266 冷たい校舎村7
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こうなったら、現実に帰れるのかも、って 悟と話してたところ。 でも、ちょっといやだよなー。 マネキンになるの。
……そういやちょっと顔色悪くみえるけど、 大丈夫か?
[って、昨日も体調が悪そうだった柊を 心配げに見て、体育館へ歩を進める*]
(199) 2019/06/12(Wed) 21時半頃
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──現在:道中>>163──
うん、マネキン。 階段から落ちたみたい。
[ 暗い布に厳重に包まれた人形。 それに注がれる視線>>163に目を細める。
驚き。は、あまりなかった。 この場所に迷い込んだ時点で、 たぶんもう使い切ってしまったのだ。
というか、この世界自体が不可解で、 現実離れしているんだから、 あとは、受け入れるだけだ。と思う。 起きることすべて。ここのルールだって。]
(200) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[ ……ほら、現実社会に生きるのと一緒。]
(201) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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……そんなに不思議? 相原さんもそうだったんだから、 そういうものなんだよ。ここでは。
──あ。そういえば、 あれもチャイムが鳴ったときだ。 合図なのかもしれないね。
[ ひとつずつ、結び付けていく。 正解かはわからない。予測を広げて。
探り当て、ひも解いた、 そのルール上で僕らは過ごす。
そのことに違和感も何もないし、 どちらかというと、今気になったのは、 轟木颯太>>164の何気ない一言だった。]
(202) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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もしかして、ベッド余ってた? 使う人いないなら、借りればよかった。
[ 昨日、きちんと決めなかったから、 結局一番いい寝床が使われてない気がする。
毛布を運んだ甲斐があったと言えばいいけど、 少し勿体ない気がして、そんな呟き。
一息、というのも>>164、 僕は言葉通り非常に素直に受け取って、 それなら。と笑顔で視線を上階に向ける。]
柊くんが、朝ごはんにって。 パンとか色々、教室に置いてくれてた。
[ 手伝ってくれようとする手を、 少なくとも僕は受け入れようとしながら。]
(203) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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……帰った。って考えるのが、 1番すわりがいいと思うよ、僕は。
果たして、帰りたいと思えば帰れるのか、 本人の意思はまるで関係ないのか、 そういうことは、全然わからないけど。
……この世界で死ねば、帰れるか、 帰るなら、この世界では死んじゃうのか。 どっちが先かも、体験しなきゃわからない。
[ 結局のところすべて推論である。
けれど、きっとこの場にいる多くの人間が、 似たような結論にたどり着いてもいるんだろう。
轟木颯太の考え>>164と、どこまで同じか、 知らないまんま、僕は微笑んで頷いた。*]
(204) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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──現在・階段踊り場──
うん、まぁ、床は固かったけど、 教室にいたい気分じゃなかったから……
[ ついでに多目的室は天文部がプラネタリウム していて綺麗だったよって補足を入れる ]
じゃぁ、私が会ったのが最後ってこと……?
