76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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>>210 大丈夫。僕は元気だよ。 でも、肉は、確かに……体質かな。 もともと痩せだけれども……。
ああ、ゲルストナーの頬は林檎のように柔らかな曲線をしているね。きっと触ると気持ちいいだろうね。
[視線を落とし、自身の手を見つめる。 手だけみれば若者とは思えない。 節に刻む皺や呼吸を求めるためにか開いた毛穴。 その下に流れる枯れた川のような血管の筋。
憧れとは程遠く。 されど、愚痴を今まで口にはしなかった。 そう、命あるだけ、ありがたく…。]
――……遊びや遠出は、今でもできるつもり。 冬は嫌いじゃないんだ。
[やや、こちらを危惧するような表情に、小さく首を振って、枯葉色の眼はその豊かな肌色に、少しだけ無理に笑った。*]
(214) 2013/03/23(Sat) 15時半頃
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妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 15時半頃
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[閉め直そうと少しだけ窓を開いたら。 積み上げておいた紙の山が、隙間風に煽られて、散った]
(215) 2013/03/23(Sat) 16時半頃
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エリアスは、31枚の紙を拾い上げる。
2013/03/23(Sat) 16時半頃
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―自室―
何が春の嵐だ。 耳障りなだけじゃないか。
[舌打ちをして、拾い集めた紙きれを縛り上げる。 走り書きとも呼べない汚いメモ書きで埋め尽くされたそれ。 雑誌の懸賞パズルを解くために、 徹夜したあの日のことを思い出した。 結局、応募することはなかったのだが]
捨てるかな…。 いや、でも…下手に残って誰かに見られたらきつい…
[私物を取り上げるたびにそんなことを考えているせいで。 退寮の準備は遅々として進まない。 いつまでたっても部屋はすっきりせず、鞄も重さを増さず。 だらだらと部屋に居座って幾日経つだろうか]
(216) 2013/03/23(Sat) 17時頃
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…休もう。 下手に焦っても失敗するだけだ…
無理せずゆっくり、感情に素直に、って。 どっかの偉い人は決まってそう言うものな。
[別に焦ってはいないし、むしろ焦らなければならない状況。 自覚しているからこその言い訳を誰もいない自室に残して、 部屋を出た。 廊下を歩く足取りは堂々としたもので、 退寮を迎える卒業生の雰囲気とは程遠いかもしれない**]
(217) 2013/03/23(Sat) 17時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 17時頃
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なら、先輩が甘えさせてくれますか?
[髪を乱されても嬉しそうに。 手が離れていけば、それを名残惜しそうに見つめた]
はい、先輩もまた。 ……晴れたら、薔薇の様子を見に行きましょうね。
[中庭へ足を向けるオスカーへ。 今外に出たりはしないだろう、そう考えながら声をかけ。 その背に一礼してから再び歩き出した]
(218) 2013/03/23(Sat) 18時頃
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妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 18時半頃
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んん……ん…?
[風の音に眼が覚めた。 時間はそう経って無い気がするけれど 少し頭がくわん、とする。 酒の匂いは身に絡んだまま]
あれ。…戻って来たんだ、っけ。
(219) 2013/03/23(Sat) 19時頃
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水……
[寝転んだまま周りを見るけれど水入れの中は丁度空で。 もう一度ごろりとすると天井を見上げて]
…持って来ては…来ないよな、うん
[さも億劫そうに身を持ち上げてベッドから離れる また相変わらずの薄着。部屋の明かりもつけっぱなし。 しかし部屋の住人はそこにはいない]
(220) 2013/03/23(Sat) 19時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 19時半頃
サイラスは、水差し片手にあっちこっちにふらふらごちんごちん
2013/03/23(Sat) 20時頃
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― 食堂 ―
しかし、何か今日は、時間の流れがゆっくりな気がするな。 風の音も空の色も、不思議にはっきりと何色かわからない。 これは、春に向かう途中の道草という具合か?
