24 ロスト・バタフライ
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墓
少
霊
全
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どうして、泣くの?
──欠けちゃったの?
[ぽたり、薄紅色から落ちる雫は とても綺麗。]
──それとも、欠けてるの?
[それを見た子どもの声にならぬ「聲」、 聞かせずに尋ねる声に、乗る色がある。]
(*0) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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墓地に涙は付き物だと言うのに ここほど、生者の涙の似合わぬ場所もない
死者が立ち、生者が眠るこの地 この地に涙を流すのは、あの二人だけでいい
[左耳は生者の声を聞き、右耳は死者の囁きを聞きます。左目は今世の姿を見、右目は魂の色を見ます。私は、少々特殊なようで御座いますな]
(*1) 2011/01/26(Wed) 02時半頃
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いやはや、どーうして泣くんだろねー?
[ひひ。と聲は笑う。]
欠けてるの、すごく、いいのにさ。
欠けているの、きれいなのに
欠けているの、すてきなのに。
(*2) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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欠けているから、
──寄り添って、おぎないあえるのにさ?
(*3) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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…――――
耳につく キンキン、キンキン
うっとおしい事この上ない
君、少し静かにしたまえ
[まったく、死者も生者も騒がしい。静かな時間が欲しい、この霧の中の湖のように。波すら立たぬ、静かな世界が良い]
(*4) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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完全で、まったきものなんて、つまらないだけじゃないか。
せっかく欠けて、埋めあうことができるのに、 どーして泣くんだろうね。
おいらにはさっぱりわかんないや。
(*5) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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[にこー。と、差し込まれる注意に、唇にまりと弧を描く]
や ・ だ 。
[NO、と突きつける二音、愉しげに笑っている。]
黙っててほしいの? 本当に?
静かなのがいいの?
(*6) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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うるさいから追い出したい? 人間を? まだ生きてる人たちを?
おいらもかい?
ねえ。──お仲間だろう?
それとも、仲間だ、なんて──認める気はない?
[煩い、と言われても声は止まない。 からかうような遊ぶような声、 矢継ぎ早の質問、問いかけ、まるでどこか試すよう。]
(*7) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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私はな、穏やかな日々が続く事を希望するだけなのだ ただ、静かにこの場にありたいだけだと言うのに
騒がしい生者を追い出そうと、今起きたばかりだと言うのに 君が騒いだら、意味が無いだろう
[まったく、イライラする、イライラする。私に残る、憤怒の感情。ラースの炎が、今の私を形作る源。だから私は、イライラする。だから私の体は、生者と変わらず形を保つ。]
(*8) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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仲間? 何が仲間だ
同類、同族、そのくらいの物だろう 仲間と言うのは、共通の目標を持つ者の事を言う
静かな夜を取り戻すために、私は今、ここにいる
[イライラする、イライラする。ああ、頭が痛い]
(*9) 2011/01/26(Wed) 03時頃
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静かな静かな? そーうかあ。
おいらは煩いのも嫌いじゃないよ。 あんたの話を聴くのも嫌いじゃないよ?
仲間じゃなかったら、 同族、同類? なんでもいいな。
[いらいらする声にも、返す声、言葉楽しそうなまま 相手のことなどお構いなしなのはかわらない]
欠けてるもの見ているのは綺麗で、好き。 話すのも好き。
にひひ。黙るのは難しい。
(*10) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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おいらは楽しければ、なんでもいいんだ。 面白ければ。なんでも。
さあて、やってきた子達の中で、
片方だけの羽埋められる子はどれだけいるかなー。 でも、永久に埋まらないで、欠けたままでもいいよねー。
[つらつらと話す声音飄々と]
(*11) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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はぁ・・・わかった、もういい
声を聞くのは、100歩譲ろう、構わない 頭に響くその声を、なんとかしてくれ
トーンを落とせ、ゆっくり話せ
[まぁいい、今はいい。イライラするのがこの身の元なのだ。怒りを感じるのは構わない。イライラする、イライラする]
(*12) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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ゆっくり。 ゆっくり?
ゆっくり。
ゆっくりか、
うん。
うん?
うん。
(*13) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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にひ。
──そーうだねぇ
(*14) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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[笑う声、言葉]
そうだね。
[ ──転調する。]
(*15) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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そう、ゆっくり、優雅に話すんだ そしたら、私の方に問題はない
わかるか?
