97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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[どちらにしても、甘ったるい名前だと アルトの改案をぼんやりときいて、 室内に干したアスランのフードがついた上着、 案外アルトも好むかもしれないと、 同じセンスを感じた時だった。]
ーーーーーーへっ?
[視界に影、いや、それはスータンをきたアスランだと わかるより前に抱きしめられた。 わけもわからず、混乱したまま、 手の感触に瞬き一つ、二つ、硬直したままで]
(201) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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っ……
[>>193柔らかな感触が額から伝わる。 響く言葉と、 これは ───── 映像?]
[ 『 、僕は 』 ]
[混ざりかけた一瞬。
いや、 あれは、僕じゃない。]
(202) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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……ッ!お前、何やってんだ!?
[寝台に追加された重み。 随分と辛そうだな、と気掛りに青年を見ていたら。
隣に腰掛けた青年を抱き締めて、その頭を撫で出したアスランを前に、裏返る様な声で叫んでいた]
(203) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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北天の獣《Karen》……
浄典の弓手に眠る者《 》 ……?
[うまく音を載せられない。 首を傾げる間もなく、複数の円が美しい軌跡を創りだした。]
く、
[世界の動きは、ひとつひとつが奏でている。謳っている。 高音に劈かれた後の脳には、転移もまだきつい。
ぐらりと揺れて、獣の身体にしがみついた。]
(204) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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あ、だって…告解室で アケノが鳴らしてた《鈴の音》だったから
[《聴こえ》た《鈴の音》は記憶のまんま。 少し、様子が違っていたのは《奏者》の心の揺らぎ故。]
(205) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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──森──
ここ、は……
おま あなた の、住処?
[到着したのは、"見覚えのない"森。 くらくらする頭を抱え、あたりを見る。]
……"いいところに、住んでるみたいで"?
[弱っている自分を押し殺そうと、慣れた皮肉が口をついた。]
(206) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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オスカーは、傍目に見ていた自分が、一番慌てていた。
2013/09/29(Sun) 00時半頃
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ーーーーーーーーーっ
[2月の初めに屋外で、温かい紅茶を口にする。 体の芯に暖かさを流し込まれるような。 その暖かさに、心のそこから安堵するような。 軽く震えた息を吐き出して。
暖かさに、頭の芯の痛みが濯がれる。 思考が明晰になる感覚。
>>199聞こえる明乃の話を そのままの姿勢で考えようとした時だった >>203、ひっくり返った声に やっと状況を把握する。]
ーーーーえぇ……と
[把握したけどどうしたもんあ、というか 驚くことでもないが気恥ずかしくはある。]
(207) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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えっ、何かまずかった? 神父様だって…子どもの頭撫でてるし
こうすると、早くよくなるよ?
[にこっと子どもの様に笑う。 声《ヴォイス》の使い過ぎで酔っていたのだが。
それに誰かが気づくのは。 もうしばらく後のこと。]
(208) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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明乃、に、なにがあった……のでしょうか…… 尋常、じゃないですよね……心配です。
[考えた結果、でたのはそんな言葉。]
(209) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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まっずいにきまっとろうがッ!!
