158 Anotherday for "wolves"
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[もう触れることはないと思っていた手が触れる。 そっと、軽く、彼女の手を握り返して 男はクラリッサに微かな声で応える。
遠吠えに呼ばれ、 名残惜しく思いながらも彼女の手をそっと離した。*]
―― 回想/了 ――
(188) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 23時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 23時半頃
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―― →宿屋 ――
[誰かの本屋に向かう足音と擦れ違い>>169、 向かった先は宿屋の裏手。
昨日見たばかりのはずのその地で見たものは、 少女が畏怖を隠さずに逃げ惑うその姿と、 猫のようにしなる身体を自在に操る漆黒の狼、 そして、鈴の音を鳴らすように嗤う、 人の姿を為したひとおおかみ。]
――…っ!!
[グレッグを思って涙を流した彼女の姿は其処になく。 その姿は、夢で見たその姿と重なった。]
(189) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[ベネットの場を宥める声が>>144 張り詰めた糸を弛ませる。 少し危機感が足りないのではないかと思うぐらいに その場に似つかわしくないように感じた。
此方に気づいたメアリーが、 ベネットを頼る姿に気づいたなら>>155]
メアリーッ…!
[彼女の顔色に驚いて、少女の元に駆け寄る。 どこか虚ろな少女が、落とす呟きに>>158、 伝う涙に、息を呑んで。 瞳から零れ落ちる涙を指の腹で払い、声を投げる]
メアリー…しっかりして! .
(190) 2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[メアリーへと駆け寄るクラリッサに場所を譲る。 彼女の様子>>190はメアリーを心より案じているように見えた。]
中で休ませた方が良いかもしれないね。
[クラリッサへとそう声を掛け。 新たに現れたサイラス>>187の呟きに、 ゆると首を振り、詳細知れぬことを伝える。]
(191) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
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―― 回想/本屋 ――
[黙して語らないのは、肯定の証。 まるで文字を教えてもらっている時のように 1つずつ、答え合わせするかのように。 頷き、笑うその姿に緩く、首を振リ揺らす。 その先を聞くことを拒むように。
やがて導き出される答えは、その一言で知れた。>>184
偽らない姿に、瞳が滲む。 湧き出る想いは言葉にならず せめて伝わるようにと、とん、と胸に頭を預けた。]
(192) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[ふるりと、もう一度。首を揺らして身体を起こせば その温もりは次第に離れていった。
胸の温もりも、手の温もりも。 離れれば、次第に失われ――。*]
(193) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[メアリーに駆け寄るクラリッサと、ベネットの場所が入れ替わる>>190>>191。
メアリーに起きたことを知らぬ男は、どこか心配そうな視線を少女に投げかけるだけに留めておく。 一瞬だけ、落とした筈のグレッグの血の感触がまだ腕にあるような気がした。
ゆるりと首を振るベネットを認めれば、今眼前における光景の詳細が彼にも判らないと知る]
(194) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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─ →本屋 ─
[ベネットと話をすべく歩いていると 遠くに並ぶ姿が向かう先は宿の方
>>189>>144 二人一緒だっただろうか
何時ぞやの馬に蹴られそうな状況を ふと思い出し、遠い目に
自分の見立てと可能性 それらを天秤にかけてみれば 既に均衡が存在し得ない様に思え
その先に何があるのか分かり兼ねる]
(195) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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[──とはいえ
やはり、近づく気にはなれずに 遠くから、そっと後を追うことにした*]
(196) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
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[駆ける寸前、背けられた視線。>>153
昨日の騒ぎを‟聞いただけ”の狗は、 少女の目に 『兄』の姿と 被さって映ることなど、黒は知ることもなく。 >>154這うように離れてゆく姿を、 空と同化するように奔る傍ら 獰猛な耀きを放つ蒼は見送り、
そうして 弧を描こうとした鉤爪は、どうだったろうか。
―― 外したにせよ、 食らわせたにせよ。
一度、敵意に唸りながらも 駆けつけるひとのにおいを感じ、 後ろに、跳ぶように下がる。 ]
(197) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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─ 宿屋 ─
[遅れ馳せながら宿に着く 微かに残る血の臭いが生暖かい風に乗り 鼻の奥をくすぐるも、鮮血ではなさそうで
けれども、ルパートが鶏を捌いた時よりも その臭いは強く主張する]
…一体、何が起こって…るんだ?
[視界には、泣いてるメアリー 彼女を叱咤するクラリッサ
自分よりも先に向かっていたサイラスに 自分よりもほんの少し先に来ていたベネット
向こう側には猫とラディがいただろうか?]