わからないよな
わからないのはよくわかる
とにかく、私のように話をするなら、良いのだ
(*16) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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誰かに聞かれるかも知れないよ。 ボクたちの言葉も。
耳のいい子も混じっているかもしれないものね。
今度の話し方は、どう? 似合うかな?
[声に混じる、楽しげな色だけ変わらないまま── 急くようだった口調が転じる。]
(*17) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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構わないさ 聞きたい者には、聞かすと良いんだ
それをべらべら話すような者なら、煩いから邪魔になるが
静かな者ならば、私は構わない 私は、静かな夜が欲しいのだ
それとも君は、聞かれたくないような話をするのか?
過去の恥ずかしい話とかか? 聞かないぞ、私は
(*18) 2011/01/26(Wed) 03時半頃
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優雅。
[考えるような間]
えらそう。
[本音が漏れた]
… …。もう少し時代掛かった喋りの方がいいのだろうかね。
ボクよりも、我とか己かね? 然して、我は思うゆえに違和感を覚えるのである。
(*19) 2011/01/26(Wed) 04時頃
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べらべらと喋られても面倒だよ べらべらと喋らないという程、 彼らを信用していないというのもあるかな
[続いた話題に、返す声はひとつ前の喋り方 自分が覚えた違和感が優先されたらしい]
ボクは、彼らのその読みきれない 面倒なところが好きだけど 面倒なことには変わりない
秘密? なにがいいかな。
あんまり怒りすぎてこめかみの血管が切れて 死んだ奴がいるとかいう話とか?
[口にする話題に、戯言が多く混じるのは 口調を変えたところであまりかわらないまま]
(*20) 2011/01/26(Wed) 04時頃
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いや、話し方はどうだろうと良い 大事なのはリズムだ、雰囲気だ 粗雑でないなら、良い
むしろ、君がそんな話し方をすると・・・怖い
[はぁ、なんと言う事だ。静かな夜は、暫し来そうにない。]
信用する必要など、ない 信頼する必要も、ない
私は、煩い者、私の邪魔をする者は排除するが そうでない者を、わざわざどうこうする気はない どのような存在だろうと、等しく
(*21) 2011/01/26(Wed) 04時頃
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怖い? そう? そうであろうか。
なんちゃって。
[勿体つけた喋り方。くつくつと声が楽しげに震える。]
ボク、俺。私、おいら。小生?
あはは。
目に見えるとおり見た目どおりではありませぬとも さほど学があるほうではないのは 事実ですから粗雑でないのは難しいであるかもしれませんね。
丁寧にならどうだろうね? 怖い?
[ところどころ間違った敬語で尋ねて]
(*22) 2011/01/26(Wed) 06時頃
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真似るのはどうも難しいです、 ボク──おれは楽しいけど
[語調探すようながちゃがちゃとした口調のまま]
あなた、きみ、
えーと。いらいらさん?
[大きく言うなら同類、同族。ただ、 ──"彼"個人をなんと呼ぶべきか考えるような間をおいて 今はこどもを装う声は途切れ、 一時彼の望む静寂が、相手に呼び名の*水を向ける*。]
(*23) 2011/01/26(Wed) 06時頃
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[さらさらと耳に流れるのは、2つの声。
ただそれを、聴いていた。
自分から応えることはなく。口を挟むこともなく。何も思うこともなく。
そう、想うことなど、
―――――とうに忘れてしまった。]
(*24) 2011/01/26(Wed) 09時半頃
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仲間。
面倒。
僕の名前。
だんな様の、お言いつけ。
…ああ、なんだっけ、それ。
全部、忘れちゃったから。
いらないよね、きっと。
(*25) 2011/01/26(Wed) 09時半頃
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ここに来ている人たちは、
さぁどれくらい、その心を保てるだろう。
馬鹿だな、何も考えなければ、
こんなにも楽なのに。
面白いから、いいけれど。
…そこの、声の人も。
なんでそんなに苛々しているのかな。
馬鹿だなぁ。
[紡ぐ言葉は穏やかに。 ただ誰に向けたものでもなく。]
(*26) 2011/01/26(Wed) 09時半頃
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イライラさん、と言うのは何だ 私の事か
私を呼ぶならば、WrathかIraと呼びなさい そう呼んだなら、私だとすぐにわかるから
[まったく、子供でないならもう少し・・・とも思う。いや、きっと彼はああいう物なのだろう、と思う部分もある。もう一つ加わった、ゆったりとした声色に、またもイライラは募るのだ。]
馬鹿とはなんだ 馬鹿とは
(*27) 2011/01/26(Wed) 10時半頃
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馬鹿、は駄目な言葉じゃないよ。 だって僕も馬鹿だもん。
…名前を付けるの?