お前ら自分の構図良く見直しやがれっ! そこのえせ神父も、へらへらしてんじゃ無いだろうな。 済ました顔して、まさか、とんだ……っ。
[子供の様に笑うアスラン、状況処理仕切れてない青年。 自分はと云えば、断下一喝して。 思わず、引き剥がしそうに手まで伸びようと云う時に、はた、と]
(210) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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[別にそんな事する必要性なんて何処にも無いのだ。 疲れて、風邪も引いているから、神経質になってるのだろうか。
頭を撫でれば、早くよくなるなんておまじないは眉唾だが。 まぁ、わからないでもないし。
何故、慌てて神経質になったのだろう]
(211) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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[なんて結論をつけそうになったのに]
…………いちばん色々と心配のは何処のどいつだよ……
[熟考の結果、撤退行動に出たと思しき青年に、覚えた。 貧弱といわれた時よりも、砂糖おおさじ増しの殺気を]
(212) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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いや、子供扱い、をされる必要は…… けれど、ありがとうアスラン、楽になりました。
[理屈はよくわからないが、 アスランの言葉には、なにか力がる、気配。 顔をあげて、笑うアスランにそうと口にして。 こちらも、穏やかに笑い返して、 大人な自分がこの様は情けないな、と 自分自身に苦笑一つ、 もう、大丈夫ですよというように、 アスランの背を軽く抱き返してから、身を離そうと]
(213) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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−どことも知れぬ森−
”…随分と口は元気ではないか”
[ぐい、と、秀でた額へと左前足はのったまま。 聞こえてきた減らず口に遠慮なく重みをかける。 周囲を観察するような仕草に前足は退いて 少年を置いてさっさと歩き始めた。
周囲には緑が絡み茨が絡み、鬱蒼としているのに花がある。 どこか遠くから清浄な風琴のような音律が響いていた。 獣の足は音楽の聞こえてくるほうへと向かっている]
”ここは、始原のグウェンドリンも足を踏み入れた森。 女王の庭を介してさまざまな時はこの森と繋がっている”
[ゆらゆらと黒い尾を揺らしながら歩みは止めない。 あまりに遅いようなら振り返るくらいのことはした]
(214) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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うぉう
[アルトの剣幕にそうしながら瞬き一つ、二つ。 変質者扱いは……あ、れはアスランにされたのかと 霊廟の出来事を思い出して、瞬き一つ。]
……いや、ですが私のは明乃余波、ですよね? では、当人はもっと、 痛い……痛かった、のではないでしょうか?
[なぜか殺気立つアルトに、そうと説明はするが 理屈が通らない気配はしている。]
(215) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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明之。 明之。
[呼びかけながら、様子を窺う。 手を伸ばしてみる。彼に触れてみる。 顔色や熱をみるだとか、そうした知識はないので、様子を窺うだけだ。]
明之、あのね。 ぼくは、だれか、手伝ってくれる人をさがしにいかなきゃ。 明之も来る? 一緒に来れる?
[あの出口を、明之は出られるだろうか。それも少し怪しいところだ。 体調その他の都合を見て、彼が動くのが難しそうなら――――空になった部屋に連れ戻す、以外の選択肢は思いつかない。
明之を連れ立ってか、それともアルトにしたように肩を貸して、彼を部屋に戻してからか。 どちらにせよ、外には出ることになりそうだ*]
(216) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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そうだよなぁ。 床に蹲る位して、まだ他人を気遣う余裕のある奴なんかと比べたら。 明之の方がよっぽど痛いだろうなぁ。
[勿論理屈が通る理屈はなくて、人間、笑顔を浮かべる方が恐い。 主観的、言い訳を重ねる程に、にこ、と薄く浮かべた笑顔に、殺気は蓄積されて]
(217) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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――ネズミに噛まれて死んじまえ。変態盆暗似非神父ッ。
[ふわりと微笑に殺気を凝縮して、トドメの一言を突き刺した]
(218) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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――それはそうと、確かに明之も気になるな。
[吐き出す殺気(もの)を吐き出せば、表情を戻した]
……でも俺、何かあいつ苦手なんだけど。 なんか胸が、こうざわざわと。
それで。どこにいるかは解ってるの?