(198) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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俺もよく判んねぇし、先に来てたベネットにも判らんらしい。
[ドナルドがこちらに来るのを確認すれば>>198、男はゆるりと首を横に振った]
今いる連中確認すると、あの黒いの。アルカイドか?
[そう独り言を洩らし、視線は黒い狼とラディスラヴァのほうへと]
(199) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[聞こえてきたのは、サイラスの声。>>187 その声に振り向いて、姿を見とめたなら] サイラス! ラディを、二人を止めて――!
[ついとそう叫んだ。 ベネットがメアリーを手放せば、 憔悴したメアリーを掻き抱いて、 ベネットへもその視線を向ける。>>191]
ベネット、お願い。 彼女を、止めて。
[乞う声は切に。そう告げたなら。 彼の返事を待たずして、メアリーの身体を支え立ち上がる。]
(200) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[>>144張り詰めた空気に似つかわしくない、 糸を弛めるよな、宥める声。
ぴくり。
黒い耳が揺れて、 どこか平常のままにさえ思える 彼の、その調に。 黒い毛並を、揺らし。 男と、女の、合間の声が、 低く、 獣の声にくぐもる。 ]
…… ――― 再現? っははあ、 …そういう風に、見える?
[ 相変らず、蒼氷はわらいやしない。 鋭い輝きに、死肉の衣をまっすぐ見据えたまま。]
(201) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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止めてって、一体何があったんだクラリッサ!?
……また何か、『視た』のか?
[クラリッサの叫び>>200を聞けば、はたと気づいたように彼女に問いかける。
止めろと言われたサイラスに、ラディスラヴァは何か言っただろうか。
黒い狼の様子を窺いつつ、ラディスラヴァの隙があるならば、後ろから羽交い絞めにしてみようと。 いつでも駆け出せるように、足をじりと一歩踏み出していた]
(202) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[本屋で聞いたクラリッサの密やかな声に ベネットは何も言葉として返すことは出来なかった。 先ほど紡いだと同じ言葉が浮かぶが 彼女が求める言葉はそれでないと知れるから――。 微かな微笑みのみを彼女に向けるは感謝の意だけでなく。
眸ににじむものに気付けば>>192 泣かせたくないと思いながら 己の行いが彼女の心を痛ませるのだと感じて。
想い伝えるような預けを受け止めたのは少し前の事。]
(203) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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…やっぱ猫にならねえのか
[>>199 サイラスから、黒い狼の正体を聴き そんな感想を漏らして]
…で、ラディは何か「いいたいこと」あるか?
[>>129>>128 赤い瞳を光らせた幼馴染みをじっと見る
記憶の中より大分大人びてはいたが 鈴を転がす様な高い声音は 聴き覚えのある彼女のものとすぐに分かった
滅多になかったが、はしゃいだ時の声だったと*]
(204) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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あいにく ぼくは馬鹿だけどさあ。 そんな疑いを買うことをして、 むざむざ無駄死にする気は、さらっさらない。
[ 触れたものを、灰燼に帰すよに。 凍土に眠らすよに。
ふたつの相反を持つ炎は、 轟々、火の粉を巻き込んで膨れ上がるばかり。]
[隅に、ベネに頼るよな少女>>190を映し。 ギャラリーが増えてきたなら、 ふる と、 毛並みをざわめかせ。 元の華奢な肉体に身を戻す。
ひとを超えた手のせいで、 黒い手袋は破れ ―― 、 烙印のよな、火傷跡が覗いたが。 そんなことに構ってられない。]
(205) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[少女の身体を抱える時、彼女の反応はあっただろうか。 彼女が呟いたなら、その囁きを拾う。
よく見れば昨日と同じ出で立ちの少女に。 薄く唇を噛んで、その身を案じながら、 肩口に彼女を身体の担ぐようにして宿屋の中へと向かう。
その先に、ドナルドの姿を見つけたなら]
ドナルド……
[呆然と見届ける彼にも、 彼女達を止めてと擦れ違いざまに、二人を止めてとそう告げる。]
(206) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[>>206 メアリーを連れて 中へ行こうとするクラリッサへ すれ違い様、返事代わりに 頭をぽんとなで送り出す
クラリッサは昨日、メアリーは 裏切り者ではないと庇っていた話を 小耳に挟んではいた
そして、今日のこの騒ぎに 些か出来過ぎと思うのは穿ち過ぎだろうか*]
(207) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[アルカイドの声>>201に ラディスラヴァと彼を見比べゆると首を振る。]
――…けど、昨日の事を思い出させる。