イラ。ラース。怒っているね。
僕は名無し。ただの小間使い。名前は記号。
空っぽの僕はどうしたらいいかな。
(*28) 2011/01/26(Wed) 10時半頃
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名無し? 名無しじゃ、呼びにくかろうが 本当の本当に空虚な物など、ありはしない 空虚だと感じる感覚があるのなら、何もない事はない
何か考えると良い もし思い浮かばないと言うのなら 私か、もう一人が勝手につけるさ
(*29) 2011/01/26(Wed) 11時頃
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ほら、貴様等も頂くと良い 紅茶だぞ、本当に紅茶の葉なのかは知らないが、紅茶だ
[カップを差し出した]
(*30) 2011/01/26(Wed) 13時半頃
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空っぽ? 空っぽ。 空っぽ?
ヴァニタス、空虚?
でも、そうなったのはどうして?
忘れた。 忘れた? 忘れたから?
(*31) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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空虚というよりは真に虚ろいうよりは、
それはかつて存在したものの忘却であって
いらいらさんが残したものが iraであるのなら、
──もうひとりさんは Oblivion ?
ううん。
でもねーえ、呼びにくいかな? かもかな?
かもしれない。
それに──
(*32) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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それは、なくしたもの方の気もなかなかしてさ
今、
そこにいるきみとは ちょっと、違う気もするね?
だってまだ、きみはそこにいるもの、 ねえ、もうひとり。
(*33) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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はたしてしかして、
なくした中で残っているのは何だろう?
──空虚? ──それとも忘却?
──そこにいる君は誰?
Who are you?
あはは
(*34) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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忘却と虚ろの中で残っているものが
僕でおれでおいらなら
おいらは、Gaudere ?
おいらに残るのは──あはは。
おれのことは縮めて、ガウでいいかな。
[くすくす、声で遊ぶみたいに楽しげで喜ぶみたいな声]
"おいら"がロバートを、ロビンって呼ぶみたいにさ。
ちょっと仲間みたいな呼び方、 皮肉っぽくていいな。 うん。なかなかいいよ。
(*35) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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そう、空っぽ。
君は、いい子だね。
―――どうして?
どうして、だろう。
多分、うん、不要だったんだ。
(*36) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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空虚でも忘却でも、結果は一緒。だと思う。
ただ僕には何もない。
"nacht"。
…うん、"ナハト"。
ええ?それは、否定だって?
どちらでもいいじゃない。
僕は忘却し今は空虚な"ナハト"。
ふふ、こういうと僕、賢いみたいだね?
(*37) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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忘却する賢人ね、どんなだ
まぁ良い、ナハトとガウだな そう呼ぶ事にしよう
私の邪魔をしないなら、関わりの無い事だ
(*38) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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邪魔?だなんて。
イーラは何か、しようとしているんだね。
いいよ、僕。邪魔はしない。だって面白そうだから。
でも何もしない。
今の所は。
今の所は、ね。
(*39) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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サンチョ、ロバート、ロビン。
イーラはいいね。
沢山、持ってる。
僕?僕はゼロ。
(*40) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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それにしてもさ。 悪霊だなんて、失礼だよね。
僕は悪霊じゃない。
僕は、僕だ。
でも僕って何だっけ?
そんなのどうでもいいか。
(*41) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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ノックスと言うのがあるのだろう、1じゃないか
それに、私も一つしかないさ 私はイーラ、憤り怒る魂の形
それ以外は、仮の物でしかない
元々の私は、どのような物だったのか そんな事すら、憤怒の炎が灰にした
表面にあるのは、残りカスだ
(*42) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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まったく、失礼な話だな
確かに私にあるのは憤怒、七罪の一つだが だから悪だと言うのは、不本意だ
生者が踏み荒らすから、憤ると言うのに 生者が正義、死者は悪か
死者は、理由なく何かをする事などない 何かが起こるのは、いつも生者の行動が悪いのだ
因果応報と言う言葉すら、生きる者は忘却したらしい
(*43) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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紅茶なんて、初めて飲んだ。
[仕えていた場所で、自分の身分は下の下。 水さえまともな水は飲んだ事が無い。]
(*44) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[1、と数えられた「記号」にふるふると首を横に振る。 それは、自分のものではない。自分が呼ばれていたものは他にあった。忘れてしまったけれど。]
イーラは燃えてしまったのか。 じゃぁここに在るイーラは何だろう?
