253 緋桜奇譚・滅
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[唐傘の言葉にふむ、と相槌を打つ。]
六道はんってあの紅い桜やろ。 冥府の扉が開くんやったら騒ぐ妖もおるやろけどなぁ。 ほんまに開くんやろか、その扉。
[妖怪であるのなら桜に纏わる言い伝えを知っている者もいるだろう。 知っているのなら興味本位で見に来る輩もいるのかもしれず。 なるほど、六道珍皇寺の紅い桜が関係していると言われれば納得出来た。]
(164) 2018/11/07(Wed) 20時頃
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唐傘の、こっちは桜と関係あるんか分からへんけど。 人攫いが横行しとるらしで。 なんやろね、最近は京も物騒やね。
[骸骨がみたらし団子を運んできたならば一本手に取って。 ほかほかと湯気の立つ様に嬉しそうに目を細めて一口ぱくりと。 甘さと醤油のいい香りが口内に広がって大層美味しい。 団子を食べ、お茶を飲む。 至福のひとときだ*]
(165) 2018/11/07(Wed) 20時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/07(Wed) 20時頃
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―京・雑踏の中で―
[ピィ――――ヒョ―――ホ―――]
[夕暮れ時、市井のひとびとの仕事が終わる時間に合わせて、往来に竹笛独特の音を鳴る。]
(166) 2018/11/07(Wed) 20時頃
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按摩ぁ、按摩いかがですかぁー、肩こり、腰痛、寝不足快癒、按摩ぁーー
[呼び子をするのは竹笛を持った若い女の姿。]
「おっあんまさんかい、珍しいねえ。どれ、ひとつお願いしようかね…」
まいどぉ!お伺いしますねぇ
[笛の音に釣られて家屋の2階から顔を出した年輩の女性客に声を掛けられると明るい声で答え、緩やかな足取りで屋敷へと上がる]
(167) 2018/11/07(Wed) 20時半頃
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「どうだろうなあ。此処の連中はまあ。」
[どっちかってーと、面白がって遊んで回りそうだって言葉。 その言葉は凜が止めるまでも無く飲みこんで。]
「門を開くって事にはそこまで興味は無さそうだなあ。 ああ、人攫いなあ……それもまあ、昔からある事よなあ。」
[人攫いに協力した事もあれば。 奪還に協力した事だってある。
自分達のような立場だとそんなものだったから。]
(168) 2018/11/07(Wed) 20時半頃
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「金鳥のはどうだね、そんな物騒な都でも。 まだしばらくは遊んでられそうかい?」
[団子を持ってきた髑髏が興味深そうに問いかけて。 と言っても、眼窩には何もない髑髏の事。
その真意までは読めないだろうけれど。]
(169) 2018/11/07(Wed) 20時半頃
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─凛との内緒話─
[いえとのやりとりの後、 凛とゆっくり話が出来たのは一先ずと席を外した頃か、凛と直接話がしたいという客が途切れてからか。 どちらにしろ周囲を憚って声が低くなる。]
最近の調子はどう? 儲かってます?
[彼女の喋る京訛りぽいものを真似て、少し茶化したような物言いをしてみる。]
ねえ、凛。 あなたのお仕事って、人間1人につきおいくらで受けているのかしら?
[逃亡の手助けなどしているなどは聞いたことがあり、大体の目安としての値段を知りたいために問いかける]
(170) 2018/11/07(Wed) 20時半頃
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[子供の頃に食べた味。 とは言ってもごく稀に、祝いの時に買ってもらえただけ。 それでも、いっとき、鬼の狂気を忘れさせてくれた。
優しい店主のお言葉に甘えて他にも色々試したい。>>151]
ふふ、ありがとうございます。 ぜひ他のものも食べてみたい わ。
[店主に顔を向け優しく微笑む。 あとで気に入ったものを買おう。 お金は十分すぎるほど持っているのだから。]
(171) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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[真っ白な少女が笑顔で近づいて来てくれた。>>155 やっぱりこどもなのね、と心がざわめく。 そんなこどもが無邪気に大福の片割れをおいえの口元へ持ってくる。]
あら、あらあら 可愛い えぇ、半分こに しましょう
[少し恥じらいながら大福を頬張る。 昔夢見た光景だと思い、ありがとう と いいこ を繰り返し呟く。 残りの大福を同じように少女へ差し出してみた。 もし食べてくれるのなら、喜びのあまりその体を抱き寄せ頭を撫でてしまいそうだ。*]
(172) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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[団子を頬張りながら髑髏を見る。 落ち窪んだ眼窩は黒く、深淵でも覗き込むような心地になるのだろう、人間なら。 だが残念ながら男は妖怪であるので。
興味本位に眼窩に指を突っ込んでみた。 そこには何もない。 ただすかっと指が擦り抜けるのみだっただろうか。]
まあ、人攫いならまだええ方やんね。 昔なんかその辺で喰われる人間もおったしなぁ。
僕は飽きるまでこの都で遊ぶつもりやで。 多少は物騒な方が刺激的でええと思うけど。
[数百年経っても飽きそうにない。 人間は何時でも面白いし、時には妖怪だって面白いのだから。]
(173) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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ああ、でも人間になんぞあったら美味いもん食えへんようなるなぁ。 そうなる前に自分で饂飩でも打てるようになっとかんとあかんやろか。
[団子を作る妖怪がここにいるのだから饂飩を打つ金鳥がいてもいいだろう。 それに新しい何かに手を出す事は飽きない秘訣でもある。]
それとも爪輔はんのように変わりもん出す店のがええかな? あんま舶来物には詳しゅうないんやけど。 そういうのに詳しいのんどこかにおらんかな。
[言いながら三本目の団子に手を伸ばした*]