[ラム酒のグラスを片手に、ぼんやりそんなことを呟いている。]
(221) 2013/03/23(Sat) 20時頃
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痛い…
[髪に隠れたたんこぶは幾つだろう。 何処にいけば水があったかすら寝ぼけ頭には怪しくて]
ここ、どこだ。
[薄暗い中、知ってる筈の校舎で軽く迷った。 あれ?と首を傾げつつ状況整理]
そも、俺は何しにきたかから始めよう。 手にあるのは水差し。俺は部屋の外。 ……何しにきたんだっけ。
(222) 2013/03/23(Sat) 20時頃
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ブレンダは、何か、ぶつかるような音が聞こえて、廊下のほうを向いた。
2013/03/23(Sat) 20時頃
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[水といえばトイレに直結する頭は悲しいかなこの二年間一度も水汲みに行ったことがない。 酒といえば厨房だとは直結するのに。
あぁ、さっきのラムは美味しかった。次はジンがいいな、とくるくる考えてながら頭にひらめいた]
水割りは台所で作るじゃんか。
(223) 2013/03/23(Sat) 20時頃
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[さて何処に行ったものか。 目的も無く部屋を出た事を若干後悔しつつ。 しかし風の音のせいか、眠る気にもなれなかった]
うーん……
[喉でも潤そう。 そう考えて、食堂へ向かう。 ひょいと覗いたその空間は、思ったよりも人がいた。 廊下側を見ていたブレンダと目が合うだろうか]
(224) 2013/03/23(Sat) 20時半頃
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サイラスは、台所=厨房に行こうとして寝ぼけ足はまるで別の方向に。
2013/03/23(Sat) 20時半頃
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フルーリー先輩……
[廊下を見たら、ヤニクがいた。唐突に浮かび上がったようにも見えて、目を擦る。]
ああ、どうぞ。
[目があったのもあって、ゆるやかに、細い手首を宙にあげた。そして、あげたのち、やや戸惑ったように握り、でも、表情は、にこやかを保つ。]
(225) 2013/03/23(Sat) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 20時半頃
妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 20時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 21時頃
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[もうあまり残っている人数もいないのだろう。 がらんとした廊下に時折響くのは、風が窓を叩く音か]
中庭の薔薇、これだとまずいんじゃないか。 あー、でも、案外大丈夫だったりするよな。そういう木に限って。
[この付近は中庭かと考えれば自然と思い付く事項。 窓の外を見るように首を動かして]
まあ、今更俺には関係ない話か。
[肩を竦めつつ、ぶらぶら歩く]
(226) 2013/03/23(Sat) 21時頃
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― 中庭を臨む廊下 ―
[等しく人は――子どもは、愛されるべきだと考える。 一人絶つことを許されぬ寄宿学校で、その中でも理性を保ち自立しろと期待される。
勿論全ての生徒が同じ境遇なわけもなく、また同じ考えを持つはずもなく。 ただ、この手が届く範囲ならば、等しく想いを 愛情とも言い換えられるだろう慈しみを与えることができれば、と]
思いあがり、だけどね……
[窓を隔てれば、薔薇の様子はあまり伺えない。 かといってこんな時期に風邪をひきたいわけもなく。 無駄足だったか、と踵を返しかけたところで]
やあ エリアス
[まだいたのか、そう続きかけた唇を笑みの形に変えて、薄暗い廊下の先に見えた同級生へと手を振った]
(227) 2013/03/23(Sat) 21時頃
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な、よく熟れてる。 冬の愛…か。詩的だな。
[かじった林檎をまじまじと見ながら復唱する。 果実は恵みだ。これを冬がもたらしたのなら、言葉を巧みに使う人はそう表現するのだろうか。詩的な表現を考えるのはどうも苦手で。]
―そっか…。
[元々の体質、と言うのならそこまでの改善は望めないのだろうか。 触ると気持ちいいのだろう、という言葉には首を傾げる。自分ではよく分からない。誰かに感触を聞かされた覚えもなかった。幼い頃なら別だが。 相手が視線を己の手に落とすのを見つつ、紅茶の入ったカップを傾けて]
あー…、何だかごめんな。
[どうやらこちらが気を使い過ぎたようだ。 空いた左手で頭を掻きながら、蒼い目を伏せて素直に謝る。*]
(228) 2013/03/23(Sat) 21時頃
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やあ、こんにちは。 いやこんばんは、かな。
[天気が天気だ。 正確な時刻が分からない。 細い腕が上げられるのに、笑みで答えて]
お話中、でしたでしょうか。 すみません邪魔してしまって。 なんとなく、喉が渇いて……
[そういえば彼は寝起きに喉を乾かしてはいないだろうか。 ふと心配になる。 目を離していると、どうにも安心出来ない癖がついてしまったらしい]
(229) 2013/03/23(Sat) 21時頃
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―あ、ヤニク先輩。こんばんは。
[食堂に入ってきたヤニクに気付けば、てらいのない笑顔で挨拶をする。 林檎を見咎められれば、明日寮母さんに謝ります、と肩を竦めただろうか。 彼の丁寧な口調につられるように自分のものも改まり]
先輩も寝れない口ですか?