灰?憤怒。感情の塊。
それを言うなら僕は何の塊だろう。
怠惰?
…ああ、そういえば。 僕、よく旦那様に、怠けてばかりだと怒られていたな。
(*45) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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紅茶を知らぬ? なんだ、勿体無いな
美味かろう? 元はただの不味い葉だ、食う気にもならぬ物だ 使い方一つで、このような味も出す
要は使い道次第だ
(*46) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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イーラはきっと、考えすぎだね。
だから怒る。
僕みたいに何も考えなければきっと、灰すらも残らず跡形もなく消えられたよ。
[笑いながら、そう紡いで。]
(*47) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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うん、美味しい。
そう、全て、想い次第。
僕たちがここに在る様に。
欠けてようが、欠けてまいが。
生きている人は、それすらわからない。
可哀相だね。それに、可愛い。
(*48) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[首を振る様子に、意味がわからず。何かあるのかとは思ったが、深く思考する事はしなかった。関わりの無い事だ。]
ここにあるのは、憤怒だ 残りカスにあった、かすかな記憶を繋ぎ、形を成す者
怒りの魂に、灰の器 深い深い霧すら焦がす、炎だよ
怠惰、ああ怠惰 そいつも7罪だな
(*49) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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我思う ゆえに我在り だ 何も思わぬと、私は私を保つ事が出来ぬのだよ
[器の表情は無表情、魂の中は逆巻く炎。こいつを内にとどめ置くには、なかなかの努力が必要なんだ。]
人が可愛い? 何を馬鹿な きぃきぃ煩い、邪魔な物だ
たまに静かな人もいるが、そういう者は特殊なのだ
その特殊な者以外は、いらぬのだよ、この地に
(*50) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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7罪。ああ、だから聴いたことがあったのか。
「怠惰」。旦那様は難しい話が好きだったから。
よく聞かされていた。お前は「怠惰」だって。
…。…。…。
あれ?今僕なんて言ったっけ?
[伏せた瞳を開いた後は、また器用に記憶を消したまま。 くるりと思考を翻して、別の話題に切り替える]
(*51) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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イーラは嫌いなんだね、人間。 可愛いと思うよ。 好きでもないけど。
面白い物だとは思う。
面白い物は嫌いじゃない。
そうだな、君が君を保つ為に、その怒りをぶつけるというのも、
嫌いじゃない。面白いから。
(*52) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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特殊じゃない人間を追い払ってしまって、
特殊な人間だけ残ったら、
ここはとても静かになって、僕たち消えてしまうかもしれないね?
(*53) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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退屈で、退屈で、
ふふ、死んでしまうかもしれない。
[冗談交じりに言った声は、ふわりふわりと掴み所もなく。**]
(*54) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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ん? 怠惰だろう 「Acedia」 どうした?
[記憶が飛んだような様子に、首を折るが。まぁ関わりのない事と、話を聞きだそうとはしなかった。]
嫌い? いいや、そうじゃないな 愛しい事と憎い事は、等しい事なんだよ
私の怒りを導く者は、排除する それだけの話だ、先の事など知らぬ
怒りの炎は他者を焼き、自身すら焼く
静かな夜が、この地に戻ったなら 私は休もう、静かな人達の涙の溜まった湖の畔で
(*55) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
|
|
くは くははは。ナハトもイーラもおもしろい イーラの話もナハトの話も面白い
面白いのは楽しい。
楽しいはおれ
おれは楽しい
うん、すばらしい
ふひひ。
(*56) 2011/01/26(Wed) 21時半頃
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|
善悪は誰かが決めるものだし興味はないかな
まあでも、人からしたら 、 ひとに死を招くものは
悪いと分類したくもなるかもしれないし
おれたちがいるから他の死者はでてこないんだし
向こうにとったら
おれ達、ただの邪魔者だからねえ
[そう言いながら、きしし。と歯の間から笑う声]
悪と敵視してもらえるのは、 駆除を待つ害虫呼ばわりされないだけマシかもしれないよ?