(174) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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がお がおがおっ
[人の似姿で、煙は両腕掲げるポーズ>>161をまねっこ。]
(175) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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― 伽耶との内緒話 ―
[一度、周囲の客が引けた頃だったろうか。
彼女を誘ってから、お茶を淹れ直し。 仲良く密談としゃれ込むのだった。]
せやねえ、今日は特に千客万来やったし。 まあ、それなりにかな。
[とはいえ、お菓子の値段はそんなに高くない。 なのに店番をしている妖は不自然な位に多かった。]
ああ、せやね。 人を一人逃がしたるならば。
(176) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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――だいたい、これぐらいかな?
[食事代程度の金額を伝えれば。 彼女は驚くだろうか。 それとも、その方がありがたいって反応になるだろうか。
ただし、と補足を入れていく。]
まあ、うちが受けない事もあるえ?
例えば、賭博場で大負けしたから逃がしてくれーと来ても。 そんなん知らんわって返すし。
逆に、良い人がおるのに。 悪徳商人が手籠めにしようとしてるって言うから。
後払い……のはずが、格好つけてご祝儀やー言うたアホがおってな。
[まあ、その辺の仕事も。実際の所は道楽に近かったりするのだ。 それは菓子屋にしても実は同じ事。]
(177) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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― へいも屋にて>>171 ―
そう言ってくれると嬉しゅうなるなあ。
よし、髑髏の。 それに、一つ目の。
どんどんと持ってきて。
[その後も、様々なお菓子が運ばれて来て。 この美人さんの妖が常連になってくれれば良いなんて考えていた。]
お姉さん、子供好きなんやねえ。
[伽耶がそんな様子を見せるのも面白いと思ったけれど。 顔には出さず。
にこにことそんな様子を眺めていた。]
(178) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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[あらあら かわいい と言われたけど>>172、可愛いのはお姉さんだよ。 恥じらいながら大福を頬張る仕草、緩く編んで流れる三つ編み、カタコト混じりに繰り返す、ゆっくりとした手つきのいいこいいこ。
なんだか守ってあげたいような、それでいて懐かしいような。 正直言ってキュンとしました。]
あーんっ
[同じように差し出される大福餅を口に入れてもらう時に声が出ました。 するとお姉さんの腕が伸びてきて、頭を撫でられながら抱きしめられる格好になって、 正直そこまで考えてなくて、私はビックリしてしまいました。]
(179) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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[──少女の体から、融合しきれない子どもの匂いに混じって、蛟の眷属特有の河みずの匂いが漂う*]
(180) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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他に客がおらなんだら、 元の姿に戻ってもよいがのう。
[客は我ら三妖のみ、店主もまた人ではない。 妖力を大して使わないで済むことと、 戻ったところで背丈は変わらない為 今はお揃い>>148>>157で居るとするか。] 逆に犬の格好のほうが 浮世離れしてはおらんが――まぁ、よい よい。
[念のため札を返しておけば>>148 白い人影のような変化を帯びた煙々羅も 悠々と茶屋で過ごせよう。]
(181) 2018/11/07(Wed) 21時頃
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― へいも屋>>173>>174 ―
「いやー金鳥の。冗談キツイわー。 わてだから無事やけれど。
一つ目のやったら大事になっとるで?」
[まあ、一つ目小僧相手にはそんな狼藉は働かないだろう。 とは言いつつも、そんな軽口を返していた。]
「ああ、喰われる人間なあ。 今でもおるんやろな、例えば山の中でとか。」
[凜とへいもはその言葉を聞きながら苦笑していたか。 それとも頬の端を引き攣らせていたか。]
(182) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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食べ物屋は確かによろしおすなあ。
[そう言って、話に混ざってきたのは凜だった。 まあ、髑髏にこれ以上要らん事言われるのも困るって面もありつつ。]
饂飩なんてのもええし。 「ぶんめいかいか」とやらが始まるんやし。
新しい商売なんてのもええなあ。 舶来に詳しいもん……はどうやろうなあ。
へいもも昔の事なら知ってるんやけれどね。 油で揚げるごま団子とか。
(183) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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しくじると板が割れてしまうがな。 ふほほ。 休憩を邪魔してもうたか 間が悪いことをした――が、 珍しいもんにありつけたものじゃ、ついておるのぅ [上等なかすてぃらにありつけるのは行幸だろう>>149 伽耶を連れて播磨の港町に渡った時、 似たような菓子を食べたが見た目からして もっとぱさぱさした菓子であった。 和菓子も洋菓子も取り扱う店主が高級というからには 見栄を切った粗悪品と思えない。 ―――…が、気になるのは おねだん。 一銭も払う気のない小娘は気楽なものである。>>154]
(184) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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ひとっことも、ゆーとらんからな!
