206 “ J ” the Phantom thief
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[ さて、目の前の彼の手中に、 グラスが収められてゆくのと同時に、 ひとりの女中である私に向けて、 自己紹介がはじめられるのです。 揃えられた指先の示す人物に、視線を向け、 そして、三人へ向けて軽く礼を。 ]
ご丁寧にありがとうございます。 私は、ノーリーン。 ノーラとお呼びくださいませ
[ 他二人は、差し出したグラスを 受け取ってくれたでしょうか? ]
(237) 2017/01/08(Sun) 18時半頃
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ですが、Mr.モスキート 彼とは、先ほど密会させて頂きましたし、 レオナルドさん。 私は、貴方を知っていますわ。
私が知らなかったのは、 貴方だけですの、キルリアさん。
[ 私は己の瞳に、キルリアの姿を映して、 僅かに笑みを湛えましょう。 尤も、黒い影たる私の存在を 覚えてくださっているかどうかすら、 怪しいものですけれど。 そうして、軽く彼の胸元を指先でつんと、 突いてみましょうか。 ]
(238) 2017/01/08(Sun) 18時半頃
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先程から、皆様に配り歩いていらっしゃる、 其方のカードは何なのですの? 私、気になって夜も眠れませんわ。
[ 頬に掌を添えて、いじらしく溜息を。 彼が奇術師とは知りませんから、 例えばカードに、手品のタネも仕掛けも あるのかもしれないなどとまで、 思い至ってはいません、けれど。 ]*
(239) 2017/01/08(Sun) 18時半頃
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仲、いいのかしら。双子だから他の人よりも近い感覚はあるけれど
[そう、こぼして。 仲がいい>>230、との発言には首をかしげる。自分と兄の関係が他人から見れば仲のよいきょう]
あなたには、ご兄弟とかいらっしゃるの?
[ふとわいた疑問は、思わず口から飛び出ていて。 そのタイミングで>>231飲み物はやってきた。 ボーイにお礼をいいながらグラスを受けとる]
(240) 2017/01/08(Sun) 19時頃
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[グラスに口をつけたところで話題にのぼる怪盗。ぴくり、すこしだけ動きが止まる]
…ああ、あの。
[一口飲んで、ちらりと音楽家の彼を見る。今日はその話題をよく耳にする、なんて思い浮かべながら]
実際に見たことがないからどんな人物かは知らないけど…まあ、かなりのやり手なんでしょう 最近じゃ偽者も多いみたいだけど
[そういって、肩をすくめ]
あなたはあの怪盗、どんな方だと思う?*
(241) 2017/01/08(Sun) 19時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/08(Sun) 19時頃
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-女中と-
[赤ワインを口にしながら彼女の視線の先を見て>>236]
…罪深いですね、彼は
[なんて、ため息混じりに笑って]
ノーラさんですね これは失礼しました
御二方とはもう知り合いでしたか
[胸をつつかれれば、くすりと笑って胸に手を当てる>>238]
配り歩く…いえ 私は配り歩いてはいませんよ?
カードが行く道を決めているんです そして、カードはただのカードでしかありません
(242) 2017/01/08(Sun) 19時半頃
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『ヒヒヒヒッ』
[笑い方をそのまま真似て
先程、懐から出したカードを差し出して]
あなたにはこの黄色のカードを差し上げます よろしければ、お受け取りください
[カードを差し出したまま、恭しくお辞儀をした*]
(243) 2017/01/08(Sun) 19時半頃
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[ 刑事ならば立場上、止められて当然>>214。 言葉尻から消去法で自ずと、彼の職が知れる。
潜入捜査の割には随分と目立っているが、 …まさか趣味、という事もないだろう。 霧が体に障る…そんな仮説も、些か微妙だ。 ]
そうですか… 近頃は巧妙な件も増えて来ましたからね 情報集めに苦心するのは、 貴方も私も同じなのでしょう
(244) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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獲物を取り逃がした… …それは、詳細を尋ねても?
[ 気になるのが犯罪研究家の性であるが>>216、 時と場所は選ばねばならない。 断られたならそれはそれで。 割り切るのも、生きて学んだ処世術の一つだ。
“先生” …それも確かに、聞き覚えのある呼称。 もしかしてあの、と思い浮かべた朧げな姿。 しかしキルリア達の反応に気を取られ>>218、 結局それは曖昧に終わるのだった。
モスキート・フライデー。 この名前も、覚えておくべきだろう。 …おそらく本名ではないのだろうが。 ]
(245) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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どのような方…ですか 職、性格、能力、オーラ、歩んだ歴史…
他にも色々あるでしょうが、 さて、何を示すのでしょうね?