[話の合間の相槌のような言葉に本気はどこまでも薄く]
(*57) 2011/01/26(Wed) 22時頃
|
|
害虫なのは間違いないだろうな 少なくとも、私は駆除の対象だろう
怒りのままに暴走する、最も悪質な存在だろうからな
[客観的に、悪霊とは自分を指した者のような気がするし]
(*58) 2011/01/26(Wed) 22時頃
|
|
[>>*58 イーラの声に、ころころ笑う気配]
怒りで暴走するのと──
───暴走しなくても意図的にもてあそぶのとだと
どっちが悪霊って呼んでもらえるかな?
[問う声は、ごくごく、楽しそう]
(*59) 2011/01/26(Wed) 22時頃
|
|
さぁな、生者に聞くと良い 私は、どちらもかわらないと思うがな
[少なくとも、玩具にする気はないのだ。破壊衝動の出口になったなら、楽しみなどいらないのだから]
(*60) 2011/01/26(Wed) 22時頃
|
|
と──
まあ、ちょっぴり悪ぶってみたところで、
所詮、今、媒介になってる身体が朽ちたら
遊びも、今ここに混じって在るおいらとしてのおれも、 さっぱりそこまでで消えるんだけどさ
(*61) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
|
|
ガウは、呼んで欲しいの?
悪霊、と。
朽ちる媒体が在るのなら、 僕らも人間も同じ。
なんて、単純な話なのにね。
[眉を顰めて見るも、気にした様子は特になく。]
(*62) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
|
|
悪霊と、人間を見分ける。
簡単だよ。僕たちは「悪霊」で、彼女たちは「そうでない」。
悪霊が「わかる」と嘯くのも、面白いかもしれないね?
機会があればやってみよう。
(*63) 2011/01/26(Wed) 23時頃
|
|
どうかな?
悪霊と呼ばれることが楽しいわけじゃないけど
[>>*62 ナハトの問いに首を傾げる。]
おれを悪霊と知ってて、
それで、ひとが、どんな顔でおれを悪霊と呼ぶのか、 ちょっと興味はあるかもね。
きししっ
(*64) 2011/01/26(Wed) 23時頃
|
|
なんだろうね、蝶は、 僕が悪霊だってわかるのかな。
[密やかに、笑う。 鷹揚に、感情も無く。]
(*65) 2011/01/26(Wed) 23時半頃
|
|
言葉のかわりにペンと紙があっても、 足のかわりに杖があっても それをほんとにかわりだと思えなきゃあ 片羽にはならないんだろうね。
なれないんだろうね。
───さてはて、欠けた部分を埋めるのは、何かな?
[こてん、と首を傾げて問うけど 声は、誰かに答えを求めるようではない。]
(*66) 2011/01/27(Thu) 00時頃
|
|
…さぁ。
そもそも代わりだと「想える」ことは、僕たちには出来るものなのかな。
出来ないなら、わからないな。
結局は、僕は僕のことしかわからないからね。
でもそうだな、人間が「片羽を見つけた」と「思い込む」姿は、
案外面白いかもしれない。
退屈かもしれない。わからない。
(*67) 2011/01/27(Thu) 00時頃
|
|
片羽が見つかった人間がいたとして、だ その羽を壊したら、どうなるのだろうな
面白そうだ、随分と
発散になるかな、私の怒りの
(*68) 2011/01/27(Thu) 00時半頃
|
|
そうだな。それなら。
…壊して、みる?
[ふふ、と笑い、小屋にいる人間達を見回す。 目に付いたのは、その中でも、顕著に身体を失ったサイモンという男の姿。**]
(*69) 2011/01/27(Thu) 00時半頃
|
|
どうかな。 どうかな?
片羽だと、本当に想えたら想えるのかも。 フィリップは、怨念が元でここにいるなら、 満足したら消えるかもって言ってるけどさ。
でも、片羽だと、想えないから──…
…
(*70) 2011/01/27(Thu) 01時頃
|
|
ん、ううん。
欠けたところ、埋めるような片羽なんか、いらないから、 おれは、ここにこうしているのかもね
あはは。
(*71) 2011/01/27(Thu) 01時頃
|
|
片羽、探しているところ、 みてるのはおれは結構好きだけど
片羽探し、あきらめたのは、 壊してもいいって思う。
みてても、あんまり面白くないしさ。
壊してみるのはいいかもね。 もっとたくさんが欠けたら、 綺麗に見えるかもしれない。
(*72) 2011/01/27(Thu) 01時頃
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