[孫でもあるまいし、好々爺でもなし。 (よくあることだが)顔面を蹴られて なにがどうして馳走するものか。 無理やり取り付けられた約定であったとしても 自分で払えとは口にすまいが。]
はぁ、勝手に決めおって…。 そもそもついてきたのではなく 追いかけさせたんじゃろう。
言葉とは店の前でばったりと、のぅ 妖怪が妖怪と鉢合うのも珍しくはないが。 波長の話よの。
[茶や揚げ餅、かすてぃらに口をつける前に こっそりとがま口の中身を確認しておく ひいふうみいよぉ…… 法外な精算さえなければ凌げそうではある。]
(185) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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[であるからして。 時期はずれに咲く桜と行方不明の話とは>>159 無関係に集ったものだが。>>150]
しっかし、気になるのはまことよ。 京が國の中心から外れたとはいえ 他所や帝都に移り住むほどでもあるまい。 それに、神隠しとな。 [京の街は古きから離れ切らずにいる為 文化の取り入れは緩やかではあるけれど 態々住処を移すほど廃れた街ではない それに、神隠し――急に住人が消えるともなれば いよいよもってきな臭さを感じもする。]
(186) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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んぇ?
[馳走される気満々どころか。 がま口の中身を確認している間に、人の皿にまで手を出そうとしてい た。 現行犯。]
(187) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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[凛との密談でお茶を淹れて貰って一息つく。>>176]
本当盛況ねえ。 お客の要望でさっと見たことも無いような菓子を作れるのだから、評判も上がるのよ。
[それなりという返事に店の様子を見て思った通りのことを述べていく。]
あらそんなものでいいの?
[人を逃す値段が昼飯程度のものと聞けば、安すぎると目を丸くした。]
大昔と違って今は人の移住が許されているからかしら。 国を出るというのも命がけと言うほどではないのね。
[ご祝儀といって、払いを帳消しにする者がいると言うのも、困ったものと笑いながら聞き]
(188) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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[ふと遠くを見るような眼差しをした後、 凛へと戻す視線はひんやりとした真剣味を帯びていた]
それなら、人1人京から居なくなるのは今時大した問題でもないのねえ。
狂い咲きの桜が人を喰ってるとかいう噂まで出回ってることだし。
──ねえ、凛には私の食料を1人、用立てて欲しいの。
[値段はそれなりに払うわ、と付け加えて*]
(189) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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[喰われる人間、と聞いてふむ、と考える素振り。 話に混ざってきた凜へと視線を向けて。]
饂飩もええけど、肉も美味いやんね。
[何の肉かはさておいて。 男は掛けている眼鏡の縁を指でく、と押し上げてみせて。]
舶来もんの事やったら舶来もんに聞くんが一番ええんやけどな。 流石に舶来もんの付喪神の知り合いはおらんからなぁ。 こいつも付喪神になるんはまだまだ先やろし。
[都合よくそんな妖怪が京にいるなんて事あるだろうか。 実は爪輔の店にいるらしいのだが残念ながら知らない情報なのであった>>154]
(190) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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[食べ終わった団子の串を皿にぽいっと投げ。 それから茶を啜り喉を潤した。]
油で揚げるごま団子か。 香ばしいんやろか、それ。 でも油で揚げるんはちょっとばかり贅沢やね。
それに僕が作らんでも凜なら作れるんちゃうのん? そやったら商売にならへんやん。
[笑いながら言うと懐から銭を取り出す。 常連であるから金額を聞く事なく勝手に計算して凜に手渡した。]
(191) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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ごちそうさん。
[ひらひらと手を振るとへいも屋から出て行く。 特に目的もなくふらりふらりと京の都を歩いて。 さて、どこに行こうか*]
(192) 2018/11/07(Wed) 21時半頃
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