[グレッグを思い出し声のトーンは少し沈む。]
[クラリッサの言葉>>200にはひとつ頷き]
その心算だけど――…
[彼女はラディスラヴァを視たはずで、 そうして己の事も察しているはず。 微かな途惑いは一瞬。 一先ずはこの場を収めることを考えるけれど――]
(208) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[ひとの身に戻ろうと、 猫が尻尾を逆巻くような。
一度毛羽立った空気は、止むことはない。 >>200憔悴しきった少女を抱きながら、 切に乞うすがたに。
止めて と。そう騎士に頼むようすに、 眉根をあげるなか、追い打ちのように >>202夢見の可能性を示唆する、声。
―― 嘘や、演技には見えない。 けれど。
…… 一歩遅い、駆けつけに こころは、まだ信じることが出来ないまま。]
(209) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
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[状況が分からぬ観客に、 異常なまでに落ち着いているように見えて、 その実、興奮して高鳴る鼓動を抑えつけるよに 冷淡に、 箇条に書いて、語る。
>>208ゆるり。
首を振るうすがたに、 張りつめるよな筋の力を解くよう、 手を添えて、 首を一周回しながら。 ]
…… でも、レグとはちがって、 ちゃあんと説明くらいは出来る。
助けを求める声が聞こえたから、 駆けつけたら、さあ。
『ルール』を破ったやつが、 目の前で『掟』を犯そうとしてた。 それを止めようとした。それだけだよ。
(210) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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――…そう、か。 キミにはそう見えていたんだ。
[アルカイドの姿がひとのものとなれば 僅かに安堵の色を過ぎらせた。
サイラスがクラリッサへと問うが聞こえる。
ドナルドの姿を認めれば、黒い眸が微かに揺れ ラディスラヴァに声掛けるさまをじ、と見詰めて。]
(211) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[元に戻ったアルカイドから、状況が説明される>>210。
それからラディスラヴァに視線を移すが、彼女からは何か聞けただろうか。 暫し男は、やり取りを静観して。 何かあるならば、ラディスラヴァを取り押さえる心算を持って状況を見守る。**]
(212) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 01時頃
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何があったのかは私も分からない! それでも、止めなきゃいけないのは分かるでしょうっ
[サイラスの声に応えるように声を張り上げて答え>>202、 ドナルドの手には、軽く目を伏せ、返事をする事はなかった。
人の姿に戻ったアルカイドに一瞥を向けて、
もう一度、メアリーの身体を強く抱きかかえたなら、 宿屋の中へと姿を消した。]
――→宿屋室内へ
(213) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ ‟止めようとした”。
―― さらり、 流れる水のよに。 嘘は言ってない。
けれど、真実も言っていない。 手を ぐ、 と握り込む。 そのまま 事実も全部放り棄てて、 処刑を待たずに殺してやろうかとおもった。 当たり所がわるくて、死んだなら。
それもそれで、いいと思えたくらい。 加減する気も、起きなかった。 ]
(214) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[先のやりとりで彼女自身が認めていないなら、 掟を破ったかは、推論にしかならないけれど。
事実 『断定』しても違わないと、 あの『ショウ』を謳うすがたは。 犯人以外の、何者でもない。 >>202金色が取り押さえんとする姿には 目もくれず。
そのまま 駱駝色をみつめて、 死したとき 連れを導く星陣を、 狙いを定めた‟獲物”にむける。] [ 獣の影響のせいで、 ずり落ちそうなストールを解く。 ―― 手の甲の傷よりも
ずうっと酷く そして古い。 鎖骨の火傷が、ちら と覗く。 それこそが 生来宿された『呪』の痕。]
(215) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ラディスラヴァがどのような心で動いたかは知れる。 メアリーの思いもまた耳に留めていたから 先の状況で警戒すべきはアルカイドのみだった。 彼の気を逸らす心算で紡いだ危機感の薄い落ち着いた言葉で
説明、とアルカイドが話し始める>>210 聞き終える頃、ラディスラヴァに視線を向けて 彼女の言葉を待つ態。]
(216) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ すれ違い、一瞥する姿に。 >>213ちら、と だけ、 ひとみはさざめく。]
… そっちは、たのんだよ。
[ ぼそり。
少女に大人気なく絡みつけたままの 氷の茨は、解けそうにもないけれど。
そうとだけ、 ことばを落とせば。 一直。
鋭利な、ことばの刃をつくりあげる。 ]
(217) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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