[ カードが示すのは、職の事ではないだろう。 それなら先程名刺を渡したばかりだ。 かといって大した仮説も立たないので、 素直にタネ明かしを待つ事にしよう。
“気になるのなら、声をかけてみては?” とは、モスキートの言葉だ。 誰の事かと視線を巡らせれば、なるほど>>219。 注目の的は何かとあくせく動き回る女中だ。 先程は、イアンとも踊っていたか。 ]
(246) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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[ ああそういえば、と思い至る。 キルリアと話す前、使用人に酒を頼んだ。 しかし直後に話に華が咲き、 使用人は近づき難かったかもしれない。
キルリアがお代わりを求めたようなので>>222、 その際に、己もその事を話そうか。 ]
ありがとうございます ちょうど何か飲みたかったところなのです
ご紹介受けました、レオナルドと申します
[ ちょうどそんな事を考えていたので、 近寄る女中からグラスを受け取る>>237。 彼から紹介を受ければ>>232、礼を返そう。 ]
(247) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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…おや、ミズ・ノーラ 私の事をご存知で? もしもどこかで会っていたら、申し訳ない
[ しかし、彼女はこちらを知っているという。 モスキートといいイアンといい、 今日はこのような案件が多い。 困ったように笑みながら、そんな事を。
モスキートとノーリーン…もとい、 ノーラとの密会というのも気になるが>>238。 己を知られているというのも気に掛かる。 …それから、彼女の謎めいた笑みも。
奇術師のカードに興味を示す彼女の貌>>239を、 失礼のない程度に一瞥し、グラスを傾ける。
彼女に渡されたカードは…黄色だった。 ]*
(248) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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You can’t always get what you want. …… ─── いつも望み通りにいくとは限らない
(249) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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[ 美貌があろうと、財産があろうと、 必ずしも、全てが手に入るとは限りません。 血の茨に囚われた良家の娘“ グロリア ”には 望む未来などありはしないのです。
けれど、“ J ”ならば? 宝石のように輝く未来をも手にするのでしょうか。 ………答えは人の、波の中。]
“ きっと 忘れられない夜に ”
[ 青年の言葉を思い出し、>>234 娘はくすり、笑います。 何を 忘れられなくなるのでしょう。 この会場にJが現れるという事実か 盗み出されたときのビアンカの顔か クイーンハートの美しい赤色か それともなにか、別のもの? ]
(250) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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[ ─── ガシャン、 ]
……! ごめんなさい
[ 考え事をし、すれ違う客人にぶつかった娘は、 手にしていたグラスを落としてしまいました。 幸い、中身は相手にも自身にもかかっていないよう。 すぐに使用人が現れ片付け始めるのを 娘もしゃがみこみ、手伝おうと手を伸ばします。 ]
(251) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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それは………… ミーシャなら相手方もその舌先だけであしらえるのでは?
[ 彼女の本音、も、あるのだろうか。 共感もできる言葉にふと見遣った彼女は、着飾った言葉や仕草とは違って見えて。 そのせいだろうか。 くすくすと笑って、冗談ですよと言いながらも、自分の指を彼女の髪へやっていて。はたと我に返って指を下すのと、彼女がこちらを見るのとはほぼ、同時、だったろうか。 気づかれてはいないはずだ、と誤魔化すように言葉を紡ぐ ]
ええ、女王の前で倒れてしまっては女王も大変心配なさるでしょうからね。ゆっくり、休むとしましょう
ええ、私もです。願わくはこの縁がまた今後も、続くよう……
[ なんて、堅苦しい口上も無粋だろうか。彼女も自分も、その空気に当てられてここへいるというのに。 手を差し出されたのなら、断る理由なんてない。にこりと笑って握手をかわそう。
そうやって 僅かにうまれた油断、その間をミーシャの言葉が的確についてくる ]
……っ、
(252) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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っ、
[ ちくり、刺さる痛み。 白薔薇のように透き通った指先に浮かぶのは ぷくりと玉になる赤い雫。
他の者たちに怪我を悟られぬよう静かに手を引くと 娘はもう一度、ごめんなさいと呟きました。*]
(253) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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[ 警戒心を懸命に抑え込んだ笑みで、彼女の"冗談"に応戦する。 心臓はバグバグとうるさいが、大丈夫、だって、彼女には何もばれていないはずだ。 ポーカーフェイスを崩すな。 脳内で一人繰り返した ]
(254) 2017/01/08(Sun) 20時頃
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[ 私が向けていた自然の先を、>>242 目の前の男性は同じく追っていたようでした。 溢れる溜息の音は、私の耳に届きますけれど、 目許を細めては、スカートの裾を揺らします。 ]
… あら、美しい花に虫が集るのは、 自然の摂理ではなくって? あの花が、枯れてしまわぬかが心配だわ。
[ 口許に添える掌で、上がる口角を隠しましょう。 そして、私はキルリアの方へと向き直るのです。 ]
(255) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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ええ、… 私の一方的なものかもしれませんが レオナルドさんには、 昔に、父がお世話になりましたもの。
[ 僅か、レオナルドの眼鏡の奥の瞳を窺うように 眼差しを送りますが、 どうやら覚えてはいない様子です。>>248 少しだけ背伸びをして、彼の耳許で こっそりと、ひっそりと。 父の名前を告げましょう。 ]
(256) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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[ さて、差し出されるのは、黄色いカード。 近くのテーブルにトレイを乗せて、 両手で受け取れば、透かして見上げます。 ]
カードにも意思があるというの? 愉快なことを仰るのね、嫌いじゃないわ。 …… 私は、この子に選ばれた。 そう、思って良いのかしら?