[ それならやっぱり、 せめて私が彼女を引き留めればよかった ]
(205) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[ ホスト。 当然のようにその存在を口にする彼。
人間の頭の中に人を閉じ込めるなんて あり得ない現象を、 彼もまた信じてるのだろうか ]
そうだったら、いいけど…………
[ 私たちも人形になって確かめるしかない。 帰れたって思っておくしかない。
そうなのかなって考えて、口を開く ]
(206) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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それってなんだか、人が死ぬことと似てるよね。
死んで成仏すれば天国に行ける。 信者の魂が永久の祝福を受ける、幸せな世界。
天国なんてものが本当に存在するか誰も知らない。 死んでみないと分からない。 本当は待っているのは地獄かもしれないし、 ただの無かもしれない。
それなのに生者は口を揃えて勝手に言うの。
「今頃天国で見守ってくれているよ」
それって生きている人たちの願望でしかないよね。 だって本当にそんな世界が待ってるって思うなら、 みんなで死ねばいいじゃない。
(207) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[ 突っかかるつもりはなかった。 私を宥めようとしてくれたのだろうと思う。
私は人形を暗幕で包みながら 淡々と思ったことを口にしただけ。
それから少し考えて、やっぱり分からないのなら 相原さんも彩華も帰れてるって信じることしか できないと思い、それも付け加えた ]
(208) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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どうかな……私も、分かんない。
[ どうかなるのか、どうもならないのか きっといくら考えても答えの出ない問題だ ]
蛭野くんは、なんでも受け入れられるの? 私は、そこまでの覚悟はないかな。
[ だからといって、 何かできるとも考えられないけれど ]
だけど、
(209) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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天国に行けるのなら、このまま死ぬのもいいかな *
(210) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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はーい、打ち上げ面子ひとり確保。
店って言っても俺の家は嫌だぞ。 もっとお洒落な場所がいい。
そういう大人数で使える店、 拓海の方が詳しそうだけど……っと。
[やはり、ふたりで運ぶにはこのマネキンは大きい。
拓海の背丈が俺よりかなり低いので 傾斜がついて上手く運べない。
本人が気にしてそうだから指摘はしないけど]
(211) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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もう別れてるから、浮気じゃないよ。
[ほぼ認めているようなものだった。>>196 まあそれに近いよなあ、と言って嘆息する]
好きって、何なんだろうな。 恋だの愛だのがよく分からない俺に 問題がある気がしてきた。
[分からない、をまた口にした。
このふざけた校舎に来るまでは、 極力口にしなかった言葉。 学年1位の優等生は何でも知っていて当然だから]
(212) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[大丈夫、と繰り返す>>197 拓海の声音はいつにも増してやさしくて。 それでも俺は小さく首を振った]
やっぱり屑野郎、な気がするよ。 だって、俺は自分のことしか考えていない。
葉子のこと 付き合ってるときも、別れた後も、 何にも考えてなかったなって。
俺なりに反省して――……
[言いかけたところで、 「手伝うよ」>>174と声を掛けられた。 視線だけ声の方向を見遣れば、柊の姿があった]
(213) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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ふたりじゃきつかったとこ。助かる。
[体育館へ運ぼう、と歩みを早める。
拓海の言葉>>199に柊を見遣れば、 確かに顔色が悪い気が、する。
こいつは馬鹿だけど 意外と空気読める奴なんだよなあ、などと 拓海に対して失礼なことを考えている]*
(214) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/06/12(Wed) 22時半頃
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──現在・道中──
[ 二人掛かりとはいっても、人と同じ大きさの人形は 重さも軽いとはいえないもので、 私と蛭野くんはゆっくりゆっくりと運んだ。 特に階段は足元も見づらいから慎重に。
1階まで降りたところで聞こえた声に振り向く。
声の主、轟木が手伝うと申し出てくれたので お言葉に甘えようと頷いた。
轟木くんが口にする疑問は 私が浮かべていたものと似ている。 蛭野くんはずっと淡々としていて、 やっぱりこの人は掴み所がないと感じる ]
(215) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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2人が帰ってくれてるのならいいって思うけど、 それはエゴなのかなとも思うよ。
[ 轟木くんが手伝ってくれて軽くなって 私は手を添える程度になったかもしれないけど 離すことなく歩いていく ]
………彩華は、階段から落ちてるみたいだった。
ホストが突き落としたのかもしれない。 相原さんだって……酷かった。
[ それは、もう 目を覆うくらいに ]
(216) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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私たち、順番に殺されるのかもしれない。
[ 思い付いた可能性を挙げてみる。
死んでもいいなんて思ったけど痛いのは嫌だな なんて、矛盾してる。
彩華も相原さんも、痛かったかな…… 痛くなかったらいいのに。
なんてこれもきっと、エゴだ ]*
(217) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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──階段踊り場>>205──
そっか。なら仕方ないね。 プラネタリウムなんてあったんだ。
[ そこにいたくない気分>>205なら仕方ない。 僕は納得し、文化祭について1つ詳しくなる。]
みんなで多目的室に毛布を運び込んで、 そこで眠ればいい夢が見られるかも。
[ ……やや夢見が悪かった僕は、 そんなことをぼんやりと思って、
最後だったのだろうか。と言う七月葉子>>205に、 「そうかもしれない」と曖昧な肯定を返す。]
(218) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[ この世界の仕組みについての予測は、 すらすらと言葉になって口から出るのに、
どうして慰めの言葉であるとか、 良い種類の嘘はうまく形にならないんだろう。
淡々と語る七月葉子>>207がいた。 僕は、その言葉が途切れるまで、 いつも通り、黙って聞いているしかできず、
みんなで死ねばいいじゃない。 最後にそう括られたことで、ようやく、 自然な形で口を開くことができる。]
(219) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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じゃあ、やってみる?