[何か、頭が痛む。あの悲しげで痛い声があるからでない。 それ以前に、その表情を、その声を前にすると、頭の奥が何故かざわつく気がするから、余り明之に近づくのは憚れたのだが。 処で、今はまだこの聖堂にいるのだろうか、と問いかけた]
(219) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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あ、よかったです…神父様がよくなって
[ふわっと身体の力が抜ける感覚。 そして、そのままこてん。
酔払いのごとく、眠りに落ちた。]
(220) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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……は。 "おかげ さま、で。" "もう、平気。"
[>>214額の重みにぐらりとなりながら言う。 あのやかましい音は、此処では遠い。 頭痛が少しは和らぐようで、息を細く、長く吐き出した。 吐き気が消えてくれないのが、不快だったが。
動き出せば、ん、と気合ひとつで立ち上がる。 "大丈夫。" "こんなのは、平気だ。"]
(221) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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ああ……だから、聞き覚えが。
[女王の庭で聞いたものと、今の清浄な音の風がつながる。 もっと前にこんなところを訪れた、なんてことは、ない。]
うちの、ご先祖が、ね……
[長く長い系譜図は一応ある。 見せられたそれは、"もう覚えてなどいないが。"
置いていかれぬよう無理やり足を動かして、たまにぐらつきそうになって。
間は開くが、しっぽの先を見失うほどでは、かろうじてない。]
(222) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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[やはり、理屈は通らない。 アルトが感情的になっている理由が見えず いや、因子はアスランが青年を抱きしめたこと なのだが、 それでどうしてアルトが感情的になるのか?
>>218 うわぁ、すごい怒っていると、把握しつつ 頭を一つ、二つかいて。
それでも、話題が移れば、 青年も真面目な顔になる。]
……どこにいるかは。移動していなければ、 巡礼者用の客室に。 苦手なら、ここで待ちます、か? 私は様子を伺いに行こうと
[苦手と言うアルトに無理強いはできまいと ふむりと、思案しつつ口にしたが]
(223) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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[思います。] [そう言い切る前に、ずるりと アスランの身体が滑り落ちる。 とっさに支えて抱えたが それは意識を失った人間の重み。]
ーーー??アス、ラン??
[こちらの状態を気にした言葉を残して アスランはぐっすりと寝息を立てている。 コンデンスはどんな様子だったか?]
(224) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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ちゅっ?
[アスランがこてんとする直前。 白い鼠は難を逃れるべく。 床にとたたん着地した。]
(225) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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…遅い。
[歩みの遅さに耐えかねたか呆れたか。 獣は歩きながら人の姿へと変貌する。 褐色といったほうが相応しいような色の肌も着ているものも 鬱蒼と生い茂る森にはどこか不釣合いだった。 背の高い姿になったことで、先ほどよりは目印にしやすかろう。 草を踏む音はまったくしなかったが、それをあからさまに気にさせる前には 辿りついてしまった大樹の根元の前に青年は立つ]
(226) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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お前の御しきれていないその力は始原の鳥に似ている。 上手く使えれば悪いものではない。
[大樹の根が絡み合って出来た洞を視線が示す。 中に、何かを抱きしめるような姿勢で眠っている影が一つあった。 細い手足、白い肌。そして酷く長い髪。 けれどよくよく覗き込んでみれば十代と思しきその顔は青年に似て。 顎を一つしゃくって]
好きなだけ練習台に使え。 どれだけ殺しても死なん。
[そう告げた青年は、この先を譲るとばかりに 少し眠る影から身を引いた**]
(227) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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[彼なら大丈夫だろうか、とアスランに視線を送ると。 こてん、と気が付いた時には、眠りに落ちていた]
……こいつ、何か酒でも飲んだのかな。
どうする。こいつもここで寝かしておくの?
[ここで待つか、と提案されると、傍らで眠りの世界に在住するアスランと共にココで待とうか。 それが、自分の気分や都合、後体調的には一番助かるのだが]
(228) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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[余りそうは行かないかも知れない]
……でも、お前さ。
もし今度、俺がいない時に。 さっきと同じ状況になったら、どうするつもりなの?
[床に着地する白鼠を見つめながら、少し強めの口調で青年に問い掛けていた]
(229) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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[声《ヴォイス》で酔ったアスランの。 漏らした言葉が「セシル」の記憶の一部なのに。 *気づいた者はいただろうか?*]
(230) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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