[ 何の変哲もない、ただ色のついた一枚の紙。 其れと彼とを交互に視線を躍らせて、 薄い桜のくちびるを開きましょう。 ]
(257) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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どんな、Magicが見られるのかしら?
[ カードと言えば、Magicよね? くすくす、と溢れる音は、 期待と熱望の混ざるもの。 ]*
(258) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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[ ─── ガシャン 、
どれ程、言葉を交わした後でしょう。 物音に、私はその音の出処を確かめるよう、 顔を持ち上げては、視線を泳がせます。 薔薇の花が、低く在るのを認めれば、>>251 私は瞳を、スカートの裾を揺らします。 応対していた殿方たちには、軽くご挨拶を。 他の使用人たちが、片付ける様を見て、 安心もしますけれど、 ]
… グロリア様、お怪我はありませんの?
[ 私のお気に入りの、薔薇のお皿は、 見事に、“ 棘 ”を、 生み出してしまっていましたから、 触れて仕舞えば、棘が刺さりかねないのです。 ]*
(259) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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……
[ガシャンという食器が割れた音に振り向けば グロリア嬢がいた>>251
一瞬、表情が歪んだ様に見えたが 知られたくないだろう
私が行くべきではない 彼女が求めるものは…]
別にある*
(260) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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[娘の背が見えなくなったあとも、 記者は動くことはせず、壁際に佇んでいた。 ぼんやりと視線を向ける先は、 この場所からは遠いあかのいろ。
アレを手に入れたいと思うのは、果たして怪盗だけなのか。 怪盗がアレを盗むのではなく、 単にアレを盗んだものが今宵の怪盗Jとなるのだ。]
( なーんて。 )
[世迷いごとを垂れてる暇が在るのなら、 裏付けできるものを取って来いと冷たくあしらわれるだけ。 ワイングラスに残った赤を一気に煽れば、 近くにいた使用人に空になったそれを手渡そう。]
(261) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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[手帳の空白を埋めてから、 思い出すのは少し前に言葉を交わしたメイドのこと。 不満げに膨らんだ頬には、>>126 あんな表情も出来るのかとそそられたもの。
思ったよりも堅苦しさが無く、楽しいパーティだから。 出来るなら仕事ではなく、クイーンハートを見にではなく。 恋人を探しにこればよかったと思ってしまう。 嗚呼、最も。 仕事じゃなければこんな場所こようと思いもしないが。
深いため息を吐いて。 やはり記者にこんな場所は似合わないと 自嘲するような笑みがこぼれた。*]
(262) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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ノーラ、
[ 立ち上がった頃でしょうか、 どこからか、カモミールの乙女が現れて 娘の名前を呼びました。>>259 呼応するように顔を向ければ 同じく、教わった名を呼びましょう。 ]
えぇ、大丈夫ですわ ごめんなさいね、 少し、ぼうっとしていたみたいで
[ 眉を垂れながら謝罪の言葉を口にして 切れた指先は目に触れぬように 自身の左手をそっと重ねます。 ]
(263) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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何方かとお話ししていたのではなくて? お邪魔してしまったかしら
[ 平気よ、と伝えるように 薄い笑みを彼女に向けます。 汚れのない白に、 醜い赤をみせるわけにはいきませんから。 娘は先ほど会った時と変わらぬままに、 気丈な笑みを浮かべます。 *]
(264) 2017/01/08(Sun) 20時半頃
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…………3点ですねェ
[ 自分の口から漏れれば 不快感などあるはずもない笑い声だが 他人に真似をされるとどうも胡散臭く聞こえる。>>243
点数は勿論100点満点である。 自分はそう気味の悪い笑い方などしない。 ……と、この男は思っていた。 ]
(265) 2017/01/08(Sun) 21時頃
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[ それを彼本人が聞いていたかはどうとして、 カードが女中である彼女の手に渡るならば 黙って見守ることにしようか?……ただ。 ]
奇術師は、体が真っ二つになる芸をよく見かけますがねェ …失敗して本当に"二人"にならないよう、
エェ、失敗なンてよくあること… あっしの仕事にも、アナタの仕事にも。 同じように…事故も"よくあること"でしょうから、ネ。
[ 男から彼に言うのはそれだけ。 …ほンの軽々しい忠告。それを聞き届けるかどうか それは彼の決めるところであるから、それっきり。 ]
『 お き を つ け て 』
[ 口の形だけではきっと、伝わらなかったに違いない。 何せ、顔の前に余計な覆いが乗っかっているものだから。 ]
(266) 2017/01/08(Sun) 21時頃
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