みんなで手を繋いで、4階かどこかの窓から。 せーので一緒に飛び降りて、死後を見てみよう。 ひとり残れば、きっとその人がこの世界の主。
そういうことになるかもしれない。 あのメールが本当に遺書だっていうなら。
(220) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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あ、気づきました? そうなの。 やっぱりヨーコねーさんは、賢いね。
[偏在する意識の欠片。]
(*4) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[ 暗幕を折り、白い人形を覆っていく。 その作業を進めながら、僕も静かに答える。]
悪くはないと思う。 みんなが賛成するなら。 みんなが何よりも、 元の世界に帰ることを優先するなら。
……でも、そうすると、 あのメールの送り主が誰か、 分かったときには二度と口をきけないかも。
僕は、それは少し嫌かな。
[ 白い物体が黒い物体へ。 こんなものかなとそれを持って立ち上がり、 会話の続き>>209をするため、顔を上げる。]
(221) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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どこにいたって、そんなものでしょう。 どんなに違和感があっても、疑問を抱いても、 与えられたルール上に生きるのがみんな得意。
……ただ、そうだね。 少しくらいは、ホストの意思に反することも、 してみたっていいかもしれない。とは思うけど。
……そっち、持ってもらえる?
[ そろり、そろりと階段を下ろう。 多分、背の高い僕が先導したほうがいい。
手を滑らさないように気を付けて、 ゆっくり歩みを始める前に、ひとつだけ。
僕は気がかりだったこと>>210を指摘する。]
(222) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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七月さん。信じるのは自由だけれど、 ここで死んだって、待ってるのはきっと現実だよ。*
(223) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[男3人がかりでも、そのマネキンは案外重い。 だから、宇井野>>198と聞いて 紫苑は納得したように頷いた。 昨日見かけた顔ぶれの中で 当てはまりそうなのは彼ぐらいだ。
昨日の繭のような、目立った汚れは見当たらない。 でも、生きていないということは 嫌でもわかる。つまり、――]
(224) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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死ねば、現実に戻れるってこと? それは…………嫌、だなぁ。
[戻りたくない。死にたくない。 どちらの意味も込めて、紫苑は首を横に振る。>>199
あぁ、でも。 相原のように、突然何かが 噛み付いて来ることもあるのだろうか。 そうなったら、どうしようもないよなぁ。
そんなことを思う紫苑は、 高本の方を見れないでいる。]
(225) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[紫苑は何も聞いていない。 委員長の懺悔>>213も、 自分は関係ないなぁって内心で思う。
だというのに、何故だろう。 自分が責められているような気がして そそくさと紫苑は歩幅を広げた。]
(226) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[少し後の話。 体育館で任務を達成した紫苑は、力なく微笑む。 多分、青白い顔をしていた。]
お願い、なんだけど。
[委員長に好かれていないのは 空気が読めないとは言え、何となく分かる。
なので、必然的に、養の袖を引いて 彼にだけ囁く形になったと思う。]
(227) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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