(230) 2013/03/23(Sat) 21時半頃
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ノックスは、廊下から聞こえた何かがぶつかる音には首を捻った。
2013/03/23(Sat) 21時半頃
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[空の水差しは歩いているあいだに落としたらしい ふらふらする様子はいよいよ夢遊病 本人は至って今何しにきたのか懸命に思いだそうとしているのだが
そんな悩める青少年はさて誰を見つけられただろう]
(231) 2013/03/23(Sat) 21時半頃
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あ。センパイ達
[遠めに見える二人の卒業生。 なんでまだいるんだろう?という疑問は浮かべど、 申請忘れて帰りそびれた自分が言えることでもなく
遠めには花が咲いているような組み合わせに見えた]
(232) 2013/03/23(Sat) 21時半頃
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[風の音に紛れて何か聞こえた、気がする。 振り向いてじいぃ、と目を凝らせば]
………サイラス? 大丈夫か?
[なんだかふらついている、ような? 知らぬ相手だったら幽霊と思ったかもしれない。そんな足取り]
(233) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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どもです。先輩たち、まだ退寮してなかったんですね。 俺は多分、大丈夫…ていうか、
[たんこぶの痛みと眠気と酒気がいろいろごちゃごちゃ 足取りは確かにまだ少し頑是無い]
何しにきたのか忘れたんで思い出しにきたんですけど… 先輩達、俺が何してたのか知ってます?
(234) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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サイラスは、よく見たら手には水差しすらなかった「…あれ?」
2013/03/23(Sat) 22時頃
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ノックスさんも、こんばんは。
[手に持っている林檎に気付くと、 目を細めて笑みを浮かべる]
ああ、美味しそうですね。 そういえばこの間沢山買ってきたと聞いてましたが。
[食べ盛りの少年達だ。 よほどでなければ、寮母さんは後から言えば許してくれるだろう。 だからそれを咎める事はしない]
ええ、なんだか眠れなくて。 やはり皆さんも?
(235) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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まあ ……うん
[退寮してない者なんて自分くらいだと思っていた。 ちらりと横のエリアスを見やり、続くサイラスの言葉に軽く目を瞠って彼を見る]
いやそれ 明らかに大丈夫じゃないだろ 大丈夫か?
[手をじっと見たり、寝ぼけているのだろうか。 一歩踏み出て間をつめれば、じ、とサイラスの顔を見上げて]
……ん? お前、酒でも飲んだ?
[くん、と鼻をひくつかせてみる]
(236) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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いや大丈夫…ですけど… おかしいな、俺確かに手に何か持ってたんですけど。 落としたのかな。
[目をしぱしぱさせていると 顔を見上げられて酒の臭いもバレて。 バレたからなんだ、という訳では無いとタカはくくってるが]
…少し。寝付け程度。 あ、でも結構みんな飲んでるっぽいですけど。
(237) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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寝付け程度にしちゃあ……
[そうか、こいつは酒が弱かったのか。うんうんと頷いて、にやりと笑ってみせる]
みんな、なあ 俺も呼べよ?
[ついさっきまでは、いることすら誰も知らなかっただろうに。無茶なことを言ってみる。さすがに「次があれば」とは言わないでおいたけれど]
立ち話もなんだ。あったかいところに行こうぜ
[頭に浮かんだのは談話室、食堂――さて、生徒の手が届くところに酒があるのは、どっちだ? そういや歴代の先輩たちが隠していた隙間があるとかないとか。 エリアスも、と促すように袖をひこうと手を伸ばして]
(238) 2013/03/23(Sat) 22時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/03/23(Sat) 22時半頃
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[隠すつもりはなかったが、相手が咎める様子はないので肩の力を抜く。 自分の持つ林檎に相手が目をやるのに気付けば、にこりと笑って。]
うまいですよ。丁度甘酸っぱくていい感じ。
[自分達も?と聞かれれば小さく苦笑して]
俺は、早い時間に寝ちゃって。 風の音もうるさいし、目も醒めちゃったしで、取り敢えずこっちに来たんですよ。
(239) 2013/03/23(Sat) 22時半頃
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へ。あ、はい…
[なんだ話せる先輩なのか、見た目と裏腹なんだろうか、 と今更に。まだ少しくらっとする頭はあまり複雑に考えられない]
いくなら…談話室いきます?暖炉、火種残ってればすぐあったまるし。 それか飲む、なら、食堂ですけど。くすねます?
[呼べよ、といわれて、もっと美味い飲み方でも教えてくれるのかと酔っ払いなりに少し期待持ち]
(240) 2013/03/23(Sat) 22時半頃
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ああ、やあ、どうも。
[やってきた同級生と後輩たちに生返事をしつつ。 意識と視線は窓や廊下を行ったり来たりで]
……飲んだ? いやお前、そんな軽く…言うもんなのかね、最近の若い子は。
[自分のことは棚に上げて、愚痴っぽく呟く。 オスカーの問いかけには緩く頷いて]
(241) 2013/03/23(Sat) 22時半頃
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