
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──……。
[頭を振って、懸命に香りを脳裏から消そうとする。 あの細い指が触れてくるような感覚に 吐息にかすか、熱がこもる。
けれど。目の前の彼に触れて、箍が外れたら多分、自分は]
だめ、だ。
[苦しいけれど。切ないけれど。 それでも、まだ]
(*30) 2013/03/25(Mon) 21時半頃
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この苦しさ、わかってくれるのは、 君だけだよ……。
[それは、いつのまにか、彼自身の言葉だけではなく、 薔薇の言葉にもなっている。
枯れたまま、終わるのは、嫌だ。 また、あの花を咲かせたい。 美しく、そして、甘美なあの想いを……。]
君だけだ……。 君がいないと……。
[細い指は、もがくように、 唇は、浅い息を繰り返しているかのように、開ききらない五分咲きの薔薇のように…。]
(*31) 2013/03/25(Mon) 21時半頃
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ぅ……ん
[入ってくるな、これ以上、香りはいらない 懸命に拒絶しようとするけれど 酔いは拒絶の仕方を忘れてしまったよう。
ヤニクからそらした目は熱で秋空を写す湖面のよう。 もう耐えられないくらい理性はぎりぎりで。
月の下で暴いた体の感触が手に残る。 あぁ、かなうなら、もう一度触れたいと 伸ばされた指に応えるように 夢の中で自分の指も絡ませる]
…欲しいのに。
(*32) 2013/03/25(Mon) 22時頃
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ああ
欲しいなら、 摘み取ってしまうかい?
[薔薇の囁き。 それは甘美な欲望を否定しはしない。 その伸ばした指は、きっと彼の身近な人からも伸ばされたような幻影。
薔薇は、咲き誇るために、 吐息をこぼす。]
――……
(*33) 2013/03/25(Mon) 22時半頃
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摘み とる…? …何を、どういう……
[息が上がる。目の前のヤニクの熱と薔薇の香りの熱で 逃げ場のない感覚。 潤んだ目はその水滴を零す]
熱い、よ…たす け…
[どうすれば熱は収まるのか。 どうしたら、このやり場の無い感情はきえてくれるのだろう]
(*34) 2013/03/25(Mon) 22時半頃
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[助けを求める響きに、 薔薇ではなく、彼自身が眉を寄せた。]
ああ、 壊したくないんだね。
[指先、それは、眠る子を宥めるように…。]
――……君を慰めてあげる。 僕なら、いくら壊されても、 構わないよ……。
[優しく、語りかける。]
(*35) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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君の大事な人は、 大事にして………?
[その言葉はどう響くだろう。 だけど、深い意味はない、そのままの意味だ。
大事な人がいるのならば、 大事な人は、大事に………。
欲望だけで、何かを壊してしまいそうならば、 壊れてもいいものを壊せばいいと……。]
僕のことは壊してもいいんだよ。 むしろ、僕は壊れることを………。
[薔薇とは違う、願い。本当は見えない、未来。
美しくありたい。枯れてしまいたくない。
そこは同じなのに。]
(*36) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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――……そして、賛美歌を紡ぎ出す……。
(*37) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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───……ぁ、う…… !
[熱と理性と、大事な人と薔薇の声。 持て余してどうしようもない感情と それでも失いたくない大事な友人と
満ちる香り薔薇が脳裏を壊してしまったよう。 悲鳴のような声は悲痛で、けれどやはりどこか甘やかで
助けてたすけてタスケテ
辛い。熱い。苦しい。
けれどどうしていいのかわからない。 ずっと人に頼ってきた代償。この依存心の塊は]
(*38) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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ああ…… つらいなら、
薔薇の木の下にまた、おいで。
[苦しげな声に、薔薇は甘やかに…。]
――……いくらでも、君を慰めてあげる。 いいえ、愛してあげる……。
だから、今は、おやすみ?
[そんな慰めを。]
(*39) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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僕も、苦しいから……。
[ひとりじゃないよ、と。 依存には、依存で答え…。*]
(*40) 2013/03/25(Mon) 23時半頃
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[そこに、眠る子の姿はあったか。 いずれにせよ、シルヴァではない、薔薇は、サイモンにも彼にも微笑む。
そして、おいでと、手を差し伸べるのだ。]
(*41) 2013/03/26(Tue) 00時半頃
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